現在位置 - ベンチャー@バングラ編

"Uniqueness, impact and magic" - Joi Ito (MIT Media Lab)

メディア・デビュー

2018年05月19日 | Weblog
会社としてそれなりに大きなイベントを開催。現地のメディアにも取り上げて貰いました。

何だか、東京にいた頃には想像できないことしてるなぁと。Country Manager = 社長ともなると、色々なスキルが求められます



ルクセンブルク

2018年05月12日 | Weblog
ベルギー訪問のついでに、留学時代のクラスメートが働いている隣国ルクセンブルクへ。ルクセンブルク⇔ブリュッセルは特急で3時間。

ルクセンブルクは神奈川県の面積、人口57万人。一人当たり名目GDPが世界一 (US$105,000 vs 日本 US$38,500)

鉄鋼業(アルセロール・ミタル)、金融業に加えて、アマゾンや楽天などのヨーロッパ本部がある。特にアマゾンは留学時代のクラスメートを何人も採用していて、インド人、中国人など国籍も多彩。




ルクセンブルク市は歴史的に「北のジブラルタル」とも呼ばれる要塞都市で、旧市街は↑の通り断崖を利用した城壁と、緑の渓谷。


観光名所になっているのが、断崖の中に作られた巨大な地下要塞「ボックの砲台 (Casemates du Bock)」。写真の右半分の断崖の中に見える大きめの穴は、砲台があったところ。


地下要塞の中を観光


アマゾンのヨーロッパ本社。といっても、旧市街の中に超ひっそりと地味に佇んでいる。最近、新市街に新しい第二オフィスができたとのこと

ミニ同窓会で思ったこと

2018年05月05日 | Weblog
(続き)

こういう結婚式にわざわざお金と時間をかけて参加する意義は、新郎新婦を祝福するのが第一ながら、同時にクラスメートとのミニ同窓会ができること。新郎新婦を知っている繋がりなので、同じクラスだった人とか親しかった人に会いやすい。今回は留学した学校の同学年(計500人)から20人くらいが参加。卒業後に今更初めましてで知り合うクラスメートもいて面白い。

留学先に限らず、1-2年に一度、海外や日本の友人に直接会うことは自分にとって非常に重要なイベント。卒業して就職した会社に留まっている人、転職した人、今朝辞表を出したという人、色んな人がいる。今と今後、変化や悩みをお互い話すことで、日常に埋もれている自分の人生の立ち位置みたいなものを再確認できる。

家族の大切さと友人の大切さは、違う意味でどちらも重要、酔った帰り道でそんなことを思い直した、ベルギーの素敵な夜w



ベルギー

2018年05月05日 | Weblog
MBA留学時の中国人クラスメートの結婚式に参加すべく、ベルギーのブリュッセルへ。海外&日本人以外の結婚式は初参加。

彼は卒業後はサムスンのソウル本社で働いていたのだが、なぜベルギーかというと、留学前にベルギーの華為(ファーフェイ)で勤務していた際に奥さん(中国人)と出会ったから。


会場はブリュッセル市内のお城。メルヘンだけど派手じゃなくて良い。


挙式。日本の結婚式よりカジュアル。カトリックの神父さん(マイク持ってる人)が気さくに色々しゃべる。日本の結婚式にはないのが、(1)1分間くらいの黙祷(黙祷するのは必ずしも悲しい/悪い時だけじゃない、との解説)と (2)一口サイズのグラスワインとパンが各列に配られて、パンを千切って隣の人と分けて食べる(分かち合う趣旨)。一方で、聖歌の合唱とか、「あなたは誓いますか?」みたいな問答もなし。教会だとまた違うのかもしれないが。

日本の結婚式は神父さんほぼ喋らないし、フォーマル過ぎるなぁと。


ブリュッセルに初めて来たので、前日に市内観光。市内中心の観光名所は半日で歩いて回れる感じ。まだ少し肌寒いけど、天気良い


市内観光の中心、グランプラス (Grand Place)。広場の四方がこんな感じで囲まれている


小さな公園のベンチで昼寝。バングラにはこういう憩いの場所がないので(あっても暑くて無理)、久しぶりに癒される。


さすがチョコレートの本場、店のディスプレイも半端ない。チョコレートは日々の食生活に欠かせないようで、ベルギーの一人当たり年間消費量が 8.4kg (「地球の歩き方」より)


ベルギーのアントワープはダイヤモンド取引の中心地。ダイヤモンドと聞くと、いつも映画『ブラッド・ダイアモンド(Blood Diamond)』を思い出す。

タイの水掛け祭り

2018年04月13日 | Weblog
小ネタ。会社のワークショップでまたバンコクに来たら、今回は偶然昨日~週末にかけてタイの旧正月(水掛け祭り)だった。この水掛け祭りはミャンマー、カンボジアなど近隣の東南アジアの国でも行われている。


ショッピングモール。仏像に水を掛けてお祈り


ショッピングモール前の広場に人が集まって、水鉄砲で祭り中。滞在先のホテルでも、わざわざ各客室に水鉄砲が配られた。なんとも平和な光景。






ダッカ唯一の観光地

2018年03月30日 | Weblog
バングラ=ツーリズムのない国、と地球の歩き方に書いてあり、実際、地球の歩き方の本自体が超薄い(4年前から改訂もされてない)。以前はHISの支店があったけど、2年前のテロで撤退。

人口1600万人の首都ダッカにも「観光名所」は皆無なのだが、会社の本社からビジターが来たので、唯一連れていく価値があると思われる旧市街(Old Dhaka)の「ピンク宮殿」に行ってみた。


Ahsan Manzil, 通称ピンク宮殿(Pink Palace). イギリス植民地時代の19世紀後半に建設された、地元有力者の邸宅。


地元の人はほぼ無料で入れるので人は結構いる。外国人料金もたった100タカ(130円)


旧市街(Old Dhaka). こんな感じの商店と多すぎる人の波が永遠と続く。自分の家から宮殿まで距離は12kmくらいしかないのに、車で2時間かかった。


「ダッカ市内にリキシャは何台あるか?」は車の中でよく考えるのだけど、一番正確に推定する計算アプローチが分からない。


初めて見た、何かの観光用? 空気悪すぎるし、ロバ(?)が気の毒






ダッカマラソン

2018年03月23日 | Weblog
「ダッカ・ハーフマラソン」なるイベントがあり、縁あって自分の会社がネスレと一緒にメインスポンサーの1社をすることになったので、自分もランナーとして参加。人生初のマラソン大会出場がまさかバングラとは。日本を離れてから全く運動できていないので、ハーフどころかミニマラソン (7km)というヘタレ。

日の出前の朝6時にスタート。ダッカ中心部の湖 (?) を1周するコース。意外に楽しめたので、スポンサーはともかく来年も参加しようと思う。


スタート/ゴール地点


別の日に撮った写真だけどコース近辺はこんな感じ、意外と快適に走れた


閉会式。スポンサーなのでステージに座ってスピーチもしました。


閉会式。外国人の参加者もそれなりにいて、手前に映っている欧米人の女性が女性ランナーで1位になってました。


大会開催日の1週間前にプレスカンファレンスにも出席。現地のネットニュースに顔写真が載ってしまった爆

映画部『The Theory of Everything』

2018年03月16日 | Weblog
追悼 - 中学だか高校の頃に本を読んだのが懐かしい。物理は学部1-2年で諦めたので、今でも内容を理解していないのだが。

ケンブリッジ大学の追悼ページ

この映画を観ると博士の人生が分かります。「美しい夫婦の話」のように見えて必ずしもそれだけではない、離婚も含めてかなり赤裸々な内容。人生のリアリティも考えさえられてしまう作品。映画が凄いというより、人生が凄い。



My Twentieth Century Evening

2017年12月09日 | Weblog
再び Kazuo Ishiguro ネタ。授賞式前の記念講演 (Nobel Lecture) がニュースになっていたので、講演そのものを観てみた。

50分間と短くはないけれど (まさにレクチャー)、自分のアイデンティティー、作品を書いたきっかけや問題意識とその変遷、現代における小説の意義といった、非常に濃くて考えさせられる内容。相変わらず聞き取れない単語やフレーズはちらほらあるけど、文学者だけにスピーチも文学的。

ニュース記事の要約 を読んで分かった気にならずに、是非週末に観てみることをおススメします。

Kazuo Ishiguro - Nobel Lecture (スピーチは 3:00~)

マインドフルネス

2017年12月02日 | Weblog
カントリーマネージャーになってから、立場の重みから来るプレッシャーやストレスが増えて、朝も気分よく起きられない。

心の平和を取り戻すべく、今↓の本を読んでいて、マインドフルネス瞑想始めようかと思う。そういえば留学中に仲の良かったインド人のクラスメートが、キャンパスのソファで会話してた時に、突然「ちょっと瞑想させて」と言って目の前で5分くらい瞑想してたっけ。

『サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法』
著者はグーグルの元エンジニアで、グーグル社内でマインドフルネス研修プログラム "Search Inside Yourself" を開発して人気となり、その内容を伝えたこの本もベストセラーになった。

著者がこの本の出版後にグーグルで講演したのがこちら。





ブダペスト、新しい挑戦

2017年11月04日 | Weblog
僕が現在の会社にバングラデシュ事業の No.2 として入社したのは昨年の夏。上司のインド人が Country Head (現法の社長) だったのだけど、その上司が隣国スリランカ事業のCountry Head に異動することになり、自分がバングラ事業のトップに昇格することに。

No.2 で入社してわずか1年で昇格するケースは過去なかったこともあり(というか、若くてフラットなベンチャー組織なので、上司が会社を辞めるか異動しない限り、普通ポジションは変わらない)今後の数か月は観察期間。正直プレッシャーはあるけど、不安に思っていても始まらない、ベストを尽くす以外に方法はないので、CEOと部下(バングラ人)の信任が得られるようにガンバります。社長と副社長の距離は、副社長と平社員よりも遠いとよく言うけど、経営者の心構えや行動規範について勉強しないとな。

そんな折、毎年1回世界のどこかで開催される会社のGlobal Retreat (ワークショップ、打上げ)でハンガリーのブダペストに。スウェーデン本社やアフリカ、ラテンアメリカ事業の同僚など、まだまだ会った事ない人が多かったので良かった。一度現実に顔を合わせるのは非常に大事だけど、逆に言うと、一度会ってしまえば途上国だろうが後はメールとチャットとスカイプで仕事は成り立つ。それが21世紀。


ブダペストはドナウ川を挟んだ西側のブダと東側のペストから成り立つ。夕食はドナウ川クルージング。背景の丘に建つのは世界遺産ブダ王宮。でも仕事が忙しくて観光できず。


国会議事堂。


3日間のワークショップでは、会社の目的・価値観について共同創業者のCEO/副CEOがプレゼン、ディスカッション(写真写りが怖いけど、CEOは非常に気さくな人です)。会社の存在理由・事業の目的を心から信じられるか、というのは自分にとっては非常に重要なポイント。今の会社で働けているのは非常に有難いことです。



The Remains of the Day

2017年10月07日 | Weblog
MBAで思い出に残っている授業の一つが意思決定 (Management Decision Making) の授業だった。人気教授で、初回はそのコース全体のイントロだったのだけど、その時に教授がわざわざペーパーバックを持ってきて全員に推薦した本が Kazuo Ishiguro の "The Remains of the Day" (日の名残り)。人生における後悔の話で、30年後に老いた自分が過去を後悔しないためにどういう意思決定をすべきか? みたいな趣旨だった。

僕は Kazuo Ishiguro を全く知らなかったので、何で日本人の自分が知らないのか、かなり不思議に思った。シンガポール人のクラスメートに聞いたら、「私は長崎が出てくる "A Pale View of Hills" (遠い山なみの光) が好き」と言っていたので、イギリスだけじゃなく世界的に有名なんだろう。海外文学がほぼ全く日本で宣伝されない/普及していない、象徴的な話かも。

"The Remains of the Day" は原文で読んだ。老いた主人公が旅をしながら昔をずっと回想していく話。展開が早くないので結論が知りたくてかなり飛ばし読みしちゃったけど、英文の美しさ(?) は感じ取れた気が。今はタブレットの電子書籍で読めば知らない単語を翻訳してくれるので、英語書籍を読むハードルが本当に低いです。受賞のニュース見て、 "Never Let Me Go" (わたしを離さないで) 購入。

受賞のニュースも、日本のメディアは日本人という点ばかり強調すると思うので、海外メディアもチェックすべき。受賞のプレスリリース "[Kazuo Ishiguro] who, in novels of great emotional force, has uncovered the abyss beneath our illusory sense of connection with the world" ってなかなか凄い。

The Guardian - Kazuo Ishiguro wins the Nobel prize in literature 2017






映画部『Snowden』

2017年09月15日 | Weblog
Netflix で鑑賞。この映画は色々な点で凄いと思う。

・現在進行形の事件/人物を短期間で映画化できたこと(スノーデンの最初の告発が2013年、それから3年で映画公開)
・告発そのものだけでなく、CIA/NSA局員のほぼ現実のストーリーである(テーマがテーマだけに、映像化の価値が高い)
・アメリカ政府にとって犯罪者であるスノーデンを、アメリカ人映画監督であるオリバーストーンが監督し、アメリカで上映された(オリバーストーン凄い)

Wikipedia によると、協力する米国企業/スタジオがなくアメリカ国内での資金調達ができなかったとある。アメリカでさえそうなら、日本で似たようなテーマがあってもまず映画にはならないんじゃないか。

スノーデンは僕と同い年。自分が同じ立場だったらどうするのか? 犯罪者として自分の国には半永久的に戻れない、今の人生の全てを犠牲にするような行動が取れるのか? 犯罪とか善悪というレベルを超えたテーマ。

Wikipedia エドワード・スノーデン

本人のツイッター



ダッカの日常

2017年08月04日 | Weblog
今回は小ネタのダッカ写真集


会社のコールセンター


路上のココナッツ。その場でストロー差して飲む


昭和レトロな富士フィルム


ソニー自動車


ダッカで唯一(?)、先進国並みの大型スーパー。ただ地下にあるのでテロリスクが怖い


そのスーパーの子供広場。バングラでワンピースは放映されてないと思うが、とにかく日本のコンテンツ力強し


ユニクロとグラミン銀行グループの合弁、グラミンユニクロ。





映画部『この世界の片隅に』

2017年07月29日 | Weblog
2016年11月公開、クラウドファンディングを使ったミニシアター系ながら大ヒットしたアニメ映画。日本にいないのでタイミングを逸していたが、先月にロンドンの地下鉄でポスターを見かけ、やはり観なきゃいけないと思い Amazon ストリーミングで鑑賞。

一言で言うと、評判通りの素晴らしい作品。特定の場面で泣かせようとか、そういう余分な計算が一切なく、徹底して「日常」の視点を緻密に描いていてリアリティが凄い。作品のこの部分が凄いというより、制作者の真摯さに感動。「のん」の声も主人公に完璧にマッチ。減点ポイントが存在せず、100点。

「ほたるの墓」を観たことがないので比較できないが、毎年8月にTV放映し続けても全く問題ない、そんな作品。




「君の名は。」なら驚かないが、まさかこの映画のポスターを海外で見るとは思わなかった。夏~秋にかけてアジア・欧米での公開が続いている。