もはやナビスコ決勝名物と化したPKストップ→MVP獲得を見事やってのけた立石智紀
「何を言えばいいのかわかりませんが…ありがとうございます。今まで、千葉はよいところまでいっても勝てなかったけれど、それを超えられた。良い経験になって、これが次につながればいいと思います。賞金というものは、これまでもらった記憶がない。MVPの100万円は、最近こどもが生まれたばかりなのでミルク代にしたい。優勝の実感はまだない。なんでここ(MVPの記者会見)にいるのかな~という感じです(笑)。攻撃的なチーム同士なので、0-0というスコアでは見ているお客さんは面白くなかったかもしれない。でも、やっている選手のほうはいっぱいいっぱいでした。PK戦ではとにかく1本止めようと思っていたので、最初に止めることができてよかったです。GKを見て蹴る選手なので、じっくり見てからと考えていました。多くの応援があったので、頑張れました」
最後まで動かずに、タイミングで勝負してくる遠藤のキックを完璧にセーブ。
プロ8年目・もうすぐ200試合出場を達成するニューヒーロー・阿部勇樹
「優勝できてうれしい。表彰式があったけれど、正直言うと、早くロッカールームの中に入って泣きたかった。お互いに攻撃的なチームなので、点の取り合いになると予想された人も多いと思うけど、1点勝負になるんじゃないかと思っていた。とにかく先に点を取られなければ負けないと考えていて、G大阪をゼロに抑えれば、誰かが泥臭い1点を取って勝てる。そんなふうに思っていたので、まさか0-0のPK戦になると思わなかった。J1残留争いをしていた頃から応援してくださったファンの方もいて、サポーターの皆さんのためにも勝ててよかったと思います」
トニーニョ・セレーゾをまねてみたけど負けちゃった松波正信
「いいゲームをしていたと思うし、緊迫したゲーム。どっちに転んでもおかしくない展開だった。PKは運もあるので仕方ない。引きずったらズルズルいってしまうので、切り替えて…といっても難しいけど、無理矢理でも切り替えてやりたい。これで終わったわけじゃないし、またリーグ戦に集中して頑張りたいと思う。(PKをどんな思いで見ていましたか?)チームメイトを信用していたので、1本目を止められても勝てると信じて見ていました」
オシム監督
「おめでとうは私にではなく、選手や多くの関係者に言ってあげてください。彼らは、キャリアの中でまず1つのものごとを成し遂げました。ここで言うのはあまりよくないかもしれませんが、私は試合前、選手たちにこう言いました。今日の試合、ガンバ大阪は最初に勝負をかけてくる。しかし、時間が経つにつれて疲れを見せ、最後には我々が勝つだろう。PK戦にはなりましたが、我々はチャンスを作ったし、そのとおりになったと思います」
「千葉は普段、6000~7000人くらいしか観客が集まらない。G大阪も多くて15000人くらいだろう。その両チームの対戦に、50000人も入る国立競技場が満員になった。これは、両チームのサポーター以外にも、サッカーを好きなファンがたくさん集まってくれたということ。それが重要なことだと思う。彼らは警察に誘導されて、ここまで来たのではないのですからね(笑)」
あのブラジル戦で運を使い果たした西野監督
「タフなゲームになった。プレッシャーがかかった中で、緊張感が高まった中で、後半にあれだけ選手の足がつったり状態が悪くなるとは予想できなかった。プランが立てづらいゲームでした。選手は120分+PK戦までよく戦ってくれたと思います。現状、ガンバ大阪の持っている力はすべて出せました」
「だんだんフェルナンジーニョが自分で長く持ってエゴイスティックになっていった。マンマークで来られることは予想していたし、中盤でパス交換の速さを作っていかないといけなかった。」