5点差と言うのは一般的にセーフティリードと呼ばれる点差である。この点差があれば基本的に取って取られてモードに移行しオフェンスだけしっかりキープ出来れば例え2,3点追い上げられても修正が効く一つの目安とされている。今試合まだ一度もブレイクされていない上智としては、オフェンスを確実に取っていけば勝利が転がり込んでくる点差だった。
○後半開始
後半開始の上智の選択は上級生(オフェンスセット)を温存して更にオフェンスキープの可能性を高めることだった。強風の風上からのディフェンススタートである事から下級生によるゾーンを仕掛けてきた。結果論ではあるがそれは少し甘かった。オフェンスキープモードにするためにはこの風上のセットはディフェンススタートと言えどもキープするべき得点だったのだ。この得点を辛くも辛くもキープしたたスピリッツは息を吹き返すこととなる。
前述したが、上智は学生の強豪らしくプレーに迷いが無い。展開の速いアルティメットが出来る良チームだ。ただし、それは万能という訳ではない。少しの歪がリズムを狂わせ思うようなプレーが出来なくなる事がある。この歪を表に出させるためにゾーンなど手を替え品を替え揺さぶるのだ。そのヒントが前半最後のバックアップゾーンに有った。スピリッツは今試合初めてバックアップのマンツーを行う。これにより上智はいつも出ていたパスが出ない、またはいつものタイミングでパスが出なくなった。ほんの僅かな事である。ミドルはタイミングを取りあぐね脚が止まる。孤立したハンドラーは苦しいプレーを強いられ難しいスローを選択せざるをえない状況に追い込まれた。スピリッツはその混乱を逃さず怒涛の5連取。一気にイーブンまで得点を戻し、しかも風上を得る事に成功した。この風上を得点できれば、今度は逆にスピリッツが取って取られてモードに入いれる可能性がある。
この時、スピリッツは5連続ポイントしているバックマンツーを続けるかゾーンを挟むかの選択を迫られる。結局、この良い流れを切ってまでゾーンをする勇気は無くバックマンツーを続けることとなった。ところが、さすが学生チャンピオンの上智である。ここでバックマンツーの対応が間に合う。向かい風を意地のキープで再び1アップで風上を獲得したのである。
ここからは一進一退の攻防が続き、やがてタイムキャップ迎えた。点差は上智1点リード。上智はこのポイントを取れば2アップでタイムキャップに入り、決勝点まで2点となる。その場合スピリッツは4点必要となり上智圧倒的有利となる。対してスピリッツもこのポイントを取ればイーブンでしかも風上を獲得することが出来る。試合の勝敗を左右する重要なポイント。得点したのは、、、上智だった。
決勝点は14点。スピリッツ10点、上智12点。スピリッツはオフェンスセットで風上をキープし11-12。風下からのディフェンス、メンバーはもちろんTOを取れて向かい風も取れるベストメンバー、勝負である。この得点を取れば再びイーブンに持ち込み更に風上を獲得。そうなれば追い風を2回取れば勝利する事が出来る。ほんの少し勝利の可能性が高まるのだ。しかし、これを得点したのは又しても上智であった。やはり簡単にやらせてくれる相手ではない。
これで、スピリッツには後が無くなる。上智が得点すれば即終了。しかし、スピリッツの勝利にはあと3点も必要なのである。ここで、風下の上智が仕掛けてきた。ここに来て下級生のゾーンである。上智の算段は恐らくこうだ。スピリッツは後が無いのでベストメンバーを出し続けるしかない。もし、ここで1点取られても上級生を休ませることが出来る。元気を取り戻した上級生が風上からのオフェンス、しかも2連続となるスピのベストメンバーとのマッチアップとなる。もし、それを取られたとしても最後にもう一度オフェンスのチャンスがあると。これが吉と出るか凶と出るか。
実際、得点はしたもののこのゾーンによってスピリッツのオフェンスセットの体力は強かに削られ、面子を落とす事を余儀なくされた。タイムアウトが残っていなければ。。。そう、スピリッツにはタイムアウトが一回残っていたのである。2分休憩後、もう一度ベストメンバーでの勝負が可能となり向かい風をブレイクしイーブン。そして何度目の正直だろう、イーブンの追い風を得点しこの試合始めての勝ち越し点は決勝点となった。
西にいると東のお話には疎く風の噂程度しか回ってこない。それによると今年の上智はけっこうヤンチャ揃いだという。どんなチームなのかと興味津々であったが、バッドなプレーやコールもない好感の持てるの実力派チームであった。こういうチームに勝利して決勝にいけるのは光栄なことである。
決勝頑張ります!!
○後半開始
後半開始の上智の選択は上級生(オフェンスセット)を温存して更にオフェンスキープの可能性を高めることだった。強風の風上からのディフェンススタートである事から下級生によるゾーンを仕掛けてきた。結果論ではあるがそれは少し甘かった。オフェンスキープモードにするためにはこの風上のセットはディフェンススタートと言えどもキープするべき得点だったのだ。この得点を辛くも辛くもキープしたたスピリッツは息を吹き返すこととなる。
前述したが、上智は学生の強豪らしくプレーに迷いが無い。展開の速いアルティメットが出来る良チームだ。ただし、それは万能という訳ではない。少しの歪がリズムを狂わせ思うようなプレーが出来なくなる事がある。この歪を表に出させるためにゾーンなど手を替え品を替え揺さぶるのだ。そのヒントが前半最後のバックアップゾーンに有った。スピリッツは今試合初めてバックアップのマンツーを行う。これにより上智はいつも出ていたパスが出ない、またはいつものタイミングでパスが出なくなった。ほんの僅かな事である。ミドルはタイミングを取りあぐね脚が止まる。孤立したハンドラーは苦しいプレーを強いられ難しいスローを選択せざるをえない状況に追い込まれた。スピリッツはその混乱を逃さず怒涛の5連取。一気にイーブンまで得点を戻し、しかも風上を得る事に成功した。この風上を得点できれば、今度は逆にスピリッツが取って取られてモードに入いれる可能性がある。
この時、スピリッツは5連続ポイントしているバックマンツーを続けるかゾーンを挟むかの選択を迫られる。結局、この良い流れを切ってまでゾーンをする勇気は無くバックマンツーを続けることとなった。ところが、さすが学生チャンピオンの上智である。ここでバックマンツーの対応が間に合う。向かい風を意地のキープで再び1アップで風上を獲得したのである。
ここからは一進一退の攻防が続き、やがてタイムキャップ迎えた。点差は上智1点リード。上智はこのポイントを取れば2アップでタイムキャップに入り、決勝点まで2点となる。その場合スピリッツは4点必要となり上智圧倒的有利となる。対してスピリッツもこのポイントを取ればイーブンでしかも風上を獲得することが出来る。試合の勝敗を左右する重要なポイント。得点したのは、、、上智だった。
決勝点は14点。スピリッツ10点、上智12点。スピリッツはオフェンスセットで風上をキープし11-12。風下からのディフェンス、メンバーはもちろんTOを取れて向かい風も取れるベストメンバー、勝負である。この得点を取れば再びイーブンに持ち込み更に風上を獲得。そうなれば追い風を2回取れば勝利する事が出来る。ほんの少し勝利の可能性が高まるのだ。しかし、これを得点したのは又しても上智であった。やはり簡単にやらせてくれる相手ではない。
これで、スピリッツには後が無くなる。上智が得点すれば即終了。しかし、スピリッツの勝利にはあと3点も必要なのである。ここで、風下の上智が仕掛けてきた。ここに来て下級生のゾーンである。上智の算段は恐らくこうだ。スピリッツは後が無いのでベストメンバーを出し続けるしかない。もし、ここで1点取られても上級生を休ませることが出来る。元気を取り戻した上級生が風上からのオフェンス、しかも2連続となるスピのベストメンバーとのマッチアップとなる。もし、それを取られたとしても最後にもう一度オフェンスのチャンスがあると。これが吉と出るか凶と出るか。
実際、得点はしたもののこのゾーンによってスピリッツのオフェンスセットの体力は強かに削られ、面子を落とす事を余儀なくされた。タイムアウトが残っていなければ。。。そう、スピリッツにはタイムアウトが一回残っていたのである。2分休憩後、もう一度ベストメンバーでの勝負が可能となり向かい風をブレイクしイーブン。そして何度目の正直だろう、イーブンの追い風を得点しこの試合始めての勝ち越し点は決勝点となった。
西にいると東のお話には疎く風の噂程度しか回ってこない。それによると今年の上智はけっこうヤンチャ揃いだという。どんなチームなのかと興味津々であったが、バッドなプレーやコールもない好感の持てるの実力派チームであった。こういうチームに勝利して決勝にいけるのは光栄なことである。
決勝頑張ります!!