ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

民主党政権のリセット

2012年04月03日 | ましこノート
日本で最も美しい季節、四月がやってきました。

昨年四月二十日に原発事故のあと初めて東京電力福島第一原発を視察した時、双葉地方は桜が満開でした。

来年はこの満開の桜を皆で見る事が出来れば良いなと思いましたが、残念ながら発災以来一年が過ぎました。

四月一日から川内村と田村市の警戒区域が解除になっただけで、

他の町村はまだ区域見直しが出来ず、桜を見ることも叶いません。

賠償、除染、健康が3つのキーワードです。これに伴い具体的な課題を解決しなければなりません。

中間貯蔵施設と最終処分場の設置、インフラの整備、医療教育の充実など、生活基盤の整備も急務です。

福島復興再生特別措置法もようやく成立し、これから復興を加速して結果を出さなければなりません。

不十分な点は更に追加して法案化していきます。

さて、消費税増税関連法案が閣議決定され国会に提出されましたが、

民主党内でも事前審査に対して不満もあり混乱が続いています。

加えて国民新党の連立政権解消の混乱も重なり国会情勢は不透明となり国民の信頼も失い、民主党離れを増幅しています。

野田首相の発言も政治状況をみれば、心配のタネです。

首相の発言は重く、不退転の決意で政治生命をかけて…までは良いとして、

命がけで…までは言い過ぎであり勝負どころはまだまだ先です。

首相周辺に政局を見透せる側近はいないのだろうかと心配です。

将来の消費税増税は避けられない事は政治家のみならず国民すべてが考えているでしょうが、

問題は時期であり、増税に合わせての財政再建や社会保障改革のビジョンであり、

無駄遣いの排除そして政治家の身を削る覚悟です。この事がまだ十分国民へは伝わらず理解されていません。

ねじれ国会のもと成案の見通しと努力なしでは不信を招くだけであり、民主党離れが進むばかりです。

拙速を避け国会審議で徹底的に議論をして時期がくれば決断をすればいいのです。

大多数の国民は有言不実行の民主党、自民党政権時代よりも財務省傀儡民主党と感じています。

任期満了まで一年五ヶ月、一日も早く政権交代の民意にリセットして信頼を回復するために全力を尽くしていきます。


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