子供の頃、同級生の指示に、「いやだ!」とだけ言ったことがある。もし、そのとき「バカにされ隊」と冗談で切り返してしまっていたらと妄想する。予想通り、バカにされるのだろうけれど、その輪が広まってバカにされるほうの人気が高まってしまったとき、バカにしていたほうの気分はよくないだろうことは想像できるので、「バカにされ隊」を逆に結成してしまうかもしれない。仮定の仮定は続く。そうなれば、その人たちのほうが人気が一時的に出るだろうが、よその学校からバカにされてしまって、教諭たちはその犯人探しをしたとき、私になってしまうのだろう。そうなるとまた一時的に相手は大盛り上がりになることが想像できる。けれど、もし裁判で「ただ言っただけで、権利は持っていない」と主張すると通ってしまうかもしれないが、誰も徳はしないうえに、その人たちの名誉は失墜したままになってしまう。そうなるとまた裁判なのだろうけれど、お笑い話のまま。
ここで怖いことを妄想してしまう。
「○○が、○○なんだと言っていたよ」誰かが言っただけで、嘲笑のループが出来上がり、それでその集団の知能は高まるかもしれないけれど、運動機能の低下させてしまう危険性があるのではないか。
漫画のMONSTERの世界に入ってしまいそう…。
「バカを相手にするな」ということはよく言われますが、バカにされたときの切り返しを冗談にした場合、その冗談が通じない、あるいは通じないものとしてことが進んだとき、それはバカを相手にしたときと同じ不利益なことが起こるのかもしれません。
自分は賢くないと自覚していますし、誰でもいつかは自分よりも賢い人に出会う訳ですから、「バカを相手にする」ということが成立しないと考えていましたが、相手が賢くても、起こってしまう危機感を感じています。
「いやだ!」以外のものの言いようがあったのではないかと思うのは、言づてだと別の意味なってしまって危険なので実際に合って話さなければいけない場合が多いけれど、まだその「いやだ!」以外の別の言い方は思いつきません。