薬屋のおやじのボヤキ

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高齢者の認知症患者が2割になる(三宅薬品・生涯現役新聞N0.350)

2024年03月25日 | 当店毎月発刊の三宅薬品:生涯現役新聞

当店(三宅薬品)発行の生涯現役新聞N0.350:2024年3月25日発行

表題:高齢者の認知症患者が2割になる

副題:脳の前頭葉(おでこから頭頂部にあり)を働かせるにかぎります

(表面)↓ 画面をクリック。読みにくければもう1回クリック。以下同様です。

   

(裏面)瓦版のボヤキ

    週休3日にさせていただき感謝

   

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24節気の健康と食養:春分から清明まで

2024年03月20日 | 24節気の健康と食養

24節気の健康と食養:春分から清明まで

 24節気を約5日ずつ3区分した「七十二候」というものがあり、気象の動きや動植物の変化を知らせています。「略本暦」に掲載された七十二候で、本節気は次のとおり。
 春分 初候 雀始巣(すずめ はじめて すくう)雀が巣を構え始める
      次候 桜始開(さくら はじめて ひらく)桜の花が咲き始める
      末候 雷乃発声(かみなり すなわち こえを はっす)遠くで雷の音がし始める

 啓蟄の次にやってくる24節気が春分です。毎年3月20、21日頃(2024年は3月20日)になります。これより昼が夜より長くなる(厳密には異なりますが)のですから、春も本番となります。
 「
暑さ寒さも彼岸まで」と言います。寒さで体が縮こまることもなくなり、過ごしやすい季節の到来です。
 
野山に本格的な春が来た、これを実感することによって、ますます人は、気力が満ちて、やる気も起き、いっそう心が大きくなり、楽観的で前向き、喜びの気持ちが持てるようになります。特に、間もなく桜の開花を迎えますから、心がウキウキしてきます。
 
人の体は、もう完全に、命生まれる、つまり新陳代謝を活発にする態勢へと生理変化しきっています。人の体は、暖気運転、試運転が終わり、本格稼動に入ったのです。
 
 立春以来、毎回紹介していますが、今回も春の養生法全般について、まずは下記の記事を参照なさってください。
 春は肝の季節、肝臓は少食と運動を願っています。食味は酸味主体の三味で。

 なお、以下の記事は、これらの一部を重複して紹介します。

 「暑さ寒さも彼岸まで」とは言え、「花冷え」という言葉があるように、朝晩かなり冷え込む日もあります。こんなとき、風邪を引きやすいですからご用心あれ。
 そして、スギ花粉は概ねピークを過ぎたものの、そろそろヒノキ花粉が飛び始めますから、両方に反応する方には実にうっとおしい季節ですね。また、アトピーの悪化もまだしばらく続きましょう。
 啓蟄のときにも申しましたが、これらアレルギー症状を呈する方は、たいてい低体温になっていますから、まずは体の芯を温めることが重要です。温めのお風呂にゆっくり浸かれば症状が和らぐことでしょう。重症の方は、寒い日の日中は引き続き貼るカイロをお尻の両脇(「気をつけ」の姿勢を取ったとき凹む位置)あるいは下腹部に貼られるといいでしょう。
 また、アレルギー症状を呈する方は、油を控え目になさってください。油は腸内環境を悪化させますから、なるべく使わないようにしたいものです。また、体を温める食事、体を温める食品を取るように心がけることが重要です。

 今回も体操を一つ紹介します。
<どこでもできる、体が温まる「8の字書き体操」>
 40肩、50肩の改善、予防にもなりますし、思いのほか体が温まります。
 立ったままの状態で、両手の掌を頭の上で合わせます。
 両足を4、50センチ開いて、腰を少し落とします。
 胴体を左右に動かさないようにして、頭の上で左右方向に大きく「8の字」を書きます。
 連続10回、これを繰り返します。
 かなり、きついです。
 少し休んだ後、逆回転で、また1セット。だんだん体が温まってきますよ。
(注)言葉が似ている「8の字引き締め体操」というのがありますが、これは、産後に行う体操で、全く別物です。女性の外陰部を取り巻く筋肉が8の字を描くように分布しているから、そう呼ばれるだけで、これは、膣と肛門を引き締める体操のことです。

 ところで、この時期は、年度替りし、新しい職場、進学などで生活環境がガラリと変わり、何かと緊張し、精神状態も不安定になりがちです。
 そんなんでは、初めから負けです。新しい年度にはきっと何かいいことがある、きっとワクワクすることが起きる、と前向きに考えましょう。そして、夢は開く、あたかも桜が開花するように、と大いに期待しましょう。こう考えた方が楽しくなりますからね。
 そして、失敗は成功の元、です。初めて行う仕事は分からないことだらけで、簡単なものであっても間違うことはしょっちゅうあります。でも、誰しも最初はそうしたものですから、これは何も恥ずかしいことではなく、少しずつ覚えていき、以後は同じ間違いを繰り返さないように注意すればよいだけのとこです。失敗を恐れず、積極的に新しい仕事に取り組んでいきましょう。

 春分から清明までの食養について、特徴的なものを一つ紹介することにしましょう。
 この時期は、
菜の花です。冬野菜にとうがたち、花芽が吹いてきます。蕾の塊にほんの少々花が開きかけたもの、これは見た目にいいですし、ものすごい生命力がいただけそうで、実際、そうだと思われるのですが、そのいのちをいただきたいものです。
 市販のものは、菜の花を摘む専用のアブラナ系統のものですが、一般的な冬野菜で菜の花として大いに使えるのは白菜と小松菜です。
 うちでは小松菜を多めに作付けし、残ったものはとうだちさせ、花芽を摘んで料理に使っています。この時期、啓蟄のときに紹介しましたツクシ、まだいっぱい摘むことができます。これと菜の花を混ぜた卵とじがおいしいです。ツクシ特有の灰汁(あく)がこれでソフトになり、両方の味が楽しめます。

 この時期に入手が容易な露地物の野菜で、旬のものとなると、春菊、遅蒔きのホウレンソウ、キャベツ、ブロッコリーの脇芽ぐらいなものでしょうか。少々寂しくなります。

 立春以来、毎回紹介していますが、春は肝の季節になりますから、5つの味「五味」についても頭に置いといてください。漢方では、五臓のバランスを整えるため、春は<主・酸味、従・甘味、添・苦味>この三味の組み合わせを最適としています。料理は、この三味を頭に置いて行っていただきたいものです。
 おすすめの料理を一つ紹介しましょう。この時期に出回る
菜の花のおひたしです。菜の花の蕾は若干の甘味があり、開きかけた花は苦味があります。ゆでてポン酢をかければ、<主・酸味、従・甘味、添・苦味>となります。酢味噌和えもいいですね。
 そして
今が旬の甘夏。<主・酸味、従・甘味、添・苦味>この三味の組み合わせになっています皆さんも食後のフルーツにどうぞお召し上がりください。

 次回は、「清明」(4月4、5日頃)からの健康と食養です。

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24節気の健康と食養:啓蟄から春分まで

2024年03月04日 | 24節気の健康と食養

24節気の健康と食養:啓蟄から春分まで

 24節気を約5日ずつ3区分した「七十二候」というものがあり、気象の動きや動植物の変化を知らせています。「略本暦」に掲載された七十二候で、本節気は次のとおり。
 啓蟄 初候 蟄虫啓戸(すごもり むし とを ひらく)冬蘢りの虫が出て来る
      次候 桃始笑(もも はじめて さく)桃の花が咲き始める
      末候 菜虫化蝶(なむし ちょうと なる)青虫が羽化して紋白蝶になる

 雨水の次にやってくる24節気が啓蟄です。毎年3月5、6日頃(2024年は3月5日)になります。冬籠りの虫が這い出るようになることから、啓蟄と言われます。
 新暦(西暦)でも3月は春とされ、自然界は至る所ではっきりと春の兆しが見られるようになりましたね。

 野山に春が来た、これを実感することによって、人は気力が満ちて、やる気も起き、いっそう心が大きくなり、楽観的で前向き、喜びの気持ちが持てるようになります。
 
人の体は立春の頃以降、冬ごもりの態勢から、命生まれる、つまり新陳代謝を活発にする態勢へと既に生理変化してきていて、これがますます高まってきます。
 立春以来、毎回紹介していますが、今回も春の養生法全般について、まずは下記の記事を参照なさってください。
 春は肝の季節、肝臓は少食と運動を願っています。食味は酸味主体の三味で。

 なお、以下の記事は、これらの一部を重複して紹介します。

 啓蟄以降、天気がいい日は朝晩まだまだ冷え込むものの、日中は気温が上がり、暖かさを感じて皮膚の筋肉が緩み、ホッとする日もあります。でも、油断大敵。気温差が大きいために、このような日には風邪を引きやすいですからご用心あれ。
 そして、スギ花粉が盛んに飛ぶようになる時期でもあります。花粉症の方には憂鬱な季節です。また、アトピーの悪化もこの時期に進む傾向にあります。
 これらアレルギー症状を呈する方は、たいてい低体温になっていますから、まずは体の芯を温めることが重要です。温めのお風呂にゆっくり浸かれば症状が和らぐことでしょう。重症の方は、日中は貼るカイロをお尻の両脇(「気をつけ」の姿勢を取ったとき凹む位置)あるいは下腹部に貼られるといいでしょう。これでお腹が温まります。
 また、アレルギー症状を呈する方は、油を控え目にしましょう。油は腸内環境を悪化させますから、なるべく使わないようにしたいものです。そして、体を温める食事、体を温める食品を取るように心がけることが重要です。

 今回も体操を一つ紹介します。
 口呼吸は万病の元。鼻で呼吸するのが正常なのですが、知らず知らず口で呼吸している方がけっこういらっしゃいます。花粉症の方は日頃からこうした傾向が強いです。
 今の時期に“鼻で呼吸しなさい”と言われても“鼻づまりでできないわ”となってしまいますが、毎日、次の体操をやり続ければ、だんだん鼻呼吸することが多くなってきますから、来季に備えて根気良く実行なさってみてください。
 その体操は「あいうべ体操」で、当店新聞2017年2月号で紹介したものです。
 
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 この時期は、まだ寒気団がやってくることもあり、急に寒くもなり、また暖かくもなり、体調不良を起こしやすいです。加えて、間もなく年度末となり、職場の異動発表をひかえ、不安にもなります。それらに伴って精神状態も不安定になりがちです。
 ここは開き直り、“何とかなるだろう”でいきましょう。異動がまだ発表されなくても、もう決まっていることでしょうから、ジタバタしても始まりませんからね。
(参照 
“ケセラセラ”の人生、あるいは“為せば成る”の人生、どちらを選びますか。

 啓蟄から春分までの食養について特徴的なものを一つ紹介しましょう。
 この時期に道端の土手で一斉に芽吹いてくる野草、ツクシ。
 まだまだ朝晩の冷え込みはきついですから、啓蟄といえどもとてもじゃないが虫が這い出るような気配は全然ないのですが、ツクシは、さも虫が這い出るように地中から頭を出し、そして伸び始めます。一雨降れば辺り一面がツクシだらけになる所もあります。啓蟄とはツクシのことではないの?と疑いたくもなります。

 ツクシの栄養価なり薬効はいろいろ言われていますが、あまり定かではないものの、これといったものはなさそうです。でも、冷えた大地から一気にグンと伸び出すのですから、その生命力は大したものです。ツクシを食べることによって、人もその生命力がいただけるのではないでしょうか。
 我が家のツクシ料理の定番は小松菜をたっぷり加えた卵とじです。こうするとツクシのアクが弱まりますし、とても美味しいです。そればかりではありません。
 暖かさが実感できるようになると、肝の機能がぐんと高まって“血が騒ぐ”ようになり、冷え体質の方は“血が滞る”状態を引き起こします。その“血の滞り”を改善するのに良いのが小松菜なのです。

 この時期に入手容易な野菜で旬のものとなると、雨水の食養で紹介しましたように、もう旬が終わりそうな冬野菜ばかりです。それも暖かさで質が落ちてきます。
 その中で、イキイキしたものとなるとブロッコリーです。主蕾は既に摘み終わっていますが、暖かくなったこの頃、脇芽からどんどん蕾が出て、摘んでも摘んでもなくならないほど収穫できます。ツクシ同様にイキイキ元気の生命力がいただけることでしょう。

 立春以来、毎回紹介していますが、春は肝の季節になりますから、5つの味「五味」についても頭に置いといてください。漢方では、五臓のバランスを整えるため、春は<主・酸味、従・甘味、添・苦味>この三味の組み合わせを最適としています。料理はこの三味を頭に置いて行っていただきたいものです。
 おすすめの料理、これを紹介しましょう。前回紹介しました、うちの料理「春菊入りホウレンソウのポン酢かけおひたし」以外に、通年食べられる酢の物があります。酢の物は<主・酸味、従・甘味>であることはご存知のとおりですが、ここに苦味を添えるのです。料亭で出される酢の物にはユズの皮が彩り良く乗っていますが、ユズの皮に苦味があるからです。これで<主・酸味、従・甘味、添・苦味>の三味となります。
 
果物では、<主・酸味、従・甘味、添・苦味(薄皮)>この三味の組み合わせになっている甘夏です。皆さんも食後のフルーツにどうぞお召し上がりください。 

 次回は、「春分」(3月20、21日頃)からの健康と食養です。

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コレステロール値は高いほど元気に(三宅薬品・生涯現役新聞N0.349)

2024年02月25日 | 当店毎月発刊の三宅薬品:生涯現役新聞

当店(三宅薬品)発行の生涯現役新聞N0.349:2024年2月25日発行

表題:コレステロール値は高いほど元気に

副題:脳も心臓もコレステロールをいっぱい欲しがっていますよ

(表面)↓ 画面をクリック。読みにくければもう1回クリック。以下同様です。

   

(裏面)瓦版のボヤキ

    晴、晴、晴、晴の宮古島リゾート

   

    

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24節気の健康と食養:雨水から啓蟄まで

2024年02月17日 | 24節気の健康と食養

24節気の健康と食養:雨水から啓蟄まで

 24節気を約5日ずつ3区分した「七十二候」というものがあり、気象の動きや動植物の変化を知らせています。「略本暦」に掲載された七十二候で、本節気は次のとおり。
 雨水 初候 土脉潤起(つちの しょう うるおい おこる)
            雨が降って土が湿り気を含む
    次候 霞始靆(かすみ はじめて たなびく)霞がたなびき始める
    末候 草木萌動(そうもく めばえ いずる〉草木が芽吹き始める

 立春の次にやってくる24節気が雨水(うすい)です。毎年2月19日頃(2024年は2月19日)になります。氷や雪が融け、雨水が増えることから、雨水と言われます。
 日増しに気温が上がり、
日射しも強まってきます。大自然の変化で誰しも目に付くのは梅の花です。満開になっている所もあちこちにでてきます。
 これによって、人は、気力が満ちて、やる気も起き、心がよりいっそう
大きくなり、楽観的で前向き、喜びの気持ちが持てるようになります。
 
人の体は立春の頃以降、冬ごもりの態勢から、いのち生まれる、つまり新陳代謝を活発にする態勢へと生理変化しています。冬:腎の季節(厳密には冬の土用:脾の季節を経由して)から春:肝の季節への生理変化です。
 前回、立春のときに、このことについて説明しましたが、今回も春の養生法全般について下記の記事を紹介しておきますので、参照なさってください。
 春は肝の季節、肝臓は少食と運動を願っています。食味は酸味主体の三味で。

 この時期は、まだ寒気団がやってくることもあり、急に寒くもなり、また暖かくもなり、体調不良を起こしやすいです。それに伴って精神状態も不安定になりがちです。
 間もなく年度末の決算期を迎えることになり、ノルマ達成のために忙しく動き回り、心はあせり、不安にもなります。管理職であれば頭に血が上り激怒することにもなります。心身の季節は既に春になっていますから肝が高ぶってこうなりがちですが、ここは「激怒」するのではなくて「奮起」する程度に止めたいものです。

 前回も申しましたが、ヒトの体は立春の頃に暖気運転を始め、雨水の頃に試運転し、啓蟄の頃に本格稼動に入り、春分以降はフル運転といったところでしょうか。このように、節気を一つ一つ迎える度に体が順々に動くようになる、と捉えていいのではないでしょうか。
 そこで、前回、立春から朝起きて直ぐ行うとよい体操を一つ紹介しました。
  “金魚体操”で内臓と背骨にも運動を
 今回は、これと同じく既に戦前に編み出され、完成を見た「西式健康法」の一つで、今でも根強いファンが大勢いらっしゃる、おすすめの健康体操の2つ目を紹介しましょう。
 暖気運転に続く試運転として朝の起き掛けにおやりになるといいでしょう。
  毛管運動“ゴキブリ体操” はじめッ!

 次に、雨水から啓蟄までの食養について、特徴的なものを一つ紹介することにしましょう。
 春、一番最初に芽吹いてくる野草、それはフキノトウです。早春の最も代表的な野草で、雨水の頃にはすでに盛んに芽吹いています。なお、フキノトウは、どういうわけか春の七草に含まれておらず、なんとも不思議なことなのですが、これは強い苦味がために七草粥に馴染まないからでしょうかね。
 フキノトウは、冬眠していた熊が最初にあさる食べ物と言われます。熊も人も雑食性ですから、人もこれを見習いたいものです。
 フキノトウの栄養価なり薬効はいろいろ言われていますが、あまり定かではないものの、概ね次のようですから、春の食養として理にかなっているのではないでしょうか。
・カリウムを豊富に含み、ナトリウム(塩分)とのバランスを整え、血圧の正常化、むくみを取るのに効果的
・苦味成分はアルカロイドと抗酸化物質で、肝機能を強化し、解毒の促進、新陳代謝の促進に効果的に働く。
・苦味成分と芳香成分は、健胃薬として働く。

 フキノトウは、栽培ものも出回っておりますが、野生のものとどれだけも有効成分量は違わないと思われますので、大いに食したいものです。
 ただし、けっこう灰汁(あく)が強いですから、たくさん食べるときはどれだけか灰汁抜きが必要になるかもしれません。もっとも、てんぷらにすれば高熱でそれを殺せますから、その必要は
ないです。

 この時期に入手が容易な葉物野菜で旬のものとなると、立春の食養で紹介しましたように、もう旬が終わりがけのものばかりですが、ホウレンソウ、小松菜、春菊そしてネギが主なものとなりましょう。それ以外の淡色野菜も免疫力をアップさせる力がありますから、大いにとりたいです。

 これも立春の食養で紹介しましたが、春は肝の季節になりますから、5つの味「五味」についても頭に置いといてください。漢方では、五臓のバランスを整えるため、春は<主・酸味、従・甘味、添・苦味>この三味の組み合わせを最適としています。料理は、この三味を頭に置いて行っていただきたいものです。
 おすすめの料理、これを紹介せねばいかんのですが、ネット検索するも、あまりらしいものがなくて、うちで作っている料理を参考までにあげておきます。春菊を少々混ぜたホウレンソウのおひたしにポン酢をかける、というものです。ポン酢の酸味、ホウレンソウの甘味、春菊の苦味という組み合わせです。
 年中出回っているホウレンソウですが、本当の旬は真冬以降です。それを寒締めホウレンソウと言い、甘味が増していて一番おいしい状態になっています。当然に露地ものです。
 ところで、市場に出回っているホウレンソウの中には、えぐみや苦味を感ずるものがあるようです。これは化学肥料の多用によるもので、なかでも苦味は、窒素肥料の撒きすぎで、溶けた肥料がまだそのままホウレンソウの中に残っていると考えていいでしょう。
 柑橘類は、これからが旬の甘夏が出回ります。うちの畑に1本植わっており、すでに収穫を始めました。<主・酸味、従・甘味、添・苦味>この三味の組み合わせになっている甘夏です。皆さんも食後のフルーツにどうぞお召し上がりください。 

 次回は、「啓蟄」(3月5、6日頃)からの健康と食養です。

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