ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2024年4月3日。ウクライナ侵攻から771日目

2024-04-03 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年4月3日。
 今朝のミンスク。うっすら雪が積もりました。気温は1度。

 ロシア国防省は今日、モスクワで先月22日に起きた銃乱射事件以降、ロシア軍の入隊が大幅に増えたと発表しました。
 年初から軍と契約を結んだ10万人余りの入隊者のうち、過去10日間の新規契約者は約1万6000人に上ったということです。
 さらに過去1週間に各都市の選考会場で行われた面接では、入隊希望者の大半が事件の犠牲者のために報復することを入隊の主な理由として挙げたとしています。

 本当でしょうか。本当なら、高給が目当てで入隊を希望するのではなく、感情を理由に発奮して入隊したロシア人が増えたということになります。
 さらにロシア軍への入隊というのはウクライナへの戦地に赴きたいということであり、テロと戦うということでは主な目的ではありません。
 実際にそういう希望者がいるなら、その人達は今回のテロ事件の背後にウクライナがいるというロシア大統領の発言を固く信じている人ということになりますね。 
 ウクライナ政府が関与を否定し、イスラム国が犯行声明を出しているのに、いやウクライナのせいでテロが起きたんだ、ウクライナに報復したいと信じている人がロシアに大勢いることになります。
 日本人の感覚からすると、そんなに自分の大統領の言ってることを信じるの?と思うでしょう。
 
 ただ、上記のロシア国防省の発言は入隊者を増やしたいがために、わざと「希望者の大半が事件の犠牲者のために報復するって言ってましたよ。」と国民に宣伝しているような気がします。
 アンケート調査の結果の数字でもないですし。
 いろいろとイメージづくりをしているのではないでしょうか。
 
 


2024年4月2日。ウクライナ侵攻から770日目

2024-04-02 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年4月2日。
 今日、ベラルーシは4月とは思えない気温、24度です。蒸し暑い・・・。しかし、夕方大雨が降って、気温が4度にまで下がりました。1日で気温が20度も下がるのはベラルーシでも珍しいですね。

 毎年4月2日はロシア・ベラルーシ連合条約締結の日です。この時期になるといかにベラルーシとロシアが仲が良いのかさまざまなイベントが開催されます。

 これに先立ち、ベラルーシ人とロシア人の国際結婚の調査結果が発表されました。
 2023年、外国人と結婚したベラルーシ人のうち、半数以上の58.7%がロシア人との結婚でした。
 またベラルーシに居住するロシア人同士の結婚も26件あったそうです。
 それだけロシア人がベラルーシにたくさん住んでいるということですね。

  2019年の国勢調査によると、70万7千人のロシア人がベラルーシに住んでいました。コロナ禍前の数字を出してきていますが、これはどういうことなのでしょう。コロナ禍の影響で人が移動する(帰国する)ことが増えたので、正しい統計が取れなくなったのかもしれません。
 このうち約60万人が都市部に居住しており、残りの11万人は農村部で暮らしています。

 また2023年には17万5千人以上のロシア人がベラルーシの療養所(サナトリウム)など保養施設に訪れています。外国人総数のうちロシア人が93%を占めています。ロシア人にとってはベラルーシが人気の保養先のようです。言葉の壁もないし。

 2023年、ベラルーシとロシアの相互貿易額は6.3%増加しました。主にベラルーシはロシアへ乳製品と肉製品、トラックと乗用車、テレビ、モニター、プロジェクター、トラクターを輸出しました。
 そしてロシアからは石油、ガス、鉄金属などを輸入しています。 2023年のロシアからベラルーシへの投資額は51億ドルに達し、2022年よ​​り12億ドル増加しました。
 ベラルーシにはロシア資本の企業が2,300以上進出しています。
 蜜月関係というより経済制裁を受けている今、両国が助け合わないといけないという状況だということでしょう。


 ロシア中部のタタールスタン共和国でドローン攻撃があり、ウクライナ側はドローン製造工場を攻撃したと主張しています。
 攻撃を受けたのはエラブガ市の経済特区「アラブガ」とニジネカムスク市の石油施設で、少なくとも7人がけがをしました。
 ウクライナメディアは軍情報総局が無人機の製造工場を攻撃したと報じています。大した戦果があるように見えませんが、問題なのはタタールスタンはウクライナ国境からは1300キロ離れていることです。1300キロ離れた標的ですらドローン攻撃ができると証明したいようです。
 この「アラブガ」でも15歳から17歳の専門学校生が24時間態勢でドローンの組み立てを行っていると報じています。
 結局、この21世紀の戦争とはドローン対決ということなのですね。

2024年3月31日。ウクライナ侵攻から768日目

2024-03-31 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月31日。

 ロシア大統領府は今日、大統領が春の徴兵に関する大統領令に署名したと発表しました。
 4月1日~7月15日までに、15万人を徴兵するそうです。ロシア軍は人手不足でどうしようもないのでしょう。
 対象は18歳~30歳までのロシア国民です。(ベラルーシは27歳まで。)


 ロシア国防省は今日、ウクライナのエネルギー施設や軍事施設に、大規模な攻撃を行ったと発表しました。
 西部リビウがミサイルとドローンあわせて27機の攻撃を受け、ウクライナメディアによると1人が死亡しています。


 ロシア国家対テロ委員会は、ロシア治安部隊が今日、ダゲスタン共和国でテロ実行を計画した容疑でテロリスト3人を拘束したと発表しました。
 同委員会によれば、治安部隊はカスピ海沿岸のマハチカラとカスピスクの潜伏先で、自動小銃、弾薬、手製の爆破装置などを押収したそうです。
 今月22日のモスクワのテロ事件では、タジキスタン人が容疑者となっていますが、現在ロシア全土に厳戒態勢が敷かれています。
 ダゲスタンとかタジキスタンとか名称が似ているので混乱しやすいですね。

 
 タジキスタンの労働移民雇用省によると、銃乱射テロ事件以降、ロシアからタジキスタンへ入国する移民労働者が急増しています。同省副大臣の話では、同省は多数の問い合わせを受けており、大半はロシアで働いている移民労働者が不安を感じ、ロシアからの出国を希望する内容だそうです。
 タジキスタンからの出国者より同国への入国者の方が多くなったということです。テロ事件以降、タジキスタン人というだけで殴られたりする事件が起こっていますから、ロシアから出国して故郷のタジキスタンに戻りたいと考える人が増えるのは当然ですね。
 ただ同省は、ロシアからの移民流出は一時的な現象と想定しています。
 ロシアに移住した、あるいは出稼ぎに来ているタジキスタン人が大勢いるわけですから、それがみんなタジキスタンに戻ったら、ロシアでまた労働者不足が進みます。

 

2024年3月30日。ウクライナ侵攻から767日目

2024-03-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月30日。
 今日は土曜日。そして土曜日は私にとっては日本語の授業がつまっている一番忙しい日です。
 出勤のため地下鉄を利用しています。
 いつものように地下鉄に乗っていたら、職場最寄り駅の一つ手前の駅で急に止まってしまいました。
 車内アナウンスによると「技術面の問題発生により停車します。」しばらく待っていると「あと15分は停車したままです。」と放送されたので、その駅で降りることにしました。
 その後、一駅分歩いて職場に到着。ぎりぎり授業に間に合いました。
 これが職場からもっと離れた駅で下りていたら完全に遅刻。

 それにしても地下鉄で何があったんだろう、歩いている途中、消防車が2台走っていくようすを見かけたけど、最近モスクワのテロのせいで、最近ミンスクの地下鉄も警備が強化されているのに何だろう・・・と思いながらも授業をしないといけないので、ニュースなどは見ていなかったのです。

 その日の仕事が終わって、ニュースサイトを開いたら、ブレーキの故障だったことが分かりました。テロなどではなくて
よかった。
 午前9時35分ごろ、私が乗っていた地下鉄車両ではなく、3本ほど後ろを走っていた車両がオクチャブリスカヤ駅とレーニン広場駅の間を走行中、ブレーキが故障して煙が発生して停止。他の車両も最寄り駅で停止したということでした。
 事故が発生した場所は私はすでに通過した後でした。
 
 午前9時56分に電車の運行が再開されたとのことで、もちろんテロでも何でもなくて大した事故でもなくて、良かったと思いました。
 でも、ちょうどその車両に乗り合わせていた人がスマホで動画を撮っていて、ネット上に出回るんですよね。
 それを見たら、停止した車両の中に煙が立ち込めていて、どうもこのへんから煙が出ているように見える車両の床の部分を撮影しています。
 すると座席の下のあたりから火花が散りました。幸い火災は発生しませんでしたが、乗り合わせていた乗客は車両の端のほうに寄っていて、私は自分がこのときこの車両に乗っていなくてよかったと思いました。
 地下鉄の中で火花が散るのは見たくないですね。 
 けが人もなくて本当によかったです。
 

2024年3月29日。ウクライナ侵攻から766日目

2024-03-29 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月29日。

 モルドバの児童合唱団「ラプソディ」がワルシャワのコンサートに出演した後(すぐに母国へ帰国すればよかったのですが)ベラルーシにも入国して、音楽フェスティバルに出演しました。
 その後、モルドバに帰国しようとしましたが、ポーランドもリトアニアもベラルーシからモルドバ人が国境を越えようとするのを許可しませんでした。

 「ラプソディ」の団長の話によると、ベラルーシの音楽フェス出演後、バスに乗ってポーランドの検問所テレスポリに到着したところ、夜中に4時間待たされた挙げ句、バスはこれ以上先へは進めないと告げられました。
 団長がモルドバ外務省に連絡すると、リトアニア国境に行くようアドバイスを受けました。
 そこへ直行すると、ベラルーシ側の検問所は問題なく通過。しかしリトアニアの検問所ではバスは離れたところに駐車させられ、団長だけが国境警備隊と話ができる状態に。
 合唱団の子供たちはバスの中で一晩過ごし、7時間も待たされ、トイレに行きたいと言っているのにバスから降りることは禁止。
 団長がバスから下りて、子どもをトイレに行かせたいと言おうとすると、リトアニアの国境警備隊はバスに戻れと命令。
 子供たちをトイレに連れて行きたいと何とか訴えると、国境警備隊はロシア語がわからないとすっとぼけます。
 団長がそれでもと二歩前に出ると、国境警備隊の一人が機関銃を向けてきました。
 子どもたちはトイレにも行けずバスの中に缶詰の状態。

 その後、国境警備隊はモルドバの子ども合唱団が国境を越えることを許可されなかった理由を示す文書を持ってきましたが、そこに「(モルドバの子ども合唱団は)リトアニアの国家安全保障に対する脅威であるから」と正式に書かれていたそうです。
 この事件はベラルーシで報道され、ベラルーシ人はモルドバの子どもたちが一刻も早く家に帰れるよう祈っていました。
 報道されると、今度はリトアニア側が、モルドバ人側に書類の不備があったと言い出しました。

 ベラルーシ側は子どもたちを気の毒に思い、国境近くの村へバスを移動させ、地元の学校で給食をごちそうしました。
 内訳は子供 11 人、大人 12 人、バス運転手 2 人だったそうです。
 この人たちはベラルーシに大変感謝していました。

 報道や外交レベルの交渉のおかげで、慈善団体が支援を申し出たり、モルドバの有名な野党政治家がキシナウまでの航空券の支払いを申し出てくれたそうです。
 さらに同行していた大人(合唱団のメンバー、子どもの保護者)もSNS上で助けを求めるメッセージを公開し始め、これに応じた人々の中にモルドバの前大統領イーゴリ・ドドンの電話番号を知ってい流人がいたので、すぐに電話してくれたそうです。
 ドドンはリトアニアのモルドバ領事に連絡を取り、しばらくして、モルドバ外交官が問題の解決に乗り出しました。
 ベラルーシのモルドバ大使館からも村の学校を訪問。児童合唱団に対して、帰国できるようにすると約束しました。
 そして、今日の午後、合唱団は国境を超えてリトアニアに入国できました。その後1日かけて陸路でモルドバに帰国する予定です。明日ようやく家に辿り着けそうです。



 ロシア最高検察庁は今日、「百万本のバラ」などのヒット曲で知られる国民的歌手アーラ・プガチョワをスパイを意味する「外国の代理人」に指定するよう法務省に要請しました。
 御本人はとっくに家族でイスラエルに移住。
 夫のテレビ司会者マクシム・ガルキンが侵攻を批判したところ、外国の代理人に指定されたため、自分自身も指定するよう訴えていました。
 その結果が今日のこの決定です。
 例えて言うなら、日本政府がどこか隣の国に侵攻して、それを批判した歌手(紅白歌合戦でトリになっている歌手)を外国人のスパイ認定し、命の危険を感じてどこか遠い中立の国に家族で移住しました、もう日本国内の歌番組には出演しません、と言っているような感じだと言えばわかりやすいでしょうか。


2024年3月28日。ウクライナ侵攻から765日目

2024-03-28 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月28日。

 ロシア連邦捜査委員会は今日、モスクワ郊外の襲撃事件で押収した機器を分析した結果、「拘束したテロリストが、ウクライナの民族主義者とつながっている証拠を得た」と、テレグラムで明らかにしました。
 ウクライナ政府やイスラム国が否定しても、とにかくロシアが書いたシナリオ通りにしたいようですね。

 他にも、ウクライナからテロ実行犯に多額の資金や暗号通貨が送られ、犯罪の準備に使われたと確認したと報告。
「計画的な行動と入念な準備、犯罪の首謀者(ウクライナ)からの資金的支援が完全に裏付けられた」と結論づけています。捜査委員会はまた、「テロの資金計画に関与した」として、新たに別の容疑者を拘束したと発表しました。これで計12人の容疑者が拘束されたことになる。この12番めの人が拷問を伴う取り調べを受けているのでしょう。

 テロ事件ではすでに死亡者が増え、すでに143人となっています。

2024年3月27日。ウクライナ侵攻から764日目

2024-03-27 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月27日。

 ロシアの治安部隊はモスクワ郊外の物流倉庫で今日、5000人の移民労働者に対して抜き打ち検査を行いました。この検査でイスラム系移民38人が滞在登録の不備などを理由に摘発されました。
 独立系メディアによりますと、軍事事務所に連行された人もいて、ウクライナとの戦闘の前線に送られる可能性があります。 
 兵士不足を補うために、ロシアの移民(外国人)に武器を手に取らせて、戦争に巻き込もうとしています。

 22日のテロの実行犯の出身国とされるタジキスタン系移民が運行するタクシーでは、乗車拒否が頻発しています。
 タジキスタン人男性は差別されないようにひげをそり始めているそうです。

 ロシアのイスラム系住民は2500万人、移民労働者は600万人といわれています。
 こんな数の労働者を差別して、ロシア経済はどうなるのでしょうか。
 国民の移民排斥感情が膨れ上がったのは想定外だったのでしょうか。ロシア大統領は「排外的な愛国主義は国を破滅させる」と述べ、国民を牽制しています。
 容疑者がタジキスタン人だったことを知ったとき、こうならないように、「いや、黒幕はウクライナだからね。」とロシア大統領は繰り返したのではないでしょうか。
 もっともイスラム国が犯行声明を出し、容疑者を拷問していたことに対してロシアへの報復を宣言しているので、泥沼化の様相です。

2024年3月26日。ウクライナ侵攻から763日目

2024-03-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月26日。

 22日にモスクワのコンサートホールで起きた大規模テロをめぐり、ベラルーシ大統領は今日、事件発生直後にロシア大統領と連絡を取り、ベラルーシとロシアの国境管理の態勢を強化した結果、容疑者はそれで背を向けてウクライナ側に向かったと述べました。

 当初からウクライナ側が国境を越える「窓口」を用意していたとするロシア大統領の主張と矛盾しますね。
 今回の事件が起きた後、両国大統領はすぐに電話会議。
 そしてすぐにベラルーシは国境地帯の警備を再大レベルに強化したことは、事件当日の夜にすでにベラルーシでは報道されていました。
 電話会談で、ロシア側から「容疑者はベラルーシ方面に逃げたらしい。」という情報を得たので、すぐに国境警備を固めたのだと推測されます。
 容疑者は翌日には拘束され、ロシア大統領は裏でウクライナが関与しているとかだからウクライナへ逃げたとか発言。
 
 今日になってベラルーシ大統領がこのような発言をしたのはなぜでしょう。
 理由としては、犯罪者を入国させなかった、つまりベラルーシを守ったという指導力を国民にアピールするためだと思います。
 ベラルーシの大統領としてはそうして当然なのですが、ウクライナに逃げようとしていた(ウクライナが関与している)と主張するロシア大統領との主張と矛盾する結果になってしまいました。
 

 今回のテロ事件の影響で、ロシアでタジキスタン人への差別が始まるのではないかと心配していましたが、そのとおりになりました。
 ロシアでは軽犯罪であっても犯人の外国人は追放すべきという国会議員の主張が出てきています。
 ロシアのダワンコフ下院副議長はテロ2日後の24日、テレグラムに「良心的に働きたい人だけでなく露骨な悪を望む人々もロシアに来るのは簡単だ。軽犯罪を犯しても追放するなどあらゆる範囲の措置が必要だ」と投稿しました。
 シェレメト下院議員も最近西側の情報機関が移住者を利用してロシア国内の状況を不安定にさせる恐れがあるとし、「移住を規制して国内安保を守らなければならない」と主張しました。
 ロシア労働社会保障省は移住労働者が事前に登録した勤務地と異なる場所や会社で勤める場合、15日以内に強制出国させる法案提出を準備しているとロシアメディアが伝えています。
 ロシアのクラスノフ検事総長は今日、「昨年ロシア国内の移民者犯罪が前年比75%増加した。市民の安全確保と外国人労働力活用にともなう経済的合理性の均衡を合わせる必要がある」として外国人嫌悪をあおる発言をしました。
 ロシアの一部地域ではロシア人が移民の所有という理由で建物に火を付けたり、路上でタジキスタン出身の移民を無差別で暴力を振るう行為も発生しました。道を歩いているだけで殴られています。
 外国に住んでいる日本人である私としては、こういうニュースを聞くと、ロシアには行けないと思ってしまいます。またベラルーシに飛び火だけはしてほしくないです。

2024年3月25日。ウクライナ侵攻から762日目

2024-03-25 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月25日。

 予定通りロシアの宇宙センターから打ち上げられたソユーズMS-25に搭乗したベラルーシ共和国初の宇宙飛行士(しかも女性)マリーナ・ワシレフスカヤ氏(元ベラビアの客室添乗員)が国際宇宙ステーションに到着しました。
 宇宙空間でバクテリアを使った実験などを行う予定です。
 国際宇宙ステーションの中には、アメリカ区域、ロシア区域など一応区分けされているんですね。
 ワシリエフスカヤさんは、「私がアメリカ区域に行くとき、アメリカのビザは必要ないんです。」というジョークを地球に送っています。
 これなのに地球上では・・・戦争とかテロとかやってる場合じゃないですよ・・・

2024年3月24日。ウクライナ侵攻から761日目

2024-03-24 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月24日。

 22日に発生したモスクワのコンサートホールのテロ事件により、ロシアサッカー連合(RFS)は25日に予定されていたパラグアイ代表との国際親善試合を中止すると発表しました。
 この他大勢の人が集まるイベントが次々と中止されています。

 事件から2日経ってさまざまな情報が出てきています。
 被害にあったとされる2人のベラルーシ人について。2人とも40代の男性で、コンサートを聞きに来た観客ではなく、事件現場になったクロッカス・シティ・ホールの警備員をしていたそうです。
 会場の入り口の警備員はすぐ射殺され、テロ実行犯は会場の中に入っていきました。
 ベラルーシ出身の警備員は観客を守るため、テロリストに立ち向かったそうですが、1人は腹部に3発の銃弾を受け、現在も重態のままです。
 もう1人の警備員は観客を安全なところへ誘導しようとしましたが、火災に巻き込まれ、行方不明となってしまいました。
 瓦礫の中から発見された遺体の身元確認作業が続いていますが、その中にいる可能性が高く、家族から外務省に身元捜索願いが出されました。

 残念ながらベラルーシ女性一人が事件の犠牲者となっていることが今日の夕方報道されました。40代の女性で詳細は不明ですが、死亡が確認されたとのこと。

 現場となったコンサートホールでは「ピクニック」というバンドが出演予定で、メンバーは全員無事でしたが、このバンドのアシスタントディレクターであるエカチェリーナ・クシュナーさんの死亡が今日、家族によって確認されました。

 コンサートホールのクローク係に地元の15歳の男子中学生がアルバイトで事件発生当時、働いていましたが、火事が起きたときのマニュアルを読んでいたのを思い出し、冷静に従業員用出入り口を開けて観客を誘導。授業員だったので出口の電子キーのカードを持っていたのです。観客を誘導し、その出口を通って100人以上が外部に脱出できたそうです。本人も無事でした。
 この中学生、イスラム・ハリロフさんはイスラム教徒です。
 近々、ロシア政府から勲章が授与される予定。

 ロシアは今日は追悼の日。ロシア大統領報道官によると、プーチン大統領はノヴォ・オガレボの公邸敷地内にある教会で、クロッカス・シティ・ホールでのテロ攻撃で亡くなった人々の鎮魂のため、ろうそくに火を灯しました。
 (私が気になったのは、公邸内に教会があること。自分の家の庭に自分専用の教会を建てたんですね。)

 ベラルーシのカトリック教会や正教会では、日曜日ということもあって犠牲者の追悼ミサが行われました。


 サンクトペテルブルグの大型ショッピングセンターに「爆発物を仕掛けた」という電話がかかってきたため、買い物客らが避難する騒ぎになりました。しかし、いたずら電話だったようで、不審な物は見つかりませんでした。人騒がせな・・・
 しかしこういう愉快犯が必ず出てきますよね。

 他にもモスクワのシェレメチボ空港で、エレバン行きの飛行機に搭乗した女性客が、手荷物の中に爆弾が入っていると言い出し、飛行機の出発が遅れました。


 ポーランドの国防相は、今朝ウクライナを攻撃するロシアのミサイルがポーランドの領空に侵入したと発表しました。ロシア軍のミサイル1発がポーランドの領空におよそ2キロ侵入し、領内をおよそ40秒間飛んだ後、ウクライナの方向に飛び去ったということです。
 ポーランド国内に被害は出ていませんが、ポーランド政府はロシアに説明を求めるとしています。
 ロシア軍は今日もポーランドに近いウクライナ西部の都市リビウや首都キーウなどをミサイルや無人機で一斉攻撃していて、このうち1発がポーランド領空に侵入したとみられます。

2024年3月23日。ウクライナ侵攻から760日目

2024-03-23 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月23日。

 昨夜にモスクワ郊外のコンサートホールで起きた銃乱射テロ事件。死者の数が130人以上に増えました。

 大統領府報道官は事件発生後すぐに「大統領はすぐに報告を受けた」と発表し、今日未明にロシア大統領は声明を出すと国営メディアが予告したのに後に、誤報として訂正されました。
 23日昼までベラルーシ大統領などの首脳と電話会談しています。
 すぐに過激派組織イスラム国が犯行声明を出し、何百人ものキリスト教徒を殺害に成功、実行犯らは拠点に無事戻ったとしました。

 ロシア大統領は動画演説で実行犯らのためにウクライナに越境する「窓口」が用意されていたと主張しました。背後にウクライナがいる、容疑者はウクライナへ逃亡しようとした、ということです。
  
 そしてロシア内務省は今日、ウクライナ国境ブリャンスク州で、逃亡しようとしていた容疑者らをカーチェイスの果てに拘束。実行犯として拘束された容疑者4人は全員外国籍でロシア人ではないとしていますが、国籍は公表していません。このあたりのロシア発の情報は二転三転しており、不確かあので、注意が必要です。
 逃亡に使った車の中にタジキスタンのパスポートが複数見つかったという報道はありました。

 ところが、タジキスタン外務省によると、ネットでモスクワのテロ事件の容疑者として個人情報が出回ってるタジキスタン国籍者のうち一人は犯行時も今も自国の首都ドゥシャンベに住んでおり、ロシアには行っていない。もう一人はロシアの都市のサマーラでタクシー運転手として働いていますが、犯行時には家にいたそうです。タジキスタン人もいい迷惑ですね。

 またブリャンスク州はベラルーシ国境とも接していますが、容疑者たちはウクライナ国境ではなく、ベラルーシ国境の近くで拘束された模様です。
 だからウクライナではなくベラルーシへ陸路で逃走しようとしたということになります。ベラルーシ経由でウクライナへ行こうとしたのではないか?という憶測がネット上に流れていますが、今ベラルーシとウクライナの間の国境は閉鎖されていますよ。

 ウクライナ大統領はロシアが責任をウクライナに転嫁しようとしていると非難。事件が起きてから、ベラルーシ大統領らと何らかの話し合いをして、その調整に時間がかかり、動画演説の発表が予定より遅くなったということかもしれません。

 今回の襲撃はウクライナは関係ない、我々の成果であると言いたいかのように、イスラム国は再び犯行声明を出し、襲撃の様子とする約1分半の動画を系列メディアで公開。実行犯とみられる数人の男が銃を乱射したり、床に倒れた人を刃物で切り付けたりしていました。最初に警備員を殺害して、あっという間にコンサート会場の中に侵入。6000席もある会場のチケットは売り切れており、開演15分前で観客が集まってきたところを無差別乱射です。
 実行犯は4人で、犯行声明によると機関銃や拳銃、ナイフ、爆弾を所持し、ホールに侵入。3人が銃撃する間に1人が爆弾を仕掛けたということです。

 ロシアのオンラインメディア「デバチ」は今日、容疑者の一人として露西部ブリャンスク州で拘束された男が拘束現場での当局側の尋問に「50万ルーブル(約82万円)の報酬を約束されて銃撃事件を起こした」と答える様子を撮影したとする動画を公開しました。
 動画内で男は、約1カ月前に交流サイトを通じ、氏名などが不明な人物から接触を受けたと説明。無差別銃乱射事件を起こす見返りに50万ルーブルの報酬を約束され、事前に半額を送金されたとしました。事件で使った銃に関しては「彼らから渡された。彼らが何者かは知らない」と述べました。
 こんなお金の話を出されただけで、あんなにパンパン人を撃ちまくれるんですね。

 現場となったクロッカス・シティー・ホールは火災で焼け落ち、瓦礫の下に犠牲者が閉じ込められています。

 私の日本語教室の生徒さんの親戚がこの会場の近くに住んでいて、昨夜は家の窓から燃え上がる火を見ていたそうです。
 その生徒さん自身も数年前にこの会場へコンサートを聞きに行ったことがあり、会場自体はとても大きく、見やすい構造になっていて、とてもいいコンサートホールだったこと、ショッピングセンターも併設されていて、とてもきれいなところだったのにと話してくれました。
 
 ただ、建築の専門家によると、複合施設は建築資材に安い中国製を使用しており、耐久性や耐火性の低い建物だったそうです。
 火災が発生したときも火災報知器が鳴った証言はなく、スプリンクラーも稼働していませんでした。また有毒ガスが建物内部にこもらないようにする排煙装置があったにも関わらず、それも稼働したようすがなく、光熱で安物の建築資材が溶解。建物が崩落してしまいました。
 今回の死者のうち、銃殺されて死亡した人は40名ほどで、後は火災が死因だそうです。6000席の会場のチケットは売り切れで満席だったということは、もっと被害が大きかった可能性もありました。

 ロシアではこんさーとだけで多くのイベントが中止・延期されています。
 ベラルーシも同様です。またアニメフェスティバルが中止になるんでしょうね。
 明日24日はロシアは追悼の日になることが決まりました。

 ミンスクでも今日は地下鉄の警備体制が厳しくなり、手荷物チェックを受ける乗客も多かったです。


 今日、ロシアの宇宙センターからソユーズMS-25が打ち上げに成功。ベラルーシ共和国初の宇宙飛行士(しかも女性)マリーナ・ワシレフスカヤ氏(元ベラビアの客室添乗員)も搭乗し、宇宙へ飛び立ちました。25日に 国際宇宙ステーションに到着予定です。
 アメリカのトレイシー・ダイソン氏と、ロシアの宇宙飛行士オレグ・ノビツキー氏も搭乗しました。
 宇宙船の中では人種関係なく協力しあって宇宙の旅をしています。それなのに地上では・・・

2024年3月22日。ウクライナ侵攻から759日目

2024-03-22 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月22日夜。

 モスクワ郊外の複合施設内にあるコンサート会場「クロッカス・シティ・ホール」で、迷彩服を着た武装集団が侵入し、銃を乱射しました。少なくとも40人が死亡、100人以上が負傷し、現在、建物では火災が発生しています。

 アメリカの在ロシア大使館は今月7日、過激派が「モスクワでコンサートを含む大規模な集会」を標的にテロを計画している可能性があるとして、警戒情報を出していました

 ただこの発表から48時間の9日夜までは、人混みを避けるよう自国民(アメリカ人)に呼び掛けていましたが、9日夜以降は警戒するべきなのかよく分かりません。
 今回の襲撃事件は3月8日(国際女性デー)、9日に計画していたものの、アメリカ大使館の警告が公にされて、実行日を今日に延期したのかもしれません。
 
 ロシア外務省報道官は、テロ攻撃についてアメリカ政府が信頼できる情報を持っているのであれば、直ちにそれを伝える義務があると述べました。しかし、上記のように今月9日にはアメリカは警告していましたよ。ベラルーシに住んでいる日本人の私ですらしっていることをロシア外務省が知らないはずないのに、事件が起きてから報道官がなぜこんなことを言うのでしょう? 何か意図があるのでしょうか?

 ちなみにロシア大統領はは19日の連邦保安局での演説で、アメリカ大使館の警告について「あからさまな威嚇同様の行動」「我々の社会を脅し、不安定にする意図を抱いたような行動」「あなたちはこのことを十分知っているだろうし、この段階では詳しくは立ち入らない」と述べていました。大統領に再選されたばかりで強気の発言をしてしまったのかもしれません。


 ベラルーシの報道によると、銃撃開始後、手榴弾か火炎瓶が投げ込まれ、火災が発生しました。
 犠牲者の中にベラルーシ人がいるもようで、一人が重態で病院に搬送され、一人は所在不明になっています。
 ベラルーシでは夜の11時には、ミンスクのロシア大使館前に花を手向ける人々が集まり始めました。

 
 ウクライナのエネルギー省は今日、ロシアが発電所などに大規模な攻撃を行い、「最近では最大の攻撃だ」と明らかにしました。ロシア国防省は、「ウクライナがロシア本土への砲撃や国境突破を企てたことに対する報復だ」とはっきり声明を出しています。
 攻撃は、ザポリージャ州のほか、ハルキウ州、オデーサ州などの施設に及び、停電が発生して、全土で100万人以上が影響を受けたとしています。
 ウクライナ大統領は、「ロシアが無人機やさまざまなミサイルで、発電所や住宅などを狙い、普通の人々の生活を戦場にしている」とSNSで批判しました。

2024年3月21日。ウクライナ侵攻から758日目

2024-03-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月21日。

 キーウに今日未明、ロシア軍のミサイル攻撃がありました。ウクライナ軍によると、飛来した極超音速ミサイル「キンジャル」や弾道ミサイル「イスカンデルM」、巡航ミサイルの計31発すべてを首都上空で迎撃。キーウ市当局は、ミサイルの破片が幼稚園の敷地や住宅などに落下し、火災が発生。12人が負傷したと発表しました。首都への攻撃は約1カ月半ぶりですが、同日未明には一時、ウクライナ全土で空襲警報が発令されました。


 ロシアのショイグ国防相が今日、ロシア軍の強化に向けて2つの軍と30の編隊を新設すると発表しました。このために15万人から20万人が動員されると推測されます。
 ロシア国防省は高額の給与で契約兵士を増やすのに加え、恩赦と引き換えに受刑者を兵士として採用を続けていますが、すでに事実上、枯渇していると独立系メディアが分析しています。
 また、通常は1年間の訓練で終わる徴兵も、兵役終了後に半ば強制的に契約兵にされる可能性が高いとみられています。
 ロシアも人材不足ですね。

2024年3月20日。ウクライナ侵攻から757日目

2024-03-20 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月20日。
 ロシアとウクライナは、19日深夜から20日未明にかけて互いに対して空爆を実施しました。国境地帯への攻撃が激化しています。ロシア当局によると、ウクライナと国境を接するベルゴロド、クルスク、ボロネジなどの上空でウクライナが発射したミサイルやドローンを防空システムが破壊しました。死傷者や大きな被害は報告されていません。
 ベルゴロド州知事は、危険性の高い地区から1200人の子どもが今週末までにロシアの他地域に一時的に疎開することになったと発表しました。この州からはすでに多くの子どもが学童疎開しており、さらに追加されるということです。

 一方、ウクライナ北東部の国境地帯スムイに対してはロシアが激しい爆撃を行い、民間人に避難命令が出されました。

 ロシア国防省は今日、ベルゴロド州南西部の村コジンカにいたロシア義勇軍団を壊滅させたと発表しました。ロシア側はこれまで、西部での越境攻撃の試みを全て撃退したと主張しているのですが、これはつまり、ウクライナ軍のロシア領内への侵入を認めたことになります。
 ロシア国防省は、航空機や砲撃により過去24時間で敵方の約650人を戦闘不能にし、装甲車2両などを破壊したと表明。コジンカの支配を完全に取り戻したとしています。


 ロシア海軍の太平洋艦隊は今日、極東沖のピョートル大帝湾と日本海で軍事演習を実施したと発表しました。
 コルベット艦「アルダル・ツィデンジャポフ」、「グロムキー」、「ソベルシェンヌイ」などが参加し、無人艇やドローンによる攻撃を撃退する訓練を行いました。ただ演習の日時や期間は明らかにしていません。


 国際オリンピック委員会(IOC)は今日、ロシア政府から容認できない批判を受けたと明らかにしました。
 昨日、IOCがパリ五輪に中立の立場で参加するロシアとベラルーシの選手について、7月26日に行われる開会式での入場行進を認めないことを発表。ロシア主催の国際大会「フレンドシップ・ゲームズ」をIOCは非難。
 これに対してロシア外務省報道官は、決定が「IOCが定めた原則からいかに遠く離れ、人種差別とネオナチズムに陥っているかを示している」ものだと述べました。
 そして今日はIOC会長は「ロシアから非常に攻撃的な発言が増えてきており、その中には非常に個人的なものも含まれている」とし、IOC広報は「本日、ロシアから非常に攻撃的な発言が出ているのを目の当たりにしている。会長と彼の国籍(ドイツ)、そしてホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を結び付けているものがあり、これは完全に違法である。全く容認できないもので、新たな低水準に達した」と述べました。

2024年3月19日。ウクライナ侵攻から756日目

2024-03-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月19日。

 国際オリンピック委員会は今日、スイスのローザンヌで理事会を開き、ウクライナへの侵略を続けるロシアと同盟国ベラルーシの選手はパリ五輪開会式(7月26日)の船上パレードに参加させない方針を決めました。
 国を代表しない個人資格の中立選手(AIN)として五輪参加を認めることを理由に、代表団が船に乗ってパリ中心部のセーヌ川を下る式典には参加させないという決定です。ただ、開会式の会場には選手を招待するそうです。

 この中立選手ですがIOCの審査委員会により、侵略への支持を表明していないことや、軍や治安機関と関わりがないと確認された選手のことです。メダル獲得の場合に国歌は流されず、国旗掲揚もなく、AINの旗が掲げられます。
 それでもオリンピックに出たいという選手は、中立の立場を示す、つまり国の方針に賛成していないことを証明しなといけないのですが、そうすると今度は国から裏切り者のレッテルを貼られそうです。

 IOCによると、これまでにロシアは12選手、ベラルーシは7選手が五輪予選を突破。最終的にはロシア36選手、ベラルーシ22選手が出場権を得る可能性があるそうです。どうなるでしょうか。

 さらに五輪に対抗する形で「フレンドシップ・ゲームズ」と呼ばれる国際大会をロシアが開催する計画を非難する声明をIOCは出しました。ロシアは「オリンピック? 自分らでやるわ!」という感じですね。


 ロシア中央選挙管理委員会の発表では、プーチン氏の得票率は全体の87%を占め、圧倒的勝利でした。
 プーチン大統領について、反政権運動指導者、ナワリヌイ氏の妻ユリア・ナワリナヤ氏は今日、SNSで公開した動画で「世界中の誰も正当な大統領と認めないようにする」と述べ、反政権運動の継続を訴えました。
 ナワリナヤ氏は、ロシア各地で投票最終日の17日正午に多くの有権者が抗議の意思を示すため投票所を訪れたと称賛し、「プーチンが我々の大統領ではないことを証明した」と強調しています。


 モルドバ政府は今日、東部の親ロシア派支配地域トランスニストリアにロシア大統領選の投票所が設置されたことに抗議し、ロシア大使館員を追放したと発表しました。
 トランスニストリアの議会は先月末、モルドバによる圧力からの「保護」をロシア議会に求める決議案を採択。17日にはモルドバの反対にもかかわらず、ロシア大統領選の投票所が数か所に開設されました。
 トランスニストリアのロシア系住民はソ連崩壊後、「沿ドニエストル・モルドバ共和国」分離独立を宣言。ロシアが現在、約1500人の部隊を駐留させていますが、モルドバの一部ですよ。
 この地域に住んでいるロシア人で、ロシア国籍を持っている人は、モルドバの首都にあるロシア大使館に投票にいけばいいだけのことです。それなのにまるで公にロシア領であるかのように投票所を設置したのはよくありません。
 モルドバ外務省は。ロシア大使を呼び出し抗議した後、ロシア大使館の職員1人を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)と宣言し、国外追放する」とテレグラムで発表しました。


 プーチン政権と敵対しウクライナ軍と共闘する「ロシア義勇軍団」は今日、コジンカへの侵入に成功したと主張し、動画を公開しました。大統領選挙が終わろうとなんだろうと戦いを続ける姿勢です。