わいん日記

日々飲んだワインの記録。

● WEEMALA SHIRAZ VIONIER / LOGAN (2005)

2007年05月09日 | その他
 むわっと熟したシラー種の押し寄せるような香りが最初に立ち込める。だが、すぐにハーブの爽やかな風が通り過ぎ、暑苦しさを感じさせない。色は濃い目でまだまだフレッシュなのだが、バローロのような枯れた色合いも感じられる。口に含むとシラーらしいねっとりとした果実感が広がる。ローヌを連想させる作りでオーストラリアっぽくない。

★★★+

輸入/購入:モトックス/MITOMO
値段:1,780円
楽天検索:LOGAN

○ BOURGOGNE BLANC / JEAN-PHILIPPE FICHET (2002)

2007年05月06日 | ブルゴーニュ(白)
 セラー13度で抜栓し、グラスに注いだのだが、華やかに香りが鼻に溶け込むように香ってくる。ファーストアタックは軽い芳香臭で気分がリフレッシュし、グラスに鼻を近づけるとやや重めのカシューナッツ、アーモンドのオイル感がする。色合いは若干薄めで透明感はあるのだけど、どっしりとした印象を感じさせる。口に含むと強めのレモンのような酸味がキューっと口をすぼめるように感じられ、同様にレモンの苦味に繋がる。そこから不えっ主な甘さをまだわずかではあるが感じ取ることが出来る。じめっとした雨の天気にぴったりのワインだ・・・と思っていたら、最初の急激な酸味はあっという間に弱くなってきた。

 良年ということもあるのかもしれないが、実にバランスがよく愉しませてくれる。ムルソーに近いのか使われているのか、ちょっとゴチっとした固めのニュアンスがエッジとなってちょっとぼやけがちなところをフォローしてくれる。

★★★★★

輸入/購入:トーメンエンジェルワインネット
値段:2,980円
楽天検索:FICHET

● CHAMBOLLE-MUSIGNY LES SENTIERS / SIGAUT (2001)

2007年05月03日 | ボルドー(メドック)
 とろけそうな甘い香りがグラスから立ちこめて、脳を洗脳するかのように侵食してくる。ちょいと酸味の効いたさくらんぼとプラムを足して割ったような感じなのだが、細やかで繊細。ウットリ惹き込まれる魅力がある。陰で支えているカカオ、香木、ホワイトペパーのニュアンスとも調和が取れている。色合いは若干薄めで、グラスをすかした感じは薄い鮮血が若干酸化されてきたような艶かしい感じが出ている。口に含むと、穏やかにシャンボール=ミュジニィらしい酸味と共に香りに感じた通りの果実味が舌の先端から中央に優しく座る。アニメなどでストーリーの鍵を握る純粋な気持の謎の少女が降り立ったような感じで、話しかけようとするとフッと消えてしまう。でも、その暖かい痕跡は残っているかのような・・・って、書いていて訳が分からなくなってきた。シャンボール=ミュジニィでは酸は控えめで、そこから完璧なスタイルで全てを委ねたくなるような優しい味わいの果実味がぼんやりと霧がかかったようなイメージの中で膨らみ、消えていく。軽いだけでは終わらずに、アフターには壮大なるボンヌちゃんのイメージを髣髴とさせるモカのような感じが残り、品格を与えている。

 美味しいけど、ファーストイメージ先行でそのままかなぁと思っていたら、あれだけ表面に出ていた果実味が徐々に大人しくなってきた・・・というよりも酸味が本領を発揮しだしたのかもしれない。

★★★★★

輸入/購入:オーレジャパン/ただワインが好きなだけ
値段:5,617円
楽天検索:シゴー

● BOURGOGNE / THIERRY VIOLOT-GUILLEMARD (2002)

2007年05月02日 | ブルゴーニュ(赤)
 肉付きのよいむっちりとした黒果実香が香ってくるのだが、程良い芳香臭が脇を固めるようにしてくるので、香り全体のバランスが心地よい。アフターにちょっとビオっぽさを感じ取ることが出来る。色合いは薄めで全体的に熟成感が出てきている。口に含むと、強固なタンニンが舌に押し寄せてくる。ちょっと青っぽさもあるあまり好みではないタイプだ(1時間もすると抜けてくれそうだが)。タンニンの狭間から感じられるキュートな果実味が出てくると十分に愉しめるのだろうが、しばらく置かなければならないだろう。

 味わいが変化するのに1時間以上はかかるかと思っていたが、変化が早くて30分程度でタンニンはほぐれてしまった。酸味から広がってくるキュートな果実味はポマールっぽさを感じる。だが、薄いなぁ。

★★★★

輸入/購入:合同酒精湘南ワインセラー
値段:2,394円
楽天検索:GUILLEMARD

● LES TOURELLES DE LONGUEVILLE (2002)

2007年04月29日 | ボルドー(メドック)
 なめし革、タバコ、シナモン、かすかに黒果実の甘みが漂う。色合いは濃い目でエッジがかすかに透ける程度。まだまだ若々しい。口に含むと、むちっとした酸味が押し寄せ、タンニンが酸であまり目立つことはないが、多量に存在して唇の周りに残る。酸から果実の柔らかさが徐々に広がってくる感じなのだが、まだまだ眠っていて本領を発揮してはいない感じだ。

 クラシックなスタイルで果実味重視というよりは、全体のバランスで攻めてくる。3時間かけて飲んだが、今でも十分美味しいのだけど、まだまだ良くなりそうなポテンシャルは感じられる。

★★★★+

輸入/購入:アルカン/しろ
値段:840円
楽天検索:ピション バロン

● ザ・いけだ / 池田町ブドウ・ブドウ酒研究所 (NV)

2007年04月28日 | その他
 大学2年のときの演奏旅行で3つ上の先輩がドライブがてら合流して差し入れてくれた時以来。酸味が強すぎてすっぱいだけのワインという印象で、BIG HOUSEで買ってきた別のワインが先になくなって、「こっちの方が高かったのに」と言っていた記憶がある。すーっと立ち上がる芳香臭・・・のあとに爽やかなさくらんぼのようなニュアンスをちょっと感じる。口に含むと、酸味がきゅーっと押し寄せるが、その後に木苺のような酸味から広がってくる甘み。この甘みを昔は感じなかったよのよね。酸味は確かに強いのだけど、ほのかに感じる甘みがあるので、当時抱いた飲む苦しさはない。でもね、この価格を考えるとちょっとねぇ。

★★★

購入:そごう
値段:840円
楽天検索:池田町

● VIN DE TABLE FRANCAIS / DIDIER CHAFFARDON (NV)

2007年04月22日 | フランスその他
 むっちりとしていてちょっと人見知りをするような黒果実の香り。一体感があり、軽いハーブ香に終夏の涼しげな風がさーっと吹いたような感じ。色合いは濃い目だがエッジは透明感があり、明かりに透かすと綺麗な紫色をしている。口に含むと大人し目のアタックでちょっと柔らかめの酸味を感じたと思うとタンニンのビシッとした感じが口全体に広がって、あまり表面には出てこない果実味が出てくる。まぁ、控えめな印象だ。

 2時間程度で開いてきた。ちょっとザラつく感じがあるが、最初の印象よりもふくよかな感じが強くなった。同時にアフターに筋の通った酸味が感じられるようになってきて、全体のバランスを整えている。

★★★

輸入/購入:ラシーヌ和泉屋
値段:2,310円
楽天検索:シャッファルドン

● ROSSO DEL MAESTRO / FATASCIA (2001)

2007年04月15日 | イタリア
 05年のイタリア展で買ったやつ。飲む前にどんなワインだったか全く記憶にないので調べてみて、当時固そうだったが、カベルネ・フランを多く使っていて、熟成させたらどうなるだろうか気になって買ったワインだと思い出す。ついでにヒゲオヤジもいたような記憶が・・・。香りをかぐと、ワインに引きこまれそうな感じで、オーク、岩、砂礫、かすかにハーブ香。色合いはかなり濃い目で光をあまり通さず、静脈血のようなドス黒い感じ。口に含むと、まだタンニンがしっかりしているが、熟成による甘みも感じさせる。平面的に押し寄せるサン=テステフ村のクラシックな作りを連想する。

 味わいは徐々に甘みが出てきて、最初に感じていたキツさは和らいでくる。タンニンは強いものの、程良い酸味を感じつつ、そこから広がってくる果実の甘みがじわーっと広がってくる。強めの骨格はカベルネ・フランだが、柔らかさに感じる部分がネロダーヴォラなのだろうな。それぞれの個性が前面に出てきていたが、2時間程度で一体感が出てきた。瓶の底には細かいオリが沈んでいるが、ここまで待ってようやく飲み頃になってきたなぁというところか。あと3年熟成させれば最初から一体感を愉しめそうな気がする。

★★★★

輸入/購入:ル・ブション・ジャポン/伊勢丹
値段:4,778円
楽天検索:FATASCIA

● GAMAY BEAUJOLAIS / BERINGER (1996)

2007年04月14日 | アメリカ
 料理酒にでも使ってくださいと売られていた500円のワイン。96年という年月を考えると、もし飲めたら儲けものだなぁと買っていた。スーとアルコールの香りが立ち上った後に熟成したプラム、干葡萄。色合いは若干薄めで透明感が高く、全体的に枯れてきた色合いが出ている。熟成したバローロを薄めたような印象か。口に含んでみると、すーっとさざ波のように舌全体に広がり、若干砂糖のような甘みを感じ、薄くではあるが、果実味が感じられる。アフターは意外と長めだが、弱い。まぁ、500円のワインでここまで楽しめれれば十分だ。

 まぁ、500円で買ったワインに期待なんかしていないわけで、ビール代わりにぐびぐび飲んでしまおうと思っていたのだけど、これがナカナカ。20分ほどで何となく甘みがじわじわと感じられるようになって来たなぁと思っていたのだけど、1時間程度でしっかりと開いてくれた。ワインがワインだけに樽は使われていないみたいだし、その分複雑さに欠ける面はある。しかし、これだけの熟成感を感じさせつつ、しっとりとした舌へのアタック、ちょっと甘くはあるが十分な果実味を感じられるので、満足できる。価格を付けるとすると難しいところがあるが、2000円を出すのは勿体無いが、1500円位なら買う価値はあるかな?と思わせるワインであった。

★★★★★

輸入/購入:合同酒精リカーランド
値段:500円
楽天検索:ベリンジャー

● CHAMBOLLE-MUSIGNY LES BAUDES / MARTENOT (1998)

2007年04月08日 | ブルゴーニュ(赤)
 うっとりと惹き込まれてしまいそうな甘くかつ軽やかで優しさに満ちた香り。オークの土台の上に一体感のある甘さと果実。色合いは若干濃い目ではあるが、透明感が高く、全体的に熟成したカラーを帯びてきている。口に含むと、チェリーの甘酸っぱい感じがキューっと押し寄せ、同時にタンニンもドカッと迫る。だが、ささーっと退いてしまってアフターが短い。香りに感じる甘みはまだまだ弱いので、それなりに時間がかかりそう。

 1時間後。香りの軽さは抜け、どっしりとした感じが強くなってきた。味わいは酸味を最初に感じた後に、ぐわっと樽と果実感が押し寄せ、アフターも長くなってきている。まだ何か隠れていそうな気もするが、そのまま落ちるかもしれないフィフティフィフティ。1時間半後、事態は急展開して快方に向かう。だが、最初の香りに感じたニュアンスとはちょっと異なり、骨格となっている酸やタンニンが表に出てきている。どうなるか不安要素があったものの、構成が大きいことと、ボンヌちゃんの隣ということで、じっくり耐えること3時間、ようやく開花する。ネットリとしつつも軽さも備えたナカナカ絶妙なバランス。

★★★★+

輸入/購入:トーメンアーベン
値段:5,250円