9時、起床。
私が洗面所に行こうとすると、チャイが必ず付いてくる。風呂場のドアを開けてやると、バスタブの中に入って私が髭を剃り終るのを待つ。それから私が一階の雨戸を開けに下りていくのに付いて来て、私が仏壇や神棚の水を取り替えている間、出窓から外を眺めている。チャイの朝のルーティンである。「人間とは習慣の束である」とヒュームは言ったが、たぶん、ペットもそうである。
チーズトースト(+ソーセージ)、オムレツ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。
今日は久しぶりの青空。
我が家の桜も開花が始まった。
ソメイヨシノではない。本来は早咲きの桜なのだが、だんだん、ソメイヨシノ並みになってきた。
満開は週明けかな。
生垣の赤芽も新しい葉が空に向かって伸びている。
「春ですね」
昨日のブログを書いてアップする。
2時半頃、外出。ゼミ論集の代金を指定の口座に振り込む。30部で88000円(消費税込)。例年は50部なのだが、今回は新3年ゼミ生がいないので、部数が減り、その分単価が上がった(2500円→3000円)。来年は15部になる予定だが、単価はいくらになるだろう。
昼食は「ノチハレ珈琲店」で食べよう。蒲田→川崎→矢向へ。駅舎の上にパンのような雲が浮かんでいる。
駅前の商店。「えちごや靴店」は初代の店主が新潟の出身なのだろう。自分の出身地を店名にするのは古くからある慣習だが、最近開業した店ではないことがそこからわかる。「亀屋万年堂」は和菓子のチェーン店で、王貞治選手がイメージキャラクターになったお菓子の「ホームラン王」=ナボナで知られてるが、「亀」「万年」という目出度い言葉を店名に使うのも古くからある慣習である。「〇〇屋△△堂」という重ね表現(?)もそうである。
「ノチハレ珈琲店」は新しい感覚の店名である。「雨のち晴れ」から採っているのだろう。「曇りのち晴れ」ではないよね(笑)。今日はここに来るのにふさわしいお天気だ。
マヨたまトーストとアイス珈琲を注文する。
美味しい。これは自宅では再現できない(私には)。
『ノチハレ珈琲店』→『パン日和あをや』の梯子パターンも考えたが、もうしばらくキンドル・スクライブで『藤井聡太が勝ち続ける理由』を読んでいたかったので、甘夏のパウンドケーキとアイスレモンティーを追加で注文する。
甘夏のパウンドケーキはこの時期の人気メニューである。
王座獲得(=八冠達成)後の公開インタビューで(聞き手は山口恵梨子女流二段)
山口 次の質問です。「終盤に逆転を果たすうえで、心がけている精神面のコントロールなどはありますか」
藤井 局面が苦しくなってしまうと、いくら頑張っても相手にうまく指されたら勝つことはできません。まずはそのことを受け入れて、その上で少しでもチャンスを大きくするにはどうすればいいのか考えることが多いです。
山口 最後まで諦めない?
藤井 いったんは諦めるんですけど(会場笑)。
山口 勝ち筋を探るという感じですか?
藤井 そうですね。諦めた上で少しでもチャンスを作れる確率を高めるにはどうすればいいのかと考えています。
***
山口 では次に将棋AIの質問に行きます。「AIを研究している者です。AIは藤井王座にとってどういう存在ですか。研究パートナー、強い先生、将棋星人」
藤井 やはり今はAIが強くなって、棋士はそれを一つのお手本として勉強しているという面はかなり強いと思っています。ただAIが示す局面の評価であったり指し手というのは必ずしも正しいというわけではないので、参考にしながら取り入れることを意識して取り組んでいます。
山口 AIがすべて100点と思っているわけではないといことですね。
藤井 AIが示す指し手で、将棋というゲームの正解が定まるわけではないので、見ているととても勉強にはなるんですけど、信じ込んでしまわないようにというふうには思っています。
店には1時間15分ほど滞在した。雲がだいぶ出てきた。
蒲田に戻ってくる。午後5時の東の空(西の空より雲は少ない)。
夕食は甘塩鮭、肉じゃが、大根の味噌汁、ごはん。
食事をしながら年末に録画した草彅剛主演のNHKドラマ『デフ・ヴォイスー法廷の手話通訳士』(前編)を観る。『ブギウギ』の羽鳥先生が手話通訳士で出演している。
WOWOWに加入しているのだが、あまり見ていない。オンデマンドは一度も観たことがないのだが、お知らせのメールが届いたので、試しにオンデマンドで『きのう何食べた?』の第一話を観てみた。29分という時間も程よく、噂には聞いていたが面白いドラマだった。
風呂から出て、今日の日記を付ける。
1時45分、就寝。