笛吹奮闘記

遠州に春を告げる「三熊野神社大祭」。祭りを彩るお囃子は、静岡県無形文化財「三社祭礼囃子」。四十を過ぎた男の笛吹挑戦記!

そして、またふりだしへ

2008年10月15日 19時39分52秒 | Weblog
笛をはじめて1960日目。

昨夜は、笛の稽古日でした。指導員の兄弟子のところにおじゃましました。
一通り、「屋台下」と「大間」を吹きましたが、「大間」は途中が飛んでしまったりで、まだまだです。結局、稽古はまた、最初の「屋台下」に戻って、最初から指の確認と、「叩き」「ハラハラ」を入れるところをしっかりと教わりました。

 余分な動きの指があってはいけないし、叩かなくちゃいけないところで指が動いていない、たとえ指が動いていたとしても音が出ていなくては意味がない。ということで、最初から少しづつ見直しをすることをこれからやっていきます。

祭りの時も、二日目になって知り合いから、「昨日より、随分上手くなったなあ」と言われましたが、それでもまだまだです。結局は、早いリズムに任せて指が、乱雑になっているところが数多くあります。その辺は、聞く人が聞けばはっきりと解ってしまいます。
 また、「屋台下」からやり直しです。まあ、来年の祭りに、今度は「屋台下」「大間」が完璧に吹けるようになれば言い訳で、まだまだ先は長いです。

 そういえば、私と同じ頃笛を吹き始めた子がいます。一年も経たないうちに、「屋台下・大間は出来る」と言っていました。
今年、その彼が吹いていた横が開いていたので、私は吹きたい一心で乗り込みました。ほとんど彼の笛を聞いたことが無いので、何年かぶりに聞きました。かすれて音は出ていない、笛の構えは背筋が丸まって格好悪いし、思わず「何も稽古していないな」と感じました。しばらく一緒に吹きましたが、突然やめてしまい、太鼓を叩きに移動してしまいました。
 3年目くらいの時、「なに、まだ屋台下しかふけんだ」と言われた事がありました。その時は、「こんちくしょう」って思いましたが、今年は彼の笛を聞いて、私は今の会にお世話になって、また沢山の兄弟子や、兄弟弟子がいて幸せと感じました。
別に彼の事は何とも思いませんでした。私の方が、彼の何十倍も笛を持っていると思います。
彼が、更に私の何十倍も稽古をすれば、いい笛吹になるのでしょうが、それは無理のような気がしました。

まあ、人の事より、まずはまだまだ自分が精進しなくちゃ。

笛吹フルデビューvol.2

2008年10月14日 18時48分58秒 | Weblog
笛をはじめて1959日目。

昨夜はお祭りの打ち上げ「たすき脱ぎ」でした。帰って来てから、10分ほど笛を吹いていたのですが、知らない間に寝ていました。夜中の1時過ぎに気分が悪くなり、トイレでリバースしてしまいました。酒に酔ったわけでも無いけど、やっぱり疲れていたのだと思います。
 でも、休むことなく今晩は稽古です。もう一度基本に戻って、春のお祭りに、また来年のお祭りに更に腕に磨きが掛かるように頑張りたいと思います。

12日(日)は、朝祭りのがあるので、4時半集合でした。少し遅れて36分に付くと、すでに祢里は動き出していました。いつになく人の集まりもよく、また、太鼓も縛ったままで置いて合ったので、すぐに出せたと言うわけです。
 朝にヒンヤリとした空気の中で吹く笛は格別でした。周りの雑踏無く、太鼓の音も良く聞こえ、最高の条件で笛を吹くことが出来ました。しばらくは一人で頑張って吹いていましたが、少し遅れてNさんが見えたので、前日と同じように一緒に吹きました。
 前日も吹いているし、音が出るのか最初は心配でしたが、何の何の全くそのようなことは無くて、快調でした。朝祭りは約2時間ほど、私はずっと祢里に乗って吹いていましたが、我々のちい祢里では、笛吹が二人乗るのは厳しいので、相方は下で歩きながら吹きます。
 朝祭りを終え、だしを乗せて出発したときは、今度は兄弟子のK君が乗って吹いていたので、私は下で歩きながら吹きました。午後からのお宮に向かうときも、歩きながら吹いたり、または他の祢里に乗り込んで吹いたりと、出来るだけ吹き続ける事を心がけていました。こんなにも沢山笛を吹けるときは、祭り以外ありませんからね。

唇が腫れた吹けなくなるとか、色々と心配していたのですが、全くそのような事も無く、夜を迎え千秋楽となります。
何せ、終日笛を吹くと言うことは、初めての体験なので、心配事ばかり考えていました。続く・・・・

笛吹フルデビューvol.2

2008年10月13日 16時56分35秒 | Weblog
笛をはじめて1958日目。

お祭りも、何とかお天気に恵まれ無事終了しました。
今年は、念願の笛吹フルデビューができました。フルと言っても、勿論「屋台下」と「大間」だけ。でも、この2曲が吹ければ何とかなります。馬鹿囃子はここぞと言うときにだけのお囃子、役太鼓は叩く場所が決まっています。道中囃子は、我々のところは90%が「大間」、残りの10%が「屋台下」という感じですから、大間が吹けるとふけないとでは随分と違います。

 金曜日の宵宮、祢里の上で吹いたけど、全然ダメ。途中は突っかかるし、突っかかってもすぐにリカバリーが出来ない。
 土曜日、午前中は祝儀を届けに色々なところへ走り回る。更に、店番もあり祢里に付けないでいました。昼食時に抜け出し、いったんは店に戻ったけど、余り忙しくなかったので、祢里につきました。そこから、夕方まで笛を吹きました。兄弟子のNさんと一緒に吹きましたが、下(しも)の段に行くとどうしてもつっかえてしまう。すると、下を繰り返し吹いてくれたりするので大変勉強になりました。10回吹く打ちつっかえるのが2~3回になったので、すこし度胸がついて、笛吹さんのいる青年の祢里にちょこっと乗りました。
 段々と、快調になり、調子も良くなってきました。

ま、間に合った

2008年10月10日 09時26分16秒 | Weblog
笛をはじめて1955日目。

いよいよ、今晩の「宵宮」から、祭りが始まります。
水曜日に兄弟子のところにおじゃまして、「大間」になって5回目の稽古をお願いしました。
それで、なんとか初段を終えることができました。なんとか間に合ったという感じです。

 昨夜も、準備をしている中で笛を吹きましたが、途中でつっかかるは、すぐに次の音が出ないはで、まだまだぎこちないです。でも、折角お祭りに間に合ったので、今晩からの3日間は楽しくふきたいと思います。
 兄弟子も「祭りの間、ずっと吹いていればうまくなるよ」と言ってくれました。

しかしながら、残念なことが。母親の叔父が亡くなりました。今晩お通やで、明日告別式です。母親は参列するので、私は店番をしなくてはいけません。従って、明日は日中はフル出場が厳しい状況です。何とも色々な意味で悲しい。

ギリギリ、セーフか?

2008年10月01日 17時15分31秒 | Weblog
笛をはじめて1946日。

祭りまで。あと9日となりました。
9月に入って、「大間」に進み、なんとか祭りに「初段」を吹けるようにと毎日頑張って来ました。指導員の兄弟子も、毎週火曜日の稽古が都合が悪い時など、日をずらして稽古を付けてくれたり、「何とかしざあ」と言ってくれて、色々と指導してくださいます。

 但し、いかんせん物覚えが悪い、指がちゃんと動いてくれないということもあり、「慌てて吹くな」「しっかり指を動かせ」などの、言葉が飛んできます。
 予習のつもりで吹いていたときとは、全然違う指使いに焦ってしまって上手くいきません。一回は、ほんの一節しか進まないときもありました。
 それでも何とか、間に合いそうです。後半部分は指は大丈夫と思います。「何も、俺だけに教わらんでも、近所の兄弟子に聞いてもいいでな」とも言って頂き、解らないところは近所の兄弟子に聞いて教えてもらうことにします。但し、「ハラハラ」とか叩きなどの指はまだまだです。

 祭り中に、なるべく沢山の時間吹いて練習をしたいと思います。あと、もう少し頑張るしかありません。

スローペース&マイペース

2008年09月19日 20時26分10秒 | Weblog
笛をはじめて1934日目。

このところ、毎晩帰りが遅くなる。家に帰って、ご飯を食べて、それから10時まで笛を持ちます。良ければ1時間、悪くても30分と言うところです。勿論、こんな時間ではまだまだ稽古不足と言われます。でも、時間が中々とれません。だから、屋台下だけで5年掛かっても仕方ありません。
 でも、5年頑張ったら、何とか「大間」に進み、今年の祭りにはフルデビュー出来そうです。俣更に5年頑張れば、「馬鹿囃子」に進めて、更に頑張れば「役」までいけそうです。
 途中でくじけないように、他の人はどんどん先を行ってしまいますが、私は自分のペースで頑張っていこうと思います。
 最近、改めて感じました。

定例研修会

2008年09月18日 19時24分31秒 | Weblog
笛をはじめて1933日目。

しばらくブログを更新しなかった、先週のちいねりにもいけなかったりで、昨晩定例研修会に行ったら、「どうかしたかと思った」といきなり兄弟子に言われてしまいました。すみません。色々とご心配ありがとうございます。これからも、皆さんにご心配掛けないように、ぼちぼち更新していきますね。宜しくお願いいたします。

 昨晩は定例の研修会でした。定刻少し遅れて付いたのですが、秋の祭り前でしたが少し集まりが悪かったですね。但し、私は8時から他の地区で、祭りの関係で打ち合わせが入ってしまったので、8時過ぎに失礼しました。先週も同じところで呼ばれたので、昨晩は無理言って少し遅くしてもらいました。太鼓の巻く生地を苦心して作っております。今週中に完成させて、日曜日にお届けしなくてはなりません。少々めんどくさいのですが、そうとも言ってられず、ご希望に添えるようにしております。

 研修会では、指導部長がいらして色々と指導してくれます。私の様なまだまだ新人みたいのから、ベテランの兄弟子まで、何かしらのアドバイスを頂いて、アドバイスを元に更に技に磨きを掛けるのです。これで良しはありませんから、一生修行です。奥が深く、また言い換えれば一生修行ですから、一生楽しめるともいえます。
 本当に笛を吹いていて、少しずつ楽しくなってきました。

何とか間に合いそうです。

2008年09月17日 19時05分35秒 | Weblog
笛をはじめて1932日目。

随分と久しぶりの更新となってしまいました。とっくに北京オリンピックは終わっているし、1900のキリ番も逃してしまったり・・・。まあ、それほど色々と忙しい毎日でした。今晩は、久しぶりにのんびりです。
 仕事の方のブログは頑張って毎日更新しました。新しい機械の導入で、8月後半から本当に大変な毎日でした。静岡県内でも5番目、県西部では2店舗目、そして天竜川以東の中東遠地区では唯一という、オーダー枕、オーダー敷きふとんを作るための測定器です。滑り出しはまずます、先週末は大勢のお客様にご来店いただきました。

 とは言え、必ず時間を見つけて笛を持っておりました。出来るなら、今度のお祭りでずっと笛を吹けるように成りたいとずっと思っていました。毎週火曜日の稽古日には、時には忙しくて中止にしてもらったり、また兄弟子の指導員の方の都合で中止になったりと言うこともありましたが、何とか毎回の稽古を頑張って来ました。
 先週、「後4回稽古が祭り前に出来るで、大間に行くかな」と言うことになり、昨晩の稽古から「大間」を教えていただけるようになりました。何とか、地元の祭りにフルデビュー出来そうです。うれしい事です。

でも、まだ「屋台下」が完璧で無いこと、「大間」を吹いても結局「屋台下」の時に出来ていないことが、「大間になっても出来ないと言うこともあり、お祭りが終わったら、またもう一度「屋台下」をやるという条件を私からもお願いしました。
 やっと、悪い癖もとれて何となく調子よくなってきたので、やはり最後までしっかりと「屋台下」をマスターしたいですからね。兄弟子の指導員の「親心」とでも言いましょうか、「何とか吹かしてやりたい」とも言って頂きましたので、しっかりと祭り前に覚えたいと思います。
 今年は、頑張って沢山笛が吹けるので、楽しみです。

新人

2008年08月08日 20時02分19秒 | Weblog
笛をはじめて1892日目。

いよいよ、北京オリンピックが始まります。数々のドラマを期待します。

昨夜も暑い中、一時間ほど笛を持った。エアコン無しで、扇風機で頑張って吹きました。初段の後半部分を特に丁寧に吹きました。

先日の水曜日、知り合いの所で笛の稽古をやっていると言うことで、ちょっと遊びにおじゃました。
すると最近初めたばかりという中学生の男の子がいた。彼が持っている笛は、当店で買っていただいた物、ちょっと稽古すれば良い音色が出ます。
 私が行っても、勿論口だしすることはなく、ただ黙ってしばらく見ていました。当然、笛の流派が違いますから指の動きも違います。ましてや、まだまだ駆けだし身、人にあれこれ言うなんて100年早いと言われてしまいます。

 但し、技術的な事は言えないけど、自分も最初色々と苦労したのが解るから、思わず、「鏡を見て吹くのも練習の一つだよ」と言うことと、すぐに指を動かしたくなるから「順番に下から指をあげて、何回繰り返し出来るかやるのも練習方法だよ」と言いました。
 彼が、私の行ったことをやるかどうかは解りません。勿論兄弟弟子でもないので、関係ありません。
でも、折角良い笛を持ったのだから、途中で投げださないで続けて欲しいと思った。でも、5年近くも「屋台下」だけっていったら、たぶん途中でやめちゃうだろうなあ。

奉納太鼓?

2008年08月06日 19時17分25秒 | Weblog
笛をはじめて1890日目。

いつもコメント下さる勿忘草さん、そしREDMOONさん、ご返事をずっとして無くて申し訳ありませんでした。忘れないようにこれからはコメントしますね。お許し下さい。

 昨夜の稽古。7時30分過ぎに指導員のお宅に到着、屋台下の初段をいたら、指導員の兄弟子が、「だいぶ良くなった。あともう少しだ。そろそろ一度師匠にみてもらうか」と言って頂いた。うれしい限りです。
 稽古は結局その一度吹いただけ。あとは、ずっと色々な話をして、9時前に終わります。最近はずっとこのパターンで、笛を吹いている時間より、明らかに話の時間の方が長いです。でも、昔の話とか、他の兄弟子の話とか、兎に角話題がつきません。

 今日何気なしに今年の敬老会の案内を目にした。地元3地区で合同の敬老会が、文化会館で開かれうるそうな。父親は78歳、母親も76歳で勿論敬老会対象者である。まあ今年も、「まだまだ、年寄りじゃない」と思うのかたぶん行かないでしょう。
 プログラムには、アトラクションとして「3地区奉納太鼓の競演」とあった。奉納太鼓?確かに、お祭りのお宮でやる太鼓とはいえ、太鼓だけじゃないから、せめて「囃子」として欲しい。本来なら「祭り囃子」でいいと思うんだけど。お宮で神様に
だけ対してやる太鼓なら「奉納太鼓」だろうけど、全く意味が違う。
 笛も摺金もかけ声もある。まさに三位一体となったとっても素晴らしい「祭り囃子」なのに。本当に残念です。まだまだ、おまつりに対する意識は低いってわけです。