GID_彼と彼女..と私のこれから

彼が<彼女>に変わっていく日々。私はどうしたらよいのか_戸惑う日々を綴ってまいります。

入院の日々

2007年09月20日 | 二人のこと
彼との距離感を広げることを意識しながら、ここ半年あまり過ごしてきた。
そして、私は現在も入院加療の身だ__。

彼との関係に一線を引いてから、もうどれくらいになるのだろう。
正確には思い出せないくらい、過去のことのように感じる。

むしろこの3年近く__は、病いに関しての一喜一憂の方が私の中では大きくなってきている。

ちなみに、彼の病室への訪問は断っている。
彼の外見云々ではなく、意志が通じ合わないことから、苛立つことを避けるためだ。


彼は私の体調の変化には、本当に疎かった。
どこまで鈍感で、私には無関心なのかと、呆れさせられることも多かった。

厳しい現実に直面することを極端に怖がる___いかにも男性的な思考のまま、自らの愉しみに耽る___。
私への言葉も、会社への人間への言葉にも、相手を慮る姿勢は汲み取れない。


無神経ともまた違う、不思議な態度をみせる彼___。

いまだに私と結婚したい_と、あちこちでにおわせていること自体、かなり自己中心的だ。

「結婚はない」「既に恋人でもない」
この言葉を何度となく告げてきた私に、どうしろというのだろう。

仕事上の理解者、また協力者であっても、個人的には理解しあえてないし、思いやれてない__。何度告げても、彼には響かないようだ。。


もはや、友達にも戻れないだろう。
いっそ、「二度と会いたくない」とでも言わない限り、彼は私の気持ちには一生気づかないのかもしれない。

いや、言ったところで、理解不能に陥るのが、彼__なのかもしれない。。

二月という名の<痛み>

2007年02月17日 | 私のこと
忘れたくても忘れられない<場面>__。
それは、一昨年の二月十四日のこと。

もう二年になるのか__。
思い出そうとしなくても、常にどこかにあるあの日の<痛み>。

喩え方としては相応しくないが、何かをなくしたかのような日。
体と心を切り裂かれたかのような激痛と喪失感。
命日とまではいわないが、苦しく辛く、痛いイメージしか抱けない2005年2月14日。


昨年の2月14日も苦しかった。
そして3月14日も。。

もう若くもないから、バレンタインデーだからといってはしゃぐことはないが、おとなだからこその過ごし方があることは知っている。
でもその日が苦痛を覚える日になり得るとは、一昨年まではおもいもよらなかった。


今年は__。
何もしなかった。
一昨年前に立ち返りそうで不安だったし、昨年のことも未だにリアルな記憶だし__。
だから、もう何もせず、忘れているかのようにやり過ごした。
(直前まで迷っていたのも、カードを用意してたのも事実だが)

それとは関係ないと思うが、今年は義理チョコを乱発してみた。
事務所の若いスタッフの意見に従い、現代の感覚にのっかってみた。
スタッフにいわせると、私は限りなくおじさんに近い30代なのだそうだ。。

しかし彼からは、13日に電話があった。
 明日どうする?___
と、普通にきいてきた。

 仕事が押しているし、体調もよくないから__
と、わたしは明言を避けていた。。

私の気持ちを察したのか、
 じゃあまたあらためて、ご飯食べに行こうね__
と彼。

 そうだね__
と私。
短い電話だった。


来週の入院のことは告げなかった。
事務所スタッフにも箝口令をしいている。

そう、今はまず仕事仕事仕事。。
邪念を捨てて、作業を進めておかなければ、治療もままならない。


治療に耐えるしかない、わたしの体___。
心にも、これ以上の傷はいらない。
だから、いましばらくは、自分のことしか考えられない、身勝手な人間でいさせてほしい。

 

新しく生きたい。

2007年02月09日 | 二人のこと
いよいよ鈍くなってきた、私の感情__。
腹も立たない、悲しくも思わない、思い返してみても泪が出ない。

しかし、こうして記そうとすると胃痛を覚えてしまうのだ。。
やはり自覚とは逆に、心は痛むのかもしれない__今でも。


最近の状態を、一文でいうならば__

彼は、需要なポジションでの仕事を全うしつつも、彼女であろうと日々努めている。
私は、再発した疾患の治療方法の検討をしつつ、できうる限り、仕事を進めている。

彼の中では、今なお私は、<結婚を踏まえた恋人>らしい。
私の中では、だんだんと薄れていく存在の人__しかし決して消えることのない幽霊みたいな人。


時折接触はあるものの、深い話は避けている。私は。
本能的に、自己防衛しているのかもしれない。

彼は___
公私ともに充実しているのだろうか、私の何倍もゲンキだ。
それに、よくしゃべる。
彼の笑顔と甲高い声に包まれると、私の胃痛はピークに達す。
しかし、私の体調の変化は、彼の目には映らないらしい。



新しく生きたい。
生き直したい。
死にたくない。
今はそのときでないと、私は信じている。




独りずつ

2006年12月27日 | 二人のこと
日記どころか彼との連絡が滞るぐらいに、秋以降は仕事が忙しい。
完全な休日というのも、ここ一か月あまりの間は確保できていない。
<持病>での通院もついついさぼりがちになっているが、体調自体はさほど悪くはない。
きっと夏以降、彼とのことに一線をひいたことも大きく関係しているのだと思う。


彼はといえば、部署での役割も徐々に重くなり、肩書き以上の仕事をこなさざるを得ない状態らしい。
ここ一年半以上の間、職場で問題になっていた彼の服装や名刺、移動のことなど今や昔のことのようになっているとか。(私の事務所を担当してくれている彼の後輩の話)
といっても、彼の様子は相変わらず____らしい。

 服装、髪型、アクセサリー、鞄、靴ほか、彼の性別意識___。

周囲の人々は、彼に合わすしかないだろ__みたいな目配せを、送りあっているようだ。

そんなの、私なら耐えられないだろう。
困らせたり気遣いさせてることに、腰を落ち着けていられなくなるだろう。
わがまま、偏った執着心、おかまいなしの振る舞い__を思い知らされ、情けなくなるだろう。

でも彼は違うようだ。
周りが気疲れするのもやむを得ず__程度なのかもしれないし、感謝はしていても心のどこかで<周囲の人間の義務>などとも思っているのではないだろうか。
そうでなければ、平然と仕事に没頭できるはずはないと思う。


でももういい。
私の考え方や希望など、彼の中(心)に反映されないことは、よくよくわかっているつもりだから。

彼と個人的な理由で会うことは、半月に一度あるかないか。
ゆっくり食事をする余裕もないし、近況報告に必要な時間を食事に使っているようなもの。

会えば、慣れた安堵感もあるし、リラックスもできる。
でも二人でゆっくりしていたい、どこか旅行にでも行きたい__とは思わない(と思う。。)。

手を握ってほしい、頭をもたしかける肩を貸してほしい、思いっきり温もりを感じていたい__と本能的に彼を求める気持ちがあっても、彼が気付いてくれない限り<成立>することはないだろう。
やはり、悲しいことだと思う。
我ながら、みじめなようにも思う。。

しかしいずれにせよ、彼もそう感じない限りは、どうせ<独りも同然>のこと。


自然消滅を望むわけではないが、行く先がそうであるならそれも仕方がないことなのかもしれない。


自分を楽にしてくれるもの

2006年10月20日 | 私のこと
思いのほか長かった慌ただしい日々。
未だ完全に落ち着けたわけではないが、精神的にはかなり楽になっている。

この間(かん)、友人や知人、また日頃無沙汰を重ねている方たちに至るまでの多くのひとたちに、ずいぶんと助けられたように思う。


物理的にも精神的にも、好意や気遣いに遠慮することもなく、心底委ねられる安心感があった。
以前の私なら、一人でどうにかしようと必死になり、逆に望まぬ結果を招いたであろう。
でも今は__。

自分でも驚くほど、ひとに甘え、ひとを頼れるようになっているのだ。。
年をとった所為なのか、我の強さみたいなものが控えめになってきたのか__。

いずれにしても、私自身に張りつめた空気はもうない___らしい。
最近、家族にもそう指摘されたし、滅多にあうことのない男性の友人知人たちからは<顔の印象が柔らかくなった>とも言われた。
やはり、人は一人では何もなし得ないし、易々とは生きられないものなのかもしれない。


彼とのことも全く同様であり、前には口に出せなかった感情も友人にきいてもらったり、ここに日記を残すときにも躊躇なく指が動いてくれている。

彼のことを友人に話すときは、相談というよりも、愚痴にも似た私の<感情の正誤を判定>してもらっているようなもの__。

ひとに話をきいてもらうときというのは、既に答えの出ている内容が多いはずだ。
その場合は、ひとに肯定してもらいたい思いが根底にありそうに思う。

でも私は__。
友人などにきいてもらう際は、『どう思う?』と、そのひとの感覚を質そうする傾向がある。
自分自身が100%正しいとは思っていないし、やはり多くの知恵は欲しいもの。

これまでは、ずっと私自身が得られる知識や常識感だけを参考にして、彼とのことについての感情もコントロールしてきたが__。
凡その答えを出しているかのような私の気持ち__を、自信をもって声にできるように、冷静に日々考えていきたいと思っている。

何が正しい、正しくない__そうではなく、望むものは何か__を導き出していきたい。

下着の意味

2006年10月19日 | 彼のこと
私たち女性は、小学校高学年か中学一年生にもなれば、当然のようにブラジャーをつけるようになる。

それは体の変化に伴う<必要なこと>だから__。

ショーツのかたちやデザインにこだわり始める時期より、はるかに早い<オトナへの一歩>といえる。

他の人はどうかはわからないが、私にとってのブラジャーは、特別大人の女性を意識するものでもなく、また恥ずかしいものでもなく、とにかく<必要不可欠>なものだったように覚えている。
それよりも、ブラジャー以外の下着類の方に、少々ときめいたことがあったような___。

とにかくブラジャーは必要なもの___思春期も今も変わらないように思う。


だが、彼といったら___。
<ブラジャーという名の下着>に、彼の思う女性性の象徴でも感じているのか、または、下着自体に憧れているのか____。
昨春だったか、不思議なほどに執着しているように思えた。

しかし私から見たかれの胸は、いくら少し膨らんできても、それは女性の胸とは異質なものだった。
肥満の男性の胸の方が、よほど中年女性のそれに近いものだろう。
肝臓他一部の内臓疾患をもつ男性の胸の方が、よほど自然な膨らみといえるだろう。

そう、彼の胸は女の私からみれば、ブラジャーなど必要のないものとしかみえなかった。
でも彼は必ずといってよいほど、常につけていたのではないだろうか。。
布地と皮膚の間には空間があったとしか思えないし、脇や背中、腰まわり、股ぐり、臀部にはくいこみそうな凹凸が___。
もちろんショーツも女性用だった。
上も下も、体に合っているとは思えないデザイン(不自然で強いラインが、いつも気にかかっていた)__。

下着だけは体に応じたものを選んでほしかった。
体に合っていないものを身につけて、皮膚や内臓に負担をかけて、何の意味があるというのか。
そこまで男物を排除しようとする理由は、彼の言い分からは納得できなかったし、彼自身辻褄の合わないことしか口にしていなかった。
だから、男物を嫌悪するというより、女物に執着している___といった感が強いのだ。

言い方が悪いのは承知の上だが、単に<女性気分に浸る>為ではなかったのか___。


最近の彼が、どういった下着を身につけているのかは知る由もないが、以前私がみてしまったブラジャーやショーツにかぶれた皮膚が、きれいに治っているとは思っていない。
きっと、黒ずんでしまっていて、人前では裸になりにくい状態のような気がしてならない___。






噂話

2006年10月18日 | 二人のこと
私の事務所も、運営というより経営という言葉を念頭に置かなければならなくなり、大きなプレッシャーを感じている。
このようにスパンの長い仕事の場合、常に先々の予定が入っていないとかなり不安になってくる。
そこで以前の勤務先などを通じての業務の拡大も考えている。

<営業活動>___。
とまでいかなくても、ついつい行く先々で仕事を探してしまうこのごろ。。
<頑張ってるね。でも息切れしないように、これまでの仕事を大切にしなさいね>と、アドバイスされることもしばしば。。
今現在進行中の仕事は、来年の秋までに終えるものばかり。
やはり少し焦ってしまう。


そんなやりとりの中、彼の噂話も耳にする。
もちろん、彼と私/二人の話も耳にする(尋ねられる)。

彼の勤務先の業績は順調のようで、彼自身も十分働けているようだ。
あのような主張をしていても、出世らしきものも果たせているのが不思議。。
それほど彼の仕事ぶりは優秀なのだろうか。。
(見下しているのではなく、一時十分な成果をあげられていなかったから)
人望__というものを望むのは、難儀だろうし。。
(女子用制服まで着用していたのだから)

現在は大きな仕事を抱えているらしく、土日関係なく出勤しているとか。
どうりでまともに連絡がないはずだ。
でも元気でやれていそうで何より安心できる。


ホルモン剤を中断し、一年が経つ彼___。
その後ほんとうにやめられているのかどうかはわからないけど、彼の性格上、簡単には再開しないものと思っている。
再開するときは、ほとんど生涯に渡って使用する覚悟をしたときだろう。

私は、彼の薬使用に関して、今はもう口を出す気はない。
彼がどんな理由、どんな考えを以って<肉体改造>に踏み出そうとも、戻らない戻れないことを承知の上ならどうにでもすればいいと思っている。
彼が一言でも愚痴るようなら、私は突き放す言葉でしか彼に応対しないだろう。

ただ医学的な見地からは賛成できないことに変わりはない。
薬の使用で、しなくていい疾患に罹ったり常に臓器や血管障害の不安に晒されること、また寿命を縮める懸念については、素人の私たちが思う以上にリスクが高いことも彼も理解しているはず。
それでも使わずにはいられないのだとしたら、もう好きにすればいい。

ただし何かの病気になったとき、お嘆きになる両親の前でどう彼は思うのか____
治療や闘病中に心配や面倒を親にかけてしまうことを彼はどう想像できているのか___
彼自身も、ほんとうのところはわかっていないだろう。

最終的な手術を考えていないのなら薬の使用はどうかと思う___私の考えは今も変わらない。

噂によると、彼の髪は少し短くなり、ストレスからか太りはじめたことで服装は前ほど女性ぽくないらしい。
体に合わせると、どうしても男物になってしまうのかもしれない。
とにかく客観的にみて、自分に似合うものを身につけていてほしい__。

もう一か月近く顔をみていないように思う。
でも次に会う約束も予定もない。
寂しくはないが、やはり気になる日もある___いろんな話を耳にした今日のような日は。


彼の笑顔

2006年10月13日 | 彼のこと
事務所での仕事がおそろしく滞り、主には夜間と週末だが、彼が手伝いにきてくれていた時の忘れ物だろうか__。
いろんな場所や引き出し等から見慣れない筆記具やスケールがちょこちょこ現れる。


筆記具の使い方ひとつにでも性格がうかがえることもありそうだ。

彼の使い方は意外と<雑>な感じか。
性格的には少々考え込むところもあるのだが(自分へのこだわりは人一倍の強さかもしれない)、彼の持ち物の傷み具合などにはそういうところは感じられない。
物品には執着しないのかもしれないが、少しいい加減なところもあるのだろう。

勝手に決めつけるつもりはないが、<結局は強い人>なのだろう。
いや、逞しい人なのだろう。

そう、一歩間違えば、自分には正直であり忠実なのだろう。身勝手なほどにね。
でも、良いようにいえば、納得さえできれば敢えて初志貫徹!とまでは突っ走らない人だと思う。
ただ__。頑固なことには違いがないと思う。


先月末、やっと終日通して仕事ができるようになった頃だったか。
私専用のデスクの引き出しの底の方に、見なれないファイルをみつけた。

白い無地の紙に一行の文字。

<事務所と一緒に、○○も大きくなってね>

彼の署名は、彼の笑顔の写真付き(顔だけ切貼りしていた__けっこう無気味)。

そして仕事上常備常用しているロングサイズの栞が、独立後の年数分だけ挿まれていた。


驚きにも似た嬉しさに嘘はないし、今になっても私の胸に響くものが残っている。
でも__。
以前とは違う何かが<立ちはだかって>いるのも事実。

でも、彼の気持ちは有難く受け止めたいと思っている。

空白の2か月半

2006年10月11日 | 私のこと
八月に入るや否や、私の家庭(家族)の事情により、事務所の仕事もままならない状態に陥ってしまっていました。
十月に入り、ようやく落ち着き始め、少しずつではありますが、7月末までの日常が戻りつつあります。


八月__
私的なことで仕事に手がまわらなくなったため、急きょ知人の事務所からスタッフを派遣してもらったり、以前問い合わせのあった希望者にお願いしたり....と、急場を凌ぐことに必死でした。
<当然>と書くにはあまりに都合良すぎますが、私の事情を聞き付けた彼も、後半には力を貸してくれました。。
お盆休みも夏休み旅行も一瞬にして飛んでしまいましたが、家族のことで頭はいっぱいでした。

九月__
今後のことを考え、正式にスタッフを二名雇用しました。
一人は二十代後半、もう一人は三十代前半。
これまでは私だけが居心地良ければいい....という感じの<部屋>でしたが、人が増え、デスクやパソコン、三和土の靴、置き傘なども増え、事務所が急に<会社>っぽくなりました。
今までのようには気楽にいかなくなり、給与を絞り出すだけの仕事をこなしていかなければならないことが少々不安ですが、非常時の安心感は得られるようになった次第です。
家族の件もやっと気を緩められるようになり、下旬には私自身も定期的に続けてきている短期の入院検査を受診。
再発の可能性は限りなく低く、暫くは仕事に専念できそうです。

十月__
忙しいことにかわりはないものの、気持ちに余裕が戻ってきたように感じています。
中途半端にしたままの<彼とのこと>も、はるか昔のことのような感さえありますが、今月に入り、またあれこれと思いを巡らせるようになってきました。

彼からは特別の言葉やアクションはありませんが(私の家庭状況や精神状態を考慮してくれているのだと思います)、めったに会うことも声を聞くこともないこの現状では、<新しい感情>は生まれてはこないように思います。

失望や嫌悪にも似た<疲弊>につきる感覚__。
それは今も変わりなく抱いていますが、接することがないことで、少しぼやけているようです。
だから、彼の日常は___知る由もないのです。
関心が全くないわけではないのですが__。
優先順位が高くはない__ということなのでしょうね。
いつまで経っても、私は<家族、事務所、私自身>の順番で、物事を考えてしまうようです。
彼はどうなのでしょうね。。


久しぶりにこの日記に戻ってきましたが、これから少しずつでも彼とのことも見つめていきたいと思います。

救い

2006年07月31日 | 私のこと
週のはじめだというのに、夜の早い時間から友人と映画にでかけ、楽しい食事時間を過ごした。
今日のお昼頃、友人(女友達)から電話があり、誘われるままに「うん」と言ってしまった。。
月曜で、仕事も慌ただしいというのに__。

主人が出張中で一人で食事するのも何だから__と彼女は言い、ついでに映画も観たいし、だから少し早仕舞いできない?__と付け加えた。

その友人は仕事を持っており、俗にいうSOHO、自営業者だ。
たまには大きく伸びをしたくなるそうで、化粧もおしゃれも久しぶり__と笑っていた。
旦那さんとはあまりでかけないの?__と聞くと、最近はねぇ....とまた笑った。


あーでも楽しかった。
私も映画を楽しめたし、気の置けない友人との食事やお酒、会話の時間はあっという間に過ぎていった。
仕事のこともイライラさせられる出来事も、すっかり頭から消えていた。

昨年の今頃ならば、友人の誘いも断ることが多かった。
彼とのことで頭も心も時間もいっぱいいっぱいだったから__。


その彼とのことも、友人に尋ねられてしまった。。

 今、どうなってるの__

 事実上、絶縁状態。お互いが個別に考え中_て感じかなぁ__

 どのくらいになるの?__

 うん....けっこう長いかな。二か月だっけ?(いい加減な自分に呆れた瞬間__)__

 率直に言ってさあ、どんな感じよ?__

 うん....9割方ダメかもね。元には戻れないというか、戻らないような感じ__

 そっかぁ....。よく考えた結果ならそれが最善だろうし。。大変だったね__

詳しいことは聞き出そうとしない友人だったが、このやりとりをきっかけにして私の方から1時間以上聞いてもらった話がある。
それは、その友人がもともとの彼を知っているということと、私の性分もよくわかってくれているから__。

友人に意見を求めたことは、愛情の概念や人間の性(さが)、執着の恐さ__など。
当然性同一性障害のことを含んだ彼のことや、含まない彼のこと、様々な見地での話となった。

私たちのことがきっかけになり、友人もGID等精神疾患については詳しくなっていた。
知らなかったけど、ほかの友人たちも今なお<勉強>してくれているそうだ。。

いろんなところでみんなに心配をかけてしまっている私__本当に申し訳ないと思う。


友人との会話で得られた<心の元気の素>はまだ整理がついていない。。
でも、彼とのことや彼自身のことについて決めつけるような意見を口にしなかった友人の優しさや賢さ、そしてこの時期になっての連絡や誘いに深く感謝している。

<話せば心は軽くなる__>
<口にしたらみえてくるものってあるよ__>
友人の言葉が私を楽にしてくれた。

今夜は、ほんとうに救われた__と思った。

ごめん....

2006年07月30日 | 私のつぶやき
家族の不安や不満、苛立ちはピークに達しているようだ。
私の家族でさえこうなのだから、彼のご家族の苦悩は察してあまりあるものがあると思われる。
あらためてそう思った。。

日頃は、めったなことでは彼のことを口にしようとしない私の家族だが、先日の法事やあの後あったらしい親戚とのやりとりで、思わぬ疲れを感じているようだ。
だから、ついつい口にしてしまうのだろう。。

 「いつまでも宙ぶらりんではいられないでしょ__」

私を気遣いながらも、吐き出した言葉は重い。

 「宙ぶらりんにしてしまってるけど、少しずつは変わってきてるんだ__。ごめんね__」

これで精いっぱい。
胃が痛い__とよく言うようになっているが、その原因はきっと私なのだろう。


だらしない私でごめん__
意気地がなくてごめん__
心配かけてばかりでごめんなさい__
もう少し、もう少しだけ待って下さい__

心の中ではいつもそう思っている。

やっぱり__

2006年07月29日 | 二人のこと
先日の法事の席でのこと。
<○○(私)のつきあっている人>の事__が、居合わせた親戚の間で少し話題になっていたらしい。。
やっぱり__。
どおりで親しいイトコが何も言わなかったはずだ。。
「ところで、まだ結婚しないの?彼はいるの?」の一言もなかったことが、あとあと不自然に思えていた。

あれから日数も過ぎた今日になり、家族との食事中にそのことを教えられた。

我が家からは2人で出席していたのだが、この日の出席者は確か35名前後だったはず。
そのうち何名の親族が、<私の恋人>に関心を抱いてくれていたのか。。
何人の人が、<彼自身>のことを知っているのか。。


家族の話によると、<彼の容姿>だけではなく、<あらゆる場面での性別>についても触れるような言葉もあったそうだ。
ざっと聞いた感じでは、<現実の彼>をまあまあ言い当てているようだった。。

家族も困惑したに違いない。
直接<たいへんそうだけど....>と私の家族に尋ねてきた親戚もいたらしいが、私には誰一人としてそのことを口にした人はいなかった。


特別隠しているわけでもなく(結婚や婚約の予定もないままなのだから__)、特別口にしてきたわけでもない<私たちのこと>。

<交際している彼>がいることは知れていても当然だろうが、その彼が<性同一性障害>でいろいろとうまくいかなくなっている___なんてことは、誰も知らないこと__のはず。

私の家族もそのことをわざわざ誰かにしゃべったことはないそうだ。
じゃ、どこからその話は出てきたのだろうか。。

女性の服を着た男と一緒にいるところ__を見られた?
職業上の関係者からの噂話__?
お互いの友人関係から__?


適齢期といわれる時期を大幅に超えているのに、なかなか結婚に縁がないから親族は気にかけてくれてことにかわりはないだろう。
でもやっぱり、私の彼のことは<タブー>に近いものなのかもしれない。
タブーでなければ、私に直接訊いてくるはずだから。。

そんな気の遣われ方は、どこか寂しい__。
親族にまで<こんなことで>心配かけているのかと思うと、情けなくなる。


そう、<こんなこと>にしなければならないことだと思う。

所詮、<三十代のオトナの恋愛ごと>__。
ちょっと珍しい状態にあること以外は、普通の恋愛関係だったのだから__。

そういえば__

2006年07月27日 | 彼のこと
会わないことで、記憶を根拠に感じられること__。
会わないからこそ気づくことも多い。


そういえば__。

彼の歩き方や話し方、言葉遣い。
ドアの開け閉めからお茶の飲み方。
ジャケットの脱ぎ方や小走りするときの足運び。。

<変わってしまった立居振舞>に、私の記憶も寄せ集められている。。

その殆どに彼の積極的な意識が働いていると思われるが、そのこと自体をどうこう言うつもりはない。
不自然な、というか場違いな意識的行動に、私は根深い抵抗感を抱いてきた。


ここにも書いたが、昨秋の運動会や自転車転倒事故、春先の兄弟の祝宴__などもそう。
ダイビングやボーリング、テニスやゴルフ等もそう。
自分の姿やその都度必要となる着衣__常にその場での<性別感>を第一に、彼は気にしてきた。
そしてその自意識は、彼から男性的な走り方や身体能力を<元々はなかったもの>にしていた。

そういうところにこそ、私は<違和感>を抱かざるを得ないのだ。。

自分の<女性性を意識できる気分>を第一に考えるのは彼にとってみれば当たり前のことかもしれないが、その場その場に相応しい言動ばかりとはいえない彼の判断の元が、私にはわからない。

無理矢理な、まるでとってつけたかのような、彼の考える女性的な立ち居振る舞いを、何でもかんでもに<採用>するのは如何なものだろうか。。

そんなこととあの自転車転倒事故とは無縁ではないだろうし、性同一性障害の告白後は殆どの機会を失った二人で楽しんできたはずのスポーツ。。
彼の運動神経は彼の記憶からは別人のものにされているかのよう。

いや、スポーツだけではない。
正装がマナーとなる非日常的なレストランやそういった場所でのパーティーや会合。。
<ワタシはGID>__そう言い放ってからの彼は、そういうところにも二人では行きたがらなくなっている。
私も敢えて誘わなくなってしまっている。。
そう、<禁句>のひとつなのだ。。

過月の兄弟の祝宴のときもひと騒動があったし。。
彼にとっての<正装>が何なのかは、彼の願望や考えだけで決めることではないと私は今も思っている。


何のための服装なのか__。
何のための社会なのか__。

主張も意識も大事なことだけど、彼自身がみている内面の女性性と、自他共に目に映る彼の容姿や行動との一致__というものは、そんなに容易なことじゃない。


こうして、日々の生活の様々な場面で、私は寂しさややりきれなさを感じてきた。
彼にとっても私にとっても、それまでの日常的な生活が失われてしまっているのだ。

しかし彼にとってはそんなことは寂しさの対象ではないのかもしれないが__。

でも私は以前のように、彼の背中を追いかけながらおもいきり走ってボールを追いかけたり、水中にも潜りたかった。
あの頃のように、おもいっきりお洒落して、お洒落自体を楽しんで、少しの緊張感を伴いながら、素敵なお店や美術館、建物に足を運びたかったと思う。


お互いに共有できていた楽しみまで、そこで感じ取っていたお互いの想いまで、<なかった事><私だけの記憶>にされてしまっていることが、とても悲しい。






いとこ

2006年07月23日 | 私のこと
今日は身内の法事に出席した。

参列者のなかには久しぶりに会ういとこもいた。
そのいとことは歳も近いことから子供の時から仲が良く、全くの偶然だが進んだ大学、そして学部も同じだった為、2年間程よく顔を合わせていた。
学科は違っていたものの、授業面でもなにかと助けてもらうことも多く、お互い親や兄弟には知られたくない事も共有したり_。

五年ほど前のいとこの結婚式後は全く会っておらず、奥さんと2歳の子供を連れ立っていた彼は、とてもかっこよくなっていた。
独り者のときより、はるかに素敵な男性になっていたことを嬉しく思った。

また、結婚前には二人で飲みにいくことも珍しくなかった。
当然いろんな出来事もあった。
そんな話をしているうちに、来月早々にでも<夜遊び>しよう__という話に。
いとこはあまり気にしていないようだったが、私は奥さんの気持ちが気になる。。
まるで兄妹のようないとこ同士とはいえ、奥さんにしてみれば<自分の知らない世界>に浸る亭主をどう思うのかな__なんて思ったりもする。
だから、詳細はまた後日__ということで別れた。

自分の親兄弟や友人にも、<話したいのに話せない>__そんなことも彼には聞いてもらいたいな....と感じる不思議さ。
ほんとうに来月、ゆっくり話せる機会に恵まれたら、私はきっと<彼とのこと>を話してしまうだろう。
ひょっとしたら親戚の間でも噂になっているような気もするし、そのいとこの耳にも何らかのカタチで届いているのかもしれない。
<恋人は?>___今思えば、そんな話題ひとつ出なかったことも逆に不自然だ。。


<いとこ>という、適当な距離感と根強い信頼感を伴った<情>は、年月を経ても色褪せないようにも感じられた一日。







無感..

2006年07月21日 | 二人のこと
先日の件では早速彼から連絡があった。
電話__ではなく、パソコンへのメール。
しかも、長文のものだった。


彼の両親からの贈り物__については、事前に相談があったとのこと。

○○さんは元気にしているのか__
○○さんの仕事は忙しいのか__
お前たちはどうなっているのか__
○○さんの事務所の住所は__

息子自身のこと、交際している相手のこと__親としては当然の心配だろう。
何より、二人はどうなろうとしているのか__
彼のメールによると、かなり気にかけていらっしゃるそうだ。

でも、当たり前なんだろうなとも思う。
親だけに息子自身の心配だけでもいっぱいいっぱいだろうに、その息子に恋人がいるのだから、思い巡らせることは山ほどおありなのだろう。


<親>という立場は、<親>としての生き方は、なんて苦しいのだろう。
私にはできそうもない__と思う。
以前、子供の存在について彼とも話し合ったことがあったが、私自身が精神的には大人になりきれていない__そんな少しやましい思いが未だに消えないので、このままでは親にはなれないと思う。
彼のご両親のような、<見守り通す>包容力や慈愛に満ちた<親心>の真似事など、到底できそうにない。

世間には、私のような?、自分勝手な<コドモオトナ>が増えているような気もする。
みんな自分のことばかり。
どんな理屈を並べてみたところで、無責任でわがまま放題な生き方の言い訳にもならないはずだ。
悪い意味での個人主義__かもしれない。


あ....彼のことばかり責められないか__。
私も十分に、<自己中心的>だ。。

自分の<負のきもち>に負けている。
<折れる>ことを、折れることの苦しさから逃げている。
そんなことも自覚しているのに、直せない<狡猾さ>。

超えられないのは、彼との壁ではなく、自分の壁__。

彼にも私と同じようなところがあるのかもしれない。
超えられないのは、
 <性別へのこだわりを持ち続けることを外そうとはしない彼の人生>への執着。
 <性同一性障害という名を伴っての生き方>を彼の生き方の中心に据え置くことの安定感。


メールには、
彼自身の近況などはほとんど触れられておらず、<わたしたちの現在>の状態についての感慨が長々と述べられていた。
でも、正直言って<的外れ>なことばかりだった。。

これではどれだけ長く時間や距離を置いたところで、何の解決策にもつながりそうもない。
やはり距離を置き過ぎたことは失敗なのかも。。
困った。。

他にも驚かされるような内容もみられた。
そんなことを今さら言われても__みたいなことが多い。


長い文面を二回読み直した。
でも私の心は少し鈍感なのか、あまり<感じる>ことは得られなかった。

無・感....。

ヒトリに慣れ過ぎたことも、大きなマイナスといえそうだ。