フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月22日(月) 小雨のち曇り

2024-04-23 11:55:38 | Weblog

7時半、起床。

小雨の降る肌寒い月曜日。テンションが下がらないようにしよう。

バタートースト、カレー、目玉焼き、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

昨日のブログを書いてアップする。

レビューシートのチェックをしながら、収録の準備。

12時に予約している歯科の受診、あやうく忘れそうだったが、グーグルカレンダーの「30分前通知」で思い出す。

待合所で「オーラルフレイル」予防のポスタ―を眺める。チェックポイントが書かれていた。

 ①固い食べ物が噛めない→大丈夫

 ②むせる・食べこぼす→ときどきある。

 ③お口が渇く・口臭がある→ときどきある

 ④自分の歯が少ない→大丈夫

 ⑤活舌が悪い→大丈夫

自分は歯の定期健診はけっこうちゃんと受けている方だと思う(床屋に行くのと同じくらいの頻度)。視力の低下や聴力の低下は、頻繁に医者にかかっても止めるのは難しいと思うが、歯の劣化は定期健診で遅らせることが可能だと思う。今日は左奥上の歯周ポケットに薬を詰める処置で、5分で終わる。 

妻がジムから戻ってきたので、流しの排水溝の詰まりを解消してもらう業者が来る前に流し台の中のものを外に出す。すいぶんワインの瓶がある。全部頂き物だが、飲まないので、こういうことになっている。もったいない。

「料理に使ったらいかがでしょうか」

昼食を食べに出る。池上の「ハナコーヒー」まで散歩がてら行こう。

スーパーの店頭にいろいろな林檎が並んでいる。春の林檎か。

最近収穫してものではなくて、去年収穫して貯蔵していたものである。貯蔵技術の進歩が生んだ「春林檎」である。

蔦に覆われたお宅。

西蒲田一丁目さくら児童公園。

路傍のキンポウゲ。

大森高校のツツジ。

新緑の並木。

自宅から歩いて20分ほどで「ハナコーヒー」に到着。これ、自宅から大学の研究室に行くまでの歩行時間(自宅→蒲田駅、東京駅→大手町駅の乗り換え、早稲田駅→研究室)とほぼ同じである。歩数にすると3千歩ほど。往復で6千歩。まぁ、毎日、このくらいはコンスタントに歩かないとね。

先客はいなかった。

玉子サンドセット(ミニ台湾カステラとドリンク)を注文する。

マダムにGW中の営業ついて尋ねたら、カレンダー通りの営業で、GWの翌週はお休みしてご夫婦で長野の方へ旅行に出かけられるとのこと。私もその時期、松本に行くが、長野はどちらへ? プランはご主人にお任せとのことで、よくご存知ないようだったが(笑)、真田幸村の城や、棚田を観にいくとのこと。城は上田城だが、棚田というのは姥捨の棚田のことかな。あれは絶景ですね。

ところでGW明けに松本に行くのは空いていて(ホテル代も安くなる)いいのだが、馴染みのお店がGW明けの臨時休業ということになっていないかちょっと心配になる。「チーアン」のご主人に確認のメールを出す。すぐに返事があって、「お待ちしております」とのこと。よかった。一安心。

ココナッツパインフローズンと紅茶を注文する。

講義原稿に目を通す。

店には1時間半ほど滞在し、来た時と同じ道を帰る。

タンポポの綿毛。バースデーケーキのキャンドルを吹き消すように吹き飛ばしてみたい(しなかったが)。

さくら公園の入り口に置かれているプランター。

ちょっと不気味。

女塚小学校の横の道の植え込み。

帰宅すると妻が自宅周りの落花掃除をしていたので、私もちょっと手伝う。

アマゾンで池波正太郎『チキンライスと旅の空』(中公文庫)をキンドル版で購入する。

池波正太郎は子どものころチキンライスが大嫌いだった。トマトケチャップの匂いが、どうにも嫌いだったのである。転機は、召集令状を受け、横須賀海平団へ入団する前に飛騨・高山へ旅行したときのことだった。

 宿は遊郭。伎(おんな)たちが私の千人針を三日でつくってくれた。
 そこを根城にして、私はわらの雪沓(ゆきぐつ)をはき、積雪の高山を歩きまわったものだ。
 そのときの、雪と氷柱に埋もれつくした高山の町の姿が、いまも夢のように美しく浮かんでいる。戦後も数回、高山をおとずれちる私だが、あのときの雪の高山は、まるで別の国の、別の町のような気がしてならない。
 雪の中を歩き回って疲れると、私は、伎が教えてくれた〔アルプス亭〕という洋食屋へ行った。
 なにしろ当時は、もう食料が不足していて、好ききらいなぞいってはいられなかったが、高山の町には、なぜか鶏肉が豊富であった。
 〔アルプス亭〕のメニューは、チキンライスとコーヒーとスープのみ、
 そこで仕方なく、チキンライスを食べたのだが、おもわず、
 「うまい!!」
 と、叫んだ。
 それはそうだろう。もうなんでも口へ入るものなら、うまかった時代なのである。
 プリプリと歯ごたえのある鶏肉がたっぷりと入り、トマトケチャップで熱く香ばしく炒めた飯を、あたたかく燃えているストーブの傍で食べるたのしさ、うまさ、うれしさというものは、たとえようもなかった。
 以来、私はチキンライスが大好物となった。
 ことに、旅へ出ると、毎日でもよい。
 同行の人びとが、
 「またですか」
 と笑う。チキンライスなぞ、子供が食べるものとおもっているにちがいない。
 レストランで、いろいろな香料をまぜ合わせた上等のチキンライスよりも、私は、トマトケチャップだけで炒めたやつを、田舎の食堂などで食べるのが好きだ。(「チキンライス」より)

レビューシートのチェックと収録の準備。

夕食は、かます、牛肉のまぜごはん、油揚げと笹かまぼこ、サラダ、味噌汁。

デザートは清美オレンジ。

食事をしながら『アンチヒーロー』第2話(録画)を観る。殺人の容疑者を裁判で無罪判決を勝ち取った。「殺人をやっていない」ことを論証するのではなく、検察の提出した「殺人をやったという証拠」の信憑性を覆すことによって。殺害の現場の目撃者や映像証拠などがなく、容疑者が殺人を否定しているので、そういうことが可能なのであろう。判決が出た後、容疑者(だった人物)は被害者の返り血を浴びた衣類をゴミ集積所の捨てる。「アンチヒーロー」を強く印象付けるシーンである。

レビューシートのチェックと収録の準備。収録は明日。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時45分、就寝。


4月21日(日) 晴れ

2024-04-22 10:50:00 | Weblog

8時45分、起床。

カレーチーズトースト、目玉焼き、ハムステーキ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

藤井八冠のタイトル戦での連勝記録が止まったという記事が社会面に載っていた(読売新聞は竜王戦の主催なので「八冠」ではなく「竜王」と表記している)。負けたことがこんな大きな記事になるというのもすごい。

朝刊に歌手・俳優の佐川満男さんの訃報が載っていた。

歌手時代の写真をあげておきましょう。『今は幸せかい』(1968年)のレコードジャケット。ご冥福をお祈りします。

食事をしながら『プレバト』の俳句コーナー(録画)を観る。「才能あり」が3句あるというので、今回は豊作だなと思ったが、実際はそれほどの句ではなかった。「才能あり」にふさわしいのは一位になった「故郷と同じ遊具や春の風」(ダグ9000・蓮見翔)のみと思えた。

昨日のブログを書いてアップする。

3時近くになって、遅い昼食を食べに出る。ご近所のハナミズキが見事である。

桜並木は新緑の並木となり、サツキロードになっている。

「一二三堂」で『NHK俳句』5月号を購入する。

「テラス・ドルチェ」に入ろうと思ったが、混んでいたので断念する。日曜日は混んでいることが多い。

「ちよだ鮨」でテイクアウトして家で食べることにする。

握りと稲荷を買う。それぞれ20%引きと10%引きのシールが貼ってある。合わせて800数十円。

稲荷はこれまでワンパック4個入りだったが、3個入りになった。値段は同じだが、実質的な値上げである。右を見ても値上げ、左を見ても値上げの昨今だが、値上げの方法には、(1)いわゆる値上げと、(2)分量を減らして同じ値段の2通りある、もしかしたら、分量を減らした上に値段も上げるというのもあるのかもしれない。(1)の場合、値上げをして売り上げも増えるならよいが、消費者の財布の紐がかたくなって、売り上げが落ちる店もあるのではないかしら。物価の上昇に給料の上昇が追いついていないのだから倹約・節約モードになるのは当然である。

握りにもサヤエンドウなんていうこれまで見たことのない鮨ダネが入っていた(お味は悪くないけど)。

食事をしながらTVerで杉咲花主演のドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』の初回を観る。録画し忘れていたのだが、妻がTVerで観て「面白かった」と言い、昨日会ったサオリさんも同様のことを言っていたので、観てみる気になったのである。

交通事故が原因で一日の記憶が翌日には消えている外科医が主人公。春ドラマには記憶喪失者が多い。聴覚障害者や五感の喪失というドラマも続いたが、こういう一種の流行は何を意味するのだろうか。たんに刑事ものが多いとか、法廷ものが多いとか、医療ものが多いというのとはちょっと意味を異にするように思う。たんにドラマチックな現場に題材を求めるというよりも、平凡な日常を構成する重要な(しかし当たり前の)感覚を喪失して、非日常的な世界を生きることになる人物を通して、平凡な日常が新鮮な(大切な)ものに見えてくる、あるいは退屈な日常から脱出するということだろうか。

『アンメット』は継続視聴決定。

『NHK俳句』5月号の「巻頭名句」にはいい句が多かった。

 雀らも海かけて飛べ吹き流し 石田波郷

 武者人形兜の紐の花結び 高橋淡路女

 薔薇の園引き返さねば出口なし 津田清子

 五月来る夜空の色のインク壺 成田千空

次の一句には、最初、ビクッとした。

 さざなみのまぶしさ母の死が近し

母の死という出来事が起こってからではなく、それが近づきつつある時点で詠んでいるいる点が斬新であり、「さざなみのまぶしさ」と「母の死」のコントラストも鮮やかである・・・というのは私の誤読というか見間違いで、「母の死」ではなく「母の日」を詠んだ作品だった。な~んだ。でも、この見間違いは、私が余命宣告をされていた母を毎日病院に見舞っていた頃の気持ちと通じるものがあったからに違いない。

台所の流しが詰まってしまった。素人ではどうにもならないレベル。明日、業者に来てもらわねばならぬ。

というわけで、夕食は「マーボ屋」に食べに行く。

中華サラダ、海老と新タマネギのトマトソース炒め、唐揚げと茄子のピリ辛油淋鶏を注文する。「あと3か月」とあるのは、6月末の閉店までという意味である。

これにご飯とスープをつけてもらったのだが、漬物がザーサイではなく白菜になっていた。ザーサイの値上がりによるものかしら。あのコリコリとした「畑のアワビ」好きなんですけどね。

帰宅して、チャイの毛玉取りをしながら、『デスティニー』第2話(録画)。大学時代の話(ドラマ)は初回だけだと思っていたら、今回もあった。石原さとみは童顔なので何とか・・・と思うが、他の俳優陣は無理だと思う。

レビューシートのチェック。

風呂から出て、『サンデーソングブック』を聴きながら、今日の日記を付ける。

2時、就寝。

 


4月20日(土) 晴れ

2024-04-21 14:12:30 | Weblog

8時、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ハムステーキ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

うっかりしていたが、今日は将棋叡王戦の第二局が行われる。第一局は接戦で、先手番の藤井が勝ったが、第二局は伊藤の先手番である。藤井の3三金の形が珍しい。通常は銀である。そして後手番ながら早々に6四銀と繰り出して攻勢を取ろうとしている。普通に指していると、先手が主導権を握り、後手がそれに対応することになるのだが、今日の藤井は変化技+早仕掛けを見せて積極的である。ただし、それがいいかどうかは微妙なところである。絶対王者らしく(かつての大山十五世名人のように)、相手の注文を受けて立つという戦い方もある。しかし、現在はAIなどの導入で相手が事前に深く研究してきた戦法を正面から受けると不利になりやすいのである。

ネット観戦しながら、昨日のブログを書く。

12時に鹿島田駅で卒業生のサオリさん(論系ゼミ1期生)+長女のユヅキちゃんと待ち合わせ、「パン日和あをや」へ行く。

ユヅキちゃんは顔出しNGなので、顔をハートマークで隠すのではなく、最初から顔が写っていない写真を選んで載せることにする。

小さなお子さん連れなので二階の和室を予約しておいた。アップルタイザー(ユヅキちゃんはオレンジジュース)と舞茸のポタージュスープ。

トマトとチーズのトースト。

ロースハムとクリームチーズの全粒粉クッペ。

サーモンとチーズのサンドウィッチ。

食事の合間にユヅキちゃんはお勉強(?)。

さて、そろそろ出ましょうか。滞在時間は2時間に及んだ。

店を出る前に階段のところでスリーショットを撮る。

夢見が崎動物公園へ足を延ばす。「あをや」からだと30分くらい歩く。そして最後に急坂が待っている。

公園は台地の上にあるのだが、まさに異界への階段である。

向こうに見えるのは武蔵小杉のビル群である。

夢見ケ崎動物公園(川崎市立)は公園エリアと動物園エリアから成り立っている。

まずは公園エリアから。まだ桜が残っている。

菜の花とアゲハ蝶。

樹木のトンネル。

ブランコが気に入ったようである。

動物園エリアへ。

レッサーパンダ。ちょうどお昼寝タイムだったようである。

シマリス。

シマリスのイスに乗って。

母子写真。二人でお出かけするときは母子写真が少ないのだ。

今回、ユヅキちゃんが一番気に入った遊具がこれ。フィールドアスレチックスのようなもの。

登り、渡り、下りを何度も繰り返していた。底知れぬエネルギーだ。

でも、さすがに疲れたようである。

さて、帰りましょう。「帰りは下り坂で楽ですね」とサオリさんが言った。いや、歳をとると下り坂も辛いのです(膝に負荷がかかる)。

「お母さんと子ども」じゃないポートレイトも撮っておきましょう。

新川崎の駅から帰る(私は鹿島田駅から)二人とはここでお別れ。案外、気温が高くなくてその点は楽だったが、一万歩越え(+高低差)はやっぱりきつい。次回のカフェ巡りは大学周辺でいたしましょう。

「お帰りなさい!」

叡王戦のネット中継を点けると、藤井がいくらか指しやすい形勢のようである。

しかし、ここから藤井が飛車を切って、寄せに行った手が疑問だったようで、伊藤に的確に対応されて苦しくなった。

藤井は4七飛車と勝負手を放ったが、伊藤は動じることなく、後手玉を追い詰めていった。

藤井投了。伊藤は藤井から公式戦13戦目にして初めて白星を挙げた。元々実力のある棋士が、タイトル戦の場数を踏んで、実力を出してきた感がある。

これで叡王戦は1勝1敗のタイとなった。第三局は藤井有利の先番であるが、最近の藤井はやや調子を落としているように見える。先の名人戦第一局も藤井が勝ったものの敗勢の将棋を豊島のポカで拾ったものだった。今日の将棋も自分から動き過ぎて転んでしまったような印象。叡王戦第3局は5月2日だが、その前に名人戦第2局が4月23日、24日にある。藤井後手番の将棋だが、そこで勝つか負けるかは、名人戦のみならず叡王戦の行方にも影響を与えるだろう。

夕食はカレーライス。

食事をしながら川口春奈主演の『9ボーダー』初回を観る(録画)。昔、山口智子主演の『29歳のクリスマス』(1994)というドラマがあり、天海祐希主演の『アラウンド40』(2008)というドラマがあったが、今回は19歳、29歳、39歳の三姉妹(川口は真ん中)が登場する。同じ母親の生んだ3姉妹で歳の差20歳というのはちょっと無理があるように思うが、それは目を瞑ろう。銭湯を経営する父親が突然失踪するところからドラマは始まるのだが、もしかして父親は59歳とかなのだろうか。それが気になる。そして、何といっても一番気になるのは、次女(川口春奈)の恋人役になりそうな気配の記憶喪失の男性(松下洸平)である。『いちばんすきな花』の椿も独特のキャラだったが、こっちはさらに独特である。この世のものとは思えない。

チャイの毛玉取りをしながら『季節のない街』第3話(録画)を観る。今回はホームレスの親子にフォーカスがあたった。災害で家を亡くした人は仮設住宅に入れるが、被災したホームレスは入れないのである。父親を演じるのは又吉直樹。

サオリさんからいただいたお菓子と紅茶をいただく。

レビューシートのチェック。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時、就寝。


4月19日(金) 晴れ

2024-04-20 11:17:05 | Weblog

7時半、起床。

チーズトースト、目玉焼き、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

10時頃、家を出る。

専門学校の桜並木の桜もほぼ散っている。

散った花びらも清掃されたようである。

大学へ。

卒業生のナオさん(一文、人文専修)が研究室にやってくる。彼女は私が早稲田大学で教え始めた頃の学生である。人文専修というのはいまは残っていないのだが、私自身も人文専修の出身で、専門を限定せず、いろいろな専修の演習に顔を出せるプリ―パスを与えられていた。彼女も私の社会学の演習に顔を出し、倉本聰の『北の国から』を素材にした卒論を書いた。

「タビビトの木」にランチを食べに行く。

初めて会ったときは、私が40歳で、彼女が20歳であった。いまも年齢差は変わらないが、30年という時間が経過して、70歳と50歳になった。自分が学生の頃の先生(私)の年齢を自分が越えていることにナオさんは感慨があるようだったが、私からすると、卒業後30年のいまも当時の学生との社交が続いているということが感慨深かった。

この30年という時間は私にとってはそれなりに長いものであったが、彼女にとっては「あっという間」であったようだ。それは「子育て」という子供中心の生活がその半分を占めていることに由来するところが大きい。子供の時間はとても速いのだ。

ランチはカオマンガイ(蒸し鶏と鶏肉スープで炊いたライス)。

食後のドリンクは私はカフェラテ、彼女は珈琲。

彼女にはお子さんが二人いて、下のお子さんはまだ小学校3年生なので、小学校を卒業するまでは子供中心の生活が続くが、そのあとは自分の時間がずいぶんと増える(と予想している)。それをどのような活動に振り向けるか、ここ数年、彼女はそのことをずっと考えているが、まだプランは決まっていない。「先生は定年後はどうされるのですか?」という定番の質問を受ける。プランというほどのプランはありません。現在の生活から職場が消えて、自由時間は増えますが、収入と健康という資源は減少するので(収入はストンと、健康は徐々に)、あまり欲張ったプランは立てないつもりです。「お変わりなく」やっていけたらそれが一番です。これが老年期と中年期の(とくにナオさんのような専業主婦の女性の)転換期の大きな違いですね。

1時に店を出る。下のお子さんが学校から戻ってくる前に帰宅しないとならないのだ。彼女と「カフェ巡り」ができるのはもう少し先のことになるだろう。それまで私の脚力が落ちないようにしておかなくてはならない(笑)。

地下鉄で帰る彼女とは、馬場下の交差点のところで別れた。今日はありがとう。また会いましょう。

「ミルクホール」で買ったあんドーナツを食べながら、昨日のブログを書いてアップし、ゼミの準備をする。

4限はゼミ。ゼミ論集14号(3月に卒業したゼミ14期生のもの)を読んで、一番よかったゼミ論はどれか、それはなぜなのかを各自に話してもらう。「こういうゼミ論が書きたい」というモデルがあることはよいことである。

少し時間を延長したが、5時前には終わる。明るいうちに大学を出られるというのは気分が軽いものである。

夕食は回鍋肉、餅入り油揚げ、ワカメスープ、ごはん。

食事をしながら『天使の耳~交通警察の夜』第三話(録画)を観る。

食後にナオさんからいただいたお菓子(メレンゲ)を食べる。

レビューシートのチェック。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時、就寝。


4月18日(木) 曇り、一時雨

2024-04-19 14:17:59 | Weblog

7時半、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ハムステーキ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

昨日のブログを書く。

昼前に家を出る。木曜日の授業は今日が初日。3限(13:10-14:50)、4限(15:5-16:45)、5限(15:00-18:40)と連続で授業がある。一週間の中で一番ハードな日。行ってくるよ、チャイ。

蒲田駅のホームで電車を待ちながら目の前の店舗の看板を眺める。ネット空間の拡大でリアル空間の広告は減っているのだろうが(とくに新聞・雑誌の広告)、看板というのはあいかわらずそれほど変わらない街の風景の構成要素であるように思うが、どうなのだろう。

電車の中ではキンドル・スクライブを広げて、授業の資料に目を通す。読むだけであれば立ってもできるが、書き込みをしながらとなると座ってでないとやりにくい。昼の電車は座れるのがいい。

桜の花もそうだったが、タンポポの綿毛を見かける時期も今シーズンは遅めだ。

昼食はコンビニで買ったおにぎり2個(鮭と梅)。

3限は大学院の演習。受講者は3名。Ⅿ2が2名と人間科学部の大学院のⅯ1が1名。自己紹介の後、9月卒業をめざすⅯ君に修論で使う調査データの説明をしてもらう。

4限は研究指導。

5限は学部の演習「現代人と社交」。受講生は30名(定員)。私が演習のテーマについて説明した後、全員の自己紹介。5人ずつ前に出てもらって、ホワイトボードに名前を書いてもらって、自己紹介&質問。いつものことだが時間を10分ほどオーバーする。自己紹介のときに撮った写真はクラス内で共有し、同級生の顔と名前を覚えてもらう。

7時に卒業生のモエさん(論系ゼミ6期生)が仕事終わりに研究室に顔を出してくれる。彼女は私大の職員をしていて、いまは繁忙期である。雑談を始めてすぐに、「実は、結婚することになりました」と言ったから驚いた。前回会ったのが、昨年の6月で、お付き合いしている人がいるという話を聞いたが、11月にラインのやりとりをしたときに、その人と一緒に暮らすことになり「明日引っ越します」と聞いて、おぉ、そうなのかと驚き、今回、結婚することになりましたと聞いて、その展開の早さに驚いた。「そうなんですよ、あれよ、あれよという感じで(笑)」と本人もそう思っているようだった。これまでマイペースでやってきた彼女だが、人生にはこんな風にアクセルを踏むときっていうのがあるんでしょうね。

「すぎうら」に行こうと電話をかけたが出ないので、早稲田通りを馬場の方へ向かって少し歩いてたところにある「梅花」という居酒屋に入る。

私はウーロン茶、モエさんはグラスビールを注文して、まずは乾杯。

(今日は?)ご主人が一人でやっていたので、あまり手間のかからなそうなものを注文することにした。

カンパチの刺身とシマアジの刺身。ここは刺身が美味しい。ランチでお刺身定食が食べられるなら食べに来たいと思った。

焼き鳥の盛り合わせ。串から抜いてシェアして食べる。

ごぼうの天ぷら。それと写真を撮り忘れてしまったが、おでん。

お店には1時間半くらい滞在しただろうか、その間、彼の写真を見せてもらったり、新居の間取り図を見せてもらったり、家事の分担や、家計のやりくりなどの話を聞きながら、私が最近受けた手術の話から昔彼女が受けた心臓の手術のことなどが思い出されて、「本当によかったね」という気分になった。結婚を決めた人というのはみなそうだと思うが、「ちゃんとやっていけるかしら」と心配になるもので、でも、変に自信があるよりも手探りでやっていった方がいいですよという話をする。結婚は異文化接触で、自分が育ってきた家庭の再現ではなく、ハイブリッドな家庭の構築ですからね。その意味では、結婚前に同棲期間があるというのはよいことである。

今日は木曜日。明日も仕事があるから、9時前に店を出て、都電で帰る彼女とは店の前で別れる。いい笑顔じゃないですか。

帰宅して、モエさんからいただいたお菓子を食べる。

チャイの毛玉を取りながら、『季節のない街』第2話(録画)を観る。

演習で撮ったクラス写真を受講生に送る。

風呂から出て、レビューシートのチェック。

2時、就寝。