被災地の復興作業は続いているし、原発も解決していないから、まだ全然終わってなどいないのですが、「あの日」からは確実に時は流れ、3ヶ月が経ちました。
その間、仕事では震災直後は放射線対策を命じられ、ビジネス上の非常時対応とその復旧に追われ、その後はさらなる非常時に備えた中期準備プロジェクトをたちあげ、節電対策プロジェクトがはじまり、その間も日本以外のグループ内のさまざまなプロジェクトはどんどん進み。。。一方で、会社を去る同僚を何人か見送りました。半分は以前からの準備どおりに実行したようですが、残りの半数は、震災を機に自分の人生や仕事というものを考え直したいから、という理由のようでした。
傍目には仕事に追われ、以前と変わらない生活を送っていますが、内面的には私も少々変化はありました。今後の仕事や会社での役割について、考えを発言する必要にも迫られました。いつも自由にやらせてもらえる環境に恵まれていたので、思いつきで行動していることが多く、残りのキャリアプランをどうするかなんてことをあまり考えていませんでした。妙齢なのは確かなので、考える機会を与えられたのはラッキーともいえるかもしれませんが、しかしこういうことに真剣に向き合うのには時間やエネルギーを必要とします。。。またひとつには、サスペンス物や戦争物などの映画や小説が読めなくなったこと。あんなに好きだった東野圭吾すら読めません。映画「ブラックスワン」も興味があるのですが、人の貶めあいみたいなことかなと思うと結局見に行けませんでした。ワーグナーを聴くこともいまだにできません。もっと癒しの曲みたいなものを選んでしまいます。
そういえばこの春は着物をきてお出かけすることもなかったな。GWはゆっくりしたんだけどね。
ある雑誌の記事に「今は日本のみなさん、休んでください」という精神科医の書いたものがありました。被災地のために何かしなければ、とか、自分の生活を反省しなければ、とか、それでなくても悲惨な映像や写真を見て、かなりリアルな体験を共有している日本国民はみんな、疲れている。
ときどきお世話になるエステの店長さんも「震災以降いまだに、お客さまがとても疲れ切っていて、お肌やデトックスとかいう以前に、体をリラックスしていただくことがなかなかできない」とおっしゃっていましたねぇ。。
あぁ私もそうかも。。。
最近日舞もお習字もお稽古に行けていませんが、罪悪感に思わず、休む時間をとることにします。。。