虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

オンライン教材販売終了のお知らせ

2023-02-13 18:01:54 | 虹色オンライン教材

虹色教室のオンライン教材の新規販売終了のお知らせです。

・虹色オンライン算数教室

・虹色オンライン教室〜学ぶことが好きになる工作遊び

上記2つのオンライン教材の新規購入受付を、2023年3月31日23時59分をもって終了させていただきます。

今までたくさんの方にご購入、ご利用いただき、誠にありがとうございました。

今後は、時代の変化に応じて、皆様にとってより使いやすい形での新たなオンライン展開を検討していけたらと考えています。

なお、虹色オンライン算数教室および虹色オンライン教室を既にご購入いただいている皆様には、今後もサポートを続けさせていただき、今まで通りお使いいただけますので、どうぞご安心ください

虹色オンライン算数教室のおまけブログも変わりなくご覧いただけますので、ぜひご活用ください。

※虹色オンライン算数教室および虹色オンライン教室は、保証期間を購入から5年とさせていただいており、実際は、5年を過ぎても利用を続けられるものになっています。しかしながら、今後のIT環境の変化により、購入後5年経過後にサービス提供を終了させていただく可能性もございますので、何卒ご了承ください。

オンライン教材販売終了日時までは、引き続き、新規購入を受け付けておりますので、ご購入を検討いただける方は、ぜひご利用ください。

今後とも、虹色教室をどうぞよろしくお願いいたします。


数学的な勘が身につく教室で大人気のボードゲーム

2023-01-04 16:31:46 | 虹色教室の教具 おもちゃ

『ポーションエクスプロージョン』は教室の子で嫌いな子がいないほど大人気のゲームです。

対象年齢は14歳以上と書いてあるのですが、ルールのややこしすぎる部分をちょっと甘めにしたら3,4才の子から楽しめています。

魔法のお薬を作ったり、魔法を使ったりしながら、得点をためます。

魔法の薬を使う時に、「各色につき最大1個づつしか獲得できない」「隣同士の異なる色を二個選ぶ」「連続する同じ色の材料を二個以上選んで獲得する」といった言葉を、幼児であっても、やり方を見せてから難しい言葉のまま説明しています。

(間違えても注意せず、何度も正しい方法を見せ、耳で触れさせています。テストしたり教え込んだりはしません。教えるためにしているというより、そうした言葉を難しい言葉だからとシャットアウトしないで、自分で理解できるものととらえることができればいいと思っています。)

子どもが何度も熱心にやりたがる時は、その都度、何度も繰り返しそうした言葉を使って、言葉の意味するものを察する力がつくよう気をつけています。

 

年長さんになると、獲得したたくさんのボトルを足し合わせています。

3点、4点、9点、11点とさまざまな点数のボトルがあります。

最初は数え上げて足していますが、数え上げていくにしても100近い数になるので、子どもの熱意に驚きます。

少し慣れると10になる組み合わせを作ったり、10に近い数を全て10と考えて、すべてを足した後で、余分に足した分を引いたりして工夫して計算するようにしています。

 

『死ぬまでにピラミッド』も人気のゲームです。

形のさいころをたくさんふって、ピラミッドを作っていくゲームですが、子どもには三角を作っていくのはなかなか難しいのです。

1年生くらいの子から遊んでいます。

3年生以降の子とは遊んだ後で、規則性を調べて、三角の数を当てるクイズも楽しんでいます。

 

『ニューマスターマインド』は毎年のように3年生以上の男の子たちを夢中にさせているゲームです。

10年以上前から人気は変わりません。

算数好きの子は1年生くらいからでも楽しんでいますが、最初は当てる色を2種類にして、「2個ずつ同じ色で4個のピン」を推理して遊んでいます。


こぐまくんの知育日記♦︎虹色教室mini♦︎更新しました♪

2022-12-12 14:33:56 | こぐまくんの知育日記

こぐまくんの知育日記♦︎虹色教室mini♦︎更新しました♪

2歳半のこぐまくんの成長記録(2歳6ヶ月)

 

ハリネズミとなぞなぞ(2歳8ヶ月)


子どもの好きなものに敏感になる

2022-12-08 22:38:55 | 幼児教育の基本

子どもが好きなもの。

好きなおもちゃ、好きな色、好きな感触、好きな活動、好きな展開、好きな景色、好きな言葉。

身近な大人がその子独自の「好き!」に敏感になることは、その子の潜在能力を最大限に伸ばす手助けとなります。

また、子どもにとって毎日がわくわくの連続となり、何にでも意欲的に真剣に取り組む態度がはぐくまれます。

 

子どもの「好き」に敏感になるということは、ただアニメのキャラクターが好きだとか、果物が好きといった漠然とした把握の仕方ではなくて、

「どんどん物を積んでいくときの……あっ今にも落ちそう、ヒヤヒヤするなぁといった場面で、この子いつも真剣な表情になっているな。崩れた時は大笑い。ヒヤヒヤドキドキするような手に汗握るような展開が好きなんだな~」

「この子は自分のアイデアに耳を傾けてもらった時、一生懸命になるな」

「この子は自然の美しさに敏感だな。落ち葉を踏みしめる感触まで楽しめる感性を持っているな」

「この子は虫や動物が大好きだな。その動きをいつまでも観察している。生き物がどんな暮らしをして、何を食べて、どんな活動をしているのか、喜んで想像しようとするな」

というように、子どもの好みをよりていねいに眺めることです。

子どもが好むものというのは、その子の感性や才能やその時期必要としている発達上の課題と結びついているものです。

たとえば、いつも道の縁の段差になっている部分を歩きたがる子がいるとすると、その「好き」は、その子の身体能力の高さを表しているのかもしれないし、ちょうどバランス感覚が急成長する時期なのかもしれないし、ちょっとドキドキするようなことが好きなチャレンジャーな性質がそうさせているのかもしれません。

そのいずれにせよ「またぐずぐずして!はやく、はやく!」と急かして進むのと、「この子は今、こういうことが好きなんだな」と気づくのとでは、その後のその子の成長はずいぶん違ってくるのです。

現実には、それは遊ぶものじゃないから乗ってはだめよ、と注意しなくてはならなかったとしても、子どもといっしょに、ヒヤヒヤする高いところを通っていく冒険の話をするとか、積み木で道路の段差を作っていってお人形を渡らせる遊びに発展するといった、楽しい遊びの発見につながりますから。

子どもは「どうしてそこまで面白いの?」と驚くほどに喜ぶことでしょう。

子どもにとって自分の好きなものとの出会いは、「自分らしさ」との出会いであって、個性を輝かせるチャンスでもあるのです。

 

こうした子どもの「好き」を見つけるのに、物作りほど最適なものはありません。

ダイナミックか、几帳面か。きれいな色使いが好きか、パワフルに大きなものを扱うのが好きか。

アイデア重視か、出来栄えに敏感か。

お手本を見る観察力があるのか、自分で考えて動く子か。

科学的な仕組みに関心があるのか、想像力を刺激するものが好きか、新しいルールを作りだすことが好きなのか。

子どもの作るものの出来栄えばかりに気を取られていると、子どもの「好き」は見えてきません。

まずいっしょに楽しむこと。作りたがらなければ作ってあげるのもいいです。

子どもが目をキラキラさせる場面があればどんなものを好むのか見えてきます。

「こんなものを作って!こういう風にして!」と注文を出すようになれば、いっそうはっきりするでしょう。

作るのが苦手だから難しいというときは、子どもといっしょに他の子の作品や、身近な物の仕組みや、動植物の姿を眺めて、感動するだけでもいいんです。

「すごいね。どうやって作ったらいいのかな?紙をくるくるってしたらできるかな?」と相談しあうだけでも、その子の心に響くものが何かわかってくるはずです。

 

身近な大人は、子どもの好奇心が世界の不思議に向かって開かれていくよう導いていくことができます。 

頭と手を使って、工夫し何かを生み出す喜びを伝えてあげることができます。

想像力を膨らませて人生を楽しいものにする方法を教えてあげることができます。

 

学ぶことの面白さ。

夢中になること、達成感を味わうことで満たされる気持ち。

世界中に自分の好きなことは溢れていて、好きなことはいつでも見つけることも探しにいくこともできるし、自分で作りだすこともできるということ。

 

そうした気づきはどれも、子どもが「好き」なものを通して身につけていくことができるものです。

 

最後に、わたしが子どもたちに向けて書いた詩を紹介させてくださいね。

子どもに贈りたいものを心に巡らせながら、ひとりひとりの子どもたちの幸福を願って書きました。

 

『小さな友へ』

 

世界をかけぬけ

手当たり次第につかみとるすべは

むずかしいようで 意外にやさしい

 

天指して地面にまっすぐ立つすべ

世界を味わいゆっくり抱きしめるすべは

当たり前のようで

本当にむずかしい

 

小さな友よ 

教えてあげようか

 

朝つゆで顔を洗えば

春を見ることができる

走りたいからと走り

笑いたいからと笑えば

夏に触れることができる

 

友を失って

再び得たなら

秋を感じることができる

未来の花が咲くまでの

ささやかな孤独を愛せるなら

きっと冬を知ることができる

 

あまたの貴重な宝のなかから

ひとつだけひとつだけ

小さな友への贈り物をえらぶとしたら

「答えのない問い」

それがいいだろう

 

 

↑大好きがいっぱい♪


子どもの個性にあわせたおもちゃ選び

2022-11-14 10:55:46 | 子どもの個性と学習タイプ

虹色教室にはさまざまな種類のおもちゃがあります。

そのひとつひとつのおもちゃについて、「遊んだらそれでおしまい」「ちょっと遊んだら飽きちゃった」という結果で終わらないように、いろいろな工夫をしています。

今回は、教室でどんな工夫を凝らしているのか書いていこうと思います。

おもちゃを選ぶとき、木製などの質の高いものを与えなければならないか…というと、必ずしもそうではないと思います。

子どものタイプによって、おもちゃの質より遊び方や自由度が大切で、100円グッズや紙があれば十分…という子もいるのです。

うちの子たちもそうでしたし、特に息子は、紙とえんぴつとハサミさえあれば満足している子でした。

教室の2~3歳の子にもこうした子はいて、おもちゃの扱いは少し雑なのですが、自分のこしらえた工作物は、宝物のように大切にしています。

目で見るものより、想像したことや見立てたこと、アイデアやルールに惹かれるようです。

質のよいおもちゃにじっくり取り組むことも、材質よりもその背後にある想像の世界に遊ぶことも、どちらも優劣つけがたいことです。

どちらが良いかでなく、子どもの個性と気質と学び方によって、おもちゃ選びのポイントはずいぶん変ってくると思います。お金のかかり具合も、雲泥の差ですが…。

感覚が優れていて、クオリティーの高い材質やデザインのものに惹かれる子は、歳、2歳の子でも、ヨーロッパ製の木でできた教具を何度も何度もやりたがったりするのです。

その繰り返しのなかで、ほんの少しのペグの高低や木製ビーズの形の違いを見分けるようになります。

まるで指先に目がついているようで、そうした子の遊ぶ姿を眺めていると、いつも、強い感動を覚えます。

そうした子は、遊ぶごとに数学的な感性が高まっていくようです。 遊びながら科学の法則を学び取っていきます。(幼児は幼いほど材質の違いに敏感なので、まだ自分で選べないような小さな子に知育玩具を買い与えるときは、できればプラスチックではなく、材質もデザインも色の配色も優れたものを選ぶ方が良いと思ってます。)

一方、おもちゃの材質ではなく、目に見えない価値に惹かれる子には、おもちゃを与えるより、道具やアイデア(博物館や人形劇、工作物の展示会などに連れて行ったり、作品集やカタログなどをたくさん身近においておく)や、自由な時間や手助けや褒め言葉、いっしょに遊びに付き合ってあげることなどが大切だと感じています。

お金がかからない分、労力や配慮はたくさん必要です。

この写真↓は小学生の頃、息子が手作りしていたゲーム類(モノポリーらしい)の一部です。

ゲーム好きなので、人生ゲームとかモノポリーなどを気の遠くなるようなエネルギーを注ぎ込んで作っていました。何百枚というカードの全てに、従来のゲームを参考にしながら…自分で考えたさまざまなアイデアを盛り込んで書き込みをしているのです。息子にとっては、おもちゃの質よりも、自分の頭のなかのアイデアと作る過程に魅力があったのだと思います。

おもちゃの与え方について考えさせられるこんな話があります。

17回現代日本美術展大賞を最年少で受賞し、テレビ番組の『ウゴウゴルーガ』や、音と光を奏でる楽器『TENORIーON』などを手がけ、絵本の『100かいだてのいえ』の作者でもある岩井俊男氏の子どもの頃のお話です。

あるとき、母親から「もうおもちゃは買いません」と言われたのだそうです。かわりに工作の道具や材料を与えられたことからものづくりに目覚めたのだそうです。
高価なおもちゃを買うもよし…。おもちゃを与えないもよし…。どちらにしても、想像力と創造性に満たされた家庭内の空気が大切なのでしょうね。

工夫その1
おもちゃで遊んで興味を持ったら、易しいシンプルな作り方で、工作でそのおもちゃを作り、原理がわかるようにしています。

「どんな形をしているのか。どんな仕組みで動いているのか。そっくりに作るにはどうすればいいのか。どんな素材を使えばいいか。うまくいかない時にはどうやって解決するのか」 おもちゃをよく観察して、身近にある材料で再現しています。

工夫 その2

 ひとつのおもちゃでいろいろな遊び方を考えます。たとえば、↓のリンクは「くもんのキューブ積み木」というおもちゃを使った遊び方の工夫です。遊びだけでなく、小学校受験問題や、小学生の算数の教具などにも活用しています。

★くもんのキューブつみき 虹色教室風遊び方!? 1

★くもんのキューブつみき 虹色教室風遊び方!? 2

★くもんのキューブつみき 虹色教室風遊び方!? 3

★くもんのキューブつみき 虹色教室風遊び方!? 4

このように、どんなおもちゃもいろいろな使い方をして遊んでいると、子どもの思考力や発想する力が高まってきます。

また、「新しいおもちゃがほしい」と思った時に、お家にすでにあるおもちゃに少し手を加えたら、その遊びができることがよくあります。

例として、「豪華なドミノ」がほしかった場合、レンガ積み木とブロックを使って遊んだ時の様子と「カナヤック」のゲームを、「生き残りゲーム」を使って遊んだ時の様子を紹介します。

ドミノは楽しく遊びながら、数に強くなったり、指先の巧緻性が高まったりするよいおもちゃです。
おうちにあるドミノをさまざまな仕掛けのある豪華な…??ドミノにする方法を紹介します。デュプロで作る段差です。
台になるブロックを写真のように少しずつずらすことで、安定した台ができます。
小さいサイズのブロックだとだとさらに細かいしかけも作れると思います。

ハバ社のイヌイットの魚釣りをモチーフにした ☆「カヤナック」というゲームがあります。以前、おもちゃコレクターの方から、教室にお借りしていたのですが、とても魅力的で子どもたちが大喜びで遊びました。

ただこのゲーム、つり竿が大きくて、先がとがっているので、つい夢中になって他の子のしているのを覗き込もうとしたり、つり竿を振り回したりすると危険なので、ヒヤヒヤ……。それと、魚の代わりの金属の玉が、あまりに小さいので、遊んでいるうちに無くしやすいという難点もありました。

そこで、生き残りゲームの盤とジオマグの磁石を使って、このゲームを再現。イヌイットの世界の素朴な美しさはほぼ皆無……ですが、子どもたちには大盛況でした。

100円ショップで売っている「ジオマグもどき」と、お家の空き箱でも楽しく遊べるので、おすすめです。

魚釣りの竿にジオマグの棒を使うと、かなり短い状態で遊べる上、長い竿として使っているときも、磁石でついているので、危なくありません。幼い子の魚釣り遊びにぴったりだと思いました。子どもは魚釣り遊びが大好きですが、おもちゃのつり竿は転んだり取り合うと危険なので、安易に渡せないですから。

また、釣ったとき、金属の玉が磁石に引っ付いてくるのを、子どもは喜んで数えます。「落ちそうで、落ちない……」のって、ドキドキして面白いですよね。生き残りゲームでカヤナック遊びをする場合、金属の玉を穴の中に落として仕掛けておき(くぼみがあるので、きちんとおさまります)自分の番のときに、レバーを動かして、魚を探しつつ、魚釣りを楽しみます。


 工夫 その3

まだその遊びをするのは難しい月齢の時には、ルールを「赤ちゃん向け」「幼児向け」に変えて、子どもが楽しめるレベルにしています。

★ブロックを買ったものの、ひっくり返して「おしまい~」です…

★ウルトラマンカードの遊び方♪

★「チケット トゥ ライド」幼児も遊べる遊び方 1

★「チケット トゥ ライド」幼児も遊べる遊び方 2

★「チケット トゥ ライド」幼児も遊べる遊び方 3

★「チケット トゥ ライド」幼児も遊べる遊び方 4

★「チケット トゥ ライド」幼児も遊べる遊び方 5

★「チケット トゥ ライド」幼児も遊べる遊び方 6