遊亀公園附属動物園スタッフブログ

甲府市にある遊亀公園附属動物園で働くスタッフのブログです。
普段は見られない動物たちの暮らしをお届けします!

ユウキの旅立ち

2023年04月22日 16時12分36秒 | 日記
4月24日、ブラジルバク(アメリカバク)のユウキが旅立ちます。

ユウキこと、赤ちゃんバクが生まれたのは2020年8月。当時は夜間の中継モニターがなく、職員が毎晩交替でバク舎に見回りをしていました。
約400日の妊娠期間の終盤、ハナちゃんのおっぱいが日に日に大きくなってきた8月14日の朝、食欲のないハナちゃんをみて今日生まれると確信し、職員数名で見守るなか、9時39分、オスの赤ちゃんバクが誕生しました。


お母さんのハナちゃんが、生まれてすぐに羊水でびしょぬれの赤ちゃんを一生懸命なめてくれました。
心配と感動が入り混じる独特の空間。

草食動物は出産時も襲われるリスクがあるため、通常生まれた子供はすぐに立ち上がります。生まれたばかりの赤ちゃんも一生懸命立ち上がろうとし、ハナちゃんも鼻先でつついて促しますが、4本の足でしっかり立てるようになるまで一時間以上かかりました。
そして授乳もハナちゃんが、横たわって後ろ足を軽くあげ、赤ちゃんが吸いやすいポーズをとりますが、なかなか吸い付くことができず、授乳が確認できたのは、生まれて4時間半後の14時10分。
なかなかスローペースな赤ちゃんだなと思いつつ、ひとまず自力哺乳ができて一安心しました。ハナちゃんも本当にお疲れ様でした。



ところがその翌朝、出勤すると赤ちゃんは心なしか元気がなく、夜間撮影したビデオでも授乳の様子が確認できませんでした。
ハナちゃんのおっぱいに近づけて飲むように促しますが、乳首に吸い付きません。

そこで牛用の粉ミルクを哺乳瓶で飲ませると、一気にぐびぐび飲んでくれました。

おなかがすいてたのか、飲めてよかった。ここで人工哺育を行うことに決めました。

これまで動物園で生まれた赤ちゃん動物の人工哺育を行うときは、お母さんと赤ちゃんを離して生活させることが一般的でした。お母さん動物にとっては、大切な我が子を人間が触るのを嫌がることが多く、場合によってはおっぱいを飲まない赤ちゃんは育てられないと判断して子供に危害を加えてしまったり、出産時は気が立っていて職員に対しても攻撃的になることがあること、またお母さんから離した方が赤ちゃん自身の管理をしやすいメリットがあります。

でもその時に、私たちが話し合って決めたのは、ハナちゃんと一緒に生活してもらうことでした。
前回の出産育子で子煩悩なハナちゃんを見ていたこともありますが、職員が赤ちゃんのお世話のために出入りしても危険はないと判断し、生まれた赤ちゃんがバクらしく育つためにも、授乳の時間以外はハナちゃんと過ごし、バクとしての身の振り方を学びながら育ってもらいたいと思ったからでした。

さらに、長年ハナちゃんを担当している担当者が、ハナちゃんのおっぱいを絞ってみると、たくさんのおっぱいを絞り出すことができました。

通常警戒心の強くなる時期なので、これは一重に飼育担当とハナちゃんの日頃のコミュニケーションのおかげだと思います。
人工ミルクは栄養はもちろん十分なのですが、やはりお母さんと赤ちゃんのライフステージにあったおっぱいはハナちゃんにしか出せないので、私たちもハナちゃんが大好きなブラッシングをしながらハナちゃんのおっぱいを絞り、それを哺乳瓶に入れて赤ちゃんに飲ませようということに決定しました。

その日から一日5回、ハナちゃんのおっぱい絞りと赤ちゃんへの授乳を行いました。最初はおなかをすかせて順調に飲んでいた赤ちゃんでしたが、4日目くらいから飲むことを嫌がるようになり、呼吸も荒く呼吸時の雑音も確認できました。

当時は動物園にレントゲンがなく、依頼している動物病院に連れていきレントゲンを撮ってもらうと、気管支肺炎になっていました。肺炎の治療の注射や皮下点滴を行いながらも、赤ちゃんの栄養摂取のために何とかミルクを飲んでもらわなければならず、少量ずつ哺乳をしていましたが、無理やり飲ませると誤飲の危険もあります。

赤ちゃんの体調が心配で悩ましくハナちゃん親子を見ていたその時、ハナちゃんが食べていたニンジンをくちゃくちゃ嚙んだ後にペッと吐き出し、それを赤ちゃんがペロリと食べました。

「食べてる!ハナちゃんが食べさせようとしたの?」と感極まってうれし泣きをしていたのですが、後日談、担当者がハナちゃんのごはんにまぶす食塩が固まっていて、それがしょっぱくて吐き出したのでは?ということでした・・( ^ω^)・・・

そんな素晴らしい偶然がきっかけとなり、固形食も食べられるようになっていたことが分かりました。(当園で過去に生まれた赤ちゃんバクや、他園からいただいた人工保育のデータでも、離乳食はもっとずっと後期だったので)
それで、うす~く切ったリンゴ、ニンジンなどを赤ちゃん用に用意し、哺乳も行いながら治療を継続していました。


この翌日もう一つうれしいことが起きました。赤ちゃんが自力でハナちゃんのおっぱいを飲んでくれたのです。自分のペースで飲めれば誤飲の心配はほぼありません。ハナちゃんも嫌がる様子なく、赤ちゃんが飲みやすいようにじっと寝転んでいます。


二度の自力哺乳を確認し、これで人工哺乳はやめることにしました。
肺炎の治療も順調にすすみ、注射を打つ必要もなくなりました。

ここでもうひとつ、心配事がありました。
赤ちゃんは、生まれてから後ろ足の膝関節がふらふらガクガクし、歩くときに後ろ足だけカックンカックンしてしまうことです。レントゲンでは骨の異常はなく、靭帯のゆるみが疑われ、馬の専門獣医さんにマッサージの方法などを聞いて試したりしていました。


赤ちゃんが生まれたのは8月中旬だったため、真夏の甲府では暑すぎて、これまで外に出していませんでしたが、早朝ならということで朝7:30から赤ちゃんを外で運動させることにしました。

8月24日、初めて外に出た赤ちゃん、お母さんのハナちゃんも心配そうにそばについています。一歩一歩、確かめるように歩く赤ちゃん。ふらふらしていたものの、ハナちゃんから離れず放飼場を探索し、30分ほどで寝室に戻りました。


翌朝も同じように外に出すと、しばらくして突然、ぐらつく足で走り出しました。
「走ってる!」とみていた私たちも驚きました。運動量が増えれば関節や靭帯も強化されるはず、と毎朝の運動を続けていくうちに、日に日にしっかりとした足取りになってきました。


これでようやく心配事が一つ一つ解消されつつ、体重もご飯の量も毎日安定して増えるようになりました。


8月末、ようやく名前をつけることになりました。
その年の4月にワラビーにもオスの赤ちゃんが生まれていましたが、7月にお母さんが亡くなってしまい、小さいながら懸命にがんばっていた赤ちゃんワラビー。
怖がりな性格でなかなか人と距離を近づけることができませんでしたが、この子にも親しみをこめてたくさん呼んでもらえる名前を一緒につけることにしました。

当時は感染症対策のため、いろんな制約があり、この2頭の名前は職員で決めることになりました。
職員たちからいろんな候補が上がるなか、前年の2019年に開催された100周年イベントのキャッチフレーズ「げんき、ゆうき、100周年」から、ワラビーの子に「ゲンキ」、バクに「ユウキ」と名付けることになりました。
ユウキの生まれた8月14日は当園の開園日でもあります。
どちらも、元気いっぱいにたくましく育ってほしいという願いを込めました。

(奇遇なことにゲンキくんも一足先にユウキと同じ伊豆シャボテン動物公園へお引越ししています)

そして暑さの和らいできた9月、朝の一時間だけ来園者の皆様に会える時間に放飼場に出すことになりました。
全身がまだら模様の小さなユウキとお母さんのハナちゃん。
多くの皆さんがユウキとゲンキに会いに来てくれました。





あれから2年半、最初の1か月がうそのようにたくましく元気に育ったユウキ。
こわがりで、プールに入れるようになるのに1年以上かかったり、

甘えん坊で1歳になってもお母さんのおっぱいを欲しがったり・・

甘えん坊な性格は変わらず、お母さんのハナちゃんとは昨年9月から親子分離を行い、甘えん坊のユウキにとっては試練でした。

今も隣の寝室にいるハナちゃんにピーピーと甘える声を出しますが、もうユウキも立派な大人。いつまでもお母さんと一緒にはいられません。
これから一頭で旅立ち、新たな伴侶と出会い、いつかお父さんバクになるかもしれません。
たくさんの思い出がありますので、ユウキが園からいなくなることはさみしいのですが、これからのユウキを見守りたいと思います。

これまでユウキを見守っていただいた皆様、ありがとうございました。
これからのユウキ、ゲンキを引き続き応援お願いいたします。


ちなみに今回ほとんど登場しなかったお父さんのプーロですが、バクのオスは交尾の時のみ活躍します。

妊娠したメスはひとりで赤ちゃんを産み育てるので、プーロとユウキはほぼ絡みなしでした。
ユウキがプーロをお父さんだと認識していたかは謎ですが、隣の寝室でお互いににおいをかいだりして穏やかな隣人だったことは間違いなさそうです。


さて、まもなくユウキともお別れです。
現在、動物園はリニューアル工事のため休園中なので、職員でささやかながら壮行会を行いました。


いろいろなことを教えてくれたユウキ。
これからも元気に過ごしてね。ありがとう。


テルちゃんの寝室にウッドチップを導入しました!

2023年03月31日 16時52分39秒 | 日記
令和4年10月3日から、動物園は長期休園に入りました。
休園前には多くの皆様にご来園いただき、動物たちとのしばらくのお別れをしていただきました

休園期間に入り、さみしい気持ちとともに日々、動物たちの健康状態を保つための取り組みを行ったり新しい動物園の整備計画の話し合いなどあわただしい毎日を送っています。

そんな中、今回はアジアゾウのテルちゃんの寝室の環境改善についてお話します。

これまでも寝室の改良については何度も話し合ってきましたが、寝室は古い建物で、横開きの電動扉にウッドチップなどが絡んで壊れてしまうと修理できない可能性があり、なかなか踏み切ることができませんでした。

今回、寝室の二部屋の間のポールを切断しても建物の耐久性に問題ないことが分かったことや、ゾウ舎のリニューアルの方向性が固まってきたことから、「寝室ウッドチップ計画」を実行できることになりました!

計画はこんな感じです。
①北の扉を角材で保護するためテルに南側の部屋に移動してもらう。
②北と南の寝室の間のポールを数本撤去し、テルが二部屋を自由に行き来できるようにする。
③北側の部屋にウッドチップを敷く。

2/13の夕方、これまで北側の寝室で寝ていたテルに南側の寝室に入ってもらいました。
いつもとは違う扉が開きましたが、入ってくれたテル。
若干違和感を感じつつも寝室に用意された夜ご飯を食べ始める様子を見て、まずは一安心したのですが、、、
ご飯を食べ終わってから、私たちの心配が現実のものに

これまでテルは日によって2~4回、夜中に体を横にして眠っていましたが、隣の部屋に引っ越したことで安心して横になることができなかったようです。
立ったまま目を閉じて寝てはいるのですが、横になろうとしません。
翌日、ぼんやりして少し機嫌の悪いテルを見て、さらに心配になりました。
今夜は寝てくれるだろうか・・・

しかし、2/14,15,16の夜間も引き続き立ったまま、横にならないテル。
夜間の様子はゾウ担当者数名と、獣医師と園長がスマホでみられるようにカメラをセットしていますが、夜中に何度見ても立ち続けているテルを見て、こちらも睡眠不足に陥っていました。

野生のゾウは安全が確保されていない限り、横にならず立ったまま寝ることが知られていますが、
テルは動物園で45年過ごし、横になって寝る習慣がついています。
足に負担がかかったら・・・と気が気ではなく、テルの体に何かあっては意味がないと思い、担当者に「もうやめよう」と泣き言を言った矢先、ついにテルが横になってくれました。

2/17の夜から18の朝にかけて、夜中に二度、横になったテルを確認し、心の底から安心しました。
翌日にはこれまでの睡眠不足を取り戻すかのように長時間、横になっていました。

この調子で二週間後の3/3、第二形態のポールの撤去が行われました。今回撤去したポールは4本。
北と南の寝室が自由に行き来できるようになり、新たな環境にまたテルが寝なくなるのでは?と
心配しましたが、長年過ごした北側の部屋ですんなり横になって眠っていました。


そして3/8、いよいよウッドチップの搬入です。
実際にウッドチップを見て回り、一番優しいさわり心地だったウッドチップを3㎥、職員総出で運び込みました。
どんな寝心地なのか、すみっこのほうで横になってみると・・
木の香りとほどよい弾力で、そのまま目を閉じたら眠ってしまいそうなくらい気持ちがよく
テルにも気に入ってもらえたらいいな、と期待が高まりました。


その日の夕方、お部屋に入ったテルは何か変わったものが敷いてあることを確かめますが、さほど興味は続かず、夜ご飯を食べ始めました。
その夜。深夜にウッドチップのチェックを終えたテル、ウッドチップの上に横になりました!!

その日も、翌日も2~4回ほど場所や体勢を変えながらウッドチップの上で寝るテルをみて、
うれしい気持ちになりました。

今回、糞尿の排泄でチップが汚れることと、チップを南側に散らかして南の扉の開閉ができなくなることを心配していたのですが、テルは3日目の夜からは、ウッドチップの上ではまったく排泄をせず南側のコンクリート床の上で排泄をするようになりました。

それから数週間たち、最近はまた南側のコンクリートの上で寝ることも増えてきたテル。
ウッドチップの上で寝ることもありますが、コンクリートの上ばかりを選ぶ日もあります。
こればっかりは、テルに選んでもらうのが一番!なので好きなようにしてもらいたいと思っています。
昨晩はどこでどれくらい寝たのか?毎朝ビデオを解析することが最近の楽しみです。

<↑こちらは夜間カメラに水をかけてくるテルちゃん>

今後は他園でも使用されているおがくずや砂なども寝室の床材として試していき、テルが好きな床材を調べていき
テルがその日の気分で寝る場所を選べるようにできたら、、と考えています。
体や力の大きなゾウの環境改善は、なかなか簡単にはいきませんが、これからも取り組み続けていきたいと思います。

<背中にウッドチップのついたテルちゃん>

モルモットの出産について

2022年04月28日 17時28分30秒 | 日記
2022年の4月に4頭のモルモット「まきとさ、ツム、オセロ、ニコル」が妊娠しました。
お父さんは、1月に飯田市立動物園からきた「きんつば君」です。

お母さんのうち2頭「まきとさ、オセロ」は自然分娩で出産しましたが、2頭の「ツム、ニコル」は胎仔が大きく自力での出産ができませんでした。

4月 6日 「まきとさ」が3頭(オス1頭、メス2頭)を出産しました。

4月13日 「ツム」の胎仔が出始めたため出産介助をしましたが母親が処置中に急死し、胎仔もすでに胎内で亡くなっていました。

4月14日 「オセロ」が2頭(オス1頭、メス1頭)を出産しました。

4月17日 「ニコル」がレントゲンによる診察の結果、胎仔が骨盤を通過できないと判断し、4月18日に帝王切開にて2頭(オス2頭)を出産しました。
こどもたちは元気ですが、母親のニコルは術後に食欲が回復せず、補液や注射、強制給餌などの治療を行いましたが、4月22日に亡くなりました。解剖の結果、肝不全を起こしていたことがわかりました。

現在は、「まきとさ」と「オセロ」が7頭のこどもに分け隔てなく授乳し、育ててくれています。
こどもたちも大きく生まれたぶん成長が早く、おとなの食事も食べながらすくすく成長しています。
こどもたちの成長をあたたかく、見守ってください。


開園100周年

2019年11月14日 00時04分29秒 | 日記

今年、甲府市遊亀公園附属動物園は開園してからちょうど100年目を迎えました。

大正8年、まだ国内に動物園は少なかった時代に、近隣の方々が小鳥などの小動物を集めて飼い始め、甲府市が小屋を作ったのがきっかけだそうです。

100年間もの間、動物たち、多くの方の支えや、足を運んでくださる皆さんの力で動物園が続いてきたことと思います。

多くの方への感謝を込めて、11月9、10の2日間で動物園の開園100周年イベント、その名も「げんき ゆうき 100周年ずーっといっしょありがとうウィーク」を開催いたしました。(ウィークなので、正しくは11/15金まで開催中です※園内で動物園の歴史が楽しくわかる映像を公開中です)

 

 今回はイベント運営会社の方にも委託しながら大規模なイベントになりました。

そこからのオファーでアニマルマルシェ実行委員会による「アニマルマルシェ」が行われ、また今回も「動物園応援団」の皆さんがボランティアでイベントをサポートしてくれました

まずはイベント初日の朝、9:00から応援団主催で事前応募してくれた「お掃除隊」のみなさんが、園内の落ち葉拾いや草むしりなど園内美化作業をしてくれました

 おかげさまで、イベント前に園内がとてもきれいになりました!

 

ステージでは式典が行われ、甲府市長のお話があり、動物園の基金の設立を目標とした寄付が応援団の皆さんから寄せられました。

現在、100年目を迎えた古い動物園ですが、施設の老朽化や昔のままの獣舎は決して快適とはいえないのが現状です。

ハードを変えるには大きな金額が必要で、なかなかすぐには難しいなか、飼育職員の努力で動物のための道具や遊具やベッドなどを作ってくれていますが、よりよい環境を整えたいと、毎日動物を見ながら感じています。

そんな中で「動物たちのために自分たちが出来ることをしたい」、と集まってくださった応援団の皆さん、賛同してくださる多くの方々、そして動物たちに会いに来てくださる来園者の皆様に、職員一同心から感謝しています。

毎日、動物たちの身近にいる私達に出来ることをこれからもっと取り組んでいきたいと思います。

 

それでは、イベントについてご報告です!どんどんいきますよ~。

まずこちらは、zooっといっしょポスト!

イベント中は動物園に対する想いを手紙に書いて入れてもらっており、抽選のときに手紙を読ませていただきましたが、どれも暖かく優しいお手紙でした

今後は動物園と来園者を繋ぐツールとして活用させていただきます!

こちらは、両日とも30名がブラジルバクにカシの葉をあげるコーナー

もしゃもしゃと葉をたぐり寄せるバクの口元は、他の動物にはない独特な動き。見たことありますか?

プーロとハナが優しく受け取ってくれるので、小さなお子さんでも怖がらずに渡していました^^

 

ステージでは、「動物クイズdeビンゴ大会」が行われ、動物園に関する数字をもとにビンゴを行いました。

1~75までの数字ぜんぶでクイズを作るのは難しく、中には「園長さんの年齢は?」とか「ニワトリの頸椎の数」「ヤギの歯の数」というマニアックな問題も。。。

それらの数字でビンゴを当てた20名には、もぐもぐタイムプレゼンター、ライオンのお肉をあげる券、後日開催のバックヤードツアー参加券、を選んでもらいました。

 

もぐもぐタイムのプレゼンターには、動物たちのごはんを運んでもらいます。イベントなので、ちょっと特別な食べ物を。

マレーグマには柿、メロン、ゆでたカボチャが。

サンディもサクラも、まずは柿をぺろりとたべ、メロンに取り掛かります。

写真はサンディの目の届かない2階へメロンを抱えて運び、独り占めポーズのサクラちゃん。

このあと、何度かサンディが自分のぶんがあるのに奪おうとやってきますが・・・

なんだかんだサンディもおなかいっぱいだったので無事に食べられたようです。

 

ライオンのショウコにも鶏肉を運んでもらいました。ゆっくりかみしめるショウコ。

オスのレオンは現在高齢化が激しく、担当者が口元まで肉を差し出すなどの介助を行っており寝室で食べるため参加しませんでした。

 

また、今回初めて行ったゾウ舎とバク舎のバックヤード見学にも大勢の方が来てくれました。

普段はなかなか入る機会がない場所ですが、動物たちのすまいに関心を持ってもらい、今後より良いすまいにしていくため公開いたしました。

テルは一日にウンチを50kgほどするのですが、その重さ体験もしていただけたようです。

ゾウ担当になった職員が、2名立て続けに腰をやられていることに納得していただけるかと・・・

 

ステージでは江戸家小猫さんの動物なきまねショーや、飼育員トークショー、吹き矢体験、

そしてサクライザーショーなどなどなど。。。ステージをみているだけでも一日が過ごせそうな内容でした。

 

 また、事前に応援団と飼育職員が協力して出来た、「ヒトのオリ」も完成お披露目となり、たくさんの方が参加してくれました。

入った人の名前と特徴を書くパネルがあり、自己紹介にも使えそうです。

 

10日は総合市民会館で「100周年思いでフォト」の展示を行いました。

事前にご応募いただいた96作品から、上位2作品が来年度のチケットデザインになる投票も行いました。

開票結果はまもなくHP、公式ツイッター、Facebookページで発表いたします

また戦後すぐ甲府空襲で焼け野原となった動物園を、私財をなげうって復興させてくださった小林元園長さんたちの展示も行いました。

同室でニュースコムさんの、歴史年表や遊亀公園周辺の歴史的な写真展も行われ、多くの方が足を運んでくださいました。

どなたも、一日だけの展示ではもったいない、とおっしゃってくださっていたので、また展示できる機会を設けたいと思っています。

 

また、2日とも「アニマルマルシェ」が芝生広場で行われ、おいしそうなフードのお店、動物グッズの販売、前回も好評だったフラミンゴの羽とヤマアラシの針を使ったアクセサリーやペンづくりのワークショップや、モノづくりなどで賑わっていました。

12月には「クリスマスマルシェ」が行われるので、お楽しみに!

 

 まだまだ紹介しきれていないイベントがたくさんありましたが、とりいそぎ写真が入手できたものをご紹介させていただきました^^

二日間で1万2千人もの方が動物園内に足を運んでくださいました。ありがとうございます。

 

 

動物園は今100周年目を迎え、老朽化や動物たちの飼育環境など、課題がたくさんあります。

それらの課題を一つずつ明確にして取り組みつつ、この次のステージとして動物福祉や野生動物の保全などに取り組む100年にしていきたいと思います。

これまで支えてくれた多くの方への感謝を忘れず、動物にも人にも優しい動物園を目指していきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いいたします。

 

 

 

 


平成31年 今年の節分は

2019年02月03日 15時07分13秒 | 日記

皆さん、こんにちは。

 

今年も、当ブログの大黒柱ともいえる節分の季節がやってまいりました。

(ほぼ年一回の更新・・・)

というのも、パソコンのセキュリティの関係で写真のアップに時間がかかり、ブログから足が遠のいておりました

しかし、今年は違います

私事ですが、新年会のくじ引きで1等賞のipadが当たりました

運を使い果たしたのと引き換えに、作業能率が格段にアップしたので、今年はブログの更新も頑張りたいと思います。

よろしくお願いします^^ 

 

 

すこし脱線してしまいましたが、本日2/3は節分

まずは、チンパンジーに福豆をプレゼントします。

昨年、市民の皆さんと製作した穴あきブイに、朝のうちに福豆を仕込んでもらいました。

寝室から出てきたチンパンジーたちは、まずは、フルーツなどを食べ・・・

ティナがブイを回しました✨👀 中から福豆がザラ~「福はうち~」

ところが出てきた福豆のにおいをかいで、ティナは食べずに去っていきました。

他の2頭も笹を使って落花生を箱から落として食べたり、同じく笹を使ってハチミツを舐めたりしてます・・・

そこへウィリーも・・・ブイの穴から豆を落とすのは楽しいようですが、食べません

結局他のものを一通り食べ終わってから、ちょっとつまんだ程度・・・

残念ながらチンパンジーには好みでないことが分かりました

 

気を取り直して、お次は今年の干支動物、イノシシを祖先にもつミニブタのビリーです。

ブタは、人類の祖先がイノシシを飼いならし、家畜化された動物です。

ビリーには来園者の皆さんから、福豆をまいてもらいました。

 

ビリーは食いしん坊だから喜んでくれるはず・・・

ところが、まさかのビリーにも不人気!全然食べません

そのあと撒かれンゴは喜んで食べています・・

ならばここで恵方巻の登場です。

スティック状に切った煮イモ、リンゴ、煮ニンジン、食パンなどを茹でたキャベツで巻きました。

ロールキャベツ・・・・いや!恵方巻です。

こちらは安心の味。あっという間に食べてしまいました。

福豆がそんなに不人気だったなんて・・・

 

つぎはマレーグマにもあげてみましょう。

まずは恵方巻。あっという間にたべてしまいました。

両手で食べるサクラちゃん^^

そこへ、再び福豆! 秘密兵器の登場です。

本日、突然のマレーグマご指名にも関わらず、担当者がいつの間にか作っていたマレーグマのえさやり道具

塩ビ管の先っちょに細工がしてあります。

柵の向こうから、来園者の皆さんに大豆を入れてもらうと・・・

コロコロ転がり、クマの口元へ。それを長い舌で食べるという、クマの特徴も見れるマシーン

サクラちゃんも、サンディも、福豆を上手に美味しく食べてくれました良かったです

マレーグマたちには毎年福豆をあげることを、今決めました。

 

最後はベネットアカクビワラビーに、ミニサイズの恵方巻をプレゼント。

近くに来てくれたチビスケに、来園者の方から手渡ししてもらいました。

今年の恵方「東北東」を向き、しっかり手に持ち、最後まで黙ってモクモク食べてくれました。

 

今年の恵方巻と福豆イベントはこれで終了。。。。いや?

だれか忘れていませんか??

 

 

そう、この人、笛吹き童子くんです。

方向こそ西向きですが、今年もがっぷりくわえています^^

 

それでは、今年も皆さまにとって良い一年となりますように

今年もよろしくお願いします^^

 

過去の恵方巻記事です(昨年も恵方巻あげましたが、ブログにしていませんでした)

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平成29年