フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月18日(土) 晴れ

2024-05-19 11:15:11 | Weblog

7時半、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

食事をしながら『プロジェクトX』(再放送)を観る。「世界最長 悲願のつり橋に挑む~明石海峡大橋40年の闘い」。内容自体はいいのだが、週末の朝に向いているかどうか。番組改編以前のように『ドキュメント72時間』の再放送の方がのんびり見られてよかったように思う。

昨日のブログを書きながら、将棋名人戦第4局第一日の中継を観る。3連敗で後のない先手の豊島が3手目に1六歩と指し、「横歩取らせ戦法」に誘導した。藤井はその注文に乗った。

授業関連の作業をいくつか済ませてから、昼食を食べに出る。玄関先には薔薇が花盛りだが、百合も咲いている。

近所の「マーボ屋」へ行く。6月末の閉店が決まっており、いよいよカウントダウンに入ってきた感じだ。

前回来たときは冷やし担々麺を食べた。今日は棒々鶏冷麺にしよう。

汁なし(といっていいだろう)の棒々鶏冷麺。ピリ辛であるが、ゴマだれの甘みもある。あまりかき混ぜないで食べた方がよいだろう。

次回のオンデマンド授業の準備をしながら、名人戦の中継を観る。一手一手が重要な局面であるから、手の進行は遅い。

4時半に予約している「ティールーム101」へ出かける。将棋の進行が気にならないわけではないが、一日目なので、激しいことにはならず、あと数手でどちらかの封じ手になるだろう。

先客は3人の女性グループ。マダムが「お待ちしておりました」と言う。3人の方とは、以前、「スリック」で一度お会いしている。お一人は私が大学院生で正岡先生の調査実習の手伝いをしているとき、その実習をとっていたSさん、別の学年で実習をとっていたY君の奥様(SさんとY夫人がなぜ知り合いなのかは、伺ったかもしれないが、覚えていない)、そして二人の共通のご友人である。正岡先生が亡くなられたことや、3人が3月に松本に行かれたときに「チーアン」に行かれたことなどについて話す。

本日のシフォンケーキ3種の中からお濃抹茶のシフォンを注文する。マダムが先日京都に旅行されたとき仕入れた抹茶を使ったシフォンである。

紅茶はバンガロウ(スティーブン・スミス)をチョイス。純度の高いダージリンである。

3人の女性たちは席を立ち、私が本日最後の客になった。

カップルや一人客が入口まで来て、中を覗いて、入るのをやめて去って行った。カウンターだけのカフェだと知って、敷居の高いものを感じたのだろう。窓辺に小さな二人用のテーブルを置けば、そういう客も入ってきやすいかもしれないが、それはマダムのやりたいカフェではないのだ。カウンターに座り、マダムやたまたま居合わせた客と言葉を交わす社交的カフェというのがマダムのやりたかったカフェなのだ。バーのカウンターや、居酒屋のカウンターにもそういう機能があるだろう。人生経験の少ない若い人にはハードルが高いかもしれないが、私の演習「現代人と社交」の受講生には来てみてほしいカフェである。

シフォンケーキが運ばれてきた。

しっとりとした抹茶シフォンに、小豆あんと白玉と生クリームが添えられている。

閉店の6時まで滞在し、店を出る。

本日はここまで進み、先手の封じ手。

夕食は餃子、ベーコンと卵と野菜の炒め、豆腐の吸い物、ごはん。

デザートはオレンジ。

『福のラジオ』をタイムフリーで聴きながら、今日の日記を付ける。

風呂から出て、本日提出されたレビューシート(少数)のチェック。

1時、就寝。


5月17日(金) 晴れ

2024-05-18 12:36:51 | Weblog

7時半、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

寅子は家族も同然の優三と結婚することになった。結婚披露宴は行わず、家族写真を撮る。また自宅の縁側だ。みな表情が硬い。いまなら笑顔で撮るところだが、当時はこういう場合の写真はまじめな顔で撮るものだったのだろう。

10時半頃、家を出て、大学へ。週末は好天のようである。

早稲田に着いて、研究室に行く前に、「タビビトの木」にランチを食べに行く。

今日のランチメニューはカオソーイ(タイ風カレーラーメン)とマッサマンカレー(タイ風ココナッツカレー)。

今日のランチは3限の演習「現代人と家族」をご担当の安藤藍先生(千葉大学)とご一緒する。明るい窓際のカウンター席に座る。

二人ともマッサマンカレーを注文する。「マッサマン」とは「イスラム教の」という意味で、タイの南部にイスラム人が多く居住していて、そこでイスラム料理とタイ料理が融合して生まれたカレーということである。『CNNトラベル』というアメリカの情報サイトで発表された「世界のもっとも美味しい料理50選」(2011年)のトップになったことで一躍有名になったそうである。

食後のドリンクはカフェラテ。

春学期の授業も5週目となり、リズムが出来上がる頃であろう。演習の様子を尋ねたら「早稲田の学生さんは活発でいいですね」と安藤さんは言われた。どうぞよろしくお願いします。

私は3限(1:10~)は空き時間で、4限のゼミの準備をする(学生の発表資料に目を通す)。

廊下にある流し台に見覚えのあるカップと皿があった(テーブルの端に重なっておかれていたので長いこと気づかなかったのだ)。

猫の図柄の皿は清水直子さんの作、クリーム色のカップは田中一光さんの作である。洗ってそのまま忘れていたのだろう。このカップで紅茶を飲んだのはずいぶん前のことように思う。長いこと放置していて、ごめんね。

4限(3:05~)はゼミ。2人が報告。

 「帰国子女のアイデンティティを捉える」

 「現代人とソロ活」

いつより時間を30分ほど延長して5時半ごろまで行う。

6時過ぎに大学を出る。

自宅の前の道路で高校生くらいの男の子が自転車を停めて出窓にいるチャイとコミュニケーションを図っている。私に気づき挨拶をされる。通学の行き帰りにチャイの姿を見ることを楽しみにしているそうだ。あなたにはお姉さんがいる?と聞いてみた。はい、いますとのこと。以前、私がチャイを抱っこして道に出ているときに、自転車を停めて、チャイの頭を撫でたり、写真を撮ったりした女子高生がいた。そのとき彼女と話をし、「自分には弟がいて、弟もチャイのことが好きで、チャイが出窓にいたときは「ラッキー」と思う」と言っていたのを思い出したのだ。その子がお姉さんではないかと思い、確認したところ、「そうだと思います」とのことだった。家でチャイのことがよく話題になるそうだ。いま大学1年生(彼は高校1年生)だそうである。ちょっと待っててと彼に言って、玄関を開けて迎えに出てきたチャイを抱っこして、表に出た。「触ってもいいですか」と彼が言ったので、そのつもりで連れてきたのだと答える。頭を撫で撫でする。これでお姉さんと対等になったわけだ。一歩進んで、抱っこしてみるかいと尋ねたら、「いいんですか!」と言ったから、抱っこの仕方を教える。チャイを抱っこしているところを彼のスマホで写真に撮ってあげる。これをお姉ちゃんに見せたら「わーっ」とうらやましがること間違いあるまい。

夕食はポークソテー、アミの佃煮、キュウリの漬物、味噌汁、ごはん。

デザートはメロン。

食事をしながら『6秒間の軌跡~花火師望月星太郎の2番目の憂鬱』第3話~第5話(録画)を観る。『岸辺露伴は動かない』を観たばかりだが、同じ高橋一生が演じても主人公のキャラはずいぶんと違うものである。妻が「本田翼の演技が上達しているね」と感想を述べた。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

本日提出されたレビューシートのチェックをしていないことを思い出し、寝る前に済ませる。

1時45分、就寝。


5月16日(木) 晴れ

2024-05-17 14:01:40 | Weblog

7時50分、起床。

チーズトースト、スクランブルエッグ、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

本日の『虎に翼』。見合い結婚を志願した寅子。自宅の縁側でお見合い写真を撮る。自宅の縁側? 写真館じゃなくて? 写真館のセットを節約したのかしら。

綺麗ですね。いつもの寅子と全然違う。でも、やっぱり見合い写真としては背景に違和感がある。見合いを断られた理由の1つは(小さい理由だろうけど)こういうところにあるのではないだろうか。(見合い写真としては背景を加工して仕上げるのかもしれませんが)。

昨日のブログを書いてアップする。

昼前に家を出て、大学へ。

3限は大学院の演習。今日は私の書いた原稿をテキストにディスカッション。

授業後、受講生が書棚から持って帰った本は、

 桜井厚・石川良子編『ライフストーリー研究に何ができるか』(新曜社)

稲葉陽二・藤原佳典編『ソーシャルキャピタルで解く社会的孤立』(ミネルヴァ書房)

鈴木宗徳編『個人化するリスクと社会』(勁草書房)

みんななかなか目の付け所がいい。

4限は、ちょっと休憩を入れてから(カツサンドで昼食)、修論の研究指導。

5限は学部の演習「現代人と社交」。オルデンバーグの『サードプレイス』をテキストにディスカッション。

授業を終え(学生の質問に答えて)、大学を出たのは7時を回った頃。

木曜日の夕食は「ごんべえ」で。

いつもの釜揚げうどん(加薬ごはん付)。木曜日の3コマ連続の授業を追えると「やれやれ」という気分になる。

8時半過ぎに帰宅。珈琲を淹れて、チョコレートを摘まむ。「やれやれ」という気分で。

チャイは先日、5月11日で満3歳になった。

我が家にやってきた日のチャイ(2か月と20日)。「私は今日からここで生きていくのだ」

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時、就寝。


5月15日(水) 晴れ

2024-05-15 22:59:41 | Weblog

7時15分、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダの朝食。

朝刊にポール・オースターを偲ぶ記事が載っていた。書いたのはオースターの著作の翻訳を多く手掛けた柴田元幸さん。彼が書いているように、本当にオースターは稀代のストーリー・テラーだった。『ムーン・パレス』の登場人物たちは(主人公の青年だけでなく、その父親も祖父も)自らの意志ですべてを失う「ゼロ地点」まで突き進み、そこで世界と対峙して、新たな人生を歩み始める。その屈折は奇想天外なものである。

同じページ(文化欄)に俳人の黛まどかの第一句集『B面の夏』(1994年)が出版されてからちょうど30年、それを記念した企画が準備されているという記事が載っていた。

 ソーダ水つつく彼の名出るたびに

俵万智の第一歌集『サラダ記念日』が出たのが1987年で、『B面の夏』はその俳句版ともいえるものだった。一般に、情緒的なもの(とくに恋愛)は短歌向きで、写生を基本とする俳句には不向きだと言われている。その通念に果敢にいどんだのが『B面の夏』だった。

調べたら『B面の夏』は電子書籍でも出ているので、購入することにした。長編小説を読み終えた直後なので、短詩型文学に指向が大きく振れたのである。

10時から大学院の社会学コースの会議(オンライン)。

会議を終えてから、昨日のブログを書いてアップする。

昼食は「松家カレー」で。

鳥もも塩焼きカレーを注文する。

ラッキョウと福神漬けは食べ放題である。塩焼きの鶏肉にはレモンを振りかけて。

2時から教授会(オンライン)。

夕方、散歩に出る。

「ルージュブランシュ」に立ち寄る。

チーズスフレとアイスティーを店内のテーブルで。

鞄からキンドル・スクライブを取り出して『B面の夏』を読み始める。

一頁に一句。句は頁の中央ではなく、右端に書かれている。

作品は春夏秋冬の順に並んでいるが、春と夏の句が多い。

そして恋の句が多い。

微笑ましい恋の句ばかりではなく、思いつめたような情念を感じさせる恋の句も散見される。

厨房から店主さんが顔を出された。

オペラ(ケーキの名前)の切り落としの部分を持ってきてくれた。サンドしているクリームがお酒を含んでいて濃厚である。美味しいです。

あっという間に最後のページまで行ってしまった。「あとがき」を読んで、ここに収められた恋の句は短命に終わった「許されない恋」の記録であることを知った。

旅終へてよりB面の夏休 黛まどか

夕食はかますの干物、ほうれん草の玉子とじ、松前漬け、味噌汁、ごはん。

ほうれん草の玉子とじは久しぶりである。

デザートはメロン。

食事をしながら『岸辺露伴ルーヴルへ行く』(録画)を観る。

今日が締め切りのレビューシートのチェック。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時、就寝。


5月14日(火) 晴れ

2024-05-15 13:00:28 | Weblog

8時半、起床。

チーズトースト、目玉焼き、サラダ、牛乳、珈琲の朝食(後からソーセージを追加)。

昨日のブログを書いてアップする。

12時に予約している近所の歯科医院へ行く。歯周ポケットに薬を詰める治療は今日(3回目)で終了。支払いのとき受付のスタッフさんと昨日キネカ大森で観た『名探偵コナン  100万ドルの五稜星』についておしゃべり。彼女は劇場版は全部観ているようだった。「今回の話はちょっと難しかったですね」。謎ときが複雑ということだろう。「次回は・・・」と彼女が言ったので、次回作は来年のGWみたいですねと私が言うと、「いえ、次の診察のご予約についてです(笑)。6月3日ですね」。はい、そうです。

ご近所で解体工事が進んでいる。木造であれば一日であらかた片付くところだが、堅牢な鉄筋コンクリートの住宅で、何日もかかっている。

治療のあとはしばらく飲食ができないので、いったん自宅に戻って、1時半ごろ「吉岡家」に昼食を食べに行く。

『ムーン・パレス』は今日中に読み終わりそうである。

稲庭うどんと稚鮎の天ぷら。

昨日の夕食(鮎の塩焼き)に続いての鮎である。塩で食べる。

帰宅して、書斎で仕事をしていると、ドアの外でチャイの鳴く声がする。珍しいな。めったに鳴かない猫なのだが。

ドアを開けると、そこにいた。しかし、入りたいというわけではないようである。

一階の和室の明るい場所にリクライニングチェアを移動して、そこで日が暮れるまで、『ムーン・パレス』を読む。

ずいぶん久しぶりの再読だったが、筋は全然忘れていた。うっすら覚えてはいても、行動の主体が別人だったりした。これから昔読んだ本をキンドルで再読する機会が増えていくと思われるが、「再読=思い出す」ということではない新たな読書体験となるだろう。

昨日のように映画館で映画を観る機会も増えそうだが、その場合、場所と時間が決まっている。読書の場合はそれが自由である。非日常的な作品の中の世界に入っていくという点は同じでもこれは大きな違いである(PCやスマホで映画を観るという行為は映画館で映画を観るのとは違うだろう)。他者(別の観客)と一緒に映画を観ているというのも大きな違いで、読書の方がより孤独な行為である。これは音楽についても同じで、同じ曲を一緒に聞くことはできるが、同じ本を一緒に(同時に)読むことは困難である。読書では映像はあらかじめ与えられておらず、頭の中で映像化や音声化(登場人物の声)を行いながら読むわけで、作品の鑑賞はより個人化している。定年後は「ひとりの時間」が増えるが、読書に投下する時間が過度に大きくならないように注意した方がよいかもしれない。私の場合、目の疲れがおのずとブレーキの役目をしてくれると思うが。

夕食は青椒肉絲、筍とワカメの煮物、ブロッコリーとキノコのサラダ、味噌汁、ごはん。

食事をしながら『花咲舞が黙っていない』第5話(録画)を観る。東京第一銀行が産業中央銀行と合併することになり、産業中央銀行の行員である半沢直樹(劇団ひとり)が登場した。なんですか、これは。

レビューシートのチェック。

オンデマンド授業の次回のコンテンツをアップする。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時就寝。