Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

新しい?アンパンマンの幼児用デジカメ

2011-06-14 23:59:59 | Digital Devices
 子供というのは、大人が使っているものを使いたがるものです。おままごとがその最もわかり易い例ですが、他には携帯電話やPCに興味津々なんて事は日常的にあるでしょうね。
 そこで、大人が使っている道具のようなおもちゃの需要があります。携帯電話のような物、PCのような物、キッチンのような物・・・様々なおもちゃがありますけれど、こと電子機器に関しては、低スペックなものならばかなり安く手に入ることもあり、「機能的に同じ物」なんてものも登場しています。
 以前、子供用のMP3プレイヤーの紹介をしましたが、アレはガワが変わっただけで普通のMP3プレイヤーでした。で、今回ご紹介するアイテムも、概ねそんな感じです。

本当に撮れる!しゃべる!アンパンマン はじめてデジカメ 株式会社アガツマ
●本当に撮影できるアンパンマンのデジタルカメラです。
●のぞき窓、液晶画面をみながら簡単に撮影できます。おしゃべりも20種類あり楽しく撮影できます。撮影したデータは付属のUSBケーブルにつないでパソコンに保存可能です。
※本体に99枚保存可能
●30万画素、オートホワイトバランス、オート露出補正、カラー液晶、ISO感度200、セルフタイマー機能、スライドショー機能付き


 デジカメにアンパンマンのガワと、声が出る機能をつけたシロモノで、でっかい覗き窓・・・ビューファインダーが特徴です。ただの枠ですけど。
 以前、子どもがDSiで写真をとっているところを何度も見ていますので、やはりカメラというのは楽しいのでしょうね。それにしても、この製品の「幼児に本物のデジカメを与える」というコンセプトはやはり新しいかもしれません。

 ただ、こういう子供用製品の常として、「スペックがやたらと低い」ということが挙げられます。前述のMP3プレイヤーなら保存容量がやたら少なかったり、再生ビットレートが低かったりという具合です。このデジカメも例にもれず、30万画素、64MBフラッシュという、まさにデジカメ黎明期のスペック・・・。
 近頃は1万円程度、つまりこの製品と同価格帯の製品でも1000万画素クラス。30万画素の製品は、もはやクレーンゲームの景品くらいでしかお目にかかれませんけれど、あくまで「アンパンマンがメイン」ということなんでしょうか?

 子供用(小学生以上)なら「同価格帯の本物を買い与えたほうがいい」と思いますけれど、幼児用ならアリかな?それでも、せめて200万とか500万画素のカメラを搭載して欲しかったような気はします。

 今度はどんな製品が「子供用」になるんでしょうか?ビデオカメラ?ネットブック?・・・あるいはスマホかな?

不揮発性の”キャッシュ”? 低消費電力に貢献

2011-06-13 23:59:59 | Technology

 原発事故があってから、日本全国津々浦々で節電への動きが高まっていますね。原発が止まり、電力生産量が落ちてしまうと言うやむを得ない事情もあるわけですが、節電が行き過ぎて産業が停滞してしまうのは避けたいところです。

 となると、今後は人間がこまめな努力をするのはもちろんのこと、産業を停滞させないために、より低消費電力な産業用設備を使っていくというは合理的な考えであると思います。
 その「低消費電力な産業用機器」は、更新の早さを考えると、やはりサーバーや端末といったIT系の製品というのは、世の中に早く新技術が行き渡りやすい→省電力化に貢献しやすいと思う訳です。

 ですから、こういう技術は大歓迎・・・なんですけど。

待機電力ゼロ・瞬時起動の電子機器実現へ前進 NECと東北大が新技術 ITmedia

 NECと東北大学は6月13日、CPU内で使用する「連想メモリプロセッサ」(CAM)で、既存回路と同等の高速動作と、データを回路上に保持できる不揮発動作を両立する技術を開発、実証したと発表した。不揮発メモリなどと組み合わせることでCPUや機器全体を不揮発化でき、待機電力ゼロかつ電源オンで瞬時に利用できる電子機器の実現に近づくとしている。

なんでも、CPUが利用するキャッシュの状態をそのまま保持することで、待機電力ゼロの状態でスリープが可能な端末が実現するとか。こまめに電源管理をすれば、データセンターで空調も併せて25%の節電になるとかいう話もあるらしいですけど・・・

 流行なんでしょうか?記憶する回路って。以前にも同じような話を紹介したような気がするんですよねえ・・・そのときは「状態を保持できるトランジスタ」だったはずですが、確かに状態を保持したまま電源を切ることが出来れば、処理待ち時間の電力量はゼロ。大きな前進です。
 ただ、それをやることで、さらに複雑な電源管理が必要になってくるんですよね・・・ますますコンピュータの開発について、敷居が上がってしまいそうですね。


eneloopに新製品・・・ブランド統合後も残るか?

2011-06-10 23:59:59 | Thinkings
 2011年3月29日、三洋電機は株式の上場を廃止し、パナソニックの完全子会社としての新たな一歩を踏み出しました。2011年3月31日をもってSANYOブランドの新製品出荷を停止し、パナソニックブランドに統合するという話でしたが・・・大ヒットしたお米からパンを作るホームベーカリー、GOPANなどはそのまま残すとか。これまで形成してきたネームバリューを消してしまうのは惜しいですからね。

 その例にもれず、充電池としての確固たる地位を築いたeneloopも、今後も存続する模様です。パナソニックのEVOLTAとの兼ね合いで統廃合も議論されているようでしたが、ここに来て新製品が出てきましたから。
高容量タイプと、高信頼性タイプの充電池「eneloop pro」「eneloop plus」を新発売 三洋電機株式会社
三洋電機株式会社は、“くり返し使うライフスタイル"を提案する充電池「eneloop(エネループ)」のコンセプトを踏襲し、お使いの用途に合わせて更に進化させた新しい充電池「eneloop pro(エネループ プロ)」、 「eneloop plus(エネループ プラス)」、および、それぞれの電池を同梱した充電器セットを発売します。


 今回発表された新製品のうち、proは従来に比べ25%分容量がアップしたタイプ。plusは誤使用時の発熱を抑制する機能を加え、より安全性に配慮した製品で、主に子供のおもちゃへの使用を想定している模様です。
 充電池は長く使うものなので、安全性に配慮されたPLUSには要注目ではないかと。一時期ノートパソコン用バッテリーパックの異常発熱が問題になったこともあり、このような仕様は、特に子供が使用する用途ですと歓迎できますね。

 さて、先に出ていたパナソニックブランドへの統合の話です。
 リンク先のニュースリリースにはパッケージ写真も出ているわけですけれど、その表にはパナソニックの名前はなく、従来通りの「SANYO」ロゴがバッチリ入っております。これはeneloopについてはSANYOブランドは存続、EVOLTAとの差別化を図っていくという意思表示なんでしょうか?
 とはいえ、製品として完全にかぶる2ブランドをどう扱っていくか。今後のパナソニックの決断はどうなるんでしょうね。

PSPの後継機は24800円から

2011-06-08 21:48:49 | Digital Devices

現在、私のPSPはモンハン専用機と化しており、目当てのお守りがさっぱり出ないので、ここ2ヶ月ほどずっとスリープ状態で電源が切れていないという、何とも酷い扱いをされております。
 酷いと言っても電源が入るだけマシとも言えますが、色々と忙しい生活を強いられる中、PSPは現在の我が家で最も稼働率の高いゲームハードとなっています。そんなわけで、PSPの後継機にはなんだかんだ言って期待をしているのです。・・・そういえば、まだ3DS買ってないし。

 PSPの後継機がまだNGPと呼ばれていた頃、その機能のてんこ盛りさに大きな期待と、そして一抹の不安を感じました。
 その不安というのはもちろん価格面でのこと。贅沢なCPUに高解像度のディスプレイ、至れり尽くせりの入力デバイスと、価格を上げる要因がこれでもかと詰まっていたのですから、それも無理なからぬことでしょう。

 そして、あれから5ヶ月。E3においてとうとう名称と価格が発表されました。・・・公式発表とは言え、あのスペックが本当だったことにいささか驚いています。

“NGP”は「PlayStation Vita」に 価格は2万4980円/2万9980円 ITmedia

 ソニー・コンピュータエンタテインメントは6月7日、年末以降発売予定の次世代携帯型ゲーム機の名称は「PlayStation Vita」(ヴィータ)だと明らかにした。価格はWi-Fiモデルが2万4980円、3G+Wi-Fiモデルが2万9980円。

 価格を見たとき、第一印象は「安い」でした。特に3Gが要らない私にとって、「2万円台半ば」という金額はかなり魅力を感じるものです。大幅な機能面のアップから考えると、かなり戦略的な価格ではないかと思います。ネックであった画面の解像度も一気に4倍になり、HDとは言わないものの、これまで途は一線を画す表現を期待できそうです。

 が、次の日のWii Uに話題を食われてしまったような・・・?あっちはゼルダが出るから買い確定ですが、はてさて、NGP改めPlaystation Vitaは、何がキラータイトルになるのでしょうか?それとも単純にメディアプレイヤーやインターネット端末としても使い出があるんでしょうかねえ?・・・続報に期待です。


Wii U発表 コアとライトを繋ぐゲームハードへ

2011-06-07 23:59:59 | Digital Devices
 様々な噂がありましたが、とうとうWiiの次世代機が姿を表しました。Wiiとの後方互換性は想定内でしたが、やはり最大のポイントは、6インチの大型ディスプレイ付きコントローラーの存在でしょうね。

速報:任天堂の新ゲーム機 Wii U 発表。コントローラに大型タッチ画面。
ディスプレイは6.2インチ。
Wiiソフトや Wii リモコン、周辺機器との互換性。Wiiのゲームも飛ばして遊べる。
コントローラには振動、マイク、ジャイロ、加速度計、手前カメラ、スピーカーも搭載。
1080p HD映像をHDMI出力。
ストレージはSDまたはUSB HDD。
USB 2.0ポート x 4搭載。
ゲームメディアは独自形式の大容量光学ディスク。および、Wii のディスクにも対応。
プロセッサは Wii とおなじくIBM製。

発売は2012年。

 大型のタッチスクリーンを搭載することで、DSのように二画面として使うことや、テレビを使わずにコントローラーだけでゲームを行えるなど、PSPのテレビ出力の逆の考え方であると言えます。あくまで家庭内限定ですが、かなり画面及びコントローラーが大きいため外に持ち出すのは得策ではないでしょう。さらにプロセッサを別に積むのもコスト的に厳しいでしょうから、個人的には納得の仕様です。

 とうとう1080p+HDMI出力に対応したこと、そしてプロセッサパワーが上がったことにより、PS3やXBOX360とのマルチプラットフォーム展開がやりやすくなり、ソフトウェアの流入が期待できる点が地味かつ大きな期待がかかっています。

 他社に比べて様々な入力方式が標準で用意されているWii U。現行機の覇者であるWiiの地位をそのまま引き継ぐことが出来るのか?タッチスクリーンという新しいコントローラーが受け入れられるのか、要注目です。

 ・・・しかし、ちょっと大きすぎるかな?という懸念は否めませんよねえ・・・

Wiiの後継機はタブレットとのハイブリット?

2011-06-04 22:48:41 | Digital Devices

 荒唐無稽のような。でも任天堂だからなあ・・・

 Wiiが世に出てから早5年。ハードウェアの市場寿命を考えると、海外におけるメガドライブとかの規格外は置いておいて、そろそろ次世代機の形が見えてきても良い頃です。実際、DSは3DSに世代交代しましたし、PSPも次世代機が公式に発表されました。PS3とXBOX360はまだですが、彼らはもうちょっとかかりそうです。

 さて、据え置き現行機の中で唯一の非HD機であるWiiの次は、やはりHDに対応・・・というところまでは誰もが考えるところですが、そこから先、とりわけ「コントローラー」という点においては、まことしやかにささやかれているのが「タッチパネルが付くらしい」という点。コントローラーにタッチパネル・・・タッチパッドじゃなくて。つまり、Wiiリモコンのスピーカーに続いて、今度はディスプレイが搭載されると言うことですよね。

 そんなコントローラーの価格が跳ね上がるようなことを、任天堂がするのかな・・・?と思っていたら、それを裏付けるような報道がひょっこり出てきてしまいました。

Wii 後継機はコントローラに6インチタッチパネル、カメラ搭載(日経報道) engadget

記事は「タッチパネルを備えた新型コントローラ」についての話題が中心で、画面サイズは6インチ、バッテリ(二次電池)とカメラを搭載しており、単体でも携帯ゲーム機として利用できるとのこと。

 こっちの記事が詳しいですが・・・
 6インチでタッチパネルでバッテリ搭載って、まんまタブレットじゃないですか。ただ、こういうコントローラって、 過去にゲームボーイアドバンスをコントローラーとして使うというアイデアがありましたので、あり得ない話ではないですよねぇ。なんでも画面解像度はHDじゃないって言うのですから、800x600ピクセルか1024×600ピクセルくらいでしょうか?これにボタン類も付いているというのですから、どんな代物でしょうかね。

 で、こんな豪華なコントローラーの価格であるとか、3DSの立場を考えると、CPU周りとかのハードウェア性能はだいぶん押さえられると思います。正に、ソニーがポケットステーションでやろうとしていたことが、今度こそ実現するかも知れませんね・・・標準デバイスはやっぱり強いですよ。


PCに”寄生”するAndroidマシン

2011-06-01 19:50:02 | Digital Devices

 PCは、その歴史的背景から、「使えるだけのリソースを最大限使って、いかに目的の処理をするか」という点に重点を置いて設計されていると言っても過言ではありません。最近のエコブームから低消費電力や静音性が重視されてきてはいるものの、高クロック・高消費電力のCPUをぶん回し、数GBのメモリを潤沢に使い、あらゆる周辺機器を従えて、人間の作業をいかに効率的にするかに注力されたハードウェア、ソフトウェア設計がなされているわけですから、当然そのエネルギーとなる電力消費についても、他の電子機器に比べれば贅沢な使い方をしてしまいます。

 対してAndroidやiPhoneといったモバイル勢は、「少ないリソースから、いかに最大限のパフォーマンスを引き出すか」という思想を持っているわけですから、電池の持ちであるとかOSの軽さに関しては、PCとは一線を画しています。

 役割が違う、といえばそれまでですが、PCのパフォーマンスとAndroidの軽さと駆動時間を併せ持つ製品を実現する為、かなりの変化球を編み出してしまった製品があります。

内蔵HDD型 ARMマシン " PunkThis " 、x86 ノートをデュアルアーキテクチャ化 engadget

ノルウェーの「ハイブリッドコンピューティング」企業 CUPP が、2.5インチHDD型のARMコンピュータ " PunkThis " を公開しました。 独立したプロセッサやストレージを搭載し、一般的なノートPCに内蔵することで x86 / ARMのデュアルアーキテクチャマシンを実現します。メーカーいわく、ネットブックのサブOSとして走らせれば20時間のバッテリー駆動が、低消費電力のPixel Qi ディスプレイ搭載機なら40時間駆動が可能。またWindows 7 と Androidなど、二つの環境を同時に動作させることもできます。

 通常のHDDの代わりにPCに搭載し、キーボードやディスプレイなどを乗っ取って使うという、正に宿主に寄生するかのようなミニマシンです。

 これまでも、起動の速いOSをWindowsとデュアルブートして使うという製品がいくつか発表されてきましたが、それらと一線を画すのは、HDD単体でマシンとして成り立っている点。これによって、Windowsを走らせながらARMマシンとして使うことも可能となっています。メーカーは、この点に注目して、長時間駆動出来る点だけでなく、ARMマシンのテスト環境としての使い方を提案しています。

 なるほど、キワモノとしては実に面白い製品です。かつて5インチベイに内蔵するPCを見たことはありましたが、この製品の様に完全にハックするものにはお目にかかったことはありませんから、そのギミックのおもしろさに引かれる人は多そうです。
 ・・・ただ、先の「起動の速いOSをWindowsとデュアルブートして使うという製品」、いわゆるインスタントOS群が成功したという話はとんと聞きませんので・・・売れるかどうかは価格次第じゃないでしょうかね?


Appleのクラウド音楽サービスiCloud・・・使いたい?

2011-05-30 23:59:59 | Technology
 以前に書いたこの記事で、
Amazonとどっちを使おうかなあ・・・

と淡い期待をふくらませていたGoogle Music。Amazonと同じく、クラウドストレージにユーザーのライブラリを保存して、デバイスごとに転送しなくてもストリーミングで音楽を再生できるというサービスです。
 このクラウドミュージックサービスに、本命とも言えるAppleが参戦してくるだろうと思われてきましたが、先日「iCloud」という名称でスタートするらしいという報道がありました。

 いわゆる、iTunesのクラウド版といえるこのサービス、他のサービスと違ってユーザーが全部アップロードしなくても、iTunesストアーの「在庫」に関しては流用がきき、さらに、ローカルよりも「在庫」のほうが高音質だったら、そっちを優先して流すというナイスなサービスに仕上がっています。

 ・・・ただし、有料らしいです。

 そこで、TechCrunchにはこんな記事が載っていました。
AppleのiCloudはあほらしい–あんなのiTunesの無料機能であるべき TechCrunch
ただ単に自分の音楽コレクションをインターネットからストリーミングできるだけのために、なぜ毎月会費を払うのか? それらの曲に関してはとっくにiTunesにお金を払ってあるのに、それをオンラインで聞くためにまた払うわけ? そんなの、あり得ないよな。なんとなんと、Google Muscのベータでは、すでにそれを無料でできるのに。

 同期は別に音楽データをコピーするだけではないですしね。ストレージに余裕があるなら、そこまで魅力的とは言えないかも。・・・有料なら。
 それに、自分で買った音楽を聞くために、さらにお金を毎月払うっていうのは非経済的。iTunesストアにある曲はそのままストリーミング出来るわけだから、Appleの管理するストレージの量は大幅に抑えられますし。

 ・・・そのためにレーベルに契約料を払っていたとしても、いちユーザーとしては付加サービスとしての提供が妥当だと思いますけどねえ。

通信キャリアに求められる大きな選択

2011-05-27 23:59:59 | Technology
 現在のモバイル通信で最も使われているのは、間違いなく3G、つまり第3世代通信方式と呼ばれるもので、俗にFomaとかWINなどと呼ばれているものです。
 
 しかしながら、フルブラウザやスマートフォンをガシガシ使うような用途であるとか、モバイルWi-Fiルータを使ってPCを使うような用途である場合、固定回線に比べると速度的に見劣りします。YouTube等のストリーミングサービスを受けるときにはなおさら。
 つまり、規格が時代的に力不足になりつつあるということです。

 それを受けて・・・いや受けずとも、世の中は「次の通信規格」を求め、通信キャリアは研究を続けるわけですが。
 ここで問題がひとつ。「どの規格を採用すべきか?」ということが大前提としてありますが、今のところは「LTE」という規格が本命視されており、ドコモはすでに「Xi」という名称でサービスを開始していますし、KDDI・ソフトバンク、そしてイーモバイルも採用を決めています。これによりSIMロックフリーの恩恵がより得られやすくなるという期待もされていますが、もう一つ、すでに普及が始まっている技術として「モバイルWiMAX」が挙げられます。
 実はモバイルWiMAXはLTEとよく似た技術で、機器の共通化によるコスト低減も見込まれていたりするのです。

 今後、キャリアに求められるのは、技術の取捨選択になりますけれど、それに関しての興味深い講演がありました。

ドコモとKDDI、UQが語ったLTE、そして4Gへの展開 ケータイWatch

KDDIでは、音声電話については既存のCDMA2000 1X網で、データ通信についてはLTEで行う。LTE圏外の場合でも、EV-DOエリア、1Xエリアに後方互換する。


 実はLTEには音声通話の規格は含まれないため、音声のやりとりについてもパケット通信を用いる必要があったのですが、KDDIはCDMA2000とのハイブリッド端末を利用することで、音声通話を3Gに投げるという方針を採用したことになります。また、UQ-WiMAX網の利用もしてますし、まさになんでもありです。

 このように、LTE一本ではなく、数種の通信規格を組み合わせることでパフォーマンスを引き出すという方法についても一般的になっていくかもしれません。ユーザーに取ってはよりつながりやすくなる一方、端末メーカーにとってはより悩ましい時代になるかもしれませんね。

Wi-Fiタップで節電を

2011-05-25 23:59:59 | Technology
 福島原発の事故は、現在進行形で生活に影を落としています。放射能の不安はもちろんですが、目下の大きな問題としては「電力不足」という、シンプルにして不可避の問題が横たわっています。盛夏に向けて、関東地方だけでなく、福島原発事故の余波を受けて浜岡原発が冷温停止となってしまった中部地方でも無視できない問題となっています。

 このような状況下ですから、当然節電対策に関しては全国的なムーブメントとなっており、当面は「如何にして節電をしながら快適に酷暑を乗り切るか」という軸で動いていく模様。屋上緑化や緑のカーテン、扇風機の併用による空調効率化、そして仕事時間のシフトなど、様々な取り組みが行われています。

 ところで、家庭での節電意識を高めるには、やはり今使っている電力を知ることが一番。リアルタイムで使用電力量を知るにはワットチェッカーが必要ですが、ここはもうちょっとスマートな方法を試してみるのも面白いかもしれません。

消費電力の“見える化”や電源ON/OFFの遠隔操作が可能な「iRemoTap」 RBB Today
「iRemoTap」は、電力消費量を無線LAN経由でクラウド上にアップロードすることで、電力の“見える化”を可能にするもの。またクラウドにアップロードされたデータは、特定のコンセントについての、時系列での推移などを各種グラフで確認できる。さらに無線LAN経由で、タップのコンセント単位で電源のON/OFFをコントロールできる。

 大きめの四つ口タコ足コンセントにWi-Fiを搭載し、つながれている機器の電力管理をよりスマートにしようというコンセプト製品です。
 手軽にPCやスマートフォンで電力量の推移を見ることが可能になるため、節電意識や利用形態の検討に役立つ他、やはり気になるのが遠隔操作機能。
 特に電気カーペットやヒーターといった暖房器具、そしてエアコンがそうですけれど、「電源を切ったかどうか外出先で不安になる」ということはよくありますが、そうなったときにも、慌てず騒がずスマートフォンから電源を落とすことが可能になります。真夏に外から帰ってきたときに、部屋がひんやりしていてガックリすることを防げるわけですから、それだけでも買いですよ!

 ちなみにこの製品は参考出品という形で、今のところ商品化の予定はまだ無いとのことですが、一万円以下で提供できそうだという話もあり、商品化の可能性が全くないわけではなさそうです。なにげにデザインもソリッドで素敵ですので、なんとか買えるようにならないものかと思った次第です。