陸に上がった航海者

フィットネス関連の記事を書いて行きます。

激痛の献血

2022年08月30日 | 健康フィットネス
献血には定期的に通っているのだが、先日、とてつもなく「痛い」看護師(男性)に当たった。

一番の痛いポイントは、注射針を刺すときに、「せーの!」と掛け声を掛けること。
「せーの!」って力を合わせる時の掛け声だから、いきなり言われたら、無意識に力が入っちゃう。
刺す方も力むと思う。
採血用の注射針って、そんなに力を入れないと刺さらないモノなの??

結果的に物凄く痛かった。
思わず「つっ!!いったぁ~~!!」って声を上げたくらい。
幼子の頃ならともかく、記憶に残ってる限り、注射をされて声を出したのは初めて。
今(二日後)注射痕を見てみると、今回以前の痕が「点」であるのに対して、今回のは3ミリほどの「線」になってる。
注射痕というより、軽い切り傷のようだ。

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2番目の痛いポイントは、腕を高い位置にあげて針を刺すこと。
以前、献血中に痛みが引かなかったことがあって、腕の位置を下げてもらったらずいぶん楽になったことがあったので、腕の位置が高いと腕に不自然な力が入り痛いのだろうと学習していたから、下げて欲しかった。
しかし、「針を刺すときは高い位置でやります。」というので、この人なりのやり方があるのだろうと従った。

そして「せーの!」からの針刺しが終わり、下げてもらおうとすると、少ししか下げてくれない。
もっと下げてくれと伝えると、あまり下げると針の角度が変わるから下げれないと言う。

おいおいおいおいおいおいおいおいおい!(じゃあ最初からその高さでやれよ)
こっちはその姿勢で40分我慢しなきゃならないんだぞ。

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3番目の痛いポイントは、近くを通るたびに足先にぶつかってくること。
「あ、すいません」とか謝ってくるわけでもないので、最初は気づいてないのかなとも思ったが、2度も3度もぶつかってくる。
自分の脚が何かに何度もぶつかって気づかないわけはないので、謝罪の言葉もないということは、もしかするとわざとやっていたのかもしれない。
仮に私の足でなく、リクライニングシートにぶつかっていると勘違いしたとしても、腕に注射針を刺されて動けない人が座っている椅子にぶつかったのだから、謝るのが当たり前だろう。

もうその時点で、その男性看護師の顔を見るのも言葉を交わすのも嫌になっていたので、ただ体を縮めて我慢することにした。
世の中には、他人が苦しんでいる姿を見て快感を得たり、ストレスを発散する人種がいるらしいので、そういう人なのだろうと思うことにした。

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ただ単に技術的に未熟な看護師なら責めるのはためらわれるが、こうした相手の気持ちを尊重できないサイコな看護師には恐怖すら覚える。

献血ルームからは頻繁に「今月は目標の○○%しか達成していません。献血をお願いします。」といった趣旨のメールが来るが、こうした「痛い」看護師を雇っていては、もう行きたくないという人が増えて、やがて献血制度も崩壊するだろう。
私自身も今までは献血が終わったら、一カ月後くらいを目安に次の予約を入れていたのだが、今はまだ怖くて次の予約が入れられずにいる。

新型コロナ罹患記録

2022年07月17日 | 健康フィットネス
2022年
【7月14日(木)】
午後体のだるさと喉に違和感を覚え、夕方に体温を測ってみると37.0℃。
ちょっとヤバいなと思う。
【7月15日(金)】
深夜物凄い雷。
明け方4時ごろ、体温を測ると38.2℃。いよいよヤバいなッと思う。
7時半、37.8℃
8時半、電話をしてから、ひろの内科、発熱外来へ。その場で測ると熱は38.5℃
電話越しに問診を受け、PCR検体を採取してもらい、ドクターの電話診療を受ける。
ちなみに、ここで支払った費用は2060円。
帰って測ると熱は39.2℃。寒気が凄い。
10時 軽く食事を摂って、カロナール服用。
15時半、38.2℃
16時半、カロナール服用
22時カロナール服用。
夜中、寝汗と物凄い寒気。
【7月16日(土)】
朝6時ごろ、目覚めて測ると37度台まで下がってる、気分はかなり良い。
この日は終日37.6℃辺りで安定。体のだるさも、あまり感じない。
食欲は普通にある。もともとそういう体質なので。
夜寝る前に鼻水が凄い。いわゆる水っ洟。
同時に気管も狭まってる感じがしたので、アレルギー系の薬を使っておこうと、キュプレス&タリオンのジェネリックと、喘息発作時の器官拡張吸入薬を使う。
【7月17日(日)】
夜中は寝汗。着替えた後は割と穏やかに眠れた。
熱が下がってきたせいか、10時過ぎまで寝る。
10時半の体温は36.8℃。私にとっては微熱程度だが、頭痛がし始めた。
「半分が優しさでできている」バファリンを1錠服用。
13時半、36.9℃、微熱が継続するが、だるさ、キツさはない。
15時半 フォローアップセンターからTEL。病状報告フォームへの登録を強制される。
深夜1時 寝る前 耳の穴が狭まってる感じがあったので、タリオン(ジェネリック)を服用。
葛根湯も服用。
体温は36.6℃
夜中、相変わらず寝汗。シャツを着替える。
【7月18日(月)】
起床時、6時半、37.0℃
お風呂前、36.6℃






膝裏を伸ばす形

2022年04月13日 | 健康フィットネス
私が腿裏の柔軟にこだわったのは、主に腰痛改善のため、だけど結果としてダンスの表現力を上げられたような気がする。

筋肉は連動しているので、腿裏を柔軟にするには、上の腰回り、下の膝裏も柔らかく機能するようにしなくてはいけない。

ヨガには、腰回りから背中にかけての、柔軟性を増し、歪みを矯正し、体幹を鍛えるポーズが満載だ。・・というより、腰・背中に関わらないポーズを探す方が難しいかもしれない。

だから上の方は毎日ヨガを続けて行けば、自然と整っていくけど、膝の裏のほうを効果的に伸ばすには、意識した方が良いと思う。

ポイントは足首の形
【A】踵(かかと)を押し出す


【B】つま先を伸ばす


【C】母趾球を押し出す


ヨガのレッスンを受けていると、「A:踵を押し出す」や「B:つま先を伸ばす」は明示的に指示されることが多いが、「C:母趾球を押し出す」動きはあまり聞かない。

「A:踵を押し出す」動きは、故障の原因となりやすいふくらはぎやアキレス腱が伸ばされ、ストレッチでも多用される。

また「B:つま先を伸ばす」動きは、ふくらはぎ側を緩め、脛(すね)側の薄い筋肉を伸ばす。Aと対になった重要な動きだ。
この形を足に馴染ませておかないと、足をつる、いわゆる「こむら返り」の原因になりやすい。

膝の裏のことを考えると、Aではふくらはぎが伸ばされるに従い、膝裏も伸びている気がするが、あくまで「引かれてる」感覚があり、伸ばしている感じが薄い。

膝の裏が一番伸びている感覚があるのは、「C:母趾球を押し出す」動きだ。
これは「高いところにある物を背伸びして取る」時の形なので、しっかり膝裏を伸ばし、足を長くするという点ではこの形が最善なのだと思う。

女性の足を綺麗に見せるというハイヒールを履いた時の足の形、ヒップを揺らすラテンのダンスを踊る足がCの形になっているのは偶然ではないと思う。

もちろん、A、Bもそれぞれ別の部分を伸ばす大切な動きだけれど、美脚と綺麗な踊りを目指すためにCの型も忘れずに体に馴染ませておいて欲しい。




頻脈性不整脈

2022年03月07日 | 健康フィットネス
室温を上げた中でトレーニングを行うホットプログラムに参加してみたのだが、動悸、めまい、息切れ、吐き気などに襲われた。

翌日になっても少ないながら症状は残り、Zumbaでは(いつもより控えめに踊ったのだが)、心臓バクバク、息切れハアハア、眩暈クラクラ、吐き気ムカムカ。
ヘロヘロになりながら、フラフラでレッスンを終えた。

以前もホットヨガでも同じ症状を経験したが、翌日までは引っ張らなかった・・・。

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気になったので、ネットで調べてみると、どうやら『頻脈性不整脈』らしい。
多くの場合心臓疾患が疑われるが、寒暖差によって自律神経の乱れが起こることもあるという。
私は『寒暖差アレルギー』だと掛かりつけ医師に言われたことがあるので、たぶん原因はそっちだろう。

((※寒暖差アレルギーは原因物質(アレルゲン)があるわけではないので、厳密な意味でのアレルギーではないが、身体が過剰反応を起こすという点では同じなので、アレルギーと呼びならわされている。))

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丸薬『救心』を飲んで、寝ることにする。
明日は治まってると良いなぁ。

贅肉

2022年03月04日 | 健康フィットネス
『贅肉』という言葉は何を表しているのか。
時には「無駄な物」の比喩として用いられるこの語。
一般的な会話や文章の中で使われ、科学・医学用語ではないので、厳密な定義は難しい。

ネット検索をかけると『贅肉という言葉は「肉」という語を用いているが、脂肪のことである』と主張するものがあった。
しかし実際に贅肉を削ぎ落とした、フィットネス経験者の私の意見は違う。

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スポーツクラブに通い始めて1~2カ月経った頃、自分の体で感じたのは、車を運転している時、カーブで傾きそうになる体を腹筋が踏ん張って支えている感覚だった。
この時期、やっていたことと言えば、30分ストレッチ+30分フィットネスバイク+30分ストレッチ。
プラスして週に一回簡単なエアロレッスンに出る程度。
だから、新しい筋肉が増えたわけではないから、今まで眠っていた・使われていなかった筋肉が働き始めたのだと思う。

つまり私は「存在しているだけで使われていない筋肉と脂肪の複合体」こそが『贅肉』であると考える。

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運動不足の頃、右の四十肩を患ったことがあったのだが、その時の感覚は肩を動かす筋肉が存在していないかのよう。
左右の腕をゆっくり上げてみると、左は肩から上がっているのに、右肩が取り残されたように動かず、腕だけが何とか上がろうとするのみ。 

肉離れか、腱を痛めたか、継続的な肩こりか、何らかの理由で動かない状態が続いた肩を動かす筋肉が、動かされる感覚を忘れてしまったのだろう。
その原因が取り除かれて痛みなどないのにも拘らず、動かせなくなっていたようだ。

これは部位の特定された分かり易い例だが、筋肉を使わない状態が長く続けば、全身どこでもサボり現象が起きてもおかしくない。

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ヨガやストレッチで自分の体を柔らかくしていくと、可動域が広くなっていく感覚と同時に、強く・素早くも動ける実感がある。
「筋トレをしていないのに、強くなってるって感じるのはおかしいんじゃないの?」と思われるかもしれないけど、個々の筋肉の強さが変わらなくても、連動することでより大きな力が出せる。
例えば重い箱を持ち上げる時、確かに腕力は主力だが、背中や足腰も効果的に働いているはずだ。

一枚のペラペラの紙でも折り目を付けることで強度が増すように、人の体も体勢によって力が出やすくなる。
つまり効率的な『形』を作って、力を発揮する。
その為には体は柔軟で、可動域が大きく、色々な姿勢をスムーズに取れるのが望ましい。

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私が「柔軟」をことさらに強調するのは、自身の体を鑑みて柔軟性が大事だと思うと同時に、現代社会において多くの人が同じだろうと思うから。
ただしもちろん、当てはまらない人もいる。体は各自違うのだ。

ヨガのレッスンが突然休みになり、後日先生から伺った話だが、ゴルフをしていて肩を痛めてしまったそうだ。
「私は体が柔らか過ぎるから」とは本人の弁。
おそらくゴルフクラブと遠心力の重さに肩回りの筋肉や腱が耐えかねて、軽い断裂症状を起こしたのだろう。
筋肉は力を発揮するためだけでなく、手足がどこかへ飛んでいかないように繋ぎ止めている役割も果たしているのだなと感じた。

私は筋肉は充分付いているから柔軟を重視するが、逆に体が柔らか過ぎる人は、筋力アップを重視する必要がある。
要はバランスが大事なのだ。

胃を小さくしよう

2022年03月01日 | 健康フィットネス
「胃を小さくする」というのが、実際に容量が小さくなっているのか、それとも脳への刺激伝達による錯覚なのか分らない。
しかし実体験として、毎日食べる量を減らしていると、最初は物足りない空腹感があるものだが、だんだんと満足できるようになり、ひと月も経つと「元々食べていた量が、お腹が張って食べきれない。」と思うようになる。

だからダイエットの一歩目は、胃を自分に合った適切な大きさに戻すことだと思っている。
食べる量を減らすと言っても、一食抜くとか、炭水化物を摂らないようにするとか、そういう極端なことはやめてほしい。

食事を抜くことで、体は「今後食べられないような、危機的状況が来るかもしれない。」と感じ、体にできるだけ蓄えようとするから、ダイエットには逆効果だ。
主エネルギー源となる炭水化物を抜くことは、むしろ代謝を阻害することにもなりかねない。
たき火に焚き付けが必要なように、脂肪を燃焼(分解)するためにも、エネルギーが使われるのだから。

ダイエットは一時的なものではなく、健康に生きていくこと、つまり一生ものだと思うので、無理は禁物。
一生我慢することなんてできやしないんだから。

今のまま、そのまま食べて良いけど、少しだけ量を減らそう。
可能なら食材の数を増やし、総量を減らそう。

「定食の大盛無料」という店でも普通盛りを頼もう。
ラーメンが好きだったら、食べていいけど、大盛はやめよう。
ラーメンライスを食べている人は、ライスをやめるか、より小さいおにぎりにしよう。

甘い物も我慢しなくて大丈夫。
甘味は満腹感を感じさせる食欲ストッパーのようなものだから。
ただし食べ過ぎはもちろんダメ。
あと、合成甘味料も誤魔化しだと私は思っているので、むしろちゃんとエネルギー分になる糖分を堂々と摂ろう。

***
「ちょっと小腹がすいたな」って時のためにうちで常備しているもの。


トマトジュースは以前記事にもしたけど、ビタミンなどミネラル補給しながら、腹を満たし満腹感を与えてくれる。
魚肉ソーセージは、たんぱく質の足しにしたくて。
チーズに期待するのはカルシウムとたんぱく質。(私の場合は、献血時に鉄分不足を指摘されたことがあるので、気休め程度だろうが「鉄分強化」チーズにしている。)
少量でも意外に腹が膨れるナッツ類は、種々のミネラルが摂れるのでお勧めだ。

***

実際に日常的に運動を始めると、エネルギー消費により、より空腹感を感じやすくなる。
「今日からダイエットしよう。」という1カ月前から、まずは胃を小さくしてみませんか?

飛躍するには助走が必要だから。

プロテインで脆い筋肉を作ろう?

2022年02月28日 | 健康フィットネス
起床直後、頭に閃いたことがある。

まだ布団の中、半ばまどろみの中で、昨日書いた記事『プロテイン』の内容を思い起こし、人工的に加工されたアミノ酸を四角四面に切りそろえられた石で積んだ石垣に例え、「筋肉がキレ易い」って表現したけど、「筋肉が切れ易い」のほうが良いかも・・・。
「キレる」って精神的な意味合いがあるから。
・・・などと頭の中で校正している時に、フッと浮かんだ記憶は「筋肉トレーニングは筋繊維を一時的に破壊し、肉体の再生機能によって筋肉を大きくする。」というもの。

!!

二つの思考が交錯した。
そうだとしたら、壊れやすい筋肉の方が大きくなり易いってことじゃないか!

だからボディビルダーはプロテインを飲んで、わざと脆い筋肉を作り、それを膨らませているのか??
もしかして私が出した「プロテインは脆い筋肉を作るのではないか?」という推論は、半ば常識となっていることなのか??

いやいやいやいや。

ボディビルダーに限らず、野球選手等、その他のアスリートでもプロテイン愛飲者はいるはず。
見栄えだけを追求するボディビルダーには利点が大きいだろうが、筋肉断裂(肉離れ)を起こしやすい身体を、わざわざ好んで作るアスリートがいるものか。
あくまでも、推測、しかも妄想に近い推論に過ぎない。

しかし、ダンスを綺麗に踊れるしなやかな肉体、年をとっても動き続けられる健康的な身体を手に入れたい私にとっては、その恐れがあるというだけで、プロテインを飲まない理由としては充分だ。

プロテイン

2022年02月27日 | 健康フィットネス
私はNOプロテイン派。
ジュース的なやつを飲むことはあるけど、運動前後に粉を水で溶いてシャカシャカして、不味いやつを我慢しながら飲むというのはノーサンキュー。
もちろん「美味しければ良し」という問題でもないが。

人体に関しては現代の科学でも分ってないことが多いし、常に新しいことが発見・提唱されているから、健康に関して何を拠り所にするかは、その人次第。
その人の生き方、人生に関わることだから、信じることでその人が幸せなら、私が口出しする問題じゃないなと思う。

***

まず私がふんわり思っていることは、紀元前2世紀頃の古代ギリシャや、15世紀前後のヨーロッパ・ルネッサンス期には、筋骨逞しい男性像や、優美な曲線美の女性像が作られているということ。
当然その時代にはプロテインがなかったが、そうした美しい肉体のモデルになる者は存在したのだ。
近道をしようと思わなければ、そこへ辿り着けるはずだ。

そう「近道は良くない。」という漠然とした信念もある。
「簡単に手に入れたものは、簡単に失う」と思っているから。

***

ネットでもプロテイン否定派の考えが散見される。

記事『テセウスの船』でも書いたが、ヒトの体は日々再構成されている。
筋肉の再構成には材料となるアミノ酸が必要になるが、体内で生成可能なものを『非必須アミノ酸』、体内で生成されない、つまり外から摂取する必要のあるものを『必須アミノ酸』という。

また、古い細胞を壊した際、まだ使える材料は再利用される。
つまり家で言えば、新築と言うより古民家解体移設というイメージかもしれない。

プロテイン否定派の主張は、普通の食事、体内生産、再利用で必要な量はまかなえるとするものだ。

そして使われなかった余剰のアミノ酸が排出される際に、腎臓機能に負担をかけてしまう危険性があると検証を鳴らす医師もいる。
ヒトとプロテインの付き合いなんて、せいぜい数十年程度だろうから、継続的な摂取によって将来どんな影響がでるか予想できない。

***

これは個人的な意見だが、プロテイン愛飲者がきちんと理解して飲んでいるのだろうかと思う。
プロテインを「痩せるための薬」とか、「飲めば筋肉が付く健康食品」と思っている人はいないだろうか。

筋肉を増やすには、十分な材料(アミノ酸など)を摂取するだけではなく、相応の運動をしなくてはいけない。
摂り過ぎれば、余剰分を排出するために腎機能に負担をかけてしまうのだから、例えば、
「今日は昼ごはんに生姜焼きを食べて、筋トレはマイメニューを5セット1時間やって、晩御飯は鶏もも肉を食べるつもりだから、今飲むべきプロテインは大匙3倍くらいだな。」
というような計算をしなくちゃいけないはずだが、できているのだろうか。

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さらにプロテインで摂取するアミノ酸の画一性も気になる。
普通の食事で摂るたんぱく質は、肉、魚、卵、豆腐や納豆などの大豆加工品、チーズなどの乳製品、ナッツ類、その他様々の由来がある。

ちょっと乱暴な例えだが、プロテインで摂るアミノ酸がツルツルに磨かれ大きさの揃った立方体の石、 食事で摂るアミノ酸を形も大きさもまばらなゴツゴツとした自然石だとして、石垣を積んだとしたらどちらが頑強だろうか?
私は食事で摂るアミノ酸で作られた石垣=筋肉の方が丈夫な気がする。

アスリートが怪我をしたというニュースを聞く時、「ああ、ハードなことをやっているから仕方ないんだな」と普通は思うが、逆にアスリートにとって体は資本、壊さないように十二分に気を付けているはず。
現代のアスリートでプロテインを使っていない人は稀だろうから、そのせいで筋肉が切れ易くなっているのではないか?と想像したりする。
全く根拠のない妄想だが・・・
プロテイン愛用アスリートと非使用アスリートを多く集めて、統計を取れば何かしら傾向が分かるかもしれないが、アスリートと一口に言っても競技も様々、能力、年齢も様々、練習・調整方法もそれぞれだから、明確な答えは出ないだろう。

また、アスリートにとって、プロテイン産業は潜在的なスポンサーだ。
「自分はプロテイン使ってませんから怪我しにくいです。」と思っていても、わざわざ明言する正直者がいるだろうか?

***

もちろんネットにはプロテイン肯定派の意見も溢れている。
しかしそれが、プロテインを売る側の主観で書かれた場合は、割り引いて考えたほうがいいだろう。

テセウスの船

2022年02月26日 | 健康フィットネス
テセウスとはギリシャ神話に登場する人物。
有名なラビュリントス(迷宮)で、牛頭の怪物ミノタウルスを退治したと伝わる伝説的英雄。

そのテセウスが剛の者達を引き連れて、冒険行に用いた船を考えてみてほしい。
帆走するための横帆と、幾つもの櫂を備えた古代ギリシャの木造船だ。(参考画像)

櫂が折れることもあったろう、嵐に遭えば帆が破れることもあっただろう、浅瀬の岩礁に衝突して船体に大穴が開くかもしれない。
何より現代と違って耐腐食剤などない時代だ。
おそらくはペンキすらなかっただろう。せいぜい石油由来のタールを船体に塗るくらいか。
常時海水と潮風に晒される木製の船体は腐食し脆くなり、天然素材の帆やロープはボロボロになっていくだろう。

船というものはいったん作られたら何年も就航し続けるものだから、そうしたトラブルには部品交換で対応される。
というより、昔の船乗りにとっては悪くなった部品を交換して使っていくことが当たり前だったはずだ。

そうやって何年も部品交換を繰り返し、新造時の部分が全くなくなった船を、果たして『テセウスの船』と呼んでいいのだろうか?
そう問いかける思考実験のための命題が『テセウスの船』だ。

***

私たちの体でも同じことが言える。
一部の神経組織を除いて私たちの体は常時、新しいものに部品交換されているのだ。
皮膚は約1か月、筋肉は約2か月、骨関係は約3か月で入れ替わると言われている。
ざっくり言えば、毎日1%ずつ体細胞が入れ替わり、100日経ったら、肉体的には別の自分になっているということだ。

だから毎日1%の積み重ねで、体は必ず変わる。
今からダイエットする人は、3か月後の自分をイメージして、毎日をプラスになるように過ごしてほしい。

意欲・達成・歓喜

2022年02月23日 | 健康フィットネス
MEGA DANZを始めてから5か月くらい。
インストラクターさんが説明を行わず「何となく真似して、楽しく踊ってください」というスタンスのZumbaと違って、先生がかなり丁寧に振りを教えてくれて、踊りを作っていく形のレッスンなので、向上心が刺激される。

何しろ今まで踊りとは無縁の人生を歩んできたので、説明の中で、サラっと使われる言葉も全然知らなかったりする。
今日も分からないステップの名前があったので、先生に聞いて『パドブレ』という名前だと知り、「調べておきます」と、宿題として持って帰った。

***

家でYoutubeでパドブレの解説動画を見ながら、こんな基本的なこと質問する自分、「先生にウザがられてないかな?」と思いを巡らせる。
自分なら・・・と置き換えて考えてみる

***

大学生の頃、勉学よりも励んでいたのは(残念ながら)、スイミングスクールのアルバイト指導員だった。
自分で言うのは手前味噌だが、子供たちは先生として受け入れてくれたし、保護者からもある程度の信頼は得ていた『良い先生』だったと思う。
子供たちを第一に考えて一生懸命やっていたから、たまには同僚とぶつかることもあり、上司には迷惑をかけたと思う。

教える対象は、幼稚園から小学校低学年くらいが多かった。
子供たちはもちろん、性格、身体能力、様々なタイプがいるが、指導していて楽しかったのは、やはり学ぶ意欲のある子。

上手ではなくても、上手くなろうと一生懸命頑張る子は、なんとかしてあげたくて、練習法を工夫したり、声掛けの仕方を色々試してみたりしたものだ。
子供というのは、たいてい吸収が早くて、どんどん成長していく。
できなかったことができるようになった時は、こちらも嬉しくなってしまうものだ。

多分、教えることを職としている人は、大なり小なり、そういう気持ちだろう。
教えてあげたことを、相手ができた時、大きな喜びを感じるはずだ。

***

常に学ぶ意欲を持ち、ダンスを上手に踊るための身体を保ち、達成した喜びを指導者や、一緒に踊る仲間と分かち合いたい。
もう結構な年齢だけど、まだまだ、そう思っている。