フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月11日(土) 晴れ

2024-05-12 12:53:06 | Weblog

7時半、起床。

ここ2週間ばかり小さくなっていた耳鳴りがまた大きくなった。耳鳴りは持病なのだが、たまに小さくなる時期がある。今回はGWに入る頃に小さくなり、松本旅行中、それから帰って数日間は小さい時期が続いてくれた。細かいメカニズムはわからないが、忙しさ、ストレスと関係しているだろうことは確かだろう。いったん大きくなると、平日週末関係なく、数カ月は続く。私が望むのは耳鳴りが完治することではなく(それは無理だと思っている)、大きな期間が短くなること、小さな期間が長くなることである。

パン、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

昨日のブログを書いてアップしてから、鶯谷の菩提寺に行く。

仏花はいつものように寺のそばの花屋「八喜」で買う(対で1600円)。

明日、お施餓鬼法要があるのだが、出席できないので、前日の今日、墓参りがてら法要代を払いに来たのである。

父の命日が5月13日なので、お施餓鬼法要は父の墓参りを兼ねている。

墓参を済ませ、縁側でお茶をいただきながら、住職の奥様とお話をする。

昼食はいつもであればお寺の近くの蕎麦屋「川しま」で食べ、カフェ「ジャン」でお茶をするのだが、今日は日比谷線の入谷から東武スカイツリー線直通の地下鉄に乗って、西新井に行く。わずか15分で着く。一週間前に卒業生のミフミさんとカフェ巡りをして気に入ったので、再訪することにしたのである。

大師線に乗り換えて、一駅(終点)で大師前駅に着く。

お目当ては「かどや」と「きままかふぇ」だが、せっかく来たのだから、西新井大師にお参りをする。

いわゆる「ついで参り」である。「ついで参りはダメ」と言われるのは、それではお参りしても効果は薄いからと説明されるが、そもそも何かを期待して(願いが叶うように)お参りするのではないのであれば(近くまで来たのでちょっとご挨拶)、ダメということはないのではなかろうか。先日の松本旅行でも四柱神社にお参りしたが、何かをお願いすることはなく、「また松本にやって参りました」と挨拶しただけである。

ただし、お寺で柏手を打ったりするのはダメで(柏手は神社)、今回、私は何をうっかりしたのか、ボーっとしていたのか、小さく柏手を打ってしまった。すぐに、あっ、まずいと思ったが、周囲にいた二、三人の方が私につられて柏手を打った。その一瞬、本堂の周囲に張り巡らされた五色の布(正式な名称は知らない)が、鯉のぼりのように大きく風になびいたのは神様が「ケシカラン」と怒ったからかもしれない。す、すみません。

前回来たときと同じ参道の店で草団子を土産に買う。

さて、「かどや」に入る。

前回、昼食は西新井駅のちかくの「シルビア」というレトロなカフェレストランで食べてから来たので、ここではクリームあんみつ+やきそばだったが、今日はここで昼食である。

おしるこ(500円)とラーメン(500円)を注文する。お店の方に「順番はどうしましょう? できた順でよろしいですか?」と聞かれたので、まずおしるこをとお願いすると、「そうですよね」という感じでニッコリした。甘いの→しょっぱいの、これ甘味処における基本であろう。(でも、近くのテーブルの女性は、やきそば→あんみつ、だった。これはあんみつがデザートという感覚なのだろう)

ここのおしるこは「田舎しるこ」である。こしあんのしるこを「都しるこ」と呼ぶが、「かどや」には「田舎しるこ」しかない。それでよいと思う。とろりとした餅によく絡まったつぶんあんたっぷりのしるこはもちろん甘いが、「甘さ控えめのおしるこ」などおしるこではない。そしてこの甘さが次のラーメンの美味しさを引き立てるのだ。

ラーメンは澄んだスープ、細麺、シナチク、葱、そして薄切りのチャーシュー。単独で食べても美味しいラーメンだが、しるこの後に食べるラーメンが格別である。ちょうど「仕事の後のビール」が最高であるといわれるように(私は飲まないが)。もちろんスープは一滴残さずに飲み干す。

支払いはテーブルの上のトレーに置く。これが「とらや」の作法である。一粒の小豆も、一滴のスープも残っていない器を見て、お店の方は私を「かどや」にふさわしい客として認めてくれたようである。

今川焼を求めに来た客がいたが、夏場はお休みである。店内で、今川焼→ラーメンという組み合わせもいいかもしれない。

もうすぐかき氷が始まる。かき氷→ラーメンという組み合わせもいいかもしれない。メニューにはカレーラーメンというものがあるか、これもしかるべきタイミングで注文してみたい。ちなみにカレーライスというメニューはない(ご飯ものはない)。あくまでもカレーラーメン、カレーうどんのためのカレーなのだ。

食後の珈琲はもちろん「きままかふぇ」で。

前回はマダムの担当日だったが、今回はマスターの担当日だった。このイラストと違って、マスターの頭には髪の毛がしっかりあった。

前回はモカの中煎りを注文したが、今回は深煎りを注文。もちろんハンドドリップで(600円)。

珈琲のお供にトーストを注文。びっくりしたのは200円という価格だ。しかも美味しいパンで、添えられていたマーマレードも美味しい。

シナモンシュガーまで付いてくる。これで200円というのは信じがたいが、あくまでも主役は珈琲という理念のお店なのでる。これは「sannno2198」に通じるものがある(ケーキは300円!)。

モカの深煎りと浅煎りを豆で買って帰る(ここはモカ専門店である)。ミルでの挽き方についてマスターに伺う。私の珈琲の好みを聴いてから、「豆の量にもよりますが、浅煎りは細かく、深煎りは粗くが基本です」とのこと。

さて、帰るとしよう。「かどや」と「きままかふぇ」は私のカフェの分類に従えば、「飛び地カフェ」である。自宅や職場の近くのカフェが「地元カフェ」(私の場合は蒲田や早稲田のカフェだ)、地元から一駅、二駅離れたところにあるカフェが「隣町カフェ」(私の場合は大森、大井町、矢口渡、池上のカフェだ)、そして地元からはかなり離れたところにあるカフェが「飛び地カフェ」で、私の場合は矢向にある「パン日和あろや」や「ノチハレ珈琲店」がそうなのだが、松本の「チーアン」や「栞日」や「ガルガ」といった「旅先カフェ」も広く言えば「飛び地カフェ」である。西新井は蒲田から行くには時間がかかるが、墓参りのついでにいくならば、気軽に行ける。

西新井から電車に乗るときに、日比谷線直通と半蔵門線直通があるので、注意しなければならない。日比谷線直通に乗って上野で京浜東北線に乗り換えるのが正しい(乗り換えが1回で済む)。

帰宅して、『福のラジオ』をタイムフリーで聴きながら、今日撮った写真の整理。疲れが出たのか、少しウトウトする。

夕暮れである。

夕食は鮭のキノコソースがけ、アミの佃煮、キュウリの漬物、玉子とワカメのスープ、ごはん。

食事をしながら『9ボーダー』第4話(録画)を観る。

職探しに苦戦するコウタロウに七苗が言う。「私がそばにいる。どんなときもおおば湯で待ってるから。だから…私のこと好きになっていいよ」。コウタロウが答える。「もうとっくに大好きだよ」。ドラマの中でしか聞かない台詞のように思えるが、現実の世界でこういう言葉を交わすカップルというのはいるのだろうか。もっとも、第一話で、コウタロウが七苗に言った、「俺のこと好きになっていいよ。俺もきっと君を好きになる。そんな気がする」というセリフほど現実離れはしていないとは思うけれど。

お土産に買ってきた草団子を食べる。12個あって、妻が5つを取って、私に7個をくれたが、「逆でもいいよ」と私は妻に言った。なんだかコウタロウみたいな台詞じゃないか(?)。

『季節のない街』第話(録画)も観る。いままでで一番悲しい話だった。ホームレスの親子の子どもが食中毒が原因で死ぬのである。

レビューシートのチェック。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時、就寝。


5月10日(金) 晴れ

2024-05-11 11:19:32 | Weblog

7時15分、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

玄関先の薔薇が花盛りを迎えている。

カフェに出かけていくときに玄関先の薔薇を見ると、「カフェと薔薇の日々だな」と思う。(注:ジャック・レモン主演の『酒とバラの日々』という映画があった)。

昨日のブログを書いてから、10時半に家を出て、大学へ。

11時半に研究室に着く。

「この街を離れんとして春の風」。私の句を句会仲間で書道家の恵美子さん(書道家としての名前は「愉咲」)に書いてもらったものである。たまたま季節に合っているが、実は、このところ一年を通して壁に掛かっている。

今日のスケジュールを確認。予定が一件、キャンセルになり、読書の時間ができそうである。

昼食は「タビビトの木」に食べに行く。

カウンター席に座る。マスターに、先日、西新井の「きままかふぇ」に行ったこと、そこでマダムから「タビビトの木」の名前が出たので驚きましたという話を伝える。マスターはそんなに驚いた様子はなかった。

カオマンガイのランチセットを注文した。

直前にマスターから「こちらが辛い方で、こちらがそんなに辛くない方で」と説明を聞いたはずなのだが、どちらがどちらかわからなくなり、辛い方だと思われる方を蒸した鶏肉に掛けて食べる。うん、美味い。

食後にカフェラテ。

レモンケーキも1つ注文する。

『ムーンパレス』はようやく第4章に入った。1章ごとが長い小説で、村上春樹の『風の歌を聴け』とは対照的だ。主人公の青年が住み込みで盲目の学者(変人)の話し相手と車椅子の散歩の介助をするアルバイトを始めた。最初に読んだときの記憶では、すぐにこのエピソードが始まるように思っていたが、それまでの話がずいぶんと長かった。記憶は変容するものである。

研究室に戻り、ゼミが始まるまで、読書の続き。

本日のゼミは2名が報告。

「プロポーズにおける規範」

「人々は横町に何を求めるのか」

机の配置をロの字型にしたこともあってか、活発におしゃべりができたように思う。

5時過ぎに終わる。まだまだ外は明るい。5時半に研究室を出る。

東西線は週末の2日間、一部区間を運休とのこと。思い切ったな。まぁ、地下鉄網はすごいから、なんとかなるのであろう。

家に着くころには日は暮れていた。

夕食は妻の言葉によれば「小鉢シリーズ」。シシャモ、ベーコンと小松菜の炒め、冷奴と紫蘇、明太子、キュウリの漬物、玉子と玉ねぎの味噌汁、ごはん。

食事をしながら『アンチヒーロー』第4話(録画)を観る。これまでの案件がつながって来て、俄かに面白くなってきた。

レビューシートのチェック。

次回のオンデマンド授業の資料のチェック。

次回の演習で使う予定の資料のチェック(『深夜食堂』の「タマゴサンド」と「バターライス」、どちらにしようかな)。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時、就寝。

 

 


5月9日(木) 曇りのち晴れ

2024-05-10 09:49:32 | Weblog

7時半、起床。

バタートースト、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。2泊3日の松本旅行で少々体重が増えたので、軽めの朝食。

食事をしながら『虎に翼』を観る。虎子は見事に司法試験に合格。弁護士となった。展開が早い。

ムードルにアクセスし、ダッシュボードを開こうとしたら「エラー」が生じる。ITセンターに問い合わせたが、返事を待っている間に復旧した。

先手(藤井)封じ手は、2三歩打ちではなく、1六角打ち。5二金とさせてから、2三歩と打つ。

藤井の飛車は竜となり、2六に引いた。後手は3二銀打と本来は攻めに使いたい銀を自陣の補強に使わざるをえなくなった。藤井の優勢がはっきりした。

授業の準備をしてから大学へ。

3限は大学院の演習。Nさんが自己紹介代わりの修論の構想の発表。

「地域貢献型のサードプレイスにみる参加者と運営者の実態とその恩恵」

演習終了後、Nさんは書棚から、三浦展『「不自由な時代」の「不安な自分」ー消費社会の脱神話化』(晶文社)を持ち帰った。貸出ではなく進呈。

研究室で昼食。

ネットTVの中継を点けると、局面は先手(藤井)が後手の飛車の捕獲しようとしているところ。この後、7五銀、8七歩成、8四銀、7八と、同玉と進む。

後手(豊島)の7七歩打に藤井が応手(6八玉とかわすか、同桂と取るか)を考えているところで、夕食休憩(二日目は午後5時から)に入る。

5限は演習「現代人と社交」。山崎正和『社交する人間』をテキストにディスカッション。

授業を終えて(6時40分)、研究室に戻ってネットTVに接続すると、すでに対局は終わっていた。さきほどの局面から先手は6八玉とかわし、後手が8四銀と銀を取った手に対して、2六歩と打ったところで、後手は投了した。一見、早い投了のように見えるが(95手)、飛車を渡してしまったので、同歩、2三歩打、同銀、1五桂打の攻めが厳しく、支えきれないと見ての投了である。これで第3局を終えて藤井の3連勝。豊島は第1局の必勝の将棋を終盤のポカで逆転負けして、その落胆から立ち直っていない印象を受ける。このままではストレート負けの可能性が高い。豊島はそんなに簡単に土俵を割るような棋士ではないはずである。昨秋の王座戦挑戦者決定トーナメント決勝での藤井対豊島の死闘は強烈な記憶として残っている。ああいう将棋をまた見たい。もっとも藤井ファンの私としては、ここで名人戦をストレート勝ちで防衛して、現在カド番に立たされている叡王戦第4局に万全の体制で臨んでほしいという気持ちもある。

7時半に大学を出る。

「ごんべえ」で夕食を取るつもりでいたら、けっこう混んでいて、断念する。「タビビトの木」も閉まっていた。しかたない、蒲田に着てから食べようと決める。

「吉岡家」へ行く。9時半までやっているのだ(ラストオーダーは9時)。

注文を済ませて、キンドルを取り出し、電車の中で読んでいた『ムーンパレス』の続きを読む。

もり蕎麦とカツ煮が運ばれてきた。電車の中でこれを注文しようと心に決めていたメニューだ。松本でも蕎麦は食べたが、かけそばだった。だからもり蕎麦が食べたかった。

そしてカツ煮(カツ丼の頭)である。「ごんべえ」ではカツ丼セット(うどん)を食べたかったので、その思いが残っていたのである。ここのカツ煮は美味い。カツ丼で食べるよりもカツ煮で食べる方が美味いのは、肉が厚いからである。カツ丼は肉は薄めの方が美味いのだ。

店を出たのは9時10分。本日最後の客だった。

帰宅してレビューシートのチェック。

松本旅行から帰って翌日の授業で少々疲れた。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時、就寝。


5月8日(水) 曇り(松本)、のち雨(東京)

2024-05-09 15:53:13 | Weblog

6時、起床。

早起きしたご褒美に朝風呂を浴びてから朝食(スープパスタ)と取りながら昨日のブログを書く。

デザートは蜜豆。

9時過ぎにチェックアウト。

ブログの続きは「栞日」で書こうと思ったら・・・

水曜日は定休日であることをうっかりしていた。

信毎メディアガーデンへ行く。

ここのロビーではWi-Fiが使えるのだ。

新聞(信濃毎日新聞)まで読めるのである。

ブログを書き上げて、アップしてから、開店直後(11時過ぎ)の「サンドイン」へ行く。

人気店だが、さすがに平日のこの時間であれば、品揃えは十分だ。店主さんの話を聞きながら、タマゴ、ポーク、イチゴのサンドを購入。

開店して2年、商売繁盛ですね、と私が言うと、「いいえ、まだまだです」とご謙遜の店主さんだが、確かに、東京に較べると安いし、ワンオペで生産量も限らているから、連日完売でも儲けはそれほどでもないかしもしれない。ここのサンドウィッチは大好きで、応援していますので(年に2回くらいしか来られませんが)、頑張ってください。

これで夕食は三夜連続でパンである。

「チーアン」へ行く。

坂井素思さん(放送大学客員)は一足先に来て待っておられた。

ランチの前にスイーツを頼むのはありかと躊躇したが、坂井さんもお店の奥様も「ありですよ」というので、レモンケーキと紅茶(アールグレイ)を注文した。

ケーキ(坂井さんはスコーン)を食べてから、ランチとして2人ともキッシュプレートを注文。

ポタージュスープ、

サーモンのキッシュ、サラダ、パン。

ドリンクは二人ともリンゴジュースをチョイス。

定年後の生活(仕事)の話、健康(体の不具合)の話、こういう話ならいくらでもできる。それ以外には、「チーアン」のご主人が映画好きなので(年間120本くらい観ているようである)映画の話もした。

奥様に見送られて「チーアン」を後にする。坂井さんは来月あたり、私は11月ごろにまた参ります。

ホテルのフロントに預けてある荷物(キャリーバッグ)を受け取る。

私は1時45分発の特急あずさに乗る。坂井さんも大糸線で別荘のある信濃大町に戻る。

定刻通りあずさ号がホームに入ってきた。

座席に就いて、落ち着いたところで、キンドルを取り出して、『ムーンパレス』の続きを読み始める。

「サンドイン」で買ったサンドウィッチのうち、早く食べた方がよさそうなタマゴサンドを食べる。美味しい。人気ナンバーワン商品であるのもうなづける。

東京に近づくつれ空模様が怪しくなる。

スマホの天気予報のアプリの地区設定を「松本」から「蒲田」に切り替える。

雨の降る場所に向かうのは、戦場に送られる兵士のような気分だ。

新宿に到着。

自宅ではなく大学へ向かう。4時半からの現代人間論系の教室会議がある。いつもであれば、夕方まで松本に滞在するのだが、会議に出るために早めに松本を出たのだった。

6時半ごろ、会議を終えて、研究室で夕食。

ポークサンドとイチゴサンド。

明日の授業の準備を少々。

8時前に大学を出る。

家に帰宅予定時間を連絡する。

ただいま、チャイ。

「待ちくたびれました」

妻に言われて今日が将棋名人戦の第3局一日目であることに気づく。

ネットで封じ手の場面を確認する。先手の藤井が棒銀に出た。次に2三歩と打てば、金銀の交換は必至であり、しかも先手の飛車が竜になれそうである。棒銀大成功、一日目にして早くも藤井優勢である。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時、就寝。


5月7日(火) 曇り、時々晴れ

2024-05-08 10:59:18 | Weblog

6時半、起床。旅先だと早く目が覚める。

雨模様ではあるが、雨は降っていない。

スープパスタを食べながら、昨日のブログを書く。

ブログは途中まで書いて、残りは「栞日」が書くことにする。

お久しぶりです、菊地さん。市会議員の仕事は大変ですか? まぁ、この笑顔ならば大丈夫でしょう(笑)。

ドーナツと珈琲を注文してから二階に上がる。先客はいなかった。

壁際の丸テーブルに座ることにする。

さて、昨日のブログの続きを書こう。

菊地さんがプレインドーナツとブレンド珈琲を運んできてくれた。

1時間ほど滞在して、昨日のブログを書き上げてアップする。

昼食を食べに「源池のそば」へ行く。

ほどよい込み具合。カウンター席の端に座る。

山家天そばと、サイドメニューから独活(うど)と揚げの煮物を注文する。ちなみに「こしあぶらのかきあげ」というのは何ですかと聞いたら、「濾した油で作った玉葱のかき揚げです」とのこと。玉葱を使うんですね。大きな天かすではなく(笑)。★後記 これは「こしあぶら」が山菜の一種であることを知らなかった私の誤解です。お恥ずかしい。

信州に来たら一食は蕎麦だろう。

いつもはざる蕎麦なのだが、今日は風が強くて体が少し冷えたので、温かい蕎麦にした。

季節の野菜の天ぷら。一つ二つそのまま食べ、残りはかけ蕎麦にのせて食べた。

独活(うど)と揚げの煮物。酒の肴だが、私は白いご飯を食べたい。

「グレインノート」へ行く。

火曜日は奥様の店番の日のはずだが、違う方が店番をしている。聞くと、奥様は引退されたたのだそうだ。お元気なのですかと尋ねたら、「お元気ですよ」とのこと。

店番をされていたのは酒井さんという方で、この卓袱台テーブルは酒井さんの作。スタンドに載せればテーブルにもなる卓袱台だ。明日、会う予定の坂井素思さんも購入されたそうだ。大町の別荘で使っているのかな。

このブック・CDスタンドも酒井さんの作。挨拶代わりに購入する。ほかに昨日窓の外から確認しておいた高橋一光作の紺色の湯飲みを購入。

昨日まで信毎メディアガーデンで「子どもの椅子展」をやっていたのだが、最終日は15時までで、私は観ることができなかった。ところがその椅子たちが二階に置いてあるというので見せてもらった。来週末からここで「子どもの椅子展」をやるのだそうだ。「いまはただ雑然と置いてあるだけですが、ご覧になられますか」と言われ、見せていただくことにする。

私が巨人のように見える。

しっかり作られていて、大人が座っても(座り心地は別として)大丈夫。

人気のない路地を歩く。GWのときはどうだったのだろう。

「音楽喫茶室」とある。これが店名なのだろうか。名曲喫茶のようなものか、あるいはカラオケパブのようなものか?

営業中のようである。ココナッツチキンカレーやアジのフィッシュカレーがメニューに書いてある。興味はあるが、ちょっとドアを押して入るには情報不足だ。

お隣は居酒屋である。

入店するには条件があるようだ。『孤独のグルメ』の井之頭吾郎のように「ご飯を食べたいのですが、飲み物はウーロン茶で」なんて客はダメなのである。

私にとっては異世界、完全アウェーである。

「パンセ小松」へ行く。店から出て来た人が袋を切って、パンを取り出し、食べなら歩いている

たくさんの調理パンが並んでいる。後から入ってきた夫婦と思しき男女が、「マカロニサンドがある」「フィッシュサンドもある」と興奮気味に話している。コロッケパン、照り焼きチキンサンド、チョコパンを購入。どれも大き目で、中身もたっぷ入っている。頼もしい。

「パンセ」とはフランス語で「考えること」という意味だが、「パン」と掛けたのだろうか。たしかにこの店のパンにはパン作りの哲学のようなものを感じる(ホントか?)。

近くの和菓子屋「東もん磯村」。老舗であることは間違いない。

柏餅は人気のようである。

お店の方に伺ったら明治30年(1897年)の創業だそうである。若草(五家宝)と蜜豆を購入。五家宝(こかぼ)は懐かしい。

あれこれ買い物をしたので、ホテルに戻る。1時間ほど昼寝をする。街歩き(カフェ巡り)が主目的の旅行は市内にホテルをとって、こうして昼寝の時間を確保するのがよい。朝から晩までずっと外にいたのでは疲れてします。

昼寝から覚めて、松本城公園に行く。

いつみても姿のよい城である。天守閣には登らない。外から眺めるだけでよい。

営業再開が近いと聞くカフェ「ユキリ」に行ってみる。空き地(駐車場)になっているところが以前「ユキリ」があった場所。その隣の新築の建物が新しい「ユキリ」。

裏手の駐車場に回ってみたら「お茶でものんで行きましょう」の札が立っていた。次回、松本に来たときは立ち寄らせていただきますね。

縄手通りに行く。

顔ハメ看板から顔を出してみる。

カメラを置くののおあつらえ向きの杭があったので。

「じゅげむ」に顔を出す。

店主の女性と知り合いらしいお客さんが話をしている。「このところご飯ものの注文が多いのよ。でも、三合炊きしかないから、すぐになくなってしまう。カレーライスの注文が続くと、思わずチッと舌打ちしちゃう」店主さんが言っていた。

よかった、カレーライスではなく、カレーうどんを注文しておいて。危うく舌打ちをされるところでしたね、と私が言うと、二人とも笑った。冷蔵庫の上には一升炊きがあるそうなので、下ろすの手伝いましょうかと私が言うと、「ありがとうございます。でも、下ろしても置く場所がないんですよ。まずそれを作ってからです」。

ごちそうさまです。私はこの店のカレーうどんが大好きなんです。

店の裏は女鳥羽(めとば)川である。店主さんは窓から川面を眺めながら、「ゲリラ豪雨が増えて、川の水嵩が急に増えて、怖い思をすることが増えましたね」と言った。「もちろんそのときの保険には入ってますけどね」

「チーアン」に顔を出す前に、松本民芸家具のショールームでやっている「丹波布の会」をのぞいてみることにする。

昨日、「染織作家 本郷孝文」展を観て、反物の興味がわいたのだ。あちらは絹、こちらは木綿だが、模様は似ている(ところがある)。

丹波布の美を「発見」し、世に広めたのは柳宗悦である。

「本郷孝文」展では展示品は触ることができず、写真も撮れなかったが、こちらは触るのも写真の撮るのもOKである。絹は上品で、木綿は普段使いのものなのであろう。

担当の方がとても熱心に説明して下さった。話はこの地における織物産業の歴史にまで及び、私にはとても興味深かった。おそらく私が興味深げに話を聞き、熱心に質問もするので、あちらも「やる気スイッチ」が入ったのでないかと想像する(笑)。会話というのはそういうものである。

30分ほど話をうかがい、お礼がわりにこの切れ端を買う。豆皿と珈琲カップを置いて使うのにちょうどよいだろう。値段は3000円で、昨日買った絹織りの栞と同じ値段である。

さて、本日最後のカフェは「チーアン」へ。

私は大きな勘違いをしていた。「チーアン」の閉店時間は5時なのであった。6時というのは昔の話(コロナ以前?)である。現在の時刻は4時40分。ラストオーダー(4時半)を過ぎているではないか。織物の話に興じ過ぎた。

しかし、持つべきものは馴染みのカフェである。「どうぞ、かまいませんよ」と入れていただいた。店には先客が一組いた(もし誰もいなかったらさすがに入りにくい)。

チャイを注文する。

カステラ入りジェラードも注文(飲み物だけにしておかないのが図々しいところである)。

ご主人と最近見た映画の話をする。ご主人の一押しは『パストライブス 再会』だった。

確か『あさイチ』で紹介していた作品だ。

「韓国・ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソンは、互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12年後、24歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいた2人は、オンラインで再会を果たすが、互いを思い合っていながらも再びすれ違ってしまう。そして12年後の36歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れ、2人はやっとめぐり合うのだが……。」(映画.comの解説より)

「アーサーがいい男なんですよ。あの映画を観たすべての男は自分もアーサーのような男になりたいと思うことでしょう」とご主人は言い切った。「すべての男が」ですか!それはすごいですね。自分の妻が初恋の男と再会することに寛容な男・・・この作品、そのうち「キネカ大森」で観られるかな。

ちょうど明日のお菓子が焼きあがったところで、奥様は手が離せない。今日はご主人の韓国風ハートマークに見送られて店を出た。閉店時間を15分ほどオーバーしていた。

日中の強い風も収まり、5月らしい爽やかな空気に包まれた街を歩いて宿に戻る。

日没にはまだ時間がある。夕食の前に風呂に入ろう。

風呂から出て、オンデマンド講義の収録を一本。ワーケーションだ。

夕食は「パンセ小松」のパンと宿備え付けの珈琲。

NHKの『ジブリの唄』という番組を視聴しながら、今日撮った写真の整理をする。

お茶のお供は五家簿とおかき。甘いのとしょっぱいの。(蜜豆は明日の朝にとっておく)

1時、就寝。