大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

ACL決勝の裏でガンバのリーグ戦が行われる件についての考察

2023-04-28 12:42:54 | ACL/A3
この記事を挙げた2023年4月28日の時点で、ACL決勝に向けてサウジ入りした浦和サポさんの様子を一瞥したり、DAZNでもハッシーが解説をする、彼自身が現場にいたACL決勝の試合の試合を彼の解説付きで視聴したりすると、日本のサッカーファンというかJリーグ好きの間でもACL決勝の関心が高まって来ていることが伺える。

けれども、埼スタでやる2nd Legの試合の1時間後になんと我らがガンバ大阪はアウェイで名古屋とのリーグ前の試合が組まれているんですよ^^; 同じ日に行われるJリーグの試合は他に札幌-東京があるけどもこちらは昼間の試合ですからね・・・J2やJ3においても5月6日(土)に予定されている試合はないし。これをどう解釈したらいいんですかね?

もしかして過去のセバハン事件とかの影響で、「お前ら黙って試合しとけ、浦和の応援に水を差すな」ということなのかは知らんけどw 名古屋は名古屋でこないだ色々あったけども、それは別に日程決める時点では分からへんかったしw なのであまり恣意的な感じはしないけれども。多分もし決勝を見られる状態になれば、ガンバサポの見方は十人十色だろうけど、多分セル爺の呼びかけには反する発信をSNSでする人は多いとは思うw 

今回はこの日程重複の件について思うところを書いてみたい。

まず、ガンバ的には、「ダービー」後の中二日の試合は結構キツいかなと。というか、ダービーをよりによってGWに持ってくるのか、とは思うねんけどもw

まあ、決まった以上、この時期において行われるダービーで営業したいというクラブの意向はは解る。また、チームとしても調子が中々上がらない中で、「ダービー」という特別な一戦に勝つだけでなく、勝利をきっかけに浮上したいとも思っていることだろう。だからこそ、自分の友人から持ち込まれた、彼の友人をガンバゴル裏に接待する案件に対しては、まずダービーで戦う覚悟を問うたのは、その意味を理解せずにゴル裏に来る地蔵を増やす事になるかもしれないと危惧したからだ。それが、普段のリーグ戦ならまだしも、今回は「ダービー」であるだけに、ゴル裏サポは精鋭で固まって欲しいからだ。

なので彼らとゴル裏との温度差が心配なので、指定を連番で買うことを提案したけども、彼はそれを選ばず(つまり、一人あたり3,600円するカテ4のチケを買うことで、同時に時間を買うことを選ばなかった)、彼の友人を連れて早めにスタ行くことを選択した・・・となると、シーチケ保持者による先行抽選が既に行われてる以上、彼の友人らは仮にスタジアムに早く来ても、フランスの病院みたいに重病者以外は数時間待ち、というのは大げさにしてもw 入場までかなり待たされるだろうし、入場出来るタイミングでは殆どの席が埋まっているかもしれないという忠告はしておいた。後のことはワシャ知らんw

それだけクラブもサポも「ダービー」に賭ける思いが強いだけに、今度はダービー後遺症が心配になってくる。今回のダービーも結果はともかく、選手たちはサポの後押しを受けてしっかり戦ってくれるとは信じているものの、過去ダービーで勝利した後に調子を落としたことがあったことも理解しているし、今回もGWの連戦に加え、完全燃焼した中二日での試合はなかなかキツいかもしれない・・・

それとは別に、ACL決勝の試合とほぼ同じ時間帯において、リーグ戦を行うという、かつて日本シリーズの最中にひっそりとパ・リーグの消化試合を行うようなことをするのはACLの盛り上げという視点からするとどうなのだろう?w

というのも、欧州CL決勝でのバイヤンとペエジェ(PSGをフランス人は早口でこう発音する)の対決なんかも、同国人だからかならずしも自国の代表を応援するとも限らず、寧ろこの2チームは自サポ以外では全国民の敵扱いになっているしw 結局、アンチを含めた人たちを巻き込んでしまうのがクラブチーム同士の対決の醍醐味なんじゃないかと。その視点で考えると、浦和を応援しない可能性のあるガンバサポが見られないという、今回のマッチメイキングの意味はどう考えるべきなのか?

多分、解っている人は解っているだろうけども、実はJリーグは何かを考えているようで実は何も考えていない、行き当たりばったりな計画が多すぎるのが問題なのだ(J1拡大決定の後にシーズン制移行問題の議論開始の両方を同一のチェアマンの任期中に決定されたという点然り)。今回の日程重複の件が意図しているものかは不明だが、もしそうだとしたら、皮肉にもシーズンの捻じれがあるからこそ実現したのだと認めざるを得なくなるもののw、多分Jリーグはそこまで深くは考えてはいないだろう。だから今回のような日程重複があり得るのではないか?まあ、複数の事項を決定するにあたり、各案件でのワーキンググループや意思決定の過程が異なるため、同じ組織の中でも「縦割り」であったりするのだろうと推察できるけども・・・

なので、「ACLのカレンダー変更に伴うシーズン移行の検討」が空しく聞こえてくるかもしれない。仮にそれを唱えている人たちがどれだけ本気であったとしても。というかシーズン移行を唱える殆どの人たちは、ACLのカレンダー変更になる前から唱えていたし、仮にACL日程が変更にならずに日本だけがシーズンをいじることは、寧ろそうした捻じれをわざわざ作りに行ったのではないか? 

結局これは、一見するごもっともに思える意見を主張する人たち(特に権力の側にいる人たち)は、その主張の中に冷徹な打算を忍ばせているということの一例なのだろう。まあ、今回のシーズン移行における「方便」に隠された真の意図は、いずれ明らかになるのかもしれないけども・・・

と、ここまで書いていて思ったのだが、今回取り上げた友人のことを、自分とは正反対な性格ながら、なぜか嫌いになれないのは、少なくとも彼はその性格故に、裏表がないからじゃないかと(;^_^A まあ、世の中裏表がありすぎて疲れたりすることがありますからねw

J聯賽3輪 神戶勝利船 4-0 大阪鋼巴 - 今のガンバは過去のガンバとも戦っているという件

2023-03-04 23:30:53 | ガンバ大阪
神戸が前節の札幌戦で挙げたゴールが前プレで嵌めたものであったので、それへの対策としてボール回しをポヤートス監督は考えて選んだスタメンだったのかもしれない。ただ、そうであれば試合の入り方はもう少し慎重であるべきだったけども、前節の鳥栖戦でも結構入りはバタバタしていたんで、その綻びがこの試合に早々と露呈していたのかもしれないが...まあ、ホンマに立ち上がりの悪いチームやねw

けど、個人的に気になるのは、現時点での完成度の違いで神戸に大敗した事よりも、今のガンバが過去のガンバにすら負けてしまいそうだと言う事ではある。というのも、今のガンバは過去のガンバがどんなに酷い状態の時にでも選手たちの間で共有していた攻撃のイメージを捨て去ってしまっているように思えるからだ。

例えば、サイド攻撃一つとっても、以前なら片方のサイドで2-3人のユニットでもってディフェンスを引き付けておき(時にはSBがSHを追い越したりして)中央のDFの枚数を剥がす意図が見て取れた。それがうまく行ったり、行かなかったり、或いはサイドで崩しても中へのクロスが合わないということはあったとしても、その前に中央で数的同数の状態を作り、一件何でもないように見えても、実は相手からすれば潜在的なピンチの状況に追い込んでいた。三冠取った2014年だったか、ホーム新潟戦での試合が象徴的で、3人のユニットで相手4枚を引き付けた上で宇佐美が中に切れ込んだクロスバー直撃弾があり、フタのゴールでも左サイドでの数的不利から抜け出してのものだったと記憶している。

ちょうど一年前の同時期でのアウェイの磐田戦でクロスからレアペが合わせたシーンにしても、右サイドで3人が組んで磐田のDFを3枚引き付けていた。このように、真ん中でイーブンの状態で勝負するためサイドへ相手の守備人数を使わせる方法論は、ここ10年間、監督が変わり、戦術やスタイルの志向に変化があれども、選手たちの間でサイド攻略の際に共有されていた。

ところが、今のガンバ見ていると左サイドの山見にいい形でスルーパスは通るけども、そこから先は結局山見による単騎の仕掛けにとどまっている。それゆえ山見がスタメンということもあるのだろうけども・・・そこからフィニッシュへ持って行くにも物足りない、というか彼は三笘でもないし、ましてキリアンでもないw

結局のところ、今のガンバはこれまで持っていた得意な形を捨ててまで、新しいことに取り組んでいる状態ではある。まあ、勿論新しい形の良さは柏戦での同点ゴールで宇佐美が抜ける道筋を周りの選手のポジションで開いてあげたことで、得たものもあれば失ったものもあるという話なんだけども。

従って、ポヤートス監督にこのまま長期間任せるには、選手の入れ替えが必要にはなるのだが契約の問題で入れ替えはすぐにはできないため、短中期的に修正するとしたら和洋折衷式にするという選択肢がある。つまりこれは料理と同じで日本人向けに味を合わせてるというヤツで、大半の日本人は本場の味というのがどういうものかを知らない為にごまかせてるんで、そうすれば、本場スペインの戦術が浸透という風にメディアに取り上げられるw

それと、ポヤートス監督で気になるのが選手起用。開幕戦のメンバーをベースに熟成を図るというのであればまだ一つの継続性が感じられたけども、今までのところメンバーを入れ替えながら使っている。これは内部事情が十分伝わっていないので分からないが、コンディション、練習での出来、そしてスカウティングとの関係で決めたりもしているのかもしれない。メンバー固定も流動メンバーもそれぞれ一長一短あるので、矢野阪神の猫の目スタメンを批判して序盤は固定メンバーで行くべきと主張し、球団上層部を超えて本社トップにアピールして監督の座を手に入れた人が必ずしも正しいとは言うわけではないw まあ、シーズン始まって見ると、もしかすると新監督には前任者とは別の形の批判が集中するかもしれんけども、閑話休題。

一つ注文をつけるとしたら、もし選手を入れ替え続けるのであればそれに伴うロジックは一貫しているべきではないか?もし誰が出てきても今のサッカーが出来るようにする(まあ、実際それは選手それぞれに特性があるんでそううまくは行かないのであるが)のであれば、例えば攻撃時の433から守備時の442に変化する時点でのインサイドハーフへの負担が大きいため、宇佐美がチームの牽引役を求められるのは分かるにしても、彼の動きが落ちた時でもアンタッチャブル扱いはあってはいけない。ポヤートス監督は宇佐美にはかなり期待しているのは分かるのだが、その分宇佐美への負担が大きすぎるのが気になるけども。

総じて今のガンバは、今までにない形を取り組むために、過去持っていた武器すらも捨ててしまっているところはある。それが本当にいいのかは誰にも分からない。けど、大きな岐路に立たされているのは確かである。

2023 J聯賽 第二輪 大阪鋼吧 1-1 鳥棲砂岩

2023-02-26 20:33:47 | ガンバ大阪
サガン鳥栖さんってクラブの紹介を公式HPにて英語だけでなく中国語版でも載せてるんですね。それ見ると、文章は簡体字ではなく、繁体字で書かれているけどもサガン鳥栖の表記は今回の記事のタイトル通りにはなってる。

失点場面は情報の少ない樺山の個人技にしてやられたんで仕方ない所もある(その代わり黒川はその後のまた抜き対策で足を閉じていた)んで、今回の試合では2点目が取れなかったのが全てではある。

試合前からは、前節大敗した鳥栖は建て直そうと必死で来るわけなんで、今回の鳥栖は前節と同じで見ては行けないと、全体に戒める意味でツイートはしていた。

ただ、前半12分過ぎにオフサイドで取り消された武蔵による幻のゴール場面では、鳥栖側にはまだ前節の嫌な流れは残っていた(なので鳥栖公式ツイートでゴール取り消しを伝えた時にでも、川井監督にはちゃんとサッカーさせて欲しい、という抗議のリプがぶら下がっていたが)。そこらへん畳み掛けられなかったのがまだこちらの詰めの甘さではあるけども。

ただ、その詰めの甘さにしてもポヤートス監督のバランス志向も関係してるかもしれない。今朝も昨日の試合のブログ記事書く傍らDAZNの録画で福岡とセレッソの試合を流し見していたが、両者とも相手の最終ラインに割と強気の勝負パスを入れていた。それが撃ち合いに繋がり、カウンターのリスクはあるにしても、それやらないとサポーターは納得しないのだろう(余談になるが、途中出場の香川が76分にワントラップから振り向きざまのシュートや、80分にスライディングで奪った場面など見ると、マンUでプレーした才能は錆びついてはいないなと。まあ、ガンバザポとしてはそんなに興味持って彼を追いかけているわけではないが、ただダービーで対戦する頃にはコンディション上げて来ているのは間違いないのでそこは要注意かと)。

ちなみに、自分は最近、DAZNやらAbemaやら欧州の試合をPCやスマホで一瞥しながら作業ルーティンやってるけど、久保擁するレアル・ソシエダの試合なんか見ると、中盤が膠着状態の中でスイッチ入れる縦パス(ロングボールも含めて)入れてたりしてるんで、ポヤートス監督の求める理想形のように思えたりもする。そこでは久保がスイッチ入れる役割に収まってたりしてるけど、出来たら右足のシュート磨いて欲しいな、と思ったのがこないだのセルタ戦の後半で、折角久保がフリーでボール受けたにも関わらず左足に持ち替えたりしててシュートが遅れてしまったという場面。そのせいで、代表では堂安とタイプが被るため、この2人が交代する事になる事があるわけだが(そしてシュートの威力だけで言うと、堂安の方が現時点では上。もっとも、堂安がリーガでやれるかどうかはまた別問題ではあるけども)。

話を元に戻すと、今のガンバは勿論ラ・レアル基準で観るとまだまだ物足りない、というか比較するのが酷ではあるけどw ただ、2戦目になって前半から割とスイッチ入れる縦パスが増えてきたのは見て取れるし、リーガの試合と併せて見れば今のガンバの現在位置や目指す方向のゴールがイメージ出来て面白い(せっかくDAZN入ってるんなら、値上がりした分使い倒さないと損だし)。実際左サイドの山見へ展開してシュートという場面見ても分かるように、そういう形で前へ出してスイッチ入れる機会が増えた。

この試合を通して避けて通れないのが、ネタ・ラヴィの存在感で、自分がつけている俊輔のサッカーノートにも記してたが、前半38分の場面を改めてDAZNで見直したけども、中央で相手2人の間を抜いて左の山見につけて、最後宇佐美のポスト直撃弾に繋げたプレーは素晴らしかった。このプレー見ただけでこの試合のチケ代の元が取れた気分になる、と言いつつ観に行ってへんかったけどな(行かへんのんかい!w)。

その反面その前の時間帯辺りから鳥栖にはネタの脇の所をつつかれだしたけども、これはポヤートス監督の設計する陣形における構造上の問題で、鳥栖のサッカーも、そのスタイルの源流が元々欧州のオーソドックスなスタイルの隙を付くように設計されていたのも関係しているだろう。まあ、かつてのガンバも例えばナベ仙台に勝ってた時は、あちらの設計上生じたスペースを上手く使ってた時があった。

これについて言えば、完全無欠なチームなんてのはなく、両者の噛み合わせでそれぞれの強みと弱みが浮き彫りになるのがサッカーなんだと思うので、失点が樺山の個人技だけで抑えられたのは良しとしないと行けないかもしれない。 

逆に言うと、ポヤートス流のバランス取るリーガ式って最後のフィニッシュは札束で殴ると言う側面もあると言う事なんだろう。まあ、ベンゼマが居たら大抵の試合は詰みに持って行けるけどw それ言うてまうとおしまいなんでw  ウチの最後のピースが今のところジェバリにはなる。

そのジェバリは途中交代ながらもポストプレーやキックフェイントで存在感を見せた。まだ90分やれるコンディションではないものの、これから多分彼の出番は増えていくのは間違いない。

そこで気になるのはプレーエリア問題で、ジェバリは真ん中から左サイド使いたがる傾向にあるような気はした。ゲーム終了間際の宇佐美のシュートの場面でも去年まで居たパトならもう少し右に開いていたのかもしれないし、そうなると宇佐美にはまだシュートコースあったのかもしれない。因みに宇佐美はスイッチ役とフィニッシュとで両方タスクは求められている意味ではポヤートス監督の象徴的な存在で、それ故に彼はキャプテンとして期待されてる訳でもあるけども。

まあ、プレーエリアに関してはポジションチェンジする際にジェバリが左に開いたら左にいる選手が中に入り、ボールロストしても同じ形を保って相手の攻撃を遅らせるのがベストなんだろう。

ここまで見て来て、ガンバは個々のパーツ見てると不揃いではあるんだけども、その中で奏でるハーモニーに光を見出せて行けばそれはそれで楽しみではあると言える。

2023年J聯賽 揭幕戰 柏太陽神 2-2 大阪鋼巴

2023-02-20 00:12:05 | ガンバ大阪
シーズン前から今季のガンバがどのように変化して行くかは注目していた。那須さんのYouTubeでの練習風景の動画を観る限りでは、適切なポジション取りによってボールを動かして、かつスペース得ると言うもの。かつてのガンバは本当に狭いところばかり突いて行く事がお家芸で、それでよう引っ掛けていたw

これまでコロナ禍の期間中で、自分の生活スタイルがすっかり変化してしまい、かつてのようにガンバに対して時間や費用を多く注ぎ込める状態ではないものの、DAZNでは時間の許す限り今季のガンバの変化を見守るつもりではいたので、開幕戦は久しぶりにフルで生中継を観戦したけども、変化は着実に現れていた。

GKのプレー観ればそのチームの目指してるスタイルが解るという、荒井義行御大(この人ロングボール放り込みに手厳しかったけどw)の言葉通り、谷をスタメン起用して後ろから繋がせていたのからしてその意図が表れていた。まあ、個人的にはヒガシが蹴っていたのは、そうせざるを得なかった場面があまりにも多かったからだと思うのだが、ポヤートス監督がGK起用で自分の戦術の意図を表したのは理解出来る。

最も、試合後の会見で彼はスカウティングでハイボール処理を挙げて居たが、これが彼の真意なのかどうかは測りかねる。ただ、出場出来ないヒガシに対して気遣うコメントを出してる所は良いと思う。これがモウリーニョだったらメディアの前で選手をこき下ろすことで発奮を促すやり方なんだけど、発奮してその後良くなった選手はいいけども、それに反発した選手は数多くいたからw

柏がガンバの両サイドで刈り取ってカウンターという場面は何度もつくられたし、ポゼッションでは上回るものの、決定機の数からしたら負けてもおかしくない試合だったのだとしたら、負け試合を大崩れせずにアウェイで引き分けられたのが結果の収穫。大体ガンバは開幕戦いつも負け試合ばっかり見せられてたしw

試合後にポヤートス監督は徳島時代からドロー沼が多かったと言う声がTwitterから良く聞こえていた。まあ、確かに最後守り切れなかったんだけども、逆に言うと大崩れしないチーム作りをするかもしれないな、と個人的には思ってたりもする。

前半に左サイドバックの黒川が中に切れ込んで、武蔵とのワンツーでシュートで終わった場面においては、ワンツーした後に武蔵が左サイドに流れて行く形になっていたんだけども、多分これは前線で流動的になるのであれば、出来るだけ同じ形を維持するというものを目指しているのかもしれない。それで仮に相手に奪われてもしっかりとカウンターを防げると。

そう考えると武蔵はかつてのバルサで言うエトーのように、チームを機能させる為には換えが効かない存在になりつつある。まあ、同じ役割をポヤートス監督はジェバリにも求めてるし、出来ると踏んでるから呼んでるんだろうし、ボールに絡むプレーで序列が作られるかもしれないが、こうした武蔵の目立ちにくい働きももっと評価されるべきだろう。

例えば、逆転した2つのゴールシーンで、特に同点ゴールの場面。改めて見直すと、表層上はダワンが前に出たところで宇佐美へのチェックが緩くなっていたんだけども、その他にも2トップの相方の武蔵のポジショニングのお陰で柏のDF陣が宇佐美に対して厳しく行けて居ない。そしてもっと言えば食野も左サイドできちんとポジション取って仕事して居た(まあ、こう言う視点もかつてサカダイで荒井氏がトヨタカップでユーゴビッチのゴールの場面で提供したももので、この時氏はドリブルで持ち上がったサビチェビッチや、動き出しでDFを引っ張ったパンチェフだけでなく、サイドに張って居た選手も同様に仕事して居たと評していた)

最後に、ゲーム終盤の5バック変更の件だけど、5バックは重心が後ろに行きやすいため、W杯準決勝でモロッコがそれまでやった事のない5バックやってそれが裏目に出たという事はある。PK取られる前の場面では、前線が宇佐美のみとなってるため、変更前のように2トップによって中盤楔入れるパスのワイパーが出来ず、かつ5バック故にディエゴが前に出て迎撃しようとしたけど上手く狩れなかった。まあ、そこはディエゴがPK取られる前のプレーできちんと潰して欲しかったけども...

ただ、守り切れたかどうかというよりは寧ろ、自分たちのスタイルを貫く為の選択としてあれが良かったのか、と言う事よね...

とは言え、今季のガンバは生暖か国見守ろう。OBの加地さんの今季の予想が13位と言うことならまずはチームビルディングで、しっかりと戦術を浸透させることが大事なのだから。唯一の不安は、かつてのガンバは、今のガンバのようなチームの攻略に長けていた。つまり、スペーシングを逆手に取って空いてるスペースの中に侵入して行くみたいな...

そう言う形でやられる事が今後どこかであるかもしれないけども、それもまたガンバの成長の為に必要な事なのだと個人的には理解している

堂本監督のタイムアウト請求取消への考察~映画 THE FIRST SLAM DUNKにて伝説の山王戦を見返して

2022-12-30 22:23:05 | Weblog
映画 THE FIRST SLAM DUNKを見終えた感想として、この言い方が相応しいのかは分からないが、一言で言い表すなら、「ナイスゲーム」。山王戦の試合の息遣いはアニメならではのものだった。多分、県大会の翔陽戦で打ち切りになったアニメ版は、井上雄彦先生的には不完全燃焼だったに違いない。

その山王戦の描き方だが、前半の最初の部分を見せて、残り部分は割愛して後半に突入させたのは、20点以上のビハインドを最後ひっくり返すのが山王戦のクライマックスで、原作であった、笑いやそれに近い部分を割愛することで緊張感を継続させられた。多分、りょーちんを主役にシフトすることでの声優交代や、原作のような笑いが割愛されていたところに不満がある人が多かったかもしれないが、視点を変えて見るということの必要性を改めて感じさせられる(勿論、原作に思い入れある人が不満に思う気持ちも個人的には理解しています)。

映画でカットされた主な部分は、前半での花道と丸男のマッチアップであったり、沢北が湘北のビデオでマッチアップの流川見るのをサボっていた?(その割にはオフェンス時の赤木の動きを見切っていたのだけども)せいで流川に1 on 1で抜かれた場面だった。原作にあった笑いを抑える事で緊張感を高める事が出来たと言える。

或いは後半に沢北が回想する父親との1 on 1のシーンも割愛されたし、もっと言うなら試合前に安西先生が選手たちに伝える「断固たる決意」のシーンもない(更に、赤木のライバルだった魚住のゴール下乱入もないw)。

実を言うと、原作のスラムダンクは、試合に先立って準備してきた膨大な努力の過程(ゴリこと赤木による一夜漬けのリバウンド講座や、花道の合宿シュートなど)が多くの読者の共感を呼んでいた。今回は宮城リョータが山王戦に来るまでに彼が背負って来たものがサイドストーリーとして、選ばれた話が漏れて来たので、映画鑑賞する前まではその点が興味深かった。

実際、映画館での来場者特典で貰った絵が、3年時のリョータというのが、今後続編を示唆しているのかもしれない(山王戦の時点でリョータはまだ2年、その後新チームのキャプテンとなる)。映画のラストシーンで、アメリカでPGに転校した沢北と対決する場面あるけど、これが高校なのか、或いは大学行くまでのプレップスクールでの話なのか・・・

スラムダンク奨学金は大学行く前のプレップスクールへの支援なんだけども、なんとなくこの二人見ているとそれを暗示しているような気もする。ただ、それはまあ映画の続編で明らかにされるのだろう・・・なんたって、映画のタイトルが、続編を暗示しているThe First Slam Dunkだし。奨学金の原資を確保する狙いもあるんだろうな・・・

ところで、山王戦の描写で個人的に一番興味深かったのは山王の堂本監督によるゲーム終了間際でのタイムアウト取り消し判断だけど、花道の消耗具合を考えてタイムアウト取り消し、深津に賭けた同監督の判断は、色々と考えさえられた。というか、井上雄彦先生はNBAオタでもあるので、タイムアウト取るルールをNBAと混同していたかなと(笑)

NBAでは、インプレー中でもボール保持しているチームがタイムアウトを請求出来るので、あの場面深津がハーフコートまで運んで、速攻で崩せないとなった時点で、タイムアウトを取れるので、井上雄彦先生はその感覚で堂本監督がタイムアウトを請求することを考えたのかもしれない。

ただ、山王戦はあくまでも高校インターハイの試合で国際ルール(当時の山王戦では前後半ハーフ制で、30秒のショットクロックだった!)にて運営されており、あの時点で堂本監督がタイムアウト請求したら認められるのはFGが決まった瞬間かプレーが止まる瞬間だった。

そう考えると、あのままタイムアウト要求したままだと深津のジャンパーで逆転した後に認められることとなり、湘北に最後のワンプレーをハーフコートからさせてしまうため、堂本監督は取り消しによってその状況を避けることが出来た。ただ、逆に深津のシュートが決まらずリバウンドを相手に取られると、時計を止めるためにファウル仕掛けてた後にタイムアウトがようやく取れるようになる。で、この時山王のチームファウルが相手にフリースロー与えるほどしていなかったんじゃなかったっけ?w なのでファウルしても湘北ボールのスローインってなって、そこで時間使われて終了になっていたかもしれない。

いずれにしても、タイムアウト取るのであれば、プレーが止まる前に、予めタイムアウトを取るタイミングを決めておかないといけないし、止まった時点の状況でどのような指示を出すかが鍵ではあったけども(というかその前に湘北に流れが来始めた時点できちんとタイムアウト取って指示すべきだったのだが)、ともかく堂本監督は逆転したら残り少ない時間なのでそのまま時計を進めさせて終了ということを選んだ。

ただ、その堂本監督の読みの更に上を行ったのが、痛みをこらえて必死に走った花道と、最後ギリギリの残り時間で花道にパスを選択した流川だった(もっとも、20点差をつけていた時間帯に主力を休ませず、終盤でもプレスを多用したために、最後の場面で戻る足を残せなかった堂本監督の采配ミスも何気に響いている)。

そして、試合後一瞬だけ右手をタッチしたらすぐにプイと後ろを向いてしまう花道と流川w ただ、試合に勝つためには普段口利かない相手でもパスをするという判断をしたことで、「勝って和が出来る」ことを示したのがこの二人だった。

4月23日(火)のつぶやき

2019-04-24 03:30:58 | Weblog

4月22日(月)のつぶやき

2019-04-23 03:32:27 | Weblog

4月21日(日)のつぶやき

2019-04-22 03:37:08 | Weblog

4月20日(土)のつぶやき

2019-04-21 03:33:22 | Weblog

4月19日(金)のつぶやき

2019-04-20 03:37:46 | Weblog