電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

人皮燈籠

2022-05-22 18:36:41 | 邵氏電影

どうも、こんにちは。管理人です。

GWも終わって暑くなるかな~と思ってたら雨とか天気悪い日が多くてなかなかスカッとしませんが(汗)、夏に向けてホラー映画もみたくなる季節ではあります。Tシャツもいろいろ出して五毒Tシャツなんかも出てきました(笑)。出来ればTシャツで過ごしたいのですが、いつものクセで長袖シャツを着ちゃってます。。

さて本日はお待たせ(?)のホラー作品『人皮燈籠』(82)です。93年の梁家輝版もあるようですが(こちらは未見)、孫仲監督の方ですね。この映画のブルーレイ・ソフトが先日イギリスでリリースされまして早速購入しちゃいました。

いつものように日本語にすべて翻訳して視聴しました。私の好きな髭danのTell Me Babyを流しながら・・。

燈籠(とうろう)って基本的に夜に楽しむものでしょうけど、日本でも各地で燈籠流しなどのお祭りをやったりしてますね。英語だとランタンです。私はキャンプ大好きで、山へオートキャンプへ出かけた夜にはランタンで明かりを灯してのんびり過ごすのが夏の過ごし方でした。ただ燈籠はキャンプで使うランタンとはちょっと違いますし、何も無いですが日本の燈籠にはなんか怖い勝手なイメージがありますです(汗)。

孫仲監督のこの映画『人皮燈籠』ではその名の通り、鉋(かんな)のような刃の部分が扇状のカーブをになっている刃物で、人間の皮を剥いで燈籠を作るというお話なのですから、これはもう恐怖で血も凍る内容ですよね。※心臓の弱い方は要注意!

この映画で一番の注目はこのキャラ。仮面を付けた途端、敏捷性の高いスーパーモンキーになります(笑)。この羅烈演じるキャラ(中身は別人かも?)がとても生き生きしていて皮を剥いだらへへへと笑って立ち去ります(汗)。このかわいらしさと不思議な内面性を持つ感じが良くて、このキャラが好きになりました(笑顔)。

そして、この映画のキャスティングが素晴らしく、この羅烈に、劉永(トニー・リュウ)、そしてチェン・カンタイですよ!

基本白装束の劉永の剣捌きがキレがあってかなり見応えありです。

(冒頭、名のありそうな剣がズラリと並ぶ"劍廊"も名場面!)

(カンタイの扇子アクションが最高なのです)

女優陣のメンバーもとにかく凄くて圧倒されますね。まず恬妮(タニ―・ティエン)さんがそもそもの騒動のきっかけとなる人物・金娘を演じています。 楚湘雲(リンダ・チュー)さんが娼館のマダム、気の強い娘でカンタイさんの妹役の林秀君、チョイ役の邵音音(スーザン・ショウ)さん、夏萍さんなどなど豪華な組み合わせとなっております。

(この映画の優しいタニ―さんは私の超絶好きな『鐵漢柔情』につぐ映画かな?)

インタビューでリンダ、スーザンさんのお二人のお話も収録されてたのですが、当時の貴重な証言が聞けるのは非常にうれしいですね。

撮影もメイクもいろいろ大変だったそうですが、孫仲(スン・チョン)監督は、撮影の合間などにはいろいろ指導(皮を引き裂く場面のより効果的な演技ついて云々)してくれたりして、とても優しい監督さんだったそうです。また、共演者の羅烈とはよく麻雀やってたそうです(笑)。・・・リンダさん談

 

ストーリーの概略はこんなところ。

主人公・龍(劉永)と春(羅烈)は腕の立つ剣士でライバル同士。以前の恋の鞘当てで春は龍に敗れ、江湖から姿を消した。

ある日、前回のランタン祭りで称号を勝ち取った譚(チェン・カンタイ)は華やかなセレモニーで見事な燈籠を披露する。

龍は数か月後の祭で競い合う譚と口論となり、龍は公衆の面前で面目を潰され険悪なムードに。何が何でも勝負に勝ちたい龍はちょうちん屋の崔爺さん(王清河)にランタン作りを依頼するが、いい顔をしない。実は正体を明かせないランタン職人が別にいたのだ。爺さんに大金を渡し、その職人の居場所を聞いて行ってみるとそこには顔に傷を負った男・春がいた・・・。

春は過去の出来事をすべて忘れるため、この場所を選んでランタン作りに没頭していた。突如目の前に現れた龍からの甘い誘惑に動揺する春。ここで春は協力する代わりに条件を1つだけ龍に告げ、ランタン作りを引き受ける。龍は春を、マダム艶珠(リンダ・チュウ)がいる馴染みの店へ連れて行った・・。

龍は譚との勝負に負ければ死を選ぶと妻(タニ―・ティエン)に宣言した夜、ドクロの仮面を付けた謎の人物が現れる!

その人物は、何とも恐ろしい燈籠を作るため、憎むべき獲物を狙っては捕え、その人間の皮を剥ぐのだった・・。

***************************

 

・・とまぁ、昔の風習というか燈籠にまつわる逸話があるのかも知れないですが、ホラー映画として、この恐ろしい話と美しい燈籠が背中合わせでピッタリくるお話と思いますし、これを撮った孫仲は本当に素晴らしい!!劇中流れる音楽にもシビれました。

羅烈の演じたキャラ・春方が復讐の鬼で恐ろしい殺人鬼であるけれども、顔を隠している事で物凄いパワーを秘めていて、ついに完成した燈籠を見て笑う凶悪な人物、その反面、剣士・龍帥の真っ当な人物との対比の演出の巧さ。言うこと無しですね。

そして、五毒メンバーから2名が参加している点も特筆すべき内容です。まずは孫建(スン・チェン)が捕頭役で登場していて、マダム殺害の調査などをする役目を・・。(アクションシーンは割と少なめ)

さらに中盤に颯爽登場し、カラフルな扇子をまとった護衛のマスター、カンタイとのバトルが凄い殺し屋、羅莽(ロー・マン)。強烈な印象が加わってかなりのテンションアップです!!

(今回の唐佳びっくりドッキリメカは鎌トンファー)

これだけの内容を盛り込んで、ホラーかつ、武侠アクションも融合して素晴らしい完成度(!)の本作『人皮燈籠』。さすが唐佳!! 孫仲と唐佳のコラボだとやはり『冷血十三鷹』が良かった!

 

 

ちなみに以前、この映画には元華が出演していたという噂がありました。実際に海報には名前が書かれていますが、どこに出ていたのでしょうか?おそらく、最初から最後までじっくり観察しても分からないかと思います。

また余談ですが、この『人皮燈籠』は香港で82年に公開されましたが、台湾では過度の残酷描写がアダとなり3回も上映禁止になったほどでした。その都度、邵氏は上映の許可が得られるまで再編集を繰り返し、公開に至ったのは6年後の88年。ここまで上映までに期間と労力がかかったという訳です。。当時、邵氏としてはどうしてもマーケットの大きい台湾で上映したかったんですね。現在は、こうして映像ソフトが割と普通に見ることが出来ますのでありがたいですね。

ちなみにこちらのDVD(リージョン1)には、カットされた残酷シーンが収録されています。

 

 

以上、いかがだったでしょうか。結局、こういったギリギリの線を攻めた経緯も含め、『人皮燈籠』は緊張大師(※1)・孫仲監督の本領発揮したホラー作品といえるのではないでしょうか。あなたのハートには何が残りましたか?

 

Human Lanterns(82)

(※1)緊張、緊迫する場面を撮ることに長け、その映画の大家の意。

 

 

 

 

 

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女集中營

2022-05-01 20:34:22 | 邵氏電影

こんにちは管理人です。

最近ショウブラ映画にどっぷりつかってしまいまして、他の映画に興味が無い訳ではないのですが、

しばらくの間、こんな状態が続くと思います(汗)。

邵氏ファンの方もどうぞおつきあい下さいませ。

また、こんなのを取り上げてほしいとかご要望がありましたらコメントいただければと思います。

さて、今回は、73年の香港公開作品『女集中營』についての記事です。

いわゆる女囚モノで、日本軍に捕虜として収容された国際紅十字会の人々らが脱出劇を展開するという抗日映画です。

ジャンル的には友人が命名した"ポロリ" カンフーですねw。

とにかく露出が多いこの作品、カイ・チーホンがまだホラー映画に開眼する前になるかと思います。

女囚モノだと東映の女囚さそりなんてありましたね。

そう、さそりの梶芽衣子なんていったら某時代劇のチャンネルで鬼平で見るぐらいですが、

女囚シリーズはいまとなってはあまり見る機会も無くなってしまっています。。

目の表情で一世を風靡した彼女ですからテレビで見かけるとうれしいというか目がシャキッとしますね!(笑)。

もっとも本作の女優さんは梶芽衣子とは目つきが圧倒的に違います(弱い)けれども・・。

(目の大きい、柴咲コウがリメイクやったらどうなるかな??)

本作も女囚シリーズに影響して邵氏で作っちゃえ的な1本だと思われますが、桂治洪が途中降板した(?)監督に代わってメガホンを取ってます。

ところで、集中營って収容所とか野営地キャンプのことで、その第十三女子収容所が舞台なんです。13個もあるの?(笑)

刑務所とは若干ニュアンスが違いますが、脱獄がテーマの映画とかもメッチャ面白いですよね。

例えば、有名人が書いた獄中日記とか元刑務官の秘話なんて書籍も興味があって読んでみたいですが、

映画だと、イーストウッドの「アルカトラズからの脱出」とか好きですね。

この映画に関しては、邵氏のレア監督 牟敦芾(ムー・トンフェイ)の『黒い太陽731』(88)なんかで

描かれている日本軍のグロい戦慄表現じゃないの?という指摘の声なども聞かれます。海外ですと、こんな事書いてる方もいるようです。

 

本作のメインキャラですが、通訳クオトン役で登場のMr.ショウブラザースこと羅烈が、サングラスかけてやばいぐらいにカッコいいんですよ!

(ここだけでも一見の価値あり!)

途中デンマークの青い目の女優さん(バート・トーヴェ)といい仲になっちゃうんですが、

カーキの軍服脱いでちょっとだけ和服姿になる羅烈がまたいい!!

 お茶を飲んじゃったりする

 

あと、刑務官の中につよーい女性がいるんです。

テリーもら じゃなかったテリー・ラウ(劉慧茹)の看守さん。こわーい役だったなぁ。

マコって名前でw。最後まで生き残るんですが、やはり主役では無いということで・・・。

 ラウさん(右端)

それから、収容所のお偉いさんだとやはりこの人になっちゃいます王侠(ワン・シャー)。

フンドシとか大好きな人ですが(画像は自粛w)、

日本人なんで「バッキャロー」なんてセリフも聞こえてきます(笑)。チャーリー親分みたいですね!

 

「燃えよデブゴン」で女友達のアーチェン役だった李海淑さんも女囚役で諸肌脱いだ演技してます。

この映画でけっこう活躍する彼女、燃えデブ以前にこんな映画にも出演されていたんですね!

あともう一人、脱出に協力してた陳鳳真さん(この人分かりますかね?ほとんど無名だけどw。『少林門』など)という味方の兵士兼調理人役で好演されてたハンサム男でした。

 李海淑と陳鳳真(レア)さん

そして、ここからが電影フリークス的ポイント解説です!

えーと、割とオーソドックス(?)な女囚モノと思われがちなのですが、

確かに今回は残念ながら『洋妓』のような白熱したポロリ・カンフー対決はまだありません。。

その代わりと言ってはなんですけど、中盤のカーアクションのシーン。日の丸パタパタ迷彩色のトラックと羅烈が運転する脱出メンバーを乗せた車とのバトル!

ここは映画的に斬新でかなり面白い。(ここは邦画じゃ無理だし、絶対チーホンだね!)

そして、梅生さんと李敏郎のヒゲヒゲコンビ♪(わたしはこのお二人が好きなのだw)

まずこのリー・ミンランさんはこの手のショウブラ映画や他社作品にも必ずと言ってよいほど出演される功労者ですが、大抵途中でヤラれちゃう役ばかりです(笑)。

 この通り、いい役者さんです。

彼にはカッコよさは無いんですけど、全くいやらしさが無いんです!(性格いいんでしょうね)

 酔っ払いのミンラン

ミンランさんはのちの『洋妓』にも出演なさっています。また王侠と一緒に(笑)。王侠、ミンランはそのまま、羅烈の代わりとして岳華に変更!

梅生さんは、ほんと出番少なくて一瞬映るぐらいで残念ですが、この人がいると映画の雰囲気が変わりますよね。今回は、炎天下で水筒で水を飲む日本兵士役。とりあえずこれで良いと思います。

 梅さ~ん

ということでこの映画は、以上で挙げました人物以外は特に説明不要ですw。

 

ラストは、惨いシーンで終わってしまいます。あー恐ろしや~。

ショウブラで他にも似たような映画があるかも知れませんが、この時期に製作された映画としては前半こそ収容所内ばかりとなりますが、後半は広大な山地、森林地帯、洞窟、崖などでの撮影でメッチャ良いですね!

そもそも女囚ネタですので、撮れる監督さんも限られていた・・という事かも知れません。

女優さんも頑張っていたと思いますが、人気のある方とかではさすがに無理ですもんね(オファーがあったかは不明)。

個人的な感想は、流石だね、羅烈!に尽きますが、これを見て邦画とは違った香港テイストの女囚モノが楽しめたと思いますので良かったと思います。(あ、80年代?香港映画にも確かあったかな?)

 

ちなみに今回の映画の武術指導はルーチェンこと鹿村さん。

鹿村氏はホントにチーホン監督とつるんでましたので、監督の作品には殆ど参加して一緒に映画を作り上げていたのですからもう何でも知っている仲でしょうね!

それではまた次回。

 イケリエよかった!

 

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Tiger Force

2022-04-05 09:08:45 | カンフー映画

どうも、こんにちは。

久々の更新になります。最近は休みもあまり無くなかなか記事を書けませんが、趣味は大いに楽しみたい性分ですので極力形あるもので残したりしておきたいところであります。出来る限り書いていきたいですね〜。

さて、今回はチャーリー親分こと、陳恵敏の登場です(笑)。親分はやっぱり他の人とは違ってオリジナリティーに富んでいて、誰も真似が出来ないと思います。

今回の映画ですが、原題が『大毒梟』(75)となっています。英語題の『Tiger Force』の方が呼びやすいので私はいつもTiger Forceって呼んでます。親分はこんなカッコいい映画にも出演していたんですから流石ですね!

DVDはいくつか存在している模様ですが、(あの独SplendidフィルムのDVDもあります!)英語版DVDには特典として映画の宣伝材料の資料が多数入っています。

例えばドイツ語のこんなヤツ。

私はドイツ人のスタッフが多い某サイトのスタッフをやっていますので、海外のスタッフとの連絡もメールでやり取りすることが多いですが、友人にメールを送ったりすると、そのスタッフの一人(たぶん世界でも随一のコレクター)の彼がいつも貴重なドイツ版の資料を提供してくれますので大変ありがたいです。

DVDには韓国版のVHSジャケット画像なんかも含まれますので、韓国版ビデオもあるんですかねぇ。

このビデオが『飛虎神探』だったりするのかな??

韓国版ビデオには疎い私ですので、見られるのはいつになることやら。。

今年に入って、映画の一大イベントがありました。例の映画祭ですが、いままでこんなお題目の映画祭無かったですね。不思議ではありますけど、今後も1~2年に1回ぐらいは開催してもらえるとモチベーションがキープできますし、結果的に全体の収益も上がると思うんですよね。

1本、上映がヒジョーにうれしかった作品がありまして、(過去記事も書いたような気がしますが・・)嘉倫主演の刑事もの『跳灰』ですね。これが日本で上映されるなんて誰が予想できたでしょうか。この機会を逃してはならない気持ちになってしまった私は、格安チケットをゲットしてなつかしい会場へ向かったのでした。

会場は以前とまったくと言っていいほど変化がない様子でしたが、館名自体が変更されていました。。

まぁ他にもいっぱい貴重な作品が日本に居ながら鑑賞できた訳で、本当に良かったなぁ。

さてTiger Forceは、その『跳灰』に出演されていた陳星とチャーリー親分がマニラでロケした、ジャンル的にはハードボイルドなポリスアクション巨編になるでしょうか。この陳星と親分の若い時の独立製片公司の映画はいっぱい見てきましたが、ふたりの共演となると、『餓虎狂龍』や『黒名単』などがありますね。ただこれらは親分がまだ新人の頃で凄い対決やイケてる場面はあんまりなかったですね。

その点、このTigerForceはかなりの出来だと思っています。『黒名単』の頃にちょうど大スターになっていた陳星がその時期を経過して数年経ってちょっと髪の毛もヤバくなってきた(笑)75年頃に、いい感じでファースト・フィルムに声を掛けられたんですね。BGMには、あのCleopatra Jonesのテーマを流してムードを盛り上げます。

いつもの無断使用!笑。でも名曲。

家族を愛するインターポール(カッコいい!)の陳星が麻薬組織壊滅のために現地へ派遣される。組織から送り込まれた旧友のチャーリーと一線交えたり、友情を温めたりと、この二人がメインであとはガイジンばかり起用して、結果的に国際的な情景を醸し出していると思います。監督も『危うし!タイガー』の江洪だから息もピッタリ!

 

いいカラダしたふたりがプールで飲んでいるのはコーラかな?

モーターボートやらヘリやら、フィリピンロケならではのド派手なアクションの連続で頑張っている陳星。東洋のブロンソンと言われる訳だ(笑)!

ジージャンに黄色のTシャツとカジュアルにキメてる陳星と、修道士みたいに凛々しいチャーリー親分が楽しめる最高の映画となっています!

 

 

 

 

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拳精 Spiritual Kung Fu

2021-11-23 18:37:43 | パンフレットで振り返るJC

どうも、こんにちは。

しばらく更新ストップしていた

企画(カテゴリー参照)のつづきになります。

順番もありますけど、今回は拳精を取り上げてみたいと思います。

一応拳が付くので拳シリーズになるんですかね。

 

パンフレット裏が金田賢一の『不良少年』。つまり同時上映の邦画とセットになっています。こちらは未見でした。。たまたまなのか、ホントに珍しくスタッフ全員の写真が掲載されているんで驚いちゃうんだけども、なぜか全員メガネをかけてました(笑)。どーでもいい話・・。 

で、拳精の方はイラストレーターの方の書いた拳精ちゃんたちがとってもかわいらしいんですよね~。こんなマスコット欲しい!!

 

 

 

ストーリーも読んでみます。うーん、単純だけど、ちょっとミステリアスな要素が絡んでいるシナリオになりますよね。

 

そういえば、拳精に関しては噂話もいろいろありますね!例えば、あの黒装束の男。忍者っぽい動きでカッコいいですよね。これは誰であるのか?これに関しては個人的な意見になりますけど、ここでメモを書いておきます。

 

動きがとにかくスピーディーですよね。ただ1人の人間ではなさそうです。かぶっている頭巾の違いで2~3名かも?

当時のメンバーで、こんなアクロバティックなアクションができる人ってかなり限定されると思います。

あと、この人物の手が特徴的ですね。七煞拳譜の教本を抜き取る手や和尚の口を押えたりする手などで確認できますが、にぎりこぶしも相当ごっつい大きさで、指も太くてがっちりした掌をしています。

可能性としては、最初の人物は拳精の武術指導にも名前が挙がっている人。これが無難なラインだと思っていますが、

謝見文さんとか彭剛さんではないかな??実は謝さんもごっつい手をしている人なんですよね。私の好きなカンフー映画ではボス役を結構演じていますが、ジャッキー映画だと凄いアクションは殆ど見せないですけど、他の映画ではとんでもなくキレのあるアクション(足技もかなりのモノ!)で魅了してくれてます。あと、もう1人はジャッキー本人である可能性もあると思いますが、真相は闇の中・・・。

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あと、拳精は一部が韓国ロケで、有名な寺院などが使われてますね。

韓国バージョンはあまり好きじゃないですが、20年くらい前に知り合いを通じて入手しました。割と最近になってこの韓国バージョンの謎の資料を入手。これがそう。

 

おそらく韓国語が分かる方が解説されていて、セリフについても詳しく書かれていました。

韓国版の肝はやはり通常版の本編には登場しない人物(女性)が出演していることですね。私もこれを最初に見た時かなりの衝撃でした。

この資料には名前が記載されてないですけど、こちらの女優さんは以前の調査で判明した玄愛利(ヒョン・エリ)という韓国の女優さんでした。

韓国でロケしている関係でどこかで探してきたのがこの人だったのに残念ながら香港上映版ではカットされてしまい、この女優さん、その後も見かけることはありませんでした。。 

 

 

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ストーリーをざっと見直しみると、やや気になる点が見つかる・・。

中盤、牢にいたはずの慧悟がいなくなり、その後、管長が裏切者を捕まえるため十八羅漢の派遣を命令する。

しかし、そんなシーンは無く、一龍が拳精たちからの秘技・五獣の拳に磨きをかけている頃、陸青は総帥の候補者たちを次々に倒してゆく。一通り訓練を終えた一龍は下山を決意。下山には十八羅漢を破ることが必須であった。管長は通例に従って試練を受けさせるが、その前段で裏切者の捕獲に「失敗した」と言っていた。あれ?なんで失敗したの?ちょっとおかしいですよね(笑)。 

主役の対決の前にちょっとだけでも、十八羅漢の凄いところを見せていたらともっと良かった気がしちゃってます。

確かに見せ場というか面白い部分は、拳精たちからの技伝授とその成果である田俊とのバトルだと思いますが、一龍とこの十八羅漢の対決シーン(at 行天宮)が一応この映画の見せ場となっています。(あのトンファー、子供の頃に見た時の印象が強く残っています。)まぁ少林寺から下山するあたりなどは「少林寺木人拳」と同じ流れを感じますが、個人的には木人と対決して下山する方が好きかな?

 

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拳精お好きの方ならストーリーはインプットされてるかと思います。その脚本を邵氏をクビになってしまったベテランの

潘壘に依頼しているんですね。台湾芸術電影の父と呼ばれた潘壘監督はベトナム生まれ。(2017年没)。戦時中、激しい戦争から避難しようと出国、上海へ。その後台湾へ移住。台湾で文学雑誌を創刊したりする傍ら、62年に監督した映画『颱風』が国際市場で注目を集めるようになり、その後、台湾の邵氏作品に着手した。『情人石』(64)が代表作。

 

他にも『毒玫瑰』(66)や『パープルダーツ』など非常に面白い映画を撮る監督さんですよ!(ジミーさんの『劍』も素晴らしかった!)パープルダーツと呼んじゃいますけど、これが凄い武俠片で紫のかんざしを武器にする女剣士のお話です。

とまぁいろんな映画を撮ったりしていた人でしたが、拳精の脚本を単独で書くに当たり、自身の作品から何かヒントを得ていたりしたら面白いですよね。

 

注目すべきなのは邵氏カテゴリ2の『色中餓鬼』(75)ですね。華倫主演の本作。拳精はコメディ要素満載でありましたが、この『色中餓鬼』は拳精の3年も前に潘壘が撮ったコミカルな要素は微塵にも感じられない本格ホラー作品だったのです。おフダを持った主人公・華倫がお化けから逃げたりするシーンはもちろんの事、ラウ・カーリョンの『神打』よりも早く唐偉成と同じ格好した道士が登場!これはちょっと意外でしたね。拳精に関わった人物に焦点を当ててみると新たな発見があったりしますのでそれも面白いと思いました。

 

今回はちょっと新しい視点で拳精を追ってみました。またね~。

 


とりあえず日本語でって方に!石丸ジャッキー!!

 

『拳精』ネガ・フィルムからテレシネした劇場公開版。おすすめのブルーレイ・ソフト!!

 

いつも読んでます。ムービー・コミックス!!これでセリフが分かります。

 

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突撃取材されました

2021-11-07 21:10:45 | 邵氏電影

こんにちは。

きょうは天気のいい日曜日。午後、実家まで移動してある人たちを部屋で待機してました。ここのところちょっと部屋のDVDや本などを整理しておきたかったので、自宅から荷物を運んだりして片付けしていたのでした。映画を鑑賞するのにちょうどいい環境になってきたと思います。

実は先日、大学生のグループから依頼されたのですが、邵氏の映画についてインタビューを申し込まれました。なんでも邵氏のファンの人たちにインタビューして、そのドキュメンタリーを制作予定だそうでした。おーやるじゃない大学生!とばかりに二つ返事で承諾しちゃいました。彼らからすると、いま現在も邵氏のファンでいる人たちが若干不思議に思える部分もあるのかな?・・などと思いつつ。

そして、当日・・。

最寄り駅まで来てもらって、駅の改札口で待ち合わせのつもりでした。天気も良くて数日前は雨とか聞いてたんで、ちょっと心配してましたが、結果的に心配無用になりましたね。

改札で待っていると、大学生のグループ数名が私に近寄って来ました。会釈して一応お名前も確認して合流。話を聞いてみるとはじめての駅だったので、博物館などを見物していたそう。そして無事合流出来たので家までご案内しました。

とても礼儀正しい学生さんたちで好感が持てました。こっちもうれしくなります^^。

撮影等は事前にOKと伝えていたので、カメラの準備などをしてもらって、いよいよインタビュー開始!

まずは自己紹介させてもらって、そのあといろいろ質問をさせてそれに答えるかたちで進行していったのですが、まず最初に邵氏を知るきっかけについて質問を受けました。これってホントみなさん様々だと思うので、私の”キッカケ”をお話しさせていただきました。まぁそんな感じで最初のところから、現在に至るまでをいろいろお伝えできたかと思います。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆(一段落したところで、ティータイム。雑談などでコミュニケーションを。)

『嵐を呼ぶドラゴン』のブルーレイを音声OFFにして、モニタに映しながら(雰囲気作りもね!)、なるべく古い話から順番に分かりやすくお話したつもりですが、邵氏映画からは非常に神秘的なものを感じてはいたのですが、やはり特殊な(?)部類に入るジャンルでしょうか・・・?

時間も限られているのですべてをお話するのは無理だったのですが、まぁリラックスしたムードで楽しくお話できたかなぁと思っています。視聴する側からのいま話せる内容について、邵氏の映画の現在の状況と、今後の展望なども聞かれたのでそういった私個人の意見もお話しました。

いま思うと、話そうと思っていた張徹の作った元朝のドラマにあった歴史的な面とか五毒メンバーたちの活躍などについてあまり触れられなかったので、その辺りはどこかで補足できれば・・と思いました。

若い世代の人たちで気になっている人がいるとしたら、それはチャンスと思います。今後もまだまだ知らないファンの方たちのためにメッセージを送ることを目標にして、いくつかの活動することを目指していこうと思います。

 

 

 

 

 

 

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