千人町

心を拾っていくブログ(なんて大げさ過ぎるか)

トランプの話

2011-08-07 01:21:45 | 雑記
トランプの絵柄にはそれぞれ意味があって

スペード=軍閥 ハート=聖職者

ダイヤ=商人  クラブ=農民

ということらしいです。


さらに力関係があり、ランキングにすると

1.スペード=軍閥

2.ハート=聖職者

3.ダイヤ=商人

4.クラブ=農民

こうなります。


っていう話を聞いて、要は人を動かせる人数が多いほど偉い人なんだと
あらためて感じました。

農民の人は、家族に指示が出せるぐらい。
商人になると社員や取引先の人をある程度動かせます。
聖職者は信者も動かせますし、帰依さえしていれば商人も動かせます。
軍閥は国単位となるので、一番影響力があります。

必ずしもそうでないとしても、影響力のある人かどうかは、、
どれだけの人や物を動かせるかで、決まってくるんだろうなって、あらためて感じました。

以上、四次元殺法コンビのまとめスレより。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

似た行為で代用しましょう

2010-11-22 07:12:50 | 雑記
【記号的な現象の能動者となることは、抑圧された自己の回復に対し有効である。】

「なにをいってるんだお前」って言われるのを承知した上で書きました。
とりあえずもう少し読んでください。

 
 ある場所にまだ幼い子供がいます。その子供は毎朝おかあさんが出て行くと「キー」と声を出し、悲しみます。
子供はおかさんが帰ってくると「ダー」といって喜びます。
 子供はおかあさんが居ない間にある遊びをします。それは紐におもちゃを結びつけ、ベットの中に投げ込むというものです。子供は
ベットの中におもちゃが隠れると「キー」と言って悲しみます。紐を手繰りよせおもちゃが姿を現すと「ダー」と言って喜びます。
 こうすることによって子供は自己のストレスを克服したのです。


 まず、上の偉そうな文章を整理します。

抑圧=いやな事象。とします。

記号的な現象の能動者=おもちゃの出し入れを支配する子供自身。(母の喪失と対になっている)とします。

抑圧された自己=母と別れる苦痛を味わっている子供。

 だいたい言いたいことは伝わったと思うのでまとめます。
ようは、嫌な思い出って思い出すだけで不快になりますよね。それがとことん不快だと、表の意識には出なくなってくるみたいです。
抑圧された嫌な事を炙りだし、本人が向き合うのが精神治療のひと分野としてあるみたいです。その一つ解消方法が上に書いたような、おかあさんの喪失をおもちゃを出し入れすることをもって、解消する行為だったりします。

 
 問題は放置せずさっさと片付けたほうがいいみたいです。何が問題か、意識にあがってこないのに対処方法なんてないだろ?と言われたら、、、何もいうことはありません。orz
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひまつぶし

2010-11-12 01:12:53 | 雑記
最近はskypeで遊んでます。
暇でしたら話しましょう。

ID rousoushisou

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なぜか

2010-10-20 22:23:55 | 雑記
 最近、なぜか宗教くさいメールをやりとりしてるんですよ。
ということで、一部を転載してみます。


 というこで、神様が居るかどうか確認してみてください。
 仏教では、すべてのモノは「ほとけさまの心」から出来ているという考え方なので、自分の中に向けて神様を探しまてみてください。祈るときは胸の前で手を合わせ、自分と向かい合ってみてください。
 キリスト教では雲の上に神様が居ると考えるので、空を見上げて祈ってみてください。キリスト様は愛の神様なので、誰かの幸福を願ってください。きっと通じるはずです。
 どんな形でも良いので、神様を探して見て下さい。目を閉じて心を落ちつかせて。綺麗な祈りならきっと通じるはずです。
 ちなみに以下は私の瞑想方法です。
①頭の上に絶対蓋の開かない箱を思い浮かべ、その箱の中に、自分のマイナスの要素が吸い込まれていくのを想像をする。その箱が絶対自分の手の届かない場所に飛んでいくのを想像する。
②出来るだけ色々なものに感謝する。
③息を長く吐き、心を落ち着ける。
④光が真上から落ちてくるイメージをする。
⑤ひたすら無をめざす
 心が本当に落ちつきはらうと、凄く気持ちよくなります。人に対する感謝の気持ちが最高点に達すると、意味もなく涙が落ちたりもします。
 注意として、汚い心ので瞑想状態に入らないでください。変なモノをひきつけます。憑かれるってヤツですかね。



 俺、教祖様になるつもりか?
 いや、でも、本気でメールの相手を心配しての文章なんですよこれ。

ps 仏教にしろキリスト教にしろ、宗派によって違うということは重々承知です。その辺いうと解りにくくなりますから、単純化してるんです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メール

2010-10-11 22:08:44 | 雑記
 楽しいはずのメールのやりとりが、傷つけ合いになることもある思うんです。
メールを出したほうは、「メールをしたのに返してもらえない」と思ってしまったり、受け取ったほうは「返信ができなくて申し訳ない」と思ってしまったりしたら、それって傷つけ合っているこだと思うんです。

 と、ふとそんなことを思いました。
 それだけなんですけどね。



 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ネタ文章

2010-10-09 15:54:33 | 雑記
久しぶりにネタ的な文章書きました。
某ニコニコ生放送生さんのプロフィール

ニコニコ生放送の生主さんのプロフィールです。この方の生放送見たあと、見てもらえると解りやすいと思います。

 ということでコミュニティを張っときます。

ニコ生主さんのコミュ
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あるというだけで

2010-03-24 19:58:26 | 日々記
 もし、自分の手が引きちぎられ、母の足を切り裂かれたら、一生恨むと思います。
きっと汚い言葉を吐き、汚い空気を振りまき、あらゆる人を憎しみへ巻き込む。
そんな自分を想像してしまいます。

 畦道に茂る草は、根を引きちぎられても、葉を切り裂かれても、ただ、生え変わるだけです。
刈り取られのが自分自身でも、親であろうと、汚い言葉も吐かず、汚い気も振りまかず、
 
 ただ受け入れるだけ、、、
 
 すごいと思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無題

2010-03-21 23:05:10 | 小説?『虹を呼ぶ雨が降るから』
 管理人は普通に社会人となりまして、、、
 本を読んだり、仕事をしたり、体外離脱してみたり、そしてヤバイ感覚を経験してみたり、して、、、
生きています。

 時間を重ねてみて、若い時に描いた夢をあきらめつつも、自分と折り合いをつけられる能力を獲得しまして、、、
今思う夢が、若い時に描いた夢の妥協の産物だとしても、全然構わないと思う自分がいたりして、、、
人生をあきらめたわけでもなく、つかみ所がないというか、何かを掴んだと思ったら、すぐにこぼれ落ちていき、
それを幸福に感じたり、何も感じなかったり、たまにイライラしてみたり、、、うまく表現出来ません。

 特に表現したいことがない、、、というのが現状です。


 全く更新してないにもかかわらず、ブログを見てくださっている方がいるみたいで、、、
何も終止符を打たずに放置するのもどうかと思いまして更新しました。

 何かを更新するかもしれませんが、、、また何もしないかもしれません。
それでも良ければ、たまに見てやってください。
 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いちおう

2007-10-22 23:30:27 | 小説?『虹を呼ぶ雨が降るから』
 待たせてすいませんです。
 前回と同じく、下の記事からお読みください。

ps今は原点に戻ってギャグマンガを描いています。意外と楽しかったりします¥。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

虹を呼ぶ雨が降るから 4章 ②

2007-10-22 23:27:02 | 小説?『虹を呼ぶ雨が降るから』
 6.憧れの…… 【2006 4/18】

 冷たい風が通り抜けました。時間は午前八時。駐輪場にはほとんど自転車が止まっていません。
 うつろな目をした安佐香と並んでいます。また欠伸です。そんなに彼女は眠たいのでしょうか。
「そろそろ来ますかね?」
「解らん……」
 安佐香さん。返答が余りにもシンプルすぎやしませんか?
「もう少し気合入れてくださいよ」
「教室に入らないか?」
「一人でどうぞ」
 私はワザとらしく頬っぺたを膨らしました。
「じゃあお言葉に甘えて」
 って何ですか。スタンドをかけないでくさい。欠伸をしないでください。待ってください。校舎へ向かって歩き始めないでください。
「ねえ、置いてかないでよ」
 聞えないのですか。聞こえないフリですか。止まらないんですか。校舎がそんなに好きなんですか。
 左樹君が現れたじゃないですか!ひとりじゃないですか、これはガッツポーズものですよ。しかしどう話しかければ良いんですか。安佐香さん戻って来てくれませんか。いえ、お戻りになって頂けまませんか。じゃないとオドオド病が発症するじゃないですか。
 戻らないんですか。じゃあ、走り出すしかないじゃないですか。安佐香の背中を追うしかないじゃないですか。
「あれ?早いね」
 左樹君に声をかけられました。
 二十メートルも離れているのになんでこんなに恥かしいのでしょうか。このままでは固まってしまいます。というか、もう固まっていますし。
  堂々と振り返るつもりでした。実際はアシモに似たダンボールロボットより、不自然に振り返りました。最悪ですよ。
 左樹君がこっちにお近づきになられています。
「何か用でもあんの?」
「別に用とかはないんですけど……なんとなく……」
 待ち伏せていたなんて話せるわけありませんよ。
「ふーん。それより寒くない?」
「全然……」
 メッチャクチャ寒いですよ。でも、寒くないって言ったら会話が途切れそうだから、否定するしかないんですよ。
「俺は寒いから、教室まで付き合ってくれる?」
 付き合ってくれる?って恋人にしてくれるってことですか!解ってますよ、教室まで同伴しませんか?ってことですよね。ちょっと待ってください。それはそれでかなりのラブイベントじゃないですか。
「駄目?」
 全然駄目じゃないです。火の中水のなかどこへでもお供します。
「いえ、お供します」
 ってドン滑りじゃないですよ。ほら頭に?マーク出てるじゃないですか。もう真っ直ぐ向き合うなんて無理な話しです。
「じゃあ行こっか」
「うい」
 左樹君、そんなにおかしいですか?確かに変な言葉使いだと思いますよ。でも、そこまで笑われると正直キツイです。
「ごめん、ごめん。笑いすぎた」
 気遣ってくれてるんですね。それだけで私は立ち直れそうですよ。
「いえ、楽しんで頂けたなら」
「ホントごめん……後で、何か奢るからさ……」
 そこまで心配してくれなくても大丈夫です。もう、ほとんど立ち直ってますから。
「大丈夫です」
 どうですか?これでいつもの皆見千明じゃないですか。これだけ口角上げれば落ち込んでる様には見えませんよね。
 私のサインは通じたみたいです。常時その笑顔で居て貰えたら最高です。
 並んで歩くんですか?もちろんついて行きますよ。俯きぎみでも良ければ。 
 二人で校舎まで歩けるなんて夢みたいです。やっぱり並ぶと照れますね。
 じゃあ階段を上がりましょうか。お先にどうぞ。私は後へ続きますから。
 二段後ろしか歩けません。追いつけません。追いついてしまったら隣に並ぶことになるじゃないですか。そしたら真っ赤な顔を見られちゃいます。だから二段後ろぐらいが丁度良いんです。
「ごめん、早かった?」
「大丈夫です……」と言うだけで、精一杯なんです。 
 私のペースに合わせなくても良いです。
 もし付き合ったとしたらこんな時間がずっと続くんですよね。そんなことを考えたから、視線が床から離れなくなりました。こんなに左斜め下を見続けたのは初めてです。
 安佐香はお気楽で良いですね。机の上でお休みですか?
「ありがとう」
 私は安佐香の頭を撫でました。


 7.連休なのでお泊り 【2006 5/2~5/3】

 女子高生から「一人暮らしだ」なんて言葉を聞くと色々勘ぐってしまいます。
 自宅から通える距離に学校が在るというのに、安佐香は一人暮らしをしています。親子間で何かあったのでのでしょうか。
 訊かない方が良いこともあります。だから私は何も尋ねませんんでした。

「連休にウチこないか?親いないからなんでも出来るぞ」
 安佐香は椅子を仰け反らせています。
「うん。行く行く」
 私は大きく頷きました。
「じゃあいつ集まる?」
「一時でどうですか?」
「解った。じゃあ中学の前に集合でいいか?」
「うん」
 明日がとても待ち遠しいです。

 高校生の部屋とは思えないほど豪華なんでです。安佐香は「こんなもんだろ」なんて言うのですが、高校生は100%こんな家には住みません。いや、住めません。
 床は眩しいほどのフローリング。座卓はガラスだけで出来ているお洒落な一品です。半円の形をしたテレビ台もあります。その上には大きな薄型テレビが乗っています。システムキッチンは『アメリカか?』とつっこみたくなるような豪華さです。
 時間は午後8時。
 体が半分埋まってしまう白いソファーに私は座っています。安佐香はキッチンで冷蔵庫を物色しています。
「飲むか?」
 安佐香の手には缶ビールが握られています。
「一応、私達高校生ですし……」
 私は顔の前で手を振りました。
「じゃあ、やめるか?」
「それもちょっと違う気がしません?」
「じゃあ、飲むか?」
「じゃなくて、飲むにしても飲むなりの理由とか欲しいわけですよ」
 結局、私はビールに挑戦してみたいです。
「飲まざる得ない状況を作ればいいんだな」
「ですね」
「少し待ってくれ……」
 安佐香は私の横に座りました。そしてビールをテーブルに置きました。
 顎に手を当てる安佐香は小説に出てくる探偵さんみたいです。時折天井に目をやったり、テレビから流れるバラエティ番組を見たりします。不真面目な探偵さんです。
「左樹にメールを送って、返ってきたら祝杯を上げるといのはどうだ?」
「随分、ハードル低いですね」
「飲んでみたいからな」
「まだ飲んだことないんですか?」
「ない。『初めては千明と一緒が良い』なんて言うと、ワザとらしいんだよな」
「ワザとらしくないですよ。安佐香の場合はワザと言ってないんですから」
「なら、それで決まりだな」
「うん」
 私は安佐香との間に携帯を構えました
 夜はこれからです。


 8.連休ですから羽目を外しましょう 【2006 5/3】

「そいや!!」
 私は練りに練ったメールを送信しました。 
 わくわくしていたのは始めだけでした。十分、二十分、そして五十分を過ぎたあたりから、沈黙との戦いでした。
 メールを送って一時が過ぎました。流れるバラエティ番組と室内の温度差は確実に広がっています。重い空気に耐えられなかったのでしょうか。安佐香は立ち上がり「トイレ」と言い残してリビングから出ていきました。
 残された私はメールのダメージから立ち直らなければいけません。じゃないと安佐香との夜を楽しめません。だから『センターで止まってんだ……センターで止まってんだ』と慰みの呪文を繰り返しました。
 呪文を八回ほど唱えた所で、安佐香が帰ってきました。お盆を持っています。その上には新しいビールとグラスが載っています。
「自棄酒でもいくか?」
「どっちにしても飲むんですか……」
「やめとくか?」
「いや、いくしかないっしょっ」
 私はお盆を奪いました。温くなったビールをテーブルの端に寄せ、新しいビールをテーブルに置きました。
「座って、座って」
 私はソファーへ正面から飛び乗りました。ソファーを叩き、隣の席を勧めました。安佐香はゆっくりとソファーに座りました。
 それぞれ、ビールを手に取りました。
「それじゃあ、行きますか」
 目が合いました。プルタブを引くと泡の弾ける音がしました。
少しにやける私をさしおき、安佐香はコップへビールを注いでいます。
 安佐香に習い、私もビールをコップへ注ぎました。しかし安佐香と同じようにしたにも関わらず、コップの半分を泡でうめてしまいました。
「旨くいかないもんですねー」
「旨く出来る方がまずくないか?」
「ですね」
 私達はグラスを目の高さに持ってきました。
「では、私の敗北を祝して」
「祝しては違うだろ」
 コップを胸元へ下ろしました。
「じゃあ、恋の成就を願ってー」
 コップを向かい合わせました。
「カンパーイ」
 ガラスの弾ける音がしました。私達はコップの底を天井に向けました。
 始めの苦味には耐えられました。しかし後味の悪さみには顔をしかめてしまいました。
「ないないないないないないないない」
 私は首を振り、コップをテーブルに置き、ソファーに体を預け、大きく息を吐きました。
「父は美味しそうに飲むんだが……」
 安佐香はコップを不思議そうに見つめています。
「おいしくないですね」
「確かに美味くはないな」
 テーブルに置かれた銀色の缶を見つめました。お払い箱になったビールは少しだけ汗をかいています。
「勿体無いから」
 安佐香グラスに残ったビールを入れると、目を瞑り、一気に飲み干しました。そして温くなったビールもコップへ移し、グラスを傾けました。五秒もしないうちに、コップはテーブルに帰ってきました。
「まずい」
 安佐香はトーンを落とし呟きました。私は「もう一杯」とボケてみたのですが、完璧に無視られました。
 安佐香が少しずつビールを片付けています、その間私は何もすることがなかったので、もう一度だけ、ビールに挑戦してみました。やっぱり美味しくありません。それでもコーヒーみたいに、いつのまにか美味しくなるのかもしれません。だから何度か挑戦してみました。しかし数分で味覚は変わる筈もなく、養命酒ぐらいの量を少しづつ飲むことにしました。
「もう限界ですよ……」
 コップをテーブルに置きました。そして火照った顔を両手で隠しました。
 私はいつのまにか始まった恋愛ドラマを流し見ることにしました。その間、安佐香はビールを片付ています。というか片付けました。
 安佐香はかなり酔ってるように見えます。普段とは違うトロンとした目で見つめられました。
「大丈夫?」と尋ねました。安佐香は両手で私の肩を掴みました。そして囁くように話し始めました。
「ホントは恥ずかしいんだ……でも、ホントのこと言わないと、私の好きなモノが無くなる気がする。だから私はある日から自分の気持ちを話すようにしてるんだ。
 私は千明みたいに素敵に笑えない。だから責めて言葉にしなきゃいけないって思った。
 ずっとこんな時間がが続いて欲しいから……鬱陶しいかもしれないが、聞いてくれ……」
「うん」
 急に真面目になった安佐香に戸惑いながらも、私は『なんでも受け止めてあげる』という気持ちを込めて、真っ直ぐ見つめ返しました。
 安佐香は大きく深呼吸をしました。そして私の頬にビールをくっつけました。
 私は目を閉じました。そして安佐香と同じように、両手で肩を抱きました。
 安佐香は言いました。
「こいつが美味しくなるまで友達でいような……」
 私は目を閉じたまま、声を出さず笑いました。テレビの音が遠くに聞こえます。
「じゃあ、ずっと友達ですよ……」
「どうして?」
「だって私は、もうビールなんて飲みませんから……」
 恥かしい言葉に顔が赤くなるのを感じました
 肩を通して安佐香の喜びが伝わってきます。
「じゃあ私も絶対に飲まない……」
 安佐香の弾んだ声が胸に響きました。それはとても暖かく胸を締め付けます。
 二人で居るとこんな時間が何度も訪れるんだと思います。生涯に何度もこんな気持ちをあじわえる筈です。だから私の未来は驚くほど透明です。
 いま私は、とても素敵な糸で結ばれています。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする