冬寒く　春秋みじか　夏の青空・・・カナダです

ずいぶん長く書きませんでした。ほとんど忘れていました。
で・・・カナダから見ていて、日本に関して気になることの一つは、カナダの報道では日本の事がほとんど話題になっていないことです。
このところ日本でもちきりの、中国が突然設定した「防空」何とかについての報道は全くありません。日本の報道その物や、それを通じて聞こえてくる中国のネットでの反応はかなり姦しいものですが、こちらではどちらも全くと言って良いほど報道されていません。
もっとも中国や韓国で「日本嫌いで」ワイワイやっているのが、事実や史実を伝えていない世界からの偏向教育を受けた声であることは間違い無いのですが、実状を何も伝えないカナダで「従軍慰安婦」や「南京虐殺」、「尖閣」が中国や韓国ペースで伝わると、日本は確実に悪者になる。ネットの動画だけでは無く、折に触れて事実が伝わる動きが欲しいと思っています。
・・・実は一年前に引っ越しました。今住んでいるのはトロントのミッドタウンから郊外に移る辺りです。

またサボってしまいました。どうもブロッグと言う奴は、続けるのが難しい。特に投稿に反応がないと、書く気がしなくなります。もっとも、もう少し気長に書きつづければ、何かの弾みで見てくれ、反応してくれる人もいるかとは思いますが、すぐに止めてしまうの・・・ダメだね。
ところでロンドンオリンピックの開会式、カナダのTSNとCTVと言うチャンネルで見ていたのですが、ショウの部分があまりにバカバカしく、その上で選手の入場行進ではジャマイカの旗手を努めたボルトを写しすぎたためか、ないしは何か理由があって日本の選手入場は全然写らず、ヨルダンになってしまった。日本の中継ではどんな風だったんでそしょうか。これが意図的だったら何とも許しがたいし、偶然だったとしたらチョンボも甚だしい・・・。で、開会式自体もてんで場違いな内容で、挙句の果てに女王がヘリコプターから飛び降りる、MR.ビーン例のドタバタをやる・・・など、あまりの金の無駄遣いに腹が立った。ビデオと一体になった開会式は、会場にいる人はどんな風に見ているんだろう？エリザベスさんもかなり仏頂面だった。気のせいかな？
日本の放送がどうなっていたのか知りたいと思います。
Maetak

僕が日本に住んでいたころには特に話題にはならなかったけれど、いろんな人から「宇都宮の餃子」の話を聞きます。で、トロントの餃子について書きます。と言っても僕は食い道楽というほどではないので、余り多くは知りません。
この数年、僕が「これはうまい」と思っている餃子屋は、言わずと知れた、中国は東北地方出身の人がやっている店です。餃子の発祥はあの辺りと聞いていますから多分本場の味なんだと思っています。このところ中国大陸からカナダに移住してくる人は沢山いるので、数え切れないほどの餃子屋さんがあると思いますが、僕が知っているその手の店は3～4軒です。その中で、この店は、これまで沢山の知り合いに紹介しましたが、ほとんど皆が「これは旨い」と言うのですから、旨さにおいて上位に位すると思います。何せ名前が「東北餃子王」なんだから・・・。
店にはいろんな種類の餃子がありますが、僕がよく注文するのは「酸菜水餃子」と「韭入焼餃子（鍋貼：グオティエ）」。水餃子は日本式に言うとゆで餃子で、酸味のある漬物が具に混ざっています。焼き餃子は驚くほど大きい半月型で、うっかりかぶりつくと中の肉汁が全部こぼれてしまいます。立てて持って、端に開けた穴から肉汁をすすってから食べるのがうまいやり方。その点水餃子は、一口で頬張れる大きさ。もっとも厚保から気をつけなくてはいけない。
たまに食べるのが「煎餃子」。焼きあがりが近づいたら、多分片栗粉を溶かした汁を流し込んで鍋一面にパリパリのお焦げを作り、鍋を皿にかえして出してくるものです。日本にもあると聞きました。
僕はこの店では、餃子と肉味噌そば(炒醤麺）を一緒にとることがが多いです。

カナダから日本の報道を見ていると、特に野党や一般の多くの人たち、そしてマスコミが今の日本の状況を真剣に考えているのか・・・と疑問を持ってしまいます。野党、特に自民党は政権奪還しか視野になく、将来起きる国家の危機のために今考えなくてはならないことはそっちのけ・・・に見えます。一般の人たちも、3月の災害で出た瓦礫処理について、ほんの一部を除いて「俺は知らん」的な態度が主流のように見えます。
一方で、津波や原発事故の際に垣間見えた国全体が一つになって困難に立ち向かおう・・・といった雰囲気は何処に行ってしまったのでしょうか。
遠くから見ているので、本当のところが見えていないのかもしれませんが、「情けないな」と思っています。

今日の東京は17度になるそうだ。
さっき(午後3時ごろかな）温度計を見たら、トロントも負けずに7度だった。2月の始めのトロントは、例年なら2桁のマイナスーマイナスだよーで冬の真っ盛り。それがなんとプラスの7度。雪だって市内には全然なし。もっともここ、３０km北のオーロラは前に降った雪が少し残っている。
日本には元々豪雪地帯がたくさんあるけれど、今年みたいなのはめずらしいと思います。確か50年ほど前に赤倉で大雪に出会った記憶があるけれど、これほどじゃ無かったーと思う。皆さんのご苦労を思うと、そしてニュースで除雪をしている腰の曲がったお年寄りを見ると、若いモンは何しているんだ・・・と思います。若者のいる学校を数日休みにして、手伝いに行かせたらいいじゃないか・・・何て思います。

冬が続いていますが、３月に入って日差しが強まると屋根の雪がとけ、低い気温でつららになリます。一句ひねって見ました。残念ながら手元のカメラでは、句の通りの写真は撮れませんでしたが、滴り落ちるしずくに夕日が当たって光る様子を想像してください。
碧い空　つららのしずく　光けり

ニュージーランドの地震で生死不明だった日本人のうち、始めて一人の死亡が確認されたそうだ。これまでの発表で現地の警察は、身元確認に間違いがあってはならないと説明しているようだが、１６６人の遺体が発見され、これまでに４１人しか身元が確認されていないと言う事態に納得が行かない。政府やマスコミはこの件であまり騒がないようだが、皆さん、納得していますか？僕は全く納得していない。何があるのかは皆目検討がつかないが・・・。

日本の天気予報を見ていると(何でそんなもんカナダで見ているんダ？）本州の大部分が１０℃から２０℃と、春めいているようです。もっとも日本は北東方向に斜めの列島ですから、場所によって気候がずいぶん違うようです。
僕が住んでいるトロント近郊の気候は、3月初めのこの時期、たまに気温がプラスになる・・・程度で、本州の大部分とは季節感に差がありそうです。昨日は、雨のち小雪の予報でしたが、今朝起きてみると、雪がかなり(吹き溜まりで30cm、平らなところで１０cm）積もっていました。それも水分をたっぷりと含んだ重い雪(こちらではwet snowと言います）で、除雪機を使って１時間かけて雪をかきました。
こちらでは一番冬らしいのは１月で零下２桁が多く、２月になると寒さが緩んで時に１桁になり(もっとも温暖化の影響か今年は、1月でも２桁は少なかった。）、3月に水気を含んだ重い雪が降ると「春が近い」と感じます。
皆さんの住んでいるところでは、春の兆しは何で知りますか？

カナダから日本の政治ニュースを見ていて、コップの中の嵐と言う言葉を思い出しました。与党はチョンボばかりだし、野党はあら探しばかり。前向きの議論は皆無。特に自民党は、与党のチョンボを見つけると（自分たちがそれまでにしてきたことはすっかり忘れて）鬼の首をとったと大騒ぎ。もっとも党首が「解散に追い込む」ことを目指して国会を運営しているのだから、国民の生活などどうでもいい党運営と言ってよく、マスコミもどうやらその線に沿って報道しているのだから始末が悪い。
こんな具合でずいぶん長い間、日本の政治はめまぐるしく首相が代わり、一貫した思想も見えずに現状維持さえ出来ない国家運営がされているのだから、周囲の外国から見るとバカにしたくなる。で竹島、尖閣、北方・・・とどれをとってもまともに扱われていない。何とか捕鯨だって、ニュージーランド、オーストラリアからてんで馬鹿にされ、なんと無法者に屈服して中止とは！さらにアメリカからは、無理と分かっている沖縄で注文をつけられる。
誰が政権をとってもいいから、一本筋の通った進め方で1、２年やらせてみればいい。野党に言わせると必ず失敗するのだから、(野党は）それから政権を取り戻せばいい。ずいぶん楽に取り戻せそうだ。あまり真面目ではないけれど、「反対」と「あら探し」ばかりの野党よりは少し大人っぽく見えて、選挙民も「まかせてみようか・・・」などと思うかもしれない。
とにかく、自分が生まれ育った国がこんな体たらくで、馬鹿馬鹿しくなってしまいます。

「日本は政治的が貧困である」とは、昔から、自己批判か外部からの批判か分からないけれど繰り返し言われてきた言葉。で、今の日本を見ていると、その通りだと思う。政治は、正しいかどうか判然としないことを何らかの根拠を持って判断し、（功利主義万能の今の世の中では）出来る限り多数を説得し、自分に賛成させ、物事を行うこと。もともと白黒ははっきりしていないんだね。
一番悪いのは定見の無い世論というか選挙民だけど、それをいいことに、志操も見識も、そして度量も無い政治屋たちが、自分の財布だけを考えながら勝手なオダをあげている。ほとんど子供の喧嘩です。外から見ていると、コップの中の嵐を目くじら立てて言い合って居るだけで、日本の未来、ないしは世界の行く先にとって建設的なものはテンでない。与党はてんで力不足だけれど、野党はもっとひどい。特に自民党や公明党は、過去に延々と政権を維持してきて、経済も外交もめちゃくちゃにしてしまったのに、まだ基盤さえもしっかり固まらない与党をあたかも子供をいびっているようにつつき回して、「何も出来ない」と言っている。「よろしい。問題点は多いけれど、あなた方の責任でことを進めてください。結果が見えたところで批判しますよ・・・」なんてことは言わないだろうな。
在加老人