Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

夏の衣装も準備しておく

2024-05-01 | 料理
メーデー前の買い物を済ませた。思っていたように混んではいなかったが、若干違う顔があった。洗濯屋からシャツも回収してきたので、次の衣装を考えるだけだ。週末はまたぐずぐずした天気になるようで、完全な夏服とはいかないだろう。

六月の避難計画も徐々に決まってきたが、又不明なところがある。なによりも車を出せる時刻などが確定するのは直前で、どのような交通規制が行われるのかが分からない。日曜日にも清掃車が入ったりして動かせる筈だが、午前中だけとなる。夜はバーゼルに向かうので、途中をどこで過すのかなどを考える。

美術館などを訪問してもいいのだが、妙に疲れるので、シュヴァルツヴァルトの二時間程の友人のところに出かけてもいいかと思う。昼飯を早めに摂って、標高の高めのところで二三時間歩いてから下っていくのも良いかもしれない。

当初の予定では、スイスとの国境のアパートで三泊してまだ見物をしたことのないラインの滝やまたはそこからスイスアルプスの高峰に日帰りしたりも考えていた。三泊260ユーロでのアパートメントなので気持ちよく過ごす計画だった。しかしその次の週に動くことになってきたので、そちらを一泊だけに傾いてきた。宿も数日以内にキャンセルしないといけないと思っている。その代わりのバーゼル近郊の宿一泊は65ユーロのアパートメントなので、少々の夜食と朝食だけ持って行けば事足りる。特にお昼にしっかり食しておけばよい。キャンセルは直前まで効くのでもう一泊必要な時は考えればよいだろう。

その前の週にナーヘでの試飲会があり、一週間明けて土曜日にバーデンバーデンがあり、その前の週に南ワイン街道での試飲会があってクロンベルクとなっている。抑々五月はアウトドーアも忙しかったものだからシュヴェツィンゲンの音楽祭などに通っている時間も無かったのである。靴を磨いて片付けておいたところなのだが直ぐに履くことになりそうである。

シュヴェツィンゲンは結構な庭園なので、そのウィングの左右だけでも駐車場を替える方が砂利道や石畳などを長く歩いて靴を傷める必要がない。今回は久しぶりのロココ劇場なので、そこの横の庭から出れる筈で、そちらの方に駐車した方が都合がいいかもしれない。少し遠回りになるのだが、アウトバーンをホッケンハイム経由で走った方が53kmを40分で早く着く。日曜であるからマンハイムを経由してもあまり変わらない筈だが、ラインの橋が閉鎖されたりしている限り仕方がない。木曜日でも燃料を安く入れておきたい。

それよりも来週の試飲会の前に靴のマーケットで平素の靴を探してこようかと思っている。現時点では使えるのだが中敷きに穴が開いてきているので時間の問題かもしれない。冬物の内履き秋には必要になるのだが、どこで出かけるかが問題だ。今年はルツェルンが早めに始まりその後がないので秋の試飲会に行けないようなことはない。

アスパラガスの屑を前回の様に炒めて食そうかと思ったが、そこに人が並んでいたので止めた。まだ暫くはシーズンであり、暖かくなってきた時にでもサラダにでもしようかとも思う。



参照:
色々とお試しの季節 2024-04-08 | 生活
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新調する前に充電池を

2024-04-30 | 生活
ワイン祭り避難で二枚のティケットを購入した。使えれば60ユーロだから交通費宿泊費に比べれば安いものだ。それでもそこまで行くには何かイヴェントがないことには動機付けも出来ない。逆に双方とも避難中のお慰みだから態々出かけるだけでさもなければそんな遠くまで行く価値のあるものではない。どちらかと言えば会場の音響とかそういうものを確かめて来たいという感じである。

勿論ミュンヘンまで車を走らせればいつものお買い物もしてくる。無駄足には絶対できないという感じである。こういう場合も現在の車を大破させずに立ち往生させずに記念撮影も無しに大事に走らせて行って戻って来ることが最大の目標である。そうなれば決して高価な旅行とはならない。今日時点で走行距離は二十八万八千三百七十三キロであるからまだ一万二千キロほどは未だ乗りたい。

髭剃りを新調しようと書いた。詳しく調べるとそこで売っているリチウム電池で現在使っている髭剃りも動きそうなのが分かった。早速交換が容易に可能なのかを調べてみた。全く問題がなく綺麗に開けられて、パナソニックが少なくともエンドユーザにはとても良心的な会社だと分かった。防水機構なので勿論公式には奨めてはいないのだが、あまり大きな問題になる機構にはなっていない。

替え電池はないのだが、新調する前の今試して見る価値があると思って敢行した。電池を外すと放電するのか、フル充電してあった筈だが一旦電源が入らないようになったが、通常の様に充電モードにすると再び電源が入るようになった。

さてここで再び充電してみる。これでそれ以前同様か、それともそれ以下かより充電量が上がるのか試してみなければ分からない。通常ならばリチウムの限界だと思うのでどこかで充電できなくなる筈だ。そうなれば新しい充電池に交換すれば以前の様に一週間以上は使えるようになるかもしれない。

替え電池が容易に入手可能か、海外からの輸入に頼らなければいけないかは分からないが、今後のことを考えれば新調するにしてもとてもよい試金石となるだろう。これで再びフル充電で長持ちするようになれば充電池を購入して何時か交換すれば新調する必要もなくなる。

何も変わらなければ新しい電池を早速入手して、試してみる。新品の様に使えるようになれば、新調するにしても予備が出来る。慌てて新調する前提が無くなる。当該のリチウム電池は日本では678円なのだが、こちらでは廉くても送料込み10ユーロ程で20ユーロ近くまでするようだ。

暫く使ってみると同時により安い使える電池を探して試してみなければいけないだろう。それで新調を伸ばせるかどうかが定まってくると思う。

車でもなんでもそうだが、最後の最後まで使い切れるような製品がなによりも自然に優しく資源の無駄にならないので購入者の使用者の心が安らぐ。



参照:
月末調整の発注計画 2024-02-23 | 生活
揉み上げの恐怖に克つ 2014-12-28 | 生活
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カメレオンの美学的審美

2024-04-29 | 文化一般
先にオーディオについて考察した。今度はオプティカルナ面である。車両の色について感想を聞いて、この色がいいとかの異なる意見を聞くと調べざるを得ない。現時点ではまだ変更は問題がない。しかしボディーの色は結構生産工程では同じ色を集めて流すだろうから早めに決定すべきものだろう。カロッセリーの色塗りは骸骨をクレーンで釣ってプールに浸けて一気に流していく。早く乾いてある程度溜まってくるとシャーシと合わせてバンドに乗るだろう。それが幾つどの時点で貯めっているかで大まかな時期が決まるだろう。

さて今回の発注では無料で選択可能な色は8色あって、その内2色はメタリックが入らない。そして、スタイリングによっては色合いがとても合うというのがメタリックが入らない単色グレーとなっていて、特別価格を取っている。

実は現在の車を発注するときには当時のF1での活躍のシルヴァーがとても売れていて、日本における白と同じぐらいに出ていた。しかし、どう見てもとたん塗りの色で薄っぺらい印象が強かったので黄味が入ったシルヴァーをそれだけの特別価格で選択した。それゆえに最初から少しの傷でも気になって、修理するとなると面倒で高価なことになったのである。即ち小さな傷は修理できなかった。そして錆が出てくるようになればもうどうでもいいことになった。その投資額は確かに特別感でそれだけ見合ったのだが、それゆえに気になるという欠点もあったのだ。

テストカーでYouTubeなどでよくみられるのはアルパイングレーという単色で特に星の無いスポーツカータイプのフェースの黒色に合うということが根拠になっているようで、確かにコンビネーションがよい。しかしメタルが入っていないのに追加価格を要求しているという事は特別な配色で原料も高いのかもしれない。それでも時間が経つと色褪せた感じになってくるのは避けられない筈だ。追加価格でもなくてもそれを選択したかどうかは疑わしい。
Mercedes E-Klasse (2023): Ein weiterer Schritt in Richtung Perfektion | AUTO ZEITUNG

Fahrbericht: Auf eine neue E-Klasse mit Technik und Motor


先ほど上げた写真もメタリックが入っているからこそ森の新緑を反射して微妙な色合いになっている。それどころか、前の記事の写真ではワイン地所で太陽の光を受けてテールランプに沢山の星を輝かせていた。単色の場合には太陽の光以外にそれだけの変化は期待できないであろう。若干カメレオン的な面があって、本当にそうならば、これだけハイテクのテクノロジーが集まった車輛に最もマッチすることになる。所謂アクティヴセーフィティなどの環境の情報を受けての柔軟な反応性を色彩として示す。

音楽における指揮者に関して述べているように今や独自の色を示して自身の特徴を示すことには現代には不似合いなのである。まさしくこれは工業デザイン的にも美学的な考察ともなる。

如何に外界の環境からの情報を反映させるか、それに尽きる。つまり従来の趣向や判断基準では的外れになるという事にも成りかねないことを示している。その意味からここ数年の乗用車のデザインなどにはとても違和感を感じてきたのだが、その美学的な背景が漸く認識できて来た。

今回のコンフィギュレーションの仕方にデザインへの高度な審美眼が表されるのではないかと期待している。恐らく間違いはしていないと思う。
2024 Mercedes E Class NEW | Full E450 Drive Review Interior Exterior Sound

Digitale Weltpremiere der neuen Mercedes-Benz E-Klasse




参照:
オーディオ的考察の叩き台 2024-04-27 | 音
空気羽根で床を上げる 2024-04-25 | テクニック
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リアルタイムの可能性

2024-04-28 | 雑感
陽が陰るとやはり結構寒い。気温の変化で風邪を引きそうになる。結構疲れが出る。

我が市のワイン祭り避難計画である。中々定まらない。今年は出かける予定があったのだが、延期になりそうなので、急遽そこに計画を入れる。

二週間連続してあるので、週末一回は完全に避難したい。走行距離はあまり伸ばしたくないのだが、全体で1500kmぐらいになるだろうか。

新車が入るまでに決まっているのは、ルツェルン往復とかを含めて更に3000kmぐらいとすると、5000km以上は間違いない。但し最終的に三十万キロに至るかどうかという所だろう。そこまで動いてくれれば万々歳だ。

来週はシュヴェツィンゲンの音楽祭でのリゲティの13楽器の為の協奏曲を聴く予定である。幸い資料も見つけたので少しでもお勉強出来る筈だ。演奏回数は1970年以来結構な数になっているようだが、聴いた覚えがあまりない。

先日映像のリアルタイムテロップの可能性を探していた。アンドロイドで手元のヴィデオの映画にテロップを入れたいと思った。特にフランス映画の場合は字が付いていると切っ掛けと全体の構文が分かりやすくなるので聴き取れるようになる。オペラでもあることなのだが、フランス語の場合はそういう場合が多い。成程英語でも後ろに伸びる場合そのアクセントなどとの関係で構文が分からなくなる時がある。普通のドイツ語でも副文の繋がり方などが音声としてすんなりと流れるようになるには結構時間が掛かった。要するにアーティキュレーションの問題なのだろう。

それで、アンドロイドではヴァージョン11から容易にスイッチを入れれるようになったのだが、現在使っている7ではアプリケーションを組み合わせないと駄目なので使いにくい。しかし、字幕なしにテロップだけで映画をどんどん観れるようになると語学力は断然身につくと思っている。

新車が入ればどうしてもアップルテレフォンも購入するのだが、アンドロイドのタブレットも車で使いやすくなるので、その辺りも考慮して、更に今後も車中でノイズキャンセラーで音楽を聴くことも考えて、後継機にも目を付けておきたい。

コーヒー豆の不作を話しを聞いていたが、やはりダルマイヤーのプロドーモも前回開けた袋から減量に気が付いた。掲示は其の儘で、なにか塊のようになっていたので製造上のミスかと思ったが、続けて少ないことを確認。重さは計っていないので分からないが、そこは上手に調整しているかもしれない。

そして最新のパッケージは色違いのものがあって、愈々減量を少しづつ変えてきているのかとも思っている。味さえそこそこならば同性安売りでしか買わないので構わないのだが、余りに表示と違うようなら何らかの苦情をしないといけないと思っている。



参照:
スーパーで新鮮な出会い 2008-07-29 | 料理
内部からSDカードに移動 2024-02-21 | 雑感
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オーディオ的考察の叩き台

2024-04-27 | 
土曜日の午後から暖かくなる。零度近くから二桁を一挙に通り越して摂氏二十度に至りそうだ。陽射しが出たら走っておきたい。洗濯日和になるだろうか。

音のことをもう少し考えてみたい。車両の走行のそれを防音グラスで遮断するとどうしてもマスキングされてノイズキャンセラーのような不思議な音になると書いた。その件をもう少し考察する。先ずは、高級自動車メーカーが音作りをしているというのは一般的に認知されていると思うが、するとこの場合まず最初に風切り音とタイヤの走行音とエンジン音を下げる一方絶対留意しているのは緊急車両のサイレン等への配慮に違いない。その領域で聞き落とさない周波数域は通るようにしている筈だ。

周波数域で360Hzから630Hzの嬰へから嬰レ間の基音が大切なのだろう。風切り音は高く4kHzから16kHzとして、車のエンジンの回転は分で1200から6000のようなとすると秒で20Hzから100Hzが基音になる。タイヤは7Hzから35Hz。

これだけ見れば、サイレンの域を空けるとやはりエンジン音の倍音成分は可也出そうである。

今回試乗した車の防音グラス仕様には4Dシステムというオーディオセットが使われていて、運転席の椅子の中にも振動を出すスピーカが埋め込まれているらしい。印象としてはやはり上には綺麗に抜けないオーディオだと感じた。理由はやはり風切り音を抑えるための変調があるのではないかと思った。

マイバッハなどの上級機種では室内のつまり外界からの騒音をそこにマスキングをかけるように逆位相の音を流せばそれで相殺されるように所謂ノイズリダクションになっている様だ。

このシステムはまだまだ総合的な完成への一コマになっているのだろう。騒音だけでなく楽音自体も弄らなけならないとなると可也難しい。

なるほど窓を閉めた車を走行中に小鳥の鳴き声などを取り分け聞いているのではないが、自然の外界の環境音は窓で遮断された中での作られた環境を作っている。そこから窓を開けた状態で、自車の路面からの走行音やエンジン音などが混ざる音には慣れていて、窓を閉めてのそれもそれほど違和感がないのと、ある周波数域を抑えた室内音との差は大きい。

更に電気モーターには歩行者保護の為に音が付けられて、そしてエンジン音との間で廻り方にも千差万別の相違がある。

最大の問題としてサンルーフの風切り音が取り分け喧しく感じたのもまさしくそうした特別な音響条件の影響があったからだろう。同時にオットーエンジンの排気音にはスポーツ音というのが記されていて、要するに遮音はただ空気を密閉するというだけに留まらない。音響工学的な考察においてもとても奥が深いテクノロジーである。



参照:
空気羽根で床を上げる 2024-04-25 | テクニック
祭りの喧噪もなんのその 2018-06-10 | 音
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星が輝くのは何処?

2024-04-26 | テクニック
車を発注しておいた。まだ自分自身としては情報が把握できていない。あれだけ複雑な近代的な乗り物となるとマイスターでも把握できているのは修理できる場所だけだろう。現在乗っている車でも電気的な特性もエンジンのコントロールを中心によく分からないところがまだある。オットーエンジンでも燃料噴射などが電子制御になってからは機械だけでは分からなくなって来ていた。それがハイブリッドとなるとその関係だけでも段階があり、制御する必要が生じる。

日本でもライセンス生産されている同じ九速のギアーも複雑で、同じ機構でもどのように使いこなすかだけでノウハウが生じる。そこにアクティヴセーフなどのセンサーとその情報処理、更に自動運転における確率論による制御ととんでもなく複雑で、自動車も大型飛行機に近づいてきている。そこでモデュール製造へと様々な部品が組み合わせれることでその最終的な調整と使い方に膨大なノウハウが投下される。

そうなると乗用車でもその価値を厳格に吟味できる車のエンジニア―もそんなに多くはない。製品主任の話しが既にここで採り上げたヴィデオにあるが、その辺りだろうか。だからここまでお勉強する顧客も少ないのだろう。実際に試乗記やその他の情報を見ても車両のコンセプトからしっかり書き起こしているのは少なくともネットでは見つかり難い。

例えば一番分かりやすいのは、このEクラスをビジネスクラスとしていて、その中でのスタイリングであるようだ。既にSクラス以外はフロントの星のエンブレムが外されて行って、その中で今回の一つのスタイリングラインだけにその星が残された。個人的には最早デザイン的にこのスタイリングではと思うのだが、やはりその方がオフィシャルらしいという考え方もあるようだ。

メルセデスの開発がシームレスのクラス別けやモデル更新にあって、最後のオットーモーターをどのように載せるかが、このシリーズの最終目標で、同時に全自動運転への橋渡しともなっている。使用者もそのコンセプトやら機構に徐々に慣れて行かないと一挙にということにはなかなか成れないと思う。

そうした意味からもどの仕様が開発の中心で、それとは別に営業的な狙いも分かる。ライヴァルのBMWとこのクラスの売り上げ数で勝敗が決まるところがあって、どうもレヴューのヴィデオなどを見る限り勝敗は決まっているのではなかろうか。

個人的には4 輪駆動と最後のハイブリッドは譲れなかった。サンルーフと空気羽根と夜光デジタルプロジェクターライトは必要であったので、余分に革シートと合わせて11000ユーロ程を余分に支払うことになった。

二三週間で製造工程の中に組み込まれて、何時ごろの製造になるかが知らされる。それまでに細かなオプションなどを再度洗いこんで、不必要なものを除いて必要なものを絞り込んでの変更は全く問題がなさそうだ。結構大変な作業であるが注文生産させる限りはどうしてもそこまで拘らないと意味がない。会社の方もそうしたお客さんは代々と顧客になっての関係になるので、特に支店などはそういう顧客を沢山持つことで利益率が上がる。
New E300 Hybrid - The Most SOLID Mercedes Benz they make!

Mercedes E-Klasse (W214) Test/Review | Enttäuschende Entwicklung oder neue Maßstäbe gesetzt?




参照:
空気羽根で床を上げる 2024-04-25 | テクニック
これ以上にはない車 2024-03-09 | 雑感
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空気羽根で床を上げる

2024-04-25 | テクニック
一月に続いて二回目の試乗をした。全く同じ車なのだが、異なるのは冬タイヤが夏タイヤになったことで乗り心地が変わった。可也ハードになっていた。タイヤも扁平の薄いのがついていたのでポルシェ911ほどにしっかりしていた。成程新聞に椅子も含めて固く感じたけど長旅に最高だったと賞賛していたものと殆ど同じだ。

勿論走行音も変わったので、エンジン音はあまり気にならなくなった。マスキングであろう。そして、防音グラスが作る遮音はICEのそれのようである意味ノイズキャンセラーイヤフォーンのような感じである。実際にマイバッハ―とSクラスはノイズキャンセラーシステムになっているという事だ。逆にそれは静けさもあっても不自然感があって、そこでタイヤ音などが響くと喧しく感じたという事らしい。

発注しようと思っているのはスタイリングが異なるのでそのガラスが付いていないので、そのコンセプトをネットで検索してみないといけない。ヴィデオで録れば分かるように全く静かという事ではないので如何に自然なサウンド作りが為されているかの方が重要である。上の遮音グラスとサラウンドシステムが組み合わさっているが、自分が使っているイヤフォーンからのような細かな音が聴ける訳ではないので必要がない。

そして何よりも感動したのは、空気羽根での車高調整の価値である。実は森の中で転回しようと思うと、バックで木も何もないのに警報が鳴った。態々下りて確かめると地面が盛り上がっていた。即ち車体の地上高が足りなくなって来ていたのだろう。これはと思って浮かすのを試してみた。コムプレッサーでプシュと息を吐く。そして改めていつものところの溝を通ってみたら今の車よりも安全に通過できた。要するに高速でも飛ばせて山道も走れる車となる。そして羽根がとても良くて更に車内が揺れない。3000ユーロ程のオプション価格で、フォイール付きの冬タイヤ一組よりも安いのである。憧れの空気羽根がこれだけ使えるとなると感激である。これで後輪操舵操舵付きの四輪駆動が完璧に駆動する。

四輪駆動の高能力の車は燃費が悪かったので今迄乗れなかったのだが、ハイブリッドでそれが解決した。そして駐車もカメラの合成俯瞰映像などで解決した。今迄のそれとは大分異なる。もう一つ最後に助手席に乗ってデモンストレーションして貰った自動駐車装置も完璧だった。

一番の問題はサンルーフの風切り音で、これはBMWやポルシェと比較してけたたましく喧しい。後部にスモークグラスを入れても天井から光が入って押さえつけられた感じがないので決して悪い感じはしないだろう。一寸した教会のような若しくは磯崎新の自然光の使い方のようでとても良い。

こうなれば現在の車が壊れる迄に、そして車検切れ四カ月以内に乗り換えたい。どうせ車を買わなければいけないのだから、少々高価になるが無駄なく使える車輛に投資するしかないであろう。

ザルツブルクのオペラが引けてから帰宅する迄の気持ちはもうあまりないのだが、日曜日の20時に車庫出し出来るぐらいの演奏会ならば四時間少々で帰って来れると思う。更に渋滞に巻き込まれてもほとんど無意識でストップアンドゴーで走れるようで、あまり疲れずに長い距離を走れるようになるのではないか。



参照:
新モデルの車を試乗 2024-01-11 | 雑感
これ以上にはない車 2024-03-09 | 雑感
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食事の質よりも水分摂取

2024-04-24 | 生活
べルリナーフィルハーモニカーの新シーズンのプログラムが発表された。個人的に興味があったのは米国ツアーとマーラーフェスティヴァルツアーなどのツアー類で、本拠地でのそれは可也薄く、先に発表されていたベルリンのフェスティヴァルにしてもリームの「インシュリフト」のみでとても保守的なプログラムである。新曲もコロナで初演が流れたスランカの曲でその後に「田園」などが続くことで内容が知れる。

復活祭も第九と「蝶々さん」で全く刺激がない。恐らく全く異なったことを考えているのだろう。エンゲル指揮の予定がまだ出ていないので分からないが、ベルリンの方に行く機会はないだろう。

それ以外には夏のツアーの続きのプロムスでは「我が祖国」にシューマンの協奏曲のおまけがついている。そして米国ツアーではハーンを独奏にベルリンから始めるのかと思ったら、出来上がっているところに現地で乗るだけになっている。これも想定外だった。

それでも既に決まっている5回の演奏会と3回のオペラ以外に3回の演奏会には出かけることになりそうである。このシーズンは13回の演奏会に3回のオペラだったので5回の演奏会分は減る。

指揮者ペトレンコの仕事の内容も若干変わって来ていて緩くなっている感じがあって、その登場回数は変わらないでもアウトプットは明らかに少なくなっている。恐らくその次のザルツブルクの準備が忙しくなってくるのだろう。

摂氏10度近くあるので裸で走ったら震えた。それでも陽射しがある所でも最早何かを羽織るつもりはない。一般的にアープリルヴェッターと寒の戻りのようなものがあるが、今年は復活祭が早く、四月には順調に暑くなっていたので、この寒気は激しい。つまり復活祭過ぎても雪が降ったりするのは驚かないが、これだけ強い陽射しで気温が低いのはあまり経験したことがない。山の上とかではまた湿気も異なる。恐らく何十年に一度程度のことだと思う。

なるほど復活祭後もヒーターが欲しくなることはあるだろうが、陽射しを一杯入れて一切切ってあるので足元の冷え方が尋常ではなくなり、膝掛が必要になった。夜間は昼間の太陽光の赤外線でベットカヴァー無しに丸まって就寝可能だ。しかし、冬迄着ないと思っていたジャージのパジャマに再び袖を通すことになった。食事も以前ならば健康の為にと控えていた分も夜食してエネルギーを蓄える。太らない様に運動量を上げることを考えなければいけない。

紅茶や煎茶のお陰で最近は水分の摂取が少し変わってきている。コーヒーの量は減らしていないが、寒くなってくると暖かい飲み物が欲しくなって沸かして淹れる習慣が付いた。これで少し変わったのはお通じではないかと思う。尿の方はそれほど酷くはならない一方、排便の状況が改善した。走ることで補っていたのだが、食事の質よりも水分の適切な摂取量の影響が多そうだと感じる。夜中にもそれによって目が覚めることがないのも快調である。



参照:
未解決か眼精疲労 2024-04-16 | 生活
訪れた夜尿症の朝 2020-06-26 | 生活
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史上最強の映像制作楽劇

2024-04-22 | マスメディア批評
土曜日の第一回ARDオペラ中継は素晴らしい船出だった。ある程度の予想は立てていたのだろうが、ここまでの中継録音になるとは企画者も考えていなかっただろう。今迄ラディオで様々なラディオ中継を聴いてきて、そしてエアーチェックと称して、今でも手元に沢山のカセットテープがある。しかし何回も繰り返してリフェレンス録音となるようなものは殆どない。音質の問題もあるのだが、映像がないので聴いていられないというのも少なくない。また映像は面倒だから殆ど観ない。

だから先日購入した「マスカラーデ」も音だけ出してその演奏内容を確認することになる。流石に舞台を二度も観ているので、視覚は記憶で補える。そしてその音が修正も加えて近接マイクで捉えていることから、本当に素晴らしい愉楽でさえある。そしてエンゲル指揮がいい仕事をしていることを確認して大満足なのである。

その意味から今回の放送の復活祭の中継録音も三回の訪問でその視覚で補えるだけでなくて、どの夜にどこがどのようにというのは朧気乍ら記憶されている。だから余計に今回のマイクによる収録が成功していることがよく分かった。逆に知り過ぎていて、又楽譜でチェックはしていないので判断が付きかねるが、今回の録音は修正はされているものの劇場実況録音としては金字塔の出来となっている。

ホールの音響もくまなく捉えられていて、もう少し容量が大きければ世界最高の音響になっていただろう、それが録音から再体験可能となっている。この音響は横長扇型のザルツブルクでは不可能なので、記録に捉えられたことになる。

そして番組では、この新たな番組企画の紹介に続いて、イゾルデ役などと違い長く歌っていたエレクトラ役を最後に歌う主役のニナ・シュテムメに初日の翌日インタヴューをしている。その前にまさしく彼女の頂点の歌声であった初日のモノローグを特別に流した。これで、この中継録音も制作録画の音声もこの初日を中心に編集されることが確証された。つまり予定通り3月26日二回目公演は映像の為の晩だった。音楽的には一番弱かったが、最終日31日に最終修正されることで素材が揃った。

初日のフィナーレの拍手までが其の儘で、部分的に修正されていたのだろうが、詳しくは調べてみないと分からない。他の歌手の出来の凸凹の修正があるのもそれ故だが、全体的に画期的な映像制作になる。

これだけ感動させる中継録音を聴くのは初めてで、フィナーレなどはその時と同じぐらいに興奮する。更に適当に編集されているので、弱いところが無く一気に最後まで引き付けられた。この映像制作は、リヒャルト・シュトラウスの楽劇のそれを越えて、史上最強のものになりそうで、一夜を潰して丁寧に撮ったライヴヴィデオがどのように繋げられるかを期待したい。

昨年の「影のない女」の様にその舞台を含めての大成果ではなかったが、今回のそれは聴覚だけでも視覚だけでもとんでもなく素晴らしい制作となった。こうしたものが、ヴィーンでの演奏会キャンセルに関して書いたが、決して商業主義的な目的で制作されるものではないという事に改めて注意を喚起したい。



参照:
究極の表現主義芸術実践 2024-03-24 | 音
聖金曜日からの不信感 2024-03-31 | 暦
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ドラマの世界の独立性

2024-04-21 | 文化一般
寒い、山では雪になるようだ。激しいものではないが、ワイン街道でも雹が降る。寒いとは思いながらも雨が上がったので朝から一っ走りする。冬の上着をもう一度着るのは嫌なので裸で走る。陽射しがあると暖かいが、影に入ると秋である。風が吹くと震える。

収穫されるワインに与える影響はなんとも言いかねるが、影響を受ける筈だ。車中のラディオが独公共放送網のオペラ中継番組第一弾に今復活祭にバーデンバーデン祝祭劇場で収録された新制作「エレクトラ」が20時からSWR2をキー局に放送されるとアナウンスしていた。

録画は編集制作されて秋に放送されることは知っていたのだが、ラディオ放送に関しては確信はなかった。その理由に初日にはマイクが入っていなかったように思えたからである。例えば昨年の「影のない女」の中継録音は最終日が生中継され、映像は他日の録音と編集された。今回はカメラは二日間しか入っていなかったので、総稽古時の素材などからも編集されて、音声に付けて制作される。

つまり今回の放送録音はその映像制作の基礎になるものである編集済みである筈だ。しかし、バイエルンの放送協会のサイトには初日の録音となっている。実際はよく分からないが、三日間の特徴は分かっているので、本当に初日の編集無しものであれば、主役のニナ・シュテムメの熱唱とそしてフィナーレの盛り上げ方で分かる筈だ。聴いてのお楽しみとなる。

なによりもマイクでの収録で、実際の視覚でのテキストの理解度をどのように補っているのかなど興味深い点も多い。特に今回は奈落から出てベルリンで舞台上で演奏されたものは一様に喧し過ぎると批判されていたので、全くそのようなことはなかった祝祭劇場での録音も決定版としてとても重要になる。

少なくともあれだけの大規模な管弦楽団を精密に演奏させて、尚且つ声が通るように演奏された例は歴史上ない筈で、昨年の「影のない女」以上に上演の規範となる録音となるだろう。

作曲家のアシスタントの様なこともしていた指揮者のベームがいつものように正確に回顧しながら発していた言葉は、リヒャルト・シュトラウスの楽劇において歌詞が通って理解できることが最大の目的であるというようなことで、その見識はこの作曲家の楽劇が舞台に架かる限りされる限り微動だにしない金科玉条なのである。

そして劇音楽というのは劇場空間という前提があって創作されている。そこに芝居があって劇空間が初めて現出される。

コロナ期間に多くの人が改めてあれほど迄に独立した世界を描いていた音楽も演奏行為という事では聴衆無しには中々成立しないことを身を以て体験したのだが、音楽劇場においてはそこになければ音楽形式ともならないような大きなドラマテュルギーが発生する。



参照:
無意識下の文化的支配 2024-04-04 | 文化一般
音響のドラマテュルギー 2024-04-01 | 音
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時代の耳への観想

2024-04-20 | 
承前)テクノによるリズムやその感覚が述べられて、その時代のそれへの観想がある。つまり古楽においてのその奏法の研究は重要だとして、それでも作曲家が望んでいたその響きは実際に今日の耳に正しく響くかという問いかけである。これは音楽のドラマテュルギーとしてのクライマックスやアンチクライマックスのその弧の描き方等への俯瞰的な認識とも繋がる。

その実例として最近ベルリンのフィルハーモニーで演奏された「ドイツェスレクイエム」が原典主義で演奏されたのを聴いてのエンゲルの感想は、如何に演奏実践的に立派でもその演奏はその大きな空間には全く不十分だったと語っている。調べるとバルターザー楽団の演奏会のようで。同じモルティエ―門下であるが、恐らく正当な批判なのだろう。ヘンゲルブロックはフランクフルトで最初からよく知っている指揮者であり、そのやり方はよく分かっている

エンゲル自身は言及していないのだが、そこで音楽劇場のドラマテュルギーがこれまた大きな指針となるという重要なファクターがその脳裏にあったに違いない。それゆえにハース作三部作が人類の遺産ともなるという我々の主張もなり立つ。

それに関連してマイニンゲン版のブラームスツィクルスの成功から、もし会えるとしたらブラームスに質問したいとして、ルバートの使い方とヴィヴラートの掛け方をヨアヒムのそれを以って教えて貰いたいと話す。ブラームスの演奏実践に方々から関心がもたれているのはなにも偶然ではない。同時に教養もあって分かっているヨアヒムとはブラームスの協奏曲で共演したいと、ブラームスの録音を研究した結果からも語る。

ブラームス交響曲四番は上海でペトレンコ指揮で再び演奏されるが、5月にはエンゲル指揮でクラングフォールムヴィーンが新しい音楽を北京の音楽院で披露するようだ。それもこれも歴史の中での考察と実践であることに変わりない。

また知られざる作品として、2014年にフランクフルトで大成功したご当地作曲家テレマン作「オルフェリウス」の通奏低音の現代的な書き換えを自身で行ったそのテクノ的推進力、また「マスケラーデ」が好評ブルーレイ化されたニールセンの交響曲、ヴェバーでも「オベロン」など、またアルノ・リュッカー著250人の女性作曲家から新たな出合いなどを語る。

今回のインタヴューで何故エンゲル指揮の音楽劇場はバカ受けしてや演奏会も広い層へと一様に訴えかけるかの秘密が明かされたような気がする。幸いにも指揮者はホームワークで勉強する時間が持てて、素晴らしい家族と一緒にいる時間があり、東海へとヨットで水路を抜けて出れるベルリンでの生活を語り、スイスではないので冬のスキーだけが出来ないとそのライフスタイルを明かす。

年齢からしてここ十年程の活躍が今後の全てであるだろうから、やれることを全てやっておいて欲しい。ペルゴレージの名も出てきているのでまた何かやってくれそうで、クラシックなコンサートも面白そうなものが期待できる。(終わり)



参照:
痛みを分かち合う芸術 2022-05-27 | 音
歴史的に優位な音楽語法 2022-07-07 | 音
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拒絶する強い意志

2024-04-19 | 雑感
ここ暫く寒い。薄着のせいだが厚着には戻れない。陽射しの有無で温度差が激しい。裸で走っても、陽が陰ると急激に冷えて来た。パラパラと来たと思っていると下り来てから、雹が降った。車の椅子に積もった。どうしても展葉している葡萄への影響が心配になる。

四月で真夏は屡あるのだが、これだけ冷えるのは珍しい。洗濯をしないでおいておいたセーターを着ることになるとは、先週まではTシャツにショーツで暮らそうかと思っていたので殆ど失望だ。なによりも疲れが出るのがいたい。

暖かいものでも食して赤ワインでも飲んでとは思う。入浴もしたいところだが一度も入らなかった3月もそれ程使用量が減っていない。3.2㎥と昨年よりも33%少ないが、同程度の家庭の倍以上である。風呂が原因でないとするとシャワーの使用量が違うことと、厨房でのお湯の使い方でしかない。食洗機を使えば殆ど使わないのは当然だが、電気料金とかを考えてどれほどお得になるのか。なるほど食器の数が多ければ絶対有利であるが、知れているのでどうだろう。

その一方ヒーターは完全に切っていたので、61,3kWhと昨年から82%減少していて、少なくともこの冬は昨年よりも少なくなったであろう。この花冷えで冷えることを考えれば陽射しが出てきた頃なのでそれほど寒くは感じなかった。平均所帯280,6kWhとの差はこのところの光熱費の上昇を吸収できたと思う。問題はお湯の方が高くつけば総合してそれほど変わらないということになるかもしれない。

ワイン祭りの避難が問題になっている。どのようにするかがまだ定まらない。本年は出かけるところはあって宿も抑えられそうなのだが、費用とか走行距離とか日数が問題になる。色々と判断することがあって面倒である。

洗濯を出しておいた。次のお出かけは再来週なのでまだ余裕はある。来週の試飲会はどうしようかと考えている。

地元放送交響楽団の次期常任指揮者ロートが手兵のレシエクレを振るのだが、全然売れていない。前途多難である。以前のSWF放饗とは客層も違うという事だろう。良い席を確保してあるのでリゲティの13管楽器ぐらいは勉強しておきたい。次の音楽会である。それまでに片付けることが多々あり頭もいたい。

キリル・ペトレンコがヴィーンの定期と楽友協会演奏会をキャンセルしたということでホッとした。理由はウニテル社が映像制作をもくろんでいる様だったからで、もしそれが実現するとペトレンコがノイヤースコンツェルトに登場するのは目前で、そうなるとメディアに操られるようになって、活動は芸術から商業へと変わる。それはないと思っていたが、前日にキャンセルという事だった。金曜日に備えてカメラを入れ出したので分かったのだろう。恐らく抜き打ちのようなやり方のヴィーナーフィルハーモニカーとの信頼関係に亀裂が入ると思う。夏のザルツブルク登場を待ち構えていたが、これで当分そこでオペラを振ることもなくなり、同じようにウニテルとバイエルン放送協会との共同制作オファーを蹴ったバイロイト音楽祭復帰の方が早まったと思われる。



参照:
清濁併せ飲むのか支配人 2022-01-27 | マスメディア批評
あれこれ存立危機事態 2015-07-14 | 歴史・時事
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ブーレーズの死へグルーヴ

2024-04-18 | 
承前)新しい音楽への認識を問われ、具体的な例が挙げられる。指揮者エンゲルの学生時の論文として、同時代の音楽と新しい音楽へのテーマもあったようで、自然な音楽「小さな夜の音楽」として、メシアンでの例からそもそもは天井と地上を結ぶ使者の鳥の歌自体が抑々調性音楽ではなくて、オーヴァートーンなどの自然がそもそもの人類の音楽だったと考える。

バーゼルでは首席指揮者として、最初の四年間の計画として1950年以前の音楽は取り上げないとした。その背景には、アドルノなどの軍楽のアンチとしてそうした明晰さが疎まれたその戦後の反動期を排除するとなる。

しかし同時に昨今の特にアメリカなどで作曲されているネオロマンやネオクラシックなどをやるぐらいならブルックナーやそのものバロックを聴いていればいいのだと言明。これを聴くと流石に僕のお友達だと嬉しくなる。

そして音楽市場での興行のふがいなさを嘆く。つまりエンゲル自身が指揮してシュトッツガルトの「アシジの聖フランシスコ」で街中を巻き込んでの公演などは新制作「魔弾の射手」ではあり得ないことで、ベルリンのテムペルホーフでの「メデューサの筏」での追加公演など、真面に上演する時のその興行的な価値を証明しているとぶちあげる。

それでもベルリンなどではユロウスキーが興味深いプログラムを放送交響楽団で行っていたりと各々にはあるのだが、まだまだ駄目だと批判。ユロウスキーも熱心にエンゲル指揮の公演に来てアシスタントに講釈しているぐらいなので、もう一つの手兵放送交響楽団に客演で呼んで欲しいものだ。

そこで、20世紀の新しい音楽への持論を展開する。つまり、その世紀はリズム的な魅力的な展開があまりなかったとするのである。ストラヴィンスキーにはそれがあったが、その後の12音楽でも更にトータルセリアルになると最早音色にしか興味がなかったとなる。ブーレーズは死んだである。

しかしその後のポップスの展開に見るようにリズム的な否パルスによるドライヴがグルーヴ感こそが大きな魅力になる為に、どうしても音楽が堅苦しく感じられるようになったというのである。

当然のことながらバーゼルでの10年にかけて育って来た良質の定期会員層へ広い帯域でのプログラムを提供する一方なにも大衆を動員するという意味ではなく、難しい音楽つまり新たな音への耳を拓く音楽を提供する。態々遠くから駆けつけてくれる人がいる - 私のことでしょうか。

上の理由からヴェルトミュラーの作品などは素晴らしいと語る。そうした音楽の推進力で以って、手応えのある音楽も受ける可能性があるのだという。それを作曲家にも幾らかは考えて欲しいという言い方をしている。確かにあそこまでの初演魔になって仕舞うとそこまで言う資格はある。(続く



参照:
音楽劇場的な熱狂とは 2023-06-29 | 音
長短調性システムの解放 2023-09-23 | 音
エントロピー制御の作曲 2023-12-26 | 音
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退屈だった古典曲カセット

2024-04-17 | 
ティテュス・エンゲルがインスタグラムを出していた。音楽誌ロンドでのインタヴュ―の紹介である。

家庭で音楽が流されることが多く、父親が沢山のカセットを持っていて、ヴィーナークラシック音楽が流れていた。車中でもモーツァルトが流されていて、退屈に感じて新しい音楽に向かったのだが、この間に真面目に勉強するようになると、決して単純ではなく天才的な音楽で、寧ろ新しい音楽に多くの気の振れただけの無意味な作品でしかないかというのを認識したと語る。

ローランド・ヘルマンが階下に住んでいて、チューリッヒのオペラで歌っていたことから音楽への誘いとなり、ヴァイオリンを習う。彼と合わせて音楽をやったり劇場に連れて行ってもらうようになり、音楽へと傾倒。しかし何よりもの切っ掛けになったのはクルタークの演奏会で新しい音楽との遭遇。

子供の頃からのヴァイオリンがコントラバスへと変わり、そしてフリージャズへと関心が向かっていったのだが、学生管弦楽団を指揮したりしていて、中等教育終了指揮でメシアンの「アンスリエール」をテーマにして、未亡人のロリオのところまで行ってインタヴューをした。

そこから音楽学校に行かなかったのは、指揮者になる為のピアノを始めたのが遅かったことからもう少し練習時間の必要性があったゆえと、ギムナジウムでは場所柄経済に向かう人が多かった中で、哲学への関心からそちらに向かったから。音楽学を学ぶことで、その後の実践で大きな力。そして東ドイツの経験豊かな劇場指揮者クルティックに習うことで、学生楽団とは違う当時はまだ沢山残っていたプロ楽団を振る機会が多かったことが非常に良い実践となった。学生として最初にペリナー交響楽団を振ったのはベートーヴェンの五番と六番でのデビュー。

ツェーナでイリア・イムジンのマスターコースで習ったのは制限された動作で下から上へのピックアップドサウンドの指揮で中和して繊細な美しい柔らかな響きを、ドレスデンでサーデーヴィスの自由な絵描き超絶指揮棒術も経験して練習よりも息を合わせて演奏させることを、今でもそのやり方はいいと思うことが少なくない。先ごろ亡くなったエトヴェシュには新しい音楽を習い正確な指揮で大人だった。指揮者は生涯勉強で、今日も音楽会に行って同僚のそれを観て、過去の歴史的な映像もみて学ぶ。

最初にアシスタントに申し出たのはドイツェオパーでの制作時にマルク・アルブレヒト指揮の「アシシの聖フランシスコ」でとてもいい経験をした。ペーター・ルンデルとは新しい音楽を、またカンブ ルランとは、モルティエ―との関係にもなって、マドリッドでのデビューとなった。

新しい音楽への誘いは、先ずは自分自身も興味津々の人間であったことがあるが、新しい音楽自体は前述したように様々で、現在バーゼルのユニークな管弦楽団で、例えばミニマルの今迄制作に関わったグラスやアダムスなど全く難しい音楽ではない。そうした認識にはアドルノなどのナチ政策への反動が背景にあったと語る。和声音楽自体が西洋音楽の核にあったとしても、ここ数百年のもので、ハースのオーヴァ―トーンなどを考えれば、そうした伝統的なものは全体の中で捉えるべきだとの認識を示す。(続く



参照:
ミンガス作演奏の第一人者 2022-09-21 | 文化一般
痛みを分かち合う芸術 2022-05-27 | 音
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未解決か眼精疲労

2024-04-16 | 生活
ここ暫くは肩などが凝って厳しい。サハラの黄砂も来ていたりして、体調を壊している人も少なくないようだ。もっと感じるのは陽射しの強さと気温の変化で血圧などが上がる傾向もありそうだ。もう少し運動の負荷を上げていければいいと思うが、同時に疲れも取れなくなる。週三回走るだけでも肩が凝るのは力が入るようになっているからだろうか。コロナ期間からのリカヴァリーがまだまだ完璧ではないと感じている。そして眼が疲れやすいのは変わらないので、どうやって休めるかである。

日曜日は新車発注の為のコンフィギュレーションに時間を割いた。最終的な裁定は、エンジンの指定とその他の複雑なシステムパックの調整になる。前者はハイブリッドなのでオットーモーターとEモーターの使い方に関わる。

試乗した車がよかったのでそれでいいのだが、もう少し静かな方がいいということで、どうも全く同じハードながらオットーの出力を落として、Eの割合を強くしたものとの選択になる。エンジン開発関係者に言わせるとやはりオットーが強い方が有利になりそうだ。耐久性もEよりは明らかに長いので、購入価格で数千ユーロの差も出ない上級車を選ぶことになると思う。年間の維持費も距離を抑えて、アウトバーンを減らせば2000ユーロ少々で納められそうで、税金と保険の価格だけの差になるだろうか。

嘗ては同じカロッセリーならばエンジンが重くて燃費は悪くなっても車重が重い方が快適性が高かった。しかし今回は車重も同じでエンジンの使い方が異なるだけなので迷いに迷った。しかし、新聞評などを総合してもやはり試乗車の大きさの方が上の理由から完成度が高いと認識した。やはりハイブリッドの問題は違うところにあったのだ。

実はそれに絡んで試乗車が遮音ガラスを使っていたという話しがあったので、どうもそれが見つからないので問い合わせると、少なくとも現在は遮音ガラスはビジネスシリーズには使っておらず、遮音はどうも年寄り向きに準備されている感じになっている。ここ数年はノイズキャンセラーを使うようになっているので、判断が付きにくくなっている。特に冬タイヤの選択も大きいのでなんとも言えない。

夜中にアウトバーンを飛ばすことだけに留意して選択することになるだろうか。居眠り防止のカメラは、現時点ではアルコール検出カメラにはなっていないが、酔いが回って眼球がうろうろするようになれば、警報が鳴るだろうと思う。少なくとも自分自身で注意しなければいけないと思っている点は網羅されている様子だ。積雪のホワイトアウトの時にどうなるかの記載はない。車線維持がラインが消えていると難しくなるのではないか。

先日入手したダージリンのファーストフラッシュは香りも味もそれらしく前回のものとは大分異なる。二倍ほどの価格差は認められるが、逆に紅茶の場合はどのように熟成されているかが重要で、この辺りが日本茶とは異なる要素である。

愉しめることは間違いなく、それをどのように作業して出しているか。その茶をどのように選択しているのかなど、詳しく調べない事には分からないことは多い。ワインの果実とその出来上がりとしての過程を知っていると、どうしてもそういう所に拘りたくなるのである。



参照:
有機初摘みダージリン 2024-01-21 | 生活
盛夏の様にはならない 2022-06-16 | 暦
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