新たな旅に出るときはいつだって胸が高鳴るんだ。
2017年春、僕は船に乗り大海原へ出航することを決意した。
これまでの暮らしに何一つ不満はなかったが、平和であるがゆえの単調な毎日に
僕の胸の中にある思い出のビターチョコが削られていく感覚を覚えていた。
「このままじゃだめだ」牙を削がれ、以前の狂気が見え隠れしてた僕ではない新しい僕に
一体何が成せるのだろうか?
否。この航海は昔の僕に出会う旅である。
初めて乗る船に期待と不安を抱きながら操作を確かめる「うん、悪くない」
こいつとはうまくやっていけそうだ。佐藤号と名付けよう。
「ナンピンいっぱーい!」9月、これまで順調だった航海に変化が訪れる。嵐だ。
断続的に打ちつける波はまるで鋭利な刃物のようだ。神経を研ぎ澄ませて慎重に
操船しなければ、喉元を掻っ切られてしまう。
この感覚を研ぎ澄ますことが僕にとって不可欠で、過ぎ去った嵐の後に見る景色が
いつもより穏やかに見えるのは、僕が以前の僕を取り戻しつつあるからだろう。
ただ、これまで何度も嵐に遭遇したが、今回の嵐はどうも様子が違う。
長いのだ。いつまでたっても嵐は収まらない。2カ月間耐えてきた僕の精神状態は限界に
達しようとしていた。「オイショー!!」佐藤号が悲鳴をあげている。
僕は2択を迫られていた。このまま佐藤号と心中するか、それとも佐藤号を捨てて逃げるか。
11月9日、苦渋の決断の末、僕は後者を選んだ。その数時間後、僕が逃げるのを待ってた
かのように嵐はおさまった。目の前に空しく浮かぶ佐藤号・・
「もう旅に出るのはやめよう」その夜、僕は夜食のラ王を食べながら誓ったんだ(終)
要約)楽天証券に1000入れた先物口座が追加入金を経て-1200でフィニッシュ。。
2017年春、僕は船に乗り大海原へ出航することを決意した。
これまでの暮らしに何一つ不満はなかったが、平和であるがゆえの単調な毎日に
僕の胸の中にある思い出のビターチョコが削られていく感覚を覚えていた。
「このままじゃだめだ」牙を削がれ、以前の狂気が見え隠れしてた僕ではない新しい僕に
一体何が成せるのだろうか?
否。この航海は昔の僕に出会う旅である。
初めて乗る船に期待と不安を抱きながら操作を確かめる「うん、悪くない」
こいつとはうまくやっていけそうだ。佐藤号と名付けよう。
「ナンピンいっぱーい!」9月、これまで順調だった航海に変化が訪れる。嵐だ。
断続的に打ちつける波はまるで鋭利な刃物のようだ。神経を研ぎ澄ませて慎重に
操船しなければ、喉元を掻っ切られてしまう。
この感覚を研ぎ澄ますことが僕にとって不可欠で、過ぎ去った嵐の後に見る景色が
いつもより穏やかに見えるのは、僕が以前の僕を取り戻しつつあるからだろう。
ただ、これまで何度も嵐に遭遇したが、今回の嵐はどうも様子が違う。
長いのだ。いつまでたっても嵐は収まらない。2カ月間耐えてきた僕の精神状態は限界に
達しようとしていた。「オイショー!!」佐藤号が悲鳴をあげている。
僕は2択を迫られていた。このまま佐藤号と心中するか、それとも佐藤号を捨てて逃げるか。
11月9日、苦渋の決断の末、僕は後者を選んだ。その数時間後、僕が逃げるのを待ってた
かのように嵐はおさまった。目の前に空しく浮かぶ佐藤号・・
「もう旅に出るのはやめよう」その夜、僕は夜食のラ王を食べながら誓ったんだ(終)
要約)楽天証券に1000入れた先物口座が追加入金を経て-1200でフィニッシュ。。