明日からGw。10連休になる人もいるようだ。と言っても幼稚園は暦通りに開園しなければならないから、10連休にはならない。
幼稚園の先生たちには少し休んでほしい。といって片付けや届け時間を取られる者もいる。家が半壊だったり大規模損壊だった…ゴミ袋を買ったり、届出書類を用意して相談にいったり。
私も会いたい人もいるし、行きたい場所もあるがここにとどまるしかない。
やらなければいけない事がいっぱいある。愚痴を言っても仕方ない。片っ端からかたづけよう。時々、復興イベントに行こうかな。
明日からGw。10連休になる人もいるようだ。と言っても幼稚園は暦通りに開園しなければならないから、10連休にはならない。
幼稚園の先生たちには少し休んでほしい。といって片付けや届け時間を取られる者もいる。家が半壊だったり大規模損壊だった…ゴミ袋を買ったり、届出書類を用意して相談にいったり。
私も会いたい人もいるし、行きたい場所もあるがここにとどまるしかない。
やらなければいけない事がいっぱいある。愚痴を言っても仕方ない。片っ端からかたづけよう。時々、復興イベントに行こうかな。
今日、幼稚園来てくれたのはポケモンのピカチュウ。
ポケモンウイズユー財団というのが正式名称。いろいろな被災地訪問しているポケモン。
最初にお話をいただいた時、もっと大変な所に行ってくださいとお話したりしたのですが、ちゃんと全部回りますのでということでした。
ピカチュウ来たら子どもたち喜ぶな。それだけでやっぱり来てもらおうと思った。
準備中にスタッフの方とお話すると、輪島の幼稚園訪問の様子を教えてくれた。園舎はまあ大丈夫だけど、周りは360度全壊。そんな状況でもピカチュウを見たら笑顔、歓声。
七尾幼稚園子どもたちも、今日は大喜び。いっしょに歩いて、タッチして、それでいい。
被災地と呼ばれる地域にいると、被災地に寄り添う活動を続けている団体や人や会社に出会う。彼らは自分たちの役割を理解している。避難所に服を届ける企業、お菓子を届ける企業、パンを届ける企業。キッチンカーで炊き出しをする企業。そして少し経ってから笑顔や癒しを届けてくれる人々。
役割や使命をわかっている。すごいなと思う。マニュアルがあるのかもしれないけどそれだけじゃない。いろんな被災地に行っているからこその優しさがあり、いろんな人に寄り添おうという姿勢がある。with you感じる。現場に来てくださる人ひとりひとりが誠実だ。
全国ニュースでは取り上げられる事が少なくなったこの頃なので、最近の地元紙から見出しのご紹介。
「馳知事発言の影響は?」…地震発生後「能登への不要不急の移動は控えて」と発信した県知事の発言の影響を考える記事。…教区の連絡しないで発信とオーバーラップ。
「能越、のと里山道7月末に対面通行可」 7月末に大部分で対面通行が可能になる。でも一部は片側交互通行、速度制限。思ったより早いのか遅いのか…
「危険でも自宅で生活」 2次避難先から被災者の半数が自宅に戻っているが、安全確認しないで住んでいる。……教会の周辺でも🟥とか🟨でもそのまま?住んでる人は結構います。なおしたくても業者が見つからない。
「海底隆起 輪島港で漁船移動」 地震に伴う海底の隆起で水深が浅くなった輪島港で、漁船を狩桟橋に移す作業が始まった。漁船の移動から海底の土砂の掘削…一歩前進だが漁再開まで先が長い。
「輪島傾斜ビル公費解体」 河井町の7階建ビルが公費解体が始まったという話。地震直後によくニュースに載ったビルとは違うビル。横倒しになったビルはまだそのままのようです。……七尾では公費解体は始まってないようです。自費で片付けた所以外はそのままです。道路にはみ出しているのが少し減ったような
朝刊にのとじま水族館の地震直後の話が出ていた。
幼稚園の先生たちで回し読み。きっとまたみんなでここに行く。その日のために知っておかなくてはいけない。記事を読みながらテイッシュに手を伸ばす者もいた。
午前中、やっと取りまとめた卒業式の集合写真の注文の為にカメラ店へ。
「一階の水使えるようになりましたか?」「まだです」
内部配管が破損していて使えない家は多い。でもいつ修理できるか誰もわからない。
ボランティアも必要だが、もっとほしいのはプロの業者さん。水道をなおしたり、重機を使ってがれき処理をしたり、屋根瓦の修理をしたり。いつ工事があるのか…
午後、物置整理。工事をしてもらうには片付けておかなくては。保存しなくてはいけないもの。処分していいもの。ほんとはとっておきたいけど、今は少しでも荷物を減らす。これもどこの家でも大きな課題。元々の能登の家は大きめだし、蔵や物置があったりして、荷物が多い。それを整理しなくては。思い出の品がゴミになる。
夕刊には消滅可能性自治体の記事。これって地震前のデータかな?地震でもっと加速しそう。
ただ
そのデータの元になっているのは20代30代の女子の数。というわけで幼稚園職員室の中にいた若手の教師に「きみたちは宝物」と話しかける。若い人たちがイキイキと働ける園でありたい。
今日幼稚園に俳優の南果歩さんが来てくださった。
東日本大震災、熊本地震など様々な被災地で読み聞かせを続けてきた南さん。幼稚園にそのお申出あった時にはすぐ受けた。
素晴らしかった。絵本の選び方。すてきな声。子どもたちがどんな変なことを言っても優しく受け答える。心地よい空間。0歳児の子も誰も泣かなかった。人見知りをして初めての人が来ると泣き出す3歳児の子もずっと笑顔でその世界に入っていった。少しいらしていた母親たちも感動していた。優しさに満ちた時間だった。
この人は本当に被災者に寄り添って来られたんだなとつたわってきた。癒され、慰められ、励まされる。
終わってしばらくしてからふと考えた。教会はこんな優しさを持っているんだろうか。メッセージを持っているんだろうか?言葉で人々を慰めることができているんだろうか?
今日は幼稚園で今年度最初の運動教室。スポーツクラブから指導者にきてもらっての運動。教室といっても楽しく身体を動かすのが目標なのですが。
実は来月からはここのスポーツクラブのプールでスイミングをする事になっている。今までしていたスポーツクラブのプールが地震で使えなくなったので。海に近いところにあったのでプールが40センチも傾いたそう。
来月からの打ち合わせをしていくと、意外な事がわかった。
使えないのはそこのプールだけではない。七尾市が管理しているプールの一つがダメ。某小学校のプールがダメ。ある保育園が所有しているプールもダメ。そして他の小学校のプールはまだ検査していないらしい。
というわけで、現時点で子どもたちが使えるプールは1ヶ所。それは辛い。まだ検査していない学校プールが使えるといいのですが。今回の地震では、地面の中の動きが激しい。
そんなとき、見ず知らずの熊本の幼稚園からお見舞いの手紙。配慮に満ちた文面に励まされる。そういえば熊本の教会からのメッセージも心に沁みた。
夕方スーパーにいくとくまモンのイラストがついているいちごが売っていた。思わず購入。熊本からの激励をいちごを食べて力にする。
今日の午後、教会総会の最中に教会のドアホンがなった。
クリスチャン新聞の編集部にいる方で、能登の教会を回っているという。アポなしで来た事を丁寧に詫びてくださった上で、できれば教会の様子を教えてほしいという事だった。
総会中だったので、牧師はそこを離れられないので、私が短い時間で教会内を案内した。まずは礼拝堂。礼拝堂の扉を開けて、ほぼ無傷に見える事をとても喜んでくださった。「礼拝がまもられているんですね」と嬉しそうな顔になる。
おそらく、他の能登の教会をいくつも回って来られて、礼拝堂が損傷しているのを見て来られたのだろう。
その後、うちの建物の中では損傷が大きい2階を見てもらう。たくさん説明しなくても、ここが教会学校の場所で、ここが婦人会をしていた場所で、ここが宿泊ができるところで…とわかってくれる。そして、教会学校がここでできないんですねとか集会ができないですねとか、こちらが期待する反応をしてくれる。
他の部屋の損傷を見た後で、礼拝堂に戻ると、「本当に礼拝堂が無事でよかったですね」と言ってくださった。そう言ってもらえて、こっちの思いが伝わった気がした。
地震後に幾つかのメディアの取材を受けた。NHK、読売新聞、時事通信、そして地元紙。でもキリスト教系のメディアの取材は初めてだった。いや、電話の取材はあった。でも直接来てくれたのが初めてだった。きいてくれることが他のメディアとは違う。
いろんな教会関係の誌面に能登半島地震の事が載るけれど、書いた人が見て書いたというより、誰かから聞いた事をまとめている場合がほとんど。少し失望する表現もあった。こっちの思いが伝わっていかない。
できれば直接見てほしい。誰かから聞いた話ではその誰かの主観がはいってしまう。
たぶん、奥能登の諸教会(教団外の所が多数ある)に比べれば、七尾教会の被害は少ないから、あまり記事にもならないかもしれない。それでも、見に来てもらえて、感謝である。
幼稚園教師との朝の会話。
「実家が一部損壊から半壊になりました」
「よかったね」
半壊でよかったというのは変だけど、
罹災証明の不服申し立てをして、判定が半壊になったと言う事。一部損壊と半壊では義援金、公費解体なるかどうかなどなど様々な違いがある。今月になって、再審査がようやく進んでいる。
ただ、みんな迷っている。家を新築すればいいのかどうか。50代の人でも迷う。60代70代…新しい家を建てるためのローンができるのか?
こんな時に利上げか…能登の人々には厳しい。