フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月28日(木) 曇り

2024-03-29 12:36:30 | Weblog

8時45分、起床。

チーズトースト(+ソーセージ)、玉子焼き、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。玉子料理は目玉焼きが一番多いが、玉子を割ってフライパンの上に落とすとき黄身が破れてしまったときは、スクランブルエッグ、オムレツ、玉子焼きのどれかに変更する。どれに変更するかはそのときの火加減によることころが大きい。

本日の『ブギウギ』。「歌手引退」をめぐる羽鳥とのわだかまりを解消しようと羽鳥の元へ出かけようとした矢先、その羽鳥がスズ子の自宅へやってきた。彼も同じ思いだったのだ。今回はスズ子の自宅の居間で二人が向かい合って話をするシーンが大部分を占めた。互いに相手への思いを言葉にする二人。テーブルをはさんで二人の空間的距離はお見合いのようだったが、心理的距離は恋人同士のようだった。

昨日のブログを書いてアップする。

2時半頃、昼食を食べに「プリミエールカフェ」に行く。前回来たのが2月中旬だから、1カ月半近くご無沙汰していたことになる。

ほうれん草を生地に練り込んだパスタとアサリのクリームスープ。私の好きなメニューだ。

食事を終えて、キンドル・スクライブで『藤井聡太が勝ちづづける理由』を読んでいると厨房から奥様がやってきて、「しばらくお見えにならないから、お体でも悪くされたのかと心配していました」と言った。実はかくかくしかじかでと入院と手術のことを話す「やっぱり・・・」と言われた。馴染みのカフェにしばらく顔を出さないと何かあったのではないかと思われるのである。恒例の春の松本旅行も、中止したままにしておいてはいけないように思う。

マスターが「人文系の先生だから申し上げるんですが、実は私、百人一首の大会で優勝したんです」と告白するように言った。えっ、最近ですか? 「いえ、小学生の頃です」。な~んだ(失礼)。百人一首の中でお好きな歌はなんですかと聞くと、「よくぞ聞いてくれました。天津風(あまつかぜ)雲の通ひ路吹き閉ぢよをとめの姿しばしとどめむ、です」とスッと答えた。誰の歌でしたっけ。「忘れました(笑)」。

作者は僧正遍照である。歌意は「天を吹く風よ、天女たちが帰っていく雲の中の通り道を吹き閉ざしてくれ。乙女たちの美しい舞姿を、もうしばらく地上に留めておきたいのだ」。「乙女の姿しばしとどめむ」というフレーズが小学生男子には心に残ったのだろう。「とどめむ」は歌では空間的な意味に使われているが、なんとなく、時間的な意味で、つまり「少女から大人の女性になっていく」過程をイメージさせる。

帰宅する前に駅ビル東館のくまざわ書店へ寄って、本日発売の『ユリイカ』4月号を手に取る。特集は「山田太一」で、大学の同僚の長谷正人さん、岡室美奈子さん、句会仲間の宮本明子さんが論稿を寄せている。購入しようと思うが、紙の本は二段組で活字が小さい。電子書籍版(同時発売ではないようだ)を待とうと思う。

私の大学生時代、倉本聰、山田太一、向田邦子がTVドラマの脚本家ベスト3であった。彼らのドラマは必ず観た。いま、それに相当する脚本家は誰だろう。坂元裕二、岡田恵和、(まだ2作しか書いていないが)生方美久だろうか。宮藤官九郎、金子茂樹も外せないか。う~ん、難しい。

夕食はガーリックバターキャベツ炒め(回鍋肉に似ているがちょっと違う)、スペイン風オムレツ。

食事をしながら『ブレバト』を追っかけ再生で観る。

3時間スペシャルで、丸太アート、黒板アート、そして俳句「春光戦」。「春光戦」は形式が替わって、Ⅿ-1ぐランプリみたいに、選ばれた10人の中からまずベスト3を決め(お題は「桜」)、そしてその3人の中から改めて(同じ「桜」をテーマにして別の句で)優勝者を決めるというもの。

ファーストステージでは、

 1位 苗代の桜や鬼の住まいする 梅沢富美男

 2位 刑務所を囲む桜の仄白き 千原ジュニア

 3位 幽谷のロッジの夜明け白き飛花 キスマイ千賀

1位と2位の句が頭抜けていた。

ところが、ファイナルステージでは、

 優勝 出郷の車窓を叩く飛花落花 キスマイ千賀

 2位 青光りせり750㏄(ナナハン)に花吹雪 千原ジュニア

 3位 風吹かば花の色なる城下町 梅沢富美男

はっきりいって(夏井先生は言わなかったが)3人ともファーストステージの句の方がよかった。Ⅿー1グランプリではしばしばあることが、ここでも起こった。その中で落差の一番小さかったキスマイ千賀が優勝したが、ファーストステージの梅沢、ジュニアの句には遠く及ばない。

「新方式は失敗でしたね」

ダラダラと3時間も観てしまった。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。


3月27日(水) 晴れ

2024-03-28 13:16:26 | Weblog

9時、起床。

私が洗面所に行こうとすると、チャイが必ず付いてくる。風呂場のドアを開けてやると、バスタブの中に入って私が髭を剃り終るのを待つ。それから私が一階の雨戸を開けに下りていくのに付いて来て、私が仏壇や神棚の水を取り替えている間、出窓から外を眺めている。チャイの朝のルーティンである。「人間とは習慣の束である」とヒュームは言ったが、たぶん、ペットもそうである。

チーズトースト(+ソーセージ)、オムレツ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

今日は久しぶりの青空。

我が家の桜も開花が始まった。

ソメイヨシノではない。本来は早咲きの桜なのだが、だんだん、ソメイヨシノ並みになってきた。

満開は週明けかな。

生垣の赤芽も新しい葉が空に向かって伸びている。

「春ですね」

昨日のブログを書いてアップする。

2時半頃、外出。ゼミ論集の代金を指定の口座に振り込む。30部で88000円(消費税込)。例年は50部なのだが、今回は新3年ゼミ生がいないので、部数が減り、その分単価が上がった(2500円→3000円)。来年は15部になる予定だが、単価はいくらになるだろう。

昼食は「ノチハレ珈琲店」で食べよう。蒲田→川崎→矢向へ。駅舎の上にパンのような雲が浮かんでいる。

駅前の商店。「えちごや靴店」は初代の店主が新潟の出身なのだろう。自分の出身地を店名にするのは古くからある慣習だが、最近開業した店ではないことがそこからわかる。「亀屋万年堂」は和菓子のチェーン店で、王貞治選手がイメージキャラクターになったお菓子の「ホームラン王」=ナボナで知られてるが、「亀」「万年」という目出度い言葉を店名に使うのも古くからある慣習である。「〇〇屋△△堂」という重ね表現(?)もそうである。

「ノチハレ珈琲店」は新しい感覚の店名である。「雨のち晴れ」から採っているのだろう。「曇りのち晴れ」ではないよね(笑)。今日はここに来るのにふさわしいお天気だ。

マヨたまトーストとアイス珈琲を注文する。

美味しい。これは自宅では再現できない(私には)。

『ノチハレ珈琲店』→『パン日和あをや』の梯子パターンも考えたが、もうしばらくキンドル・スクライブで『藤井聡太が勝ち続ける理由』を読んでいたかったので、甘夏のパウンドケーキとアイスレモンティーを追加で注文する。

甘夏のパウンドケーキはこの時期の人気メニューである。

王座獲得(=八冠達成)後の公開インタビューで(聞き手は山口恵梨子女流二段)

山口 次の質問です。「終盤に逆転を果たすうえで、心がけている精神面のコントロールなどはありますか」

藤井 局面が苦しくなってしまうと、いくら頑張っても相手にうまく指されたら勝つことはできません。まずはそのことを受け入れて、その上で少しでもチャンスを大きくするにはどうすればいいのか考えることが多いです。

山口 最後まで諦めない?

藤井 いったんは諦めるんですけど(会場笑)。

山口 勝ち筋を探るという感じですか?

藤井 そうですね。諦めた上で少しでもチャンスを作れる確率を高めるにはどうすればいいのかと考えています。

***

山口 では次に将棋AIの質問に行きます。「AIを研究している者です。AIは藤井王座にとってどういう存在ですか。研究パートナー、強い先生、将棋星人」

藤井 やはり今はAIが強くなって、棋士はそれを一つのお手本として勉強しているという面はかなり強いと思っています。ただAIが示す局面の評価であったり指し手というのは必ずしも正しいというわけではないので、参考にしながら取り入れることを意識して取り組んでいます。

山口 AIがすべて100点と思っているわけではないといことですね。

藤井 AIが示す指し手で、将棋というゲームの正解が定まるわけではないので、見ているととても勉強にはなるんですけど、信じ込んでしまわないようにというふうには思っています。

店には1時間15分ほど滞在した。雲がだいぶ出てきた。

蒲田に戻ってくる。午後5時の東の空(西の空より雲は少ない)。

夕食は甘塩鮭、肉じゃが、大根の味噌汁、ごはん。

食事をしながら年末に録画した草彅剛主演のNHKドラマ『デフ・ヴォイスー法廷の手話通訳士』(前編)を観る。『ブギウギ』の羽鳥先生が手話通訳士で出演している。

WOWOWに加入しているのだが、あまり見ていない。オンデマンドは一度も観たことがないのだが、お知らせのメールが届いたので、試しにオンデマンドで『きのう何食べた?』の第一話を観てみた。29分という時間も程よく、噂には聞いていたが面白いドラマだった。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時45分、就寝。


3月26日(火) 雨

2024-03-27 13:01:43 | Weblog

8時半、起床。

チーズトースト(+ソーセージ)、目玉焼き、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

昨日のブログを書いてアップする。卒業式の日のブログだ。学校を職場にしている人間にとって、4月から3月までの「年度」は1月から12月までの「年」よりも生活のサイクルの基盤にある。4月始まりの日記帳を使っていることがそのことを表している。卒業式は年度の最後のイベントである。2023年度は、昨日、終わったのである。一方、年度の開始のイベントは新学期最初の授業である。2024年度は4月12日(金)のゼミがそうである。今日から4月11日までの17日間は、いわば、年度と年度の間の移行期、本当の春休みである。「やれやれ」というレベルから「さてさて」というレベルに気力を徐々に上昇させていくことがこの期間の課題である。毎年、この時期に、気分転換の松本旅行に出かけるのが決まり事なのであるが、今年は急な用事が入ったため、取り止めになった。

蒲田駅のみどりの窓口で新宿⇔松本の乗車券・特急指定席券の払い戻しをする。「延期であれば無料でできますが」と窓口の方に言われたが、いまの時点では延期の予定は立っていないので(できたらGWの前後に行きたいものだ)、手数料を払ってキャンセルする。ホテルはすでにキャンセルしている。

昼食をまだとっていない。時刻は3時半を回っているので、軽めにしておこうと、東急プラザの「神戸屋キッチン」(パン屋)でイートインすることにする。

メンチカツバーガーとクリームパン、それとホット珈琲(計946円)。

カウンター席の窓の向こうはドラッグストアー。決して「インスタ映え」はしないが、日常の中の一服の時間としては悪い眺めではない。

床屋に行く。前回行ったのが2月6日なので、一カ月半ぶりである。間隔としてはよいのだが、どうせなら、なんで卒業式の前に行こうと思わなかったのだろう。店で一番年配の方にやっていただく。仕上げに「何か油をつけますか」と聞かれて、結構ですと答えると、「写真を撮ったときに多少油をつけていた方が髪が白く光りませんよ」と言われる。そうなんだ。

散髪を終えて、5時ちょっと前だったので、皮膚科クリニックに電話して、5時から5時半までの枠で予約を入れる。土曜日に出してもらった痒み止めの軟膏はどうも効き目がないようだと伝えると(この数日、明け方に体の痒みで目が覚めるのだ)、おへそ周りの防水絆創膏のかぶれ(これはすでに治った)のときに使っていたフルメタ軟膏を塗って様子を見て下さいとのこと。

駅ビルの文具店と本屋で買物をして帰宅。

春ドラマをチェックするために雑誌を購入。最近、コンビニではこの手の雑誌を置かなくなった。TVドラマを観る人が減っているか、ネットで調べる人が増えたためだろう。

日本経済新聞社編『藤井聡太が勝ち続ける理由ー王座戦 八冠の先へ』(日本経済新聞社)を店頭で手に取って、買おうと思ったが、調べたら電子書籍版が出ているので、そちらを購入。永瀬王座に挑戦して3勝1敗で王座を奪取し、八冠を達成したときの記録である。あの5番勝負は本当にすごかった。内容的に永瀬が防衛してもおかしくない内容だった。それでも勝ったのは藤井だった。そこに何があるのか、それが本書の視点だ。

夕食は卵とベーコンと小松菜の炒め、シュウマイ、タラコ、茄子の味噌汁、ごはん。

食事をしながら『春になったら』最終回(録画)を観る。予想した通り、娘の結婚式と父親の生前葬を同日(3月25日)に行った。式の後、父親の車椅子を娘が押しながら満開の桜を見上げるシーンがあったが、まさか、今年の東京の桜が3月25日になっても開花していないなんて、撮影していたときは予想していなかったのだろう。いや、テレビドラマの撮影はけっこう押せ押せでやっているから、最終回(3月25日)に桜が咲いていない、開花したとしても満開にはほど遠いことはわかっていただろう。でも、「満開の桜を見上げる父親と娘」というシーンは外せないものだったのだろう。現実と同じ時間進行のドラマでも、やはりフィクションの世界の物語であることを示したシーンだった。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。

 


3月25日(月) 小雨

2024-03-26 13:04:00 | Weblog

8時半、起床。

今日は大学の卒業式だが、あいにくの雨である。桜の開花前の卒業式は久しぶりである。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

新聞にポリーニと寺田農(みのり)の訃報が載っていた。

ポリーニがショパンの練習曲を弾いたLP(1972年、彼が30歳のときの録音)はたぶん私が初めて買ったピアニストのLPではなかったかしら。針を置いた瞬間から始まった光のシャワーのようなピアノの音色に吃驚仰天したのを覚えている。

寺田農を最初に観たのは『青春とはなんだ』(1965年)というTVドラマだった。彼はそのとき23歳の新人だったが、高校生のラグビー部員を演じていたのか、ラグビー部のOBを演じていたのか、記憶が判然としない。その癖の強い風貌だけは強烈に印象に残っている。

享年、ポリーニ82歳、寺田農81歳、二人は同世代だったのか。ご冥福をお祈りします。

「一回り年上の世代だったのですね」(もっと年上だと思っていた)

『サンデー・ソングブック』をタイムフリーで聴きながら、昨日のブログを書く。

2時前に家を出る。ネクタイ(シングルノット)の結び方を忘れてしまった。私がネクタイをするのは年に1、2回で、前回ネクタイをしたのは1年前の卒業式のときだった。でも、自転車と同じで体(指先)が覚えていると思っていたのだが・・・。ネットで調べて、ああ、そうだったと思い出す。これも老化現象かな。

電車に乗る前に「松家カレー」に寄って昼食を食べる。

豚塩焼きカレー(1050円)。ラッキョウと福神漬けは食べ放題。

ライスは「普通」だと250グラムだが、「少な目」(200グラム)で50円引き、「半分」(130グラム)だと100円引きになる。「少な目」=「半ライス」の店が多い中で、この二段階設定はありがたい。今回は「少な目」をリクエストしたので、50円引きで1000円になった(店主さんが50円硬貨を返してくれる)。

学部卒業式は2時半から早稲田アリーナで行われている。論系ごとに分かれた学位記授与式は4時から。

研究棟の入口で考古学の高橋龍三郎先生と遭遇したので、一緒にいらした美術史の肥田路美先生に写真を撮っていただいた。高橋先生は3月末で私より一足先に定年退職される(ちなみ肥田先生は私より一年遅れて再来年度で定年退職される)。どうぞお元気で。

教員ロビーに搬入されていたゼミ論集を研究室に運ぶ。

今回で14冊目だ。毎回異なる表紙の色は今回は「カバ色」。「河馬」ではなく「蒲・樺」である。「蒲の穂のような赤味を帯びた黄色」と辞書では説明されている。

現代人間論系の学位記授与式は今回は38号館AⅤ教室。ゼミ単位で座る場所が指定されている。

論系主任の森山至貴先生から卒業生への祝辞。しっかり原稿を書いて来られた。

38号館AⅤ教室は文キャンで一番大きな教室である。

私のゼミの面々も神妙な顔で聴き入っている。

ゼミ単位で教員から一人一人に学位記を手渡す(カメラ係の学生二人に撮ってもらったそのときの写真はあとから一人一人にお送りします)。

学位記授与を終えて。みんないい笑顔だ。

教室の外に出て、文カフェの上の渡り廊下のところで。

同じ場所で、前の人と後ろの人を入れ替えてもう一枚。

2年間、ゼミで使った228教室で(写真を撮ってくれたのはたまたまそこにいたフランス文学コースの卒業生。私のオンデマンド講義を履修していたそうである。ありがとう。そして、ごきげんよう)。

賢征、希玲、佑有、菜未、萌里、香美、梨夏子、宏喜

芽実、美咲、真優、恵、夕貴

卒業おめでとう!

研究室で一服して、6時に大学を出る。

夕食はアスパラとエノキタケの豚肉巻き(すき焼き風味)、茄子の味噌汁、ごはん。

食事をしながら『厨房のありす』最終回(録画)を観る。すべての悪を一人の人物が背負ってドラマは終わった。いろいろと複雑な思いが残るはずだが、めでたし、めでたしのエンディング。

小林信重さん(東北学院大学准教授)から本をいただく。小林さんが翻訳されたフランス・マウラ『ゲームスタディーズ入門―文化のなかのゲーム』(ニューゲームズオーダー、2024)。3月29日の発売予定で、紙の本だと3300円だが、電子書籍だと2200円で購入できる(!)。

「本書は、ゲーム、特にさまざまなデジタル形式のゲームに注目する新しい研究分野、ゲームスタディーズの教科書である。この分野の概要をコンパクトに示し、読者がより緻密で高度な研究を続けるために必要なツールを身につけることができるように作られている。また、入門コースの教材として使えるよう、章の終わりには課題例および関係する方法論についてのメモを用意している。」(アマゾンのサイトより)

「新刊本で、紙の本と電子書籍で値段が千円も違うのは珍しいですね」(思わず舌なめずり)

今日撮った写真の整理。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

2時、就寝。


3月24日(日) 曇り時々雨

2024-03-25 12:35:00 | Weblog

9時、起床。

チーズトースト、カレー、目玉焼き、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

NHK杯将棋トーナメント女流棋士枠出場者決定戦、福間(旧姓:里見)香奈女流5冠対西山朋佳女流3冠を観る。女流将棋のタイトルは8つあるが(名人、王将、王位、王座、女王、倉敷、白玲、清麗)、それらをこの二人で分かち持っている。文字通り、女流棋士のツートップなのである。相中飛車の出だしから、中盤、先手福間のいくらか指しやすい(AI評価)局面になったが、銀不成とすべきところで銀成としたために、飛車と成銀の両取りの角打ちを許してからは、駒損となり、西山の厳しい寄せに敗れた。これで二人の戦いは福間の37勝30敗となった。これからも二人の戦い=女流棋士のレベルアップを牽引するものだろう。

昨日のブログを書いてアップする。

朝食が遅く、ブランチ気味だったので、昼食は取らず、夕方近く、散歩がてら(今日は一歩も外に出ていない)「きりん珈琲」に出かける。

途中にある元カフェ「屋根裏」。元店主さんはお住まいで、店先にはいろいろな飾りつけがされている。もう鯉のぼりですか?!(笑)

JRの踏切を渡る。ここは電車(京浜東北線と東海道線)の行き来が頻繁で、「開かずの踏切」とまでいかないが、けっこう待たされることが多い。

住民のいなくなって久しい団地。団地に付随していた商店もいまは焼き肉屋と無人のコイン・ランドリーを残すだけである。

「きりん珈琲」に到着。退院後は初の訪問である。

きりんブレンド。別途、焙煎もお願いする。

ほうじ茶あんみつ。

向こう側にキンドル・スクライブを置てて、三品輝起『波打ち際の物を探しに』を最後の頁まで読もう・・・と思ったら、黒蜜の容器を倒してしまし、キンドル・スクライブ(のカバー)を汚してしまった。

あわたて拭き取ったが、水ではなく、黒蜜だから、元の色合いには戻りそうもない。「やっちまったな」と落胆したが、眺めているうちに、見ようによっては最初からこういうデザインだったと思えば思えなくはないという気持ちになった。

「本はすべてか」という文章の中で、三品はこんなことを書いている。

 デジタル化の潮流のなかで失われてゆく物――いつしか本は、その象徴的な存在のひとつになった。表紙と裏表紙、そのあいだにはさまれた頁、栞、花布、見返し。装飾家が手がけた美しいカバー、本棚にならんだときに役立つ背。スプーンやフォークなんかと同じように、人の手は幼いころかに本と一体化する。そして、終生、頁を自由自在にあやつりつづけ、いろんなことを学ぶ。もうこれ以上ないくらい最良のかたちにねりあげられ、ながらく知の源泉として人類をささえてきた本は、ある意味で物の中の物だったといえるかもしれない。だからこそ本にまつわる言葉は、ひとびとがアナログな物とデジタル化したものが拮抗する塩境について語るとき、どうしたって特別な響きをともなってしまう。物としての本もいつか消えてなくなるのだろうか、と。

 最近の私は本は電子書籍で購入し、キンドル・スクライブで読んでいるので、私の読書生活から物としての本は消えてなくなりつつある。たしかに一冊一冊の本は物としての形態を失い、テキストとしてキンドルの中に収納されるわけだが、キンドル・スクライブ自体は物であり、私はそれを書斎や居間で読むだけでなく、鞄に入れて外出し、電車の中やカフェや研究室で読む。これは物としての本に似たものではないだろうか。これまでの物としての本はせいぜい数冊を鞄に入れるのが精一杯だったが、キンドル・スクライブにはとてつもなくたくさんの本を収納でき、書棚を丸ごと持ち歩くような感覚、「どこでもブックカフェ」みたいなものになりつつある。だからキンドル・スクライブは私にとって特別な物であり、黒蜜がかかって汚してしまったりするとショックを受けるのである。ちょうど物としての本に珈琲をこぼしてしまったときみたいに。

きんり珈琲ブレンドの焙煎が終わった。

『波打ち際の物を探しに』を読了し、店を出る。ちょうど1時間滞在した。

帰り道、すべての道路には傾斜があるということを改めて感じた。雨水を側溝に流しいれるための傾斜である。普段はその傾斜を傾斜として感じないが、いまは手術の跡で、いつもよりゆっくりと、左足と右足のバランスをとりながら(あまり右足の方に力が入らないように)歩いているので、その傾斜を知覚しやすいのだ。

ただいま、チャイ。

大相撲春場所は尊富士が千秋楽の一番を勝って(13勝2敗)で新入幕の力士としては110年ぶりの優勝という快挙を達成した。前日の朝乃山戦で敗れ、その際、足を痛めて車椅子で退場したので、どうなることかと思ったが、気力で頑張った。

初土俵から10場所目の優勝というのも史上最速である。すごい。

お母さまの姿もTVに映っていた。息子の晴れ姿に喜び一杯の表情である。

三賞は成績優秀な関脇以下の幕内力士が対象なのだが、今回、尊富士は優勝と同時に三賞全部を受賞した。すごいことづくめである。24歳、相撲界待望のニュースターの誕生だ。

夕食は土鍋を使った和風パエリア。新作である。

おこげの感じが(狙ったわけではないようだが)ちょうどいい。

正月に録画しておいた劇場版『イチケイのカラス』を観る。スケールが大きいような、それほどでもないような、微妙なサイズ感。冬ドラマも軒並み最終回を迎えるので、春ドラマが始まるまえの期間、映画や特別ドラマを観ることになるだろう。

風呂から出て、『福のラジオ』をタイムフリーで聴きながら、今日の日記を付ける。福山雅治は今年芸能活動34周年で、それはキョンキョン(小泉今日子)と同じで、34周年という点ではカフェ「ポットリー」と同じである。

キンドル・スクライブの黒蜜で汚れた部分は、黒蜜を拭き取って乾いたらこんな感じになった。いい感じではないだろうか(笑)。

1時、就寝。