というわけで(その2)です。(その1)(去年の7月)からえらい間があいてしまいました。
さて、先日お知らせした中四国AFVの会に出品するつもりでこれを大車輪で製作中なのです。
(その1)は組み立てまででしたね。そこからの続きです。
まずはラッカーによる基本塗装です。これは車両本体の塗装が大体終わった様子。
タミヤカタログの完成品をイメージして制作してます。インストによるところの「ダークイエロー」は調色してます。ミッキーマウス迷彩は筆塗り。最初はエアブラシで吹こうと思ったんですけど、マスキングが難しくて筆にしてしまいました。ムラムラですが、まあ後で汚せば誤魔化せるかなあ、と。パターンは、インストの完成写真を見ながら極力再現しました。
後姿がちょっとカワイイですね(笑)
作っててほんと思いましたけど、イギリスのこの辺の車両って素敵ですねえ。変でカワイイ、という。
座席周りの塗装は、完成するとまあ見えなくなるのでそれなりに。シートは油彩で仕上げてます。色の指定がないので、勝手に茶色にしました。
後ろの4席が並んでるのがいいですね。25ポンド砲を牽引する場合は砲の操作員が乗るんですかね。で、作ってて思ったんですけどこの6人はずっと同じ車に乗るわけでしょう。で、戦争ってかなりの長距離を移動するわけで。このシートにずっと座ってるんですよね。
気の合う同士ならいいんでしょうけど、ちょっと気に入らない奴が隣だったりしたらたまらんですね。余計な心配なんですけど(笑) それぞれの好みとか相性とかそういうの関係なく、組み合わせを決められて運命共同体にされちゃうのは結構キツイですよねえ、、。こういう意味でも、戦争ってほんと大変だなあって思います。
ただ、そもそもこの砲の運用は5-6人でできるのか?という素朴な疑問もあります。このクラスだともっと要るような。だとしたら、追従するトラックとかに分乗してるのかな?そんなら相性の悪い奴同志は分隊長とかの裁量で分散してたのかなあ?とかとか、こういうの考え始めたらよくわかんないですね。知ってるようでなーんにも知らない、という、、、。
閑話休題。エンジンはきちんと再現されてます。
今の目で見るとあっさりしてますけど、この当時のキットとしてはかなりのものだったんじゃないかと。
これはフィギュアの基本塗装が終わったところ。これまたよくできた造型と思います。瞳だけは、そのままだと小さくて塗りにくいのでエポパテで作りなおしました。
で、見えない足の内股とかはほんとテキトーに仕上げてます。一方で襟やサスペンダーなどはデザインナイフで彫り込んでます。後で墨入れをした際に、ここが攻めきれてないとほんとぼやけてしまうんですね。ちょっとの手間ですけどやるとやらんは大違い、という。
先に書いたとおり、製作のイメージソースとしてはタミヤのカタログの完成品です。このカタログの写真、ほんとどれもいいですよねえ、、。
で、今回改めてクォードの写真を見てたんですけど、車両単体のキットとこの25ポンド砲のセットの車両、違うデカールが貼られてます。さらにミッキーマウスのパターンも違う。つまり別の完成品なんですね。てっきりどちらも流用しているもんだと思ってました。びっくり。
カタログ写真に貼られたデカールは、車両単体のが英軍で25ポンド砲がカナダ軍です。で、インストの塗装図だとカナダ軍デカールはダークグリーンの一色の指定。デカールを貼る段階ではすでに基本塗装はとっくに終わっちゃってるので悩みましたけど、まあカタログにあわせて、砂漠塗装でカナダ軍、ということにしました。
それにしてもびっくりしましたねえ。よく調べたらこういうの(どういうの?)他にもあるかもしれませんね。いやー、面白い。どこがどう面白いのかわからんですけど、面白い(笑)
基本塗装が終わったら次は油彩でウェザリングを進めていきます。これは25ポンド砲の本体。
油彩は、バーントアンバーを中心に色調を整えています。油彩はタミヤエナメルシンナーで薄めて全体に被せるように塗って、後でふき取っていきます。まあ要するに昔からのスミ入れとウオッシングですね。で、そうするとリベットとかのディテールが浮立ってくるんですけどその細かさにびっくりしますね。
で、それらが大体終わったらこんな感じ。
毎度毎度そうですが、この辺から面白くなってきますねえ。
フィギュアも基本似たような手順です。これが大体終わったところ。
ご覧の通り、内股のパーティングラインがそのままだったりします。足先とかパテ盛ったままです。でもいやほんと時間がギリギリなので仕方ないですね(いつもこんな感じでやってるんじゃないかという疑惑もある)。
完成形をいろいろ考えた結果、ステアリングを切った状態にしてみました。キットのままだと固定なのですね。
どうやったかというと、根元を切って斜めにつけただけ、という。かなり乱暴なモデリングですが案外それっぽいでしょう。黙ってりゃわかんない、と思います(書いてるけど)。
根元を切って、と書きましたが、完全に切り離してはないです。モデリングソーで車軸に切り目を入れて、動かしたい方向にグイーっと押し曲げてます。そこで瞬着を流して固定してます。切り離しちゃうと、もともとの車高や前後位置などが変わってしまうかもしれないのですが、このやり方だとその辺の間違いがないのでいいのではないかと思います。
ステアリングロッドは切り目を入れず無理やり曲げてます。可動部が白くなってますね。いやほんと乱暴だなあ、、。でも山賊モデラーなのでこれでよいのです(なんじゃそら)。
まあ、乱暴ではありますが結果的にそれっぽく見えたらそれでいいんじゃないか、という技法ってことですね。ほんとならもっと丁寧にやりたいところなんですけどね。
というわけで、大体完成が見えてきました。(その1)の時同様、繋げてみるとほんとイイ感じです。
工程的にはあと一息、というところなんですが長くなりましたし、ブログを書く時間がなくなってきましたのでここでお終いにします。さて、21日には完成してるでしょうか。
前回もお知らせしましたが、4月21日に中四国AFVの会が松江市の島根県民会館で開催されます。ぜひおいで下さい。
詳細は公式HP↓
もしくはツイッター、じゃなくてエックス↓
にて広報してますのでご参照ください。
今年もせんしゃん賞(ネタ的な作品に贈られます)が設定されております。
受賞者に贈られる盾も作りました。もらって嬉しいのかどうかいまいちよく分かりませんが(笑)、まあもらってあげて下さいな。
一方、せんしゃんキットの完成作品に贈られる「せんしゃんシャンソン賞」は、諸般の事情で今年は設定しておりません。ご了承下さい。
というわけでお終いです。クォードはまた折を見て「その3」を書きたいと思います。さてほんと完成するのかなあ、、。