お久しぶりです。
じゃ、就職活動ネタの続き書きます。
実はこれ、定義が曖昧なので難しいです。
あなたにとってのブラック企業は誰かにとってのホワイト企業だったりすることもあります。
「給料はそこそこでいいから残業がなく定時で上がれればいいな」と言っている人がいる一方で、「残業代がないと贅沢な生活ができない!うちの会社は全然残業させてくれない!」と本気で憤ってる人を見たことがあります。
ま、それはおいといて、長時間労働な上に残業代も出ないような超絶ブラックくらいは回避したいですよね。
業界で言うと飲食とITはやばいってよく言われてますが、その中でも、「年俸制」や「裁量労働制」で大した額じゃないところ(最低でも400はほしい)は残業代ケチりたいだけのブラックな可能性が高いです。
次に、やたらと「やりがい」「成長」「仕事を任せる」を連呼するところは、他にアピールする要素がない企業に多いです。
これらは具体性に欠け、中身のない言葉なので何とでも言えちゃうんですね。自社の魅力を成長率やシェアなどの数字で表せないところは危ないと思います。
でも結局、多くの会社はグレーゾーンです。超絶ホワイトな企業は残念ながら多くありません。
大事なのは、自分にとってはどうか、どこに重きを置くか、という視点です。
で、次に大事なのは、諦めることです。
学生の人は企業で働くっていうイメージがあまりつかないと思うんですが、転職者の多くは「待遇よりも人が大事」と言う人が結構多いです。
そんでもって、多くの企業では、配属先の希望くらいなら出せますが、どの上司と働くことになるかは選べません。
どんな企業であっても、人が集まれば集まるほど、自分に合う人、合わない人、良い人、嫌な人って出てきます。
つまり、一見ホワイト企業に入ってもブラック上司のもとで働くことになる可能性は大いにあります。就職活動でこのパターンを防止するのは無理です。
自分は絶対にブラック企業に入りたくない、と慎重になりすぎるのではなく、ブラックならすぐ辞めればいいや、とある程度楽観的に捉えたほうが精神衛生上いいと思います。
新卒で3年以内に辞めたら次の職が見つからない、なんてことも今はそんなにないです。
もしそれが本当でも、その年数以上に自分の実力をつければ転職先なんていくらでもあります。
あとで詳しく話しますが、今は自分の実力を担保に生きたほうが生きやすい世の中ですよ。
上場企業の場合、有価証券報告書を見るのがオススメです。
公的な書類なので滅多なことが書けず、信用できます。
平均年齢や平均年収、役員報酬といった聞きにくいことや、自社の強み、来季や将来の展望など面接で使えそうなネタも豊富です。
で、大事なのは「キーワード」です。
センター試験の現代文なんかと一緒で、結局言いたいのはこれなのね、っていう「キーワード」を持っている企業が多いです。
パンフレットを斜め読みするだけで、読解力がある人はすぐわかります。
あとはそれに共感できるかどうか、将来性があると判断するかどうかで絞って、ESや面接ではそのキーワード周辺のアピールや質問なんかが有効なんじゃないでしょうか。
でも個人的な感想をいうと、企業のスペック研究ってさほど必要じゃないと思います。
どちらかというと"その企業で働いている人研究"のほうがよほど役に立ちました。できるだけ人事以外の人と話してみることです。
私が社会人になって一番驚いたのは、人事部という存在がその他の部署から隔離された幻想郷のような存在だったということです(私の入社した会社に限ったことではなく多くの企業で同様でした)。
そこの人間は現世の人間とはちょっと違いました。
最終的には、その企業で働いている自分を想像できるかどうか、というのが大きいと思います。
その辺の想像力というか妄想力を働かせるための材料をかき集めましょう。
初対面の人と話すのが楽しくて仕方ない人は、あまりいません。例外です。
多くの人にとっては怖いことです。しかも相手が自分の人生を左右しかねない決定権を持っているとすれば、なおさら。
そんな学生さんが頼るのが模擬面接ですが、あまり意味ありません。
面接ノウハウ本も、あまり意味ありません。
いまどき、多くの企業は現場の人間も使って面接をします。
1年間面接ばかりしている面接のプロではなく、普段は現場で別の仕事をしており、1~2時間程度の面接の講習を受けただけ、そんなど素人の人です。
彼等は面接に慣れていないことが多く、テンプレ通りの退屈な話を卒なくこなせたとしても、次のステップに進むための材料にはならないかもしれません。
「自分はこの人と働きたいかどうか」を基準に選ぶからです。
いきなり初対面の自分に向かって、「私はこんなに優れている人間なんです(ドヤッ とらないと損ですよ(ドヤドヤッ」とやる学生と一緒に働きたいと思う人は、残念ながらあまりいません。
ただし、彼らが出てくるのは二次面接以降です。母数が多いため、一次面接は人事だけでやる会社が多いです。
面接でなんで通ったかわからない、なんで落ちたかわからない、そういう人は多いです。
二種類の面接があることを覚えましょう。
序盤は「ふるい」です。マイナス点を積み重ねた子が落とされます。無難にこなせば通ります。
それ以降が「選別」です。一緒に働きたい人を選びます。
序盤は少し自信過剰なくらいでいいでしょう。
「見た目が9割」とよく言われますが、こと面接に限っては、見た目でポジティブな人間かネガティブな人間か大体わかっちゃいます。そして多くの企業はポジティブな人間を好みます。
イケメン美女は今までの人生経験からポジティブで自分に肯定的な人が多いので、受かりやすくなります。
面接が進んだら、少し謙虚になりましょう。
自分が相手の立場だったらどんな人と一緒に働きたいかを考えて発言しましょう。
面接官の発言はできるだけ覚えておきましょう。多くの人は自分が興味のないことを質問したりしません。
逆に、同様の質問をされたら語りたくてたまらない、そんな人が多いです。
「最後に質問はありますか?」と言われたら、自分が問われた質問を逆に問うてみると結構面白いです。
それでも、面接でダメだった場合があるでしょう。
一次、二次であれば、なにかしらマズイ点が出ていたのだと考えられます。ちょっとだけ反省してみましょう。
それ以上の場合、あなたが優れていないわけではなく、あなたと価値観が違った、それだけです。
深刻に受け止める必要はありません。
他にも企業はたくさんあります。
就活に失敗したくない!!定年まで働ける優良企業を!!勝ち組になりたい!安定志向!
そういう学生が多いんですが、上記のような考えは一番危険です。比喩とかではなく、純粋にリスクが高すぎます。
私は株式投資を趣味でしています。
そういう界隈の用語で「ポートフォリオ」という言葉があります。最近は他の場所でも聞くようになりました。
リスクの分散を目的として、ハイリスクハイリターンな株式と、ローリスクローリターンな株式をそれぞれどのような割合で組み合わせて保有するか、業界は偏ってないか、外部リスクに備えられているか、そんなことを考える理論です。
で、そういう視点から見たときに。
あなたの今後40年くらいを一つの企業に投資するなんて、かなり危険なギャンブルです。
パチンカスよりひどいレベルです(彼らは行くお店や打つ台の選択肢を複数持っています)。
技術の生産と消費のサイクルがどんどん短くなり、今や大企業ですら一寸先は闇な時代になってしまいました。
今の世の中で企業にもたれかかる人生は危険です。
今の会社がダメになったらほかに行けばいい、そのための力をつけましょう。
見に着ける能力の分野は幅広いか、あるいは極端に深いほうがいいです。
リスク分散しましょう。自分自身のいろんな能力をポートフォリオに入れましょう。
就職活動はきっかけです。失敗したらほかの会社に移りましょう。
でも失敗と断定する前に、とことん好きになる努力をしてみましょう。それでダメならすっぱり辞めましょう。
今の会社の愚痴や不満を言いながら結局行動しない、そんなカッコ悪い大人にだけはならないでほしいと思うんです。
なお、履歴書やESで落ちまくる人は、一回普通の社会人に見てもらうのが早いです。
まともな文章やドキュメントを書いている人達なら、何がダメなのか一発でわかります。中身以前の問題だったりすることが多いです。
間違っても大学関係の人に見てもらうのはやめましょう。教授は論外です。進路課とかの人ですら、見る目がない人がほとんどです。
こんなところで。
じゃ、就職活動ネタの続き書きます。
●ブラック企業の見分け方
実はこれ、定義が曖昧なので難しいです。
あなたにとってのブラック企業は誰かにとってのホワイト企業だったりすることもあります。
「給料はそこそこでいいから残業がなく定時で上がれればいいな」と言っている人がいる一方で、「残業代がないと贅沢な生活ができない!うちの会社は全然残業させてくれない!」と本気で憤ってる人を見たことがあります。
ま、それはおいといて、長時間労働な上に残業代も出ないような超絶ブラックくらいは回避したいですよね。
業界で言うと飲食とITはやばいってよく言われてますが、その中でも、「年俸制」や「裁量労働制」で大した額じゃないところ(最低でも400はほしい)は残業代ケチりたいだけのブラックな可能性が高いです。
次に、やたらと「やりがい」「成長」「仕事を任せる」を連呼するところは、他にアピールする要素がない企業に多いです。
これらは具体性に欠け、中身のない言葉なので何とでも言えちゃうんですね。自社の魅力を成長率やシェアなどの数字で表せないところは危ないと思います。
でも結局、多くの会社はグレーゾーンです。超絶ホワイトな企業は残念ながら多くありません。
大事なのは、自分にとってはどうか、どこに重きを置くか、という視点です。
で、次に大事なのは、諦めることです。
学生の人は企業で働くっていうイメージがあまりつかないと思うんですが、転職者の多くは「待遇よりも人が大事」と言う人が結構多いです。
そんでもって、多くの企業では、配属先の希望くらいなら出せますが、どの上司と働くことになるかは選べません。
どんな企業であっても、人が集まれば集まるほど、自分に合う人、合わない人、良い人、嫌な人って出てきます。
つまり、一見ホワイト企業に入ってもブラック上司のもとで働くことになる可能性は大いにあります。就職活動でこのパターンを防止するのは無理です。
自分は絶対にブラック企業に入りたくない、と慎重になりすぎるのではなく、ブラックならすぐ辞めればいいや、とある程度楽観的に捉えたほうが精神衛生上いいと思います。
新卒で3年以内に辞めたら次の職が見つからない、なんてことも今はそんなにないです。
もしそれが本当でも、その年数以上に自分の実力をつければ転職先なんていくらでもあります。
あとで詳しく話しますが、今は自分の実力を担保に生きたほうが生きやすい世の中ですよ。
●きぎょーけんきゅー
上場企業の場合、有価証券報告書を見るのがオススメです。
公的な書類なので滅多なことが書けず、信用できます。
平均年齢や平均年収、役員報酬といった聞きにくいことや、自社の強み、来季や将来の展望など面接で使えそうなネタも豊富です。
で、大事なのは「キーワード」です。
センター試験の現代文なんかと一緒で、結局言いたいのはこれなのね、っていう「キーワード」を持っている企業が多いです。
パンフレットを斜め読みするだけで、読解力がある人はすぐわかります。
あとはそれに共感できるかどうか、将来性があると判断するかどうかで絞って、ESや面接ではそのキーワード周辺のアピールや質問なんかが有効なんじゃないでしょうか。
でも個人的な感想をいうと、企業のスペック研究ってさほど必要じゃないと思います。
どちらかというと"その企業で働いている人研究"のほうがよほど役に立ちました。できるだけ人事以外の人と話してみることです。
私が社会人になって一番驚いたのは、人事部という存在がその他の部署から隔離された幻想郷のような存在だったということです(私の入社した会社に限ったことではなく多くの企業で同様でした)。
そこの人間は現世の人間とはちょっと違いました。
最終的には、その企業で働いている自分を想像できるかどうか、というのが大きいと思います。
その辺の想像力というか妄想力を働かせるための材料をかき集めましょう。
●面接が苦手なんです><
初対面の人と話すのが楽しくて仕方ない人は、あまりいません。例外です。
多くの人にとっては怖いことです。しかも相手が自分の人生を左右しかねない決定権を持っているとすれば、なおさら。
そんな学生さんが頼るのが模擬面接ですが、あまり意味ありません。
面接ノウハウ本も、あまり意味ありません。
いまどき、多くの企業は現場の人間も使って面接をします。
1年間面接ばかりしている面接のプロではなく、普段は現場で別の仕事をしており、1~2時間程度の面接の講習を受けただけ、そんなど素人の人です。
彼等は面接に慣れていないことが多く、テンプレ通りの退屈な話を卒なくこなせたとしても、次のステップに進むための材料にはならないかもしれません。
「自分はこの人と働きたいかどうか」を基準に選ぶからです。
いきなり初対面の自分に向かって、「私はこんなに優れている人間なんです(ドヤッ とらないと損ですよ(ドヤドヤッ」とやる学生と一緒に働きたいと思う人は、残念ながらあまりいません。
ただし、彼らが出てくるのは二次面接以降です。母数が多いため、一次面接は人事だけでやる会社が多いです。
面接でなんで通ったかわからない、なんで落ちたかわからない、そういう人は多いです。
二種類の面接があることを覚えましょう。
序盤は「ふるい」です。マイナス点を積み重ねた子が落とされます。無難にこなせば通ります。
それ以降が「選別」です。一緒に働きたい人を選びます。
序盤は少し自信過剰なくらいでいいでしょう。
「見た目が9割」とよく言われますが、こと面接に限っては、見た目でポジティブな人間かネガティブな人間か大体わかっちゃいます。そして多くの企業はポジティブな人間を好みます。
イケメン美女は今までの人生経験からポジティブで自分に肯定的な人が多いので、受かりやすくなります。
面接が進んだら、少し謙虚になりましょう。
自分が相手の立場だったらどんな人と一緒に働きたいかを考えて発言しましょう。
面接官の発言はできるだけ覚えておきましょう。多くの人は自分が興味のないことを質問したりしません。
逆に、同様の質問をされたら語りたくてたまらない、そんな人が多いです。
「最後に質問はありますか?」と言われたら、自分が問われた質問を逆に問うてみると結構面白いです。
それでも、面接でダメだった場合があるでしょう。
一次、二次であれば、なにかしらマズイ点が出ていたのだと考えられます。ちょっとだけ反省してみましょう。
それ以上の場合、あなたが優れていないわけではなく、あなたと価値観が違った、それだけです。
深刻に受け止める必要はありません。
他にも企業はたくさんあります。
●失敗してもいいやと考えよう
就活に失敗したくない!!定年まで働ける優良企業を!!勝ち組になりたい!安定志向!
そういう学生が多いんですが、上記のような考えは一番危険です。比喩とかではなく、純粋にリスクが高すぎます。
私は株式投資を趣味でしています。
そういう界隈の用語で「ポートフォリオ」という言葉があります。最近は他の場所でも聞くようになりました。
リスクの分散を目的として、ハイリスクハイリターンな株式と、ローリスクローリターンな株式をそれぞれどのような割合で組み合わせて保有するか、業界は偏ってないか、外部リスクに備えられているか、そんなことを考える理論です。
で、そういう視点から見たときに。
あなたの今後40年くらいを一つの企業に投資するなんて、かなり危険なギャンブルです。
パチンカスよりひどいレベルです(彼らは行くお店や打つ台の選択肢を複数持っています)。
技術の生産と消費のサイクルがどんどん短くなり、今や大企業ですら一寸先は闇な時代になってしまいました。
今の世の中で企業にもたれかかる人生は危険です。
今の会社がダメになったらほかに行けばいい、そのための力をつけましょう。
見に着ける能力の分野は幅広いか、あるいは極端に深いほうがいいです。
リスク分散しましょう。自分自身のいろんな能力をポートフォリオに入れましょう。
就職活動はきっかけです。失敗したらほかの会社に移りましょう。
でも失敗と断定する前に、とことん好きになる努力をしてみましょう。それでダメならすっぱり辞めましょう。
今の会社の愚痴や不満を言いながら結局行動しない、そんなカッコ悪い大人にだけはならないでほしいと思うんです。
なお、履歴書やESで落ちまくる人は、一回普通の社会人に見てもらうのが早いです。
まともな文章やドキュメントを書いている人達なら、何がダメなのか一発でわかります。中身以前の問題だったりすることが多いです。
間違っても大学関係の人に見てもらうのはやめましょう。教授は論外です。進路課とかの人ですら、見る目がない人がほとんどです。
こんなところで。