読書おぶろぐ

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抹殺された日本軍恤兵部(じゅつぺいぶ)の正体 この組織は何をし、なぜ忘れ去られたのか?

2019年08月12日 12時41分13秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

押田 信子氏の著書。

押田氏は中央大学経済研究所客員研究員。出版社勤務を経てフリー編集者として活動。
専門はメディア史、歴史社会学、大東文化研究。

「はじめに」で説明して下さつてゐるのだが、「恤兵(じゅつぺい)」とは
国民から兵士慰問のための恤兵献金品を募集し、戦地に娯楽・嗜好品を送ったり
文化人、芸能人による慰問部隊を派遣するなど、戦争を後方で支え続けた
陸海軍の組織である。

そのやうな部署があつたのかと、今更ながら驚く(自分の無知、戦後教育で戦争=日本=悪
の構図ばかりの教育を行つてきた政府、さうした報道ばかり続けてゐるメディアにも)。

押田氏が書いてゐるやうにこの「恤兵」といふ漢字は「りっしんべんに血」といふあまり
美的ではない文字から、何か忌まわしい感情がつきまとふが実際は「兵士への慰問・献金」
を募ることだつた。

その歴史は大東亜戦争以前の、日清・日露戦争から始まつてゐたといふのも驚きだ。
さらに驚くのは、「恤兵」について賛同し献金・慰問袋などを軍に持つて行つてゐた
総額である。ものすごい金額が寄せられてゐる。戦時中に生活が苦しかつただらうに、
その一部か全部か不明だがそれを差し出してゐる国民と、さうするやうに「煽動してゐた
新聞」の存在にも驚く。

今、あれだけ反戦・日本悪を歴史捏造までして行つてゐる朝日新聞は戦時中に戦争を
散々煽つてゐたが、恤兵に関しても大きく美談として取り上げてゐる。(朝日だけでなく
読売・毎日等も)

そのやうすを見ると、毎年この時期になると捏造してまで日本悪、戦争はゐけないと
防衛と戦争をごっちゃにしてまで、日本批判を一斉に行つてゐるTV・新聞は絶対に
信用してはならないとまで思ふほどである。(SNSが出て以来、信用してゐないが)

毎年「戦争の反省」番組を行ひ、自分らが正義のやうなツラをしてゐるのであれば、
一度でいいから戦時中の自分達の記事を発表・検証し報道の在り方、国勢による世論・政府
の行動・心情の研究等を行ひ、自分達の反省を盛り込んだ内容を放送すべきであるが
戦時中の報道について取り上げた番組を見た事がない。

この本で当時の世間・新聞・芸能界の様子を知り、あざ笑ふ人もゐるかもしれない。
それくらい、今では「批判の対象としかならない」実情が描かれて居り、さうした時代があつた
のもまた、事実である。

第八章では「証言 恤兵で戦地に行つた私」として、内海 桂子師匠と中村メイコさんの
証言について記述されてゐる。内海桂子師匠はお子様、ご両親の生活もかかつてゐた。一方
中村 メイコさんは小学生で状況もよくわからない状態で母親と一緒に行つてゐる。
その年代の違ひから受けた印象や恤兵に対する考へ方も違つてゐるのだが、今日では
想像がしがたい時代である。押田氏が書いてゐる「桂子さん、メイコさん、このおふたりの
体験を、私たちは断じて、未来永劫、無駄にしてはいけないと考える」(P320)に
同感である。

「おわりに」で押田氏が書いてゐることに全く賛成である。
「『貧者』『同調圧力』『メディアの偏向報道』・・・あの恤兵が動員システムとして、
作動していた時代と、現代はよく似ていないだろうか。(中略)
システムにメディアの力が加わると、同調圧力が高まり、上からの強制に抵抗できなくなる
のは、過去の戦争が嫌というほど教えてくれる。(中略)我々は何をなすべきか、いや、
何をなさざるべきか。
そのためには過去を直視し、そこに現れている事象、言説を自ら検証し、進むべき道を選び
取るべきだと思う」(P326-327)

 


林 芙美子が見た大東亜戦争「放浪記」の作家はなぜ「南京大虐殺」を書かなかったのか

2019年03月03日 17時03分16秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

宮田 俊行氏の著書。
宮田氏は昭和32年鹿児島に生まれ、現在まで40年続く早大「マイルストーン」創刊初期メンバー。
南日本新聞に26年あまり勤め、枕崎支局長、奄美大島支社長、文化部デスクなど記者一筋。
社会部記者時代の昭和63年には、年間企画「火山と人間」取材班として日本新聞協会賞を
受賞。

本書を読んでみやうと思つたのは、裏表紙のカバーに書かれてゐた、
「従来、林 芙美子研究者は、芙美子は虐殺に気づかなかったか、あるいは知っていて
書かなかったと解釈し、一連の南京従軍記を重要視してこなかつた。つまり、南京大虐殺
が『あった』という前提での解釈である。
しかし、南京大虐殺はなかったから書かなかった、ないものを書くはずがない、と考えることは
できないのか」を読んだからである。

自身でも疑問に思ひ、この件に関する本をいくつか読んでみた。いずれも「ない」といふ
検証の本であつたが、当時現地に行つて新聞記者と同行し記事を発表してゐた人がゐたと
いふことそしてその人が書いたものがあるといふことを知らなかつたので、大変な興味が
沸いた。

読み始めて「植民地」「内地」「兵隊さん」といふ当時「当り前」であつた言葉が出て
くるので、戦後の日本悪を刷り込まれた身としてはやや抵抗を感じるがそこは作者の
宮田氏が丁寧に解説してくださつてゐるので、納得して次に読み進めることができる。

「林芙美子は、昭和5年(1930)から18年(1943)にかけて、北は樺太から、朝鮮、
満州、支那、台湾、仏印、南は蘭印まで驚くべき範囲を旅している。その範囲は、
いわゆる大東亜共栄圏とぴったり重なる」(P8)

林芙美子氏は新聞社を使ふのがうまく、朝日の記者と南京や支那へ行き戦地での体験を
書いてゐる。時には毎日新聞の記者とも連絡を取る。
南京に「女性で一番乗り」を果たし、そのやうすは朝日も記事にしてゐることを知つた。
なら、朝日は事実を知つてゐるだらうし、朝日の当時の記事を検証すれば現在の朝日や
支那が主張してゐる真偽のほどがわかるのではないか?と思つた。

林芙美子氏は南京を兵士と一緒に回るなか、町中のやうすだけでなく支那兵の処刑も書いてゐる。
日本兵士を誇りに思ひ感激するやうすの記述もある。当時は戦争中で敵を殺すのが当たり前だつた
ので、「残酷さ」の価値は現在と違い「美しい」と表現するも違和感のない時代である。

さういふ時代に、南京で大虐殺がありそれを聞いたらこの人は絶対にその現場に行く
だらうし、事細かに書くだろう。それが、全くない。
書いてゐないのは虐殺がなかつたからといふ宮田氏の主張に賛同する。

なによりも、当時の朝日の記事を見たくなつた。毎日の記事は当時「東京日日新聞」として
南京大虐殺の発端ともなつた、「千人切り」の捏造記事を掲載しているはづなので
検証する必要があるか疑問であるが、実際に虐殺があつたのなら、同時期にその場所にゐた
朝日が何も書いてゐないといふことは、ありへない。

林芙美子氏に関するほか、同時代の作家の話や朝日・毎日新聞が「お抱え作家」を戦地に派遣して
記事を掲載してゐたこと、同時代に発行さされて今にゐたる本等、知らないことが書いてあつて
よかつた。

林芙美子の没後、林氏の実名を用いて行動を捏造した劇を発表した井上ひさし氏の酷い事実が
書いてあつて、怒りに震えた。
戦後の朝日始めとした米国の「WGIP(東京裁判史観)」作戦に踊らされ続けてゐる
反日の主張はいい加減消えてもらひたい。

林芙美子の時代から「支那の捏造による反日工作」と「官僚の事なかれ主義」があつた事が
わかる。欧州他の外国で日本の評判が酷くなつてゐるのに官僚が知らん顔、「ジャーナリストを使つた
宣伝省でも作るべき」とあるが全く同感とともに大変情けない。


友罪

2018年07月07日 20時27分05秒 | 小説

久しぶりの更新・・・

生田斗真さんと瑛太さん主演の映画の原作。

作者は薬丸 岳さん。薬丸さんは2005年少年法をテーマにした「天使のナイフ」
で第51回江戸川乱歩賞を受賞し、デビューした方。
著書に「闇の底」「虚無」「悪党」「刑事のまなざし」「ハードラック」
「死命」「逃走」がある。

原作のモデルは、あの少年Aの事件と容易に連想される。

物語は生田さん演じる益田純一が、ジャーナリストを目指しつつも「ゲス」に
成りきれないも、マスコミの世界を諦めきれずにいるうちに収入がなくなり
住むところを求めて寮付の会社に職を求めていくところで、瑛太さん演じる
鈴木真人に出会うところから始まる。

鈴木は人づきあいを避けるような雰囲気、態度であったが益田が鈴木の身を
案じていると感じた鈴木は少しずつ周囲の人に心を開き始める・・・

凶悪事件の犯人、について世間は冷たく、また少年法という法律に「守られて」
いることについて様々な意見もある。「少年Aは今」のような記事もネットに
多々ある。その中には、当の犯人が反省している様子もないと思われる行動の記述や
犯人の家族についても書いてある。

この作品にも、そのような場面は出てくるのだが

この作品では、犯人であった少年が医療刑務所にて「罪」を理解し、自らの死を願い
つつ、罪を償いながら生きていくことに模索する姿がえがかれている。自分の正体が
バレるとその場所には居られないから、既に刑期を終えていると言っても現在も引き
続き犯罪者のように逃げていくさまが描かれる。

この作品には、鈴木の外に心に傷をもつ、「自分が加害者」という認識から逃れら
れない二人が出てくる。一人は益田であり、もう一人は寮長をしている男である。
「自分が加害者」という認識を持っているためなのか、この二人の鈴木に対する
対応は少し世間の一般的な対応とは違っている。

元犯人が「罪の意識に悩まされている」「二人の攻撃しない人物が登場する」こと
から、読んでいくと現実の「少年A」に対して抱く感情とは別の感情が出てくる。

「反省しているのか」として現在を追いかけ、世間に晒し、当人の人生を邪魔する
ような行為が正当なのかという疑問が出てくる。しかしながら一方で、そんな凶悪
な事をした人間が未だにのうのうと生きているのか、自分の近くに存在していたら
再犯を犯した時に巻き込まれるのではないかという怒りと不安もある。

そして益田はある決意をする・・・・

その決意が明らかになったところで小説は終わる。

この物語に登場する「元少年A」と現実の「元少年A」は随分と違うように思える。
この物語は、正反対に生きている現実の「元少年A」に対する抗議なのか、
嫌みなのか、諭しなのか・・・・ 色々考えた・・・・

一つ思ったことは

「少年A」は犯罪を犯した時から全く変わっていないということ。
犯行声明と、HPに掲載されていた表現は殆ど変っていない・・・

少年法は、やはり廃止すべきだと強く思った・・・


車椅子のJリーガー

2017年02月04日 17時39分10秒 | 人物伝、評伝 (自伝含)

京谷 和幸さん、陽子さん共著のお二人の人生の一部の記録のやうな本。
ドラマになつた原作本でもある。

京谷 和幸さんは、元Jリーグ・ジェフ市原のミッドフィルダー。
交通事故で引退。現在(平成12年)福祉関係の仕事に従事。
2000年、車椅子バスケットの日本代表選手として、シドニー・
パラリンピックに出場。

京谷 陽子さんは古河電工勤務を経て、京谷 和幸さんと結婚され、
一男一女の母。

本書は三部構成になつており、第一部は陽子さんが語り、第二部は和幸さんが
語り、第三部は二人で語つてゐる。

本書を読むきつかけになつたのは、最初に書いたドラマを見たからであるが
そのドラマに違和感を抱いた。
脚本、といふか最初の15分で酷い脚本だと思ひ、観るのを止めやうかと思つたが
観つづけて、疑問ばかりが残つた。 主人公がなんだかかなり「嫌な」人物に
描いてあるし、ほんたうにこんな人なのか、こんな生活だつたのか疑問が
湧いて仕方がなかつたので読んだのである。

結果、ドラマの脚本の酷さにびつくりしたと同時に、随分お二人とそのご家族に失礼な
内容に仕立てあげたんだなぁと、元々好きでなかつたそのテレビ局がますます
嫌ひになるくらい、本書から感じたお二人の人柄と、ドラマと正反対の現実に
驚いた。

ドラマはさておき、本に書かれたことから感じたことはこのお二人がかなり
根本的に明るい人達だといふことである。
ご家族もお二人の意思を尊重し、助けが必要な時に助けてくれるといふ理解の
ある方々で、 大変な状況の中よく乗り越えられてきたなぁと感心することばかり
だつた。自分だつたら、かなり悲観的になつてこんなに次々進めないだらうと
思ふことも沢山あつた。

その他、「車椅子で過ごしてゐる人の体の状態」について全く知らないことばかり
だつたので、その大変さに驚いた。

「感覚がなくなる」といふことの意味を本書で初めて知つた。
ただ「感じない」だけでなく、体温調節がある部分から出来ない、尿意も便意も感ぢづ
トイレのトレーニングをする必要がある等々、車椅子で外出してゐる人は大変な
状況を抱えて外出してゐるんだと初めて知つた。

ドラマでは、このやうな現実の日々の大変さやそれを乗り越えて外に出ていくことが
できるやうになつた部分を変に削つて、バカみたいなことばかり流してゐた気がする。

障害を抱えた人を見たら、声掛けといふのを 見聞きするがこの人達の障害の状態
を何も知らないでお手伝いできるのかなとか、色々考えることもあつた。

体が思ひどおりに効かないだけでないやうな状態の中、バスケツトやテニス等
スポオツをする人たちは、ほんたうに凄いと思つた。選手の上半身の筋肉が凄いけど
この本を読んで、一部ですが状況がわかつた。

オリンピツク選手も凄いけど、パラリンピツク選手の凄さはまた別の凄さがある。 


神武天皇はたかしに存在した 神話と伝承を訪ねて

2017年01月15日 17時12分07秒 | 文化

産経新聞取材班の本。
本書は平成27年1月9日から12月20日まで、産経新聞に連載された
「『海軍東征』をゆく―神武さまの国造り」に加筆、修正したもの。肩書や
事実関係は、新聞連載時のもの、といふことであるが連載記事であつたので
一つが短く読みやすい。

6名の取材スタッフの氏名が連なつてゐるが、昭和33年生まれ、昭和51年生まれ、
昭和53年生まれ、昭和63年生まれ(2名)、昭和54年生まれと比較的若い記者が
取材してゐる。

随分昔に古事記を読んでゐるが、
 http://blog.goo.ne.jp/liebe-kdino-schumi/e/c80989f1116ab58661a5bca97f5af887
本書は神武天皇に焦点をあて、古事記と日本書紀の記述の比較もあるので
再度古事記を読み直したり、日本書記を読んだり、神話を読んでその地を回りたい
気持ちにさせられる。

初詣には神社、お寺と行く人も多いが、神社建立についてとかそこに祀られてゐる
神様のことについて、深く考える機会がなかつたりする。

本書を読むと、日本の創生から今日まで、皇室があり神社があることの意味を
考えさせられる。また、各地の地名も神武天皇の東征の神話にちなんで名づけられて
ゐることなど、それぞれに意味があることがわかり興味深い。

学校で神話教育を復活させ、日本の創生、日本人であること、日本人の文化について
触れさせることが必要だと本書を読んで思つた。

 


天皇陛下の全仕事

2016年12月10日 16時09分01秒 | 人物伝、評伝 (自伝含)

山本 雅人氏の著書。

山本氏は昭和42年東京都生まれ。学習院大学文学部日本語日本文学科卒業後、
産経新聞社入社。整理部、さいたま支局社会部を経て、現在特集部記者。
社会部時代の平成15年~17年2月宮内庁記者会で皇室取材を担当された経歴
をお持ちの方。

「本書は「天皇」がいつ、どこで。どのような仕事をどのくらい行っているのかを具体的
に明らかにしよう、と書かれたものである。」P3(はじめに、より)

「本書を書くきっかけになったのは、宮内庁の担当として実際に毎日見る以前と以後の
「天皇像」に大きなギャップがあり、一般の人もほぼ同様なのではないかと思ったからだ。
「はじめに」でもふれたが、学校教育で習う「天皇」は「国事行為のみを行う存在」として
であり、その国事行為も憲法条文の項目をあげるだけで、「衆院の解散」「総選挙の公示」
など数年に一度しかないものが複数含まれている。そのようなこともあり、天皇陛下の
公務の量的な面について、誤解が生じてはいないだらうかと感じていた」(P361、おわりに)

の部分に書かれているが、実際自分は「全仕事」がどんなお仕事でどのくらいの量があるのか
全く知らなかった。

陛下が「お気持ち表明」の中で申された「天皇のしての仕事」といふことについて興味が
あつたところに、この本を知つたので読んでみた。

以下は目次だが、これらがお仕事となつてゐる。ただ行かれたり参加されたりするだけでなく
事前に知識を得るべく、講習を受けられたり書類に目を通されたりとかなり時間を要する
事ばかりで、読んでゐるだけで「これは大変なお仕事だ・・・」と呆然とする部分が結構
あつた。しかも、日程も自分では決めらない。土日もなにもない・・・・

半分くらいまで読んで「呆然」としたので、陛下が「天皇の仕事を全うすることが
難しくなつてきた」と表明されたことの意味を少し知ることとなつた。

メデイアは「開かれた皇室」などど称して宮様たちのプライバシイばかり焦点を中てるより
天皇皇后両陛下のお仕事、皇族方のお仕事、お仕事を全うするための努力にも
焦点を中てた報道をすべきだと思ふ。 

有識者会議云々が報道されてゐるが、陛下と皇族の方々のご意見を伺つてゐるのか
反映されてゐるのかが疑問。当事者の方々のご意見を伺はづに話を進めるのは
止めるべきと思ふ。

早急に皇室を失くすべく戦後あれこれやつた米国が国際法違反をして押しつけた
憲法なる条文とそれに付随する皇室典範なる条文を破棄し、明治の先人たちが
制定した憲法と皇室典範を復元し、それらを現代に合ふやうに見直した上での
話合ひをすべきと思ふ。

目次:

1 信任状捧呈式
2 天皇の住まい
3 皇室の構成
4 「天皇の仕事」の内訳――どのような仕事をどのように
5 「公的行為」とは何か
6 執務――書類の決裁
7 皇室祭祀(宮内祭祀)はどのように行われるか
8 皇居・宮殿での儀式・行事
9 国際親善の仕事
10 宮内晩餐会
11 外国訪問
12 地方訪問
13 福祉施設訪問と被災地お見舞い
14 追悼と慰霊の旅
15 国会開会式と戦没者追悼式
16 拝謁と会釈
17 さまざまな儀式・行事
18 式典出席や文化の振興
19 進講と内奏
20 伝統文化の継承――稲作と和歌
21 展覧会、コンサート、スポーツ観戦
22 静養と研究
23 スケジュールはどのように決まるのか


パナマ文書 「タックスヘイブン狩り」の衝撃が世界と日本を襲う

2016年10月08日 17時22分28秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

渡邉 哲也氏の著書。
渡邉氏は作家・経済評論家。 日本大学法学部経営学科卒業、貿易会社に勤務した後
独立。複数の企業運営などに携わる。
内外の経済・政治情勢のリサーチや分析に定評があり、さまざまな政策立案の支援がら
雑誌の企画・監修まで幅広く活動を行なっているといふ経歴の方。

氏の著書は初めて読んだのだが、まづ、わかりやすい。読みやすい。
経済や政治など少し「固く」感じられるものは、えてして「読まづ嫌い」を呼び起こしてしまふ
ものであるが、専門用語の解説を文中に取り入れながら本筋を進めていくといふ、理解
しやすいやうに書かれた本であるな、といふのが読み始めてすぐの感想であつた。

パナマ文書、が日本にどんな影響があるのかマスゴミはほとんど報じなかつたが、本書を
読むと「直接個人の生活に関りさうに見えないところで、実は関つてゐるのだな」とわかる。

最近、やたら様々なところで「ご本人さま確認」が行はれるが、その背景とも言へる立法化、
マイナンバア制度導入など、パナマ文書にある「税金逃れ」の人々に対する影響がまぬが
れないとわかり、マイナンバー通知を受け取らないとか申告しない人にはなんらかの後ろ
めたいところでもあるのではとますます、思ふやうになつた。

同時に、反日マスゴミが取り上げる団体は日本人のためにならないことばかりする団体
であらうし、反日マスゴミが批判する政策や立法は日本人のためになることを目的とした
ものが多いのであらうと思つた。

マスゴミは鵜呑みにせづ、自分でいろいろな意見を調べていくことが重要だ、と本書を
読んで思つたし、

なぜ、ゆうちょ銀行にばかり、口座を開設してゐるのか

の理由もよくわかつた。 

そして、あんなに大騒ぎした「若者の団体」シイルズとやらが解散したり別の団体となつて
でてきた理由もわかつた。

本書では日本の行政の欠点もわかる。かういふところを治して
ほしい。

氏の本はためになつたし、わかりやすいので別の著書も読んでみやうと思ふ。

 


なぜ私は韓国に勝てたか 朴クネ政権との500日戦争

2016年08月20日 21時39分08秒 | 社会・報道・警察・教育

産経新聞前ソウル支局長 加藤 達也氏の体験談。下記ニュウスをご参照ください。

本紙前ソウル支局長を在宅起訴 ソウル中央地検 韓国大統領の名誉毀損告発で - 産経ニュース http://www.sankei.com/world/news/141008/wor1410080042-n1.html

読み終はつた感想は朝鮮とは関はるな、といふ事。

本書には加藤氏に同情、親切にした韓国人のエピソードもあるが、集団になり国になつた時の
常識の無さと感情に走り物事をまともに見られない能力、嘘を吐いて自己正当化に走る性質は
信頼するにあたらない。日本は南北朝鮮と断交し日本に居住してゐる朝鮮人を
強制送還すべきだ。

慰安婦の歴史捏造(強制連行等)、竹島の強奪を隠蔽し自国領だと主張する図々しさ、
創氏改姓の嘘等々の嘘で日本に謝罪と賠償を求める姿が納得できる一部始終がよく
理解できる朝鮮人の行動・思想がこの裁判に関することで明らかになつてゐる。

朝鮮人の思考が如何なるものかよくわかるし、絶対簡単に謝つてはならないと実感する。
今迄の日本政府のやり方は解決を導くどころか問題を起こしてゐた、そして今またその
問題を新たに日韓合意で作り出したと実感したし、10億円の支払いで済むことは
絶対にないと断言できる。
そのくらい、本書には「朝鮮人」といふものが赤裸々に描かれてゐる。

日本で反日活動してゐる人達のやり方が本書内の朝鮮人の行動とダフる。
本当に反日活動してる人達は韓国人に瓜二つだ。しかもP139で「ねちねちとした文体こそ
韓国紙コラムの醍醐味」と紹介されてるコラムは朝日の記事の書き方によく似てゐる。

とどのつまり、日本で反日行為をしてゐる媒体は朝鮮人、といふことがはつきりするくらい
朝鮮人そのものが描かれてゐる書である。

反日活動をしてゐる人達は日本に差別があるだの、安倍政権が言論弾圧してゐるだの
主張してゐるが、本書を読むと言論の自由が少しも無い事のは朝鮮であり、差別を平気で
するのは朝鮮人といふことがよくわかる。

よく日本に差別を止めろだの謝れだの言ふものだ。本書には差別の実例がたくさん出てくる。

加藤氏のコラムはそもそも、朝鮮紙のコラムを引用してゐるのにその新聞社にはなんの
お咎めもなく、加藤氏だけが責められしかも記事を書いただけで裁判になるのは朝鮮人の
差別思想がよく顕れた事件である。

日本国内で差別を止めろだヘイトスピーチ規制しろだの言ひながら、朝鮮の実体がいかなる
ものかそれも出てゐる。

加藤氏の裁判時、法廷に集団で来て加藤氏にヘイトスピーチ浴びせてるのに、処罰も
されない国。
日本に差別だヘイトスピーチ規制しろだの言ふ資格はないだらうし、こんな国に日本が
まともに言ひ分を聞いて言ふとおりにする必要など全くない。

これまでの日本政府のやつてきたこと、今も安倍政権がやつてゐることが間違ひだと
よく教えてくれる書。

日本人は一読したはうがよい。


天才

2016年08月13日 21時59分19秒 | 人物伝、評伝 (自伝含)

石原 慎太郎氏の著書。

昭和47年日本の総理大臣となつた田中 角栄氏の人生を石原氏が一人称にて
書き上げた一冊。

田中氏と言へば、その印象はロッキード事件で5億円もらつた人、といふ印象しかない
といふか、殆ど無知な状態だつたのだがこの一冊でいろいろわかつた。しかも一人称
で思ひでばなしのやうに書いてあるので、わかりやすい。

父親が馬を持つてゐてお金に関する苦労の話から、上の学校を進められるも諦めた事、
東京に出てくるきッかけとその後の変化など、この人凄い人生を来たんだなと思はざるをへ
なかつた。

頭は、とてもよかつた人なんだなといふのが読み進んでいくうちに強くなつたが
金権政治を作り上げたのもやはりこの人なのだらうと思ふと、頭がよくて日本の将来を見て
行動してゐたのにそこが残念に感ぢた。

新幹線、高速道路等々地方のことを念頭に置いた政治活動はこの人が始めたことだつたと
は知らなかつた。 しかし、新幹線や高速道路は首都から地方に分散するといふこの人の
狙ひよりも、地方のはうが発展する仕方を知らづに逆に人が東京圏内に出てくることになつて
しまつた皮肉な結果になつてゐるやうに思ふ。

今、やうやく官公庁が首都圏から移転の方向を進めてゐるが同時進行すればもつと違つた
形になつてゐたのかもしれない。

金権政治が始まり、首相が頻繁に交代するやうな国民無視のばかな政治が形づくられたのが
この人からの時代なのだらうといふ印象はぬぐへない。

国民とか国を無視し、どの派閥から誰を出して総理にするのかなどといふことに時間と金を
使つて政治の堕落を招いた印象もぬぐへない。

その結果、有権者がうんざりして自民党大敗、民主党政権を呼んだやうな気がする。

だが、田中角栄氏は日本のためにいいこともしてゐたらしい・・・・ 知らなかつたことだが。
そして、それが米国の機嫌を損ねたためにロツキイド事件といふものを仕立てあげられ
失脚させられたのではないかといふ印象も持つた。

米国の内政干渉はかねてから感ぢてゐたが、こんな昔からこの姑息な事をやつてゐたのかと
いふ思ひと、日本のマスメディアのろくに取材もせずに大騒ぎするばかな傾向がこの時から
あつて、日本の足を引ッ張ッてゐたのだといふ至極残念な思ひが交錯した。

田中 角栄氏の政治活動だけでなく、プライバシイも書いてゐて大丈夫なのかと思つたが
既に著書が出てゐるので大丈夫らしい。

政治屋と芸者さん、おめかけさんとの間の子供の関係ッてほんたうにあるんですね・・・・ 

著名な人の奥さんは大変だなあと思ひつつ、なんでそんなにお金が持てるのでせうかと
いふ疑問がいろいろ湧きました・・・・

ほんたうに国民のために潔白に仕事をする人は、政治屋にはなれないのかもしれません。


改憲・護憲派の諸君!この事実を直視せよ 日本国憲法無効宣言 

2016年07月02日 14時57分11秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

渡部 昇一氏と南出 喜久治氏の対談形式の本。

国際法違反してまで米が制定した現在憲法と呼ばれてる条文は日本の防衛だけでなく
皇室、文化財、伝統を完全否定して破壊するカラクリの物だとよくわかつた。
この条文を改正する話は意味がない。
日本人に良いのは破棄して明治の帝国憲法を復元して改正する事といふ事を物凄く教へて
くれる本。

南出氏は昭和25年、京都市生まれ。京都市立堀川高等学校卒業、弁護士。税理士。
憲法学会会員。独自の研究により新たな占領憲法(日本国憲法)無効論を完成させ、
平成4年5月今上陛下に占領憲法無効宣言を諫疏する天皇請願を行ふ。

南出弁護士の経歴が面白ゐ。大学の法学部に進まづ、政治の道に一旦進んだからこそ
見えた「無効論の矛盾」の論理を聞き、ものすごく納得した。渡部氏は上智大学に進まれて
ゐるが、この事情も面白ゐ。

GHQが口出しをしない学校が上智だつたといふのだ。そこで古事記を読んだといふの
だから、占領中のGHQの政策がいかに日本を破壊する行為に満ち溢れてゐたのか
よくわかる。
つまり、GHQが止めさせた戦前の教育、法を復活すれば日本は日本人の為のほんたうの
国になるのだとよくわかる。

逆に、共産党・民主維新(民進党)他反日党や自民党の中の反日分子が主張してゐる事が
いかに将来に向けて日本を日本人のための国にしないかといふことが見えてくる。

共産党他反日が戦前の治安維持法を引き合ひに出し恐怖感を煽るのは、自分達が
皇室なくせ革命起こせと国家転覆させやうとしてゐた為治安維持法により抑へられてゐた
せいといふ詳細が「第3章 帝国憲法を学ばない『改憲派』の無知」にある対談内容で
わかりやすい。
凄く納得するし、自己保身の為に一般国民が被害に遇ふやうな主張して人を巻き込むのは
止めて欲しい。

ここをきちんと指摘しないメディアも、ゴミと言はれるのがよくわかつてくる。マスゴミの主張は
信用せづに逆の事を言つてゐる人、マスゴミに叩かれてゐる人、マスゴミに出ない人の
主張を併せて聞いてみることが重要だとますます思ふ。

P118 皇統とは何か、「愛子様には皇室の遺伝子は入っていない」を読むと、なぜ反日が
「女性天皇」といふ誤つた言葉を使用し「女系天皇」を擁立したがるのかよくわかつた。
皇族の遺伝子が入つてゐない人間がいくら天皇陛下となつても、それはもはや天皇陛下
ではない。ただの傀儡の人である。
さういふことの前例を作ると、嘘を吐いてとんでもない人間が自分が天皇だと言ひだしかねない。

勉強になるのは「家長制度」が現在憲法と言はれる条文に破壊され核家族となり
財産(田畑含)が分割する事で消滅し日本人の生活そのものが破壊される事を説明してる事だ。
P82-91に事例があるので、わかりやすい。
介護殺人」 半数以上が介護始めて3年以内に発生といふニュウスを見た。介護に関する問題点もよく
放送されてゐるが、これも家よりも個人が重視され「核家族」となつた弊害であらう。

NHK首都圏ニュウスで昔ながらの町並みを残す雑司ヶ谷などとやつてゐたが、そもそも
現行憲法と言はれるものでなく明治憲法が復元され現在も適用されてゐれば昔の街並みが
消える問題は起きなかつたはづ。

「時代の流れ」といつもいふマスゴミの話は原因を追究して改善することを止めさせるもので、
問題と思ふ。
マスゴミの話は無視して日本破壊の為に国際法違反され適用された現憲法を破棄し、
財産をほんたうの意味で守ることを規定してゐる大日本帝国憲法を復元し、現行に合ふやうに
改正して適用すべき。

現行憲法で家長制度を否定し、財産を個人に分割とした事で代々の風情のある建物は売却、
破壊されてきたといふ事を「時代の流れ」として誤魔化すのは止めやう。

巻末に明治憲法と現行憲法と桑港講和条約がある。
明治憲法の第2章臣民の権利と義務で言論も信教も所有権も保証されており現行憲法に
劣ることは無い。
現行憲法との違ひは権利を行使する上に於いて法を遵守する事を明記してゐる。

何故現行憲法と言はれる条文は、義務を削除し権利行使ばかり主張するのか? 
これが現在権利権利と騒ぎ差別だなんだと主張する根柢になつてゐるのは明らか。

そして人権人権と騒ぐ根拠の条文の中に驚きの条文を発見した。
現行憲法第14条二項 華族その他の貴族の制度は、これを認めない

華族や貴族だつた人達への人権侵害ぢやないの?いや、ぢやないの?といふより完全な
人権侵害ですよね。
共産主義者が作成した条文ばかりなだけあるが、自分の気に入らない相手の権利を
全部否定しやうといふ共産主義者の見解がよく見える一文である。

更に疑問の条文は第1章第8条、天皇が財産を皇室に譲り、皇室が天皇の財産を譲り受け
もしくは賜与する事が国会の議決に基かなければならないと規定してゐる。

民主みたいな反日議員ばかりになれば、とんでもない国に対する侵害と反乱が可能だと
認識し寒気がした。
現行憲法は破棄すべきだ。

第2条に皇位は世襲のものであつて国会の議決した皇室典範の定めるところにより
これを継承するといふことも、反日議員ばかりが国会にゐる場合とんでもない事である。
皇室の事は皇室の方々が決めるべきで、明治憲法の皇室典範に戻すべき。

民主政権は本当に全てにおいて日本人の危機だつた。

考へていくと反日国の人間に日本国籍を与へ、名前を日本人風にし現在の被選挙権を
行使させるのは明らかに危険。
帰化しても名前を変へられづ、被選挙権は最低四代遡つた経歴を公表するやうにすべき。

現行の被選挙権が悪影響を及ぼすのは第四章第41条、国会は国権の最高機関であつて
国の唯一の立法機関である、の部分。反日議員が国会で日本人差別する法が幾らでもできると
言ふ事。
既に出来たのがヘイトスピーチの法。

これまであまり条文そのものを読んでなかつたが、日本国憲法といふ条文を過去に起きた
事を考へながら各条文を読むと恐ろしい日本人差別と虐げが可能になる物ではないか?
とわかつてくる。

現在「憲法」と呼ばれてゐる条文は絶対破棄して明治憲法を復元すべきだ。

日本人に危機しか与へないこんな条文を素晴らしいと教へてゐる日教組の教師は最低。
少し恥を知り、今からでも変はるべき。