王座戦本戦準決勝、豊島九段戦。

2023-07-03 | 対局


図から△93銀の待機策を選びましたが、△74歩と反発すればまずまずでした。▲同歩なら△76歩▲85桂△84歩とほぐしていきます。
△74歩は自玉周辺から動く手なので、ためらったのですが、むしろチャンスと見ないといけないんですね。
29分の長考では△74歩と本譜の△93銀で迷っていましたが、正しい選択ができなかったです。



▲76桂自体は分かっていた手で▲64桂と飛ばれても▲52桂成には△同銀があるため1回は手抜けるので、その間に右辺で一仕事すれば大変という判断をしていました。
しかし、この図になってみると先手玉を攻めるためには△46歩の取り込みが必須で、すると▲44歩が生じて△同銀▲64桂は今度は金取りの先手なので手抜けず、受けに回ると後手後手になります。
ここで不利を自認しましたが、するとさかのぼって先の図で△93銀が良くなかった、となります。
全体的にはチャンスが少ない将棋でした。
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王座戦本戦2回戦、石井六段戦。

2023-06-28 | 対局


後手番で矢倉▲78玉型の先後同型。図の△86歩はこの際の形で▲同歩なら△85歩、本譜の▲同銀なら△65歩で△44角のラインを狙います。



図の△56桂が厳しく、後手ペースになりました。自然な▲69金には△67歩成が手筋で▲同金は△66歩、▲同玉は△65桂で後手の攻めが早そうです。
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竜王戦1組5位決定戦2回戦、広瀬八段戦。

2023-04-15 | 対局


図ではなにか良くなる手がありそうと31分考えて▲95歩から9筋を攻めていきましたが、ここから難しくしてしまい、ただ感想戦でもすっきりとした代案は出ませんでした。
感想戦であれこれ調べた結果、ここは思っていたより難しかった、と諦めが付きましたが、その後の悪くなり方と一気に負けにしたのは反省しないといけません。
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伊藤園お~いお茶杯王位戦リーグ3回戦、佐々木(大)七段戦。

2023-04-10 | 対局


図で昼休を挟む65分の長考で△65桂と攻めて行きましたが、無理という感じはしました。
攻めないと次に▲37桂の価値が高く△45歩の決戦を挑めなくなるので仕方がなく、という気持ちでしたが、結果的に図では既に作戦負けだったようです。



△86飛はタダで取られるわけではないですが、先手の権利で好きなタイミングで取られてしまうのが大きく苦戦を意識しました。
以下は手数はかかりましたが、後手に勝ち味が少ない将棋になってしまいました。

敗れてリーグ成績は2勝1敗になりました。
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ヒューリック杯棋聖戦本戦1回戦、藤井(猛)九段戦。

2023-03-15 | 対局


▲53銀成は手筋で△同銀▲52竜△42銀の局面は竜の位置差が気になりましたが、先手の攻めも難しかったようです。
流れが穏やかになればと金で桂香を取る手が間に合ってきます。



後手玉も迫られていますが、1筋は無視して△35桂の攻め合い。
▲48金引△25香として先手玉を攻めながら▲19香を抜く狙いがあり、実戦もそのように進んで勝ちになりました。
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伊藤園お~いお茶杯王位リーグ2回戦、岡部四段戦。

2023-03-11 | 対局


△88角成の角交換に▲同銀だと△33桂で飛車が狭くなるので、ここは▲32飛成といきたいところ。いきなり大決戦になりましたが、形勢は難しかったようです。



▲72飛や▲62飛では△93玉で詰みませんが、図で▲85飛として後手の合い駒が悪いので詰みます。歩や香があれば詰まないところ。
長いのは▲85飛△83角の変化で▲81成銀△73玉▲63金△同玉▲83飛成と追って、先手の持ち駒は角金桂、▲37桂が▲45桂や▲25桂と跳ねる余地もあるので詰みます。

2連勝といいスタートが切れたので、引き続き頑張りたいと思います。
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竜王戦出場者決定戦1回戦、三枚堂七段戦。

2023-02-28 | 対局


先手番で対横歩取り。図から▲44歩が手筋で△同銀なら▲34歩、実戦は△44同飛▲55角と飛香の両取りで攻め続けました。



先手陣もコビンが開いて嫌な格好ですが、目に付く△36歩は△31歩の底歩がなくなるので、一度▲25桂と捨てて△同桂に▲21飛が厳しくなります。
▲25桂捨ては覚えておきたい手で単に▲21飛は△31飛で大変になるところ。
実戦は図から△66歩に▲21飛~▲23歩が間に合って勝ちになりました。
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伊藤園お〜いお茶杯王位リーグ1回戦、池永五段戦。

2023-02-01 | 対局

相掛かりで歩得対手得という展開はありがちですが、持ち歩が3枚なので図から▲15歩△同歩▲13歩△同香▲26飛と仕掛けていきました。部分的に歩が1枚だと手にならない、2枚だと微妙、3枚以上は手になる、という認識でいいと思います。



端での折衝が一段落したところ。駒割りは先手の香得で▲83香が残って、味がいい受けがないのでやや良しという形勢判断でした。形は△52玉ですが、後に▲31角が残ります。実戦の攻め合いは先手が早く、勝ち切ることができました。
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朝日杯本戦1、2回戦。

2023-01-27 | 対局


1回戦、西田五段戦。図から▲24歩△同歩▲54歩としましたが、後手に先に歩を渡す手順前後で以下△46飛▲同歩△56歩が受からず、苦しくしました。
図では▲54歩△同金▲24歩が正しく、後手が歩切れの段階で5筋の歩を取らせることで△56歩には▲58歩があり、それは一局でした。
このミスで負けに近い形勢になりましたが、千日手を視野にいれつつ粘って逆転、最後はなんとか詰みを発見しての勝ちでした。



2回戦、佐藤天九段戦。相居飛車戦から仕掛けの間合いが難しい将棋でした。
図は後手が戦力不足にも思えますが△71香から△84桂を含みに7筋を攻めて、手がつながりそうです。
後手玉は▲14歩△同香▲26桂さえ打たせなければ、かなり持つ格好なので、ここでペースになっていました。

準決勝、決勝は2月23日(木・祝)に東京で公開対局で行われます。
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竜王戦1組1回戦、稲葉八段戦。

2023-01-07 | 対局


△83銀は桂頭を守るために上がったもので、部分的には定跡ですが、珍しい形なので指しこなすのが大変でした。

図から▲22歩△同金▲34歩と攻め込まれて壁金が苦しく、勝ち味が薄い将棋になってしまいました。
作戦負けまではいかなくても、まとめにくい将棋と知ってて、結果、まとめられていないので、研究とその場の対応、どちらも足りなかったです。


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