いまでは、みかけることがなくなり幻となった町のたばこ屋さん。しかし50年前にはどの町にもたばこ屋があった。この博物館には、まさに「三丁目の夕日」を思い出させる展示がたくさんあった。だが、歴史を遡ると、たばこの国策・専売制度とともに、幾多の変遷を遂げたことがわかる。 . . . 本文を読む
札幌オリパラ招致の是非をめぐり、市民が自分で決めるため住民投票を実施する条例制定を求める市民運動が2023年に展開された。選挙(間接民主制)と住民投票(直接民主制)は、地方自治をよりよくするため、排他的でなく相互補完の関係にある、という説明は新鮮だった。またこの運動には、市民運動に参加するのは初めてという人が多かったそうだ。その点で、元気の出る報告だった。 . . . 本文を読む
神戸の横尾忠則現代美術館には何度か来た。今回は、Y字路シリーズの始まりと進化を示す展覧会だった。1年前の10周年記念展では、キュレーターの「演出」と職業として実践したコマーシャル分野の活動が横尾の美術・芸術の核のひとつになっていると思った。 . . . 本文を読む
今年の3.1朝鮮独立運動集会のメイン講演は板垣竜太さんの植民地戦争責任論だった。歴史修正主義、嫌韓流・在特会などのレイシズム、植民地支配責任、ダーバン宣言などの関係がよくわかる講演だった。 . . . 本文を読む
東京芸大美術学部の卒業・修了作品展がコロナ明けで久しぶりに公開で開催された。デザイン科の院生・学生の作品で、驚くような作品、上質の刺激を受ける作品、興味深いものが多くあり、観る時間が足りなかった。観客も多かった。 . . . 本文を読む
20回目の都教委包囲・首都圏ネットの総決起集会で大内さんの講演を聴いた。内容は、「戦争」突入も意識して運動したほうがよいというショッキングなものだった。また現場の教員から、悲痛な現実をリアルに聞くことができた。 . . . 本文を読む
音大の公開審査も含め、1月に3つのコンサートを聴いた。FMラジオでは「クラシックカフェ」はじめ音楽作品を聴くチャンスがあるが、生演奏は生身の人が目の見える範囲で演奏するので、やはり違う。コンサートを聞き終え、体のなかで音楽が反響しつつホールを後にすると、日々の生活の刺激になることは確かだ。 . . . 本文を読む
京都駅から西へ20分、広大な梅小路公園に歴史的なSLはじめ車両53両が展示されている京都鉄道博物館がある。鉄道の歴史、おとなも子どもも楽しめる体験コーナー、そしてSLが20両もある重要文化財の車庫、見ごたえたっぷりの博物館だ。 . . . 本文を読む
わたしが好きだった大森一樹監督の遺著が発行された。映画をみることもつくることも大好きだった大森さん。「私が撮りたかった映画は自分が10代の時に週替わりの映画館で見ていた番線映画」「(いわゆるプログラムピクチャーの)映画に憧れ、あんな仕事をしたい」とめでたく映画監督になれた。どういう映画が好きで、どのように監督になり、どんな見方でどのように映画をつくっていたか、理解できる一冊である。 . . . 本文を読む
2010年4月に導入された高校無償化制度。しかしこの13年間朝鮮高校にだけは一度も適用されていない。安倍政権が、2013年に文科省令を変更したからだ。それ以降、朝鮮大学生、朝鮮高校生、支援する日本人たちが毎週金曜に文科省前で抗議集会を行い、この12月500回を迎えた。
「どれだけ叫べはいいのだろう。(略)怒りが今また声となる」と夕暮れ時、文科省前で怒りの歌声がこだました。
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築地では毎秋11月の土曜に「はしご酒」というイベントがあった。コロナ禍で中断されていたが、久しぶりに実施されたので、行ってみた。新しい店も多く、料理が充実していた今年のイベントだった。 . . . 本文を読む
スペイン西部のカタルーニャは20世紀の画家ピカソとダリと縁が深い。バルセロナのピカソ美術館とフィゲラスのダリ劇場美術館に行った。バルセロナは基本的には観光都市だ。市民の暮らしもほんの一部感じとることができた。 . . . 本文を読む
はじめてオペラ劇場のボックス席に座った。場所はミラノのスカラ座、ただ安い席だったので、残念ながらほとんど舞台は見えなかった。でも劇場の雰囲気はわかった。またミラノ音楽院やホテル近辺を散策し、少しミラノの街の雰囲気も味わえた。 . . . 本文を読む
「東京都こども基本条例」という国連・子どもの権利条約に基づく条例が2021年春に制定されていたことを初めて知った。人権に無感覚な小池都政の下なので驚いた。この条例の精神に従えば、朝鮮学校に対する補助金給付も復活可能なはずだ。 . . . 本文を読む