やみくも着物ライフ

突然着物に目覚めてしまったわたし。細かいことはいいの、とにかく着物が着たい!そんな乙女心を綴ったペイジ・・・

近況

2011年05月09日 | 雑談
ボンジュ~

みなさんお久しぶりです。お元気でいらっしゃいますか?
わたしは今、長いヨーロッパ一周の旅を終え先週からパリに滞在しています。

小国を含め10カ国、本当に長い旅でした。
寒い時期から出発したのに、今はもうすっかり夏です。
本当にいろんなことがあったのですが、あっという間に忘れてしまうほど
毎日が刺激的で、今は昨日のことを思い出すのが精いっぱいです。

きっと帰国して落ち着いたら思い出せるんだと思います。

日本も大変なことがありました。
こちらでの反応もすさまじかったのですが、今はもうほとんどニュースにも流れなくなっています。
もう落ち着いたのでしょうか・・
とても心配です。

さて、パリにいるというのに全く観光らしいこともしないで毎日昼ごろやっと出かけていっては
公園のベンチで昼寝したりして、ホームレスの方たちと同じように過ごしているので
今日は一念発起でルーブル美術館へ出かけることにしました。
といっても、今10時なのに支度する気配なしなんですが・・

まあ、こんな風にのほほ~んと過ごして帰国してから、ああ惜しいことをしたな
と思うんでしょうか。
とにかく今はもう、ヨーロッパはお腹いっぱいです。

今回のわたしのお気に入りの国はチェコです。
ちょこっと寄ったチェコの田舎があまりにかわいくて過ごしやすかったので
いつかはぜひ中欧をじっくりとめぐりたいなとも思っています。

ダーリンいわく「街がかわいいって言う、そのかわいいの意味がわからん」そうですが
「小人さんが住んでそうでしょ?」というと
「小人は自分たちのほうやろ」と突っ込まれています。

旅は人生、この旅は人生の縮図だったとダーリンは言います。
日本にいたのでは絶対経験しないようなディープな日常に
大変な思いをしたり、喜んだり、ハラハラしたり、感激したり・・
そんな経験をしにわたしたちはまた、次の旅に出かけていくんだろうなと思います。
お金と体力が残っていればの話ですが

あそうそう、今回、本当に惜しいなと思ったのは、
バックパッカーだったから、きれいな服が一枚もなかったこと。
このきれいな街を着物で歩けたら最高だろうなと思いました。

短期で来られるみなさんには、ぜひ着物を持参されることお勧めしますよ。
特にフランスで着物はサイコーだと思います。

それでは、ばいなう
おフランスから愛をこめて





コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ご挨拶

2010年12月30日 | Weblog
いよいよ2010年も明日一日となりました。
我が家では今日はお餅をつき(機械ですよ)
しめ縄も付け終えてすっかりお正月モードになりました。

明日はお節料理作り、夜は紅白を観て、深夜には初詣で10kmウォーク・・
と例年のように過ごす予定です。


今年もわたしのブログに訪問してくださってありがとうございました。

更新はホントにわずかで申し訳なかったです。
それなのに、たくさんの人に見に来ていただいて、
もうありがたいやら、申し訳ないやら・・・

2005年の元旦に、着物への思いの丈をぶつけるように始めた
このブログも明日でまる6年となります。
最初やみくもだった着物生活も、今ではけっこう気慣れた姐さん系に
変身してるんではないでしょうか(笑)

自分の周りのものがすべて着物に関係したものに変換されてしまう、
あの夢中だったころはブログに書くことがいっぱいあって、
あふれる思いにキーボードたたく手がもどかしいほどでした。

数年経ち、たくさんの経験と失敗から自分の着物道が何とか見えてきたころ、
着物は生活の一部として自然に溶け込み特別なものではなくなりました。
周りの人からは、着物人としてアドバイスを求められる存在になり、
これは歓迎すべき成長なのですが、そのころから
ブログに書くことが無くなってきたように思います。

ご存じのように最近の状態は「旅行記」となってしまっていて、
このまま着物ブログとして存在していくのは心苦しい次第です。

なので決心しました。
「やみくも着物ライフ」は本日をもって終了にさせていただきます。


このブログでコメント頂いたり、実際に出会った方は数知れず・・
本当にありがとうございました。
わたしの着物ライフを幸せに、そして充実したものにしていただきました。
今後ともオフ会の節はお声かけいただければ嬉しいです。


さて来年は長年の夢、世界放浪元年になりそうです。
もしかしたら、それ系のブログをスタートするかもしれませんが、
今のところパソコン持っての旅になるかどうかも未定なので、
ここでの告知はなしです。

ではみなさま、お元気で!
よいお正月をお迎えください。
またどこかで会いましょう








コメント (6)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メリークリスマス

2010年12月24日 | Weblog
楽しいクリスマスの夜をお過ごしでしょうか?

我が家では息子のお出かけの都合で昨日のお昼に
クリスマスパーティをバタバタと済ませました。

とりあえず、これはお約束ね。


で、今日は朝からわたし風邪気味だったので寝て過ごしてたら、
夫がケーキを焼いてくれました。


ビジュアルは悪かったけど、お味はGOO
モントンのケーキミックスは誰が焼いてもホテルのお味なの
おすすめよ。


さて、先週一週間屋久島へ行ってきました。
はじめて行ったけど、感動的な島でした。

もちろん、縄文杉にも会いましたよ。


ウィルソン株では、切り株の中からお約束のハートの空を見つけました。


縄文杉アタックは10時間の登山コースなんですが、
最初飛ばし過ぎて4時間で到着したのはいいけど
案の定、膝痛めてあまりの苦痛に泣きながら下山しました。

それがとっても残念なんで、もう一回トライしたいわ。
12月の屋久島はシーズンオフなんで、とても静かです。
次回も12月に来れたらいいな~

通称「もののけ姫の森」では屋久シカに遭遇。
まるで宮崎アニメの世界そのものでした。
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボンサンゲストハウス

2010年12月05日 | 着物旅(海外)
11月3日(水)最終日

朝リビングに出て行くと、銀髪の女性がいた。
きのうAちゃんが「外人が来て靴のまま入ってきた」って言ってたから
この人のことだなと思った。

挨拶をして「どこから来られたんですか?」と聞いたらシカゴとのこと。
ご主人の出張に同行して昨日まで北京で、この後は済州島へ行くそうだ。

Aちゃんがハネヌーンでアメリカへ行ったと言うので、
二人の間を取り持ってしばらく三人で話す。

宿のオンニが、わたしたちの顔を見て目玉焼きを焼いてくれる。
わたしはウェルダンでAちゃんはレア、3日めともなると
何も言わなくても好みに焼いてくれます。

ボンサンゲストハウスのリビングルーム

朝ごはんはここでいただきます。

このリビングを取り巻くように客室が4つ、玄関兼事務室・キッチン、それにバスルームがある。
客室のひとつはオンニが使ってるようだ。

わたしたちの部屋

狭いけど寝るだけなら十分。もちろんオンドルでした。

となりはバスルーム

けっこう広くて、右側にシャワーがある。


玄関

入るとすぐにパソコンデスクがあり、右側はキッチンになっている

日中は玄関の前にお鍋が出してあり中には虫が入ってた(ポンテギ)
Aちゃんと二人で覗きこんで、すぐ逃げた。

このあたりは、本業のほかに店の前で屋台をしてるところがある。
宿の近くのエゴマ油屋さんも、パジョンを焼いて食べさせていたし、
韓国って、誰でも屋台ができるんだろうか?

話を戻して・・・

宿泊者は玄関から入らず、西側に回り込んだところにある門から入る。
すぐ中庭があって、庭に面して客室が3室とバスルーム(バスタブ付き)
それと既出のリビングルームがある。

あと、門のところにもトイレがある。
芸術的?な内装です。


洗濯機も自由に使えます。
Aちゃんは旅行後の片付けを楽にしたいからと毎日洗濯してました

場所はヒュンダイビルの通りを中央高校に向かって歩いていく途中にあります。
近くにはゲストハウスがいくつかあってボンサンの並びには「楽古斎」があります。
また、お風呂屋さんも近くにあり6:00~20:00営業(水曜休み)
あかすりとマッサージで1時間、4万Wですって。
行きたかったけど時間が会わず残念・・・

オンニを挟んで記念撮影

キム・ヒュンウクシの靴も三足、友情出演


さて、隣の部屋の日本人のおじいさん、わたしと顔を合わすと
「センセイ」と呼ぶんだけど・・
今朝も「センセイ、今日はどこへ行くんでえ?」(江戸っ子だそうです)
と言うので、帰る前にキムチ用のトウガラシを買いたいとこたえると、
近所のスーパーで売ってるよ、いっしょに行ってあげようと
半ば強制的に連れ出される。

近くにスーパー含め、食料品の店が数件ある。
一軒一軒「コチュカルイッソヨ」と聞いて回ったが思わしいものは無く、
代わりに、ゆず茶やダシダなど思いついたものを買った。
大通りまで出たところでお店は終了。
おじいさんに、バスの時刻を確認してから帰りますと行って別れた。

戻るとき、思いついて宿を通り越し小さなお店に入ってみた。
ショーウインドゥがお肉屋さんっぽいけど、商品は何も展示してない。
何のお店かな?と思いつつ「コチュカルイッソヨ?」と言ってみる。

すると、あるとのこと。
いくら?と聞かれた気がしたのでとっさに「300g」とこたえる。
足元の袋をゴソゴソと広げるとそこにトウガラシの粉が入っていた。
どうも乾物屋さんのようだった。

300gを受け取り、これでいいか?聞かれた気がしたので
もう少し細かいのも欲しいとジェスチャーで言う。
これ一種類しかないんだよ・・とのこと。
ぜんぜん韓国語できなくても何とかなるもんだ。

宿に帰るとオンニが何買ってきたの?と聞くので、袋を見せると
やっぱりトウガラシに目をつけて、いくらだった?と言った。
「1万W」とわたしが言うと「まあまあね」とのこと。
それならよかった。

おじいさんの部屋にはおばさんが来ていた。
「友達が来る」と言っていたので、その人だろう。
おじいさんに、コチュカルありました~と報告すると、
おばさんが「いくらだった?」と聞いた。

韓国人はキムチ系のお買いものはチェック入れたいものらしい
1万Wでしたと言うと「これは中国産ね。韓国産は倍以上する」とのこと。
時間があったら一緒に市場に連れていってあげたのにと気の毒がるので、
「いいんですよ、手に入ったから満足です」とこたえる。
おじいさんも「目的は遂げたんだからよかったよ」と言った。

そうだ、適当に買ってきた伝統茶の日本名を教えてもらおう
「オンニ~」と呼ぶ。
わたしにお茶の名前を教えたあと「わたしはオンニじゃないよ、
おばあちゃんだから・・・、58歳です」と言った。

う~~~ん、58歳はおばあちゃんじゃないですが。
わたしからしたらまさしくお姉さんでしょう。
・・と思ったが素直にうなづくことにした。

呼び方って難しいよね。

そうそう、このおじいさん、宿のオンニに向かって「アジュンマ~!」と呼んで
「わたしはオンニよ!結婚してないのよ」って怒られてました。
それは失礼でしょ。アジョッシ!と私もついでに怒っておきました。


Aちゃんと雲峴宮(ウニョングン)に行って、そのあと仁寺洞で
パッピンス食べようと約束してたのに、買い物行ったせいで荷造りやり直さなくちゃ・・
Aちゃんの時間を無駄にできないので一人で行ってもらった。

遅れること30分、わたしも雲峴宮に行く。


興宣大院君のお屋敷です。
12歳で即位した高宗の実父として摂政になり絶大な権力を手に入れたんですが・・
息子の嫁、明成皇后によって失脚させられてしまいます。

明成皇后のお妃教育もこの屋敷で行われた


明成皇后は富と権力を手に入れ次第にモンスターとなっていき、
ついには景福宮で暗殺されてしまうんですね。



正午、空港行きのバスに乗りました。
気がつけば何も食べてない・・
お腹すいたぁ・・と言ったら、Aちゃんがこんなんくれました。



「仁寺洞でウン〇パン買ってきたの」
静かな車内にウン〇!ウン〇!の声が響く。

はい、おいしくいただきました。
楽しかった韓国の旅もこれにてオシマイです。


帰国して1カ月もしないうちに北朝鮮の砲撃のニュースが入りました。
まさか戦争にはならないでしょうが、南北統一も近いと思ってたのに
残念でたまりません。
早く平和的に解決しますように


































コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

またまた東大門

2010年12月03日 | 着物旅(海外)
11月2日(火)18:00

宿に帰るとAちゃんが大変身していた。

美容室で髪を染めて、長い髪を立てロールにしてもらったとのこと。
クレオパトラのような化粧をしていたので、
メイクもしてもらったの?と聞くと、宿に帰って自分でしたんだって。

旅先で美容室に行くなんて、上級者っぽいな~

わたしは旅先で美容室に行くことはない。
最高一ヶ月半旅したときでも行かなかった。というか、
外国では行きたくないので出発前にカットとヘアマニュキアして行ったのだ。


さて、今日はソウル最後の夜、Aちゃんの誕生日でもあるので
Aちゃんが食べたいって言ってた“あわび入りサムゲタン”食べて
その後チムジルバンでマッサージしよってことになった。

サムゲタンのお店は高麗大にあるので、地下鉄に乗った。
そして、1号線に乗り換えて東大門方面へ向かう時、ふと思い出した。
東大門の近くに広蔵市場というのあるらしい。
今朝、宿のオンニが「絶対お勧めよ~、屋台がいっぱいあって面白いから」
と言っていたのだ。

Aちゃんに、市場に寄り道していい?と聞いて、鐘路5街(チョンノオーガ)で下車した。

広蔵市場に到着


とりあえず、ズラッと並んだ屋台の端から端まで見て歩いた。
メニューによってエリアが分けられてるようで、同じメニューを出す屋台が一か所に集まっている。
「何か食べてみようか」てことで、オンニが言ってた野菜食べ放題のピビンパの屋台に座ってみた。

愛想のいいアジュンマがテキパキとピビンパを作ってくれる。

具は10種類以上あったと思う。
希望すれば好きなだけ入れてくれるらしいが、よく分からないのでアジュンマにお任せ。
アツアツのお味噌汁のようなものも出してくれた。
4000W、安~~ぅ

これ以上食べたら、サムゲタン食べられなくなるな~と思いながらも
ぐるぐる回っているこれが気になって立ち止る。


とうもろこしなのかな~?
粉にして、お好み焼きみたいに焼いてます。
おいしそう~


これも食べま~す。ホッカホカだ~


通りがかった日本人の若い女性二人連れが、どうやって注文するんですか?
とAちゃんに聞いて、Aちゃんが教えてあげてる。
彼女たちが横に座り、食べ方も聞いてる。
Aちゃんが耳が聞こえないなんて想像もできないだろう

お腹がいっぱいなったので、キムチのお店に寄ってから引き上げることにする。
先ほど、わたしの大好きなヤンニョムケジャン(渡り蟹のキムチ)を見つけて、
後で買いに来ようと思ってたのだ。

お店の前に行くと、何とシャッターが閉まっていた。
どうも屋台以外のお店は8時くらいになるとドンドン閉まっていくようだ。
ガビョ~~~ンと立ち尽くしていると、目の前のシャッターが少しあき
中から帰宅しようとする店長夫妻が出てきた。

「あ!」とわたしが声をあげると、二人とも私のことを覚えていて、
すぐ電気をつけ、お店の中に入れてくれた。
そして、アジョッシが店の奥の冷蔵庫からヤンニョムケジャンを出してくれて
日本に持って帰れるようパッキングしてくれた。

アジュンマがわたしたちにヤクルトを差し出すとアジョッシが何か言い、
アジュンマはすぐ暖かいゆず茶を入れなおしてくれた。
すごい!何と気遣いの細やかな人たちなんだ。

知らなかったけど、このお店雑誌やネットでも紹介されてる人気店でした。
キムチもとってもおいしかったけど、お二人の人柄がとってもいいんです。
「洪林(ホンニム)」ってお店でした。



さて、いい感じにお腹一杯。
案の定、サムゲタンどうしようってことになってしまった。
今から鍋はもう食べられない・・

ほんじゃ、チムジルバン行きますか。
最初のプランだと高麗大からバスに乗り吉音まで行って
ソウル最大のチムジルバンに行くつもりだったんだけど、
計画が狂って、もうどうでもよくなってしまった。

じゃあ、Aちゃんが行きたいって言ってたケレスターに行こう。
ここから歩いてすぐのはず。

ケレスターは思った通り日本人が多かった。
客のほとんどが日本人じゃないかと思うほどだった。
あとは、何語なのか分からない言葉を話す外人のグループ。

ここのシャワーは出し方がひと工夫必要なのでそれに気付くまで時間がかかる。
すると、となりの金髪さんがわたしに声をかけた。
「オンニ・・・」
あ、韓国人に間違われた

すぐやり方を教えてあげると「カムサムニダ~」と言われた。
韓国人になりすます。

このサウナ新しくてきれいだけど小さすぎて面白くなかった。
マッサージ室は閉まっていたし売店にはパッピンスが置いてないし・・
サウナでパッピンス食べたかったのにな~

24時前、宿に帰る。
リビングに珍しく客がいて宿のオンニと話をしてる。
挨拶すると、オンニが「この人、有名なカメラマンなのよ」と紹介した。

キャップを目深にかぶりひげを生やしていたのでよく顔がみえないが
けっこう若い人に思えた。
「どこの方ですか?」とわたしが聞くとオンニが噴き出した。
「韓国人よ~」(笑)

彼はキム・ヒュンウク(金亨旭)、旅するカメラマンで、
チベットで撮った子供たちの写真が金賞を取り、
彼の密着ドキュメンタリー番組を撮ってるらしい。
けっこうイケメンです

旅の宿で、いろんな人と話すのは大好きだ。
ゲストハウスに好んで泊まるのもそう言うことを期待していて、
この宿を選んだのは、英語のHPしかなかったからだ。
ぜったい世界のバックッパッカーがいるはず。

ところが期待に反して同宿の人たちは日本人の夫婦と一人旅のおじいさん。
「なんでこの宿知ったんですか?」
ネットもしないおじいさんが三人分の予約したと聞いて驚いて尋ねると、
この近所の友達が取ってくれたとのこと。
おじいさんは50年前からずっと韓国に通っているのだそうだ。

この宿の客はわたしたち日本人の他に、謎のグループが泊まっていた。
いつも部屋の前に3組の靴が脱ぎ捨ててある。
そして不思議なことにその靴は動いた形跡がほとんどない。
でも、夜になると部屋の明かりがついているので、誰かいるのだ。

いつもAちゃんと「どんな人たちかな~」と話していた。
三人もいるのにいつも部屋は静まり返っていた。

そして謎がついに解けた。
キム・ヒュンウクが一人で逗留していたのだ。

最初は写真の話、それから旅の話になり、そのあとはあれやらこれやら・・
「ねえ、McDonaldっていってみて」
いたずらっぽくヒョンウクが言うので、期待にこたえて「マクドナルド」
とこたえてあげるとやっぱり二人でケラケラ笑う。

「日本人はマクドナルドって言うんだよ」とオンニに説明してる。
「関西ではマクドやで~」と返そうかと思ったが、
笑いのツボが韓国人に理解できないかもと止める。
しかし、欧米人に発音を笑われるのは仕方ないとしても
韓国人にバカにされるのはちょっと違うんではないか?

とっさに「韓国では高速バスのことコソックボスって言うでしょ」と返したけど
そうだよ、とサラッと流され反撃は失敗に終わる。
よく考えればbusはボスって言う方が原語に近いよね。
ああ、日本の発音ってやっぱり変じゃんか~!

オンニが「そうなの、広蔵市場に行ったの」と嬉しそうに言った。
自分が勧めたところにすぐ行ってきたので喜んでくれてるようだ。
「これ買ってきたの」
とキムチのパックをドンとテーブルに置く。
「ヤンニョムケジャンよ」

ふたりは一瞬顔を見合わせ、そしてゲラゲラ笑い出した。
なんでそんなにウケルのかわからないけど、大笑いしている。

「ヤンニョムケジャンは最高、カンジャンケジャンではなく」
とわたしがいうと、
キム・ヒュンウクが日本語で「チョーうまい」と言った。
合わせて「うん、チョーうまい」と応える。

オンニがいくらで買ったの?と聞くので1kg2万5千wだと答えると、
「まあまあね」と言ったので韓国人が買ってもそれくらいなんだろう。
「飛行機に乗れるの」とヒュンウク
大丈夫よと言って袋からだしテープでぐるぐる巻きにしてあるパックを見せる。

ふたりでパックをチェックしてヒソヒソなにか話してる。
外国人がキムチを持って帰るなんてこと初めて知ったのかな?
とにかく二人とも興味津々だった。

明日日本に帰るの、と言うと
バス停まで3分だね、とヒュンウクが言う。
彼の長い脚なら3分ね、わたしたちは5分か・・・

じゃあ、お休みなさいと部屋に帰ろうと立ち上がると
彼らもそろそろ休むようだ。
最後の夜に楽しい会話ができてよかった。




















コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国立中央博物館

2010年11月27日 | 着物旅(海外)
11月2日(火)ソウル3日め
午前中、大統領官邸を見学したあと、
そのまま北村の三清洞ストリートまで歩いてきました。

ランチは「カプサンミョノッ」で手作りマンドゥグッを食べた。

マンドゥの説明は難しいが味は餃子みたいなものだ。
大きさは肉まんほどあって、マンドゥグッの“グッ”はスープの意味。
でも、これは主食なのだろうか?わたしとしてはご飯も欲しい気がする。
おいしかったけど。


午後からAちゃんは今日も明洞に行くと言うので店の前で別れ、
わたしは北村を少し歩いてみる。

前に北村へ来た時はまだあまりメジャーではなかったのでほとんど人に会わなかったが、
今ではどんな細い路地にも大勢の人が歩いている。
インフォメーションが2か所もできていて、初日に街歩きマップをもらっていたので、
今日はマップの北村八景コースを逆にたどって宿に帰ることにする。

三清洞から少し坂を登ると、すぐに「八景」に到着した。


青瓦台が見える。
色づいた木立がきれいだ。

この坂に登って記憶がよみがえった。
ここ前に歩いたことある

あの時はマップもなく適当に歩いたけど、一応北村のポイントは押さえてたんだな。
立ち寄った伝統カフェもあった。

マップの通りに歩くと、見覚えのある韓屋の立ち並ぶエリアになった。
ソウルタワーも見えてまったく同じ景色だ。
でも、ぜんぜん違うのは人の数。とにかくゾロゾロ人が歩いていた。


ヒュンダイビル前から151番のバスに乗り明洞のロッテデパート前で下車、
ビエンナに昨日注文しておいたメガネを取りにいく。
店員さんがメガネをケースに入れながら「ご飯は食べましたか?」と聞くので
マンドゥグッを食べたとこたえると「日本には無いですか?」と、また聞く。

適当に答えながら、何でご飯の話なんかするのかな~と思ってたら、
韓国では挨拶がわりに「ご飯食べた?」と言うことを思い出した。


ビエンナを出て地下鉄の明洞駅から4号線に乗った。
端末にT-moneyカードをかざすと引き落としはゼロだった。
乗り換え割引が適用されたのだ。
カードを使うと一回の料金でバスから地下鉄に乗り換えられる(逆も可)
とは聞いていたが、なるほどこれか~


二村で降りて「国立中央博物館」に行く。
今年いっぱい入場無料とのことで、気を良くして
インフォメーションで日本語のPDA(映像案内機)を借りてみた。
コインロッカーに荷物やダウンを入れて、軽装になって見学開始だ。



ナビによると一番見ごたえのあるのが3階の展示らしい。
展示内容をまったく把握しないまま、とにかく3階へ・・
まずは絵の前に立ちイヤホン装着、PDAのスイッチON
1~2秒立ち止まると案内説明が始まるらしいのだが・・・

あ、あれ?
ぜんぜん始まらないじゃん。

近くにいた係の人にヘルプミ~
おじさん曰く「壊れてますね」

ガビョ~~~~~ン今日2回目だよ~

やれやれと思いながら階段を下りてインフォメーションへ、
交換してもらって、また3階へ

さて、今度こそスタートだ!
スイッチON

ブチッ!

あれ?

も一回スイッチON

ブチッ!

なんじゃこりゃ~~~~

電源を入れるとハングルメッセージが出て、すぐに電源が落ちる。
まったく読めないけど、言いたいことは分かる。

これってバッテリー切れやんか~~~
ああ、これで3回目だよ

またしても階段を下りて一階へ・・
もうヘトヘト

国立中央博物館は広大なのです。世界で6番目に大きいのです。
インフォメーションからロビーの反対側のロッカーへ行き、展示館に戻り3階へ2往復。
上着をあずけて軽装になってるはずが、うっすら汗かいてますし・・・

やっと分かった。
今日はどの案内機を借りても私が使おうとすると壊れるのだ。
たぶん、わたしは呪われているのだ。
もしくは運がない。音声案内機運がないのだ!
・・別にかまへんけど

PDAはあきらめて、自力で展示を見ることにする。
最初からこうすればよかった・・もう30分無駄にしてしまったゼ。

3階から2階、そして一階へ。
6時に宿で待ち合わせをしてるので遅くとも5時半にはここを出ないと・・
と思ってはいるが、展示室は果てしなく続く。
一階へ降りてきたのは5時を回っていた。
この階は大した展示はないらしいから、さっさと済ませよう。

ところが・・
わたしとしては一階が一番おもしろかったのだ。

<先史・古代館>の「新羅金冠」


うお~~~!これは善徳女王がかぶってる冠ではないかえ?
いきなりテンションあがりまくり。

そして<中世・近世館>は時代が新しい分、品ぞろえが充実してる

宮中の行事を描いた屏風・・描いたのは図画署(トファソ)


トファソっていったらソンヨンが所属していた部署ですやん。
トファソって実際にあったんだ~
疑ってたわけじゃないけど、実際に目にすると興奮するわ~

で、サイコーにびっくりしたもの
ジャジャ~ン

直訳すると「サドセジャより与えられたパス」だって

パスって通行証みたいなものかな?
サドセジャが存在していた証しだ。
どんな形か知らないけど、これにかかわってたんだね。
とにかくサドセジャって名前見ただけでテンションあがるぜ

肖像画も何枚かあった。
これは英祖(ヨンジョ)、イサンのじいちゃんね。

不思議なもので、まったくテンションあがらない。
なんだこの違いは?

そして、わたし的にかなり面白かったもの。
「朝鮮半島(中国含む)の支配の変遷」

時間の経過とともに色が変わっていくの。
耳にするだけで興奮する“高句麗(コグリョ)”はもちろん、“渤海”やら“三韓統一”やら
色が変わるたびにそこで行われた国取り合戦に思いをはせる。

あ~、おもしろ。
韓国語が分かったらもっと面白かっただろうけど。

最後、駆け足になって後ろ髪ひかれる思いで博物館を後にした。
コインロッカーはお金が返ってきたし、PDAも使わずじまいだし、
けっきょく一銭も使わずに2時間半楽しんじゃった。

宗廟も王宮の入場料もバカ安、ソウルってホント素晴らしいわ~~~










コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青瓦台とサランチェ

2010年11月25日 | 着物旅(海外)
11月2日(火)ソウル3日め

韓国の大統領官邸「青瓦台(チョンワデ)」の見学の予約メールを送ったら
速攻でウエルカムメールが返ってきたって前書きましたよね。
で、今日はその見学の日。

予約は10時。
言われたとおり20分前に、景福宮の駐車場に集合しました。
予約ナンバーとパスポートをチェックされてバスに乗り込みます。
乗客は、ほとんどが韓国アジュンマで日本人も何人かいるみたいです。
アナウンスは韓国語でさっぱりわからないが、とにかく出発した。

数分で通用門に到着したらバスの中でしばらく待機。
他に2台のバスがあり、そちらが優先のようだ。
団体旅行のグループだった。

じつは私たちのバスは出発がずいぶん遅れた。
受付で何やらもめていると思ったら、こっちのバスから二人下ろされたのだ。
どうも、この団体客が間違って乗っていたらしい。
しかも日本人だった・・・

あまり待たされるので席を立ち、案内の女性にトイレに行きたいんだけど・・と言う。
彼女はちょっとオロオロっとしたけど、すぐにですか?5分待てますか?
ときくので、待てますよと無理に笑って席にもどった。
しかし、5分経てど動きはなかった。

今朝のソウルは今年一番の冷え込みで、朝は気温数度しかないうえ、
寒いところでずいぶん待たされたのだ。
もう待てない!
また彼女のところに行くと、今度は「あ」と言う顔をして
門のところにいたSPに話しに行く。

「そして、バックを持ってきてください」
と言ったので私だけ入るのかと思ったら、席に戻るなり全員が立ち上がった。
走るアジュンマの群れ。そしてトイレはアジュンマでいっぱいだった・・・

あぁあうううぅぅう

最初の建物でセキュリティチェックがある。
空港と同じような感じだが、バックを開けカメラの起動チェックまであった。
日本語の音声案内もあるとのことで、パスポートと引き換えに借りてみる。

イヤフォンを耳に当ててもウンともスンとも言わないので嫌な予感がしたが、
見学ポイントにくれば音が聞こえるとのことだった。

Aちゃんが手話通訳さんいるか聞いてみてと言う。
手話の韓国語は日本語に共通部分が多いので通じるのだそうだ。
ダメもとでSPに尋ねてみたが、やはりいなかった。

その様子を見ていて、日本人二人組の女性の一人がAちゃんに手話で話しかけた。
びっくりした。
「手話できるんですか?」と聞くと昔習ってたとのこと。
Aちゃんも喜んで話している。
聞けば家も近く、帰りの飛行機もいっしょだとのこと。
Aちゃん、すっかり大喜び。


最初に青瓦台のプロモーションビデオみたいなものを見せられる。
日本語字幕があったのでよかった。
画面から大統領がにこやかに「見学を楽しんでください」と言って、
見学が始まった。

黒スーツのSPたちに守られて(監視されて?)進んでいく。

ポイントでは韓国語で説明があるけど、もちろん分からない。
しかも音声ガイドも黙ったままだ・・
やっぱりこれ壊れてるんじゃん!

そばにいたSPに「これ聞こえないです」と差し出すと耳に当て、
「壊れてますね・・・・」と申し訳なさそうな顔をした。
そして「じゃあ、わたしがあなたの音声ガイドになりましょう」と言って
以後ずっと、いっしょに歩き説明してくれた。

げげ、SP一人占めですかい

緑地園

ここで初めて写真を撮ることが許されました。

シカがいっぱい出てきてちょっとびっくりしたけど、
このおじさんが連れてきたようです。

大統領官邸のシカおじさん・・・・
黒服のSPたちとは対極の、のどかな風景でした。

緑地園から林の中に入りあたりの紅葉がとてもきれい。
すると日本人アジュンマが、上を見上げてカメラを構えた。
わたしが「ここで撮っちゃダメ!」と言うのと
SPの顔色が変わって走りだそうとするのが同時だった。

あわててカメラを下ろしたので事なきを得たが、
もうちょっと気を引き締めてくださいよ
彼女いわく「綺麗なもの見ると反射的にカメラ構えるの」だそうだ。

三人組で来ている人たちで、どうも全員韓国語も英語もダメらしい。
注意事項は大きなジェスチャーも交えて説明されたが、
あまり理解してないようだった。

威風堂々の本館、別名ブルーハウス


これを観るために来たのです。
ちょっと感動しました。

SPさんいわく、緑地園はソウルで一番きれいな場所ですが、
ここは韓国で一番きれいなところです。

「ここの2階には大統領の執務室があり、たぶん今いらっしゃいます」
の言葉に「李 明博シ~~~!」と叫ぶ真似をしてみる。

このSPさん、音声ガイドのわりにけっこう世間話をする。
「お子さん(チルドレン)はいらっしゃるんですか?」と聞かれ
「ええ、でも上は27歳だからチルドレンじゃないですよ」と言うと
びっくりした顔をして「わたしは32歳で、母が・・58です」

「じゃあ、わたしはオモニね」と笑ってこたえると
「ぜんぜん、見えません。お若いですね」とのこと。
大げさに「サンキュ~ベリ~ィマッチ!」と返す。

韓国は中年を過ぎるとみんなチリチリパーマをかけるようだ。
だから全員見るからにおばちゃんになってしまう。
そう言った面で30年遅れてる気がするのだ。

約2時間でツアーは終了。
SPさんのおかげで警戒厳重で近寄りがたいイメージの大統領官邸が
とっても親しみある柔らかい印象になり、楽しい見学でした。

いっしょに写真をお願いすると、快く引き受けてくれて
そばにいた警察官らしい制服を着た人がシャッターを押してくれた。

Aちゃんは「いい体だね。きっと筋肉ムキムキだね」とコソコソ話してたが、
いっしょに写真を撮ったスキをねらって腕の筋肉を両手でつかんだ。
SPさん苦笑い。
するとAちゃん、すかさず胸筋までチェックするしまつ。
SPさんはイヤ~ンと崩れ、カメラ構えた警官がげらげら笑った。

いいのか?
大統領官邸のSPにこんなことしていいのか?

とにかくとっても楽しかった青瓦台でした。


出口から出て道路を渡ると「青瓦台サランテェ」がある。
今年の1月にリニューアルオープンした、もと青瓦台の広報館だ。

G20(20ヶ国地域首脳会合)の会議室再現コーナー


菅さんの代理で先に出席しておきました。
いろいろ忙しいでしょうから

国民のみなさんこんにちは、大統領です。


青瓦台前の道を通って帰ります。
黄葉がきれい・・
右手の塀は景福宮です。


G20用に参加国の国旗が飾られてます。
日本の旗を見つけました。


この通りにも警備員が等間隔で立ってます。
問題が起きるといやなので、イチイチ写真の許可を取りました。

ブルーハウス前


先ほどはあの中にいたのね。
なぜかゲートを向いて写真を撮ることは禁止されましたが、
こちらからのショットは問題ないらしい。

そのまま東へ歩いていって検問を抜けました。
三清洞に出るとうってかわって、観光客やお買いものの人やクルマで大混雑でした。

















コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ソウル二日め

2010年11月24日 | 着物旅(海外)
11月1日(月)

朝一番で宗廟(チョンミョ)へ行く。

今年から自由に見学できなくなってガイドツアーでないと入れない。
せっかくなので日本語ツアーに参加した。
初回は9:40だ。
すでに大勢の日本人が集まっていた。




宗廟は横に長い建物ですが、初めから長かったわけではなく、
建て増しされたのです・・と説明するガイドさん。

立っているのは、その証拠である石の継ぎ目

わたしは、こういう日本語ツアーに参加するのは初めてなの。
ガイドはすべてボランティアの人たちらしい。
完璧な日本語で、ときどき冗談も言いながらおもしろいツアーでした。

ただし、見学時間がたった一時間で建物の内部はもちろん、
建物も離れたところから説明があるだけで、どんどん進んでいく。
だから、説明が終わると近くまで走っていって見にいきました
あいそがし


11時、宗廟から地下鉄で明洞に移動。
ビエンナでサクッとメガネを注文し、中央路をひたすら北上、
乙支路入口も越えて、待ち合わせのプゴクスープの店へ向かいます。

「プゴクッチプ」でAちゃんと合流。
お昼時でお店の前には行列ができてました。



Aちゃんがどうしても食べたいと言ったプゴクスープ

この店のメニューはプゴクスープしかなく、席に座れば黙っててもこれが出てくる。

ダシダスープに干ダラが入ったもので、
日本では大ブレーク中なんですと。
わたし、まったく存じませんでした

お肌がプルプルになるらしい。
Aちゃんはこういう商品にはホントくわしいのです。
スープにご飯入れるといいよ・・って言われてやってみた。
猫になった気分ニャ~ゴ

Aちゃんは今日も明洞でドカッと両替したらしく新発売の5万W札を何枚かゲットしていたので、
とりあえず記念撮影させてもらった。


食後は、世宗路をお散歩がてら景福宮へ向かいます。
途中、キョンボ書店に立ち寄りお買いもの。



光化門広場に立つ李舜臣(イ・スンシン)将軍


韓国救世の英雄ですが・・戦った相手が日本なんだから、
日本人としてはどんな顔していいのやら。
まあ、そんな時代もあったってことで。

そして昨年登場したキンピカ世宗(セジョン)さま


あなたもわたしも、世宗になれます


今年の夏完成した光化門

14時の衛兵交代式をちょっとだけ見てから入場しました。

景福宮は2003年に来たことがあるの。
その時はもっとボロボロだった記憶があるけど入ってびっくり
めちゃめちゃキレイですやん


ビフォーアフターっすか?
大臣の席順を表す石はみんなガラスケースが取り付けられてるし・・

韓国って今観光に力を入れてるから、歴史的建造物がみんな改修されてるのね。
観光案内も充実してるし、いたるところで歴史再現シーン見られるし、
観光客には嬉しいことばかり。

日本負けてるんじゃない?

あそうそう、景福宮に来た理由は15時から行われる「王と王妃の散歩」がお目当てなの。
お付きの人たちを連れた王様と王妃さまに出会えるらしい。
Aちゃんも見たいとのことで二人でやってきたわけです。

ところが・・・インフォメーションでコースを確認しようとしたら、
「たしか、10月までです・・」の返事が返ってきた。
え?今日は11月だっけ?・・・ガ~~~ン

気を取り直して、わたしは14時半からの日本語ガイドツアーに参加し、
Aちゃんは新装オープンした敷地内の国立民俗博物館へ行った。

日本語ガイドツアーはやっぱり面白かった。
1時間後、ツアーを終えてわたしも博物館へ行く。

ここもすっかり立派な建物になっていた。

Aちゃんとは宿で合流しようと約束していたが運良くここで出会ったので、
いっしょに景福宮を再見学することにした。
今ガイドさんから聞いたことを、Aちゃんにそのまま伝える。
彼女は唇を読むことができるけどガイドツアーだと無理があるのです。

これは何?と聞くAちゃん。


オンドルのための煙突で、ガイドツアーで必ず説明されるポイントだ。
縁の下の炊き口のほうへも案内してあげる。

ハングル文字が生まれたところ。

世宗大王が学者たちとここでハングルを作りだしたのです。
ドラマでは秘密の部屋みたいに見えてたけど・・けっこう立派な御殿でした。

景福宮の正殿「勤政殿」の周りの石の欄干には四聖獣(青龍・朱雀・白虎・玄武)と
十二支が彫られていて、さながら動物園みたいです(ガイド談)
よい気が流れて、風水的にいいみたいですよ。

博物館のところにも十二支のかわいいモニュメントがありました。
韓国では干支にイノシシはいなくて豚さんです。
金運がよくなるとのことで中国人観光客に大人気でした。

金運なら私たちも必要なのよ。

中国人の間をぬってパチリ。

最後にガイドさんが教えてくれた「景福宮で一番絵になるポイント」で記念撮影。

北岳山(ブガッサン)とあずま屋と赤い橋が調和した素晴らしい姿

この池の向こうに「明成皇后遭難の地」の碑があるとナビに書いてあったので、
探しに行きましたが、けっきょく見つけらませんでした。
明成皇后が日本人に殺され焼き捨てられた場所に立つとのことでしたが・・

あとで調べたら、碑石は数年前に撤去されたようです。
日本人観光客も多いところなので配慮されたのでしょうか。
ちょっとホッとしました。


景福宮を出て、北村の「モッシドンナ」へ行く。
とっても人気のトッポッキのお店です。
昨日はお昼時で大行列だったので断念したけど今日は並びます。

並んでる時、Aちゃんが突然「てんちゃんだ~~!」と叫んだ。
モッシドンナの狭い路地を歩いてきた女の人がびっくりして立ち止った。
「ソウルナビのてんちゃんでしょ?」とAちゃんが興奮している。

ソウル大好きAちゃんは、常時ソウルナビで今のソウルをチェックしているので
レポーターの顔まで覚えているのだ。

ソウルナビのてんちゃんです。

背が高くてお綺麗でした。

並んでいるうちに伝票を渡され注文を書き込みます。
必死に解読・・

「チジュ(チーズ)」と「ヘムル(海鮮)」にチェックしました。
あとは、トッピングをどうしよう・・

お隣に座っているカップルの伝票をチラリと盗み見て
・・ラミョン(ラーメン)に決定しました

チーズ&海鮮トッポッキ、ラーメン入り~
(あとアジュンマお勧めのゆで卵も)


めちゃくちゃおいしかったです。
もともとトッポッキ好きだけど、ここのはサイコーです。

ポックンパッ(焼き飯)もお願いしておいたのでアジュンマに言うと、
お鍋を下げて赤いソースを全部捨てて、焼き飯が来ました。
てっきりソースの中にご飯を入れて焼くのかと思ってたので、
捨てられてがっくり・・・ソースおいしかったのにな。

よーし、次回のソウルもここでトッポッキ食べるぞ~


夜は、仁寺洞をプラプラ歩いてタプゴル公園北側にあるシアターへ行きました。
「SA.CHOOM(サチュム)」という公演を観にいったの。


セリフのないダンスミュージカルで、お笑いあり超人的ダンスあり、
最後は客席も総立ちでいっしょに踊りまくってノリノリでした



今日の締めくくりは鐘閣タワーの最上階「トップクラウド」で


ピアノ演奏で女性歌手が歌ってました。
テーブルのキャンドルがゆらゆら揺れて、う~んロマンチック
女同士だけど・・


鐘閣タワーの下からマウルバスに乗って宿へ帰りました。
マウルバスは、近いエリアをぐるぐる回っているマイクロバスのこと。
乗客は全員知り合いじゃないかと思うぐらい、みんな挨拶してます。

01番のバスは鐘路から安国をぬけて、宿のすぐ近くを通ります。
ソウルのバス、ホントに便利~

これは11番のマウルバス、三清洞を回ってます。
















コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昌慶宮と東大門

2010年11月19日 | 着物旅(海外)
10月31日(日)正午過ぎ、安東からソウルへ移動し北村のゲストハウスにチェックイン

部屋に荷物をおくと、すぐに食事に出かけました。
ソウルは行きたいとこ、したいことが多くて落ち着いていられない

ちょうどランチ時で、お目当ての店が大行列だったため
近くの「北村平壌冷麺」に入ってサムギョプサルを食べる。


これで9000w(700円ほど)は安すぎでしょ。
大好きなヤンニョムケジャン(ワタリガニのキムチ)もついてたし


14:00からの昌慶宮(チャンギョングン) の日本語ガイドツアーに行きたいので、
明洞に買い物に行くと言うAちゃんとは安国で別れ、目の前のバス停からバスに乗った。
昌慶宮へはバス停二つ。
歩いても近いのだが、その20分がもったいない。

激安の入場料1000w(80円)を支払い、中へ入ると・・・

え~~~~~~~~~



王朝絵巻の中、普通にアジュンマが通る。
わたしもここを通りました。

あ!王様だ。


インフォメーションで確認すると、14:00から祭礼が行われるらしい。
宮内のガイドツアーも14時だが、ここは祭礼見ないでどうする。

会場の明政殿前はすでに大勢の人が座っていて、わたしは入り口の近くに腰を下ろした。
黙って座るのも感じ悪いのでそこにいたアジュンマにexcuse meと声をかけ、
ここに座ってもいいですか?と聞いた。

すると期待もしてなかった英語で答えがかえってきたのだ。
「ここは行列の通り道だから、大丈夫かしら?」

まさかのアジュンマの英語に、わ~話が通じるぞと喜び
「わたし一人だし、構いませんよね~」とおどけて言うとフフフと笑って
スペースを作るように体をずらしてくれた。

祭礼が始まるまで少し喋った。
彼女は旦那さんと並んで見ていて、ご主人は写真撮影に夢中だった。
そのカメラの前にスタッフの人が気付かず立ったので、アジュンマが
「アジョッシ・・」と声をかけどいてもらった。

それを見てわたしが「彼はとても若く見えるけど、アジョッシなんですか?」
と驚いて尋ねた。
すると彼女は、おもしろそうに笑って「男の人はアジョッシよ、日本語では・・・」
「オジサン!」わたしが答えるのと彼女が言うのが重なった。

「でもたしかに彼は若いしチョンガー(独身)かしら、フフフ」
そう聞いて何となく分かった気がした。

アジョッシは男性に対する呼びかけの言葉で、日本で言うオジサンとは少し意味が違う。
たぶん英語で言うミスターなんだろう。

どど~んと太鼓が打ち鳴らされ、楽団が入場。


大臣たちが続々と入場し席につくと、ついに輿に乗った王様が登場。


最後に皇太子。


どこからかサドセジャ・・と言うヒソヒソ声が聞こえてくる。

え?今サドセジャと言いましたか?
あの子がそうなんですか?
あれが思悼世子 (サドセジャ)なら、王座にいるのは英祖(ヨンジョ)ですか?

うそ~~ぉ!嬉しすぎる

わたしが昌慶宮に来た理由は、まさしくこのイサン関係の痕跡を求めてのこと。
その登場人物が、二人も目の前にいるなんて・・

あとで調べたところ、9月~11月の日曜14時に「五旬御宴礼(オスンオヨンレ)」が行われ、
英祖50歳の誕生日を祝う祭礼を再現していたのでした。

英祖はイサンのおじいちゃんで、思悼世子はお父さんです。
英祖66歳のとき15歳の貞純王后を後妻に迎えます。
この王妃さまけっこうワルで、家臣たちとはかりイサンのお父さんを陥れます。

ついには英祖が思悼世子を米びつに閉じ込め餓死させてしまうという事件になるのです。
なんで米びつなんでしょうか。
とにかくその事件があったのが昌慶宮なのです。

大臣たちの前にお膳が運ばれると、歌や踊りが次々に披露されます。


たっぷり1時間の祭礼で、じゃっかん飽きてきたので、
明政殿の内側にまわってみました。

王座側からのショットです。


祭礼が終わり撤収中の玉座


さて、いよいよ昌慶宮の中を見学します。

「景春殿(キョンチュンジョン)」はイサンが生まれたところですって。



探しても見つからなかった「歓慶殿(ファンギョンジョン)」は工事中でした。


ここはチャングムが仕えた中宗(チュンジョン)が亡くなったところ。
チャングムが通ってたんですね。


ここもなかなか見つけられなかった「月観門(ウォルクンムン)」
管理事務所前にあり、見学用ではなさそう・・


思悼世子のお墓である「景慕宮」にイサンが毎月参拝する時に通った門です。

そして最後に、迷いに迷って見つけた「宣仁門(ソニンムン)」


マップにも無いしインフォでも分からないって言うし、ソウルナビの解説見ながら右往左往して
最後は消去法で、やっとたどりついたこの門は、皇太子が住む「東宮」の正門です。


東宮はサドセジャが米びつに閉じ込められた場所。
幼いイサンが父に食べ物を運んで夜中に忍びこんできたところ。



今は、リスが遊んでます。


おもしろすぎるぜ、昌慶宮。
イサン巡りで時間のたつのも忘れそう・・

昌慶宮の北半分は地形を利用した庭(つーか森)で、東屋や池もある。
なだらかな丘は紅葉真っ盛り


日本が植民地時代に建てた洋風温室


この昌慶宮は(も)日本が破壊してしまったものを近年復興したものなの。
韓国には日本が侵略した跡が点在してるんだよね・・
韓国人に交じって見学してると、びみょ~です。


ともあれ、昌慶宮はとっても楽しめました。
気がつけばもう5時すぎてます。
じゃあ、ボチボチ歩いて帰ろうかな?と思ったら、昌慶宮の前にバス停が見えた(当たり前だって)
安国へ行くバスがひっきりなしにやってくるので乗らなきゃ損損って乗っちゃた。
今度はヒュンダイビル前だから一駅なのに・・

おかげで約束の6時まで時間ができたので、
宿を通り越して中央高校まで行ってみました。



ここは学校じゃなくて博物館なんですね。
勝手に入ってもいいみたいでした。
前には韓流ショップが2軒、ドラマの聖地になってるみたいです。

宿に帰ると、Aちゃんの荷物が2倍になってました。
私のトランクが入りそうな大きなビニールバックが増えてたの。
何買ったの?と持ち上げてみたら、けっこう重いですよ。

買い物したいとは言ってたけど、まさかこんなに買うとは思わなかった・・・



さてさて、今夜のご飯はAちゃんリクエストのタッカンマリ。
東大門の近くにタッカンマリ横丁なるものがあるので、行ってみた。

横丁まではけっこう薄暗い路地でこわかったが、
すぐにお店が並んでるところがあり最初のお店に入った。


タッカンマリって鳥一羽って意味だって。
丸ごと鍋でゆでて持ってきます。


で、ころ合いをみてお店の人がハサミでジョキジョキ切ってくれるの。
ハサミってのが韓国ッぽい。

鳥一羽ですよ、女二人で到底食べられませんわよね~


あ・・・

食べちゃった。


まいう~


その後はdoota!やコスメショップに立ち寄り、ディスコジャンプ見て大笑いし・・

真ん中で立ってる人がすごいの、時々ものすごく高くジャンプします。


光熙市場で革を買い、ケーキショップで一休み。
粛々とスケジュールをこなし、宿へ帰りました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ソウルへ

2010年11月18日 | 着物旅(海外)
10月31日(日)

今日はソウルへ移動する。
ハフェマウルから7:15の始発バスに乗るので、朝ごはんを6時半にお願いしておいた。

安東は昔から鯖街道が通っているので、塩サバが名物です。
朝ごはんは焼きサバ定食。


あ、昨日食べたピビンパに似てるぞ
でも、食器が数段立派です。
お膳で食べるのも、昔っぽくていい感じ。

昨日頂いたお茶も、すてきな猫足のお膳で運ばれてきた。
お菓子はクルミを干し柿に包んだもの。


朝ごはんをサクッと済ませてトランクを出そうとすると、
奥さんが伝統茶をいれてくれた。

ほのかに甘くて、スパイシー。
クローブかな~?お茶の名前が聞き取れなくて残念。

お茶を飲んでるうちに、ご主人がクルマを出してくれる。
バス停まで送ってもらえるみたい。
けっこう遠いので焦っていたが、とたんにゆとりができた。

ハフェマウルの朝、霧であたりは真っ白です。


お二人にお礼を言って、村をあとにする。
お世話になりました。
本当にいい人たちだったな~

安東バスターミナルでは、昨日のタクシードライバーに会った。
「アニョハセヨ~!」と声をかけると、ちゃんと覚えててくれてパッと笑顔になった。
昨日はサングラスかけててチョイ悪系だったけど、朝だからか普通のメガネでいい人にみえた。

窓口でソウル行きのチケットを買う。
「ヨドシ?」と確認された。

え?八時?もう数分じゃん!急いでチケットを受け取りバスを探す。
ソウルソウルと言いながら進んでいくと、ちゃんとみんなが教えてくれて
トランクを荷物入れに入れてくれる。

毎日、ホントにスムーズだな~

東ソウルバスターミナルには11時に着いた。
あまりにスムーズで予定よりずっと早いソウル入りだった。

ソウルの宿は北村のゲストハウスだ。
地下鉄に乗り換えて安国(アングク)へ向かう。

安国駅の近くの雲峴宮(ウニョングン)では毎週日曜日の正午と15時に
興宣大院君(フンソンデウォングン)の行幸が再現される。
安国駅に12時前に着いたので、トランクを引きずったままで見に行った。



ちょうど行列が出発したところで、行列は仁寺洞(インサドン)に向かって行った。
おっとっと・・カメラが間に合わなかった。


ソウルでも韓屋タイプの宿に泊まります。
「ボンサンゲストハウス」


建物が口の字になっていて真ん中に庭があります。


ゲストハウスなのでカジュアルです。
そして安い。




コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする