フラメンコ超緩色系

月刊パセオフラメンコの社長ブログ

しゃちょ日記バックナンバー2021年3月

2020年12月24日 | しゃちょ日記

こちらに引越し

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しゃちょ日記バックナンバー2021年1月

2020年12月23日 | しゃちょ日記

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2021年1月30日(土)その4277★ときめきセレクト

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フラメンコを知らない人も、知ってる人も思わずときめいてしまう写真。
これぞフラメンコの本質、という写真。
カメラマンのセンスがアルティスタの魅力をジャストミートする写真。
各種上達講座のブレイクをバネに、少なくともこの三視点ビジュアルは
毎月がっちり押さえる方針を決め、直ちにときめきのセレクト作業に突入。
アップ写真はご存じ鍵田真由美、撮影は川島浩之。
好みを超え何度も眺めたい普遍。

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2021年1月29日(金)その4276★刺の多い薔薇たち

忙しい月末に限って、なぜか猛烈に新企画がスパークする。
ひとつには多忙さからの逃避、いや、明るい気分転換と思いたい。
今さっきも、ブレストを終えた奨励賞バイラオーラ本田恵美の
連載エッセイが急きょ決まった。
四月号スタート、タイトルはもちろん『刺の多い薔薇たち』。

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2021年1月29日(金)その4275★国と民

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不急かもしれないが、不要ではない。
重たいシリーズ(12冊)なので再々読は難しいと感じていたが、
コロナ下の環境が今こそ読んどけと囁いた。
いろんな読み方が出来る物語だが、今回は「国と民」を軸に読んだ。
少しほろ苦いが豊かな時を過ごした。
地球規模で価値観の変動する時代、とことん信じられるものは希少だが、
年寄りの文学回帰もひとつの有力手段と錯覚できる。

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2021年1月28日(木)その4274★開眼

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パセオ2月号の目玉講座。
なるほど、こーすりゃえーのか!
徳永康次郎、おそるべし!

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2021年1月27日(水)その4273★どすこい

お相撲さんへの憧れを
どす恋と云うらしい

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2021年1月25日(月)その4272★笑う門には

笑う門には福来たる

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2021年1月24日(日)その4271★青い情熱

矜持とユーモアが産む〝粋〟という快感
大和田いずみ画伯『青い情熱』

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2021年1月24日(日)その4270★編集ブーム

それぞれは深く踏み込む
未知の聖域をめぐる冒険
知性感性を研ぎ澄ます快感
・・・てなところがパセオの編集ブーム

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2021年1月23日(土)その4269★トレドの満月

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憧れの古都トレドを描く、
石井崇画伯、屈指の有名作『満月』。
原画の所有者はミスタージャイアンツ長嶋茂雄さん。

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2021年1月22日(金)その4268★変身

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2ヶ月おきの床屋通い。
今回も一瞬、誰だかわからない。

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2021年1月21日(木)その4267★それでよし

よく働き、よく眠る。よく読み、よく考え、
よく話し、よく笑い、仲よく暮らす。
どう生きてもそのうち死ぬけど、それでよし。

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2021年1月20日(水)その4266★確保!

凶悪犯確保の瞬間!

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2021年1月16日(土)その4265★云い訳

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小野不由美『十二国記』再々読中。
政治の暗黒性に向き合う前のストレッチとしても秀逸。
自分の立ち位置をすっきりさせる効用もある・・・
まあ、要するにめっちゃ面白いワケで、
夜更かしの云い訳をあれこれ考える。

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2021年1月14日(木)その4264★弥次喜多道中

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将棋修行中の若かりしおれが、半世紀後の私を連れ旧東海道を旅する夢を見た。
意識の主体は16歳のおれだが、爺さんが自我を剥き出しにするシーンもあって、
あわや分裂しそうになったものの、互いにハラも切り札も知れているので、
何だがラクチンで気分のいい弥次喜多道中となった。

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2021年1月12日(火)その4263★読書の季節

きのうは書庫を整理。
そろそろ読み返したい文庫をラインナップ。
毎度じわじわっと渋くなる感じはそう悪くない。
『東京近郊 一日の行楽』田山花袋
『宮本武蔵』『街道をゆく37~本郷界隈』司馬遼太郎
『十ニ国記』(最初から)小野不由美
『石ころだって役に立つ』関川夏央
『大正幻影』川本三郎
『巷談 本牧亭』安藤鶴夫
『大江戸将棋所 伊藤宗印伝』湯川博士
『草枕』『虞美人草』夏目漱石
 https://youtu.be/6huNJBaPepQ
『高円寺純情商店街』ねじめ正一
『冬の標』乙川優三郎

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2021年1月11日(11月)その4262★哀しきヒットマン

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久々に帰郷した哀しきヒットマン。
娑婆の風が心地よい。
娑婆だー、シャバダバダ・シャバダバダ~♫
https://youtu.be/bKTvtBiRjhY
すべてウソだがそれっぽい。

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2021年1月9日(土)その4261★高校三年生

ああ♫~高校三年生 ぼくら
離れ離れになろうとも
クラス仲間は いつまでも~♫

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わずか一年ばかりの偶然の縁。
四十七年前、そーゆーのはファンタジーかなんかだと思っていたが、
近ごろはホラーかなんかだと思う。

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2021年1月9日(土)その4260★シロクマ対策

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二か月前にはこんな風にしゅっとしてたんだが。
現在は野生の白クマのようであり、
朝方の襲撃に対しては、
布団かぶって死んだフリ作戦で善戦中。

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2021年1月8日(金)その4259★第二回WEBフェス

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昨年四月の緊急事態宣言二日前に決めた第一回WEBフェス。
第二回目開催は、すでに運営経験済みのボランティアたちが待機中なので心強い。
やった分だけ活路は開ける、今回もそういうイメージで臨みたい。
パセオの分担は運営本部機能とスポンサー賞集め。
協力者は常に募集中です。

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2021年1月7日(木)その4258★読書の力

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読書好きロンさん、毎晩の日課。
いや読書人のそばでグースカ寝るのが好きなロンさん。

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2021年1月6日(水)その4257★罪状

大河ドラマのような長い初夢。
それは私の過去の重要シーンが次々と現場検証される旅で、
私はただ相棒のツッコミに正確に応答すればよい。
途中でそのロケが私に対する最後の審判であることに気づく。
EXIT兼近に似たノリのいい相棒は若い死神なのだろう。
審判が下る前に夢は唐突に終わるのだが、
その罪状と評価基準についてはじっくり聴いてみたい。

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2021年1月5日(火)その4256★年頭に

「いない いないばうわあ」
新春初滑りとなったチョー自信作。
大丈夫、なんぼスベっても折れない2021年。

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2021年1月2日(土)その4255★Feliz año nuevo

石井崇画伯の名作『アルハンブラの夕暮れ』
Feliz año nuevo 
全国のスペイン・フラメンコファンに贈る電子年賀状でござる

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2021年1月1日(金)その4254★一寸先は

 2021人類の運勢
 「一寸先は光」

2021年のスタートにあたり、いまこれを目にしておられる
あなたの良運を強くお祈りしました。
これで今年もきっと何とかなりますが、
多少の不自由はこらえてくださいね。

 


しゃちょ日記バックナンバー2020年12月

2020年08月30日 | フラメンコ

 

 

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2020年12月31日(木)その4253★今節手稲

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世界的に時の感覚が狂った2020年。
その異常さが「正常とは何か?」を考えさせた。
結果としての「今節手稲」。
そのことが私には幸運だったと、
いまのところは勘違いできている。

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2020年12月30日(水)その4252★忘却

2CELLOSステファン・ハウザーの『オブリビオン(ピアソラ作曲)』は
youtubeで7種類視聴できる。
地味なモノクロ映像だが、音楽の精度はこれが一番
ピアソラ自身はこういうアプローチをしない人だったが、
特例としてこれだけは認めるような気がする。

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2020年12月29日(火)その4251★年末恒例

マイロシア歌謡ブームもひと段落し、
大外からバッハへと向かう年末。
だがその前に昭和歌謡でウォームアップ。

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2020年12月28日(月)その4250★ドゥエンデ

「そのクラスには定評があり、言葉でも今節手稲に説明」。
誤字脱字はハラキリものだが、
ここまで極められた作技ならば逆に座布団を進呈したい!
(2020年誤植選手権グランプリ作品)

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2020年12月28日(月)その4249★執着

ひと仕事すむと眠くなる。面白いように眠る。
一時間とか二時間とか、少しずつだがよく眠る。
もしかして疲れてるのか・・。これから本式に寝るんだが、
再び起き上がれる気がしない。
ま年末なので、そりゃそれで仕方ないんだが、
さっき仕込んだばかりの牛スジ大根が哀しい。
特にサト芋とちくわぶの煮え具合が完璧なだけに、
その分だけ余計に哀しい。
やはり明日はしっかり起きよう。

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2020年12月27日(日)その4248★表紙選び

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撮影は川島浩之、フラメンコギター出身である。
もの凄いライブだったこともあり、好ショットがいっぱい。
珍しくセレクトに迷い、優秀なアドバイザーたちから容赦なき失笑を喰らった。
試行錯誤を捨て三日寝かせ、直観に立ち戻って決めた表紙ショット。
巻頭カラーmomentoにはホセ・ガルベスとの2ショットをセットで配した。

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2020年12月26日(土)その4247★開始前から延長

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『わたしの好きなアルテ』。
来年3月号から5月のリサイタルに合わせて今枝友加の三回連載。
早いペースですでに校了したが、ここで終えるにはあまりにも惜しい内容。
日本人にとどまらず、フラメンコを愛した
外国人すべてのバイブルになるかもしれない。
よくぞここまで踏み込んでくれたものだと編集者は泣きそう。
すでに続編交渉メールを打った。
連載のタイトル写真は大森有起、私の一番好きな友加さん写真。

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2020年12月26日(土)その4246★自由形年末

さあ、今日から大みそかまで
オールフリー型の
ラストスパートだよ!

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2020年12月25日(金)その4245★クリスマス

12.25金曜21時
風の谷@なう

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2020年12月25日(金)その4246★狭いながらも

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ここ三十年ほどは、犬の同居がオッケーかどうかで住まいを決めてきた。
いまの中野の住まいも、犬にも人にもそこそこ快適のようで、
写真は五年ほど前の日向ぼっこ。
先代ジェーも当代ロンも、家の裏の桃園緑道が大のお気に入り。

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2020年12月24日(木)その4245★特効薬

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スペインでバイラオーラとして生きる萩原淳子。
ヴィジョンを理解し、普通にやれば3~6か月で成果が顔を出す。
積み上げタイプの真摯な練習生たちが絶賛する人気実践講座。
写真は先ごろ国際写真賞を受賞した夫君のアントニオ・ペレス。
次号が最終回なのは惜しすぎる。
新企画あるいは続編などゆるゆるとキャッチボール中。

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2020年12月23日(水)その4243★すかさず連載

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編集者という奴は基本冷血動物だが、この石井智子の原稿読んで
モロ感動したのはそれが本物だったから。
潔い生き様がストレートに現れる文章。
2017年文化庁芸術祭大賞受賞、ようやくこの超大物の全貌が視えてきた。
すかさず大型連載を依頼し、6月号スタートの快諾。

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2020年12月22日(火)その4242★救い

この先どうなるのか、
いつ舞台に立てるのだろうか、
日本にも帰れるのだろうか、
全てが不安の中私を救ってくれたのは、
自分と向き合う大切な時間、自主練の時間でした。

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『プロの自主練㉙』、待望のスーパー佳代ちゃん登場!

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2020年12月22日(火)その4241★知りたい数字

厚生労働省発表、
日本における新型コロナウィルス関連による
死亡者数は12月22日現在で2,944名。
では、死亡原因の全体の割合はどんな感じなんだろう?

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2020年12月21日(月)その4240★今井翼とアルテイソレラ

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どーしてまたこんなビッグイベントが実現したのか?
張本人にお書きいただくドキュメントは迫力が違う。
てゆーか、やってること自体の迫力が違う。

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2020年12月20日(日)その4239★具体的に学ぶ

「それらしいことをするんじゃないの、それをするの」    
(パセオフラメンコ12月号『和己も歩けば㉙』より)

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こりゃ違うぞと、日本式儒教文化に疲れた人や
呆れた人がフラメンコの扉を叩く。
「それをする」ことと「それらしいことをする」ことは、
ほぼ180度違うことを知る。
梶山彩沙『即興で踊る』や大沼由紀『D線上のアルテ』で、
その続きを具体的に学び始める年末年始。(65歳/元ギタリスト)

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2020年12月19日(土)その4238★師走なら手を叩こう

ダブル締切、風邪と検査、歯抜き酒抜き、鬼滅の販促、
涙の宴会自粛、猛ダッシュ準備・・・
何かと国破れて山河ありの2020師走。
土日のパセオ篭もりでトンネル開通の見込み。
仕事納めは大晦日、締めのチャンコの味付けは「おお、味噌か」(TT
まあしかし、後悔よりは航海だよねえ

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2020年12月19日(土)その4237★夕暮れのアルハンブラ

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「東京芸大卒業後、単身スペインに渡り、祭り周りのテキヤ業でしのぐ」。
名著『おれたちがジプシーだったとき』でも知られる石井崇画伯。
パセオ創刊の頃にはすでに、押しも押されぬスペイン絵画の巨匠だったから、
アプローチも恐れ多かった。
一挙に増やしたハードにして有益な上達講座とのバランス上、
気さくで深い〝癒し〟が1点不可欠となり、
ダメ元で絵画連載をお願いしたら快諾くださった画伯
。生理的にも精神的にも、すでにパセオの屋台骨となっている。

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2020年12月18日(金)その4236★パセオ新年号

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制作してて、こんなに楽しかった号は初めてだな。
初の臨時休刊(6月号)を決めた翌日に内容を構想。
締切前のアクシデントや偶然のチャンスやらで生命力は増したと想う。

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2020年12月17日(木)その4235★ほんとうのトロイカ

歯痛とともに、ロシア歌謡マイブームは続く。
ナイスアレンジと圧倒的歌唱力。
歌うは『トロイカ』。
日本では楽団カチューシャの快活なテンポと歌詞がおなじみだが、
原曲は救いなき哀切
大金持ちに恋人を奪われた若い馭者の嘆き。

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2020年12月17日(木)その4234★愛国リビドー

岸辺に立ちて歌う、
凛々しき麗しきカチューシャ
朝から歯抜きで戦意喪失のおっちゃん、
異郷の愛国リビドーに戦意高揚
ロシアの軍隊エンタおそるべし!

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2020年12月17日(木)その423233★復活戦

PCRに気を取られてうっかりしてたが、
明日金曜は歯医者さんで抜歯する日だった。
まあ、大口開いてればやがて終了するし、
戦意喪失の場合は予定の仕事を半分だけ片付けて土曜に回そう。
去年の今ごろは白内障の手術だったが、視力は0.01⇒0.4となり、
術後の日常はウソみたいに楽になった。
今回もそれが期待だが、保険が利かねーので、
2ヶ月分の年金が丸ごと吹っ飛ぶ(TT

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2020年12月16日(水)その4232★絶好調

ひととーり悪事も極め、
犬付き合いも人付き合いも達者なもんで
ひとりロンさん、絶好調だわ

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2020年12月16日(水)その4231★悲観的楽観

今日でさえ何とかなったんだ、
明日だってきっと何とかなるさ・・・
こーゆー悲観的楽観は昭和三十年前後の世代に特有なんだってさ

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2020年12月16日(水)その4230★ライディーン

たまたまメっけた。
懐かしいなあ。
今や古典であるよ。

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2020年12月15日(木)その4229★人想う年末

残り半月かあ。
ここへ来て恒例の忘年会もバタバタと休止または延期となったが、
これはこれで仕切り直す楽しみが生じる。
人を想うしっとりとした年末というのも、
永い目で観れば案外いいアクセントになるのかもしれない。

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2020年12月14日(月)その4228★後白河状態

今しがたお医者さん経由でPCR陰性を確認。
免疫派だが、トータルな正解は不明ゆえ、危機感も安堵感もない。
ただ、仕事ができるのはうれしいし、酒抜き週間とカブったのもラッキー。

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2020年12月13日(日)その4227★待機中

常時平熱、ときどきクシャミのハナっ風邪は徐々に快方に。
きのうのPCR検査を受け、自宅に籠もり、
監禁要請に備え荷物をリュックにまとめ、
やれるとこまで本誌台割中(2021年8月号~12月号)。
本日連絡が来れば陽性~出頭、なければ陰性で明日医院で決済とのこと。
初めて垣間見る医療現場は、スピーディでキビキビしてて、
おれもなんか手伝いたくなった(犯人談)

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2020年12月12日(土)その4226★妖精と院政

軽いハナっ風邪で行った医院の推薦(?)を得て、
近くの保健所でPCRを初体験。
分単位の予約制なので待ち時間はゼロ、検査は10秒ほど、
費用は無料で、結果は翌日だと云う。
陽性ならば即入院、またはホテル療養となるが、
ここまでの段取りは素晴らしく合理的。
翌日曜のお知らせはウワサの妖精さんが運んで来るのだろうか
後白河さんなら院政なんだが・・(つづく)

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2020年12月11日(金)その4225★挑戦の意味

アルトサックスによる無伴奏バッハ
原曲はヴァイオリンやチェロなど弦楽器。
たいへんな労力を払っても、木管や金管で吹奏する意味。
それが明確に現れたジャイアント・ステップ!
ひゃあ、とんでもねえクオリティ!

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2020年12月9日(水)その4224★腕が鳴るなり

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2月号(1/20発売)は年末年始進行という締切が繰り上がるスケジュール。
ページ割付の名手・井口の腕が鳴るなり最終調整。

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2020年12月9日(水)その4223★不変の実力

それが夢であることを薄々感じつつも、
次々と現れる美しい光景の感想を
せっせとPCに打ち込む夢を見た。
作文の断片を幾つか覚えているが、そりゃもうヒドい。
夢の中でも実力は不変であることが実証された。

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2020年12月8日(火)その4222★D線上のアルテ

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コロナ逆用の集中力を頼りに、
花の中野の新アジトに潜伏すること約半年。
その第一次通過点とも云うべきパセオ新年号が午前中に届く。
減量と並行していまだ改編半ばだが、
フラメンコの心と技そしてアフィシオンの充実をメインに、
一方で初級上級を問わない親しみやすさを心掛けている。
制作者ではなく一読者としてじっくり読み込む。
ああすればよかった、こうすればよかったという制作者の邪心はこの際無用で、
多くのアフィシオナードにとってこの本のいまの現実が、
ランチ1回分あるいは月800円の支出に値するものなのかどうか?
ただ1点のみをジャッジ。

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2020年12月7日(月)その4221★こいつのことだす

自滅の八重歯 (・∀・)

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(↑)こいつのことだす

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2020年12月6日(日)その4200★マジな振りして

手に汗握るNHK杯好勝負、
先ほど羽生九段が際どく渡辺名人を制した。
プロならば当たり前。
ここ四百年ばかり積み上げ続けたそういう真理が、
ガラガラ音を立てながら崩れつつある将棋界。
いや、今やあらゆる世界に同じような変化が生じつつある。
キーワードはAIあるいはコロナなど。
そこに絶望を感じるのか、逆に希望を見い出すのか。
どう捉えるかは自由。
寂しさを振り切り、多少の強がりとともに、私は後者。
てゆーか、マジな振りしてサボってねーで、早よ仕事行けや

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2020年12月6日(日)その4199★タローちゃん

流麗にして骨のあるバッハ弾き、
その名もタローちゃん。
編集部の朝バッハチャート現在第一位!

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2020年12月5日(土)その4198★攻防の基本

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五十数年前、毎週土曜の晩はTVドラマ『逃亡者』
(デビット・ジャンセン主演)に一家そろってカブりつきだった。
のちの『超人ハルク』もそれ系だったな。
いまも逃亡系の夢が多いのはおそらくそこらへんに由来する。
今日明日は渡辺謙さんで『逃亡者』前後編、
ハリソン・フォード版の焼き直しだという。
あれも五回は見たな。
逃げてるだけじゃダメ、受けながら攻める基本を学ぶ秋の夜長。


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2020年12月4日(金)その4197★同名異種

ヒアルロン酸=肌の乾燥を防ぎ、ハリを回復する
非あるロンさん=意味もなくカーテンに穴をあける(写真参照)

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2020年12月4日(金)その4196★悪事の前兆

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一見穏やか、このようなアイレの場合、
少なくとも三つ以上の悪事を企んでいる。
だが、奴の行く手を阻める者は誰もいない。

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2020年12月3日(木)その4195★写真左から

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四十年来の旧友を訪ねる、
新幹線開通時のGoTo金沢いい日旅立ち。
写真左から組長、マフィア、トムクルーズ、渡世人。

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2020年12月2日(水)その4194★密謀

1980~1981年、毎日新聞に連載。
1982年毎日新聞社より刊行。

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信長没後から天下分け目の関ヶ原までを描く上下巻の歴史大作。
三十代、四十代に読み、今回は三度目。
史実の淵に潜む不可思議な謎に、藤沢周平が真っ向挑む。
「一国の覇者」とは何者か? 
鋭く冷静な考察からは、日本のみならず古今東西、
人の世の権力構造図式が明快に浮かび上がる。
しっかり読んだつもりだったが、ちっとも読めていなかった
(血肉化できてなかった)ことに今さら気づいて、わしゃ腑抜けかとやや消沈。
迂遠な私にはふさわしい、コロナ下の知恵と覚悟を改めて整備する通低コンパス。

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2020年12月2日(水)その4193★犯人

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カーテンの足の部分に注目。
犯人はこの中に居る!

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2020年12月1日(月)その4192★都電屋

親もなければ家もない。
背中にしょうのは妹らしい。
江戸の町をさまよう私たちを悪ガキどもから救ってくれたのが正太。
彼の家に連れられ、そこで私たちは家族同様に育てられる。

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家業は「都電屋」、江戸の街に電車を走らせるその元締らしい。
歴史の時間的誤差を除けばリアリティは満載であり、
見憶えのある風景の中に電車のレールを敷く作業に没頭する夢のような毎日。
富士山の大噴火やら、出没する通り魔との闘いやら、エンタも盛り込まれており、
目覚めた朝には、もうちょい観せてくれやあと呻いた。

 


しゃちょ日記バックナンバー2020年11月

2020年08月30日 | しゃちょ日記

 

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2020年11月30日(月)その4191★百難を迎えるころ

東京新聞朝刊『運勢(ひつじ)』より
「自分が自分を整頓すれば、百難も恐れる事なし」
私個人の経験からすると「七転び八起き」くらいまでは順調だが、
「七転八倒」が常態化してくると若干の疑心暗鬼が生じる。
だが百難を迎えるころには
「恐れる事なし」のほんとうの意味合いがわかってくる。

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2020年11月29日(日)その4190★プラテーロ

ヒメネス『プラテーロとわたし』。
図書館で読んだのは高二のころ。
血気盛んな十七歳にこうした世界を慈しむ感性はなかったが、
どこか引っ掛かりは残したようで、
テデスコ作曲の『プラテーロ~メランコリア』は後によく弾いた。
突如テーマを長調に転じる終曲近くの光彩の正体を探っていたような気もする。
近ごろは石井崇画伯『再生/プラテーロとわたし』を眺める。

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2020年11月28日(土)その4189★峠の茶屋のすいとん

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豚バラ、里芋、大根、にんじん、青菜の色鮮やかなすいとん。
かつおと味醂がいい味出してる。
組織の追っ手を振り切り、ようやくメシにありつく山奥の峠の茶屋。
東京に戻って即反撃に転じるか、それともしばらく潜伏するか。
そんなことより、このうめえすいとんのレシピ解明が先決だ。
中野のコープで材料を仕入れるのだが、里芋が見つからない。
目覚ましが鳴り出し飛び起きる。とりあえず顔を洗ってコープに向かう。

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2020年11月28日(土)その4188★未来は暗くない

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コロナ前もコロナ中もコロナ後も変わらぬ真実
すべてのアフィシオナードに変わらぬ指針を

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2020年11月27日(金)その4187★フィエスタの楽しみ方

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経験者は語る。
ギターの小倉誠司さん、さすがに会心の一撃!
コロナ明けあたり、深く静かにフィエスタブームか!

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2020年11月27日(金)その4186★メディア選び

政府や専門家の見解、テレビ新聞などの報道からは、
全体を俯瞰しようとする姿勢が視えないので、そこは困っている。
従順な市民をやりながら、さしあたり
信頼性の高いデータに基づく俯瞰視点を複数チェックしている。

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2020年11月26日(木)その4185★運命

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これを読んでカサ月に通えば、
おそらく運命は・・・

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2020年11月25日(水)その4184★三人会

今宵は中野〝すず木〟で三人会。
目当ては馬刺しと新ソバ十割。
不良ゲストどもの熱烈リクエストで編集部井口も参戦。
二時間呑んでも『相棒』に間に合う段取り。
抜け目はないが抜け毛はある。

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2020年11月24日(火)その4183★GoTo未来

土俵際の目玉記事(今井翼とアルテイソレラの邂逅/
石井崇画伯のスペイン絵画新連載)もどーやらクリア。
ややくたびれて今日は半ドン、午後から久々のGoTo都電トラベル。
バランスを回復させる東京下町・時間旅行(早稲田⇔三ノ輪)の不思議な癒し。
好ましいノスタルジーは好ましい未来にきっと直結している。

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2020年11月23日(月)その4182★三連休は

三連休はGo To パセオで
締切トラブル一挙解決!
けっこうナウい毎日です

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2020年11月22日(日)その4181★復活の翼

フラメンコ界を温めながら後押ししたいパセオのフラメンコ公演忘備録。
この状況下、一時は休載もやむなしだったご長寿連載だが、
アーティストと主催者、そして執筆陣の心意気から、
来年2月号では5本掲載の見込み。

10/30★静岡・沼津/久保田晴菜帰国記念フラメンコ公演『風を掴んで羽ばたくとき』(石井拓人取材)
11/08★埼玉/大野環フラメンコ活動20周年記念公演『EL SUEÑO』文化庁文化芸術活動支援事業(白井盛雄取材)
11/08★埼玉/KADAKAWA presentsアルテイソレラ『Golpe』今井翼特別出演(羽多野美輪子取材)
11/10★東京・国立劇場/小松原庸子スペイン舞踊団『フラメンコ生きる クラシコ優雅に舞う』(石井拓人取材)
11/29★東京・浅草橋ラ・バリーカⒷ福岡由理/鈴木旗江/篠崎麻由美 Ⓒ遠藤郷子 Ⓖ菅沼聖隆(白井盛雄取材)

(↓)2月号を飾る大和田いずみ画伯の新作『青い情熱』

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2020年11月21日(土)その4180★タンゴの絶句

タンゴの絶句!

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2020年11月20日(金)その4179★バクハツ君

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賢い部分も二、三あるので、全体97%ほどのおバカである。
身体能力の高さと旺盛な好奇心がリンクすると、
お決まりのバクハツ君となり、家中は毎度祭りの賑わいをなす。
代々木の勤務先スタジオではやたら愛想のいいよゐ子の番犬らしいが、
どーにも信じ難くござるよ。

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2020年11月19日(木)その4178★ほんわか番組

水曜21時からは『相棒』にかじりつくが、その前の20時から
TV神奈川『鉄道ひとり旅』を観るのが近ごろの定番。
鉄道マニアの気のいいあんちゃんがローカル線に乗る、
ただそれだけの1時間番組。
途中下車して昼めしを食うくらいで、ほとんど何も起こらない。
ディレクター(兼カメラマン兼音声)1名が同道するだけで、
編集も極めてシンプル。
ギャラを含む1本の全制作費は30万程度じゃなかろうか。
面白いわけでもなくて、鉄ちゃんでもないただの都電好きのおっちゃんが、
風呂上がりにほっと脱力する好ましいひと時。
途中から見ても途中でやめてもまったく困らない。
単に歳のせいなのか、それともこうしたヤラセ皆無の番組への好感なのか。
淡々とするこのフシギなスタンスにほんわかした未来性を感じたりもする。

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2020年11月18日(水)その4177★意思表示

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やって来て半年。
すでに二種類の意思表示をマスターしている。
「よお、なんかくれよ」
「なあ、遊ぼうぜ」

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2020年11月17日(火)その4176★快感の記憶

とびらを開けば、さわやかな秋風がすり抜ける一瞬の快感。
おろそかにするには惜しい郷愁が足を止める。

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2020年11月16日(月)その4175★正体

「おまえは誰だ」
懐かしい過去とまだ見ぬ未来をさまようワルツが云う。
やがて目を醒ます現在が応える。
「俺はおまえだ」

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2020年11月15日(日)その4174★さくさくっ!

宗教や主義が超えられぬ壁を
さくさくと音楽が超えるひと時

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2020年11月14日(日)その4173★ちょと恥ずかしい

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床屋前と床屋後。
早く毛が伸びてほしい。

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2020年11月13日(金)その4172★命運

なるほど、「運の分かれ目」とはここか

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2020年11月12日(木)その4171★女王の貫録

パセオフラメンコ11/20発売号。
女王の表紙撮影は大森有起。

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2020年11月11日(水)その4170★配役ごっこ

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主人公は新人公演の奨励賞ギタリスト。
昨晩イッキに読み切ったのだが、超多忙作家・鳴神響一の作品は、
毎回毎回面白さとリアリティに拍車が掛かる。
爪ヤスリのアイデアにはぶっ飛んだわ。
二時間ドラマの原作にも最適、主役は西島秀俊さん、
上司役にはバイレも踊る山口智子さんとかね

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2020年11月10日(火)その4169★お相撲さん

「肉豹」。
肉ジャガーと読むのだそうだ。
お相撲さんならドヒョーと叫ぶところだ。

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2020年11月9日(月)その4168★golpe

土日の追い込みで増ページするパセオ新年号(12/20発売)も九割方入稿。
残すは佐藤浩希の特別寄稿『今井翼とアルテイソレラの邂逅(仮題)』のみ。
フラメンコに歴史を刻む11/8『golpe』はどのように響いたのだろうか?!

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2020年11月8日(日)その4167★潔い勝負

敗戦近い昭和20年1月、
昭和天皇の出家・隠遁が検討されたという
京都・仁和寺(世界遺産)が舞台、
豊島竜王に羽生永世竜王が挑戦する七番勝負の第三局。
先ほど報道された羽生九段の封じ手は▲9五同歩。
深夜じっくり読みを入れた私の予想は(▲2四歩)軽くハズレた。
それにしてもこの好ましい興奮、
潔い勝負に飢えている自分に気づく。

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2020年11月7日(土)その4166★暗愚独裁

それでも暗愚独裁よりは
まだマシだと想える。

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2020年11月6日(金)その4165★読み違え

月曜の健康診断で気づいたこと。
右上を「シー」と読むのは誤りである。

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2020年11月5日(木)その4164★混沌の末

世の中にはこんなにも美しい音楽があるのか。
早朝ラジオでこの曲を知り、
いわゆるバロック音楽にのめり込んでゆくわけだが、
ほどなくパコ・デ・ルシアを知り、
江戸っ子高校生の魂は混沌を極めることになる。
で、現在に至る。

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2020年11月4日(水)その4163★カツ丼ダイエット

朝めしをガッツリ喰うと、
その後ほとんど腹の減らない年齢に達したことも大きな要因だが
(よって65歳未満の若者にはこの研究論文は有効ではない)、
先月7キロ減量できた直接の勝因は、
朝めしにカロリーの王者カツ丼を選んだことにある。
官憲の尋問にすらすら答えた場合のご褒美として有名なカツ丼だが、
実はダイエットにも最適だという事実があまり知られていないのは残念なことだ。
さあそして11月はいよいよ、
云うまでもなくあの「カツカレー・ダイエット」の季節でござる。
あと5キロばかり絞るのも朝めし前のことのように思えてきた。

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2020年11月3日(火)その4162★あれはあれで

およそ四十年前、1981年のリリース。
ギターを弾く者ならば、ジャンルを超え誰もがこのトリオの超人性に熱狂した。
当時リアルタイムでこのレコードにやられたオールドファンそれぞれの人生は、
何らかの影響を与えられたものと思われる。
あの頃二十代半ばだった私の場合も、
その三年後にパセオフラメンコを創刊、
能力を度外視する選択だった。
代表曲『地中海の舞踏』は青春のテーマソングみたいなものだから、
それを聴けば否応なく、若き日のさまざまなシーンが脳裏を爆走する。
「何やってんだオレ......」
スリリングかつホロ苦い想い出ばかりだが、
今の私がそこにタイムスリップ出来た場合、
同じ失敗を繰り返すことはないだろうが、
別の失敗をやらかす自信がある。
今度こそ命はねえだろう、あれはあれでよかったんだ、
素直にそう胸を撫でおろす。

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2020年11月3日(火)その4161★十年あれば

「あなたの〝存在感〟は、技術論的に可能か?」
 いきなりの質問に対し、彼女はこう答えた。
「可能です・・・十年あれば」

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   (撮影/川島浩之)

あれからおよそ十年。
パセオ新年号からスタートする大沼由紀の連載
『D線上のアルテ』第二回目の原稿が届き、
冒頭の回答詳細と実践論が惜しみなくそこに記されていた。
それは秘伝とも云うべき精緻な踏み込みだが、
なるほど「十年あれば」という彼女の目測に狂いはないと思った。
二読して、いつも通り修正なし、直ちにデザイン出し。

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2020年11月2日(火)その4160★焼け石に初詣

すでに半世紀、不健康ライフを維持する老いぼれが
今さら健康診断でもなかろうが、
ここ数年は初詣の気分で、今朝もご近所診療所へ。
今宵は久々の大吉呑み、明日は何とか宣言以来の遠足なり。

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2020年11月1日(月)その4159★私的国民栄誉賞

井上尚也はケタ違いに強く美しかった。
あまりに凄すぎて、まだ夢を見てるよう。
乾杯したいが明日は健診、拝むにとどめる。

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2020年11月1日(月)その4158★不二家礼賛

ペコちゃんの不二家が将棋タイトル戦のスポンサーになった。
なのでこの先のケーキは不二家で固定。
明日の健診終えたら〝金と銀〟を買って帰ろう

 


しゃちょ日記バックナンバー2020年10月

2020年08月30日 | しゃちょ日記

 

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2020年10月31日(日)その4157★大統領候補

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どちらも若い頃はテロリスト。
写真左は世界最良の大統領となったが、
写真右は若き志をまっとうする気だ(TT)

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2020年10月30日(金)その4156★魔法

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「能力より自分の選択が未来を決める」
 校長先生はそんなふうを仰ってた。

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2020年10月29日(木)その4155★揺れる想いは

多感な青春期にバッタリ出会ったブリッジ
ひとごととは思えない感情の揺れに、
共感と拒絶が交錯した想いをはっきり覚えている。
いま聴けば、その〝揺れる想い〟さえ懐かしい。

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2020年10月28日(水)その4154★ご降臨

コンパスが曇りかけると、
どこからか降ってくるhisatotaguchiさん。

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2020年10月28日(水)その4153★ブレない

ハイフェッツのシャコンヌをパコ・デ・ルシア的とするなら、
エーネスのそれはビセンテ・アミーゴ的。
構成を崩さない、と云うより、
構築そのものの主軸を形成するかのような美しい音色、さらに音列。

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2020年10月27日(火)その4152★BUNRAKU

昨年の大沼由紀舞踊公演を至上のものとした、
ホセ・ガルベスと今枝友加と若きチェリスト(下島マノ)の快演は忘れがたい。
数々のコンクールに優勝し東京芸大大学院に進んだ、
その突出したチェロ奏者から最新のライブ映像が届いた。
「古典の追求が革新の扉を開く」
そういうベクトルが生んだ黛敏郎の最高傑作『BUNRAKU 文楽』をマノが弾く。
超絶技巧が当たり前となった現代だが、
深い軸から発せられる彼女の開放性はその遥か上空を舞う。
いま最もライブで聴きたいチェリスト。

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2020年10月26日(月)その4151★秋の夜の

昨晩からの仕込みも万全、
待望の牛スジ里芋大根
アンカー里芋の煮えるのをしばし待つ、秋の夜の焼酎ロック

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2020年10月24日(土)その4150★アルバロの教え

料理上手なアルバロに教わった、中野ブロードウェイ地下の市場。
土曜の昼間はやり残し案件や原稿整理が定番だが、早めに片付けば、
値段のわりにイケてる肉とか、新鮮な肴を仕入れに出かける。
今日は好物の牛すじを山ほどゲット。
京風出汁の牛すじ里芋大根は、こりゃもうたまらん

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2020年10月24日(土)その4149★首尾一貫

最も賞金の高い竜王戦タイトルマッチ第二局。
AI感覚の豊島竜王(30歳)をアーティスト羽生九段(50歳)が破った。
まるでイスラエル・ガルバンの舞台を読み解くように難解な終盤の興奮。
次の一手をことごとくハズす俺の読み筋は、
まるで当たりクジの無いクジ引きのような一貫性を保っていた。

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2020年10月23日(金)その414748★謎解き

なぜロンと名付けたのか
自分でも謎だったが
今しがたハリー・ポッターを観て
その謎がとけたよ

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2020年10月23日(金)その4147★宝探し

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(土方憲人パセオライブより 撮影/井口由美子)

ライブ会場には幸運がいっぱい。
霊感に充ちた昨夜のパセオライブ(土方憲人)でも、
これは!という原稿依頼の収穫。
さまざまなタイプの達人たちのそれぞれの極意という宝探しに、現在ドはまり中。

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2020年10月22日(木)その4146★これも運命

3千は入りそうなコンサートホール。
なぜか私は本番直前の舞台に。
あの『運命』をこれから即興で演奏するらしい。
リズム音痴の私の担当は、叩いたこともないティンパニ。

「ん、ジャジャジャジャーン♫」の「ん」の休符で思い切り叩いて
既成概念を打ち破れと、指揮者から指示されている。
冒頭からいきなりタイミングを間違え、会場の雰囲気はブチ壊しになる。
それで吹っ切れたのか各オケ団員は自由奔放にプレイするのだが、
「運命」の動機ジャジャジャジャーンがひっきりなしに飛び出してくるわ、
弱起のタイミングはわからんわで、かなり俺も忙しい。

叩くたびに横に陣取るロンが高い声で吠える。
それに触発されたオーケストラは爆走に拍車をかける。
客席からジャジャジャジャーンの合唱が始まり、
指揮者は髪を振り乱しながら客席に向けてタクトを乱舞させる。
そのスキにポケットウイスキーをガブ呑みする俺は、
興奮を極めたロンに噛みつかれギャッ!と叫んで舞台狭しと転げ回る・・・
それなりにスカッとする明け方の絢爛豪華なドタバタ夢。

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2020年10月21日(水)その4145★土方憲人パセオライブ

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前回ライブ打ち上げではじっくり話した。
覇気にあふれる真摯の人、土方憲人。
七か月ぶりのパセオフラメンコライブ。
ほとんど、明日は遠足!の気分

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2020年10月21日(水)その4144★即興で踊る

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12月号から新連載『即興で踊る』をスタートする
◎注目のバイラオーラ梶山彩沙、
その二回目・三回目の原稿が届いた。
深い領域に、わかり易く論理的なスタンスで踏み込む、
その精度の高さに、あまりにうれしくて椅子から転げ落ちそうになった。
危なかったぜと、まだこっちを見ているロン。

 

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2020年10月19日(月)その4143★難破船の幸運

およそ半年間、前のめりに駆け抜けたツケというか、
10月は少し緩めて事務整理と身体ケアにシフトしている。
不運と幸運の相半ばする嵐の難破船的半年であり、
まあよく遊びよく学んだ印象が強い。
10月のライブ通いは5本となり、
普通の暮らしに戻りつつある幸運はうれしい。

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2020年10月18日(日)その4142★パセオフラメンコ最新号

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そろそろ届くころ。
表紙は貴重なアドバイス満載『ミュージシャンと付き合う方法』執筆の
ヴァイオリスト平松加奈さん!
そして、第二回フラメンコWEBフェスティバル詳細発表!

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2020年10月18日(日)その4141★大盗庶幾

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筒井康隆『大盗庶幾』は、ある若者の特異な生い立ちを描く短編。
物語半ば、彼が有名な○○○○○○だと気づく精妙な仕組みに大笑いする日曜の朝湯。

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2020年10月17日(土)その4140★校風

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午後から森山みえ公演。
パセオ10月号『森山みえの新時代戦略~劇場で踊ろう!』には、
潔い開き直りと積み上げる覚悟の両方があり、
この方向性には「フラメンコのすそ野を広げる」リアリティがある。
みえはフラメンコ界では唯一、都立小松川高校の後輩。
校風と云うのだろうか、
伸びしろだらけという点でわれら同窓生は一致している。

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2020年10月16日(金)その4139★入場料

呑み控えから半月、ノンストップ7時間熟睡が定着しつつある。
体調はいいのだが、映画より面白い
スリリングな夢を見れなくなったのは残念。
そうか、呑み代は入場料だったのね。

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2020年10月15日(木)その4138★フェニックス

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凄いことになってきた。
舞台はスペイン、そしてまさかのゴヤ。
さらに「音楽で紡ぐ」、とある。

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2020年10月14日(水)その4137★Those were the days

Those were the days my friend
そんな日々もあったよね
老いてなお、そんなこんなが
〝今この瞬間〟でありますように

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2020年10月14日(水)その4136★今日から『相棒』

今日から『相棒』。
水曜夜は春まで約束入れない方針。
わーい!

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2020年10月13日(火)その4135★週7

ドンちゃん騒ぎは月2だが
家じゃ毎日ロンちゃん騒ぎ

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2020年10月13日(火)その4134★適正値

三度のめしや晩酌に疲れる年齢らしい。
朝昼しっかり食って晩めしと家呑み止めたら、
難なく5キロ減った。
コロナ下の10キロ増も、来月初旬には自然と戻す見込み。

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2020年10月12日(月)その4133★運命の転職

テレビCMで一躍脚光を浴びた名曲。
タクトの振り上げは1分50秒あたり。
そのむかし学校コンサートをプロデュースしてた頃、
フルオーケストラの予算が組めない学校には弦楽合奏団を薦め、
その目玉曲がこのチャイコフスキーだった。
冒頭からいきなり鮮烈なサビという構成が、
初めてクラシックを聴かされる生徒さんたちには有効だった。
土曜の地元コンサートで四十年ぶりにライブを聴いたが、
なるほど運命の転職には打ってつけの選曲かもしれない。

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2020年10月12日(月)その4132★犬と暮らす

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こんなによゐ子でいるのは稀である。
ふだんの騒がしいアクションの意味は不明であるが、
その生命エネルギーがほぼオレらと同質であることに薄々気づきつつある  ( ̄▽ ̄;)
ただし、彼は戦争なんかやんないし地球にも優しい。
動物は本能の赴くままにただひたすら生き、人間だけが悪事と知りつつ邪悪をやる。
・・・ふと、犬と暮らす理由が少しわかる。

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2020年10月11日(日)その4131★不死鳥・今井翼

ファンダンゴと云えばボッケリーニ(この映像の劇中演奏)だと思っていたから、
フラメンコのファンダンゴ、特にリブレ系にはもろ面食らったものだ。
元々はポルトガル起源の乱痴気騒ぎ系ダンスで、
あまりのハレンチぶりに法律で禁止された時期もあるらしい(ひえっ)
ちなみにこの映画、あのカルロス・サウラ監督の『ゴヤ』である。
さて、来月アルテイソレラ公演への出演が決まった今井翼さん、
来年4月の舞台『ゴヤ』で復活後初の主演というダブル朗報!

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2020年10月10日(土)その4130★嬉し恥ずかし

わが街中野区、そして行きつけ〝すず木〟の
すーさんらがバックアップするという。
午後からご近所中野ZEROで、
名曲オンリー(人気楽章のみ)のオーケストラ公演に。
あまりにもコテコテな豪華プログラムに
朝から〝嬉し恥ずかし〟のルンルン気分。
  
バッハ/G線上のアリア、ヴァイオリン協奏曲
ドヴォルザーク/新世界より
ホルスト/惑星
モーツァルト/アイネクライネ
チャイコフスキー/弦楽セレナーデ
ベートーヴェン/運命 ほか

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2020年10月9日(金)その4129★監獄ブルース

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『監獄ブルース』なのか?

 あの~~ロンさん、、、扉あいてますけど

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2020年10月8日(木)その4128★メロスよ

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2連チャン呑み会、一日休んで今宵も呑み会。
だから、おっちゃん敢えて云う。
 「はしょれメロス!!!」

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2020年10月8日(木)その4127★これってナニ病?

目覚めれば腹ペコで、ひとっ風呂浴びて、
近所のめし屋で例えばカツ丼・豚汁・生野菜、
そのまま9時出社。
以降は終日まるで腹が減らないのが近頃のフシギ。
こりゃ一体ナニ病か???
なぜか以前より体調がいい。

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2020年10月7日(水)その4126★ぶっちゃけ

協演者の心とスタンスを知る新連載「ミュージシャンと付き合う方法」。
その初回(パセオ12月号)はフラメンコに
鮮やかな色彩をもたらすヴァイオリンの平松加奈さん。
加奈さんはNHK人形劇『シャーロック・ホームズ』の
作曲演奏でも知られる人気全国区。

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こちらからはなかなか聞けない領域に自ら踏み込んでいただいた。
次回(来年2月号)はフラメンコギターの徳永康次郎さんの本音話。
気前よく打ち明けてくれるミュージシャンの度量がうれしい。

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2020年10月7日(水)その4125★収穫の夢

「珈琲の木」と「レモンの木」。
どちらも好物なので、おとなり花屋さんで引越し時に購入、
その小鉢の水やりは毎朝の楽しみ。
葉っぱの緑が目にさわやかだが、
年内収穫の見通しは立っていない。

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2020年10月6日(水)その4124★オリエント急行

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大きな期待と少しの不安。
犬もおっちゃんも実はワクワクしている。
編集デスクのパソコン越しに観るサムトフト
『イケてるオリエント急行』、ようやくパセオに到着。
夜明けの海岸線、朝陽を浴びながら快走するブルートレイン(寝台列車)、
そういう憧れ感はいくつになっても尽きないわけ。

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2020年10月6日(水)その4123★待ってました、師匠!

ヤキトリ大吉でこのお方の顔をみるとホッとする。
知る人ぞ知る本筋プーロ系、桂ひな太郎師匠が
10月鈴本演芸場で昼席のトリを務める。
八ヶ月ぶりの寄席でしっかり充電の段取り。

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2020年10月5日(月)その4122★出所祝い

丸六日の酒抜き週間を難なくクリアし、
晴れて今宵はヤキトリ大吉。
生ビール~ぬる燗~水割りル-トは出所祝いの薫り。

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2020年10月5日(月)その4121★プーロバッハ

作曲された頃の楽器と演奏方法。
そういうクラシック界の潮流を半世紀追いかけているが、
地味ながらこのバッハは傑出している。
万民には受容され辛い〝プーロフラメンコ〟のような渋い本物で、
アントニオ・マイレーナの領域に近い。
現代の合理思考だけでは解決できない問題に正解らしき感覚を与える、
シンプルにして深淵なるインスピレーション。

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2020年10月4日(日)その4120★土曜は楽し

編集、昼寝(ロン)、ライブ(沖仁&森田志保)、
TVでアガサ(オリエント急行)でご機嫌の土曜、
すっきり気分転換!

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2020年10月3日(土)その4119★呑み屋が学校

高校時代から〝呑み屋が学校〟みたいな環境だったからサボってる感が強い。
今日で酒抜き五日目。
月火と授業(呑み会)が続くので、
さあ久々に勉強するぞー感が強いし、
根がまぢめなんで予習したくてたまらん。

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2020年10月2日(金)その4118★調子こく

火水木と酒を抜いたら身体も頭も軽い。
ついでに金土日も抜いてみるかと調子こく、
ささやかなリフレッシュ週間。

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2020年10月1日(木)その4117★なくてはならぬ

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主にクラシック、落語、ジャズ、そしてフラメンコ。
高校時代からかれこれ半世紀、
メシを抜いても週一度のライブ通いは欠かさぬ人だったので、
挙句の果てに二十代はプロモーターをやってた。
何だか腰の座らぬ半年だったが、ようやく再始動。
皮切りは今週土曜の能楽堂。
月刊パセオのフラメンコ忘備録もようやく再開。
今回担当は『バモス』連載中の白井盛雄!

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しゃちょ日記バックナンバー2020年9月

2020年08月30日 | しゃちょ日記

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2020年9月30日(水)その4116★わっしょい

家にやってきて100日ほど。
相変わらず意味不明のお祭り騒ぎは続く。

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2020年9月29日(火)その4115★気分は春

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日曜月曜で5本入稿。
大沼由紀・新連載『D線上のアルテ(仮題)』
平富恵・新連載『めざせ!日本のバレエナショナル』
『発表会大作戦(その1)岡本倫子』
鍵田真由美『4月号表紙とモメント』川島浩之撮影
『さくさく堂のフラメンコ絵日記』

本日夕方11月号締切をクリア次第、上記制作着手!

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2020年9月28日(月)その4114★響き合い

マネの『フォリー・ベルジェール劇場のバー』と
サティの『グノシェンヌ

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この絵画と音楽の両巨匠は、
それぞれフランス印象派に大きな影響を与えたが、
直接の交友はなかったようだ。
それにしても、この二つの名作はよく響き合う。

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2020年9月27日(日)その4113★ウワサ以上

ウワサには聞いていたが・・・
う~む、、、やってくれるねえ
アリス=紗良・オット、曲はカンパネラ
人と楽器がひとつになる即興派。
ぺぺ島田思い出しちゃったよ

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2020年9月27日(日)その4112★探し物は何ですか?

「フラメンコな心と技」というスーパー上達系をメインに、
パセオフラメンコ大改編を推進中。
次々に到着するアルティスタ原稿の霊感に日々心は躍る。
ジグゾーパズルのようなこの終わりなき希望の泉に、
各々の探し物は間違えなく潜んでいる。

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2020年9月26日(土)その4111★あれから四十年

ぼちぼち復興する各種呑み会。
上から75、73、65歳の危険領域どもが池袋に集結する三人会。
出会った当時、プリメラのチコさん35歳、SIE林社長は33歳、
私は25歳・・・あれから四十年の歳月。
光陰矢の如し、歳月人を待たず。
あまりに時は早すぎて、みんなちっとも成長してない(汗)

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2020年9月25日(金)その4110★骨折治療

云ってみれば、悲嘆と諦観と希望か。
それらがひとまとめになっている。

「それでいいんだよ」
そんなふうにも聞こえる。

心を骨折したときにはネット画面トップのマタイをクリックするのが、
ひとりで出来る6分間無料骨ツギ施術。
骨折箇所が多いほど骨は丈夫になる、はず。

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2020年9月24日(木)その4109★今枝友加の新連載

来年3月号から今枝友加の連載が始まる。
その初稿が届き、驚きとともに繰り返し読んでいる。
フラメンコの化身・・・ほんとうに実直な人だ。
当初の編集構想は粉々に吹き飛んだが、
それが私の望みだった。

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2020年9月23日(水)その4108★いい勝負

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先回りが好きなロンなので、家の朝晩はこんな感じで過ごす。
たまに彼の姿が見えずに振り返ると、そのスキに前に出ている。
意味はわからないが、犬もそこそこ働き好きなのか?
・・・まあしかし、自分の来し道を想うと犬のことは云えない。
根っ子のあたりで意外とレベルは接近している。

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2020年9月23日(水)その4107★作者の意図は

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文明開花のころ、パリ近郊の穏やかな風情。
立派な橋は有名な水道橋らしい。
緑豊かで、左手の大樹にはそれなりの存在感。
線路はあるし駅もある。
汽車を待つ人々はいるが汽車はいない。
主役を特定しない平穏な美しいバランス、
それが創作者の意図なのかもしれない。
あるいは、やがて到着するであろう汽車こそが主人公?

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2020年9月22日(火)その4106★最新装置
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玄関向かって右にサムトフト『バスタブいっぱいの元気』。
毎度機嫌よく出かけるための、最新ちちんぷいぷい装置。
意外と効いてるかもね。

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2020年9月21日(月)その4105★限りなく透明

――50歳で竜王戦挑戦の思いは?
羽生「将棋はけっこう幅広い年代というか、世代でできる競技ではあるので、
 五十代であれば五十代なりの将棋を指せていけたらいいなあ
 というようなことは思っています。
 それがちょっとどういうものになるのかっていうのはですね、
 まあまあまだ、これからの課題にはなるかと思います」
  
――若い世代の代表格である藤井聡太二冠の活躍は刺激になった?
羽生「刺激というか、もう本当に二冠ですから、
 大きな実績を残されているわけですし、日々の対局とか棋譜を見て、
 そこで参考にしたり、勉強してるっていうところです」

この十月、将棋界の最高舞台で豊島将之竜王に挑戦する、
前人未到の永世七冠・羽生善治。
勝てばタイトル戦100期獲得のミラクル記録を達成する闘いだが、
気負いがないというか、透明というか・・・羽生さんの発言は
いつもシンプルでさわやかで、フラメンコ人も痛烈な刺激を受ける。
その七番勝負は10月9日~10日、渋谷セルリアンタワー能楽堂でスタートする。
それに先立つ10/3、同じ能楽堂で
「沖仁&森田志保~バイレと長唄の邂逅Ⅲ」を観る奇遇。

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2020年9月20日(日)その4104★変換作業

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表紙は大森有起撮影のロシオ・モリーナ。
本日発売、月刊パセオフラメンコ最新号。
行き場を失うエネルギーを未来へのレール創りに変換するイメージで制作。
改編ヴィジョンは30%達成。

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2020年9月20日(日)その4103★サーフィン

きのうの〝Son of a BACH〟にインスパイヤされ、
朝陽とともに実務システムの改善に着手。
善くも悪くも近ごろは、
暮らしとアートのふれあいが趣味化している。
老齢化の波を楽しむサーフィンの一種かと想われる。

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2020年9月19日(土)その4102★Son of a BACH

初めて弾けたバッハなので感慨深い。
リュート組曲第一番の〝ブーレ〟。
自信満々、NHKギター講座のTVオーディションで弾いて、
カスりもせずに落ちた。
あれからおよそ半世紀、どんな未来にも父たるミューズは霊感の泉。
Son of a BACH〟が楽譜を放棄した直後のインスピレーションこそが
ミューズの願いであるかのようにも聞こえる。
全体は原曲の真価を伝える見事な『主題と変奏とフィナーレ』になっている。

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2020年9月18日(金)その4101★事務のお供は

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今週は事務三昧。
すっかり編集室に馴染んだサムトフトと古典ジャズが、
何かと作業を助けてくれる。
意外とはかどったので、ここらでひと休み。

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2020年9月17日(木)その4100★花も実もあるバイラオール

再開と再会が実現する。
およそ七ヶ月ぶりのパセオフラメンコライヴ。
花も実もあるバイラオール土方憲人、
ケガが多いのはこの人の勲章だと、
不謹慎にも私はそう思う。

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2020年9月17日(木)その4099★未来の郷愁

チェロ、ヴァイオリン、フルート、ホルン、オーボエ・・・
さまざまな楽器に弾き継がれる美しいメインテーマ
その響きを愛でるような深いハーモニー。
こんな情景を遠い昔に見たような・・・
あるいは、これからじっくり積み上げる未来。

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2020年9月16日(水)その4098★ズブ濡れ人生

邦題は『明日に向かって撃て』。
中三の終わり、タケオとヨシオと三人で銀座に観に行った。
多感なころに仲間とツルんで観た傑作だから
モロ影響受けるのもいた仕方ない・・が、
受け過ぎちゃうと頭からズブ濡れ人生。
Raindrops Keep Fallin' on My Head

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2020年9月16日(水)その4097★奥行き

「ねえ、私たち歳をとっても少しも賢くならないわね」
ポール・マッカートニーのプロデュースによる
メリー・ホプキンの『Those were the days』。
中学生のころ、毎日ラジオから流れていた。
日本語カバー(悲しき天使)も大ヒットし、
歳とって知った原詩には、さらに奥行きがあった。
For in our hearts the dreams are still a same

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2020年9月15日(火)その4096★定位置
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ふわり咲く花の透明なタッチに見惚れる。
最初に届いたサムトフト『ドリスと鳥たち』。
あれこれ移動の末、コピー機横の白壁に落ちつく。
めんどいコピーが楽しくなった、とさ。

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2020年9月14日(月)その4095★回帰の理由

歳をとって、昔なじんだ古典に回帰する主な理由。
1)新しいものについていけない
2)温故知新でシブい勇気と知恵とを発見したい
3)今だからこそ楽しめる鈍行列車の旅情
まあ、おっちゃん世代のスタンダードよね。

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2020年9月14日(月)その4094★枯葉

うっかりしてると、知らぬ間に通り過ぎてしまう。
いつの頃からか、ほんとうに〝〟は短くなってしまったね。

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2020年9月13日(日)その4093★ドヴォコン

「こんな協奏曲を人間が創れることに、
 いままで何で気づけなかったか。
 気づいてりゃ、とっくに自分で書いてたよ」
あのブラームスがそう嘆いた。
  
ポップとアートがひとつに伸びていて気持ちいい。
ボーダーレスは時に凄えことをやらかす。
ドヴォコンは人類最善のコンチェルトかもしれない。

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2020年9月12日(土)その4092★未来予想図

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あのころ気づけなかったこと。
そして、気づいていても出来なかったこと。
そういう失態なら売るほどあって、
近ごろは思い出すたび片っ端から向き合ってみる。
さしたる苦痛もなく、すぐに発見できるほどではないにせよ、
正解発見の方向性だけはそこそこ視えている。
音楽でも舞踊でも絵画でも、
不意に心を響かせたシンプルなイメージというのは、
その人の未来予想図になり得ると想う。

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2020年9月11日(金)その4091★種まき

フラメンコのすそ野を広げる
表方・視聴者・裏方の協働でこの遥かなるテーマに挑む、
その1stステージたる〝フラメンコWEBフェスティバル〟。
初回成功の安堵も束の間、その第二回目以降の開催に向け、
現在プロジェクト会議が進行中。
2021年の展開プランと第二回フェスの応募要領を、
パセオ11月号に間に合わせたい。
いまだ不透明な社会状況だからこそ、
今できる種まきとインフラ創りを。

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2020年9月10日(木)その4090★趣味化

ついさっき、手強い1ブロックがまたひとつ片づいた。
コロナでぐずぐずとなった各ブロックを、
バカな根気でひとつずつ再構築するこの半年。
残り3ブロックも今月中に完成予定。
すべて片づいた暁には今年初の大型3連休を目論んでいたが、
もはや再構築自体が趣味化した昨今、
大型連休の意味合いそのものが壊れ始めている。

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2020年9月9日(水)その4089★この世

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サンダルつっかけ気分転換、
ぶらっと繰り出す夕暮れの中野。
明治以前の中野もこんな野っ原だったと聞く。
しょっぱい豚汁のように煮詰まった脳天に、
どこからともなく物凄いテンポのショパンが響く。
最終章マズルカにはあの世の夢と危険がいっぱい。
帰り道、ビールにタコ焼きでこの世に戻る。
まっこいわー

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2020年9月9日(水)その4088★まっこい

マッコイ・タイナーの名盤『バラードとブルースの夜』。
1963年録音の温故知新で、近ごろは日にニ・三度かける。
一曲目サテンドールが始まるなり、
「まっこいわー」とハレオる私に、
「まっこいですねー」と応える編集部井口。
双方まったく意味不明であるが、同調圧力でないことを願う。

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2020年9月8日(火)その4087★ご機嫌よろしゅう!
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サムトフト『あなたの住む街角で』

早朝の編集室。
扉を開けば、大昔の銀座のような懐かしい佇まいが、
正面奥からおいでおいでと手招きをする。
クラシックな街角に、あたたか系の赤と茶色が効いてる。
八歩直進して三秒眺め、パソコンをオンにする。
さあ今日もまた、ご機嫌よろしゅう!

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2020年9月7日(月)その4086★ロン

ロックンロールな犬と暮らしていると、
4ビートの古典ジャズが恋しくなってくる。
編集室にはMJQ(https://youtu.be/HLotDz-2j2s) や
井口持参のバラード(マッコイ・タイナー)がいつも静かに流れているし、
家路途中、馬刺しと蕎麦と日本酒の〝すず木〟に寄れば60年代ジャズに癒される。
そして帰宅同時にロックンロール(略してロン)が炸裂する日々。

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2020年9月4日(金)その4085★旅の収穫

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編集室の冷蔵庫脇に落ち着いたサムトフト。
タイトルは『アイスクリーム食べたいなぁ』。
昼下がりの休憩タイム、冷凍庫からアイスクリームを取り出すたびに、
幼児期の原風景とこの絵が重なって、毎度ほっこり気分になる。
   
60年前のむかし、その近くに暮らす大好きな従兄妹たちに
連れられて行った荒川遊園地。
碧色の荒川を見おろす観覧車と屋台のアイスクリームがメインイベントで、
今も時おり夢の断片に現れる懐かしい情景は、
私の中の昭和半ばの心象風景でもあるのだろう。
ノスタルジーが逃避ではなく、
渋めの推進力に変わりつつある2020年コロナの旅。

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2020年9月4日(金)その4084★奇跡の恩恵

長い旅路をものともせず、憧れのモーツァルトを訪ねた16歳のベートーヴェン。
その対面が叶ったという確かな記録はない。
のちのベートーヴェン(1770~1827年)に大きなインパクトを与えたと想われる
モーツァルト(1756~1791年)のピアノ協奏曲20番(1785年作曲)には、
伝統の架け橋のような煌きがある。
その作曲・初演から200年を超える未来。
  
パコ・デ・ルシアとの協演でもお馴染みの国際的ミュージシャン、
チック・コリアが日本で演奏した20番の映像がこれで、
ジャズの教養がふんだんに活かされた名演。

原曲にはないオリジナルのソロ序奏。
オケのみ部分を邪魔しない程度に華を添えるピアノサポート。
ソロパート中での即興的フレーズやリズム遊びなど、耳が離せない状況が続く。
そういうケレン味に飽きが来ないのは、作曲家でもあるチックが
モーツァルトの本質をしっかり掴んでいるからこその自由奔放ゆえ。

235年前にウィーンで創造された傑出アートが、
アメリカ人のピアノと日本人オーケストラで再創造されたものを、
自宅パソコンで間抜けな江戸っ子が堪能できる構造は何とも奇跡としか思えない。

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2020年9月4日(金)その4083★バカは死ななきゃ

「江戸っ子は宵越しの銭は持たねえ」
稼いだ金はその日のうちに使っちまいな、
と小さい頃から刷り込まれた江戸っ子。
徳川幕府の創始期、お江戸には日銭を稼げる仕事が山ほどあったので、
そういう乱暴が通用したという。
確かにその気風と遺伝子は末裔たちに残っているが、
うんと日銭を稼げる仕事はそれほど残っちゃいないから、
遠いあの時代の佳きマナー(金は天下の回りもの)を
鵜呑みにしてはいけない(TT

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北斎の深川から眺める富士さんを観てると、
まあそれもいいかと思いは揺れる。

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2020年9月3日(木)その4082★第二回フラメンコWEBフェスティバル

第二回フラメンコWEBフェスティバル開催について、
近々にプロジェクト会議を行なうため、
パセオフラメンコ9/20発売号の対談記事をフライングでアップ。
政治の世界で「フェア&クリア」を実現することは難しかろうが、
アートの世界ならある程度それは可能だろうという
西田と私のガチンコ対談・後編

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2020年9月3日(木)その4081★脱力エール

夏の学芸会・首相交代劇を観ていて、
なるほど周到に練られたおざなり脚本かよと力なく笑う。
まあそこら辺の茶番はお任せだが、
ただひとつ肝心の政策だけはしっかり頼むよと、
脱力気味にエールを送る。

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2020年9月3日(木)その4080★渋い本気

待ち焦がれた『パンプキンに続け』が到着し、早速デスクの左脇に設置。
ぼんやり眺める合い間に、ヒマさえあればパセオを制作するのだが、
なぜだか本気を促す渋めのエネルギーが湧いてくる。

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サムトフトの魅力を煎じ詰めればノスタルジーなのかもしれないが、
むしろ未来ファンタジーを呼び覚ます不思議が楽しい。
それがサムトフトの本質なのか、あるいは眺める自分の心象の変化なのか、
いまのところわからない。

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2020年9月2日(水)その4079★1984年

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もしもの例外が出たら、
メディアからボコボコにされる。
だから本当のことを誰も云えない。
TVニュースが今朝も忠実に
『1984年』を踏襲していることに苦笑。

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2020年9月2日(水)その4082★田園調布

ピサロ(1830~1903年 フランス)の鉄ちゃん絵画その2
「ロンドン、ベッドフォードパークでの列車」

18世紀後半に始まるイギリス産業革命。
およそその百年後のロンドン西郊外の1シーン。
世界初のベッドタウンで、放射線状に広がる美しい街並みは
日本の田園調布の先駆だという。

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この頃からテクノロジーのモーレツ加速が始まるわけだが、
いま想えば、自然と文明がそれなりに折り合いをつけてた時代。
こんな光景を懐かしがるのも老化現象のひとつである。
まあ、他愛もない感傷でも、
現代のスピード感覚にお疲れ気味の心は歓ぶわけで、
そこは年寄りの特権、
朝のひと時のんびり眺める時間を惜しむつもりもない。

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2020年9月2日(水)その4081★終わらぬ夏に

ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」。
春夏秋冬・全四曲の中で最も親しまれる『』。
ヴィヴァルディ「四季」を大胆にミックスした編曲が話題となり、
渋谷オーチャードのライヴを聴いたのは二十余年前。
ヴァイオリンの鬼才クレーメルを生で聴くのはこれが初めてで、
グロテスクなくらいシャープで繊細なイメージの録音とは異なり、
逞しい音量と時おり魅せるギラリとする艶にびっくりしたことを覚えている。
「ピアソラとヴィヴァディは似てるね、
 同じような曲ばっかり何百曲も創ってる、
 それでもみんな聴きたがる、だから凄いんだよ」
時おり発する奇声を含め、他界した高場将美さんの
呑み屋での講釈はめっちゃ楽しかった。

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2020年9月1日(火)その4080★首相も国民

「ヴィジョン=うそ」
辞任する首相の序盤の痛恨ミステイクはここに有った。
ヴィジョンに芯がないと、中盤も終盤も全てグズグズになる。
そんなことを知らないお方でもなかろうから
諸事情あったと察するが、同情は出来ない。
誰がなろうと次の首相にまず必要なのは
「ヴィジョン=のろくともコツコツ実現する」ブレのない言動だ。
首相も国民もやることはいっしょ。

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2020年9月1日(火)その4079★早寝早起きの秘訣

早朝からエンジン全開する彼のおかげで、
午前6時起床が習慣化した。
顔を洗って家を飛び出せば、編集部までは徒歩2分ゆえ、
6時5分から始業できて午後10時には眠くなる。
早寝早起きを望まれる方には、
わがままで獰猛な白クマ犬と暮らすことをお薦めしたい。

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しゃちょ日記バックナンバー2020年8月

2020年08月13日 | しゃちょ日記

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2020年8月31日(月)その4078★頃合い

大企業の利益留保や株価だけを増大させた経済政策、
奇妙だらけのコロナ対策。
これらを継承する目的の新内閣なら国民の答えはノーだ。
国家よりも富裕層を偏重する在り方が、
やがては全体の壊滅を招くことは歴史や海外ニュースの教える通り。
いい大人が稚拙な権謀術数ごっこばかりやってないで、
無能なら無能なりの誠意工夫を積み上げる内閣にしてほしい。

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2020年8月31日(月)その4077★休符の想い出

福山雅治さんの主演映画『マチネの終わりに』に、
天才ギタリスト役で出演されたというティボー・ガルシア(1994年~フランス)。
難曲アランフェスを楽々と弾く超絶技巧と、發音の余韻の美しさに朝からうっとり。
アランフェスと云えば、大学一年夏に食うや食わずで高価な楽譜を買って
特訓に明け暮れたものだが、満足に弾けたのは「休符」の部分だけだった。

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2020年8月31日(月)その4076★哀れ、少年

8月31日。
小・中学校時代のこの日にタイプスリップするなら、
ねじり鉢巻にウチワで膨大なる宿題に奮闘する私を発見できるだろう。
その半世紀後も同様な境遇であることを、まるで彼は知らない。

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2020年8月30日(日)その4075★温故知新

おそるべき精度のバッハのチェンバロ協奏曲
原曲はヴァイオリン協奏曲というのが定説だが、
どちらもオリジナルに聞こえるところがバッハらしい。
ジャン・ロンドー(1991年~パリ出身)と精鋭アンサンブルの演奏は、
解明されつつあるおよそ三百年前の演奏様式に拠っているが、
聞こえてくるのはノスタルジーではなく未来ファンタジー。
ここまで来たか温故知新!
なぜか藤井八段のセンスがダブる。

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2020年8月30日(日)その4074★目から涼んで

しばらく暑さは続きそうなので、
さしあたり目から涼んでおくか。

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サムトフト『パンプキンに続け』。

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2020年8月29日(土)その4073★どーあれ

まっすぐな道には迷う余地がないとゲーテは云った。
コロナ騒ぎはいろんなことを考えさせたが、
そして実際いろんなことがあったが、
どーあれ死ぬ前にやっておきたいことは何か?
それをはっきりさせたことは上等でござる。

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2020年8月28日(金)その4072★人生最良の歓び

日々のインチキ報道にアキれ果てれば、
永い歳月乗り越えた古典の英知に癒されたくなるのが人間のバランス。
時おりバルで会う八十近い温厚紳士に「人生最良の歓び」を問うと、
名人は淡々と応えた。
「会話だと、僕は思うよ」

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2020年8月28日(金)その4071★鉄ちゃん

「私にとって、父親のような存在だった。
 相談相手で、神のような人だった」
先輩画家ピサロについて、セザンヌはこう評す。
数少ないカミーユ・ピサロの鉄道画。
めちゃめちゃ鉄ちゃんだが、そこがいい。

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2020年8月27日(木)その4070★これなんかどーすか?

中野駅前の何やらやたら居心地のいいパセオ新編集室、
より佳き制作環境を求めドンピシャな絵画をバカ安価格で三点購入したが、
もう一か所くらい癒し絵を掛けたい感じかなと、
キッチン周りに色が素敵なこれなんかどーすか?と編集部井口が煽る。

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2020年8月27日(木)その4069★狂気の沙汰も金次第

テレビのニュース番組を見てから寝るのが近年の習慣だったが、
近ごろはコロナ煽りの視聴率稼ぎ手法があまりに稚拙で観るに堪えない。
出来の悪いドラマのほうがまだマシで、
こちらの方がむしろリアリティが高いという奇妙な現象が起きている。
報道は戦前・戦中のような洗脳は止めて、
「事実」と「意見」とをくっきり分けて分析する方がいい。
己の生活のために、敢えて世の中の不安を煽るやり口はどうにもやるせないし、
ここまで市民の怒りを買うとあとのツケが怖いぞ。
狂気の沙汰も金次第。
ま、いろいろ有るだろが、長い目で見て、持ち場持ち場でもっとちゃんとやろーや。

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2020年8月26日(水)その4068★即興で踊る!

「私はエンサージョして、作って踊るタイプの踊り手になるから大丈夫!ありがとう!」
若い時から親しくしてもらっていたスペイン人のギタリストからのアドバイスにそんな呑気な返事をしていた事を、つい先日のタブラオライブ後に2人で笑い話にしていました。
アドバイスの内容とは、
「彩沙、君は踊りは上手だよ。でもフラメンコで会話をするという事を全く理解していない。もっと自然な流れを知る為にエンサージョしないで踊ってみたらどうか?」
かつてはそんな呑気な返答をしていたものの、サラ・アンダルーサ等で招聘されたスペイン人アーティストと先輩の踊り手さん達と共演させて頂く中で明らかにスペイン人アーティストが楽しそうにする踊り手さんが居たり、「あ、私はエンサージョいらないです」という踊り手さんがいたり、あれ、これは私が何か全く分かってない何かがあるぞ・・・と漠然と自分の無知に気づき始めた時から、次々に疑問が浮かび上がって来ました。
と同時に、知りたい! やってみたい! 楽しそう! 何かいい! これらが私のタブラオフラメンコに対する愛のスタートだったんだと思います。
その後、ありがたい事にいい事も悪い事も沢山の経験に恵まれ、スペインでのタブラオコンクールやタブラオ出演で得た衝撃にも学び、今やっとあの時のギタリストさんの意図する事が理解出来て、あーこんな楽しい事を教えてくれようとしていたんだなと感じる事が出来て、今度は自分があの時のギタリストさんになって、同じような気持ちの踊り手さんや練習生の皆さんの想いをくすぐる事が出来たらいいなと思い、この連載のお話をお受けした次第であります。

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今日の夕方、パセオフラメンコ12月号から
新連載『即興で踊る!』をスタートする、
注目のバイラオーラ梶山彩沙から連載の初稿が入った。
内容もガチンコ高品質で、うれしくてなんだか興奮してきた。
明日朝イチでカラー見開きのラフを編んでデザイナーに送る。
(写真はご存じ大森有起撮影)

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2020年8月26日(水)その4067★時の伝説

先日の藤井新王位の封じ手(△8七飛車成)は、
四百年以上の経験値に支えられる将棋定跡に新たな地平を切り拓く、
フラメンコで云うならカマロン『時の伝説』のような名手だった。

すでに人間を凌駕したはずの将棋AIも、当初はその斬新手に気づかず、
トータル600,000,000手ほど読んだ末に、それが最善手であると判断したと云う。
AIには肉体も喜怒哀楽もないから、淡々と正確に計算を進めてゆく。
人は迷いながら恐れながらも、試行錯誤を繰り返し、前に前に進もうとする。
将棋AIの発展はすなわち将棋界の衰退と予測されていたが、
現段階において将棋界はかつてない隆盛期を迎えている。

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2020年8月25日(火)その4066★ご褒美

根性ドラマのテーマ曲。
ではないのだが、急な坂を登るとき、決まって脳裏に響き出す。
美しすぎる中間部の眺望は、苦難に対するご褒美のようだ。
シーシュポスの神話のような循環性が悲劇にならないところに、
この曲の人気の秘密がありそうだ。

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2020年8月24日(月)その4065★アルフォンシーナと海

歌神メルセデス・ソーサによる
アルフォンシーナと海』。
若い時分にこういう歌唱に出喰わすと、
いわゆる一般道から外れる可能性が高まる。
(危険度★★★★★)
※危険度は最大★三つで表示します

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2020年8月24日(木)その4064★歯止め

「おまえが宗教勧誘やっつける時の顔って、
 あのバカどもが他の宗教やっつける時の顔ソックリだぜ」
70年代半ば、福澤の毒舌にすっかり毒気を抜かれた神田か有楽町のガード下。
私より一枚も二枚も上手だった福澤はすでに死んだが、
奴の暴言の数々が今でも、激怒寸前の私に歯止めをかける。
事実上の賭博師だったが、何故か福澤は平和を好んだ。

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2020年8月23日(金)その4063★狭窄

「本人が嫌がるのを無理矢理」なら「洗脳」、
「本人も気付かぬままいつの間にか」なら「マインドコントロール」。
今回はまあ両面攻撃だったし、そこに同調する自粛警察もずいぶん張り切った。
局面を冷静に眺めれば、どれも
「相手の視野を狭める」点で共通していることに気づく。
そーゆーのが苦手のひねくれ者(おれだよオレ)は
「視野を広げる」一手だと、原点を確認する。
つい先日の藤井聡太さんの王位戦封じ手「8七同飛車成」は、
洗脳の弊害を看破するアートの一閃だった。

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2020年8月22日(土)その4062★コクリコ坂

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きのうは満を持して『コクリコ坂から』。
青春という郷愁はどうやら不滅っぽい。
DVDではなくテレビ放映で観る。
あいつも、あいつも、あいつも、
ひょっとしたらあいつやあいつも、
いまごろ同じ想いに耽ってるのかもしれんなあ・・・
そういうフワッとする連帯感。

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2020年8月22日(土)その4061★ドンピシャ感

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早いもんで引っ越しから二ヶ月。
シンプル&フラットがモットーのパセオ編集室だが、
ワンコインの鉢植え(レモンや珈琲)やら10コインの絵画やらで、
より居心地のよい空間を構築中。
そしてまさかの衝動買い第二弾、
昨日に続きサムトフトの『バスタブいっぱいの元気』をゲット。
まあ、来る日も来る日もこんな気分でパセオを創ってるもんだから
妙なドンピシャ感がある。

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2020年8月21日(金)その4060★さくさく堂のフラメンコ絵日記

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なんと云うか、しれっとした中にユーモアや慧眼が遊んでいる。
この味わいは貴重である。
きのうFBにアップされた若林さくさく堂の蔵出しイラストで、文章も楽しい。
すぐにメールで連載を依頼し快諾を得た。
ハードな上達連載が目白押しなので、バランス上、
味の佳い和みの小品が欲しかった。
すでに準備済みの私の原稿は、この瞬間ボツった(TT)。
早ければ年内スタートで、原稿到着がチョー待ち遠しい。

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2020年8月21日(金)その4059★衝動

何かご褒美でもくれてやろうかと、
二十数年ぶりの衝動買い

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2020年8月20日(木)その4058★酔いどれフランソワ

ラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』。
例によってぶっきら棒な酔いどれフランソワだが、
綺麗ごとではない本音の粋が美しい。
意表を突くゾクリと来るようなインスピレーションに、
思わず息を止め聴き入ってしまう。

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2020年8月19日(水)その4057★ガブり寄り

なぜか四十七年ぶりのフォーレ(マイ)ブーム。
その理由は不明だが、寝る前の半時間ばかり、素直にその欲求に添うている。
あまりにも醜悪で狂気じみた世の人災に対し、
ブレない感性をバランスしようとする
ささやかな心のレジスタンスなのかもしれない。
学生時代、フルートを吹く相方にギター伴奏をつけ、
好んで弾いたのがこの『シチリアーナ』。
作曲者のガブリエル・フォーレ(1845~1924年)は、
優雅なメロディラインが底なしに美しいフランス近代の作曲家。
『ボレロ』で有名なモーリス・ラヴェル(1875~1937年)の師匠にあたる。
あの頃の私のギター伴奏はやたら勢いがあったので、
「それではガブり寄り・フォーレではないか?」と酷評された。

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2020年8月18日(火)その4056★もりもり上達

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この秋9月号から来春にかけて、パセオフラメンコの
静かにしてダイナミックな誌面改編を推進します。
『フラメンコな心と技』をテーマに、即効性・合理性の高い上達講座から、
十年二十年かけて磨き鍛える心身の極意まで、
およそ15本ほどの連載を新たにラインナップします。
主な新連載陣は、萩原淳子、石川慶子、梶山彩沙、大沼由紀、石井智子、
平富恵、エンリケ坂井、志風恭子、東敬子、中谷伸一、後藤晃・・
また『発表会大作戦』『タブラオ必勝法』『スペイン留学ガイド』
『ミュージシャンと付き合う方法』『スペイン最新モード』など
実用連載も続々とスタートします。
ご自宅や通勤電車で一人静かにもりもり上達する
定期購読(1年で9,480円送料・税込)を!

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2020年8月17日(月)その4055★暮らし甲斐

古き佳きフランス、フォーレ(ファンタシー)で辿る虹色のパレット。
今週末には怒涛のハードワークも一段落するので、その前祝いにささやかな贅沢。
すでに猛暑の夏だというのに、何故か体内時計はこの四月のままの状態。
仕事してるか寝てるかみたいな毎日だが、
それはそれで暮らし甲斐のある日々だったという印象。

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2020年8月16日(日)その4054★悪い奴ほど

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バッハと将棋と落語、それとフラメンコと犬が趣味だが、
最近はお犬さま騒動が突出している。        
「悪い奴ほどよく眠る」       
しょっちゅう寝不足に翻弄される私は、
かつて映画にもなったこの定説と、
それを裏付けるロンの生態に深く頷く。

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2020年8月15日(土)その4053★古典ばかりじゃ

無伴奏チェロと云えばバッハ一辺倒だったから、
学校帰りの図書館で借りたコダーイには耳からウロコだった。
華麗にして斬新なるインスピレーション、
なるほどいつも古典ばかりじゃバランス悪いか、
と気づかせてくれた恩恵ある一曲。
特殊調弦でロ短調主調の伝統的ソナタ形式。
その後何度かライヴで聴いた。
あれから50年、当時のコンテンポラリーも今では古典名曲だ。

コダーイ・ゾルターン(1882~1967)は、
民俗音楽学者、教育家、言語学者、哲学者としても活躍した、
ハンガリー生まれの異色の作曲家。
1956年のハンガリー動乱(ソ連の乱暴支配に対する革命)の折には、
大統領候補に推されたこともあったという。

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2020年8月15日(土)その4052★パンとサーカス

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島田雅彦『パンとサーカス』。
この夏スタートした東京新聞朝刊の連載小説が面白くて、
目覚ましの珈琲とともに真っ先に読む。
「格差社会を打倒する市民革命」という前宣伝にワクワクしていたが、
今はおそらくはその中心人物となるであろう少年の
青春(ヤクザの組長の息子)を描いている。
ここ数年は朝からちょっと気の滅入るような内省的小説が続いたが、
やはり朝刊にはポジティブなエネルギーを感じたい。
主人公たちは既得権社会にどう斬り込んでゆくのか?
読んでる小説の影響をモロに受けるタイプなので、
そこはちょっと気にかかるが、
いつでも脱皮できる準備もまた必要不可欠のように想える。

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2020年8月14日(金)その4051★静かに本領

物云えばくちびる寒し。
なので朝からヴォカリーズ
(歌詞なしの母音のみ唱法)
ラフマニノフのわたし的最高傑作。
        
いつも陽気で闊達なハウザーだが、
むしろ音量を落としたとき、
彼の音楽的本領は発揮される。

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2020年8月13日(木)その4050★ワンセット

ヨーロッパの王室や教会のあまりにも血生臭い歴史。
そこから蒸留され、いまも愛され続けるアート
それらがワンセットであることに今さら気づけたことは収穫。

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2020年8月13日(木)その4049★藪の中

かつて英雄だったフアン・カルロス1世。
このスペイン前国王の亡命を昨日の朝刊で知った。
最近はテレビニュースを見ないので
比較的まともな新聞と良心的ネットが主な情報源。
フアン・カルロス前国王はかのフランコ大総統ご指名の後継者だが、
意外にも独裁路線を継承せず民主化を擁護し、
軍のクーデターも体を張って阻止した文字通り国民的英雄だった。
「自分の給料分の仕事をしただけ」という
その折のコメントはなかなかイカしてる。
だがスペインの不況が深刻化した頃から、様々に派手なスキャンダルが発覚する。
一時78%だった支持率は42%まで急落し、
2014年には国王の座を子息(フェリペ6世)に譲り、
こたびは司法の追求から逃れるための亡命だったという。
「あのクーデターは国内を政治的に安定させ、
 国王の人気を高めるために仕組まれたものであった可能性もある」
そういう分析があることも今回初めて知ったが事実は藪の中。
前国王の亡命先は不明らしい。

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2020年8月12日(水)その4048★AI的には?

首謀者は正体不明のXである。
それが自然なのか、あるいは自然と人の共同作業なのか、いまだ謎である。
ナゾが謎を呼び、人間社会は混乱を来たしている。
猛毒説、ただの風邪説、各種陰謀説。
どの説にもそれなりの説得力があるから、社会としても決め打ちが出来ない。
誰もXを断定することは出来ないから「群盲象を評す」という状況が活性化する。
人間同士の諍いも活性化する。
事実は小説より奇なり、トッピな意見が正解だったりする可能性もある。
ところでAIはこの問題をどう捉えているのだろうか?
本格的AI社会を実現させるには絶好のチャンスなのである・・・
てな小説ネタを考えていたら寝坊して大変なことになってる。
下手な考え休むに似たり、とりあえずシャワーを浴び、諍いは極力避け、
ご機嫌よろしゅう、編集室にこもって人生と経済をまわす。

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2020年8月12日(水)その4047★嵐の前

嵐の前の静けさ
犯罪プラン熟考中

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2020年8月11日(火)その4046★悪党の思想

何かからの巨大な圧力を極端に感じさせる最近のマスコミ報道。
ワンパターンで強引すぎるアンフェア感に尋常ではない違和感を覚える。
きのう深夜のチャット勉強会で知ったある仮説にちょっと踏み込んでみたくなった。
キーワードは幾つかあるが、さしあたり私の直観は「選民思想」を選んだ。
ヘボな踏み込みが無駄に終わっても、多少なりとも仕事改善の糧になると思っている。

『ブリタニカ国際大百科事典』より
 神から選ばれた民族で,他民族を導く使命をもつという思想。
神との契約という民族的なエリート意識と世界史に対する導きの使命感を基礎としている。
特にユダヤ教では重要な意義をもち,ユダヤ民族が祖国を失って四散しつつも現在まで
民族的結合を保ちえているのは,この思想が背景となっているとまでいわれている。
国により時代によりさまざまの形式,内容をもって現れる。
イギリス人が唱えた白人の責務 the white man's burden,中国における中華思想,
ナチスの主張したゲルマン民族の優越,さらに日本の神国思想などはいずれも選民思想である。

『ピクシブ百科事典』より
 自らを神々から選ばれた特別な人々であると考える考え方。
狭義ではユダヤ人の思想のことを指すが、似たような発想は多くの宗教や民族で見受けられる。
一方で「神に選ばれた民」というのはただ他者に対する優越的価値観の根拠とするのではなく、
同時に「その選ばれし者としての責任を負わねばならない」という考え方も含まれているとされる。
ただし、この選民思想は「それに該当しない選ばれざるとされた人間」の存在価値の
否定に繋がりかねないと解釈されることも多く、事実、かつてナチスドイツが
似たような思想を極端な形で推し進めた結果多くの人命が奪われた経緯もあり、
そのため現在での創作物ではたいてい「否定されるべき悪党の思想」として扱われたりする。

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2020年8月10日(月)その4045★デマと密告の自壊症

ナチスの秘密警察(ゲシュタポ)的活動を支えたものは普通の市民による密告だった。
ファシズムの靴音を響かせる、いま流行の自粛警察はほとんどこれに近い。
また、それは儒教島国たる日本の伝統でもあった。
つまり、権力側の方針に積極的に従うことで自らも小権力を行使しようとするスタイル。
自分の中にもそういう下劣な要素(狂った正義感)、
例えば凶悪な犯罪者を半殺しにしたろうかという欲求はあるが、
たまたま運悪く感染された方と凶悪な犯罪者を判別するだけの理性はある。
そうした理性さえ破壊しようと執拗に煽るマスコミ報道は、
明らかに戦前戦中のスタンスに逆戻りしつつある。
当時は新聞だが、いまはテレビがひどい。自粛警察にやられるかもしれないが、
個人で出来ることはやっとかないと。
報道担当役員や報道ディレクターの方々、
現在のスタンスを本当によいことだと考えていますか?

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2020年8月10日(月)その4044★女王の道

天衣無縫な美空ひばりの、凛々たる貫禄と超絶技巧を想い出す。
天才少女ムターはいつの頃からかヴァイオリン女王になった。
現代の映像技術と現代のバロック演奏がジャストミートした21世紀ヴィヴァルディ
「曲そのものに語らせる」アプローチが現代クラシック演奏の主流だが、
我が道を貫くムターは20世紀のヴィルトーゾスタイルをどこまでも進化させる。
どちらも素晴らしいという幸福な結論。

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2020年8月9日(日)その4043★看板に誤りあり

考えるまでもなく、地球は人類だけのものではないからウイルスに罪はない。
逆にウイルス敵視や狂った同調圧力に、人類の底なしの恐ろしさを感じる。
思い上がりもええ加減にせーやと、まずは自分に云って聞かせる。
それにしても専門家ってのは、
これほどまでに〝全体バランス〟を考えることをセンモンカ?
〝専門〟という言葉に、ずっとささやかな誇りを感じてきた人だから、
ここは思いきり哀しい。
〝地球唯一の月刊フラメンコ専門誌〟というパセオの看板文句も、
もうやめにすっかと今思った。

 

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2020年8月9日(日)その4042★信憑性

人は100%の安全が好きだ。
だから99%ほどの信憑性しか感じさせないこの記事を、
100%信じる必要はない。
それに政府やマスコミやセンモンカの絶叫には約1%の信憑性がある。

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2020年8月8日(土)その4041★トルコ行進曲

こんなキワモノにハマってたまるかと、
純粋正統モーツァルトファンは息巻いた。
その欠陥を暴くためにリピートするうちに、
すっぽりハマった高校三年生(汗)
世界一遅いトルコ行進曲
美しい遠近法で描く行進シーンの、
時を慈しむ詩情。

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2020年8月8日(土)その4040★スタートダッシュ

今月20日発売パセオフラメンコ9月号。
本号からもりもりとフラメンコ上達連載が始まるが、
まずはこの二本がスタートダッシュをかける。
★萩原淳子『キメを極める』
★石川慶子『フラメンコネーション』
   
そしてマラソン対談の前編。
★『Flamenco2030の未来戦略
西田昌市(Flamenco2030管理人)
小山雄二(Flamenco2030相談役)

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2020年8月7日(金)その4039★ゴトーを待ちながら

昨晩は大沼由紀さんと新年号スタートの連載の大詰め。
もちろん内容は硬派で、フラメンコ史に残る上達連載になると私は想う。
残す課題は連載のタイトルである。
現在連載中の佐藤浩希さんとの巻頭大物リレーエッセイの
タイトルは『ゆき(由紀)は降る』。
で、ブレスト中に突如吹き出した有力タイトルは・・・
『もっと、ゆきは降る』・・・である(汗)

そして今宵はギターの後藤晃さんと来春の連載講座の大詰めだ。
後藤さんは第一回フラメンコWEBフェスでエスアイイー賞を獲得した注目の精鋭だが、
フェスの参加映像を観て即アプローチして今宵が初会見。
盛り上がりっぱなしの企画会議、来春4月号の連載スタートなのだが、
今年11月号にプレ連載をかますことも決まった。
テーマは踊り手にも歌い手にも待望される『コンパス・サイクル理論』である。
尚、私の提唱した連載タイトル『ゴトーを待ちながら』は編集部井口に即座に却下された。

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2020年8月7日(金)その4038★激闘の余韻

戦型的(土居矢倉)には藤井棋聖を応援し、
心情的には木村王位を応援していたので、
双方の一手一手に複雑に矛盾する想いを抱えながら深夜棋譜を調べた。
作戦が功を奏し、中盤までは全駒が生き活きしてる分だけ藤井棋聖やや優勢。
だが木村王位の防御技術には時にAIを超える忍耐力・反発力があるので、
それが今回藤井棋聖のミスを誘い、終盤のほんの一瞬、木村有望な局面もあった。
だが木村王位、そこで最善手を発見できず、
軌道修正に成功した藤井棋聖がそのまま体を預けて押し切った。
嬉しくて哀しい、哀しくて嬉しい。そういう結果。
今局で藤井棋聖の採用した懐かしの〝土居矢倉〟戦法(大正時代のレトロ)は、
今後プロ・アマ間で流行するかもしれない。
囲いは弱いが攻守のバランスに優れているので、15歳のころ私も愛用していた。
ほんの0.1ミリ間違えば敗北する、妥協も忖度もない勝負の世界は本当に厳しい。
そして厳しい分だけ美しい。
一所懸命やりさえすれば何とかなる社会生活に感謝したくなるのは、
こうした激闘の名局鑑賞のあとに必ず生じる安堵の感慨である。

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2020年8月6日(木)その4037★稽古不足

「哲学とは死の稽古である」
    
紀元前470年に生まれたソクラテスは、
このように2500年先の全世界パニックまでカバーする英知を発見していた。
何かと厄介な頑固爺さんだが、すでに半年つづく底浅な集団ヒステリーのおかげで、
ここ50年ばかり付かず離れずにいた理由が知れた。

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2020年8月6日(木)その4036★潔いあきらめ

四十代までは説得魔として、
周囲の皆さまに散々ご迷惑をおかけしたように想うし、私も疲れた。
そして歳月が人を変える。
ここ十年はあのテレビCM的潔いあきらめ感が習性となりつつある。
「じゃっいいですぅ~」

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2020年8月6日(木)その4035★独創的予想

藤井聡太棋聖が木村一基王位に挑む王位戦第三局。
藤井棋聖の作戦は古き佳き時代のノスタルジー薫る〝土居矢倉〟。
一時期もろにハマった懐メロ戦法なのでおっちゃんはうれしい。
決着のつく二日目の対局は午前九時から始まる。
木村王位の封じ手はいかに? ひと目△2三銀だが、
絶対当たらないことでも定評のある私の独創的予想は「△4五歩」。

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2020年8月5日(水)その4034★無罪の極意

人も犬も寝てるときだけ罪を犯さない。

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2020年8月5日(水)その4033★必需品

「もしアーティストが役に立たないと考えるなら隔離期間を、
 音楽、本、詩、映画や絵画なしで過ごしてみたらどうか」
スティーブン・キングがツイッターにこう投稿した。
ダンスと落語が入るともっとよかった。

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2020年8月4日(火)その4032★合理の賢人

「堪忍袋の緒が切れる」
「ならぬ堪忍、するが堪忍」
またしても二択問題。
売られた喧嘩を買うべきか、買わざるべきか。
 
キリスト教はこんなスタンスを取る。
「悪人には手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、
 左の頬をも向けなさい」(マタイ福音書)
なるほど、こりゃ確かに愛の宗教だが、ストレスは溜まり放題であるし、
下手すりゃ殺される。

一方、ハンムラビ法典によれば「他人の歯を折った者には歯を折る罰のみ」が原則で
、これによって過剰な復讐合戦を禁じる狙いがあった。
日本では「やられたら倍返しだ」が流行りだが、
ハンムラビ法典では「やられた以上のことはやり返してはいけない」と、
復讐の連鎖の悲劇を抑制する。

いずれを採るかは気質や思想に拠るのだろうが、
何にせよ最低でも三手先を読む冷静な対応が必要だと想う。
戦争中に戦争反対を唱えた合理の賢人、
石橋湛山(明治17年~昭和48年/陸軍少尉・ジャーナリスト・立正大学学長、
第55代内閣総理大臣)の慧眼と言動に今さら驚く。

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2020年8月3日(月)その4031★二択はつらいよ

「君子危うきに近寄らず」
「虎穴に入らずんば虎児を得ず」
人間の自由の原点たる二択問題。
うーむ、確率論からすると半分位は当たりそうなもんだが、
面白いようにハズしまくる自分の才能が怖い・・・ぢっと手を見る。

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2020年8月3日(月)その4030★響き重視

大ヒットしたのは1969年、私は中学二年生。
まあ、思春期の深すぎる思い入れに過ぎないことはわかっちゃいるんだが、
こんなにもシンプルで美しいハーモニーは後にも先にも聞いたことがない。
そしてもうひとつは、彼女たちの日本語の発声の美しさだ。
発音はともかくも、響きの美しさという点では本場日本人を遥か超えている。

「発音」を言葉の正確な識別、「発声」を声の響かせ方とするなら、
発音よりも発声、それが音楽における私の優先順位。 
「発音が悪いからダメ」。魅力あふれる発声でカンテを歌う若者が、
ベテランさんにこう腐されることがある。
それはごもっともなのかもしれないが、
ちょっと私は横を向いてぷっと吹き出す。

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2020年8月3日(月)その4029★初モノ

Once upon a time in TOKIO

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1904年(明治37年)に開通した甲武鉄道(現在のJR中央線)は
飯田町(飯田橋)⇔中野を走った。
あのころは蒸気機関車が主力であり、
日本の鉄道初となる〝電車〟を使った営業運転だったそうだ。
写真は現在の中野~東中野間で、新宿に向かっている。
進行方向左手は、おそらく例の桜並木の土手あたりだろう。
一日4往復で、平均利用者数は一日638人だったという。
土手の斜面でのんびり電車を眺める学生さんたちが羨ましい。
乗客と運転手さんがもっと羨ましい。
今は昔、わんすあぽんなたいむでござる。

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2020年8月2日(日)その4028★母の想いは

父との結婚直前まで、銀座の三越に勤務していた母。
そのことは彼女のささやかな誇りであったらしい。
昭和三十年代の半ば、貧乏下町にある我が家から銀座までは
都電25番線一本で行けた。
貧しいくせして何かと云えば買い物は銀座・三越だった。
私の三輪車もここで購入してもらったことを覚えている。
いま想えば母は、銀座まで都電ひと乗りで行ける住まいの立地を
父に要望したのかもしれない。
エリック・サティをBGMに観る古き佳きパリの情景に、
母の手に曳かれ銀座・日本橋界隈をそぞろ歩いたあの頃の記憶が重なる。
今日でまた仕事が一段落するので、ご褒美のバランスを取るべく
各種ノスタルジーが、気前よく癒しをもたらす気配。

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2020年8月1日(土)その4027★則天去私

舞台は核戦争後の未来か。
遠く聞こえるバッハ
忘れていた懐かしい透明感。
則天去私。
ピアニストはパセオと同じ歳なんだな。


しゃちょ日記バックナンバー2020年7月

2020年07月13日 | しゃちょ日記

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2020年7月31日(金)その4026★群盲象を評す

盲人たちがそれぞれ象の一部だけを触って、
それぞれが感想を云う。
皆の意見は当然のように異なる。
古代インド発祥の寓話『群盲(ぐんもう)象を評す』。
決意なしでは進めないが、
おれもその一員なのだとよくよく知っておこう。

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2020年7月31日(金)その4025★最良の肴

この五ヶ月、ライヴ帰りや親しい連中との呑み会は激減。
落とすべき金も落とさないでは、世の中だって調子は狂う。
まあ、諸事情をトータル判断するなら、もうちょい待つしかない。
独り呑む時、ふと浮かんでくる仲間の顔こそ、
最良の肴であることを知る。

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2020年7月31日(金)その4024★相互補完

まだずいぶん先(来年春以降)の構想なんだが、
パセオフラメンコにスペインの風景写真をカラー見開きで連載したい。
来月から来春にかけて「フラメンコな心と技」に着目する上達講座を
すでに15本ほど準備したのだが、
皆あまりに熱く濃いハードパンチのアドベンチャーものなので、
バランス上ちょっと息抜きになる癒しの写真を欲している。
テーマはずばり「ノスタルジー」、つまり相互補完したい。
てな事情から、そうしたビジュアルを募集中。
プロアマ年齢体重問わず、手元に置いて何度でも眺めたくなる、
共感度保存度の高い写真を求めている。
ギャラが安いのが難点だが、さしあたり
半年から一年くらいのスパンでスタートしたい。
挙手くださる方は、どうぞメッセ等でご一報を!
ちなみに以下にアップする写真は、古くからのギター仲間である
宮原一浩氏(音楽家の腱鞘炎治療などでも知られる鍼灸師)撮影によるイタリア旅情。
手元に置いて何度でも眺めたくなる、まさしくそういう風情。

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2020年7月30日(木)その4023★ランチ天国

中野南口通りはランチ天国。
歩いて三分のエリアにおよそ30軒ほどの有力めし屋がぞろり並ぶ。
今のところ週一で喰いたいメニューは、
①割烹三河屋のちらし寿司、
②本格中華のチャーハンセット又は回鍋肉定食、
③パセオ階下イタリアンのパスタセット、
④丸井食堂街の天ぷら定食、
⑤なか卯のカツカレー又はカツ丼セット。
未開拓だが有力そうな店もまだ20軒ほどあるから油断はならねえ。
また、飲食街が有名な北口まで足を伸ばせば、
南口の十倍ほどは軒を並べているわけで、そうなってくると今度は
仕事そっちのけでランチ喰ってる恐れがあるので、
とりあえずパセオが南口でよかった。

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2020年7月29日(水)その4022★バカンス

決算が終わり税金も払い、
春からの騒動もひと段落しつつあるここ数日。
あと二週間ほどビシバシ攻めれば、週一休みのペースに戻る胸算用。
さあ何処に遊びに行こうかと思案するのだが、
真っ先に思い浮かぶのが、
居心地のよいパセオ新編集室だったりするところが実におめでたい(TT)

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2020年7月29日(水)その4021★正夢

若き日のブーニン。
今朝の珈琲ブレイク中にたまたま見つけた映像だが、
完全無欠、華麗なるロマンティックBACHに、
わしゃこりゃ夢かと思った。

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2020年7月28日(火)その4020★名人芸

史上最良のヴァイオリニスト、ハイフェッツ。
親父の影響もあって、わりとすんなり辿りつけた。
ヴァイオリン名曲の多くの録音が残っている。
大曲ではインテンポで端正な印象が強いのだが、
このユモレスクのような親しみやすい小品では、
名人ならではのエンタテインメントぶりを発揮してくれるのがうれしい。

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2020年7月28日(火)その4019★予想屋

午前中に銀行郵便局と役所まわり、
それと例の家賃補助申請を済ませ、
1階イタリアンでゆったりランチ。
これから昨日の対談のテープ起こしだが、
編集部井口にも手伝ってもらって今晩中に下原稿を作る。
早く終われば〝すず木〟で馬刺しだが、
大方の予想は編集室でおにぎり&カップワンタン。

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2020年7月27日(月)その4018★人材発見

flamenco2030.com の第一回webフェスで発見したギタリスト後藤晃さん。
音色の美しさが評価されスポンサー賞(エスアイイー賞)を受賞している。
彼のブログに飛んでみると、実に興味深い文章と演奏映像がたくさんアップされている。
「いろんなジャンルのギター弾きをフラメンコに誘導できる」ギタリストだと直観した。
持ち出しばかりのプラットフォーム制作運営の思わぬ副産物である。
すぐに連絡して来春からのパセオ連載について話し合うことになった。
私の願いは、
「ブログや演奏映像とリンクしながら、紙メディアにしか出来ないことをやろうよ」

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2020年7月27日(月)その4017★何を知ればいいのか?

由紀さんの苦悩はすでにピークに達しているはずだ。
「フラメンコを知らなければ、フラメンコは踊れない」
「では、フラメンコの何を知ればいいんだろう?」
極めてシンプルな命題なだけに、逆に切り口が難しい。
すでにパセオフラメンコ来年新年号からの連載は確定している。
初回締切は9月20日である。
十日後には近所の蕎麦屋で最終ディスカッション。
決まれば速い由紀さんだが、そこまでの悶絶シーンは皆さんご存知の通り。

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2020年7月26日(日)その4016★ガチンコ対談

本日10時より中野駅前の新しい編集室にて、
パセオフラメンコ8/20発売号掲載の巻頭対談収録。
暗い世相だからこそ、先ごろ開催のフラメンコwebフェスで
希望ある未来を提示した flamenco2030.com の、
その未来戦略について語り合った内容を、ほぼリアルタイムで掲載する。

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明るい希望ほど肉体的にはシンドイ日々が続くが、
精神的にはそれが逆比例で上がって来るので、
なるほどバランスとはこう取るものかと、今さら想うよ。

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2020年7月26日(日)その4015★新連載『キメを極める』

「むしろ一流バイラオーラの静止写真が役に立ってくれました。
 どうすればああいう決めポーズに至るのか?
 あれこれ自分の頭で考え試行錯誤するうちに、
 だんだんとその謎が解けて血肉になってくる。
 パセオから受けた最大の恩恵です」

これは以前のインタビューで、あの今枝友加からもらった貴重なアドバイス。
紙メディアならでは利点を活かす大きな発見だった。
     
スペインに暮らし様々なコンクールに入賞し、
極く自然にプロのバイラオーラとして活躍する萩原淳子。
数々の国際写真賞を獲得した夫君の写真家アントニオ・ペレスとのコラボで、
パセオフラメンコ9月号(8/20発売)からスタートする新連載『キメを極める』。

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彼女のアイデアで、左ページにそのヴィジョンとなるステージ写真、
右ページではその「キメを極める」ための具体的なトレーニング方法を
わかりやすく解説する。
新連載初回は全4ページで2パターン収録。
木曜に入稿し、ワクワクしながら現在レイアウト待ち。

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2020年7月26日(日)その4014★すべて活きてる

ポール・サイモンの名曲『サウンド・オブ・サイレンス』。
まるで美しいタレガの小品のようにまとめたステファニー・ジョーンズ。
小さい頃からピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、サックス、
フルートなどを演奏したというが、なるほどすべての素養が活きてる。

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2020年7月25日(土)その4013★スイング

毎度お目当ては馬刺しと冷や酒と締めの蕎麦で、
月に何度か気の合う仲間と呑む。
どちらから歩いても一分、中野五差路の隠れ名店〝すず木〟は
編集室とわが家の真ん中あたり。
古き佳きジャズがいつも流れている。
リラックスと充足を運んでくるスイングの不思議な感触は17で知った。
爺いのくせして大人の階段を登れているような極度の錯覚がうれし楽しい。

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2020年7月25日(土)その4012★即興で踊る

「タブラオでのライブを目指す人なら
 一度は憧れた事があるはずの完全即興。
 どこまでが決まっていてどこからが即興なの?
 そもそも何故即興がいいの?
 怖くてなかなか挑戦出来ない、、
 何から手をつけたらいいのか、、
 に向き合います」

カサガツなどでも注目を浴びる本格バイラオーラ梶山彩沙に
パセオフラメンコ上達連載を依頼し快諾を得た。
連載スタートは11/20発売号。
送られてきた彼女のコンセプトがうれしく頼もしい。

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2020年7月24日(金)その4011★時にはいい子

ふだんは暴れん坊だが、
のっそり仕事を始めるとなぜか静まる。

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2020年7月24日(金)その4010★劣等生互助会

金融機関に勤めるかれこれ五十年来の悪友。
奴の示すヴィジョンと具体的なアドバイス通りに動くことで
このコロナ急場を凌ぐことが出来た。
それがなければパセオは臨時休刊どころか即廃刊だった。
熱き昭和の青春の劣等生互助会はいまだ健在、
みな勉強は出来ないが女にもモテない。

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2020年7月23日(木)その4009★脳科学的必然

取材帰りのカフェ。
もの凄い喧騒の中、イヤホンでのテープ起こしは意外とはかどる。
邪魔されると集中力が増すのは脳科学的必然なのか、
それとも単なるひねくれ者なのか?

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2020年7月23日(木)その4008★チャンスなんだが

待ちに待った四連休はフルタイムで編集ストックを稼ぐ。
休刊や引っ越しのツケもほぼ済ませたし、
来客も電話もないから、めっちゃ集中するチャンス。
なのにこういう事態に限って調子が出ない俺(TT)

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2020年7月22日(水)その4007★いい音だなあ

初めて聴くギタリスト、涼しい顔していいギター弾くなあ。
いろんな曲を聴いてみたいよ。
後藤さんはエスアイイー賞を受賞。
エスアイイーはカニサレスモデルなども扱うどっしり頼もしい楽器問屋さんだが、
スポンサー賞の理由は〝音色の美しさ〟だと云う。

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2020年7月22日(水)その4006★遠からず

なんだかんだと選考ラストー週間はwebフェスに首まで浸かった。
その合間を縫っての引っ越しだったことに気づく(汗)
さすがにバイレは激戦区であり、
うれしい悲鳴の末のマイベストは川﨑晃子さん
吹っ切れ方に華がある。
遠からず翔び抜けてくる予感。

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2020年7月21日(火)その4005★長寿のコツ

ロンドンにあるゴールドスミス・カレッジの非常勤講師で
行動科学が専門のパトリック・フェイガンの研究によれば、
二週間に一回程度、音楽ライブに行く人は寿命が九年延びる可能性がある。
これはライブが多幸感を引き起こすことが主たる要因らしい。
  『脳科学捜査官 真田夏希/パッショネイト・オレンジ』
                鳴神響一著 角川文庫より

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読み始めて3ページ目、こんなエピソードから
鳴神ミステリーの冴えた粋がチラホラ舞い始める。
ライブが寿命を助ける。
パセオ創刊12年目に40でクタばる予定だった私が
65まで生きているのもこの多幸法則によるものだと知った。
『令嬢弁護士桜子』シリーズ(幻冬舎)第二弾パガニーニの
好感触が醒めやらぬうちに、夏希シリーズ最新巻(第六弾)を読む。
淀みなくイッキに読ませるコンパスには磨きがかかり、
終盤の鋭い収束にはまったく意表を突かれた。シリーズ最高傑作である。

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2020年7月21日(火)その4004★非公式しゃちょ賞

大きな制約の中、実にさまざまな切り口が楽しめるwebフェス、
私個人の大当たりはこの作品。
ロック系は大の苦手なのに、このジョジーキ流カンテに一発でシビれ、
すでに十回以上リピートしている。

何でだろう? まあ、それを考えなくてもいいのがフラメンコなんだが、
こりゃ何度観ても底抜けに楽しい。
非公式ながら〝しゃちょ賞〟はこの人ミスター・ジョジーキ、
いつか一杯おごらせてくれやあ。
   
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2020年7月20日(月)その4003★しゃあないなあ

正直着地が心配だったが、
そのときはその時と観念していた。
古今東西、社会とは公正さと身内主義との闘いである。
新人公演初回の選考会には、苦すぎる記憶がある。
アートにはそうした葛藤を是正する機能があるが、
うっかりすると逆に取り込まれてしまうリスクもある。

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投票者数2038人。
妥当と感じられる領域への着地に安堵した。
なんだかんだと初回は難しい。
あれほど止めれと叫んだ不正投票。
技術と根気でその排除に凛として取り組んだスタッフの心意気に、
フラメンコ界とこのプラットフォームの未来を見たい。
この週末は、常にフェアを有言実行するそのリーダーと対談、
フェスの総括と展望をすぐにまとめてパセオ8/20発売号に掲載の段取り。

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2020年7月20日(月)その4002★時さえあれば

有限を知るからこそ、過ぎゆく時が愛おしい。
時間さえあれば、自らの十指でピアノバッハを弾きたい。
唯一の問題はまるでピアノが弾けないことだが、
それも時間さえあれば(たぶん30年くらい TT)解決できる問題だ。

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2020年7月20日(月)その4001★胸算用

数えてみたらざっと新連載16本を同時進行で抱えている。
主要テーマは〝フラメンコな心と技〟。
上達に即効性のあるものから、十年二十年かけて学ぶものまで、
バラエティ豊かに取り混ぜてある。
8月発売の9月号から来年4月号にかけて
順次スタートするのでだんだん楽になる、はず。

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2020年7月20日(月)その4000★ふつうに行こう

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この四ヶ月、悲観に沈めば谷底まで転落するであろう
各種障害物(天災≦人災)のゴツゴツ険しい登り坂だったが、
前に進むほどに見晴らしが澄んでくるので、
それこそが面白かったりする。
案ずるより産むが易しと云うが、案じるヒマのない
多忙な充実こそが面白さの重要な要因だったとわかる。
「よく遊び、よく学ぶ」もとよりそれが私の商売だった。
この好感触をキープするには、私の場合は攻め六分・受け四分、
引きつづきシンプル&フラットな自然体で生きればよいという
大ザッパな展望が立つ。
復刊から二号目となる月刊パセオフラメンコ最新号、
本日7月20日ふつーに発売。

 

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2020年7月19日(日)その3999★やれやれ

引っ越しに伴うもろもろ雑務が今日でようやく片づく。
中野マルイの斜め向かい、駅からも家からも徒歩2分。
半径200メーターほどであらゆる用事をこなせる新しいパセオ編集室。
銀行・郵便局・コンビニをまわって、ゆっくりランチを食っても
一時間ちょいでデスクに戻れる快適さ。
移転費用も、自然と削減できた月間コストのほぼ一年分で償却できそうだ。
残る課題は運動不足だが、明日からは暴れん坊将軍ロンの散歩
(裏の桃園緑道)を毎朝の日課に加えることで焼け石に水としたい。

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2020年7月18日(土)その3998★粘りの季節

昨日はこの秋からの新連載『発表会大作戦!』『タブラオ奮闘記』、
それぞれシリーズ初回の大物執筆者が決まり、また新年号スタートの
スペイン舞踊家・平富恵『めざせ、バレエナシオナル!』の連載も決まった。
打ち合わせ帰りに銀行に寄ると、待ちくたびれた持続化給付金が振り込まれていた。
焼け石に水であっても、粘れる余地が広がるのは頼もしい。
いろんな幸運に感謝しつつ、この週末は日がなバッハで穏やかに引っ越し残務。

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2020年7月18日(土)その3997★成功率

「成功とは倒れた回数より一度だけ多く立ち上がることなり」

今朝の東京新聞『筆洗』で知ったヨーロッパの格言。
この学習によって、これまで0.3%に過ぎなかった私の成功率は、
一躍50%に跳ね上がった。めでたし、めでたし

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2020年7月17日(金)その3996★じゃーなリズム

つ、強い、あまりにも強い。

藤井新棋聖誕生! ツイッターの世界のトレンド第一位だという。
昭和の最盛期には3000万人を数えたという将棋の競技人口は、
現在は600万人ほどだという。
このひとりの天才少年の活躍が、
その盛り返しにひと役買ってくれるかもしれない。

久しぶりに盤駒を引っ張り出し、鉄壁にして柔軟な指し手を恐る畏る並べていると、
その異次元的強靭さに冷や汗が吹き出す。
あらゆる専門家の分析を収集したとしても、このおっちゃん(アマ六段)が、
タイトル奪取を決めた将棋のあらゆる変化を噛み砕くには
最低でも丸々一週間を要するだろう。
勝った負けたの話どころではなく〝藤井アートの解明〟こそが焦点なのである。

さて、マスコミ報道の狂騒ぶりに一番驚いているのは
将棋の関係者や古くからの愛好家だが、
皆とまどいながらも笑いと苦笑いを噛み殺すのに必死である。
コロナ報道におけるマスコミの、正確な分析を怠り
悪戯に恐怖を煽り立てるスタンスは言語道断だが、
彼らもまた〝明るい希望〟に飢えているのだろう。
だが想い起こすのはやはり、自らの首を絞める戦前・戦中の報道姿勢である。
彼らが正気と客観を取り戻さぬ限りコロナ騒ぎは終わらない。

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2020年7月17日(金)その3995★イーブン

歳を取ると、面白いようにひらめきや反射神経が鈍る。
本人的にはあまり面白くないんだが、
スムーズな世代交代の実現には、案外重要な要因のように想える。
なのでトータル的にはおれも助かる。

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2020年7月17日(金)その3994★凹む暇なし

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きのうカリスマ今枝友加からメールをもらい、
返信ついでにその瞬間ひらめいたパセオの連載企画をぶつけてみた。
今しがた電話でしっかり話して、ほぼひらめき通りの連載が決まった。
来年5/15の彼女の振替公演に照準を合わせる3・4・5月号の短期集中連載とし
(おそらくタイトルは『わたしの好きな唄』)、
リサイタル直近の5月号ではパセオ表紙に登場していただく。
ああ、なんだかとてもうれしい。
暗い世相に凹む暇はなく、四方八方たがいに呼応しながら
明るい勢いを創ってゆきたい時期だと再度確認。

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2020年7月16日(木)その3993★トドの詰まり

フラメンコな心と技のレベルアップを主眼とするパセオ新連載12本。
それぞれ毎日のようにうれしい進展があるので最優先で取り組んでいる。
来年4月号開始予定だった目玉講座も2本、
チョー前倒しで来月発売号からスタートすることになった。
むろん現場はお祭り騒ぎで、引っ越しの後始末もろもろ雑用は牛歩の歩みだ。
ちょっとひと息入れたいところではあるが、
こんな状況こそが江戸っ子肌には合ってるようで、
しばらくは清濁交じりの激流に自分から乗っかる。
人生戦歴3勝997敗、例によってコケる可能性大だが、
フラメンコって、それとバッハも将棋も落語も人生も、
トドの詰まり、身を捨ててこそ浮かぶ瀬、なんだよなあ。

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2020年7月15日(水)その3992★90分一本勝負

フラメンコ界の昇り龍・西田昌市管理人、
片やすでに終わっている老いぼれ編集長の対談記事が決まり、
今月末にパセオの新編集室で久しぶりにサシでやり合う。
ひんぱんにメールでやりとりするが、都の緊急事態宣言の二日前、
Flamenco2030.com の立ち上げを決めた4月5日以来のご対面である。
粋でシャイで礼儀正しい昇り龍に振ったテーマは以下の通り。

★Flamenco2030立ち上げについて
★第一回webフェスの総括
★第二回以降のwebフェスの具体的構想
★フェス以外の柱事業~Flamenco2030の具体的な未来展望

90分一本勝負の対談は、パセオ8/20発売号とその次の号にまたがって掲載の予定。

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2020年7月14日(火)その3991★美しくないのは

「煎じつめればこの世のことは何もかも美しいのであり、
 美しくないのは生きることの気高い目的や自分の人間的価値を
 忘れたときの私たちの考えや行為だけである」

徒歩ゼロ分の中野通り割烹・三河屋、ランチちらしを頬張りながら
乙川の短篇を読み進めていると、おなじみのチェーホフの箴言が目に留まる。
なるほど旨えこと云いやがる、くやしいがその通りだ。
文庫を閉じて、茶を呑みガリを喰う。
続きを読む気は失せ、途中で止めてあるメール返信を一から考え直す。

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2020年7月14日(火)その3990★封じ手

どちらが勝ってもうれしい。
藤井七段が木村王位に挑むタイトル戦第二局。
あまり素人受けしない戦型になったが、名局を期待したい。
あと数分で開封される私の封じ手予想は、藤井七段の「△6五歩」。
それに対する木村王位の指し手で、本局の流れが決まるだろう・・・
などとエラソーに構えてられるのはあと数分で、
午前9時の実際の封じ手発表に頭を抱える自分の姿がくっきり視える。

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2020年7月13日(月)その3989★目力

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本物の月光仮面と、うちの月光仮面。
本物は二丁拳銃で悪党を倒すが、うちの偽モノは
悪党が宴会用に里芋の皮を剥くのをじっと見つめる。
自慢の目力で悪党を倒すつもりだ。

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2020年7月12日(日)その3988★総力戦

誰もが願うフラメンコな心と技のレベルアップ、
そこにガッツリ今さら聴けない必須教養も盛り込む。

この秋から来春に及ぶパセオフラメンコ大改編はそうした領域に全力で迫る。
現在教授陣10数名とのやりとりは山場を迎えており、
9月号から来年4月号にかけて順次スタートする新連載はおよそ12本!
不発に終われば一年後には休刊だから否応なく気合いは入る。
休むまもなくギンギラギンにキンチョーの夏がやってくる。

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2020年7月12日(日)その3987★粋だねえ

 !!!!!

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2020年7月11日(土)その3986★ハイリスク

家に戻って晩めしの京風おでんと竹の子ご飯の仕込みを済ませ、
犬一匹いないのどかな編集部にて、がっぷり四つで編集台割表に取り組む。
この格闘こそが
「ハイリスク・ノーリターン」と称される
フラメンコ専門誌編集長の最良の歓びの時でもある。
さすがにこの作業のBGMに落語は不向きで、
バッハとパコ・デ・ルシアが思考の推進力を高めてくれる。
突き進む集中力は無我の境地を招き、
七割方でき上がった台割をふと眺めれば、この編集長はむしろ
「ハイリスク・ノータリーン」ではないかと想えてくるとです(TT)

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2020年7月11日(土)その3985★人間工学

いまもそんなだが、休日の独り出社の単純作業の場合、
BGMは落語であることが多い。
十代のころから数千回は聞いてるお気に入りの録音ばかりで、
噺に聴き入るわけでもなく、ただ親しく懐かしい音楽を流してる感じ。
なんだかんだと人の気配も好きなのだろう。
稀代の名人・立川談志師匠は「落語は人間の〝業〟の肯定」と説いた。
業を肯定しない限り、この私の人生もまるで説明つかないわけで、
ほぼ無意識的にそういう大らかな諦めと安堵を落語に求めているらしい。
人間学の不可解なカラクリも存外、
この名作『寝床』に集約されている感がある。

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2020年7月10日(金)その3984★角換わり腰掛け銀

藤井七段の世界新記録がかかった昨日の棋聖戦。
研究が極度にモノを云う「角換わり腰掛け銀」というプロ好みの戦型で、
アマチュアならちょっとパスしたい難解すぎる闘いになる。
序盤から終盤まで、観る者にも強度の緊張を強いる神経質なコラボレーション。
スポーツならフェンシングに近いか。
音楽に例えるならシェーンベルクの12音技法だが、
フラメンコに例えるなら、、うーん、ロシオ・モリーナかも。
それにしても渡辺棋聖は強かった。

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2020年7月9日(木)その3983★お年ごろ

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ゼロ歳なので、まるで好奇心のかたまりみたいな暴れん坊である。
家がぶっ壊れそうだが、ま、仕方ないところだ。
「好奇心は生命を生命たらしめる」
それに私の経験からすると、65歳くらいになれば
だいぶ好奇心はおさまるはずである。

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2020年7月9日(木)その3982★犬みたい

ご近所に動物病院がオープン。
床屋付きだというので早速ロンも刈られてきた。
クマのようだったロンが、
まるで犬のようになって戻ってきたので、
わしゃ驚いた。

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2020年7月8日(水)その3981★急務

かつてカルメン・アマージャは、その人間離れした名人芸で
多くの人々を魅了し驚愕させた。
サビカスやリカルドのファンは、
超人パコ・デ・ルシアの出現にさぞや面食ったことだろう。

現在のプロ将棋界はまさしくそんな局面を迎えている。
旧式アマ六段のこのおっちゃんなどは、
マスコミを賑わす藤井七段のタイトル戦報道をうれしく思いながらも、
指されたばかりの棋譜を並べるや否や、なにやら複雑な気分に陥る。
殊に中盤戦における藤井七段の指し手の意図が「さっぱりわかんねえ」のである。

江戸時代から続く歴代の将棋名人(明治時代以前は公務員だった)には、
超絶技巧とともにアート性が濃厚だった。
だから棋譜を並べていても分かり易い文学性があって、共感や感動も豊かだった。
だが藤井七段の場合はそういうわけには行かない。
これまで見たこともない強靭な求心性は、
まるで仏教で云う「空」のような畏怖さえ感じさせる。
おそるべき才能とAI成果が直結していて、
AIと直結している分だけ過去の名人たちとタイプが異なるように見える。

てなことを感じるのが、棋力が衰えつづける年寄りの哀しさである。
アート性とエンタメ性を兼ね備えたパコ・デ・ルシアの超絶技巧な前衛性も、
いまやわかり易い古典である。
イスラエル・ガルバンやロシオ・モリーナもやがてはわかり易い古典となるだろう。
わかんねえわかんねえとボヤくヒマに、
優れた解析力を持つ若者たちのご指導を仰ぐことこそ急務である。

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2020年7月6日(月)その3980★百円札のお爺さん

「いまは誰でも選挙に行けるけど、昔はそうじゃなかったんだよ」
自由民権運動を噛み砕いて語る父をなんとなく誇りに思えて、
選挙会場までお供したことを思い出す。
投票の帰り道、小学校近くの〝菊せん〟で
クリームあんみつをおごってもらった記憶が鮮烈だ。
失恋直後であろうとギックリ腰であろうと倒産寸前であろうと、
何があってもよくよく調べて投票に出掛ける。
そういう習性の遠因は案外、そんな幼児期の記憶に拠るのかもしれない。
 
きのうの都知事選の投票率は55%。
およそ半数強は投票し、残り半数弱は投票しない。
そうか、東京人の半分弱は自由に怯える時代なのか。
選挙のたびにクリームあんみつと
百円札のお爺さん(板垣退助)を思い出す東京ネイティブ65歳。

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2020年7月5日(日)その3979★トドのつまり

「怒るということは、困っているということだ」
都知事選の開票速報に現在激怒中であるわけだが、
一体オレは何に困っているのだろう。
まずは東京を皮切りに、そして国全体に〝善い政治〟を!
そんな願いが大幅に遠のいたことに大いに困っている。
いや、おっちゃんはそんなには困らない。
困るのは若い人たちなのだ。
東京都民として、日本人として、一社会人として、
そして人間として、この結果がもたらすトホホ感は痛恨にすぎる。
この国の政治が劣悪なのは政治家やメディアだけのせいではなく、
トドのつまりは多くの選挙民の俗悪性だとよくよく分かる。
太平洋戦争開戦前のごとき悪夢が蘇る。
ヒトラーが民主選挙で選ばれたドイツ史を思い出す。

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2020年7月5日(日)その3978★なるほど

「怒るということは、困っているということだ」
心理学者のコラムで読んだのだが、なるほど、
よくよく考えてみればそういうケースがほとんどだ。
つまり怒ってるヒマに、困ってる原因を解明し、
そっちの解決に集中すれば、怒る必要もなくなっちまうわけだ。

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2020年7月4日(土)その3977★渇望する東京ネイティブ

四ヶ月近い各種トンネル工事だったので、晴れの日はお日さまがまぶしい。
岩盤から落ちてくるさまざまな理不尽は顔面で受け止め、
一方でタチの悪すぎる難クセやら老害やらは
即座にガブリ喰い千切る方針だったが幸い狂歯の行使には至らず、
迷うことなく作業に集中できた。

あす日曜朝は、家の裏手の桃園小学校にて都知事選。
晴れれば投票にお供するロンも今から張り切ってる。
てゆーか、例によって張り切りすぎにござるな。
犬は我が身の鏡とゆーことか。
  
愛する故郷に、このさき自己顕示目的のスタンドプレイヤーはいらない。
フェアな推進力を渇望する東京ネイティブの結論は変わることなく、
知性と勇気ある『火車』弁護士に迷わぬ一票。

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2020年7月4日(土)その3976★グランプリ発表!

投票者総数2083名、
いよいよグランプリ以下受賞者、
およびスポンサー賞(14社)の発表!
速報記事はパセオ7/20発売号にて

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2020年7月2日(木)その3975★忙中華あり

初回webフェス(大成功!)のまとめ作業、
パセオ8月号の締切、引っ越しの後処理と整理、
資金繰りの各種交渉、ロンのお相手と、何かと忙しい。
まあ、これもひとつの人生の華ですわ。

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2020年7月1日(水)その3974★テンテコ舞い

webフェス投票者はなんと2000人超え!
オール投票で決まる受賞者は今週土曜の発表だから、
flamenco2030.com 裏方はテンテコ舞い。
今月20日発売パセオ8月号でその巻頭特集を担当する編集部井口もテンテコ舞い。
テンテコ舞いシリーズはこの夏いっぱい続く見込み(汗)
フラメンコ界に〝秋〟は来るのか?
いや少なくとも〝飽き〟は来ない!

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しゃちょ日記バックナンバー2020年6月

2020年05月09日 | しゃちょ日記

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2020年6月30日(火)その3973★大丈夫

人気投票最終日の朝。
現在の投票者総数は1,700名超。
パセオ6月号の臨時休刊と引き換えの捨て身企画だったから、
応募作品の高いクオリティと視聴者の高い投票率が正直うれしいし、
西田管理人と裏方技術スタッフの涙ぐましい尽力も忘れ難い。
大げさかもしれないが、この先何があろうとフラメンコは大丈夫!と心底想える。

さて先ほど私も、メイン部門5名、エンタメ部門1名の投票を済ませてきた。
トータル16時間に及ぶ独り選考会だったが、
これほどまでに贅沢な時の過ごし方はなかなか得難い。
来週の東京都知事選もこのテンションで臨みたい。

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2020年6月29日(月)その3972★正体探し

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中野北口にスタジオを構える大沼由紀さん。
この人は下戸だから、昼過ぎからは年に数度の蕎麦会~サ店コース。
途切れぬ会話からパセオの講座連載の芽が出る。
およそ1分で来年新年号スタート、
『フラメンコを踊りたいなら、まずはフラメンコの正体を知ろうよ』
みたいな方向が決まる。
時節柄、原点回帰は必ず吉と出る。
当然ながらペソ(重み)にも踏み込む流れ。
だってそれがフラメンコの正体だから。

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2020年6月29日(月)その3971★タンゴ・アン・スカイ

見上げれば、青い空と白い雲のコントラストが美しい。
ハードなメニューも何のその、気を入れて
ひとつひとつ片付ければ必ずなんとかなる。

今宵はパセオ編集室移転後初の大吉参り。
重き荷を背負いて(800グラム)、
道のりは遠いが(歩8分)、
気分はタンゴ・アン・スカイにてござる。

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2020年6月28日(日)その3970★魔法の鏡

自分自身の「過去」の醜態や、「未来」の醜態の可能性をシャープに映し出す。
優秀な反面教師というのは、まるで魔法の鏡のようだ。

昨今はコロナが引き金となって、
現実でもメディアでも殊に年配者の崩れ方が痛ましい。
防御一辺倒という油断で「晩節を汚す」光景は見てて愉快ではないが、
そういう名教師を遠ざけ過ぎるのもいけない。
一歩間違えりゃオレだってすぐそうなるんだから(いや、すでにゾンビ化してる?)、
人のフリ見て実感して、せめて我が身の「現在」を救いたい。
またすでに手遅れの場合も、優れた反面教師として
社会のお役に立てるならそれもアリだろう(TT)

とは云え、攻守のバランス調整に有効なのがこの映画(インターン)で、
経験値とユーモアを活かしたデ・ニーロのスタンスがいいイメトレになる。
もう暴君はいらない。
性別や年齢超えて呑んだり遊んだり仕事したいのはやっぱり、
互いにこういう人だよ。

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2020年6月27日(土)その3969★馴染み

移転先の場所柄、ランチの選択肢がぐぐっと増えた。
1~2分で通える有力なめし屋と呑み屋はざっと30軒。
気分で選べるのが新鮮で、蕎麦、和食、寿司、中華、
イタリアンあたりが主力となる気配。
中でも旨い馬刺しと蕎麦と冷や酒の〝すず木〟は中野五差路の隠れ名店である。
それにつけても、おとなり焼き鳥大吉から遠ざかった(歩8分)のが痛い。
ドクター川名の啓示通り、やはりでセットで移転すべきだったか?
まあ、それでもチョーうれしい時、チョー凹んだ折にはやっぱり大吉なんだろなあ。

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2020年6月27日(土)その3969★挨拶状

編集部の引っ越し先は中野サンハイツ三階。
表玄関は南口駅前通りに接していて、駅まで2分、丸井や銀行には1分。
1階がイタめし屋の裏玄関は、となりがコンビニで郵便局は1分かからない。
正面は居酒屋、斜め前にはTSUTAYAやコンビニが並んでいて、
ご丁寧に中野随一の老舗ラブホもある。
皆さんもラブホにご滞在の節は、ぜひお帰りに編集部にお立ち寄りください、
などとふつーの引っ越しの挨拶状のよーなことを書いてみる。

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2020年6月26日(金)その3969★引っ越し完了

そこそこくたびれたが、とりあえずお引っ越し完了。
余分な物もごっそり捨て、小ざっぱりした作業環境は120%良好。
あとは溜めたメールを片づけ、今宵は1階イタリアンで移転祝賀会。
さあ、明日からはパセオフラメンコ8月号追い込みじゃあ!

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2020年6月26日(金)その3969★スーパーマンの気持ち

私ならひとつがやっとのダンボール荷を、
余裕でニつ三ついっぺんに運ぶ引っ越しの兄さんたちは、
まるでスーパーマンのようだ。
「そう見えます? 実はオレたち一杯いっぱいなんすよ~」

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2020年6月25日(木)その3969★フェアの意味

不断の努力がいつでも勝負できる状態を
保っていることに胸を打たれるのだ。

とりあえず二回ずつ観て、いいなと感じるものを10作品ピックアップし、
ここ数日朝晩リピートしている。
準備期間の短い企画であるにも関わらず、よくぞここまで
高いクオリティのパフォーマンスが揃ったものだと感慨深い。

なんやかんやと多忙を極めるが、会社移転を済ませた土日に、
新しい編集室から投票するつもり。
七月の都知事選もそうだが、エントリーの志に敬意を表し、
選考には全力で取り組みたい
そして互いにフェアであろうとすることの意味を再考したい。

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2020年6月24日(水)その3969★明日は引っ越し

JR中野からも家からも2分、この先は
会合・取材・銀行回りやらがチョー楽になる。
明日は編集部のお引っ越し。
あらかた準備は済んだが、
合間の締切ワークや愚痴相談所がダイハードでござった。
では後ほどお疲れ前夜祭。

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2020年6月23日(火)その3969★自粛してほしいもの

せっかくの自粛ブームなんだから、
云い訳や愚痴も自粛してほしい。
最近多すぎで、おっちゃん困ってる。
いつか聞いてやるけど、
来年の二月まではちょっと無理、という愚痴と云い訳。

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2020年6月22日(月)その3969★イメージ

ヒラリー・ハーンの美性が全開するバッハ
今週の引っ越し&8月号締切は、
こういうイメージで乗り越えませう。

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2020年6月21日(日)その3969★街頭演説

宮部みゆき『火車』のモデルにもなった元日本弁護士連合会会長。
13時から中野北口でその都知事選街頭演説ありと
ご近所お仲間から聞きつけ、急ぎ駆けつける。

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失態続きの国政に堪忍袋の緒を切る直前の昨今だが、
俗悪なアホーマンス一辺倒の都政にも東京ネイティブはいい加減ウンザリしている。
貸金業法改正を実現するなど、ブレないヴィジョンで
弱者救済と法改革を一本化する地道で現実的な
この勇気ある正義の無所属爺さんを応援するのは江戸っ子の習い。
一方で、官僚との協働を自負する熊本県副知事8年という経歴の若手も有力で、
果敢な世代交代に賭けるならこの人だろう。
このお二人の正々堂々の一騎打ちとなることを願う。
都民の民度が明らかになる7月5日投開票。

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2020年6月21日(日)その3969★美しい晩節

パコ・デ・ルシア(1947~2014年)最晩年の『二筋の川』。
永い歳月の積み上げが最善のレイアウトで彫刻された美しい晩節。

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2020年6月20日(土)その3969★グランプリは誰?!

第一回フラメンコwebフェスティバル
実行委員長:佐藤浩希、三枝雄輔
エントリー44作品

土曜零時より、いよいよ視聴者投票スタート。
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改めて独り選考会を実施し、
念のためロンの意見も聴取するが、
投票は常にフェアで在りたい。
こたびの自民党的在り方には異議あり。
ロンより証拠である。

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2020年6月19日(金)その3969★44の希望

第一回フラメンコwebフェスティバル
投票開始の明日土曜は、2時間強でじっくり見直し、清き一票を投じる。
受賞者は一般視聴者(どなたでも参加できる)の人気投票で決まるが、
出演者も運営スタッフも一視聴者として投票できるシステムだ。

★最優秀賞=総合評価で一番得票数が多い作品
★優秀賞=次の3作品
★入賞=次の5作品
★エンターテイメント賞=エンターテイメント評価で一番得票数が多い作品

スッキリしない国際的昨今に、一筋の光明を与える44の希望。
webフェスの特集記事(パセオ7/20発売号)は編集部井口に任せ、
一匹狼アフィシオナードとして、降って湧いた特権を思う存分行使したい。

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2020年6月19日(金)その3969★本領発揮

引っ越し準備に後ろ髪を引かれながら(だからハゲる)、
今日のメインはパセオフラメンコ8月号追い込み。
興味深くおもろい特集を二本仕上げる。
来月から通常発行に戻すので、月末は引っ越し&入稿の暴挙。
ふつーはやらないが、幸い私は異常者だ。
さて、断酒は四日目。
もってこいの時刻に焼き鳥大吉を素通りする家路の激しい葛藤は、
ハムレットの苦悩に迫るものがある。
一方、写真のごとく二ヶ月前は大人しそうな坊ちゃんだった
暴れん坊将軍ロンはおめえ元気すぎるぞ!の毎日。
〝ロン〟とはあの「砂漠の狐」ロンメル将軍の暗示だったかと
ガックリ肩を落とす。

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2020年6月18日(木)その3969★絶妙なるバランス

機関車トーマスに現れるような、クラシックでのどかな風景に癒される。
イギリスの作曲家&リュート奏者、ジョン・ダウランド(1563~1626年)の
シンプルにして小粋な世界が、程よい鉄道映像に描かれる。
気の合う仲間とアンサンブルに興じた青春期がフラッシュバックする。
人と自然と文明と音楽の絶妙なるバランス。

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2020年6月18日(木)その3969★希望の結実

出演者のみなさん、ありがとう!
いましがた、エントリー作品すべて脳裏に焼き付けました。
この世界的ピンチの状況下、希望に充ちあふれるみなさんのチャレンジは、
すでにこの段階で実っています。
月刊パセオフラメンコ7/20発売号の巻頭カラー特集は、
このWEBフェスティバルで決まりです。
四月の緊急事態宣言の二日前に誕生した「Flamenco2030」プロジェクトチームが、
その日のうちに開催を決めたフェスティバル企画です。
あれから二ヶ月あまりで、あの日の希望が実現したことに
偉大なるフラメンコの底力を改めて感じます。
繰り返し感謝します、みなさんありがとう!  

      Flamenco2030 相談役
      月刊パセオフラメンコ編集長 小山雄二

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2020年6月17日(水)その3969★名手発見!

トラヴェルソの名手発見!
ロ短調の曲想と、音色・アーティキュレーションが
見事にひとつに溶け込んでいる。
今日からしばらく、朝バッハはこれだな。
珈琲、バナナにオレンジがお供。
すっかり家に溶け込んだロンがそばで何かを狙ってる。
今日の編集室は引越し準備パートⅡ、
溜め込んだ書類を整理し8割減量だ。
そして断酒二日目。

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2020年6月16日(火)その3971★曲が先か、話が先か?

人気売れっ子作家によるまさかの月刊パセオ連載『祝祭のアレグリアス』。
一回分の文章量が少なすぎる!との苦情が程よく殺到中。
話題の鳴神響一、幻冬舎文庫最新作をイッキに読む。

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読み始めると止まらなくなるので、事前準備は必須である。
主人公桜子の冴えた推理とスリリングな踏み込みが時を忘れさせる。
面白さは同様だが、全体に前作より彫りが深くなっている。
ドラマ化すればヒットは手堅い作品で、現代物だから制作費も問題ない。
映像にはパガニーニのカプリース24が音の華を添えることだろう。
この快感ミステリーには最良の選曲と想える。
ストーリーが先だったか、曲が先だったか、
こんどお会い出来たら一番にお聴きしてみよう。

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2020年6月16日(火)その3970★来週船出

今日は丸々一日、お引っ越し準備。
犬の手も借りたい状況だが、
運動会のつもりで汗をかこう。
新たな船出は来週末!

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2020年6月15日(月)その3969★ロン

ジェー去って一年半。
きのうわが家に犬がやってきた。
意外と大きくて毛がぼうぼうで
何だかハンソロの相棒みたいな奴だ。
なんとなく「ロン」と名づけた。

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2020年6月15日(月)その3968★朝バッハとバナナと珈琲

近ごろの朝バッハ
珈琲とバナナがもれなくセットで付いてくる。
さあ、今日も思い切り遊んでやろうか!

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2020年6月14日(日)その3967★フラメンコの未来

休む間もなき長丁場がひと段落した金曜真夜中に聴いた
スティング(フラジール)から、アンドレアス・ショル ⇒ ジョン・ダウランド ⇒
松尾芭蕉 ⇒ ドナルド・キーンを経て、エンリケ坂井へとつながった。
次号パセオ特集『立ち上がる復興サイト flamenco2030.com 』にも引用する
エンリケ坂井師の論文『フラメンコの未来』の抜粋だが、
この啓示がゆるやかに業界に浸透する頃までは何度でも、
まずは自分自身の脱皮成長のためにリピートしてみたい。
独りバトンはこの後エンリケ師から同郷の異端児西田昌市につながるのだが、
それは復活する月刊パセオフラメンコ次号で。
  
 ─────────
(前略・・・)
 そんな時、私をハッとさせたのが我が師ペリーコ(Ⅱ世)が言った言葉だ。
「私達はサンブラで正統なフラメンコをやってきた。
客は半分以上観光客だったがちゃんと聴いてくれ相手もしてくれた。
相手が誰でもこちらが誠意を持ってきちんと演れば伝わるんだ。
それにサンブラの経営者はフラメンコに対して見識を持った人だったから、
騒ぐ客がいればちゃんとカマレーロが注意して黙らせた。
サンブラはそういう店だったんだ」と。
 目から鱗とはこの事だった。
問題は商業主義という外から押し寄せるものではなく、
フラメンコに関わる者としての見識であり、ひとりひとりが良心に従って
最上のものを演るという内なる覚悟なのだと。
それこそが"諸刃の剣"と付き合う唯一の方法なのだろう。
(中略・・・)
 歌は世につれ、と昔の人は言ったが、どんなアートも時代の影響下にある。
昔の名人達のフラメンコが好きでも時は戻らないから、結局、
我々は先人の精神を受け継ぎ、自分の内なる声に耳を傾けて
アートに生きるしかないのだ。
 私の世代は戦後の貧しい時代から豊かさやカッコ良さに憧れて来た。
それは便利さ、手軽さの追求とも重なって、ひたすらそんな事に
エネルギーを費す時代になった時にいろいろ考えさせてくれたのは
ヒターノやスペイン人のフラメンコ達の生き様だ。
私はこのアート、そして人から生き方や精神を学んだ。
 今、名人の時代は終わったと言われる。
確かに歴史に残る巨匠達は絶滅したかに見えるが、
空白の後には必ず何かが生まれる事は他のジャンルでも同じで、
既にその芽は出て来ている。
 それは昔のものとは違ったものになるかも知れないが、
そこにフラメンコの精神があればそれで良いと思う。
 AIがいかに発達しようが、私は顔と個性の見える手ざわり感のあるアートが好きだ。
しかしもしAIがそれを作り出すなら、そこからも学ぼうと私は思う。
 プーロの精神はこれからも続き、それを中心にフラメンコは続いていくと信じている。
未来は決して暗くはないのだ。
混沌たる時代に光を放つのは、
フラメンコのように生命力豊かなアートなのだから。

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2020年6月14日(日)その3966★ふたつの回答

フラメンコの使徒エンリケ坂井さんのギターと言動に触れるたびに連想するのは、
日本を愛してくれたドナルド・キーンさんの親愛なる功績。
太平洋戦争中はアメリカ海軍の通訳官だった

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「俳句を理解できますか?」
日本人にそう問われるとき、
キーンさんは二通りの回答を用意していたという。

①「幼い頃から日本の文化の中で育った人でなければわからないでしょうね」
そう応えると、多くの日本人は我が意を得たりとばかりに喜ぶのだそうだ。

②「それなりに理解できます」と応えると、たちまち場はシラけ、
すぐに話題は切り替えられるそうである。

毎朝の知恵泉、東京新聞『筆洗』で知った話。
同邦として若干赤面だが、まあ、この程度の民族主義なら可愛いもんだわ。

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2020年6月14日(日)その3965★逆にね

古池や
蛙飛び込む
水の音
(松尾芭蕉)

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Old pond
Frogs jumped in
Sound of water.
(小泉八雲/Lafcadio Hearn訳)

The ancient pond
A frog leaps in
The sound of the water.
(ドナルド・キーン訳)

ここらへんは極く自然な感じ。
中には興味深く面白い英訳もある。
カエルからの視点、しかも池に飛び込む前の情景。

By an ancient pond   古い池で
a bullfrog sits on a rock  岩の上に座るウシガエル
waiting for Basho?    芭蕉を待ってる?
(スコット・アレクサンダー訳)

逆にね、
フラメンコのレトラ(歌詞)の
いろんな邦訳の可能性を感じたりして。

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2020年6月13日(土)その3964★あふれよ、わが涙

英国人ジョン・ダウランド作曲『あふれよ、わが涙』。
2006年に同郷のスティングがカヴァーして全世界的にヒット。
日本では1970年代にオランダ人ブリュッヘンの
リコーダー独奏(涙のパヴァーヌ)で広く知られるようになった。
深く透明なこの1996年録音、ドイツのアンドレアス・ショル(カウンターテナー)と
アンドレアス・マルティン(リュート)のセッションは、聴くほどに味わい深い。
作曲家&リュート奏者ダウランド(1563~1626)は
ヨーロッパで名声を博したのちイギリス王朝で活躍した。
諸国を旅するアーティスト、松尾芭蕉と同じくスパイ説がささやかれる。
何故かどちらもシンプルで彫りが深い。

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2020年6月12日(金)その3963★ことわざ辞典

 「人間バンジー塞翁が馬」
 またの名を、飛び込め青春!
(『パセオことわざ辞典』より)
 って、そんなワケねーだろ

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2020年6月11日(木)その3962★ウソ

「ウソも方便」
確かにそれによって救われる状況はある。
一方でウソはいつかバレるから悪いウソは止めるに限る。
さて、ウソをつくと何故かそれぞれのお国訛りが出るって、
うっ、そりゃ「ウソも方言」だっぺ。

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2020年6月10日(水)その3961★雪山バッハ

春の単独来日公演が流れた2CELLOSのルカ・スーリッチ。
もろスタジオ録音だか、この雪山の無伴奏バッハは実に見通しがいい、
まさしく快演だね!

尚、今年3月のルカ公演は来年1月に延期。
なるほど、こんな手もあるのか。
【振替公演日程】
2021年1月21日/東京国際フォーラムC [2020年3月30日・東京公演の振替]
2021年1月22日/住友生命いずみホール [3月31日・大阪公演の振替]
お手持ちのチケットは指定の振替公演日程にそのまま有効となります。
プレイガイドにて払い戻しも可です。

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2020年6月10日(水)その3960★チェリー・カプリース

スペイン留学中のバイレ練習生が活躍する
連続フラメンコ小説『祝祭のアレグリアス』。
月刊パセオフラメンコの超目玉連載である。
超売れっ子作家がパセオのために書き下ろしてくれる理由は、
実は彼が熱血アフィシオナードだから。

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その鳴神響一先生の幻冬舎文庫最新作は
令嬢弁護士シリーズ第二弾『チェリー・カプリース』で、
こんどの日曜午後イッキ読みの予定。
それにしても、パガニーニのあのカプリースがテーマとは、
音楽通でも知られる鳴神響一ならではの冴えた選択。
無伴奏ヴァイオリンの超絶技巧傑作だが、
最終曲24番はギター編曲でもよく弾かれる「主題と変奏」なので、
せめて鋭く美しい単旋律の主題だけでも弾けるようにと
若い頃ギターで猛練習したが、まったく歯が立たなかった。
まるで「主題も変奏」のような難しさである。
そこらへん、読む前から推理しておく必要を感じる(汗)

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2020年6月9日(火)その3959★イエイ

学べるうちは学び、
遊べるうちは遊び、
働けるうちは働く。
メメント・モリ、
日本の平均寿命の罠に陥ることなかれ、
自分の意志を自覚できるうちが私の寿命、
ムダな延命治療だけはどうか勘弁してくれと
ラストに明記し実印押して、
毎年恒例2020年65歳ヴァージョンの遺言完成。
遺影付きだぜ、イエイっ!

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2020年6月8日(月)その3958★記憶

「世界中がたいへんなことになる」

フラメンコの世界も例外ではない。
あらゆるフラメンコ教室は閉じられ、
楽しみにしていたライブや公演はすべて中止に、
それらを支える各種専門店も長期休業の憂き目に合う。
出口がまるで視えないのは愛好家や練習生も同様である。
ゴーストタウン化するフラメンコ界、
その甚大な被害や後遺症をちらり考えるだけで気が遠くなる。
多くの読者と広告主を失うパセオとて発行停止は時間の問題だろう。

「じっとしてても仕方ない、とにかく動いてみよう」
暗闇の中にも希望を見い出したい仲間たちが声を掛け合い、
緊急事態宣言の二日前の4月5日の晩、東高円寺スタジオ・マジョールに集結した。
タブラオ管理人・西田昌市、バイラオーラ鈴木眞澄、
パセオフラメンコ編集部・井口由美子、そして私のさしあたり四名。

「何から始めようか?」
実はその時すでに皆の考えは一致していた。
昨年のパセオ11月号で西田管理人が提唱した『フラメンコ未来構想』と、
それを受けて議論した今年4月号『ライター座談会/
ネット上のプラットフォーム構想』に、その具体的な青写真は描かれていた。
業界内の新旧の連携を高め、超党派による知恵と工夫と試行錯誤で
フラメンコ人口の絶対数を増やし続けるヴィジョン。
その遠大な構想を、フラメンコ界の早期復興のために前倒しで着手しよう!

ハンパではない人手と費用の問題があるので
早くとも2021年以降のスタートが皆の暗黙の了解だったが、
それをこの身動きの取りづらいパニックの最中に始めようというのだ。
今月の家賃支払いもままならぬ状況だというのに。
ともあれ親しい呑み会メンバーによるノンアルコール、
おにぎり片手の約一時間の議論は、そういう果敢な結論を導き出した。
「誰でも参加できる公共性」という全体コンセプトも瞬時に決まる・・・

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とまあ、こんな書き出しで始めるパセオ7月号(6月末発行)
巻頭特集『立ち上がる復興サイト flamenco2030.com 』。
我ながら下手クソな実録ものだが、
まあフラメンコ界復活黎明期の正確な記憶ということで、
ボケないうちにね。

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2020年6月8日(月)その3957★常と思えば

人の一生は重荷を負うて
遠き道を行くがごとし。
急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。
   
定期入れに忍ばせた家康メモを朝晩眺め、
そんなもんだよ人生はと、
無理やり気分をほぐした四十代。
あの頃セットのようによく聴いたエルガーのチェロ協奏曲
今はそれなりに明るく聞こえる不思議。

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2020年6月7日(日)その3956★時の運

善性とか悪性とか、人の本性が露骨に現れるご時世。
これもまた時の運だろう。
いい機会だからヘボな本性でも少し鍛え直すか、
みたいなスタンスに結局は落ち着く。

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2020年6月7日(日)その3955★統一の起点

信長~秀吉~家康の日本統一ラインは、
ここから生じるであろうことが感慨深い。

いよいよ本日20時。
戦力比は今川軍10に対し信長軍1。
負けるか勝つかオケハザマ
祝勝用シャンパンはすでに冷蔵庫。

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2020年6月6日(土)その3954★戦後ドサクサ

今日は在宅でパセオ特集原稿(立ち上がる flamenco2030.com )を仕上げる。
まるで野戦病院のような有り様だったこの春、
書きたい材料やエピソードが一杯あり過ぎて、
いかにバランスよく整理するかがポイントになりそう。

夕方には新潟の義兄と甥が久々の来訪、
うんと旨いものを食わせてやろう。
なんだか戦後ドサクサの喜怒哀楽を生きるような毎日だが、
昭和の映画のような奔放な活気も悪くない。

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2020年6月5日(金)その3953★効率

いい知らせとそうでない知らせが、毎日何度もほぼ交互に押し寄せる、
その目まぐるしさにすっかり慣れてきた今日この頃だが、
今月末には編集部の引っ越しが待ち構える。

JR中野南口のマルイ側、中野通りを五差路に向かって2分、
西武信金本店となりという好立地。
おとなり焼き鳥大吉から遠ざかるのが唯一難点だが、
ちょっと狭くなる分だけ家賃も下がる。
家から2分、郵便局も銀行も1分なのでぐっと移動効率が改善される。
引き続き残る問題はただひとつ、不良編集長の稼働効率の悪さのみである。

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2020年6月4日(木)その3952★束の間の贅沢

歌とギターの程よい大人のスウィング
お供はお決まりの安スコッチ。
はよ稼いでマッカランでも呑みてーが、
まあ、充分すぎる贅沢なひと時ではある。

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2020年6月3日(木)その3951★首の差で

「晩節を汚さず」

古今東西、晩節を汚すのがごく普通のことだから、
逆にこういう警句が生き残ったのだろう。
各方面まさかあの方が!という意外な本音が押し寄せたこの春のコロナブーム。
それらは他人に突っ込むヒマに、
「お前こそ大丈夫か?」とまずは自分に突っ込めと教える。

粋でスケベで果敢にチャレンジするガラ系オヤジが無性に懐かしい。
アル・パチーノ踊るタンゴ『Por una cabeza』は 競馬用語「首の差で」。
晩節もきっと本音やスケールの首の差なんだな。

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2020年6月3日(水)その3950★ある恋の物語

四半世紀ほど前のお話。
かつて月刊ラティーナや月刊パセオフラメンコの編集長を務めた
天才・高場将美と一度だけカラオケに行ったことがある。
あのころ三十ほども歳下の女性に熱愛中だった高場先生は
パンチョス『ある恋の物語~Historia de un amor』を何度も歌った。
年齢差を冷やかされるたびにマエストロは飄々と答えた。
「ははっ、おれは130まで生きるから、
 その頃には100になってる彼女との歳の差は、
 あまり気にならないと思うんだね」
歌詞冒頭にはっきり「マサミ」と発音される部分がある。
いま想えば、あれもマエストロの茶目っ気だったんだなあ。

23歳パブのギタリスト時代、この『ある恋』そして
『ベサメムーチョ』『キサスキサス』など、
原語・生ギターでパンチョスを歌いたい常連上客たちのリクエストに応えて、
その有名曲たちをギター1本の伴奏にアレンジして、
さらにハモりも担当して店の売上に貢献したあの頃が妙に懐かしい。
死期の迫る親父のベッド脇、耳とギターで必死にコピーしたパンチョス名曲、
時折かすれ声で『ある恋』を歌おうとする親父は根っからの音楽好きだった。

そのパブに突然893屋さんが50人ばかりご来店(えらい親分さんの葬式二次会)、
ヤジの乱舞の中、卒倒しそうになりながら
古賀メロディを延々弾きまくったシーンも忘れ難い(汗)。
腰を抜かして楽屋で青ざめる私を抱き抱えるようにして
ステージに運んだ清美は後にこう語った。
「死刑台に死刑囚を連れていく看守さんの気持ちがわかった」

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2020年6月2日(火)その3949★桶狭間

ひゃあ、うれしいわあ!
見よ、この勇姿っ!!!
こんどの日曜晩は外出禁止でござる。
           
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2020年6月1日(月)その3948★合い言葉

店の入り口で「山」と問えば、
奥のほうから「河」と応える。
東京都の要請通りの誠実営業なのだが、
後ろめたい風情が大好きな私は、禁酒法時代のムードに浸りつつ、
おとなり焼き鳥〝大吉〟入店時には必ず合い言葉を発したものだ。
一時は「国破れて」⇒「山河あり」などと
杜甫ホな漢詩バージョンも流行したことを昨日の事のように想い出すが、
それはつい先ほどの出来事であった。

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2020年6月1日(月)その3947★昔も今も

いよいよフラメンコのレッスンが全国的にスタートする。
都内タブラオの本格始動は7月の見込み。
何事もノーリスクというわけには行かないのは昔も今もいっしょ。

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しゃちょ日記バックナンバー2020年5月

2020年05月09日 | しゃちょ日記

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2020年5月31日(日)その3946★アドレナリン

三ヶ月におよぶドン引きの日々も小康を迎え、
久しぶりの晴れやか気分。
過ぎてみれば、死ぬ前にやりたかった仕事に
七割方着手できてることにゲラゲラ笑う。
アドレナリンおそるべし!

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2020年5月31日(日)その3945★暗いピンチも

例えは悪いが、パコのアルモライマ(ブレリア)みたいな世界観。
「暗いピンチも気持ち次第」。
そういう歓びをジャストミートするモーツァルト。

この半世紀で50種ほどは入手した四十番には
古くからいろんなタイプの名盤が目白押しだが、
ネルソンスのこの奇跡的快演
〝明るい希望〟という点で突出している。
全体に弱音主体のしなやかな躍動の中、
各フレーズに宿る生命力はその霊感や運動そのものを慈しみ楽しんでいる。
悲劇性ゆえに人気のこの曲で、こんなアプローチが可能だったとは!
芸術に終わりはなかった。

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2020年5月30日(土)その3944★大沼由紀の寄稿

緊急事態宣言の最中、
メールのやりとりの中で、ダメ元でお願いした原稿。
どんな時でも心に〝タメ〟を創ることのできる人
やってくれるじゃねーのと想う。

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2020年5月29日(金)その3943★ズバッと暗い

深川、あるいは王子界隈・・。
この週末は正月以来の大江戸散策、
昨日今日は完全引きこもりワークで時とチャンスを稼ぐ。
作業イメージは軸のある重低音、まあ、チェロだな。
これくらいズバッと暗いほうがいっそ仕事もはかどる。
フォーレのエレジー、1900年ころのオーケストラ伴奏初演はカザルス。
なるほどマエストロのあの入魂の唸り声が聞こえてくるようだ。
映像は〝2Cellos〟ルカ・スーリッチの冴えた快演。

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2020年5月28日(木)その3942★参考数値

今季インフルエンザ感染は7,280,000人、死亡7,000人(週刊新潮)
こたびのコロナウイルス感染は16,683人、死亡867人(5/28厚生労働省)

国内における基準の異なるアバウトな数字だが、
他粛ではなく、自粛にあたって参考にしている数値。

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2020年5月27日(水)その3941★オブリビオン

楽器の特性をフルに発揮する演奏。
イコールとは云えないまでも、特性とは〝魅力〟である。
彼女のギターは前時代的ロマンティックにも聞こえるし、
まさかの〝未来的希望〟だったりもする。

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2020年5月26日(火)その3940★カンテホンド的

すっきりしない解除宣言を聞きながらの偶然の発見。
レイ・チャールズ『If you go away』。
カンテホンド的ディープソング。

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2020年5月25日(月)その3939★委員長あいさつ

緊急事態宣言がほどける見込みのこの日。
パセオフラメンコ5/20発売号を臨時休刊としたので、
その調整を反映する来年2021年5/20発売号までの連載執筆を個々に再依頼する。
ちなみに現在の連載陣はパセオ史上最強である。(←自画自賛、いや自我爺さん)
毎号の特集記事については主に「新たにフラメンコ人口を増やす試み」
に焦点を合わせる方向。
足元を固める復興には市場全体の拡大も欠かせない。
緊急事態宣言の二日前に立ち上げを決めた flamenco2030.com がこの先繰り広げる
さまざまなボランティア試行の追跡・分析・応援が軸になる。
専門バカに陥らない全体バランスのセンスが鍵となるだろう。
6/20号ではflamanco2030の全体像を明示、
7/20号では急きょ企画された第一回フラメンコwebフェスティバルに密着する。
映像はwebフェス委員長・三枝雄輔のメッセージ、
日本語よりスペイン語のほうがうまいっ!(笑)

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2020年5月24日(日)その3938★チャンス到来

パニックは本性をあぶり出す。
この数ヶ月そこに現れるのは、
善悪というよりスケールの大小という印象。
自分自身の化けの皮や本音ヴィジョンの実態を知り、
必要とあらば軸の方から軌道修正するチャンスでもあるわけか(汗)

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2020年5月24日(日)その3937★矛盾

小さく控え目に勝つことを望む典型的小市民なのに、
いざ勝負!となると大きく負ける破滅性を全開にするタイプ。
主に羊年・おひつじ座・O型・江戸っ子などに多く見られる症状で、
いまのところ治療薬(馬鹿につける薬)は発見されてない。

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2020年5月23日(土)その3936★かつてのブーム

「かつてのフラメンコブームを俯瞰してもらえますか?」
flamenco2030.com の西田昌市管理人からの要請を受け、
朝めし前の30分でシンプルに俯瞰してみる。

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1985年の映画ガデス『カルメン』のロングランヒットを受け、
翌1986年にアントニオ・ガデス舞踊団初来日。
この質的量的大成功がそれまでフラメンコの一般的イメージ
「下賤なエロ」を「本格アート」に塗り替えました。
つまり、「フラメンコなんか習っちゃダメ」と娘たちに断言していた世のお母様方が、
回れ右して「あなた、フラメンコ習ったら?!」に激変したのです。
ここが日本のフラメンコの最大のターニングポイントです。
1992年のバブル崩壊。それまでのブランド物で外側を飾る風潮が一変し、
「もっと内側に力を」の時代を迎えます。
そのための有力習い事の筆頭がフラメンコで、
『ケイコとマナブ』で数年間その第一位をキープしました。
1996年、現役バイレ練習生である女優・山口智子さん(自立する魅力的女性像)が
『古畑任三郎』にゲスト出演、シリーズ最高視聴率をマークし、
1999年を右肩上がりの第一次ピークとするフラメンコブームに大貢献しました。

2020年コロナ以降がバブル崩壊後(1992年~)の「内面重視」をなぞるのであれば、
「フラメンコ再発見」現象は大いにあり得るでしょう。
そしてその縁の下の火付け役は「Flamenco2030」が最有力だと私は想います。

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2020年5月23日(土)その3935★哀れみたまえ

タモリ倶楽部も観ずに、ノンストップ9時間爆睡。
締切作業は明日に任せ、本日土曜は家の荷物整理。
不要な物は処分し、必要なものを活かす。
六年前の転居のときには半分以上整理し、あれからほとんど物を買ってないのに、
まだまだ不要なものがたくさんあることにびっくり。
いちばん不要なのはおれ自身であることに、どうか私が気づきませんよーに。

削ぎ落としても、削ぎ落としても、
削ぎ落とすほどに確かな希望の薫るバッハ。
哀れみたまえ』マタイ・パッションより。  

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2020年5月22日(金)その3934★残さずいただく

毎日が初チャレンジの連続なので、
まるで失敗の海を泳ぐような失意もあるが、
でっかい魚を頭から骨ごとバリバリ喰らうような
イメージで臨まないと前には進めない。
まあしかし、泣き言は後日の爆笑話にもつながるので、
残さずいただくに限るでござる。

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2020年5月22日(金)その3933★束の間の安堵

政府やメディアや自粛警察の怪奇な迷走に、
正直呆れ返ってる少数派は、
大阪府知事の正確で明快なジャッジに束の間の安堵。

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2020年5月21日(木)その3932★幸せは歩いて来ない

幸せは歩いて来ないが、しわ寄せは着実に歩いてくる。
現在は資金繰り申請と格闘しつつ、来月下旬発行のパセオの制作に全力投入中。
しわ寄せをバリバリ噛み砕く充実感こそが幸せではないか?と、
アドレナリンの海を遊泳中。
緊急事態宣言中に立ち上がったフラメンコ復興サイト https://flamenco2030.com/ の
実態に迫る最新特集は最終入稿時に書き下ろす。
その最初のアクションとなる第一回webフェスの授賞記事は、
7/4の審査結果発表(誰でも参加できる視聴者の選考投票)を受け、
素早く7/20発売号に掲載の段取りでござる。

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2020年5月20日(水)その3931★連勝記録

「夏の甲子園中止
自粛警察またしても快勝
どこまで続く連勝記録」
(by 非国民)

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2020年5月19日(火)その3930★予行演習

高度な専門性が抜群の成果を発揮することがある。
それでこそ専門家である。
同時に専門家は自分の専門領域をほぼ無意識的に守ろうとする。
そしてその「守り」の中に落とし穴がある。
過剰な防御は、時に全体の連携バランスを容赦なく破壊する。
価値ある専門性と稚拙な社会性をすべて呑み込む今回の政府の丸投げ戦法には、
まさしくそのような構図が視える。
のちの責任回避とトカゲの尻尾切りも明白である。

戦前・戦中、軍部政権とメディアと井戸端会議は仲良く自粛警察を形成し、
冷静な分析を「非国民」と称した。
およそその八十年後、毎日のニュースは筒井康隆的狂気に満ち溢れていて、
逆説的に存在した名作内の惨状をなぞるかのような現実が日夜続いている。
比較的好ましく感じていたキャスターやコメンターの懸命なドタバタ劇中劇は、
筒井ワールド・集団ヒステリーの正義地獄をリアルに体現している。

誰もが陥りやすい落とし穴。
「きみ、専門バカになるなよ」
昨晩書いた中沢先生の真意は、ご自身の心の盲点に対する自嘲、
もしくは自戒であったことにも気づく。
すでに半世紀、中沢先生の直言や筒井文学の普遍から
いまも離れずにいる理由も瞬時にわかった。
正気キープの予行演習だったのである。

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2020年5月18日(火)その3929★専門バカ

「きみ、専門バカになるなよ」

中沢先生は唐突にそう云った。
僕も空手四段だから、将棋四段の君にそれを云う資格があると思うんだ。
専門バカの16歳にはその真意がよく分からなかったが、
ここしばらくの丸投げ政治(責任転嫁戦法)の顛末から、
先生の伝えたかったことが身に沁みてわかる。

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2020年5月17日(日)その3928★作品の自立

深夜にふと想い出し、ググったらあった。
映画『歌え!ドミニク』は1966年アメリカの制作。
深夜のテレビで観たのはおそらく中高生のころで、
明るくひた向きなスクリーンヒロインへの初恋でもあった。
好ましい女性像が信心をもたらすことこそなかったものの、
それは明らかにバッハやギターに接近する布石となってくれた。
実話(ベルギーのドミニコ会修道院)ベースだが、悲劇的史実とのギャップは大きい。
「作品は作品として自立している」という判断が私の中でいっそう強まる。

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2020年5月17日(日)その3927★ピアノ版シャコンヌ

イッキに聴ける約16分のピアノ版シャコンヌ。
ブゾーニ編はグロテスクに陥りやすい難物だが、
しなやかなファンタジーに仕上げたグリモーのセンスが素晴らしい。
途中でオリジナル(ヴァイオリン)演奏を渇望しなかったブゾーニ版演奏
これが初めてかも。   
次の来日公演は何としても行かなきゃな。

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2020年5月16日(土)その3926★勝てば焼肉

勝てば焼肉タクシー、負ければ腹ぺこ徒歩帰り。
十代半ばの夜間ルーティンは、アマ四段以上プロ志望同士の
一局1000円の一手10秒将棋の連チャン。
元金調達は授業をサボる時給230円の肉体労働。
決断の速さはそこで鍛えられたものの、
決断の質には及ばなかったことが年々明白となる。
江戸っ子は早いのが取り柄、という迷信を信じた祟り。
まあ、手遅れながらも現状分析だけは
しっかりやっておこうと念じる質的初級者。
年々セザンヌが好きになる。

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2020年5月15日(金)その3925★復興プラン

月刊パセオフラメンコ 定期購読いただく皆さまへ
「パセオフラメンコ6月号休刊のお詫びと、この先の発行につきまして」
(※定期購読の皆様には同文をおとつい郵送いたしました)

いつも月刊パセオを定期購読いただき、誠にありがとうございます。
さて、この春のコロナショックの影響は、フラメンコの世界にも甚大な被害
(教室・タブラオの閉鎖、各種フラメンコ店の休業、劇場公演の中止など)
をもたらしつつあります。
こうした状況の中、編集部は月刊パセオフラメンコを1号だけ発行を休止し、
その間に業界有志とともにフラメンコ復興サイト『flamenco2030』を立ち上げ、
復興をめざすフラメンコ界に活力をもたらすサイトの始動を優先させていただきました。
これによってパセオを定期購読いただく方々にたいへんご迷惑をおかけすることになりました。
まことに申し訳ございません。
この先につきましては、前述の通りパセオを1号だけ(5/20発売予定だった6月号)
を休刊させていただき、この次の7月号を6/25~30に発行いたします。
そしてその翌月(8月号)からは通常発行(毎月20日発売)に戻すメドも、
たったいましがた立ったところです。
休刊となる1号分(5/20発売予定だった号)につきましては、
後ろ倒しでそれぞれ1号分の購読期間を延長させていただくことで調整させていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、なにとぞご了承くださいますようお願いいたします。
年間定期購読(計12号分)、および半年定期購読(計6号分)の場合も同様に、
後ろ倒しで1号分延長させていただきます。
今回の危機をバネとしながら、いっそう月刊パセオフラメンコを成長させてまいります。
この先もどうぞよろしくお願いいたします。

2020年5月13日
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月刊パセオフラメンコ編集長
株式会社パセオ代表取締役 小山雄二
〒164-0001 東京都中野区中野3-3-6
TEL.03-6382-4611 FAX.03-6382-4613
koyama@paseo-flamenco.com
http://www.paseo-flamenco.com/


P.S.
☆以下は先週5/7に立ち上げましたフラメンコ復興サイト
『Flamenco2030』の創設宣言です。
緊急事態宣言発令の前々夜に創設を決め、
国内外のアフィシオナード約20名の尽力によって、
そのおよそ1か月後にスタートいたしました。
一度お気軽にお立ち寄りいただければ幸いです。(https://flamenco2030.com/

2020年春。人類にとっても、世界のフラメンコ界にとっても大きすぎるピンチを迎え、
未だ終わりは見えません。
そんな状況ではありますが、少しでも前に進もうと、
日本のフラメンコ界全体が親しい連携をもって公共性の高いネットメディアを共有し、
鎮静中・鎮静後の業界立て直しを準備してゆくために、急ぎフラメンコ世界の
スピーディな復興を目指すサイト『フラメンコ2030』を立ち上げました。
サイト名は、十年先(2030年)のフラメンコ界の明るい未来をイメージして命名しました。
危機感を募らせた有志5名の連携によってどうやら立ち上げることができましたが、
未来に向けて様々な立場におられるアフィシオナードの皆様のご協働を仰ぎながら、
フラメンコ界復興のための実質的な発信基地として育てていただければと思っています。
辛い中でこそ見えてくるものもあります。
人との繋がりや、今だからこそ活きるアイデア。
『Flamenco2030』では、そういったものを今までよりも強く意識し、大切にして、
苦境からの復活、そして明るい未来へと繋げていきたい。そう願っています。
皆それぞれ困難となった本業を抱えながらの、まったく新しいチャレンジなので、
特に当初は至らぬ点を多く生じさせるであろう失礼をあらかじめお詫びいたします。
しばらくは手弁当のボランティア運営となるチームですが、フ
ラメンコ界の英知を集結させながら、実質的具体的な成果を上げるべく邁進いたします。
とり急ぎ、スタッフそれぞれの任務が過重にならぬよう、
ご自宅にてご協働いただける方を募ります。
本部までご一報いただければ幸いです。
この急場プロジェクトの活動成果がフラメンコ界の未来創りに
直結することを願いながら作業を進めてまいります。
  『Flamenco2030』創設プロジェクトスタッフ一同

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2020年5月15日(金)その3924★情報整理

①経済活動が止まり、すでに苦しい人は多少のリスクは引き受け一刻も早く再開したいし、
②それほど苦しくない人は安全を最重視し自粛の延長を望む。
これは置かれた境遇の違いで当然異なる。

③何をおいてもさしあたり感染拡大を封じ込みたい、
あるいは、
④やがて来る第二波に備える集団免疫を得るために社会活動を再開させたい。
決定的な正解を世界中が見い出せない以上、ここも考え方が分かれて当然。

私の本音と思考は①④だが、②③を否定することは出来ない。
昨日の首相の判断と大阪府知事の判断の違いは何か?
首相は医療専門家の見解を最重視し、
府知事は社会経済活動再開を前提に医療専門家にアドバイスを乞う、
というスタンスの違いがある。
と、今朝の情報整理はここまで。

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2020年5月14日(木)その3923★あぶり出し

開くか、閉ざすか、バランスか?
憑かれたような開き過ぎや閉ざし過ぎはちょっと痛いが、
その場しのぎのバランスは後が怖い。

人や物事のさまざまな〝本質〟が、唐突にあぶり出される日々が続く。
がっくり肩を落とすことも有るにはあるが、
さしあたり、うれしいことのほうが多い。
化けの皮は剥がれ、内なる誠意のにじみ出るシーズンなのかも。

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2020年5月13日(水)その3922★メメント・モリ

memento mori(死を想え)。
  
〝メメント・モリ〟を否応なく突きつけられるこの数ヶ月。
初期のピークは収まりつつあるが、過去データを読めば、
これにて完了というわけでもなさそうだ。

「死ぬ前にやっておきたいことは何か?」
この命題にじっくり腰を据えて向き合うには適した時期だった。
その種蒔きに着手できたのは不幸中の幸いであり、
そのため丸一ヶ月本業をサボったのは幸い中の不幸だった。
「しあわせは歩いて来ない」と云うが「しわ寄せ」は順調に歩いてくる。
まあしかし、今日も天気よし。
死を想うことと生を過ごすことが溶け込み合うような五月晴れ。

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2020年5月12日(火)その3921★昔も今も

「一石二鳥」が裏目に出ることもあれば、
無策がゆえに「一石二十鳥」が実現することもある。
こうした構造は古今東西ほとんど変わっちゃいないように想える。
今のところ有力そうなキーワードは「無私」だが、
他にもまだまだ有りそうだ。

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2020年5月11日(月)その3920★旧式都電タイプ

運転免許の返納、マイナンバーカードの申請、各種生命保険と医療保険の切り替え、
厚生年金の手続き、小規模事業主年金の満期手続き、私物の断捨離、
加えて各種支援策への申請手続き等々。
面倒臭いものはいっぺんに処理したい性向のひつじ年・ひつじ座・O型の65歳なので、
この春はまるで息つくヒマもないお祭り騒ぎだったが、
この手の凡人は守りに入ったらおしまいなのである。
flamenco2030.com』 もどうやら第二段階(←第百段階まである汗)に入り、
ようやくぼちぼち本業に没頭できる。
まあしかし、危機感から生じるエネルギーを活かさぬ手は無いなと実感。
今日からまた旧式都電のイメージでガタンゴトンと出発進行。

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2020年5月10日(日)その3919★花も実もある

flamenco2030.com』初のzoom呑み会。

日曜夜20時~22時半。
初対面の多いテレビ会議だが、稀に見るいいミーティングだった。
フラメンコの会合でこの36年間、このような建設的バトルは見たことがない。
参加のみなさん、長時間ほんとうにおつかれさました、ありがとう!

最大の収穫は『未来を創るアイデア広場』の初期ネタ拾いだった。
視点の多様さと各提案の深さにもろ睡眠不足の眼が醒めた。
これらの明示はアフィシオナードの注目を集める第一歩であり、
それは業界の復興改善の第一歩だ。
凄いメンバーが集まったことに驚きと歓びが交錯する。
あらゆる意見に否定形を用いなかった西田管理人のリーダーシップに
最上級の敬意を表すのは、それが実に難しいことだからだ。

初回なので自己紹介もあり長時間(2時間半)だったのは仕方ない。
次回からはトータル90分以内をめざそう。
1発言1分以内ルールは極めて有効だ。
事前議題と持ち時間(1分以内)意識を明確にすることで、
花も実もある90分ミーティングは可能であり、
こうしたメンバーならばそれは容易だ。

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2020年5月10日(日)その3918★縁のバランス

残り少ない髪を半年ぶりにカットし、久々に本業に取り組む日曜午後。
日本時間20時からは『Flamenco2030』のお仲間たちと初の国際zoom呑み会。
有志募集で初めて知り合った精鋭たちも多数参加なので展開が楽しみ。
古くからの縁は人生終盤にしみじみとした味わいをもたらすが、
新しい縁は刺激と冒険と成長とをもりもり促す。

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2020年5月9日(土)その3917★変装

きのうマイナンバーカードを取得。
写真をみれば見覚えのある下品なおっさんがうっすら笑っている。
これでよくトムクルーズと自称できるものだ(汗)
そんなこんなで、今晩21時より映画ミッションインポッシブル2015年版。

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2020年5月9日(土)その3916★免許返納

36年ものあいだ無事故無違反のゴールドドライバーだったが、
このたび運転免許をめでたく返納した。
命がいくつあっても足りないような運転だったので、
36年前のパセオ創刊と同時にクルマは止めたのだ。
また、私の運転技術を知る運転者を交通事故から守るため、
私は気配りを忘れることがなかった。

「おいっ、疲れたろ、運転代わろうか?」
「うおっ、眠気が覚めたぜっ!!!(汗」

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2020年5月10日(日)その3918★縁のバランス

残り少ない髪を半年ぶりにカットし、久々に本業に取り組む日曜午後。
日本時間20時からは『Flamenco2030』のお仲間たちと初の国際zoom呑み会。
有志募集で初めて知り合った精鋭たちも多数参加なので展開が楽しみ。
古くからの縁は人生終盤にしみじみとした味わいをもたらすが、
新しい縁は刺激と冒険と成長とをもりもり促す。

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2020年5月9日(土)その3917★変装

きのうマイナンバーカードを取得。
写真をみれば見覚えのある下品なおっさんがうっすら笑っている。
これでよくトムクルーズと自称できるものだ(汗)
そんなこんなで、今晩21時より映画ミッションインポッシブル2015年版。

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2020年5月9日(土)その3916★免許返納

36年ものあいだ無事故無違反のゴールドドライバーだったが、
このたび運転免許をめでたく返納した。
命がいくつあっても足りないような運転だったので、
36年前のパセオ創刊と同時にクルマは止めたのだ。
また、私の運転技術を知る運転者を交通事故から守るため、
私は気配りを忘れることがなかった。

「おいっ、疲れたろ、運転代わろうか?」
「うおっ、眠気が覚めたぜっ!!!(汗」

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2020年5月8日(金)その3915★ゆるやかな連携

きのう立ち上げとなった『Flamenco2030』。
いまトップ画面をしみじみ眺めている。
最初の決起集会(東高円寺マジョール)は緊急事態宣言の二日前の4月5日、
おにぎり片手にわずか1時間で方向性(誰でも参加できる公共性)が決まった。
あれからまだひと月だが、もう遠い昔のことのようなワンシーン。

広報ディレクター鈴木眞澄さんのトップ挨拶画像が効いている。
webフェスの佐藤浩希さん、三枝雄輔さんの画像もしかり。
そしていま現在は、若手精鋭裏方のインフラ作業が
ぐんぐん進化していて胸のすく想いだ。
未来ヴィジョンを共有する表方・裏方の連携、そして新旧世代の連携、
さらにそれぞれの得意領域の連携など、こうしたコントラストの
相互信頼に基づくゆるやかな連携こそが
『Flamenco2030』のポテンシャルをより豊かにすることを実感している。
   
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2020年5月8日(金)その3914★最優秀賞の副賞!

居眠りしてる間に、こんなビッグニュースが決まっていた(汗)。
(↓)大和田画伯、そして西田管理人、ありがとう!!!

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フラメンコWebフェスティバル ニュース♪】
『第1回フラメンコWebフェスティバル』最優秀賞の副賞は、
画家・大和田いずみさんの描く、受賞者の方の肖像イラストです!(お写真から)
本日、大和田いずみさんが、大賞の副賞に受賞者の方の
肖像イラストを描くことを快諾してくださいました。

副賞はその他にも、フラメンコの復興への願いを込めて、
多くの協賛各社の方からご提供いただいています。
そういったこともひとつの楽しみとして、ぜひエントリーしてみてください!
受付けを開始して、すでに多くの方からお問い合わせ、お申込みいただきました。
ありがとうございます!
引き続き、6/12(金)まで受付けいたします。(先着100名様)
ご応募お待ちしています!    
Webフェスティバル参加要項/協賛各社はこちら!

大和田いずみさんプロフィール/油彩画家。ヨーロッパ、NYでの活動を経て、
故郷神奈川にてアトリエを構え、日々制作、個展、ライブペイント等多彩に活動。
フランス、ル・サロン、サロン・ドートンヌ入賞等受賞多数。
パセオ表紙、連載でも活躍中。
CAFフラメンココンクール・ファイナリストのバイラオーラ。

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2020年5月7日(木)その3913★フーガの行方

切実だが安手なトランプゲームに熱中し、またしても迷走期に入ったアメリカだが、
異人種異文化の協働が逞しいファンタジーを形成した時代もあった。
このバッハ映像からもそんなノスタルジーがにじみ出る。
ストコフ先生の大時代的でズタボロなアンサンブルだが、共感度は妙に髙い。

多くは全体主義が苦手だろうし、〝世界をリードする〟消去法的選択は、
それでもアメリカなのか、それとも欧州連合なのか、あるいは国際・・・などと、
ぼんやり想う水割りタイムの小フーガだが、
これもまたリアルタイムを生きる味わいの一環としよう。

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2020年5月7日(木)その3912★創設宣言

Flamenco2030、その第一歩

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2020年5月7日(木)その3911★本日立ち上げ

Flamenco2030

当初の目標通り、本日0507立ち上げとなりました。
十年後(2030年)の目標達成を「100」とするなら、
今日はその「1」としてのスタートです。
その伸びしろの大きさは無限であり、
すべて伸びしろと云っても過言ではありません(汗)。
観どころ読みどころも満載ですが、突っ込みどころも満載です!

20名の現場ボランティアスタッフのみなさん、
まるで野戦病院のようなこの一か月を、逞しい連携をもって、
よくぞ立ち上げてくださいました。

アフィシオナードの皆さま、
フラメンコ界の復興を願う、この急場プロジェクトの活動成果が、
フラメンコ界の未来創りに直結することを願いながら作業を継続してまいります。

★『Flamenco2030』創設プロジェクトスタッフ (五十音順)
井口由美子(パセオフラメンコ編集部)
石井拓人(アフィシオナード/ライター)
大和田いずみ(洋画家/フラメンコ舞踊家)
景山綾子(シンガポール在住アフィシオナード)
川島郁美(フラメンコ舞踊家)
久保田晴菜(フラメンコ舞踊家)
小林卯月紀(アフィシオナード)
小山雄二(株式会社パセオ代表取締役)
三枝雄輔(フラメンコ舞踊家)
佐藤浩希(アルテイソレラ主宰)
志風恭子(フラメンコジャーナリスト/通訳)
鈴木眞澄(フラメンコ舞踊家)
高橋実奈(スタジオ・マジョール)
タマラ(フラメンコ舞踊家)
西田昌市(タブラオ管理人)
野口久子(フラメンコ舞踊家)
萩森琴美(編集ボランティア)
堀慎二郎(ミルフラ!運営者)
村松多加代(ガルロチ/ソニア・ジョーンズ オーナー)
望月素子(フラメンコ教室&ステージ制作事務)
(本部メールアドレス)flamenco2030@gmail.com

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2020年5月6日(水)その3910★哀しみと癒しを源点

曲はピアソラ(忘却)、チェロはハウザー。
近ごろ偏愛する演奏映像
その、なんと云うか、この哀しみと癒しを源点に、あせらずあわてず、
できることからコツコツやってゆけばよろしい、という静謐な心持ちとなる。

早めに切り上げ、風呂とめしをすませ、ピアソラにどっぷり浸かる。
いよいよ明日00時、新規サイト『Flamenco2030』の立ち上げ。
8時半より本格的キンカツ(資金繰り)に突入、金曜からはパセオ制作再開!

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2020年5月6日(水)その3909★起点と人材

本音で踏み込んだ対談や座談会はやっとくもんだと、つくづく思う。
事が起こったとき、そこでの議論がそのまま対策行動の起点となってくれるから。
その時すでに解決ヴィジョンとそれを共有できる人材が揃っている。

座談会 (1).png

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2020年5月5日(火)その3908★おにぎり片手に

フラメンコ復興のポータルサイト立ち上げも、いよいよ大詰め。
西田昌市管理人のダイナミックなリーダーシップ、
そして20名あまりの若き即戦力ボランティアの献身は、
浮き世の荒波を超越する感がある。
唯一爺さんのわしゃ、付いてゆくのに精一杯(汗)

元々のきっかけはパセオ誌上の『しゃちょ対談(ゲスト:西田昌市)』。
実現には数年かかると思ったが、わずか一ヶ月で立ち上げ目前。
緊急事態宣言発令の中、東高円寺マジョールにて、
おにぎり片手に4名でスタートした決起集会がすでに懐かしい。

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2020年5月3日(日)その3907★面影橋から

東京にただひとつの都電、荒川線『面影橋』駅は神田川沿いにあり、
もうひとつ先が終点『早稲田』だ。
撮ったのは二十年くらい前、パセオ編集部が面影橋近く(高田馬場)にあった頃、
企画立案と称しては(うそ)、こんなのどかな光景をちょくちょく眺めに来たものだ。
終わりなき迷路にあって、このささやかな慰めは活力の源だったかもしれない。

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昔も今もちんちん電車のマイペースな走りっぷりには粋な品格さえ漂う。
都電大好き症には年々拍車がかかり、いまも彼らがこんな風に毎日毎日頼もしく、
沿線の人々のお役に立ってることを想像するだけで心が躍る。
次回往復の旅(早稲田⇔三ノ輪)は明けて六月だな。
雑司が谷、王子、梶原、町屋あたりの風情が好きだが、
三ノ輪名物〝都電珈琲〟も楽しみ!

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2020年5月2日(土)その3906★Yujiつながり

今日土曜は明るいうちから寝貯めして、明日からの連チャンに備える。
五月中はハード続きだが、六月にはわずかながら光明やら休養やらを見い出せるはず。
まあ駄目ならダメでその時はそのとき。

さて、近ごろやたらと多いYujiつながり。
揺るがぬヴィジョンを共有し、局面を柔らかにほぐしながら、
逞しい解決に向かうイメージの編曲・演奏
オルガン原曲(バッハ)のテーマは、あきれるほどに強靭で懐かしい。

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2020年5月2日(土)その3905★年々似てくる

根性なしゆえ、通勤ラッシュ回避のためにいまの職種を選んだフシもある。
歩いて通う仕事場と、家路途中のなじみの呑み屋。
実質かなりハードな職務も笑って許容できる環境ではある。
故郷の懐かしいおじさんたち(多くは職人さん)に年々似てくる。
哀しいような嬉しいような昭和のそよ風はアジの干物の匂いがする。

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2020年5月1日(金)その3904★ほんの数秒

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暗く長いトンネルのような気分と、明るい春の陽射しの
奇妙なコントラストに、少しずつ慣れてきた。
ふと、なぜか幼いころ地下鉄が好きだったことを想い出す。
丸の内線の御茶ノ水あたり、乗っていても眺めていても、
地上に顔を出すほんの数秒の明るい光景には希少な興奮があった。
大学に入ったころ、ハードなバイトに疲れ、乗ったり眺めたり、
半日過ごしたこともあった。
あれは視えない未来に対する、希望の象徴だったのかもしれない。
作者不明だが、いい絵描くなあ。

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