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『いま、会いにゆきます』(映画メモ)

『いま、会いにゆきます』(2004年、土井裕泰監督)

この映画はすごい。

妻の澪(竹内結子)を病気で亡くした巧(中村獅童)は、6歳になる佑司(武井証)と二人暮らし。しかし、梅雨のある日、死んだはずの澪が現れ、つかのまの3人暮らしが始まる、という物語。

中村獅童が上手すぎて映画の前半から感涙状態になってしまった。

本人のキャラとはだいぶ違う「おとなしく、自信がなく、不安げな巧」を完璧に演じている。

映像も美しい。

ストーリー的にも、人生における「つながり」のありがたさとたいせつさを感じた。


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信じない者ではなく、信じる者になりなさい

信じない者ではなく、信じる者になりなさい
(ヨハネによる福音書20章27節)

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『九十歳のラブレター』(読書メモ)

加藤秀俊『九十歳のラブレター』新潮文庫

著名な社会学者だった加藤秀俊先生の著書。

同級生の奥様を亡くされた直後に書かれたエッセイなのだが、純愛があふれている

1952年に起きた血のメーデーに参加した加藤先生。警察に追われているとき、ふと横を見ると、当時付き合いはじめたばかりの奥様がいた、という映画の一シーンのような場面から始まる本書。

全編にわたり、20代のときも、80代のときも、同じように奥様を愛おしんでいるところが初々しい。

「当然、この歳月のあいだにぼくたちは年齢をかさね、もう九十歳になろうとしている。握りあっている手や指も、おたがいずいぶん瘦せ細ってしまったが、ふたりのあいだを静かに流れている微弱電流のようなものはすこしもかわっていない、とぼくはおもった。そして、あなたもまたおなじ感覚をわかちあっていることが、指先から確実につたわってきていた」(p. 163)

城山三郎氏による『そうか、もう君はいないのか』(新潮社)を思い出した。

本書を読み、出会ったころと同じ新鮮さを感じ続けていた加藤先生の誠実さに感動した。

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あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯

あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯
(詩編119章105節)

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『グランド・ブタペスト・ホテル』(映画メモ)

『グランド・ブタペスト・ホテル』(2014年、ウェス・アンダーソン監督)

グランド・ブタペスト・ホテルを取り仕切るコンシェルジュ、グスタヴ(レイフ・ファインズ)と、ベルボーイを務める移民少年ゼロ(トニー・レボロリ)が織りなすコメディー。

お金持ちの得意客がなくなり、遺産相続を巡る抗争に巻き込まれるグスタヴとゼロ。

その窮地を救うのが、ヨーロッパの高級ホテルに勤務するコンシェルジュたち。

なぜか?

顧客に上質のサービスを提供するには、コンシェルジュ・ネットワークによる相互扶助が欠かせないのだ。

そのつながりの強さは半端ない。

本作を観て、実践コミュニティのパワーを再認識した。

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あなたは他人には教えながら、自分には教えないのですか

あなたは他人には教えながら、自分には教えないのですか
(ローマの信徒への手紙2章21節)
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『ミリオンダラー・ベイビー』(映画メモ)

『ミリオンダラー・ベイビー』(2004年、クリント・イーストウッド監督)

舞台はロサンゼルスにある、うらびれたボクシングジム

教え上手ではあるが、慎重すぎる経営者兼トレーナーのフランキー(クリント・イーストウッド)のもとに、女子ボクサーのマギー(ヒラリー・スワンク)が入門する。

初めは指導を渋っていたフランキーだが、マギーの熱意に打たれ受け入れることに。

俺とやる気なら、俺のやることに口をはさまず、何も質問するな」「”なぜ?”と問わず、”ええフランキー”と言え

偉大な指導者から教えを受けるとき、これは結構大事なことである。

絶え間ぬ努力によりメキメキ実力をつけ、スター街道を走りだすマギー。

ところが、世界チャンピオンのタイトルマッチで悲劇が起こる・・・

この映画はラスト直前まで良かったのだが、ラストが「ハリウッド的」になってしまったのが残念。

イーストウッドが監督した『グラン・トリノ』のラストと似ている。

まあ、しょうがないか、と思った。

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わたしにつながっていなさい

わたしにつながっていなさい
(ヨハネによる福音書15章4節)
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『経済学・哲学草稿』(読書メモ)

マルクス(長谷川宏訳)『経済学・哲学草稿』光文社古典新訳文庫

マルクスが26歳のときに書いたとされる原稿。

タイトルに「草稿」とあるように、ノートのようなもの。それだけに、若き日のマルクスの息遣いが聞こえてくるようだった。

驚いたのは、マルクスは、先人の研究をかなり読み込んでいて、その上に自身の理論を打ち立てようとしていること。

学術論文を書くときには、まず「先行研究レビュー」(これまでどのような研究が行われてきたのかをしっかり記述すること)が欠かせないが、マルクスもその手続きを踏んでいる。

てっきりマルクスは、オリジナルの理論をパッと示したのかと思いきや、地味な作業をしていたことが意外だった。

もう一つ印象に残ったのは、タイトルにあるように、「経済学」を学ぶ上で、その土台として「哲学(ヘーゲル哲学)」を学んでいた点。

ヘーゲル哲学についての記述はちんぷんかんぷんだったが、マルクスの研究姿勢に感銘を受けた。

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主に従う人はとこしえに揺らぐことがない

主に従う人はとこしえに揺らぐことがない
(詩編112章6節)

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