二重生活～ふたえぐらし

・赤子によるDVがだんだん洒落にならなくなってきた。
爪で唇を切られ、噛まれて青あざ、顎に横から頭突き、みぞおちキック、二の腕つねり（地味に最痛）、喉パンチ……。
力は強くなってきたのに、まだ叱ってわかる年齢じゃないというしんどさ。
2歳頃のイヤイヤ期には、流血、嘔吐、脳震盪ぐらいまで覚悟するべきか。

・相変わらずゴミっぽい物で遊んでいる。
トイレットペーパーの芯とか、豆腐が入っていた四角いプラ容器とか。
空ペットボトルにビー玉入れたのはすごく遊んだ。
昔どこかで手に入れた、携帯電話の店頭用見本も飽きづらいよう。
ヒットが出ると嬉しい。

・児童館的なところでも遊ばせている。
家だといろいろやってくれるけど、外で他の子に比べて見ると、若干とろい息子。

他の子におもちゃを取られ→
眉をひそめ口をポカーンとあけたまま自分の手から離れていくおもちゃを見つめ→
困った顔で空っぽの自分の手を見る

この反応の遅さは私の小さい頃っぽい。
似ちゃったかー。

・しかしここ数日は遊びに行けない。
私が風邪から気管支炎になってしまい、息子にもうつり、親子で咳きこんでいる。
特に私は、発作みたいな激烈な咳が出るので、他の人のいるところに行きたくない。
家にだけいると煮詰まるので、近所の川を眺めたりしている。
赤んぼうを抱えてぼんやり川を眺めていると要カウンセリングな人のようだ。

●離乳食

数日前、カボチャをあげてみたところ、口に入ったとたんに笑顔。
美味しかった様子。
スプーンを掴みべちゃべちゃにしながらもまあまあ食べる。
その次の日にあげたニンジンペーストをミルクで緩めたやつも結構食べた。

その数回でスプーンで食べる方法を学んだのか、ここ数日はほとんど手も汚さず、口に運んだ分をパクパクと食べてくれた。
良かったー！


と、喜んだのもつかの間。
店売りのベビーフードを見て、6ヶ月ぐらいからそんなにいろいろ食べて良いの！？とショックを受ける。
醤油とかバターとか有りなんだ。
赤ちゃん用のヒガシマルのうどんスープというのもあった。
うちは7ヶ月にして、まだ無塩無糖のお粥と野菜ペーストを一日一回一種類のみ。

これまで食べるか食べないかの段階でつまずいてたから、ようやく「何を」「何回」「どのぐらい」に考えが至って急に焦る。
まあゆっくり進めよう。


●育児

・子にはほとんどテレビを見せずにいるのだけど（テレビが家の不便な位置にあるから）
この間、あまりに泣くのでつけてみたら、15分ぐらい身動きひとつせずガン見。
これは……便利……ッ！
やらないようにしようとは思うけど、テレビ見せっぱなしにしちゃう人の気持ちもわかる。

・襖の陰に隠れてやる全身いないいないばあ、すごくウケるのだけど、襖の右から顔、左から足を同時に出して見せたら真顔に。
解せぬ、という顔かしら。
口笛を吹いてみせた時も同じ顔した。

お前が読むにはまだ早い！


●育児

6ヶ月を越えた最近は、日に日に子のできることが増えていく。

・絵本の「いないいないばあ」を読んで笑うようになった。
2ヶ月ぐらいからずっと読み聞かせても無反応だったのが、ようやく意味がわかるようになったんだと嬉しい。
「ガタンゴトン」も、「のせてくださーい」のところになると声をたてる。
本好きになってくれたらいいな。

・ハイハイで、後ろに進むようになった。
足より腕の力が強くて、下がってしまうらしい。
こっちを見ながら満面の笑みで少しずつ遠ざかっていくのがおかしい。
前に進めるようになる日も遠くなさそう。

・ガラガラ系のおもちゃを振って遊ぶようになった。
これまでも手に取ったり舐めたりはしていたけど、楽しさの肝が掴めた？みたい。
床に叩きつけたりしながら興奮している。


●離乳食

離乳食だけはちっとも進まない。
いまいち食べることに興味がないみたいで、数口で気が散った素振り。
好きなものも無さそう。

しかし今日あげた玉ねぎだけは、明確に嫌がった。
口に入れた瞬間、ショックを受けた顔した。
甘くていいかと思ったのになー。

でも嫌いな物があるということは、逆に言うとお粥なんかは嫌いじゃないのか。
試行錯誤。

ハロウィンなので、ダイオウグソクムシのコスプレ（？）
食べられてるみたいになった。


●離乳食

スプーンを向けると叩いてくると思っていたら、そうではなくて掴みたかったらしい。
哺乳瓶を両手でもって水を飲むのだけど、同じ要領でスプーンを掴んでじゅうじゅう吸っている。

スプーンの柄ではなくてヘラのところを、乗っかっているニンジンごと掴むので、だいぶ手が汚れる（その手で触る物も）。
そして吸いつくのでは“ごっくん”の練習にならないのでは？
いいのかなー。

でもとりあえず子のタイミングで進めてみることにした。
自主的に食べようとはしているわけだし。


● 愚痴

先日、元同僚と久しぶりに会ってお昼を食べてきた。
子供は夫に頼んで、こじゃれたお店で、楽しみにしていたし途中まで楽しかった。

しかし相手の“もし私に子供がいたらこう育てる”という話に、個人的に賛同できなくて
“子供のいない人には子育てのことはわからないんじゃない”的な空気を出してしまった。
一方、仕事のことでは、私の“仕事復帰するつもり”って話に、
相手（現在、大企業の正社員）は“責任のある仕事はムリだから派遣かパートでしょ”的な空気を出し。
お互いハッキリとは言わないながら、何となくムッとして、ぎこちない雰囲気でお別れ。

私は別に子育てしてることが自慢でも誇りでも無いし、子供が自分のアイデンティティな人間にはなりたくないと思っていたのに。
気づいたらキャリアウーマン vs 専業主婦マウンティングバトルの出場者みたいなことに。
どうしてこうなった。
またあの子と楽しくお茶することはあるんだろうか。

●夜泣き

生後半年にして夜泣きが始まってしまった？みたい。
ここ数日、大泣きし泣き止まない日、2時間おきに泣くけどすぐ寝る日、まとまった時間寝る日と、パターンが安定しない。
毎日、今夜はどうなるかと思う。

泣き止まない時は抱きあげても授乳しても泣き止まない。
泣き方もギャアー！って、普段にない激しい叫び声。
どうやら寝ぼけ状態らしく、電気をつけて声をかけて、一度しっかり起こすときょとんとしている。
で、もう一度寝かせると数十分後にまたギャアー！

日中の過ごし方で改善されるかなと、いろいろ試し中。


●離乳食

離乳食もあんまり進まない。
お粥とニンジンペーストをあげてみているけど、どちらにしても小さじ1、2杯分ぐらいで飽きてしまうよう。
顔をそむけたり、自分の手をしゃぶりだしたり。
この2種では味の好みも無いみたい。
“ごっくん”自体は多少うまくなったかな。

そして子供の食事の汚れ方をなめてた。
せいぜい口の回りや服が汚れるぐらいだと思ってたわ。
スプーンを近づけると叩いてくることがあって、液状の粥（もしくはニンジン）が激しく飛び散る。
本人にも、床やテーブルや私にも飛び散る。
先が思いやられる……。

・先々週、いったん中断した離乳食に再挑戦。
やっぱりほとんど舌で押し出してしまうものの、笑顔で口は開くようになった。
にこーっとして（もっとちょうだい）と言わんばかりに口を開けて、可愛い。
そのわりにほとんど吐くけど。

一週間、だましだまし口に押しこんで、今日ようやく小さじいっぱい分（赤ちゃんさじで数はい分）食べさせられた。
慣れたらぱくぱく食べてくれるのかな。

・離乳食がそんなペースだから、まだミルク、粥、麦茶の味ぐらいしか知らないものと思っていたけど、先日小児科でもらった風邪薬を舐めてみたら、甘い！
実はもう強烈な甘みを体験済みだったのか……と、なんかがっかり。
処女厨ってこういう気分か。

・子供が産まれてから、フィクションに出てくる「母の無償の愛」描写に、軽くプレッシャーを感じる。
姿の変わった子を見分けるとか、死してなお守護するとか、そういうの。
筋少のおもちゃ屋めぐりの「ぼくは君のために死ねるだろうか」という歌詞を思い出したりする。
でもどちらかと言うと、「君のために死ぬ」より「君のために二、三十年間、親として生きる」方が大変そう。

・子はすっかり私になついている。
押さえつけて注射を受けさせたり、寝起きに鼻水を吸引したり、子からしたら結構ひどい目にあわせても
私の顔を見ると、目に涙をいっぱい溜めながらも笑うのが不敏。
まだ物をよく知らないから。
一方、この絶対的信頼をだんだん失っていくのも、考えるだに切ない。

いろいろ思いながら、生後半年。
今日でハーフバースディ！

・息子は今のところ、十中八九は女の子に間違われる女顔。
とりたてて愛らしいお顔なわけではないけど、髪長め、色白、垂れ眉なせいか。
で、物心ついて本人の好みがでてくるまでは、女児用の服も着せちゃおうかな……と思ってるけど、そういうの良くないかな。
それもファンシーでラブリーでパステルピンクなのが似合うと思うんだけど。
私の勝手にしていいのだろうか。

・5ヶ月半になったし、下の歯がうっすら見えてきたので離乳食にチャレンジ。
十倍粥をあげてみた。
最初のひと口こそ（なにこれ？）という感じで口に入れさせるも、すぐに舌で押し出して、二口目からは、いや～な顔。
スプーンを口に近づけると泣き声をあげるようになったので中止。
まだ早かったみたい。

ゆっくりでいいんだけど、授乳を続けるにあたって歯がはえてくるのが不安。
痛そう……。

・地域でやっていたベビー用品のリサイクルに行ってきた。
普段はそんなに人のいない児童館みたいなところなのに、朝から行列で整理券をもらってと、本格的。
いざ始まってからも殺気だった雰囲気。
マンガとかである、バーゲンワゴンから商品を奪い合うシーンその物。

でも買うと結構する（そして数カ月しか着られない）ベビー服がただで手に入るんだから、頑張る甲斐もある。
秋冬物を数着もらってきた！

・保育園落ちた魔王死ね！
（育休が続くので開き直ってドラクエ11を買ってきた）

やはり10月なんて半端な時期での入園は無理だった。
居住区と勤務先の区の、認可も認可外もすべて不可。
育休が続くのは気楽だけど、10月復帰ならやらせてもらえたはずの仕事のことを考えると、少し残念。
真剣にキャリアを積みたい人だったら悔しいだろうな。
仕事と育児の両立は難しいとも言えるし、子供が産まれたら人生に制限が生じるのは当たり前とも言えるかな。
私はとりあえずドラクエ。

・両手両足でいろんな物に触るのが楽しいらしい子。
新聞紙、ビニール袋、洗濯ネットに梱包材を詰めたやつなんかをローテーションで持たせると1、2時間がさがさぐしゃぐしゃして遊んでいる。
お手軽でいいけど、おもちゃ袋がごみ袋にしか見えない。
ぬいぐるみも持たせたら抱きついてて可愛かった。

・鼻水が出ているので吸いとってやる道具を買った。
きれいに取れるとすっきり。
泣き叫ぶ赤子を押さえつけて鼻水を吸うのも化け物気分で楽しい。
そのうち本人も慣れてきたのか泣かなくなり、嫌な顔で払いのけてくるようになった。

・ここ2日、子が夜中に起きない！
おかげで私も5時間ぐらいまとまって眠れて、それはもう気分がいい。
新しいパンツをはいた正月元旦の朝のように！
このまま続くといいなー！

まだ、夜中に寝相を整えてやる作業はあるんだけど。
ベビーベッド内での位置を定期的に直してやらないと、寝返りから柵にぶつかって泣くんだ。

・近所では唯一のママ友さんが元バンギャだと判明（スタンド使いはひかれあう！と思った）。
LOFTが、リキッドルームが、夜光バスで遠征が、とか話して懐かしかった。

・ここのところで保育園を、A.オーソドックス公立、B.意識高い私立、C.ビジネスライク私立の3ヶ所見学。
どこも良さがあって、すごく悪いということは無し。
あとは、教育したいか、のびのびさせたいか。
親の利便性か、子供への手厚さか。

Aならのびのび、保育も手厚いかわりに、親のやることも大。
Bはしつけきっちり、いろんな体験もさせてくれるけど親の負担（金銭、時間共に）も相当。
Cは働く親に融通利かせてくれるけど、園庭がなかったりおやつが市販品だったり。

選ぶほどの余裕もなく、受かったところにせざるを得ないかもしれないけど。

・４ヶ月にして人見知りが始まってしまったらしい。
毎週来てくれている育児ボランティアの人に抱っこされて泣き、夫と風呂に入って泣き。
私が構うと泣き止む。
私なんてろくな母親でもないのに、なついちゃって、不憫な。
横に転がしてゲームのレベル上げとかやってるのに……。

・ベビー用品のアウトレットで秋冬物の服を購入。
しかし男の子の服の選び方がわからない。
女の子用に比べて種類が少ないのもあるし、男性にこんな服を着てほしいってビジョンが無い。
結局、自分の好きな色味のを買ったけど、似合うかな？
緑にオレンジの水玉のピエロみたいなのとか買ってしまった。