絶版プラモデルやじ馬考古学・ボックスアート美術館(なつかしき50~60年代アメリカプラモの世界)

古き良き時代の絶版プラモを発掘する、インターネット考古学。現在、・ボックスアート美術館にてエレール特別展を開催中!

プラモよ あれが巴里の灯だ!エレール・ボックスアート美術館Part5

2016年04月01日 | プラモデル

アメリカ軍によるボックスアート奪還大作戦
       ※このストーリーはフィクションです




駐米ソ連大使館


「合衆国政府はキューバ国内の
貴国部隊の戦闘を即刻停止するよう
強く求める」


「戦闘ですと?
 とんでもない
 あれは単なる事故です
 極度の緊張状態に事故はつきものです
 それより貴国の上陸部隊はキューバの
 山中で何をしているのか」


「墜落した偵察機の乗員を
 救助しているのです
 現在撤収中です

 どうです
 この辺でお互いの平和共存の道を
 話し合いませんか」








「救援を要請しろ
   全滅しちまうゾ!」


「フィデルに報告だ
   帝国主義者どもを一掃しつつありと」

つづく
Thirteen Days
キューバ危機におけるアメリカ政府内の動きを
描いた映画。Full Movieで、もっと高画像のものが
YouTubeにあったのだが、残念ながら削除されてしまった。
画質はかなり落ちるが、これでガマンしてちょ! 
https://www.youtube.com/watch?v=skrksTTxw9Y

我らの海軍
クリーグスマリーネ


KRIEGSMARINE - DIE FLOTTENMARSCH
ドイツ版軍艦行進曲
https://www.youtube.com/watch?v=-rnfNlNN2qw





Uボートのプラモといえば、
やっぱこれだナ~。


高荷先生の筆が冴える。
荒れた海にUボートは似合う(?)。

チョッと毛色の変わった奴だが…

内部構造がしっかり再現された潜水艦
プラモは、かつて同社のポラリス潜水艦を
知る者にとっては、ある意味なつかしさを感じる。

Uボートとはいっても
水中高速性を追求したデザインは
従来のUボートと異なり、現代的で
洗練されている。
備砲を廃止して、対空機銃も
流線形のカバーをつけて艦橋と
一体化するなど斬新なスタイルが
印象的。

U-Boat Lied(Uボートの歌)
Uボート総天然色映像付!
https://www.youtube.com/watch?v=kYWTt1HuSMc

潜水艦といえば…脱線編

かつて潜水艦をテーマとした
海洋冒険漫画があった。
タイトルは『サブマリン707』。
週刊少年サンデーに昭和38年(1963年)から
昭和40年(1965年)までの期間に連載された
人気漫画で、当時としてはかなりマニアックな内容で
一見地味な存在の潜水艦が海中を縦横無尽に走り回り、
魚雷を派手に撃ちまくるところが画期的だった。
潜水艦とその乗組員を主人公にした漫画は、
おそらくこれが最初だったと思う。

この漫画には「サブマリン教室」という潜水艦に関する
ミニ解説記事があって、ストーリーの中で登場する兵器やメカ、
用語の説明がされていた。
ホーミング魚雷とかシュノーケルが
どのようなものなのか年少者にもわかるように
イラスト付でやさしく書かれていたのは、印象的だった。
ちなみにホーミング魚雷というものは、この漫画で知った。

秋田書店『サブマリン707』


秋田書店『サブマリン707』


秋田書店『サブマリン707』

また、セリフの中で何気なく使われる軍隊用語では
「くわれた」が撃沈された意味だ…なんて
さりげなく説明されていたりすると、子供にとっては
非日常的な軍隊用語がとても新鮮なものに感じられた。

秋田書店『サブマリン707』


初代707






二代目707

















707
プラモといえば
イマイだった



漫画の世界の潜水艦なのに
高荷先生の手にかかると
あたかも実在するかのような
リアルな絵になる。
この力量はすばらしい。




707といい、ジュニアといい
男の子にとってはお風呂遊びの
重要なアイテムとなったことに
疑いの余地はない。

とくにジュニアは先端に装備された
スクリューが、あたかもレシプロ戦闘機を
イメージさせ、軽快感やらスピード感を与えた。
しかし実際は、当時の国産プラモで潜水艦の動力源といえば
定番のゴム動力だったので、水中速度はたいしたことはなかった。

初代707のモデルは
これだ!

Wikipedia
アメリカのガトー級潜水艦ミンゴを戦後に日本が
譲り受け、「くろしお」として運用した。
この艦が707のモデルといわれている。

もとに戻ると



タミヤもあるでよー



海面に対し垂直の艦首形状をした
改修前のバージョンをモデル化している。
艦首が前方に突き出た精悍なスタイルを
見慣れているせいか、何となく旧式感が
漂うと感じるのは私だけか。


シャルンホルストが撃沈された北岬沖海戦(1943年12月26日)に
参加していたイギリス軽巡洋艦ベルファーストのプラモ。
ちなみに北岬とはノルウェー最北端付近の岬のこと。


こちらは姉妹艦のグナイゼナウ。




シャルンホルストとグナイゼナウの
最大の殊勲は、1940年6月8日の
ノルウェー沖海戦においてイギリス空母
グローリアスを砲撃で撃沈したことだろう。


グローリアスの同型艦カレイジャスのプラモ。
二段式飛行甲板などモロ旧式感が漂うが
艦橋構造と煙突を一体化したスタイルは、
なかなか現代的。


Wikipedia
上のボックスアートは、この写真を手本に
描かれた(?)かどうかは知らない。
参考までに。


YouTube
ノルウェー沖海戦におけるシャルンホルストと
グナイゼナウの活躍映像。
Scharnhorst & Gneisenau VS british aircraft carrier
Glorious - June 1940
https://www.youtube.com/watch?v=np3Dwzl2_5A



エレールの数ある艦船ボックスアートの中でも
秀逸な作品。
夕陽(だと思うが)と軍艦という組み合わせが
フランス印象派絵画風タッチと相まって、素晴らしい!

参考

同じく夕陽が美しいボックスアート。
当初はハワイ沖の風景かと思っていたが、
本艦は飛行甲板がアングルド・デッキ化される前までは
地中海方面に配備されていたので、南フランスあたりの風景かと
勝手に想像している。



参考文献


ドイツ海軍の看板といったら
やっぱコレでしょ!



ビスマルクにとって致命傷となった
右舷後部魚雷命中のシーンを描いた
ボックスアート。
この魚雷攻撃でビスマルクはスクリューと
舵に損傷を受け、艦内に大量の浸水が生じてしまった。
この結果、速力が出せずイギリス艦隊に捕捉
されてしまう。





エアフィックスでもレベルと同じような
イギリス艦載機との戦闘を描いたボックスアートが
存在する。
ビスマルク追撃戦では同艦が撃沈されるきっかけを
つくった象徴的な戦闘であり、自らを守る海上航空戦力を
もたない艦船にとって、いかに旧式な艦載機とはいえ
航空機が危険な存在であることを知らしめた戦闘でもあった。
これと同様のことが、のちの日本海軍の艦艇に降りかかる
こととなる。
嗚呼!歴史は繰り返す…





旧式機と侮ると大ケガするゾ
必殺の雷撃機


見た目の旧式さとは裏腹に、ロケット弾という
飛び道具を装備しているのがスゴイ!











ビスマルクとプリンス・オブ・ウエールズが
対決したデンマーク海峡海戦(1941年5月24日)に
参加していたのが重巡洋艦サフォーク。
3本煙突が何ともレトロ感たっぷりだが、この
海戦ではビスマルク、プリンツ・オイゲンと
砲撃を交わした。
結果は、プリンス・オブ・ウエールズは被弾し
離脱、巡洋戦艦フッド轟沈というドイツ側の勝利に終わった。

参考文献



YouTube
『ビスマルク号を撃沈せよ!』
 Die letzte Fahrt der Bismarck 1960。
Sink The Bismarck のドイツ語バージョン。
やっぱ、ドイツ軍将兵はドイツ語でしゃべらなければ
見ていてシラケてしまうゾ。
https://www.youtube.com/watch?v=kqfUPWdLxvU





ダズル迷彩が楽しい
ボックスアート各種


ノルウェーのフィヨルド奥深くに潜んだ
「北海の孤独な女王」テルピッツが
空爆を受けるシーンを描いた
ボックスアートはなかなか印象的だ。
背景の山々も神秘的な北欧の雰囲気が出ていて
秀逸。








艦の輪郭や速度、進行方向を惑わすために
施されたダズル迷彩が見ていて楽しい。
戦艦にこれだけ完璧に施されたということは、
本艦がいかに「虎の子」だったかという証拠
なのかもしれない。


Wikipedia
ホンモノ画像

参考文献

「北海の孤独な女王」テルピッツを
倒すべく、海と空から執拗な攻撃を
続けるイギリスとそれを阻止しようとする
ドイツの壮絶な戦いが描かれている。

映画もあったゾ

Wikipedia


Dailymotion
『潜水戦隊帰投せず 』1955年公開
Above Us The Waves
イギリスの豆潜水艇によるテルピッツ攻撃を
描いた映画。X艇の内部構造などがわかり、
いろいろ勉強になる。

Above Us The Waves part 1
http://www.dailymotion.com/video/x2402h6_above-us-the-waves-part-1_shortfilms

Above Us The Waves part 2
http://www.dailymotion.com/video/x2405pv_above-us-the-waves-part-2_shortfilms

さらに、イギリス空軍によるテルピッツ空爆映像。
RAF bombers sink the German battleship Tirpitz! 1944
https://www.youtube.com/watch?v=YuKyYn0B0dQ

これは!番外編

Wikipedia


Wikipedia


空母アークロイヤルというと、
雷撃された結果艦が傾斜した状態で
描かれることが多い「悲劇」の空母
でもある。



なんと!
国産プラモまで


傾斜状態なしボックスアート





1938年に就航した空母だが、艦首と飛行甲板を一体化した
デザインでなかなか現代的である。
それでいて艦載機が古色蒼然たる複葉機というのが
なんというか絶妙なアンバランス感覚で
おもしろい。

こちらは2代目空母のアークロイヤル


ニューヨーク(?)の摩天楼を背景した
ボックスアートが気に入っている。


YouTube
With The 'ark Royal' (1940) 音声なし
https://www.youtube.com/watch?v=Rn77MzyWs9M








この水柱付ボックスアートは、
グンゼ・レベル時代にも使われていた。



こちらは、水柱なしのもの。
上記ボックスアートを修正した
もののようだ。






YouTube
LAUNCHING OF KRIEGSMARINE CRUISER PRINZ EUGEN 1938 73712 音声なし
https://www.youtube.com/watch?v=kkmjg6hBx48


YouTube
 Prinz Eugen im ersten Gefecht - THE PRINZ EUGEN FILM
The Battle of the Denmark Strait音声なし
https://www.youtube.com/watch?v=pPmkOtSveXY


YouTube
Project Crossroads - Nuclear Test Film (1946)
https://www.youtube.com/watch?v=2HkLZekOZLU
ビキニ環礁における核実験の標的艦となったときの映像あり。

オマケ
日米双方から見たレイテ沖海戦の
ニュース報道合戦

戦争を遂行する政府の立場上
戦闘に負けました‥とは口が裂けても
言えないきびしい事情があることが
痛いほどわかるのが日本側の報道で、
映像の編集次第では負け戦も
空前の大勝利となるところが興味深い。

日本側

YouTube
比島沖海戦
https://www.youtube.com/watch?v=ahtnUyUbbec&nohtml5=False
敵艦隊を撃滅!帝国海軍の大勝利‥みたいな
ノリの報道がいい。
烈火の対空砲火、火を噴く敵機、
被弾して膨れ上がった飛行甲板、
燃料切れで不時着水する艦載機、
そしてその場を盛り上げる劇的なナレーション‥
などなど、けっこうドラマチックな仕上がりと
なっており、これを見せられたら疑いもなく
日本の勝利を信じてしまう。

アメリカ側

YouTube
Brought To Action! Leyte Gulf 1944
https://www.youtube.com/watch?v=-I8z64NFCKc&nohtml5=False
こちらもアメリカ海軍の大勝利(事実だから当然だが)を
宣伝する内容になっているが、機上カメラで撮影した日本艦隊への
攻撃シーンやド派手な対空戦闘シーンなど上記日本側の報道にはない
迫力に満ちたものがテンコ盛りで、見る者に強烈なインパクトを与えている。
さすがは映画大国のアメリカで、完全にアクション映画のノリで制作している。
また、自軍の損害や負傷者の収容シーン、戦死者の水葬(機上戦死した
乗員を機体に乗せたまま、海上へ投下している)の様子など日本側では
取り上げないような映像も紹介している。まあ、これが勝者の余裕なのだろう。

おっ、シュペーではないか!

高荷先生の筆の冴えが光る







シュペーといえば、本艦が劇的な
最期をとげたラプラタ沖海戦で知られて
いる。通商破壊作戦中にイギリス艦隊と
交戦し、損傷を受けた本艦は南米の
中立国ウルグアイのモンテビデオ港に
入港し修理を行おうとしたが、ウルグアイ
政府から72時間以内の退去を迫られ、
港外で自沈した。1939年12月17日の
出来事。

シュペーの映画もあったゾ

Wikipedia

Wikipedia
本物


YouTube
劇中グラーフ・シュペー役を演じたアメリカ海軍の
重巡洋艦セーラム。
本物のシュペーよりもはるかに強力!

1956年(昭和31年)公開の
映画『戦艦シュペー号の最後(原題:The battle of the river Plate)』
ドイツ語版
https://www.youtube.com/watch?v=yrbFBQB-6Jc


お詫び しばらくお休みいたします。


プラモよ あれが巴里の灯だ!エレール・ボックスアート美術館Part4

2016年03月31日 | プラモデル

アメリカ軍によるボックスアート奪還大作戦
       ※このストーリーはフィクションです






「こちらチャーリーワン
 ハバナ市内に複数の黒煙を
 認める
 戦闘が行われている模様」



「チェよ
 フィデルがすぐ戻れと
 いっている
 ハバナは駐留ソ連軍と
 戦闘状態だ」


「お前たちは
 自分の部隊を率いてハバナへ戻れ
 俺はここに残る」


ワシントンD.C.


「ソ連大使を呼べ
 ハバナ市内の戦闘を
 停止しなければ
 我々は直接軍事介入を行うと
 伝えろ」


つづく

再び、妄想は果てしなく!



































オーイ!
俺も忘れないでくれよ

アルエット Ⅲといえばフランスを代表する
軍用ヘリとして知られているが、日本では
消防ヘリのイメージの方が強いかもしれない。
昭和42年(1967年)の東京消防庁の配備を
皮切りに、地方自治体の消防でも使用されていた。
高荷義之先生のボックスアートのように、
全面赤に白のストライプ塗装は、けっこうインパクトが
あった。

ここから脱線劇が…!?

ついに発見!
メイス&テラクルーザー実走行映像

ちょっと不鮮明ながら、テラクルーザーの
走行シーンが楽しめるお宝映像。
ただ、音声なしなのが残念。

YouTube
製造元のマーチン社ハンガーで
整備を受けるメイス。


YouTube
テラクルーザーに載せられた
メイスは、一路ニューメキシコ州
ホロマン空軍軍基地へ。


YouTube
ミサイルのデカいこと!


YouTube
基地内のミサイル掩蔽壕へ到着。


YouTube
ここで発射準備が行われる。


YouTube
「ドヒューン!」


テラクルーザーのプラモといえば
やはり、コレ!
従来の軍用車両のイメージを
覆すようなデザインが新鮮だ。
とくに目立つのが、おそろしく幅広の
超低圧タイヤ。これならば、路面の
デコボコもタイヤがかなり吸収してくれる。

このプラモのアメリカ国内価格は
1963年当時で、4.98USドル。

ちなみに、このテラクルーザー(ホンモノ)の
製造元はFWDという1909年に設立された
老舗のトラックメーカーで、正式名称は
Four Wheel Drive Auto Company
(四輪駆動自動車会社という意味か)というまさに
味もそっけもないもの。


レベルが再販したときのもの。
レンウォール時代のボックスアートが
そのまま再現されていたのが
メチャうれしい。


USAF
私の勝手な想像だが、
上のボックスアートは
この写真をもとに描かれた
ように思える。


FWDの1957年版情報誌の表紙を
飾ったテラクルーザー。


Wikipedia



メイスのプラモといえば、
ミサイル本体にスパイク付
こん棒の絵を描くのが
この当時のお約束で
あったらしい。


ホークはマタドールをモデル化。
1/48スケールながら、ランチャーや
トレーラーを入れるとかなりの
ボリュームだ。

テラクルーザー実車映像(音声なし)
https://www.youtube.com/watch?v=DJ_D9wEIspk

下はレンウォールのカタログの一部。
軍艦と軍用車輌が掲載されている。
軍艦については、空母や戦艦、駆逐艦など
お決まりのアイテムが並ぶが、その中に
輸送艦やミサイル追跡艦という地味なものが
含まれており、興味深い。



とくにミサイル追跡艦コンパスアイランドなる
アイテムは超レアものだ。
弾道ミサイルやロケットの打ち上げ監視、
追跡・調査を行うもので、超高性能な
慣性誘導装置を備えているのが特徴。
空母や戦艦のように派手な活躍は
ないものの、米ソの冷戦を背景に
ミサイル時代に突入した当時の状況が
うかがえ、メチャ興味深い。


一見、フツーの貨物船に見えるが
レギュラスⅠを装備しているところが
ミサイル追跡艦っぽい。


軍用車輌シリーズは、横綱クラスの
アトミックキャノンやメイスが目を引く。
また、小粒ながらも無反動砲6門を
装備したオントスもスタイルの面白さで
印象深い。

参考資料

こちらはレベルのミサイルプラモ等広告。
ラクロスやホークのように
レンウォールと同じアイテムが
あるが、おそらく当時としては
ミサイルものの中でも特に
人気のアイテムであったのかもしれない。

ところで
レンウォールといえば、
やはり忘れてはならない
プラモがある。
オーロラのモンスターシリーズに
匹敵するほどのインパクトがあり、
その衝撃度はまさにメガトン級。

プラモを作りながら、人体や
動物の内部構造を理解させる
という趣味と実益の双方を
満足させる教材プラモの
出現は、まさに画期的だった。

のちにマルサンがこれらの
シリーズをコピーして発売
したが、それとて非常に高価で
当時小学生だった私にはとても
手が出るものではなかった。

「驚異の人体(男性版のみ)」
「偉大なる頭脳」
「忠実な犬」
「魚の神秘」
「平和を呼ぶ鳩」
「昆虫の不思議」
「栄光の馬」
「乳牛の秘密」

マルサンはお客さんの
購買欲をそそらせるような
うまいネーミングを
考えている。








マルサンのボックスアートは
アメリカのテレビドラマ『ベン・ケーシー』を
イメージしたようなデザインで
なかなか印象的。

最初のボックスアートは、レンウォールの
デザインをそのままパクッたもので
上記マルサンボックスアートの
医師の位置にマルサンのロゴと「驚異の人体」という
商品名が置かれていた。
その後、医師が描かれたものに
変更された。これによって
気持ち悪さがいく分か軽減され、
買いやすくなった(?)。


キット構成は基本的に
男性版と同じだが、
妊娠状態にできるように
胎児等のパーツがオマケで
ついていた。

マルサンは女性版のコピー商品は
発売していないが、どうせやるなら
こちらの方が面白かったのでは‥
という気がする。
ただ、当時の日本では女性の
解剖モデルというのは、ちょっと
刺激が強すぎたのかもしれない。

 オマケ
昭和の東京をなつかしむ

Wikipedia
1955年(昭和30年)公開のアメリカ映画
『東京暗黒街・竹の家』(House of Bamboo)は、
日本国内で大々的にロケが行われた外国映画の
第一号ともいえる作品だ。
東京を中心に鎌倉や富士吉田周辺などで
ロケを敢行しており、戦後10年を経過した当時の
日本の様子を知ることができるのは貴重。

とくに、東京では旧帝国ホテルや浅草の国際劇場、
松屋浅草店屋上遊園地など、いまではなくなって
しまったものが、しっかりとカラーで撮影されており、
資料映像的な存在ともなっている。

なお、室内シーンの大半はアメリカで
撮影されたため、なんともおかしな
日本風俗が展開されている。
このため国辱映画という評価もあるのだが、
10年前までは交戦していたことを考えると、
妙な風俗の表現があったとしても、特段日本に
対する悪意や憎悪というものは
感じられない。

これは個人的な意見だが、
この映画は主としてアメリカ人が
見ることを念頭に制作されていると
考えられるので、当時のアメリカ人が
もつ日本のイメージがかなり盛り込まれて
いるのではと推測される。

出演した山口淑子によれば、
このステレオタイプの
日本風俗を改めるよう監督には
何度も申し入れをしたが、
結局は無視されたらしい。

そのことから類推すると、監督は
正しい日本風俗を表現してしまうと、
アメリカ人観客からこの日本風俗は
何だ!オレたちのイメージとは違うゾ!
この映画はつまらない‥となることを
おそれたのかもしれない。


Wikipedia
『東京暗黒街・竹の家』は1948年(昭和23年)
公開のアメリカ映画『情無用の街』
(The Street With No Name)をリメイクした
もの。犯罪組織に対するFBIの潜入捜査を
描いている。
アメコミ風の映画ポスターが印象的だ。


Dailymotion
都内のパチンコ・チェーン店の経営者で
ギャング団のボスにロバート・ライアン。
愛用のワルサーP38を片手に、強盗集団の
陣頭指揮をとる斬り込み隊長でもある。
ただ、凶悪犯のボスの割には善人すぎる
マスクが、ちょっと…


Dailymotion
ギャング団に潜入調査するアメリカ軍の捜査官に
ロバート・スタック‥といえばテレビドラマ
『アンタッチャブル』のエリオット・ネス役が
強烈な印象として残っている。


Dailymotion
ダンナがギャング団メンバーで、ある事件で
一味に自分のダンナを殺されてしまった悲劇の女房役に山口淑子。
真相究明のため、ロバート・スタックに協力する。

私の親の世代だと、山口淑子というより李香蘭。
私の世代だと女優というよりフジテレビのワイドショー『3時のあなた』の
司会者(1969年~1974年)、もしくは国会議員(参議院)という
イメージが強い‥と思う。
なお、ハリウッド映画に出演するときは、シャーリー山口という芸名を
使用していた。


Dailymotion
アメリカ憲兵隊と捜査協力する警視庁の警部に
早川 雪洲。
日本人として早くからハリウッド映画に出演し、
一躍トップスターの座に登りつめた国際的映画俳優。
1957年公開の映画『戦場にかける橋』の捕虜収容所
所長役でも知られている。


Dailymotion
アメリカ人が喜びそうな雄大な「フジヤマ」のシーン。
Wikipediaによれば、この撮影のためわざわざ
鉄道を3日間運休させたという。

当初、鉄道会社は映画会社の申し入れに対して
一度は断ったそうだが、外務省や運輸省、山梨県、
東京都から撮影協力を要請され、これに応じたという。
当時としては、ハリウッド映画の大々的日本ロケなど
珍しかったため、国際親善の強化という面から
役所も動いたのだろう。


Dailymotion
アメリカ軍の軍需物資を輸送する貨物列車。
農夫に化けたギャング団は警備の兵隊を
殺害し、小火器類を強奪しようという魂胆だ。

Now

Google Earth
上記ロケ現場は、山梨県の富士急行線
富士吉田駅・河口湖駅間で、当時の面影は
鉄橋以外残っていない。
映画のシーンはこの鉄橋の反対側にカメラを設置して
行われたようで、晴れた日なら雄大な富士山が望めることとなる。


Dailymotion
横浜港の埠頭にて。
当時の国産車を見ることができる。


Dailymotion
東京・品川区の八ッ山橋付近。
後方の赤い電車は、京浜急行。

Now

Google Earth
周辺は高層ビルが並び、
当時とは一変した。


Dailymotion
当時の八ッ山橋。
下には左側から国鉄(JRではありません)山手線、京浜東北線、
東海道線、品鶴線が走る。
なお、このうち品鶴線は品川・鶴見間を結ぶ貨物線で、現在では
横須賀・総武快速線の走行ルートとなっている。
この当時、横須賀線は東京駅を起点として東海道線と線路を
共用していたが、昭和55年(1980年)から現在の走行ルートと
なり総武線と直通運転をするようになった。
のちに横須賀・総武快速線の隣に東海道新幹線が建設されることになり
今に至っている。

余談ながら、この橋は昭和29年(1955年)公開の
『ゴジラ』にも登場する。
品川に上陸したゴジラは走行してきた旅客列車
(東海道線か?)を脱線転覆させ、八ッ山橋の隣にある
京浜急行線の鉄橋を持ち上げて破壊し、大量の残骸を
八ッ山橋上にばら撒いて逃走した。


YouTube
『ゴジラ』に登場した八ッ山橋
(もちろん本物ではない)。
実際の画像はかなり暗いので、
処理をして見やすくしてみた。
ここではわかりにくいが、ゴジラが
八ッ山橋の後方にある京浜急行線の
鉄橋を持ち上げている。
Now

Google Earth
ゴジラが破壊した京浜急行線の
鉄橋が見える。
その左隣の八ッ山橋は昭和60年(1985年)に
造りかえられており、特徴的なアーチ部分は姿を
消した。


Dailymotion
かつて東京都台東区浅草にあった国際劇場。
1982年に閉鎖されるまで松竹歌劇団(なつかしい!)の
公演の場として使用された。


Wikipedia
国際劇場全景

Now

Google Earth
国際劇場があった場所には
昭和60年(1985年)に浅草ビューホテルが
開業しており、映画に登場していた
町並みは一変した。

古き良き時代の
パチンコ店もあったりして…

Dailymotion
新装開店のパチンコ店風景。
広い駐車場を備えた大型店など
当たり前の昨今、当時の店舗は
なんともこじんまりとしている。
いまでは見なくなったチンドン屋(画像では
ちょっとわかりにくいが…)を繰り出しての集客は、
なんともなつかしい。


Dailymotion
ハイテクを駆使した現代のパチンコ台と
比べて、当時のものは驚くほどシンプル。
玉も手で一発一発打っていた。
いまでは常識の座席もなく、お客は立ったままで
ひたすら打ちまくっていた。


Dailymotion
後方に第一生命館が見える。
戦後、連合国に接収され
昭和27年(1952年)までGHQ本部として
使用された。

Now

Google Earth
第一生命館の後方に
高層ビルが建てられているので、
チョッとわかりにくい。


Dailymotion
主人公の後方には赤レンガ造りの
法務省本館(当時)が見える。
昭和20年(1945年)の空襲で
外壁や床面以外はほとんど焼失
してしまったが、戦後再建され
庁舎として利用されるようになった。
映画に登場した庁舎は、再建後まだ
4~5年くらいしか経過していない
ときのもので貴重。

Now

Google Earth
現在の法務省旧本館。
周囲には高層ビルが建ち並び、
ほとんど目立たない状態に‥


Wikipedia
平成6年(1994年)にリニューアルされ、
明治時代に創建されたときの姿に再現された。
このゴージャスな造りは、メチャ凄い。


Dailymotion
アメリカ人建築家、フランク・ロイド・ライトの
設計で知られた旧帝国ホテルの威容。
旧帝国ホテルは1967年(昭和42年)に取り壊されたが、
中央玄関部分は愛知県犬山市の博物館明治村に
移築され、1985年(昭和60年)に再建されている。

Now

Google Earth
道路右側の高層ビルが
現在の帝国ホテル。


Dailymotion
国鉄(当時)有楽町駅付近。
後方に日劇(白い建物)の一部が見える。


Wikipedia
日劇全景


YouTube
『ゴジラ』に登場した日劇。
これも画像処理をして、見やすく
した。日劇正面入口付近かと
思われる。
中央に見えるビルは、
朝日新聞社屋か。

Now

Google Earth
ガード左側方向にJR有楽町駅、
後方には旧日劇跡地に
建てられた複合商業施設
有楽町センタービル(通称有楽町マリオン)。


Dailymotion
周辺に高層ビルがないので
かなりの奥行が感じられる。
左側の時計台のある建物は、
銀座のシンボルでもある
旧服部時計店(現和光本店)。

一直線に伸びる道路は晴海通りで、
この先に歌舞伎座がある。
この当時は、交通量も少なく
何だかのんびりとした感じ。

Now

Wikipedia
昭和29年の『ゴジラ』では、
時計台の鐘の音に興奮(?)した
ゴジラがこれを破壊した。
劇中とはいえ社屋が破壊されることを
知らなかった和光本店は、これに
激怒したという話が伝わっている。


Dailymotion
画像中央に歌舞伎座が見える。
Now

Google Earth

クライマックスは
百貨店屋上なり

Dailymotion
この活気と賑やかさといったら、
戦後昭和の息吹を感じる!

当時の百貨店の屋上には
ミニ遊園地があり、休日となると
親子連れでにぎわっていた。
子供にとって百貨店とは、オモチャ
売り場と大食堂、そして屋上遊園地の
三つが楽しめるワンダーランドだった。

なお、画像左上に映画のラストで、主人公と
ギャング団ボスとの対決の舞台となった
土星型の回転式展望台「スカイクルーザー」が見える。
これは昭和25年(1950年)に設置されたもので、
土星の環の部分が傾斜した状態で観覧席となっており、
これがゆっくり回転しかつ傾斜することにより
観客に一種の不安定感を与え、
それが従来にないスリル感となり
一躍人気の的となった。

さらに夜は「スカイクルーザー」に取り付けられた
ネオンによって、その存在感を誇示していた。
おそらく監督も映画のクライマックスの場として
この「スカイクルーザー」が、かなり気に入ったの
だろう。
しかし、老朽化のため昭和35年(1960年)には
取り壊されてしまったのは、残念。

ところで、ネオンといえば
森永製菓の地球儀ネオンも
ある意味でこの時代の象徴であった。

昭和28年(1953年)に登場してから、
昭和58年(1983年)に撤去されるまで
30年間にわたり、「銀座の顔(?)」として
親しまれた。


YouTube
森永の地球儀ネオンがどのように輝いていたかを
知るには‥
Look at Life - Ticket to Tokyo 1959
https://www.youtube.com/watch?v=2p9feJUh_iE

アメリカ軍が撮影した昭和31年(1956年)の東京
にもチラッと登場(音声なし)。
https://www.youtube.com/watch?v=QisjlesNlA8

話をもどすと‥‥


Wikipedia
映画の舞台は、浅草の松屋百貨店。
屋上の遊園地はなくなってしまったけれど、
建物は健在だ。


Dailymotion
地上に向けて発砲するボス。
道路には野次馬が多数集まっている。
銃をもった犯人なら、警察はこの周辺一帯を
立入禁止にするはずだが、それをしていないのは
のんびりした時代だからか。


Dailymotion
屋上の犯人に対して反撃する警官。
ハリウッド映画らしく、日本の警官も
派手にバンバン撃ちまくるところがいい。
画面中央に撃たれた和服姿の女性が横たわる。
左側に停車しているパトカーは、ボディ側面に
MILITARY POLICEの文字が見えることから
アメリカ陸軍憲兵隊所属という設定か。

なお余談ながら、この映画に登場する通行人などの
女性は大半が和服姿なのだが、これは映画の演出なのだろうか。
普段これほど大勢が和服ということもないような気がする。

Now

Google Earth
右側の建物は松屋百貨店。
この道路両脇に野次馬が
集まり、警察と犯人との
銃撃戦を見ていた。


Dailymotion
発砲を続けるボスの背後から
忍び寄る主人公。
画面右上には浅草寺の屋根が見える。


Dailymotion
ボスを倒した主人公。
「スカイクルーザー」の保護柵が
低くて大人が乗るにはチト怖い。
しかも、座席には安全ベルトは皆無である。
当時としては、大人(子供もそうだが)が
転落する危険性など想定していなかったのだろうか。

なお、画像中央右側に朱色で
横長の屋根らしきものが見えるが、
これは浅草寺境内の商店街・仲見世のもの。


Wikipedia
現在の仲見世

Now

Google Earth
浅草松屋を上空から見る。


Dailymotion
ギャング団一味のこのオジサン、
どこかで見た顔だと思ったら
デフォレスト・ケリー‥というより
テレビドラマ『宇宙大作戦(スタートレック)』の
ドクター・マッコイではありませんか。
論理的で冷静なミスター・スポックと
感情豊かなドクター・マッコイとの口論は
面白く、最後にはカーク船長の仲裁で
終わるのが常だった。

東京暗黒街・竹の家』(House of Bamboo)予告編
https://www.youtube.com/watch?v=YjJdpTASyQk

東京暗黒街・竹の家』(House of Bamboo)前編
http://www.dailymotion.com/video/x3h6pzj_house-of-bamboo-1955-prevodom-film-i-od-ii-deo_shortfilms

東京暗黒街・竹の家』(House of Bamboo)後編
http://www.dailymotion.com/video/x3hbknm_house-of-bamboo-1955-prevodom-film-ii-od-ii-deo_shortfilms

お詫び
更新は8月31日夜の予定になります。


プラモよ あれが巴里の灯だ!エレール・ボックスアート美術館Part3

2015年10月08日 | プラモデル

アメリカ軍によるボックスアート奪還大作戦
       ※このストーリーはフィクションです



ハバナ



「フルシチョフ第一書記に
 お伝え願いたい
 我々はヤンキーどもとの
 全面戦争を決意した
 ついてはキューバ国内の核ミサイルを
 発射し奴らに最大規模の打撃を
 与えるよう貴国に強く要請する

 この要請が受け入れられなければ
 キューバ国内の核ミサイルに対し
 我々は行動の自由を有するものと
 宣言するものである」



「核ミサイルを
 奪うというのか」



モスクワ



ミコヤンか どうした」



「何だとォ!」



「カストロから核ミサイル発射の
 要請が正式に出されました
 我々が応じなければ
 キューバ国内の核ミサイルを
 奪って発射するつもりです

 それからケネディが教会に向かった
 との情報があります
 在米大使館の分析によれば開戦を決意した
 アメリカ大統領は教会に赴き
 神に祈りを捧げることが慣例となっているそうです
 これは間違いなく戦争になるという判断です」




「キューバと心中はゴメンだ
 核ミサイルを守れ
 ゲリラ野郎の襲撃あらば
 射殺しろ」


ワシントンD.C.







「報道局長を呼べ
 大至急だ

 カストロが核ミサイル発射要請の

 発表をしたら終わりだ
 アメリカの小僧は
 核ミサイルをぶつけてくるゾ
 その前に ラジオ放送で我々の意思を

 伝えるのだ」



「こちらはモスクワ放送です
 ソビエト連邦共産党中央委員会の
 重要決定を発表します…」


つづく
※キューバ危機における
ケネディ政権の政策決定
過程を描く2000年公開の
映画『13デイズ』は、当時
大統領特別補佐官だった
ケネス・オドネル(ケビン・
コスナー)の視点で描かれて
いるのが特徴。
ケネディ政権の閣僚に
似た俳優が登場するので
リアルな感じでイイ。

妄想は果てしなく!


胴体にロケットエンジン、翼端には
ターボジェットエンジンを装備した
高速要撃実験機。






Military.com
トリダン飛行映像
http://m.military.com/video/aircraft/military-aircraft/trident-rocket-fighter/810142961001

ロケット・ジェット混合エンジンを
装備した機体といえば…

Wikipedia










1950年代後半にリンドバーグが
リリースしていたアイテムがわかる。
零戦やスピットファイア、メッサーなど
現代でも人気のある機体もあれば、
リパブリック・シービーや架空ミグ19、
XF-88、XF-91など今の模型メーカーでは
とても手を出さないような機体もあり、
見ていて楽しい。




ターボ・ラムジェット混合エンジンのグリフォン。
マッハ2級の高速戦闘機を研究するために
開発された。
低速時にはターボジェット、高速時には
ラムジェットを使って飛行する。


このアングルから見たグリフォンは
F-16風機体デザインで
なかなか斬新。




YouTube
1959年のパリ航空ショーでのグリフォン。
映像開始14秒後にチラッと登場する(音声なし)。
https://www.youtube.com/watch?v=TN7L6tPRbJ8





ジェットとロケットの混合動力機で
イギリス空軍用に開発された。
1957年の初飛行でいきなり
マッハ1を突破するなどの記録を
樹立したが、より高性能の
サンダース・ロー SR.177開発のため
2機の試作で終わった。



SR-53実機映像
https://www.youtube.com/watch?v=NkKUIN9ivt4

以下、計画だけで終わった幻の機体。




幻の航空自衛隊仕様サンダース・ロー SR.177が
描かれたボックスアートが興味深い。

イギリスの空軍・海軍が共同開発しようとした
高速要撃機で、当時の西ドイツ空軍・海軍も
制式採用を検討していた。しかし、西ドイツが
ロッキードF-104の採用を決めたため、
同国の発注をアテにしていたイギリスでは
開発費の目処がたたず、SR.177の開発自体が
キャンセルとなった悲劇(?)の機体でもある。

なお、日本ではアメリカとの共同作戦を
前提にしているため、アメリカ機以外の
採用は現実に無理であったろう。




ターボジェットとラムジェットのふたつの
エンジンを装備したXF-103だが、
開発費の高騰で中止となってしまった
幻の機体。

オマケ

これはレシプロエンジンと
ジェットエンジンとのコラボした
機体、AJ サヴェージ。
アメリカ海軍最初の核爆弾装備の
艦上爆撃機として知られている。

一見レシプロ双発機に思えるが、
胴体後部にジェットエンジン1基が
装備されており、発艦時や戦闘時に
最大パワーが発揮できるように
なっていた。







その他のメーカーでは…

ドイツのファーラーといえば、
プラモデルというよりは鉄道模型で
知られている。
よくできた鉄道車両以外にジオラマ用の
駅舎や家屋、鉄橋などの鉄道関連の施設
アイテムがけっこう面白い。


YouTube
西ドイツ軍のノラトラを使用した
空挺部隊訓練映像。
https://www.youtube.com/watch?v=D38ZRAkw-dA

その他、ノラトラっぽいヒコーキを
探してみると…

鋼管フレームに羽布張の
張りぼて構造ながら、
キューベルワーゲンなどの
小型車輌が運べるようになっていた。

もともとはグライダーだが、これを
動力化して輸送機にしたタイプもある。
もっとも装備したフランス製エンジンが
パワー不足のため、運用部隊では
不評であったらしい。



Go-244実機映像
https://www.youtube.com/watch?v=XSnjuSJaEOw

双発双胴の輸送機といえば、
やはりC-119を抜かすわけにはいかない。
毎度おなじみのオーロラのキットは
典型的なオーロラ・クオリティーだったが、
C-119の特異なスタイルを楽しむことができた。













元来は輸送機なのに、ガンシップ仕様と
なるとなぜか迫力を増す。
黒っぽい塗装は、殺し屋を連想してしまう。



C-119ではないが
先代のC-82が登場する
映画といえば
やっぱ、コレ!


Wikipedia
1965年公開のアメリカ映画
『飛べ!フェニックス』が、それ。


YouTube
C-119と比べて全体的にモッサリ感のあるC-82。


YouTube
相当荒っぽい造りの特製フェニックス号。
不時着した輸送機のパーツを寄せ集めて
飛行機を再生し、砂漠から脱出しようという
発想がおもしろい。

劇中この機体の製作を指揮したのが
自称航空機設計家のドイツ人(ハーディ・クリューガー)で
自作飛行機を使って砂漠からの脱出を強く主張する。
頑固一徹な機長(ジェームズ・ステュアート)は
当初取り合わなかったが、結局自分たちが助かるには
この方法しかないと判断して他の乗客と協力して
機体の製作に取り掛かるのだが、
このドイツ人は航空機設計家とはいうものの
模型飛行機が専門で、ヒトが乗る航空機の設計など
したことがないということが判明。
はたして、このドイツ人はマジなのか、それとも
完全にイカレているのか…なんてところが笑えた。

『飛べ!フェニックス』全編を見るには…
https://www.youtube.com/watch?v=ufyPtHpVnug


YouTube
こんなポンコツ機でも実際に飛んだ。
CGなどない時代なので、わざわざ機体を
製作し飛行させたところが素晴らしい。

しかし、撮影中に事故が発生した。
胴体が折れて、機首部分が前のめりとなって
転覆し、パイロットが死亡、同乗者1名が重傷を
負ってしまった。
このときの事故映像が、こちら。
https://www.youtube.com/watch?v=n82nN_lqn58















旅客機がジェット化され始めた
時代の映画としては…

Wikipedia

新米女性客室乗務員が繰り広げる
ラブ・コメディを描いた1963年公開の
映画『翼のリズム(Come Fly with Me )』


Dailymotion


Dailymotion

他愛のない恋愛モノといってしまえば
それまでだが、空の旅がレシプロ機から
ジェット機へと変わった当時の様子が
うかがい知ることができる。

彼女らが着用しているユニフォームは
1960年から1965年に
かけて使用されたパンナムのもの。
オリジナルと比較して、劇中登場した
ものは胸と帽子側面のエンブレムが
異なっていた。


Dailymotion
上の画像は、アメリカABCテレビで
2011年から2012年かけて放送されていた
テレビドラマ『PAN AM/パンナム』の一場面。
1963年のパンナムを舞台にしたもので、
ユニフォーム類もレプリカながら正確に再現したものとか。
ただし、ユニフォームの色はテレビ映りをよくするためか
オリジナルより鮮やかにしているようだ。
実際は、『翼のリズム』のユニフォームの
ようなブルーグレーで、
当時パンナム・ブルーと称されていた。

エンブレム類は小さくてイマイチわかりにくいが、
帽子側面のエンブレムはパンナムの
地球儀ロゴそのものがデザインされており、
胸には地球儀ロゴのなかに「PURSER」の
文字が入り、ロゴの右側には翼が描かれていた。

地球儀ロゴ

Wikipedia

旅客機のジェット化を迎えた
1960年代における全盛期の
パンナム・ファッションが楽しめるのがいい。

ネットで発見した航空各社のユニフォーム
コレクションサイト。
パンナムもあるでヨー。
http://www.uniformfreak.com/1panam.html

そういえば、昭和40年代くらいの
日本のバスガイドさんも、パンナム風デザインの服を着ていたナ…


Dailymotion
劇中登場したパンナムもどきの機体。
垂直尾翼のロゴは架空のものだが、
一見してパンナムを連想させる。

なお、この空港はニューヨークの
アイドルワイルド空港(現ジョン・F・ケネディ国際空港)の
パンナム専用第3ターミナル(現在は解体)ではないかと
思われる。


Wikipedia
パンナム専用第3ターミナルにおけるモノホンのパンナム機。

『翼のリズム(Come Fly with Me )』前編
http://www.dailymotion.com/video/x124s0p_come-fly-with-me-1963-1-2_lifestyle

『翼のリズム(Come Fly with Me )』後編
http://www.dailymotion.com/video/x124sfv_come-fly-with-me-1963-2-2_lifestyle

テレビドラマ『PAN AM/パンナム』を見るには…
http://www.dailymotion.com/video/xlbz4u_2011-pan-am-pilot-s01-e01_shortfilms

日本人に航空会社といえば
パンナムと印象付けたものといえば…

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1959年から1990年の長期間
毎週日曜日の午前中TBSで放送された
『兼高かおる世界の旅』がソレ。


海外旅行なんてまだまだ庶民には縁がなかった時代に、
世界各地を
紹介する紀行番組は新鮮だった。
また、兼高かおるとアナウンサーの芥川隆行との
やりとりが軽妙で
楽しげだった。

当時、この番組にパンナムが協賛していた。
番組のオープニングで必ず流される
「番組の制作に当たっては、世界で最も経験のある
航空会社パンアメリカンの協力を得ました」という
ナレーションが今でも耳に焼き付いている。


『兼高かおる世界の旅』オープニング
https://www.youtube.com/watch?v=HhabS2cXPMg

『兼高かおる世界の旅』オープニング(動画なし)
「番組の制作に当たっては、世界で最も経験のある
航空会社パンアメリカンの協力を得ました」の
ナレーション付

https://www.youtube.com/watch?v=VcdXqivhrIk

さらに
パンナムといえば、
忘れてはならない人物が…

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大相撲千秋楽の表彰式での
ヒョーショージョーおじさん、
パンナム極東地区広報担当支配人
デビッド・ジョーンズさん。

カタコトの日本語と巨大な
優勝トロフィーを引っさげ、
単調で退屈な表彰式に
新風を吹き込んでくれた
アンタは偉い!

博多弁バージョンの表彰式はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=1LolDMBvrEU

一方で…

映画のメインテーマ曲は、
1958年にリリースされた
フランク・シナトラのアルバムのものが
知られている。

アルバムジャケットにはTWAのスーパーコニーが
描かれているが、これは旅客機による
世界の旅がテーマのアルバムであったため、
大手航空会社とのタイアップとなったもの。

ちなみにシナトラ自身は移動の際、TWAを
よく利用していたとのこと。
なぜなら当時のTWAは映画製作者で
実業家のハワード・ヒューズが経営しており、
その関係からか映画関係者や俳優、歌手などが
お得意さんとなっていた。

ちなみに映画『翼のリズム(Come Fly with Me )』で
テーマ曲を歌っていたのは、「ヴィーナス(Venus)」などの
ヒット曲で知られたフランキー・アヴァロンだった。
シナトラとは違った甘い歌声が印象的。

YouTube
フランキー・アヴァロンの「ヴィーナス」は、こちら…
https://www.youtube.com/watch?v=fakpqLDEQAo

妄想の果ての果て…

どうでもいいことだが、不吉な予感のクルマといえば…



Wikipedia









棺をあしらったクルマなんて
日本の感覚からすれば
ご法度ものだろうが、
ユーモアのセンスにあふれた
アメリカでは、このような
魅力的(?)なホットロッドになってしまう。

このクルマの製作ではホンモノの
グラスファイバー製棺が使われている。




Wikipedia

1966年公開『怪奇家族 大暴れ!』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=Vf2v5uvt-Hk


YouTube


YouTube
上ふたつの画像は、1966年公開の劇場版『怪奇家族 大暴れ!』の
ラストで登場したカーレースシーン。
もともとはドラッグレース専用車両を改造したものなので、
車体は軽量のうえハイパワーのエンジンを装備しており、
スタート時の前輪を浮き上がらせた走行などは
お手のモノだっただろう。

このレースシーンは、過去にYouTubeで見られたのだが
現在では削除されており、残念。


YouTube


YouTube


YouTube
テレビドラマ『怪奇家族』で登場した棺桶レーサー。
1965年5月、アメリカで放送された
「ホットロッドハーマン」の巻で見ることができる。

なお、この棺桶レーサーは当初ご覧のように
航空機のような風防が装備されていたが、
1966年公開の映画『怪奇家族 大暴れ!』では、
大柄のハーマンが乗るため、風防は取り外されている。

「ホットロッドハーマン」(イタリア語バージョン)
http://www.dailymotion.com/video/x37gfug_the-munsters-1x36-hot-rod-herman-ita_tv

そういえば
こんなプラモもありましたナ

フランケンやらオオカミ男やら
オーロラが飛びつきそうなキャラを
使ったモンスター御用達自動車の
プラモ。
後年、ポーラーライツで復刻した。




「フランケンシュタインの花嫁」が乗る
バギーのプラモ。
花嫁の描き方がなんとも不気味。












YouTube
素顔のグランパ(左)とハーマン。
The Munsters - Munster Go Home Movie summer promotion 1966 newsreel
https://www.youtube.com/watch?v=gBEmeuSOcQs

テレビドラマ『怪奇家族』 オープニング
https://www.youtube.com/watch?v=RaBfxVkEV_A

アメリカCBSテレビで1964年9月から
1966年5月までの期間放映していたのが
『The Munsters』、日本では1965年からフジテレビが
『怪奇家族』というタイトルで放送していた。

父親のハーマン(フレッド・グウィン)は、
火葬場勤務のサラリーマン。
フランケンといえば、このボリス・カーロフ風のスタイルが
一番いい。

Wikipedia

Wikipedia


Dailymotion
ボリス・カーロフ演じるご本家フランケン。
この怪物のインパクトは、まさにメガトン級。

フランケンの原点、1931年公開の
映画はコレ!モノクロ画面が
不気味さを増大させている。
http://www.dailymotion.com/video/x22c732_frankenstein-1931_shortfilms

母親のリリー(イヴォンヌ・デ・カーロ)は、
専業主婦。アメリカにおける1950~60年代の
ホームドラマでは、母親はたいてい専業主婦と
いう設定が多かった。
現代のドラマなら夫婦共稼ぎというのもアリだろう。

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祖父のグランパ(アル・ルイス)は、
378歳(?)の長寿。
いつも研究室にこもっては、怪しげな
秘薬の研究開発に余念がない。

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息子のエディ(ブッチ・パトリック)は、
オオカミ男(オオカミ少年?)。
フランケン×女ドラキュラの子がオオカミ男
という設定は、生物学的にみても
おもしろい。

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姪のマリリン(ビヴァリー・オーウェン)は、
大学生。ご覧の通りの金髪美人。
そのため、ボーイフレンドは多いのだが
彼氏を自宅に連れてくると、家族の姿を
見ては恐怖で逃げ去ってしまう始末。
そのため、せっかくのデートも
オジャンになってしまう。

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二代目マリリン(パット・プリースト)

Dailymotion
どちらのマリリンも金髪美人という
のがよかった。
グロテスクな怪物家族のなかで、
唯一まともな人物。


怪奇ものプラモでは、異常な執念を燃やす
オーロラならではの作品。






Dailymotion
マンスター一家が住むオバケ屋敷。




オバケ屋敷とはいいながら、屋根にテレビの
アンテナがあると妙に生活感をおぼえてしまう。




『怪奇家族』マンスター邸プラモ製作映像(画像のみ)
いろいろ手を加えるとメチャリアル!
http://www.youtube.com/watch?v=95YlMpXPrN4







オバケ屋敷の今は…

Google Earth
アメリカ・カリフォルニア州ハリウッドにあるユニバーサル・スタジオ内
元マンスター屋敷(上の画像赤丸部分)。

現住所
1313 Mockingbird Lane
Mockingbird Heights,

100 Universal City Plaza, Universal City, CA 91608

 
Google Earth
リニューアルされた元マンスター屋敷。
これがオバケ屋敷だったとはとても想像できない。

う~ん、今回は妄想が激しすぎて
肝心のエレールがどこかへ行ってしまった。
堪忍してネ。

次回の更新は、根性があれば3月31日夜の予定。


プラモよ あれが巴里の灯だ!エレール・ボックスアート美術館Part2

2015年09月30日 | プラモデル

アメリカ軍によるボックスアート奪還大作戦
       ※このストーリーはフィクションです







「ヤンキーどもが
 逃げていくぞ」


「追え 戦車で蹂躙だ」










「命中!!

つづく

それは
印象派絵画だった!













モラーヌ・ソルニエ MS.406モノホン画像

Wikipedia

実機映像

YouTube
モーターカノン発射シーンが
見られる貴重な映像。
画像ではイマイチわかりにくいが、
手前の機体のスピンナー先端部分から
発射炎が確認できる。
動画はこちら!
https://www.youtube.com/watch?v=Q5IhYRTeSm4



















エレールのボックスアートは、他国にはない
特徴がある。とくに1960年代にリリースされた
キットについては、それが顕著だ。
いわばフランス印象派絵画を思い起こさせる
ような作品が多いのだ。

色彩は抑えられ、色鮮やかなアメリカの
ボックスアートとは対照的である。
背景などはちょっとピントを甘くした感の
ある独特な描き方で、はっきりとした線を
用いず多少荒めのタッチでソフトな印象
なのが特徴だ。
このアーティストは、フランス印象派絵画の
影響を受けた人物なのでは…?などと
思ったりもしてしまう。

参考 印象派絵画

Wikipedia







モノホン画像

Wikipedia


Wikipedia

国産もあるでよヨー









ドイツ空軍カラーだと、印象が
かなり違ってくる。
ハインケルHe100もどき風の
雰囲気が感じられる(余計な話だが)。

ハインケルHe100モノホン画像

Wikipedia

リンドバーグからリリースされていたナ




MPMもあったゾ!


ハインケルHe100実機映像
https://www.youtube.com/watch?v=hPzw3LNPgpU





オヤ?ドイツ機も…




Bf108といえば…

YouTube
安全なパリの司令部から発せられる無茶な
命令に対して吼えまくるヨーゼフ・プリラー(ハインツ・ラインケ)。
彼の後方にはBf108の姿がチラリ…


YouTube
映画『史上最大の作戦』より
上陸した連合軍部隊に
機銃掃射を敢行する有名なシーン。


YouTube
突然の銃撃に
右往左往する連合軍兵士ら。
彼らの頭をかすめるような
地上スレスレ飛行が印象的。
実際の戦闘ではFW190が攻撃したそうだが、
映画ではドイツ戦闘機風のBf108でも
エエじゃんという気がする。


YouTube


Wikipedia


Wikipedia


Wikipedia
フランス製Bf108のノール・パングァン。
ドイツ占領下のフランスではBf108の
生産が行われていたが、ドイツの勢力が
駆逐されると自国のエンジンを搭載した
Bf108を引き続き生産した。
これがノール・パングァンと呼ばれる機体。

映画『史上最大の作戦』における
プリラーの地上攻撃シーン。
https://www.youtube.com/watch?v=oTBjqppPCRk


のコラボ
オーロラエレール提携品

かつてオーロラはエレール製品を
発売していたことがある。
「Prestige Series」と銘打ったもので、
王冠をデザインしたシリーズ名とオーロラの
ロゴをあしらったパッケージだったが、
エレールとの提携をアピールするためか
基本的には従来のエレールと同じ
ボックスアートが使用された。

























ノルマンディ・ニーメン?







Dailymotion
1960年公開フランス・ソ連合作映画『ノルマンディ・ニーメン』Part1
http://www.dailymotion.com/video/x1bo2bo_normandie-niemen-partie-1_shortfilms

『ノルマンディ・ニーメン』Part2
http://www.dailymotion.com/video/x1boi5p_normandie-niemen-partie-2_shortfilms


YouTube
『ヨーロッパの解放・大包囲撃滅作戦』にも
ノルマンディ・ニーメンのエピソードがあった。
再生開始後47分45秒あたりから登場する。

https://www.youtube.com/watch?v=O-dbgLHIUa0

上の画像は同映画のソ連軍とノルマンディ・ニーメン(右)の
パイロット。飛行服ではないが、両者の制服デザインの
違いがわかる。
なんとなく野暮ったいソ連軍に対し、センスのよさが
光るのはフランスというお国柄からか。


YouTube
ノルマンディ・ニーメンが所属
するソ連軍飛行場の女性スタッフ。
殺伐とした戦争映画にならないよう
配慮した観客向けサービスか。


ソ連軍の女性兵士といえば、
このボックスアートを思い出す。
大西先生の腕が冴えすぎて
中央の女性がホントに輝いて見えた。
ドキドキしながら中身を見たら、
女性のプラモがあまりにショボすぎて
ガッカリした人も多いのでは?


一見地味な印象の戦闘機だが、
モデル化されている(ただしYak-9だが)。
老舗のエアフィックスでも
しっかり発売している。



ジャパニーズ製も…ネ





あらっ!
なつかしいこと。
ニチモの世界傑作戦闘機シリーズでは
ありませんか!

ニチモのプラモデルで
実機の存在を知った。
当時、小学生だった私は
スピットファイアーもどきの
ヒコーキだな…くらいの
認識しかなかった。

脱線するが、ニチモの
1/72前後の世界傑作戦闘機シリーズは、
メチャなつかしい。

このシリーズの中で零戦52型は、作っては壊し
作っては壊しの繰り返しで
いくつも買った。

数ある零戦のボックスアートの中で、
これが一番強烈な印象(あくまで個人的な印象です)。

当時は可動プラモが全盛で、
脚が引き込み可能だとか、方向舵が
動きます的なものが多かった。
子供が喜ぶと思ったのか、それとも
リアリズムを狙ったのかは知らないが
そんな作りのキットが多かった。

しかし、これらがスムーズに動く
ようにするには、子供には限りなく
不可能のように思われた。
そんなガタの温床になりやすい
ところをスッパリと捨て、可動部を
廃したニチモの零戦52型は、パーツ構成が
シンプルで製作が容易で、完成品の見た目も
スッキリとした仕上がりだった。

これは半オモチャ的プラモが多かった当時の
国産プラモのなかでは画期的なことであり、
100円プラモとはいいながらも日本の
本格的スケールモデルのはしりとして
大いに評価している。


可動部を廃して、必要最小限のパーツで
まとめ上げた零戦のプラモで、オジサンモデラーには
印象的なものとしてレベルの1/72キットがある。

当初、240円という価格だったが、グンゼが
100円で販売してからは小学生だった私にも
買えるようになり、本格的スケールモデルを
体験できるようになった。
この零戦は、いまの目で見ると怪しげな部分も
多々あるのだが、細かく丁寧に打たれたリベットなど
リアルさを追求したプラモとして記憶に残る。

再びニチモの話















こちらは1/120スケールのプラペットシリーズ






再びエレールの話






























P-51が登場する映画といえば…


Wikipedia


1956年公開のアメリカ映画
『大空の凱歌』が思い出される。
アメリカ軍のパイロットだった主人公は
WW2時ドイツの孤児院を誤爆して
多数の孤児を死傷させてしまい、
そのことが心の傷として彼を苦しめていた。

やがて朝鮮戦争が勃発すると、韓国空軍の
訓練教官として戦地に赴くのだが、そこで
戦火に巻き込まれた多くの孤児たちを
見つけ、救出に奔走するという話だった。


Dailymotion
朝鮮戦争におけるアメリカ軍の活躍を
描いた航空映画といえば、空軍ものでは
F-86、海軍ものではF9Fパンサーが
よく登場するが、この映画では韓国空軍
仕様のP-51なのが珍しい。


Dailymotion
北朝鮮の戦闘機と思われる機体の
攻撃に対して、緊急発進をするP-51。
敵機役をしていたのは、おそらく
ノースアメリカンT-28練習機。

T-28練習機

Wikipedia


Dailymotion
孤児たちを救出するために飛来したC-119。
現在からすれば、なんとも古色蒼然とした
スタイルだが、昭和30年代生まれのオジサンには
なつかしい機体だ。
ただ、実際の救出にはC-119ではなくC-54スカイマスターが
使用されていたらしい。

C-54スカイマスター

Wikipedia


C-119といえば、やはりオーロラのプラモが
印象的。大きなパーツがガラガラ入っている
キットで出来もイマイチだったが、C-119の
独特なスタイルを楽しむにはよかった。

この映画は実話に基づいており、
原作が存在する。

映画の原作が、コレ
写真の人物は、劇中
ロック・ハドソンが演じていた
ディーン・ヘス本人。


Wikipedia
孤児たちとヘス(中央の略帽スタイルの人物)。


Wikipedia
ヘスは原作の印税と映画化による収入を
使って、1961年に韓国のソウルに
孤児施設を開設した。
上の画像はその施設を
撮影したもの。
その立派さに驚いてしまう。
のちに韓国政府はヘスを叙勲し、
その功績を称えた。

『大空の凱歌』前編
http://www.dailymotion.com/video/x1dkxbv_battle-hymn-1957-1-2_lifestyle#from=embediframe

『大空の凱歌』後編
http://www.dailymotion.com/video/x1dky90_battle-hymn-1957-2-2_lifestyle































またもや…
Me109といえば

Wikipedia
1957年公開の西ドイツ(西…が時代を感じさせる)映画
『撃墜王アフリカの星』といえば、いわずと知れた
ハンス・ヨアヒム・マルセイユの伝記映画。
ハリウッド製戦争映画と異なり、登場する
ドイツ軍人たちがドイツの俳優で、ちゃんと
ドイツ語をしゃべっているところがいい。

また、マルセイユの愛機もよくありがちな
アメリカ製戦闘機にドイツ軍のマーキングを
施しただけというお手軽メッサーシュミットにせず、
スペイン製ではあるけれど一応オリジナル・メッサーの
血が流れる機体を使用しているところも
好感がもてる。


Wikipedia
ご本人の有名な写真。


YouTube
スペイン製の機体は機首部分を除けば
オリジナルのメッサーと同じなので、それほど
違和感はない。


YouTube


YouTube
「君たちもパイロットにならないか」
ドイツ空軍の少年航空兵募集用ポスターに
出てきそうな画像だ。

有名なJG27のエンブレムも
ちゃんと再現されているのがうれしい。

実機は近くで見ると、けっこうゴツイ造り
なのがわかる。実物のもつ質感というのは、
プラモではなかなかわからないものだ。


YouTube
劇中登場したシュトルヒ






ドイツ空軍の写真雑誌
「デァ・アードラー」の表紙を
飾ったマルセイユ。

『撃墜王アフリカの星』を全編見るには…
https://www.youtube.com/watch?v=b7IyZg1IzxM

『撃墜王アフリカの星』テーマ曲、サウンドトラック盤。
異国情緒あふれる曲の雰囲気が、アフリカの星・マルセイユの
伝説性をさらに高めている。
https://www.youtube.com/watch?v=Q_kMydI1Sd4























オマケ

たまたまYouTubeで発見したマルサンのカタログ集。
なつかしいプラモばかりだ。

YouTube
マルサンのボックスアートといえば、
巨匠・橋本喜久男氏の作品が
目に浮かぶ。

当時の航空絵画の第一人者であり、
マルサンのボックスアートはいうに及ばず
同社の航空機プラモ基本図面を制作するなど
多面的な活躍をされていた。

1970年代の雑誌『航空ファン』では、
豪華な大判カラー側面図の制作で活躍した。
また、グンゼ・レベル時代の1/32スケール
航空機プラモでは資料としてカラー側面図が
付属したが、これも橋本氏の作品であり
従来のプラモにはない新鮮な驚きがあった。

https://www.youtube.com/watch?v=sVop_YMQtBY


YouTube
勇ましい戦闘シーンではなく、
タンカーから給油中の風景を
描いたところは、日本のボックスアートでは
珍しい。力強いタッチはなんだか
ジョン・スティール先生が手がけた
レベルの艦船プラモ・ボックスアートを
彷彿させる。

艦船のボックスアートならば、
艦全体を描くのが普通だが、ここでは
意図的に艦橋部分を中心に描くところが
大胆でもあり、意表をつく手法だ。
艦橋付近の複雑な構造をダイナミックに
表現し、巨大戦艦のもつ重厚感、安定感を
たくみに再現しているところが素晴らしい。

https://www.youtube.com/watch?v=o3j1raEZy1g



Google Earth
かつてマルサンがあったと
思われる場所周辺映像。
東京都台東区浅草寿町1-12(当時の
住所)のマルサン本店の写真が
下記文献に掲載されていたが、
木造2階建てのいかにも古そうな
建物だった。


マルサンを知るには
手ごろな資料といえる。

さらに…
オマケのオマケ

プラモデルの製造過程を紹介した
タミヤの会社案内映像。
一見地味と思われる作業の連続によって、
ようやく店頭に並ぶプラモデル。
あまり知られることのないプラモデル・メーカーの
内側を描いたものとして、とても興味深い。


YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=pCh6_JXJoeY

次回の更新は、12月31日夜の予定です。


プラモよ あれが巴里の灯だ!エレール・ボックスアート美術館

2015年06月30日 | プラモデル

アメリカ軍によるボックスアート奪還大作戦
       ※このストーリーはフィクションです


「勇敢なる革命戦士たちよ
 帝国主義者どもの息の根を
 とめるのだ」


「ヤンキーどもを蹂躙しろ」






「ゲリラ野郎に一泡吹かしてやるぜ」






「こちらサーフサイド6
 キューバ軍は戦車を先頭に
 突撃を開始したぞ」




「マクナマラだ
 いまから大統領命令を
 伝える
 時間との勝負だぞ
 迅速に動け」


つづく

プラモよ あれが巴里の灯だ!
エレール・ボックスアート美術館


過去に欧米主要メーカーのボックスアートを
取り上げてきたけれど、肝心なものが欠落した
ままだった。映画やドラマに登場したアメ車
特集をしばらく続けたので、ここで本来の
ボックスアート路線に戻るのもイイかも…
と思い、手つかずだったヨーロッパ大手
エレールの特集を組むことに…





日本におけるエレールという
ブランドは、チョッとマイナーな印象があるように
思える。同じヨーロッパのメーカーである
エアフィックスなどのように、かつて
日本の模型専門店に行けば、いつでもどこでも
入手できるようなメジャーさはなく、どちらかというと
店内の片隅にひっそりと置かれ、他のプラモに
埋もれ、あたかも宝探しのように数ある他社
プラモのパッケージをかきわけながら
ようやく発見するようなイメージがあった(…そう思ったのは
私だけか?)。

その後、日本でも1970年代以降トミーやツクダオリジナル、
グンゼとの提携品としてエレール製品が国内流通したこともあったので、
ややメジャーになった感があった。

エレールは、1957年に設立されたフランス最大のプラモメーカーで、
当初は主としてフランス機のモデルを発売していた。
日本では知られていない地味な機体が多く、プラモを見て
実機の存在を知ったという人も多いのではないだろうか(私も
そうだが…)。
1970年代になるとメッサーやスピットファイアーといった
有名機もリリースするようになったが、私が興味をもっている
時期はやはりかたくなに自国機をリリースしていた愛国的企業の
香りプンプンの1960年代だ。

その後、倒産など紆余曲折もあったが現在でも
エレールのブランドが存続していることは、
プラモファンの一人として喜ばしいかぎりだ。


この時代のVTOL機というと、
XFY-1やXFV-1に代表される
ようなアメリカ機が知られているが、
どっこいフランスにもあるんだョ…
ということか。
ビヤ樽スタイルの機体がユニーク!


Wikipedia
ボックスアートは、この画像が
大いに参考になったのでは
ないだろうか。マーキング等が
ない状態の機体は、ボックス
アートと同じだ。


YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=AixAp_MgGVo




マッハというメーカーからも
1/72スケールで発売されていた。

こんなモノもありなのか?

Wikipedia
ヒラー社が開発したビヤ樽型実験機。

オマケ
VTOLプラモあれこれ

昭和30年代生まれの世代では
VTOLといえば、やはりポゴがおなじみ。
当時の子ども向け飛行機図鑑等で
よく紹介されていた機体で、
マンボウみたいなスタイルが
ユニーク。





参考資料

ポゴのある程度まとまった資料としては
「NAVAL FIGHTERS」シリーズがある。


Wikipedia

コンベア社が制作したXFY1ポゴのテスト飛行記録映画。
https://www.youtube.com/watch?v=WeptJEnA8Gs

デルタ翼のポゴに対して、
ライバルのロッキードは
直線翼を採用し、その独自性を
アピールした。

同一の絵を使いながらも、
ロゴタイプやパッケージデザインが
異なるもの3種。








XFV-1の姿が見える1953年のストロンベッカー広告。
カットラスやスカイロケットなど、当時現役だった機体も
多い。なお、これらのキットはソリッドモデルで、プラモが
普及する以前は木材を加工したパーツを組み立てるのが
一般的だった。
ある程度おおまかに削られたパーツを組み立てるのだが、
プラモほどの精度があるわけでもなく、ストレートに作った
だけではリアル感はあまり期待できない。
納得のいく作品にしたければ、工作技術の向上に
ひたすら努めて、根性で組み立てるしかなかった。


1950年代になると、ソリッドモデルにも
変化が生じてくる。
そのひとつはプラスチック製パーツの
登場だ。主要パーツは依然として木製だが、
小パーツ類はプラとなり、多少なりとも
完成時の精度が向上してきた。




ダイナミックな構図がすばらしい。


YouTubeで見つけたXFV-1の記録映画。
https://www.youtube.com/watch?v=k4_X3XqFJ2w


XFV-1の資料としては、やはり
このシリーズものが手ごろ。

NAVAL FIGHTERS

アメリカ海軍機の資料としては、
手ごろな存在。
有名・無名の機体を問わずしっかりとした
構成は好感がもてる。












YouTube
空母ハンコック着艦事故映像(事故は
動画開始5分50秒あたり)。
大破炎上したカットラスは、そのまま海上
へ転落し、パイロットを乗せたまま水没してしまった。
https://www.youtube.com/watch?v=iLVFse5Dyto




























































































































おそらくオーロラのプラモが存在
しなければ、テムコTT-1という機体を
知ることもなかっただろう。


ストロンベッカーも発売していた。


フランスのジェット練習機フーガ・マジステール。
戦闘機をベースにしたものではなく、当初から
ジェット練習機として開発された機体では
これが世界初となる。




かつてハセガワが1/72スケールで
発売していたのが思い出される。



































その他VTOL機もの






Wikipedia


Wikipedia






グレンコモデル版。中身はITCのもの。


Wikipedia




1959年に計画された三軍(陸軍・空軍・海兵隊)共同の
輸送機プロジェクトでベル社が開発。実際はペーパー
プランで終わったようだが、のちのX-22の基礎となった。

X-22

Wikipedia




Wikipedia

ベルXV-3実機映像。
https://www.youtube.com/watch?v=WL2SeFy2Czs



















国産プラモもあるでよー!








日の丸姿のオスプレイは、いよいよ
現実味をおびてきた。
人員や物資の輸送、災害救助、
離島対処などに活躍が期待されている。

い…いかん!
脱線してしもうた!

















YouTube


YouTube


YouTube
『頭上の脅威』 予告編
https://www.youtube.com/watch?v=jMJmD4goaDM


1964年公開のフランス映画『頭上の脅威』は
ある意味で空母やヒコーキが主役だ。
フランス軍が全面協力しただけあって、
空母クレマンソーやエタンダールが、これでもかと
ばかりに画面いっぱいに描き出される。
フランスの国威が示された作品だ。



オマケ

長年探し求めていたコーポラル・トランスポーターの
動画をYouTubeでついに発見!
1957年のニュース映画に登場したもので、イギリス軍に供与された
コーポラルが撮影されている。

YouTube
トランスポーターの独創的な
デザインがすばらしい!
このユニークなスタイルは
まさにプラモ向きだ。


YouTube


YouTube
ケロヨンの目玉みたいに飛び出した
運転室がユニーク。


YouTube
コーポラルwithトランスポーター映像(音声なし)。
https://www.youtube.com/watch?v=BHWFKJnJC3M

コーポラルwithトランスポーター映像。
上記と同一の車両を撮影したものだが、
上記映像とは異なるシーンがいくつもあって
興味深い。なお、コーポラルが登場するのは
映像の後半からになる。
https://www.youtube.com/watch?v=1knjL_1qVbQ

撮影場所については、ちょっと自信がないのだが
スコットランドのサウス・ウイスト島に設けられた
王立ロケット実験場ではないかと思う。


1958年版、まだトランスポーターが
付けられていないバージョン。


1959年版、従来のミサイルキットに
トランスポーターを加えたもの。
コーポラルといえば、やはりこれでなくちゃ。


1983年版、ヒストリーメーカーズ・シリーズのアイテムとして
再登場。当時としては、かなり高額だった。


2010年版
再販は当分の間見込めないと思い、
各地の模型店から、かき集めたゾ。


2010年、ドイツレベル版。
国際標準スケール1/35だと
堂々と表示されているが、実際は1/40。








トランスポーターのデザインが斬新だったせいか、
ミニカー会社でもモデル化していた。



次回の更新は、平成27年8月31日夜の
予定。
※今回も諸般の事情により、更新を
  9月30日にさせていただきます。
  まことに申し訳ありません。


テレビドラマに見るアメ車あれこれ特設美術館Part9

2015年02月28日 | プラモデル

アメリカ軍によるボックスアート奪還大作戦
       ※このストーリーはフィクションです


「砲撃を始めろ
 ヤンキーどもを
 洞窟から一掃するのだ」





BOKA!BOKA!
            BOKA!BOKANN!

                    





「急げ
 包囲される前に
 ボックアートを運び出せ」


ワシントンD.C.


「大統領閣下!
 ご決断ください
 上陸部隊援護のための
 空爆を強く進言します」


「ダメだ」

つづく

淳ちゃんの
愛車は
キャデラックだった?

ウルトラマンを始めとしたウルトラシリーズの
原点が、この『ウルトラQ』だ。
1966年(昭和41年)1月2日から同年7月3日までの
期間、毎週日曜日の午後7時からTBSで放送された
特撮30分番組。それまで怪獣が登場するものといえば、
劇場公開の映画と相場がきまっていたが、それを
毎回テレビドラマでやるというところがメチャ画期的だった。


YouTube
有名なオープニング。
モノクロ時代では『ウルトラQ』の文字色は
白だと思っていたが、YouTubeで発見した
カラー動画を見ると、実際は黄色だったと
ということが確認できた。


YouTube
一度人類に倒されたガラモンが
リベンジしたエピソードが、コレ。
このなかでアメ車が登場する。
https://www.youtube.com/watch?v=FNYcfz9JC6U


YouTube
劇中に登場した1957年型キャデラック。
万城目淳(佐原健二)のマイカーか否かは
ハッキリしないが、もしこのキャデラックがマイカーなら
彼は相当な高額所得者ということになる。
セスナ機のパイロットであり、SF作家の肩書きを
もつ人物という設定なので、本業のパイロット
収入以外にSF作品の印税収入がかなりあるのかもしれない。

また、怪事件に毎回クビを突っ込めるというのも
フツーの雇われパイロットではとてもできないので、
おそらく彼が勤務する星川航空では、給料の支払いに
出社要件が絡んでいない…つまり、全休でも給料が
支払われる契約になっているのだろう…などと勝手に
想像してしまう。


YouTube


YouTube
乗っている人物と比較すると
このキャデラックが、いかに
デカいかがわかる。
車体、風格すべてにおいて
典型的なアメリカンサイズのクルマであった。


YouTube
キャデラックのナンバーを見ると、かなりくたびれた
感じがする。


YouTube
由利子(桜井浩子)の隣には、東宝や円谷プロの特撮ものでは
おなじみの平田明彦がいる。
陸軍幼年学校、陸軍士官学校、そして東京大学法学部政治学科卒
という異色の経歴をもつ人物で、そのためか戦争映画では士官役、
特撮ものでは科学者役が多かった。


YouTube
上記ロケ地の現在…

Googleearth
住所: 東京都千代田区丸の内2丁目2−3
左側のビルは撮影当時と同じビルだが、
リニューアルされているので、かなり印象が
違う。また、道路周辺もかなりモダンな雰囲気と
なっている。

なつかしのプラモ






レベル/amtとモノグラムの競作となった
感のある1955年型キャデラック。
この時代、アメ車の象徴といえば
やはりキャデラックだろう。
アメリカ社会における成功者が
乗るべきクルマ…それは本車以外
考えられなかった。


今では見なくなったピカピカ金属バンパーの
ゴツさに時代を感じる。
強固なバンパーで障害物を弾き飛ばすような
ワイルドさが、いかにもアメリカ的。




1955年から1958年にかけて、アメリカCBSテレビで
放送されていた“Let’s Take A Trip!”という番組の
タイアップ商品。
1956年型キャデラック、豪華客船ユナイテッド・ステーツ、
ダグラスDC-7がセットになったもので、1956年に
発売された。

ダグラスDC-7・豪華客船ユナイテッド・ステーツ
オリジナルボックスアート

かつてマルサンがコピーして発売していたのが
思い出される。この当時、日本のプラモ業界は
なかば公然と外国プラモのコピーをしており、
商道徳的な面からすれば問題があったが、
優れた商品開発のためのノウハウ蓄積という
点では必要悪だったのかもしれない。





この当時、旅客機はまだレシプロエンジン装備の
ものが主流だったが、1958年にボーイング707や
ダグラスDC-8が就航すると旅客機のジェット化に
拍車がかかり、移動時間の短縮が促進された。
その結果、航空機にお客を奪われた豪華客船は
衰退する結果となってしまった。

ところでウルトラQといえば…

YouTube
カネゴンのエピソードに登場した
ヒコーキプラモ製作シーン。

どこのメーカーのキットか不明だが、
プラモの大きさから判断して1/72
スケール位か。

オマケ
1959年型キャデラック











グンゼ産業のキャデラックは、ジェット機を
イメージしたような実車を見事に再現。
現代の自動車メーカーでは絶対にやらない
ようなデザインが楽しめる。


GM
描かれた人物と調度品のゴージャスさに言葉を失う。
金持ちが乗るクルマだと強くアピールしているのが
わかる広告だ。


GM

1957年型キャデラック広告各種
あふれ出るゴージャス感がすばらしい!

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金持ちが集まる夜会には、このクルマが
イチバン似合う。他を圧倒するこの存在感が
キャデラックのセ-ルスポイントということなのか。


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再びウルトラQの世界へ
『ガラモンの逆襲』のつづき

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休憩のためドライブインに入るトラック。
建物の前に赤いシボレー・インパラの姿が見える。
人間に化けたセミ人間がこのトラックを奪って
逃走するのだが、これを追跡するため万城目らが
使ったのが、このインパラ。

ドライブインの現在…

Googleearth


Googleearth

場所は神奈川県秦野市平沢396−1
手前の閉鎖されたファミリーレストランの
ある場所が劇中登場したドライブインが
あったところと推定される。
当時の面影はまったくといってよいほど
残っていない。


YouTube
インパラのエンブレムがシッカリ確認できる。


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1962年型シボレー・インパラ・4ドアセダン


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1962年型シボレー各種・広告


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チョー掘り出し物!

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右側の黒いクルマは、1957年型キャデラックでは!


YouTube


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YouTubeで見つけた1957年当時の
LA・ハリウッド地区走行映像。
古き良き時代の生き生きとしたアメ車が楽しめる。
https://www.youtube.com/watch?v=7LpPKAhW9-s

特別付録
OH! ミステーク
ウルトラQチョンボ映像(?)集

YouTube
建物が倒壊するシーンにスタッフの手が!

クモ男爵
https://www.youtube.com/watch?v=BmIVTE3Y0OU


YouTube
カネゴンの中にスーツアクターの顔が!


YouTube
転倒したカネゴンの頭が!
倒れた拍子に着ぐるみの頭部が
取れてしまっている。

カネゴンの繭
https://www.youtube.com/watch?v=d5LreyPvyng


YouTube
扇風機らしきシルエットが!

東京氷河期
https://www.youtube.com/watch?v=F3j8rNJCbd8


YouTube
ゴーガを動かすためのコードが!


YouTube
ゴーガを掴むスタッフの手が!
地上へ出るため、貝殻の先端を回転させて
天井に穴をあけるゴーガのシーンだが、
貝殻を掴むスタッフの手が見えている。

ゴーガの像
https://www.youtube.com/watch?v=XFeJmV5vOrE

これらのチョンボは、当時のテレビ放送時には
まったく気がつかなかった。
実際にYouTube動画を見ても、瞬間にチラッと見えるだけなので
静止画像にしない限りは、ボロが出ることもなかっただろう。
おそらく円谷プロでの編集作業では、こうした
チョンボには気がついていたと思うが、どうせ
わかりゃしないよ…とそのまま放送したのでは
ないだろうか。
考えてみれば、のどかな時代であった。

オマケ2 チョー貴重
『ウルトラQ』怪獣着ぐるみ画像。

1966年(昭和41年)3月26日(土)~4月3日(日)、銀座・松屋デパートは
その後の怪獣イベントの原点となる画期的な催しを行った。
それは爆発的な『ウルトラQ』人気を受けて
「春休み子供大会 大怪獣ウルトラQの大行進」という怪獣着ぐるみ
イベントが開催したのだ。会場には、番組に登場したペギラ、ゴルゴス、
トドラ、リトラ、タランチュラ、ガラモンの着ぐるみが展示され、
決められた時間になると会場内をカネゴンやM1号が登場し、会場内を歩き回った。

なお、上で「番組に登場したペギラ…」と書いたが正確にいうならばカネゴン、トドラ、
ガラモンについては、このイベント開催時にはまだ登場するエピソードが
テレビ放送されていなかった。
カネゴンは4月10日放送、トドラは7月3日放送で、ガラモンは
開催期間中の3月27日の放送となっていた。

この当時は、怪獣同士のバトル演出というものはなかったが、テレビに
登場した怪獣が実際に見られるとあって多くの子供たちが押しかけた。
実をいうと私もその中のひとりであった。
愛読していた週刊少年マンガ雑誌(おそらく『少年マガジン』だと思う)に
このイベント開催の予告が掲載されていたので、親にせがんで連れて行って
もらった。そのときの写真がコレ。

ペギラは、やたらデカかったという印象がある。


タランチュラも、やたらデカくてキモかった。


逆にガラモンは、なんだかチッコかった。
頭部が外されていて、着ぐるみの内部が
見えるようになっていた。


リトラは、さらに小さくて何だかカワイイ。
ペットにいいかも?


トドラはピンボケでヨーわからん。

当時、運よく会場で歩き回るカネゴンに出くわしたが、
子供であった私からすればこの怪獣は意外と大きくて
チョッと恐怖を感じてしまった(笑)。
おかげで撮影もできず、ただただ呆然と
見送るだけであった。

次回の更新は、5月31日夜の予定です。
※更新は諸般の事情により、6月30日に
  なります。申し訳ありません。

Heller特集でいきますヨ


テレビドラマに見るアメ車あれこれ特設美術館Part8番外編

2014年12月01日 | プラモデル

アメリカ軍によるボックスアート奪還大作戦
       ※このストーリーはフィクションです




「キューバ上空敵機なし
 これより帰還する」


ワシントンD.C.




「国防長官
 統合参謀本部の意見は?」


「きわめて強硬です
 キューバの 機甲部隊を
 空爆せよの
 一点張りで
 話になりません」


「連中はどうしても
 核戦争を始めたいようだ
 ソ連と一触即発なのが
 わからんのか
 空爆はNOだ」



モスクワ


「カストロはおとなしく
 しているのか」


「第一書記
 カストロはアメリカと戦う決意を
 固めたようです
 アメリカの上陸部隊を
 迎え撃つためトラの子の機甲部隊を
 派遣しました
 指揮官はチェと呼ばれるゲリラ戦の…」


「馬鹿者!
 ただちにやめさせろ
 いますぐだ!」


「ケネディがケツをまくったら
 われわれの負けだゾ」


「去年ウィーンで会ったが
 若造のくせに頭も切れるし
 度胸もある
 しかもこちらの16倍もの核をもっているんだ
 奴はヒトラーより危険だ」


「いいか
 アメ公どもはオモチャの箱絵を
 取り返しにきているんだ
 あんなモノはくれてやれ」

つづく

映画に見る
アメ車日本車…と

pandora.tv

Wikipedia
1958年(昭和33年)公開の東宝特撮映画で、
従来の巨大怪獣が登場しないところが特色でもある。
核実験の放射能の影響で、人間が液状化し
音もなく忍び寄り襲いかかるという等身大の
怪物の登場が何やら不気味であった。

上記ポスターも昭和風味満点だ。
「総天然色」という文字が、時代を感じさせる。
昭和30年代の映画にはまだモノクロ作品もあったので、
差別化するためにこのような表示がされていた。
カラーが当然の現代の映画では、さすがに「カラー」と
表示することはないだろう。

特撮映画なのに、
この艶かしさは何だ!


pandora.tv
キャバレー歌手役の白川由美とギャング役の佐藤允。
若き日の彼女は、清楚でかつ知的な魅力をもつ女性
として印象的。いまの若いひとにはピンとこないかも
しれないが、郷ひろみの元妻だった二谷友里恵の
ママといえば納得するかも。
ちなみにパパは、円谷プロが制作したテレビドラマ
『マイティジャック』の隊長役をしていた二谷英明。

一方の佐藤允は、アクの強いキャラクターを生かして
悪役や軍人役が多かった。
昭和30年代から40年代にかけての東宝映画には
欠かせない俳優だった。


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いまでは見なくなった女性下着(?)…スリップ姿の
白川由美が堪能できるのも、この作品のイイところ。
意外にボイン!…というあらたなる発見もあったりして。

アダルトな雰囲気がGood!

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スポットライトを浴びるダンサーのムッチリ感がなんとなくエロっぽい。


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テレビでこの映画を見たのだが、当時小学生だった私には
かなり刺激的なシーンだった。


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ちなみにこの女優さん(園田あゆみ)は、1958年公開の『大怪獣バラン』に
ヒロイン役で登場している。


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キャバレーの楽屋に出現した液体人間。
体が液体状でありながら、顔には目らしき
ものが見える。


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いまなら笑えるが、これを見た当時はかなり
ショッキングだった。
突如出現した液体人間に銃撃を加えるも、
効果なしと判断した刑事が殴りかかったところ
逆にこうなってしまったという設定。
このシーンは、ヒト型のゴム風船の空気を少しづつ
抜くことで人間が溶けていくところを表現したそうだ。


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襲いかかる人喰いザーメン(!)…ではないが、
このヌルヌル感は何となくAV風(考えすぎか)。


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こちらは、光学処理で人間が溶けるところを
表現したもの。
肌の露出が多いダンサーの場合、ヒト型ゴム風船を
使ったのではリアル感がないので、違う方法が必要に
なったのではないだろうか。


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液体人間に襲われて溶けてしまったダンサー。
残されたステージ衣装に妙なエロっぽさを感じてしまう。

『美女と液体人間』オープニング曲(動画なし)
イントロは不気味な雰囲気だが、そのあとに
始まるマーチ風のメロディーがイイ。
http://www.youtube.com/watch?v=INE-HPU48is

『美女と液体人間』よりヒロインの白川由美が歌っている
築地のキャバレー「ホムラ」で流れていた
ジャズ音楽。ドラムソロがこれまたイイ(動画なし)。
http://www.youtube.com/watch?v=xbzzXgLkJds

『美女と液体人間』フルムービー
韓国のパンドラTVのサイトだが、日本の古い劇映画やテレビドラマが
かなりアップされている。
ただし映像を見ていると、次々と飛び出す広告が
メチャウザイのが難点。
http://channel.pandora.tv/channel/video.ptv?ch_userid=sakuraxoo&prgid=42876433


液体人間のフィギュアには
液体化実験用カエルのオマケが付く。
本音をいうと、カエルよりダンサーか
白川由美のフィギュアの方がよかったな。

おーい!
俺たちも忘れないでくれよ!

脇役ながら、東宝の特撮ものには
欠かせない存在。
彼らが登場すると、「今回はどんな
死にかたをするのかな」と毎回
楽しみにしながら映画を見ていた。

その代表格なのがこの人物、大村千吉。
東宝特撮ものの犠牲者役では、彼がベストだと思うが
いかがだろうか。

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液体人間に襲われるシーンだが、
この悶絶する表情は秀逸。
その他…

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ウルトラQ 第1話「ゴメスを倒せ!」では アル中の作業員。
https://www.youtube.com/watch?v=LoT0Xdop8LM


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ウルトラマン 第29話「地底への挑戦」では坑夫。
https://www.youtube.com/watch?v=lkK9awZeDME


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ウルトラセブン第2話「緑の恐怖」では酔っ払いサラリーマン。
https://www.youtube.com/watch?v=hjpBo1ppxb8&list
=PLICkv4ALPsh8P_YQjkxYLAJ3b6LpOhYbG


つづいて、クリっとした
目が印象的な加藤春哉も
犠牲者役の常連さんだった。

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『フランケンシュタイン対地底怪獣』では、テレビ局のディレクター役で
登場。衝撃映像を撮影したかったのか、オリに入れられたフランケンに
ライトを照らして興奮させてしまったのが運のつき。
フランケンがオリをガタガタ揺さぶったところ、鉄格子が壊れて
あわやその下敷きに…
主役の高島忠夫(中央の白衣の人物)は難を逃れたが、テレビ局の
スタッフたちはあえなくペシャンコとなってしまった。
なお、加藤春哉の右隣の人物は大村千吉。

『フランケンシュタイン対地底怪獣』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=K2MC-QY3bEA

あのテレビドラマにも…!

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怪物(ナメゴン)の正体を探るようデスクから指示され、
ビビりまくる芸能記者役がよかった。
結局、後ろで話を聞いていた由利子が取材を志願した
ため一件落着。

ウルトラQ第3話「宇宙からの贈りもの」
https://www.youtube.com/watch?v=RCU9aeCT3Mc

下の2話にも出演していたゾ!

ウルトラQ第22話「変身」
https://www.youtube.com/watch?v=3WgctHib5_M

ウルトラQ第25話「悪魔ッ子」
https://www.youtube.com/watch?v=losLOPo8078

映画に登場した
懐かしの昭和のクルマたち


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トヨタの初代クラウン・タクシーバージョン。
観音開きのドアが特徴だ。
1955年(昭和30年)に発売された
クラウンだが、当時としては珍しかった
四輪独立懸架を採用し、乗り心地の
向上を図っていた。
また、従来の国産車にはない耐久性を
もっていたため、多くのタクシー会社に採用された。


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昭和30年代の道路には、オート三輪が
あふれていた。
左のオート三輪の荷台を見ると、何とヒトが
乗っている。
いまではこんなことをすることはないが、
当時は割とフツーの光景だった。


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昭和30年代初頭の風景が楽しめるのも、
この映画のイイところ。
まさに映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の世界だ。


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タクシーが通過した橋は、東京都中央区八丁堀4丁目と新川2丁目の
間にかかる高橋という名の橋。
当時の橋の画像は、下のサイトにあるのを発見!
http://showa.mainichi.jp/ikeda1960/2008/05/ik131390.html


Google Earth
現在の様子。橋は造りかえられ、周囲は
ビルだらけ。当時の面影はほとんどない。
ちなみに、この橋付近の地下にはJR京葉線が走っている。


Google Earth
劇中、タクシーは橋を渡り切ると左折し…


Google Earth
左折したタクシーは、手前の道路を右方向に
走り抜けた。


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初代クラウン・パトカーバージョン





観音開きドアが特徴の初代クラウンのカタログを見るには…
http://toyota.jp/T/crown/catalog/crown1/#page=3

これも

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劇中、液体人間に襲われた人物をタクシーが轢いてしまった場面。


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衣類を残して中身は何処へ?

このタクシーを演じていたのはトヨタの初代コロナで、
丸っこいデザインが特徴。
1957年(昭和32年)発売の1リッターカーで、映画には最初の
量産型と思われるタイプが登場していた。


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1958年にマイナーチェンジしたモデルで、車体側面にモールが追加され
フロント部分のエンブレムデザインが変更になっている。

いよいよアメ車登場!

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警視庁の公用車として登場したアメ車。
1950年型プリムスかと思われるが、相当レトロなスタイル。


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後部座席に乗り込んだ人物は、のちの
『ウルトラQ』主役・万城目淳を務めた佐原健二。


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もうひとつのアメ車

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ギャング役の佐藤允が乗るアメ車は、
1953年型クライスラー。
この時代は、ボンネットがモコッと盛り上がった
デザインが主流だった。


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CHRYSLER


CHRYSLER


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CHRYSLER


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CHRYSLER


CHRYSLER


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クライスラー車には、クライスラーの
純正パーツを使いましょうという広告。


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CHRYSLER


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1950年代アメ車広告映像各種
https://www.youtube.com/watch?v=9i8857WvWyQ

オマケ

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クライスラー特殊車両走行映像
https://www.youtube.com/watch?v=H5NsmZcLAdM


YouTube
クライスラーの空飛ぶクルマ映像(音声なし)
https://www.youtube.com/watch?v=SYnU68U1jz4

次回の更新は、2015年2月28日夜の予定!


テレビドラマに見るアメ車あれこれ特設美術館Part7

2014年09月30日 | プラモデル


アメリカ軍によるボックスアート奪還大作戦
       ※このストーリーはフィクションです



ハバナ


「フィデル!
 これはどういうことだ」


「落ちつくんだ」


「ヤンキーどもはキューバ本土に
 上陸しているぞ
 なぜ攻撃しないのだ」


「ソ連政府から戦闘は絶対に
 避けるよう再三要請があったのだ」


「いつからソ連の手先に
 なりさがった
 俺に一任してくれ
 ヤンキーどもをひとり残らずせん滅してみせる」


「チェよ
 大局的見地に立て
 革命はまだ成就していない
 いまはソ連の援助が必要なのだ
 キューバをよりよい国にするためには
 耐え忍ぶことも必要だ」


「あんたも変わったな
 俺には納得できない」




「勇敢なる革命戦士たちよ
 私は再び戦場に立つ!」


「帝国主義者に完全なる死を!」


帝国主義者に完全なる死を!


キューバ革命 万歳!






「フィデル
 チェが独断で出撃したぞ
 どうするつもりだ」


「いつかはヤンキーどもと
 一戦を交えなくてはならない
 その日がきただけだ
 チェは筋金入りの革命戦士だぞ
 必ず勝利する」

つづく


シュワッチ!

科特隊の
出動車は
コルベアだった!


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ウルトラマンシリーズは、現代にも続く非常に息の長い
テレビドラマだ。
初代『ウルトラマン』は、1966年(昭和41年)7月17日から
1967年(昭和42年)4月9日までの期間、毎週日曜日の
午後7時からTBSで放送された30分番組であった。
主人公が絶体絶命のピンチに陥ったときに変身・巨大化し、
襲い掛かる凶悪な怪獣や宇宙人を叩きのめすシーンは、
当時のこどもたちに強烈なインパクトを与えた。
この番組によって、巨大スーパーヒーロー対怪獣の
殴り合いバトルの構図が確立され、それが現代にも続くこととなった。

ちなみに、初代『ウルトラマン』番組終了後の午後7時30分からは
同TBSでアニメ『オバケのQ太郎』、のちにアニメ『パーマン』を
放送していた。


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アニメ『オバケのQ太郎』オープニング・エンディング
キューピーちゃんこと石川進が歌う主題歌が
なつかしか!
https://www.youtube.com/watch?v=1f5yYpAE07A


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アニメ『パーマン』オープニング・エンディング
https://www.youtube.com/watch?v=GtdHtPp8bxI

怪事件発生
科学特捜隊
出動せよ


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科学特捜隊の出動車は、一見普通のセダンだったが
国産車と異なり車体前部にラジエターグリルがなく、
リアウインドウ上部に張り出し部分が見られ、さらには
車体後部上面にはなにやらグリル状のものがあるなど
当時この番組を見ていた私は、とても不思議なクルマに思えた。
左ハンドルなので、おそらく外車なのだろうと思ったが
このクルマがGMのコルベアだということは、かなりあとになって知った。

地下駐車場からの出動シーンは、東京・渋谷区にある渋谷公会堂の
地下駐車場(当時)で撮影されたらしい。
通路の壁にクルマがこすったような跡が見えるのが面白い。
ドラマ設定上は、科学特捜隊本部の駐車場となっているのだから
運転未熟な隊員がいたということなのか…


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後方の建物は国立代々木競技場第二体育館で、
1964年(昭和39年)の東京オリンピック開催用に建築されたもの。
人やクルマが少ない日曜日に撮影されたのだろうか。


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現在の国立代々木競技場第二体育館。
体育館のすぐ左側の建物はNHK。
劇中コルベアが走行していた道路わきには、
当時まだなかった駐車場が造られている。


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このコルベアは、日本特撮界の神様・円谷英二氏の
子で初代『ウルトラマン』の監督を務めた円谷一氏の
マイカーだったということは、放送当時ほとんど知られて
いなかった(…と思う)。

ラゴン登場「大爆発五秒前」コルベア登場シーンあり
http://www.youtube.com/watch?v=4fm5s6s3RVg


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この時代のクルマには、現代では当然のこととされている
座席のヘッドレストはまだ装備されていない。
追突されたらムチウチ確実だ。


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水道局へ直行!?


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初期のウルトラシリーズによく登場した
東京都水道局長沢浄水場(東京都の施設なのに、ナゼか神奈川県川崎市
多摩区三田にある…)の建物。
放送当時と建物は同じだが、リニューアルされているので
印象がかなり異なる。


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本車はドラマ設定上でも科学特捜隊の単なる
連絡車とされているため、空を飛んだり海上を走行
するわけではないし、ミサイルや光線銃も装備
していない。
唯一特殊装備といえば、この無線機くらいのものか。
でも、これはどう見ても車載ラジオのように思われる。

バルタン星人登場「侵略者を撃て」コルベア登場シーンあり
http://www.youtube.com/watch?v=gqOyc4V8f5I


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「…ほ329」というナンバーが読み取れる。
クルマ全体がなんだかくたびれた感じがするのは、
私の気のせいか。


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上の画像ではナンバーの運輸支局名が消されている。
登録ナンバーからオーナーの個人情報が流出するのを防ごうと
したのだろうか。

修正前     修正後


オマケ

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「無限へのパスポート」に登場した円谷プロが描く
四次元の世界(?)。

ブルトン登場「無限へのパスポート」コルベア登場シーンあり
http://www.youtube.com/watch?v=gjLL9BoVyAc


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若き日の毒蝮三太夫がドライブするコルベア。
室内の状況からみて、アメ車といえ日本車並みの
コンパクトなクルマだったことがわかる。

ジャミラ登場「故郷は地球」コルベア登場シーンあり
https://www.youtube.com/watch?v=BQpXfNHSGqw


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左側の人物は、ゲスト出演の真理アンヌ。

ザンボラー登場「果てしなき逆襲」コルベア登場シーンあり
http://www.youtube.com/watch?v=IUAK71vc_dE


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リアウインドウ上の特徴的な張り出しがわかる。

メフィラス星人登場「禁じられた言葉」コルベア登場シーンあり
http://www.youtube.com/watch?v=_DT7T7UL3BY


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前輪タイヤ周辺の板金が、なんだか
デコボコに見える。
撮影中にぶつけたのだろうか。

ドドンゴ登場「ミイラの叫び」コルベア登場シーンあり
https://www.youtube.com/watch?v=irXPSMmQlBc

必見!
「ウルトラQ」や初代「ウルトラマン」などの
ロケ地を調査したサイトを発見!

「ウルトラシリーズ・ロケ地探訪」
http://www.ultraloc.org/about.html

シボレー・コルベア

一見平凡なセダンにしか見えないが、これが数あるアメ車の中で
きわめて異色の存在なのが、このコルベアだ。

日本車がアメ車の脅威になるよりももっと昔の話だが、
1950年代半ばにフォルクスワーゲンやルノーといったヨーロッパの
小型車がアメリカ市場に参入し、都市部の中産階級を中心に
大きくシェアを伸ばしていた。
優れた燃費と経済性を全面に出したヨーロッパ車にアメリカの自動車業界は
危機感をいだき、これらに対抗すべきクルマを開発した。
そのなかでGMの回答が、このコルベアだった。

アメ車には珍しくリアエンジン搭載方式で、しかも空冷エンジン。
それまでのアメ車の概念を打ち破る画期的なものだったのだ。


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コルベアはリアエンジン搭載方式なので、トランク室は
車両前部となる。
事情を知らない人が見たらエンジンルームに荷物を入れて、
何をしているのだろうと不思議に思うことだろう。


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ジープ並み(?)の走行を披露しているコルベア。


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横転しても天井もつぶれず
頑丈なところを見せるコルベア。
もっとも、中の人間はタダでは
すまないだろう。


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1960年制作のコルベア・プロモーション映像。
過酷なテスト走行映像が楽しめる。
http://www.youtube.com/watch?v=WmPpry8JiK0








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コルベアのトランクルーム。


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1960年型


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GM


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GM



GM


GM


GM


GM


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GM


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GM


GM


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GM


GM


GM


GM


GM


GM

GM






GM

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GM


GM


GM

GM


GM

GM

1961年型


GM


GM


GM
コルベアの駆動系を流用したバンタイプも存在した。
「グリーンブライア・スポーツワゴン」と呼ばれ、アメ車初の
ミニバンとなったが、価格面でライバルのフォード車に
大きく水をあけられ生産中止となってしまった。


GM
レイクウッドと呼ばれたステーションワゴンタイプ
(広告中央部分のクルマ)のコルベア。
エンジンは後部荷室の下に無理やり押し込まれる形となった。


GM


GM


GM


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GM


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GM


GM


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GM


GM


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1962年型


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1963年型


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GM


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1964年型


GM


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同時代のライバルたち

フォード・ファルコン

Ford


Ford


Ford


Ford

クライスラー・バリアント

Chrysler


Chrysler

次回の更新は11月30日夜の予定です。
 


テレビドラマに見るアメ車あれこれ特設美術館Part6

2014年07月31日 | プラモデル

アメリカ軍によるボックスアート奪還大作戦
       ※このストーリーはフィクションです





















Go!Go!Go!


つづく

根なし草
クルマ
コルベットだった


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コルベット!
アメリカ製スポーツカーとして、
とてつもない金字塔を打ち立てたのが
このクルマだった。
その雄姿が見られるドラマが『ルート66』なのだ。

ジョージ・マハリス(左)とマーチン・ミルナー(右)の
主演で、1960年から1964年にかけて
アメリカ・CBSテレビで放送されていた。
このドラマには第三の主役(?)として
シボレー・コルベットが登場しており、アメリカ製
スポーツカーの魅力がタップリ味わえた。

※1963年の第3シーズンからジョージ・マハリスが
 降板し、グレン・コルベットが出演していた。


『ルート66』はモノクロ作品だったのでコルベットの
車体色までわからなかったが、ブルーだったのね!

日本では1962年(昭和37年)にNHK、その翌年
フジテレビで放送された。
当時のテレビ番組表を見ると、NHKでは毎週土曜日の
午後10時45分から11時30分の放送を行っていた。
このことからCM抜きの『ルート66』は、正味45分番組で
あったということがうかがえる。
なお、他テレビ局のライバル番組だが時間帯は異なるが
NETテレビ(現テレビ朝日)では午後10時から『ローハイド』を
放送していた。

1963年(昭和38年)になるとフジテレビが、毎週木曜日の
午後9時45分から10時45分の放送を開始する。
吹き替えには愛川欽也(マーチン・ミルナー)、納谷悟朗
(ジョージ・マハリス)の名前があった。
ちなみにNHK放送時ではそれぞれ違う声優が担当しており、
木下秀雄、近藤洋介となっていた。

この時代の毎週木曜日は『ララミー牧場』の独壇場だった。
午後8時からNETテレビの放送だったが、毎回エピソードの
最後に映画評論家・淀川長治氏の解説があり、「もう時間がきました。
みなさん、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」と、あのおなじみの言葉で
しめくくっていたのがなつかしい。
なお、同じ午後8時からのライバル番組はTBSテレビの『七人の刑事』で、
渋いテーマ曲が印象的。

『七人の刑事』テーマ曲(動画なし)。
ゼーブ・ディチネのいぶし銀ハミングが光る。
http://www.youtube.com/watch?v=07FjJbDva-o


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放送当時、クルマでさすらいの旅を楽しむアメリカ的根無し草生活に
憧れたものだっだ。

テレビドラマ『ルート66』オープニング映像。
http://www.youtube.com/watch?v=ebOdXvYF27E

テレビドラマ『ルート66』テーマ曲(エンド・クレジット)。
ジャズピアノの軽快な演奏が印象的。
エンド・クレジット部分なので、スタッフや出演者の名前が
ズラズラ流れるだけだが、テーマ曲を聴くだけならイイかも。
http://www.youtube.com/watch?v=MSa_Eq-dAEA

なお、このドラマに出演していたジョージ・マハリスが
歌っていた同名の曲もあったが、ドラマ『ルート66』テーマ曲とは
まったくの別物。マハリスの曲は番組放送以前の1946年に
作曲されたジャズ・スタンダード曲で、ナット・キング・コールの
歌で大ヒットしていた。



ジョージ・マハリスが歌う『ルート66』はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=okPQuf2jXrs

ところで「ルート66」といえばカッコよく聞こえるが、
日本風にいえばアメリカ合衆国国道66号線
ということ。
イリノイ州のシカゴからカリフォルニア州サンタモニカを
結ぶ大陸横断道路だが、現在は高速道路が整備され廃線になって
いるとのこと。
ちなみにドラマ『ルート66』は、国道66号線をウリにしたものだが、
実際のロケ地のほとんどは国道66号線以外の場所だったらしい。


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赤の実線が「ルート66」。
アメリカ合衆国を横断する長大な道路に
驚いてしまう。

出ました!
シボレー・コルベット



このリッチな雰囲気モロ出しの
ボックスアートが素晴らしい。
コルベットを乗りまわし、
自分のボートで出航するなんて
一体どこのボンボンなのか。

ところで、背景にリゾートホテルらしき建物が見えるが、
もしかしたらテレビドラマ『サーフサイド6』に登場した高級リゾートホテル、
フォンテーヌブロー・フロリダビーチ・ホテル(下記画像)を参考に描いたのでは
ないかという気がする。
まあ、これは私の勝手な想像なのだが…

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スケールモデル専門のレベルでも、
モーターライズ版も販売していた。



シボレー・コルベット広告集

1960年型

GM


GM


GM


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1960年型シボレー・コルベットおよびインパラ広告映像
http://www.youtube.com/watch?v=Xha-_sTHj2I

1959年型

GM


GM

1958年型

GM




GM





GM



1957年型


GM



GM

1957年型までは二つ目ヘッドライトだった。



GM


1956年型


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GM



GM


GM


GM


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1955年型

GM


GM


GM


GM



GM






GM

このV2ロケットのイラストは何だ!
この時代は、まだV2の衝撃が強烈に
残っていたのが明確にわかる。


GM




GM




1954年型

GM


GM


GM


GM


GM


GM

GM


GM

GM




GM





GM



GM


GM


GM


GM


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1953年型



GM




GM


GM


GM


GM


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1953年型シボレー・コルベット広告映像
http://www.youtube.com/watch?v=QXxSO_yzlVg

日本にもあった
コルベット登場テレビドラマ…
それは

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この建物は…どこかで見たような?

Wikipedia
この重厚な建物は東京都新宿区の明治神宮外苑にある聖徳記念絵画館、通称絵画館と
呼ばれる美術館。
明治天皇の業績を描いた貴重な絵画を展示している。


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テレビドラマなのに「映倫」の文字が…
欧米のスパイものは何かとお色気路線が
目立つが、ウチは違いますよ…と強調しているのか。

『スパイキャッチャーJ3』(スパイキャッチャージェイスリー) は、
川津祐介主演の国産スパイアクションドラマで、NET系列で1965年(昭和40年)
10月7日から1966年3月31日にかけて、毎週木曜日午後7時から30分番組として
放送された。
このドラマで主人公が乗るクルマが、このコルベットスティングレイだった。
当時の国産車では見られない大胆なカーデザインは、見る者の
脳裏に強烈な印象を残した。


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当時の日本では、リトラクタブル・ヘッドライトの
クルマは非常に珍しかった。
このメカは空気抵抗の軽減というメリット(ヘッドライト使用時は
逆に空気抵抗が増大してしまう)もあるが、構造が複雑になり
重量の増加、コストアップというデメリットもある。
しかし、見ている子供からすれば、そんなデメリットなど
知る由もなかった。
ナゼ国産車はこのようなメカを採用しないのか不思議に
思ったが、考えてみればコルベットのようなスポーツカーだからこそ
意味があったのだろう。


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映像を見ると、登場したコルベットには2種類の車体色があったことがわかる。


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自動車電話のさきがけか?
クルマに装備された無線電話で、
常にどこかと連絡をとっている主人公。
ゴツい受話器が時代を感じさせる。


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日本のテレビドラマで派手なカーアクションを
披露したのも、この番組が最初ではないだろうか。
もっとも予算の関係からか、のちの『西部警察』の
ようにホンモノ(といっても中古車だが)を破壊することまでは
やっていない。事故シーンは模型を使ったものだった。


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コルベットがドラム缶に
突っ込むシーン。
高価な外車なのでホンモノは使わず(使えず…?)
ミニチュアでの撮影となっている。


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このドラマに登場する悪人さんたちは
ナゼか皆サングラスをかけていた。
サングラスをかけた人=悪人という
イメージが、見ている子供の心に刷り込まれて
しまった。
私もこの影響で、親戚のおじさんが
サングラスを着用しているのを見て、
「とうとう悪の道に走ったか」と
本気で思ってしまった(笑)。


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チラッと登場したアメ車。


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シボレー・コルベットスティングレイには、
クーペタイプとオープンカータイプがあったが、ドラマに
登場したのは後者のもので、取り外しができるルーフを
装備しており、一見クーペのような印象だった。


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 あれ?この中央の人物は…
なんと若き日の丹波哲郎!
主人公の上司で諜報組織の日本支部長を演じていた。
東映の和製アクションドラマ『キイハンター』や『Gメン’75』の
ボス役でおなじみだが、原点はこのドラマにあったのだ。

『スパイキャッチャーJ3』映像。
昭和40年代初頭を感じさせる主題歌が、モロなつかしい。
http://www.youtube.com/watch?v=2kV9p3ct4TQ

同一時間帯の競合番組としては、フジテレビの…

YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=u6JVyzs0PUI


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wikipedia


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1963年型

GM


GM


GM


GM


GM


GM


GM


GM


GM


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1963年型シボレー・コルベットスティングレイ広告映像
http://www.youtube.com/watch?v=QeOPUMUmLLQ


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1963年型シボレー・コルベットスティングレイ広告映像Part2
http://www.youtube.com/watch?v=BbxTHXUH4VE


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1963年型シボレー・コルベットスティングレイ広告映像Part3
http://www.youtube.com/watch?v=piOPFf1sj1o

1964年型

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1965年型

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1965年型コルベット広告映像(画質はよくないが)
http://www.youtube.com/watch?v=leuhrfJ2LZ0

1966年型

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1967年型

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次回の更新は9月30日夜の予定です。


テレビドラマに見るアメ車あれこれ特設美術館Part5

2014年05月30日 | プラモデル

アメリカ軍によるボックスアート奪還大作戦
          ※このストーリーはフィクションです



「国籍不明機が接近中 戦闘機を発進させろ」




「ハバナから戦闘機が発進したぞ
 トレードウインドは高度を下げて
 退避行動に移れ

 空母から戦闘機を急行させる」


「了解」




「キューバ機は撃墜するな 追っぱらえ」









「アメ公がケツに
 喰いついたゾ 離脱しろ



「わがキューバ戦闘機は腰ぬけか
 責任者を処罰しろ」


つづく


テレビドラマに見る
アメ車
あれこれ


特設美術館


おサルのクルマは
ポンティアックだった


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さらに第五の男が…!?

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シュナイダーさんと呼ばれるオヤジ人形(マイクの左側)が
ときどき登場していた。
人形の体から出たヒモを引くと、何やらしゃべる。
この番組の制作者(ホントにシュナイダーさん)にちなんで命名されたそうだ。


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ピーター・トーク     ミッキー・ドレンツ
デイビー・ジョーンズ  マイク・ネスミス

テレビドラマ『ザ・モンキーズ』は、従来の
テレビ番組の概念をうち破った画期的な
存在だと思う。

そもそもモンキーズのテレビドラマ誕生というのは、
1964年当時アメリカでも絶大な人気を
もち始めたビートルズに対して、自国アメリカでも
なんとかこれに匹敵するような音楽グループを
作りたいと考えたテレビ番組制作者らが、ビートルズ主演映画
『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』を参考に
して創り出したのがこの『ザ・モンキーズ』だった。

従来の自然発生的な音楽グループとは異なり、最初から
オーディションでメンバーを選び、彼らが出演するドラマの
なかで曲を披露してレコードの売上につなげるという手法は、
いかにもアメリカ的であった。

ドラマはコメディ仕立ての30分番組で、
ロサンゼルス郊外のビーチウッド地区に住む
4人の売れないミュージシャンという設定だった。
全編ドタバタ喜劇でまとめられているので、
当時を知らない世代がこのドラマを見たら
モンキーズとはコミックバンドなのかと思うかもしれない。

このドラマは1966年から1968年にかけて
アメリカNBCで放送された。
日本ではTBS系列で1967年10月から
1969年1月までの間、毎週金曜日の
午後7時から放送された。
番組スタート時には同じ時間帯で
フジテレビでは、『丸出だめ夫』の作者
森田拳次原作のロボットアニメ『ロボタン』を
放送していた。



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モンキーズのメンバーが住んでいると
いう設定の借家。
度重なる家賃滞納で、大家から立ち退くよう
求められるシーンが時々登場する。
この家はドラマ用のセットではなく、
実在するものを撮影用に使ったように
思える。


なお、室内のシーンはスタジオセットを使って撮影されて
いた。

参考資料

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モンキーズが誕生するきっかけとなった
1964年公開のビートルズ主演映画
『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』

https://www.youtube.com/watch?v=TcY5RoxlLD4

売れないバンドが
こんなクルマをもっていて
イイのか?
モンキーモービルの巻


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日本製もあった
モンキーズの
おクルマプラモ


テレビキャラクター関連のプラモを
手がけていたイマイでは、
当初「モンキーモービル」の名称で
発売していたが、その後モンキーズ関連の
契約切れのためかポンティアックGTOに
商品名を変更して再発売している。
また、ムーンアイズ仕様の黄色い車体
バージョンも存在した。


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コ…コラッ 危ないゾ!


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車外に顔を出しているメンバーから判断すると、
運転しているのはマイクか…


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車体後部中央の四角いモノは、
驚くべき事にドラッグシュート装置。
ドラッグレーサー並みの装備だが、
どれだけのスピードが出るのだろうか。
あるいはアメリカ人好みのジョークなのか。


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意外と細身のハンドル。
運転者の手の様子から
細くて握りにくいような気がするが、
どんなものか。
あるいは女性が運転することを
考えて、あえて細身にしたのだろうか。


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本車最大の特徴たる大型スーパーチャージャーを
車内から見たところ。
運転者からすれば視界の邪魔であったに違いない。


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モンキーモービル走行映像
https://www.youtube.com/watch?v=4GqUC7Z7S1I

モンキーモービルのベースとなったのは…
ポンティアックGTO・1966年型


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ポンティアックGTOは、1960年代後半の
典型的なハイパフォーマンス車として、
当時の若者を魅了した。
若い世代の象徴たるモンキーズの
御用達車のベースとして、本車は
ベストな選択であったにちがいない。

ポンティアック1966年型各種広告






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当時の日本車にはない大胆で、かつ洗練されたデザインがいい。


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ポンティアックGTO・1966年型テレビ広告映像。
http://www.youtube.com/watch?v=YXF4YVFpHFw









おサルのバイク
ホンダだった!

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ジャンプ!


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日本では新聞配達やそば屋の出前などで
働くバイクというイメージが強いスーパーカブだが、
モンキーズのメンバーはレジャーバイク感覚で
乗り回している。


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対米輸出仕様CA100
モンキーズのメンバーが乗り回しているのは
おそらくコレ。
日本国内仕様にはないタンデム用シートが
特徴となっている。









HONDA
市民の足を強くアピールしているアメリカ用
雑誌広告。
ホンダは1959年よりスーパーカブの
対米輸出を行っている。


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これもアメリカ向け広告。
市民生活にとけ込んだ手軽な足を
イメージしている。

モンキーズによるスーパーカブ走行シーン
(ラストに登場するゾ)
http://www.youtube.com/watch?v=jLeL-QxbEfI

それまでのアメリカにおける
バイクのイメージは…


革ジャンを羽織った荒くれ者と大型バイク…
それがアメリカにおけるバイクのイメージだった。
1953年公開のマーロン・ブランド主演映画
『乱暴者』(あばれもの、原題:The Wild One)で
ブランドは暴走族の親分役を演じたが、どうも
そのときのインパクトが強烈だったらしく、バイク=暴走族の
乗り物的なイメージが定着したといわれている。

ホンダはアメリカでスーパーカブを販売するにあたり、
こうしたマイナスイメージを払拭するため「市民の足」を
強くアピールし、それがアメリカ人に受け入れられる
こととなった。

おサルの乗り物は
モンキーだった!?

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ドラマのオープニングに毎回登場していた
ナゾの小型バイク。
一見モンキー風だが、ヘッドライトや
ホーンの形状から別物と判断した。
おそらくイタリアのバイクメーカーであった
Peripoli(ペリポリ 1957年~2000年)が
生産していたGiulietta(ジュリエッタ)GSA junior
という50ccバイクのように思われる。


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Peripoli

当時のアメリカではハーレーダビッドソンが
大型バイク市場を席巻していたため、これとの
競合を避けるため、小型バイクを主要対米輸出用に
していた外国メーカーが多く、Peripoliもそのなかの
ひとつだった。
ハーレーダビッドソンも1948年頃より小型バイクの
生産をしていたが、1960年代からホンダを始めとする
日本製小型バイクが台頭してくると対抗できなくなっていた。

大型バイクばかりじゃないゾ!
ハーレーダビッドソン

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おサルよ
あれがパリの灯だ?
『すばらしきパリ』の巻
















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待ち伏せをしていたファンにとうとう
つかまってしまったメンバーら。
乗り捨てたモンキーを見ると、本車の特徴である
格子縞のカラフルなシートが確認できる。


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モンキーズのメンバーが乗っていたのは、1967年発売の
Z50M型で、現在のモンキーとは異なるデザイン。















こっ これは…

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フランス版ダイハツ・初代ミゼット?

これはイタリアのピアッジオ社が生産した
Ape(アぺ)と呼ばれる三輪トラック。
そもそもは同社が生産するベスパ・スクーターの後部を
2輪にし、荷台を増設した3輪スクーターとして
1948年に発売された(下)。


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1948年当時のイタリアは、第二次世界大戦後の
復興期で手頃な物資輸送手段が求められていたこともあり、
大ヒットとなった。
その後、ユーザーから「雨風をしのぐ運転室をつけて
ほしい」という求めに応じて生産されたのが、頭でっかちの
アヒルをイメージしたようなユーモラスなこのトラックなのだ。
この辺の事情は、戦後日本のオート三輪も似たようなもので
なんとも「敗戦国」の悲哀がにじみ出ており、なかなか興味深い。


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前輪の構造を見ると、自動車というよりは
やはりスクーターだ。
車輪の大きさと比較して車高がかなりあるので、
急ハンドルを切ったりすると横転しそうだ。
横転事故を防ぐためドライバーは安全運転に
徹さざるを得なくなるので、本車による横転事故
発生事故件数はきわめて少ないのではないだろうか…?


地元イタリアのメーカー・イタレリが
1/32スケールのダイキャストモデルを
発売していた。


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オットットット…

Ape走行映像
http://www.youtube.com/watch?v=OwuFgNCD1H4

テレビドラマ『ザ・モンキーズ』より『すばらしきパリ』。
パリを訪れたモンキーズに現地の女の子軍団がモーレツな
追っかけを開始する。
彼女らから逃れるため、市内をホンダ・モンキーで
走り回るシーンを見ることができる。

ファンに追いかけられるという場面は、

『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』の
冒頭にもあり、『すばらしきパリ』はこれをヒントに
している気がする。

http://www.youtube.com/watch?v=TeBIWpVhW3E

テレビドラマ『ザ・モンキーズ』
劇中演奏された曲をドラマ放送時の映像とともに


『恋の終列車』
http://www.youtube.com/watch?v=tGLx4WenGwQ


『アイム・ア・ビリーヴァー』
http://www.youtube.com/watch?v=XfuBREMXxts


『恋はちょっぴり』
http://www.youtube.com/watch?v=KnMuwzm7kw4

『どこかで知った娘』
マイクによるスーパーカブ・ウイリー走行(?)映像付!
http://www.youtube.com/watch?v=lW923_oO75o


『プレザント・バレー・サンディ』
http://www.youtube.com/watch?v=7RPQEap-8Vk




『デイドリーム・ビリーヴァー』
http://www.youtube.com/watch?v=mJMyXxiBR1Q


『すてきなバレリ』
http://www.youtube.com/watch?v=QWTa9CE51sA


『スターコレクター』
http://www.youtube.com/watch?v=3TCOggiUGHk

『She Hangs Out』
http://www.youtube.com/watch?v=RdZDzKThz5o


『Mary Mary』
http://www.youtube.com/watch?v=AMNize7s8nc


『She』
http://www.youtube.com/watch?v=WQ6LmrP3vK8

『What Am I Doing Hangin Round』
http://www.youtube.com/watch?v=45XruL17D90

1968年公開(日本公開は1981年)の映画
『ザ・モンキーズ 恋の合言葉HEAD!』映像。
時代を反映してベトナム戦争の記録映画が
多く登場している。ファンの女の子からすれば
モンキーズのイメージがくずれて、メチャ不評
だったらしい。


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右下の映像は、1968年に南ベトナムで起きた北ベトナム人民軍および  
南ベトナム解放民族戦線によるテト攻勢の際、捕らえられた解放民族戦線
容疑者(実際に指揮官だったといわれている)を南ベトナムの警察庁長官
グエン・ゴク・ロアン自らが拳銃を使って処刑したときのもの。          
この手の映像がモンキーズの映画に実際に登場するのだから驚く。


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頭部を撃たれた容疑者が崩れ落ちるシーンが
スクリーン全面に映し出される。

ベトナム戦争関連の映像の中で、もっとも衝撃的で
かつ有名なものがこれだと思う。
処刑の様子は現場に居合わせたアメリカの取材陣に
よって撮影された。
YouTubeで見ることができるが、閲覧制限がかけられている
場合があり、その際は解除する必要がある。
Nguyễn Ngọc LoanでYouTubeの映像検索をすると
ヒットする。
一方、写真撮影されたものもあり、こちらは1969年の
ピューリッツァー賞を受賞している。

これは驚き
ピーターの兵隊さん

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ピーターのGI姿は、けっこう
サマになっている。
なお、映画に登場する『ライフ』の
表紙(上)はニセモノで、実際に発売
されたわけではない。

『ザ・モンキーズ 恋の合言葉HEAD!』映像
https://www.youtube.com/watch?v=3SSi43FGLt8

テレビドラマ モンキーズ オープニング&エンディング映像
http://www.youtube.com/watch?v=5X0NzFz8l0o
エンディングはスポンサーだったケロッグの商品紹介が
されているバージョン。
日本では放送されない部分だ。

エンディング・ケロッグバージョン映像
上記とは異なる曲で『For Pete's Sake 』を使用している。
https://www.youtube.com/watch?v=uUYjkAHwsHY


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アップル・ジャックスは、いままで
日本では発売されていないのでは
ないだろうか。
シナモンアップル風味というのは
けっして悪くはないと思うのだが、
日本人には合わないと判断された
のかもしれない。



次回の更新は7月31日夜の予定です。 


テレビドラマに見るアメ車あれこれ特設美術館Part4

2014年03月30日 | プラモデル

アメリカ軍によるボックスアート奪還大作戦

今回はお休みです


テレビドラマに見る
アメ車
あれこれ


特設美術館



じゃじゃ馬たちは
オールズモビルに乗って
やってきた



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エリー(ドナ・ダグラス) グラニー(アイリーン・ライアン)
ジェド・クランペット(バディ・イブセン) ジェスロ(マックス・ベア)

ある日自分の土地から石油が出て、一夜にして億万長者になった
クランペット家。いままで住んでいた山奥から、ビバリーヒルズという超高級住宅地に
引っ越してきたのだが、日々の生活は西部開拓時代とまるで変わらない。
場所にそぐわないトンチンカンな行動で、毎回とんでもない騒動を引き起こすという
コメディーが、この『じゃじゃ馬億万長者』だ。

放送当時地方の人間をバカにしているという批判もあったようだが、CBSで1962年から
1971年まで放送されるという大長寿番組となった。
日本ではモノクロバージョンが1963年の毎週火曜午後7時から午後7時30分まで
日本テレビで放送された。
その後、カラーバージョンが1968年から1969年にかけて毎週日曜の午前10時から
午前10時30分までフジテレビで放送された。
『じゃじゃ馬億万長者』というと、こちらのカラーバージョンを見た方が多いのではないかと思う。


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『じゃじゃ馬億万長者』のオープニングおよびエンディング。
モノクロバージョン。
https://www.youtube.com/watch?v=QtvTE3m5jpM

『じゃじゃ馬億万長者』のオープニング・カラーバージョン。
http://www.youtube.com/watch?v=NwzaxUF0k18

『じゃじゃ馬億万長者』の第一回目エピソード。
http://www.youtube.com/watch?v=sBmYkXVteaU


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大量の家財道具満載で車種がわかりにくいが、
オールズモビル・ロードスター1921年型のように思える。


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モノクロバージョンとカラーバージョンとではクルマの搭載品が
微妙に異なっている。


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Oldsmobile1920


Oldsmobile1921



Oldsmobile1923


Oldsmobile1923


Oldsmobile1923


Oldsmobile1921

1900年代のオールズモビル広告


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いまではやる物好きもいないだろうが、
かつて流行した汽車ポッポとのスピード競争。
クルマにある程度の信頼性がでてくると、
当時高速交通機関の代表であった鉄道への
挑戦を企てる者が出てくる。
強力なパワーをもつ陸の王者蒸気機関車に
勝利することが、ある種のステイタスだった
時代の話である。

トヨペット・SA型
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日本でも蒸気機関車とのスピード競争が行われている。
1948年8月7日にトヨタの販売促進イベントとしてSA型と呼ばれる
小型乗用車が、東海道本線の急行列車(当時は蒸気機関車が
引っ張っていた)に挑戦し勝利している。
名古屋駅を同時に出発し、大阪駅をめざしたが
トヨタ車が46分早く目的地に到着したという。

トヨタ自動車75年史というホームページに
SA型と蒸気機関車の競争を撮影した
画像が掲載されている。
https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/text/taking_
on_the_automotive_business/chapter2/section8/item1_d.html



家財道具などの搭載品がないので、じゃじゃ馬自動車
最大の特徴たる後部フロア特設木製座席の
様子がわかり興味深い。

じゃじゃ馬関連クルマは
オールズモビルばかりではないゾ


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銀行頭取(左)のドライスデール(レイモンド・ベイリー)と
秘書のハサウェイ(ナンシー・クルプ)。
頭取さんはクランペット家が預金を解約してしまうのを非常に
恐れている(いったいどれほどの預金額なのだろうか?)。
解約されそうになると、いろいろな策を講じるのだが、
自らドロをかぶるようなことはやらず、みな秘書に
丸投げ。そんな訳で、秘書は頭取さんの尻ぬぐいに
奔走することになる。

ところで、秘書は赤のダッジ・コンバーチブルを
日常業務の足としていつも颯爽と乗り回している。
番組のシーズンによってクルマの変更があるが、
ダッジ・コンバーチブルであることは変わりがない。

これは私の勝手な想像なのだが、秘書は実のところ
頭取の愛人であり頭取は銀行のカネで秘書がお気に入り
のクルマを買い与えていたのではないだろうか。
それは日頃の自分の尻ぬぐいに走り回る秘書への
感謝の念であったかもしれない。

秘書の愛車 ダッジ・ポラーラ・コンバーチブル1963年型


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ダッジ1963年型各種広告


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秘書の愛車 ダッジ・ポラーラ・コンバーチブル1963年型登場
https://www.youtube.com/watch?v=80RUI7MDXQo


秘書の愛車 ダッジ・コロネット・コンバーチブル1965年型


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ダッジ1965年型各種広告


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秘書の愛車 ダッジ・コロネット・コンバーチブル1965年型登場(モノクロ)
https://www.youtube.com/watch?v=dA4EJ1Nw0yg

秘書の愛車 ダッジ・コロネット・コンバーチブル1965年型登場(カラー)
https://www.youtube.com/watch?v=DsqY-HAOVW0


秘書の愛車 ダッジ・チャレンジャー・コンバーチブル
1971年型


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ダッジ1971年型各種広告


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秘書の愛車 ダッジ・チャレンジャー・コンバーチブル
1971年型登場エピソード
https://www.youtube.com/watch?v=IHNe7UO9Hpc


頭取さんの愛車 インペリアル・クラウン1962年型


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頭取のドライスデール氏が乗るクルマは、クライスラーの
最高級車インペリアル・クラウン1962年型。
やはりお偉いさんが乗るクルマは違う。


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クランペット家と頭取さんのクルマが登場。
http://www.youtube.com/watch?v=Q8bNdFfWVtk


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最高級車なので雨漏りなど絶対に許されない(安いクルマなら
雨漏りしてもいいという話ではないが‥‥)。そのため徹底した
水密テストが行われる。

インペリアル・クラウン1962年型プロモーション・フィルム
http://www.youtube.com/watch?v=GGqDzW3Z8-w

インペリアル・クラウン1962年型各種広告


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ところで…

銀行のお偉いさんと秘書といえば、『ザ・ルーシー・ショー』も
忘れられない。副頭取のムーニー(ゲール・ゴードン)と秘書の
ルーシー(ルシル・ボール)が繰り広げるドタバタ騒動が
なんとも傑作だった。
なお、秘書のおバカ度ではルーシーがダントツだと思うが
いかがだろうか。

YouTube
ロンドンへ旅行することになったルーシー。
搭乗した旅客機で出張するムーニーさんと
一緒になってしまう。
困惑するムーニーさんなど眼中にないルーシーだが、
慣れない空の旅でとんだ騒ぎが…
http://www.youtube.com/watch?v=eI8BaL7vreI

じゃじゃ馬屋敷、今と昔…


YouTube
ドラマ放送当時のクランペット邸。


Google Earth
現在のクランペット邸。
建物は放送当時となんら変わっていない。
変化といえば塀に植物がからまり、生垣風に
なったことくらいか。
この邸宅はドラマ用のセットではなく、
個人の住宅(!)というからスゴい。
Arnold Kirkeby(1901~1962)という
アメリカのホテル経営者の邸宅で、
『じゃじゃ馬億万長者』以外にも多くの
ドラマや映画のロケに使われている。


Google Earth
クランペット邸はビバリーヒルズにあるというドラマ設定だったが、
実際の所在地はビバリーヒルズ近隣のベル・エア地区。
もちろん、この地も高級住宅地。

住所 750 Bel Air Road, Los Angeles, CA, United States


YouTube
クランペット邸(Kirkeby邸)空撮映像。
屋敷の広大さがよ~くわかる。
https://www.youtube.com/watch?v=Xcot7ZvxIog

おやっ?

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芸者さんが登場するエピソード。
肩もみで癒され、ジェドも心からご満悦。
https://www.youtube.com/watch?v=4vj0SnP9X9A


YouTube

オマケ

ウルトラ警備隊の出動車は
インペリアルだった

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YouTube


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初期のウルトラマンシリーズに登場したクルマで
もっともカッコいいクルマといえば、ウルトラ警備隊
御用達のポインターではないだろうか。


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インペリアル1957年型
本車はポインターのベースになったことで知られているが
あまりの変わり様に驚いてしまう。
それだけ番組制作者のヤル気というか熱意の表れという
ことができようか。


1957年型ではないが参考まで…

インペリアル・クラウン1957年型各種広告


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上2枚の広告画像にはお抱え運転手が描かれており、社会的に成功した人物が
乗るクルマであることを強くアピールしている。


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ポインター走行映像。
カーグラフィックTV風のオープニングがオモシロい。
http://www.youtube.com/watch?v=HUpFb6XZgUQ

オマケのオマケ
その他1957年型クライスラー車


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次回の更新は5月31日夜の予定です。


テレビドラマに見るアメ車あれこれ特設美術館Part3

2014年01月31日 | プラモデル
アメリカ軍によるボックスアート奪還大作戦
       ※このストーリーはフィクションです


カリフォルニア州サンディエゴ海軍基地




「俺たちはどこへ行くんだ?」


「心配することはねえぞ
 地獄の一丁目に決まってんだろ」














つづく

テレビドラマに見る
アメ車
あれこれ


特設美術館


オールズモビルのつづき…
それでもロケットは飛ぶ!


第二次世界大戦後の1950年代、アメリカは未曾有の
繁栄を謳歌していた。
国際的には米ソの対立・冷戦があり、朝鮮半島では
血みどろの戦いが展開されていたが、これらの広告を
見るかぎり「不安な時代」であったことをミジンも感じさせない。
生活水準が高く、知的で都会的なクルマのある暮らし、すなわち
世界に冠たるアメリカンライフを楽しみましょう…
そういった夢とその夢が実現できる世界が語られるだけなのだ。

1955年型

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GM


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GM


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1954年型

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GM


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1953年型

GM


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GM


GM


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GM


GM


GM



CORALOX


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有翼機に乗った男女が描かれているが、それ以前の広告だと
V-2らしきロケットに乗った男女となっている。

オールズモビルお得意のロケットに乗った
男女が登場する1953年のテレビ広告から。

YouTube


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YouTubeのクレジットには1953年のテレビ広告とあるのだが、
登場するクルマは1950年型のような気がする。
http://www.youtube.com/watch?v=DmabQ3MvXQQ

1952年型

GM



GM


GM




GM


GM


GM


GM


GM
ロケットがやたらと登場するのが、1950年代オールズモビルの
広告の特徴だ。
広告の文面から判断すると、最新ロケット工学の技術がクルマに
反映されているというわけではなさそうで、ロケットエンジンのようなパワフルな
V-8エンジンが搭載されています…だから胸のすくような加速感が
味わえますよ…的なイメージ戦略を全面に出したものらしい。

ところで、今回はこのロケットにこだわってみたい…


Wikipedia
GMのロケット・イラストの広告は、アメリカが世界で初めて
サルを宇宙に送り込んだときの写真(上)を参考にしたものと思われる。
アメリカは1949年6月14日、V-2の先端の
カプセルにアルバート2世と呼ばれるアカゲザルを
乗せて、世界で初めて宇宙に送り出した。
大気圏を突破して宇宙にたどり着いたものの、
その後サルが乗ったカプセルは地球に帰還する際
パラシュートが開かず、地上に激突してしまった。
カプセル回収には失敗したものの、動物を生きた状態で宇宙へ
送り届けたことは人類の宇宙進出に大きな足がかりを
作った。

なお、画像手前のピラミッド風建物は分厚いコンクリートで
造られており、内部はロケット打ち上げ用の管制室となっている。


NASA
ロケットお猿のアルバート2世。
この金属の骨組みごと円筒形の気密カプセルに
入れてフタをすればスタンバイOKとなる。

ちなみに、アルバート1世はアルバート2世の前に
打ち上げられたサルだが、窮屈なカプセルに起因した呼吸困難のため
死亡。アルバート3世は打ち上げ後ロケットが爆発し死亡。
アルバート4世はカプセルのパラシュート不開傘事故で死亡している。

アメリカに渡ったV-2のプラモ


ロケット先端内部に搭載されたカプセルのパラシュート回収
システム実験用プログラム「ブロッサム計画」に使われたV-2。
この計画は1946年からスタートした。
サルを乗せたカプセル回収システムの確立という目的があった。




1947年から1950年にかけて実施された
アメリカの高高度気象観測計画(バンパー計画)に
使われたロケットで、V-2本体の先端にアメリカで開発した
WACコーポラル小型ロケット(地対地ミサイル・コーポラルとは
別物)を装備した2段式タイプのもので,バンパーロケットと呼ばれた。


White Sands Missile Range
上のボックアートを描くのに参考にしたと
思われる画像。


Wikipedia


空飛ぶ巨大十字架みたいなスタイルがオモシロい。
ラムジェットエンジンテスト用のもので、1947年に
打ち上げられた。V-2発射後、先端の巨大十字架部分(?)が
ラムジェットによって高速飛行する。


US.Army
上のボックアートを描くのに参考にしたと
思われる画像。


Youtube
1946年のアメリカ・ニュース映画より、
V-2の発射映像。このロケットには
カメラが搭載されており、地上や宇宙の
様子が撮影されている。
飛行の後半はロケットの安定性が失われ、
スピンしているので撮影映像が回転した
状態でメチャ目が回る。
https://www.youtube.com/watch?v=i8wWQWfcyeI


Youtube
バンパーロケット打ち上げ映像。
https://www.youtube.com/watch?v=xlEPxKrqklg

ソ連に渡ったV-2のプラモ




戦後ソ連が開発したV-2改良型各種。

ドイツ軍御用達のV-2プラモ






上のボックアートはこの画像をそのまま描いたと思われる。
画像左端に放置されたドラム缶があるが、これも省略されずに
ちゃんとボックスアート化されているのがうれしい。
この画像は、かつてサンケイ新聞社出版局が出していた
第二次世界大戦ブックス「V1号V2号・恐怖のドイツ秘密兵器」に
掲載されていた。





KORAモデル脱線・資料編
こんなものまで!


広島に投下された原爆「リトルボーイ」の
プラモ。


こちらは長崎に投下された
「ファットマン」のプラモ。
1/72スケールなので完成しても
小柄のものだが、このような核爆弾が
単独でリリースされるのは珍しい。
通常ならB-29のプラモにオマケで
付属するくらいのものだろう。

その他V-2プラモ


発売以来50年近く経過しているのにもかかわらず、
その輝きは少しもあせていない。
ミサイル内部の構造をリアルに再現したところなど、
さすがはレベル。




1/35スケールとなると、かなりデカい。
ミサイル本体と発射台だけだが、欲をいえば
運搬用トレーラーもほしいところだ。
価格を抑えるため、泣く泣く省略したのか?


ミサイルや運搬用トレーラーばかりでなく、
牽引車両、指揮車、レーダーなどがセットと
なっており、そのにぎやかさに涙してしまう。
ミサイル本体と簡単な発射台だけというプラモも
多いが、支援車両と一緒にすることで楽しさが
倍増する。ミサイルプラモのひとつのあり方を
示したものといえる。






GM



GM


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1951年型

GM


GM



GM


GM


GM


GM


GM


GM


GM


GM


GM


GM
華やかな広告のなかで、チョッと異色なものがコレ。
オレンジ色の空が不安をかき立てる。
核戦争を予感させるといったら考えすぎか。

参考資料
核戦争を予感させるボックスアート



GM


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1950年型

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GM



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GM






Wikipedia
1940年代末頃のオールズモビル販売店のイラスト。
非常に現代的な建物で、古さを感じない。


Wikipedia
こちらも1940年代後半から1950年代にかけての
オールズモビルとジャガーの販売店イラスト。
上と同様メチャ現代的なデザインだ。

1949年型

GM


GM


GM


GM


GM


GM


GM


GM

1949年の広告からロケットのイラストが登場するようになる。
1949年6月14日、V-2によって世界で初めてサルを宇宙に
送り込んだアメリカでは、このニュースにマスコミが飛びついた
であろうことは容易に想像がつく。
サルが宇宙に行けたということは、遅かれ早かれ人間も宇宙へ行くことができる
ということだから、このことは確かにニュース性はバツグンだと思う。
これら報道にオールズモビルの関係者は何かを「感じた」のではないだろうか。

宣伝に使える!

それ以来、オールズモビルの広告にはロケットが乱舞するようになる。


GM
1949年型はオールズモビルにとって、画期的なものとなっている。
GMの中級車モデルであったオールズモビルに、初めてハイパワー
V-8レシプロエンジンを搭載したのだ。
これによってロケットのような強力な加速感を体感できるように
なった…らしい(私は運転したことがないので、わからんが)。


GM


GM



GM


GM



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GM

オールズモビルの広告には「ロケット」と「ハイドラマチック」の文字が
必ずといってよいほど登場する。
「ロケット」とは高馬力を発生させるV-8レシプロエンジンのことで、
「ハイドラマチック」とはオールズモビルに装備された全自動変速機のことだ。
とくにこの「ハイドラマチック」は現代のATの元祖といわれているもので、
クラッチや変速レバーの操作から運転者を解放するものとして、
画期的な存在だった。
オールズモビル1940年型からオプション装備されるようになったが、1950年代には
大いに普及し、パワーステアリングの実用化と相まって巨大な車体にもかかわらず
運転しやすいというのがアメ車の特徴となった。

参考資料 1940年型
おそろしくレトロなスタイルのクルマだが、広告を見ると
変速のためのシフトレバーやクラッチの操作がいらないと
誇らしげに謳っている。いまの日本では乗用車のAT化など当然のことと
されているが、アメリカではオプション装備とはいえ実用的な
ATがすでに開発されていたことに驚く。
1940年型の発売が1939年、日本では昭和14年であり
太平洋戦争突入の2年前のことになる。

ちなみに1939年の出来事を列挙してみると
 4月 スペイン内戦フランコ将軍側の勝利
 5月 満蒙国境付近で日ソ両軍激突 ノモンハン事件
 9月 ドイツのポーランド侵攻 第二次世界大戦勃発
11月 ソ連のフィンランド侵攻 冬戦争
12月 ドイツのポケット戦艦「グラーフ・シュぺー」交戦ののち自沈

これだけ見ても戦争のオンパレードだ。


GM


GM



GM


GM



GM


GM



オマケ
YouTubeで見つけた1950年代のニューヨーク
観光案内映画。航空会社のTWAが制作したもので、
カリフォルニアに住む女子大学生サリーが友人とヒコーキに乗って
ニューヨークを訪れ、各地の観光スポットを見て回るというもの。
当時、TWAではスーパー・コンステレーションの導入により
アメリカ大陸無着陸横断飛行が可能となっており、
アメリカ東部と西部を結ぶ空の架け橋として搭乗客の増加を
狙ったキャンペーン促進映画を制作しセールスを展開した。
映画の冒頭、サリーのニューヨーク旅行は「遠隔地で心配」だとして
いい顔をしない母親を説得するシーンが登場する。
サリーはいった。
「おかあさん!(西)海岸から(東)海岸までたった8時間で行けるのよ!」

ちなみに長距離バスで有名なグレイハウンドバスを使った場合、
バス乗りっぱなしでも最短3日はかかるらしい。
アメリカは途方もなく広大である。


YouTube


YouTube
サリーの愛車(?)
彼女は免許取り立てらしく、ブレーキングが荒っぽい。
映画用の演出だとしたらメチャ芸が細かい。


YouTube
古き良き時代のアメ車が顔を出す。
フロント部分には動物的表情があり見ていて楽しい。


YouTube
機体の流麗なデザインは、今見ても非常に新鮮だ。


YouTube
スーパー・コンステレーションにはTWAの塗装が一番似合うし、
背景には摩天楼が樹立するマンハッタンが一番似合う(…と思う)。


スーパー・コンステレーション搭乗記念にどうぞ!


YouTube
映画のなかで自社のネオン広告を使って
チャッカリ宣伝しているのがオモシロい。
当時のTWA主力旅客機スーパー・コンステレーションの文字が見える。


YouTube
観光スポットを巡るサリー(右)と友人の2人。
左の人物が着るセーラー服風ドレスは、
現在ではコスプレ関係者くらいしか着用
しないのではないだろうか。
http://www.youtube.com/watch?v=Mo1IX2ILbfY

もうひとつは…


YouTube


YouTube


YouTube

1957年にニューヨークで開催された自動車ショーの様子。
http://www.youtube.com/watch?v=WCfva8EeWX0

次回の更新は、平成26年3月31日夜の予定。

テレビドラマに見るアメ車あれこれ特設美術館Part2

2013年11月30日 | プラモデル

アメリカ軍によるボックスアート奪還大作戦
       ※このストーリーはフィクションです    

1963年10月18日 ブラジル・リオデジャネイロ






「失礼ですが あなたは元Uボート艦長
 ハインツ・シェッファ-大尉の奥様ですね」


「おあいにくさま
 私の主人だったら
 とうの昔に亡くなったわよ
 いつだったかイスラエルの連中が
 押しかけてきて
 潜水艦にヒトラーを乗せて逃亡させたとか
 いって家中荒らしていったわ
 
今度は何なの!」


「緊急事態です 
 奥さん ご同行願います」






「奥さん
 単刀直入に伺います
 ご主人の棺内
を調査したところ
 キューバ周辺の
 古い海図を発見しましたが…」




このバチ当たりめが!
 ケネディとかいう若造を
 すぐ呼んできなさい
 墓荒らし野郎の親玉を
 ぶん殴ってやる!」


「なんてババアだ

 しばらく拘束しとけ
 マスコミにバラされたら困る」


1963年10月
22
日 ワシントンD.C.


「アメリカ国民の皆さん
 わが合衆国政府はキューバ国内に
 核ミサイルが配備されていることを
 確認しました」


「私はこの危機に対処するため
 キューバの海上封鎖を決断し
 軍に対しただちに行動するよう指示を
 しました」




「大統領閣下
 ご決断ください
 迅速がすべてです
 今回の海上封鎖はわが軍の奪還作戦を
 隠すのに好都合です
 キューバ側が気がつく前に撤収するのです」


「やっかいなのはキューバに
 ゲバラというゲリラ戦の専門家が
 いることです
 カストロの片腕で自らのゲリラ戦
 理論でキューバ革命を成功させた
 男です
 われわれの上陸を知れば
 すぐさま部隊を率いて
 やってくるでしょう
 彼らと交戦すればゲリラ戦に
 巻き込まれます
 その前にわれわれは作戦を 
 完了させなければ なりません」


「1960年のピッグス湾事件では
 上陸した反革命部隊を粉砕しています
 作戦を主導したのはCIAですが
 こうした侵攻作戦にはまるっきりの素人です
 今回は軍主導でいくことを進言します」


「 この作戦はトルーマン政権時代からの
 懸案事項だ
 国防長官には私から直接指示を
 出そう
 作戦開始だ」

つづく

テレビドラマに見る
アメ車
あれこれ


特設美術館



ハワイの「キムタク」は
オールズモビルだった!

Wikipedia


Wikipedia
なつかしいアメリカのテレビドラマ『ハワイアン・アイ』。
左からロパカ(ロバート・コンラッド)、クリケット(コニー・
スティーブンス)、スティール(アンソニー・アイズリー)、
キム(ポンシー・ポンス)の面々。
ホノルルのハワイアン・ヴィレッジ・ホテル内に事務所を
置く私立探偵の話で、1959年から63年にかけて
アメリカABCテレビで放送された。

探偵のロパカ、スティールと彼らを助けるナイトクラブの歌手
クリケットとタクシードライバーのキムが主要メンバーだが、
のちに探偵マッケンジー(グラント・ウイリアムス)、
第4シーズンからホテル関係者のバートン(トロイ・ドナヒュー)が
加わった。


YouTube
ダイヤモンド・ヘッドをバックに、出演者が
仲良くサーフィンに興じている有名なオープニングシーン。
手前のおネェちゃんはクリケットかと思ったが、
大柄の体格からして別人だろう。


YouTube
お決まりのワーナー・ロゴ。


Wikipedia
ダイヤモンド・ヘッド全景

『ハワイアン・アイ』オープニング
http://www.youtube.com/watch?v=Je32mFibFaU

日本では1963年からNETテレビ(現テレビ朝日)が毎週土曜日
の午後9時から放送していた。


YouTube
昔のワーナー・テレビドラマに必ず登場した
スタジオ全景。
スタジオの建物全体をトレードマーク化していたのは
オモシロい。


GoogleEarth
現在のワーナー・スタジオ。
所在地はロサンゼルスのバーバンクで、
50年前と同じ位置だ。
建物の大半はリニューアルしたようで
(映画やドラマで相当儲かったからか?)、
上の画像と比べてみても、その違いが
なんとなくわかる。

『ハワイアン・アイ』に登場する探偵事務所は…

YouTube
事務所はハワイ・ワイキキビーチの高級リゾートホテル内にある(もちろんドラマ上の設定)。
ここカイザー・ハワイアン・ビレッジ・ホテルは1957年に創業し、現在
ヒルトン・ハワイアン・ビレッジとしてハワイ最大の威容を誇っている。

上の画像は、ドラマ放映時の同ホテル敷地入口に設置された看板で、
チョッと見にくいが名称がなんとか読みとれる。
看板の後方には円形の奇妙な模様の物体が見えるが、これは
カイザードームと呼ばれる建物。ただし、現在では取り壊されていて
その姿を見ることはできない。
一方、左側の建物は現存しておりホテル施設として使用されている。

現住所 2005 Kalia Rd, Honolulu, HI 96815, USA 


GoogleEarth
現在のホテル敷地入口。
高層の建物に圧倒されるが、ドラマ放送時には
まだなかった。


YouTube
ドラマ放送時のホテル。
画像ではわかりにくいが屋上にトラス構造のタワーが確認できる。


Google Earth
現在の映像。手前の白い建物が上の画像に出ていたホテル。
ただし、これは裏側から撮影したもの。屋上にあったタワーは
すでに撤去されている。
後方の高層ビルも同ホテルのものだが、ドラマ放送時には
まだ建築されていなかった。


YouTube


YouTube
事務所内部の様子。
南国風のインテリアを見ると、いかにもハワイを
感じるが実際はハリウッドのスタジオセット。
このドラマはハワイをウリにしていたものの、ロケ地は
カリフォル二アで現地ハワイでの撮影はほとんどなかったらしい。

余談だが…

YouTube
テレビドラマ『サーフサイド6』に登場した高級リゾートホテルは、
フロリダで1954年創業のフォンテーヌブロー・フロリダビーチ・ホテル。


YouTube
サンディーらが探偵事務所として使っている
ハウスボートは画像の右側に見える。


Wikipedia
現在のフォンテーヌブロー・フロリダビーチ・ホテル。
創業当時から60年近い年月が経過したが、この建物は
現役のホテルとして活躍中だ。

現住所 4441 Collins Ave, Miami Beach, FL 33140  USA


YouTube
主人公らが探偵事務所として使用していた
ハウスボート。ドラマ放送時、観光用に
ハウスボートが係留されていた時期があった。


GoogleEarth
ホテルとの位置関係から『サーフサイド6』のハウスボートは
画像中央の場所に係留されていたと思われる。
係留場付近は放送当時とあまり変わらない印象を受ける。

ここで本題に戻ると…

YouTube
当時、アメリカのテレビドラマは主演者のほとんど全部が白人で占めれて
いたが、当ドラマはハワイの特殊性もあったためかアジア系の俳優が
主要メンバーに加えられており異色だった。

ついに登場!
キムさんのタクシー 「キムタク」…?

YouTube
ハワイのタクシードライバーは、こんなに気楽なスタイルなのかと
驚いてしまう。
ドアに「KIM'S KAB」の表示をいれたクルマは、その特徴的な
ゴツい窓枠からオールズモビル1960年型スーパー88かダイナミック88の
セレブリティ・セダンではないかと思われる。


YouTube
ドアの表示に漢字の「金」の文字が見える。
アメリカのドラマ(映画もそうだが)に登場する
漢字は怪しげなものが多いが、これは一応
正しく書かれているようだ。


YouTube
劇中に登場したオールズモビル1960年型スーパー88スポーツセダン…かな?


オールズモビル1960年型の運転席。
現在のクルマと比較するとハンドルが
バス・トラック並みにデカい割には
握る部分がかなり細身に見える。


GM
オールズモビル1960年型スーパー88


GM
オールズモビル1960年型スーパー88各種



GM
オールズモビル1960年型ダイナミック88

1960年型になると、それまでアメ車の特徴であつたテールフィンが
かなり控えめにデザインされるようになった。
車体デザインも洗練されており、さほど古さを感じない。

オールズモビル1960年型テレビ広告
http://www.youtube.com/watch?v=tUGWSvH64cs

http://www.youtube.com/watch?v=4YVjUgPvV84

http://www.youtube.com/watch?v=lzoYik0RPqc

オールズモビルは、1897年に自動車技術者の
ランサム・E・オールズによって設立された。
1908年、ゼネラル・モーターズ(GM)に買収され
これ以降GMの自動車ブランドとして知られるようになった。
しかし、石油ショック以後の燃費のよい日本車の台頭で販売台数が低迷し、
2004年にその1世紀にわたる自動車ブランドに終止符を打った。


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1959年型


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1958年型

CORALOX
この広告はスパークプラグ・メーカーのものだが、
ミサイル(メースBか)とロケット(オールズモビル)の
両方に当社の製品が使われています…という内容だ。
ちなみにこのロケットというのはオールズモビルに
搭載されたエンジンの名称で、当時の宇宙開発に
便乗したようなネーミングだ。
ただし、このエンジンはレシプロエンジンであり
間違ってもホンモノのロケットエンジンではない。

ところで、オールズモビルの広告に登場する無尾翼機のイラストは
メースBみたいな有翼ミサイルをイメージしているのだろうか。
現代でもそうだが、ミサイルやロケットというのはその時代の最先端の
技術が投入されているというイメージがある。
このオールズモビルも最先端の技術によって開発・製造されたと
アピールしているのだろう。

★☆参考資料

GM
上は1957年型の広告に登場した
V-8「ロケットエンジン」


唐突だがV-8エンジン・プラモといえば、やはりコレ。
内蔵されたモーターを回転させると、
これと連動してピストンやタペット等が
動くというスグレもの。
ただし、確実に作動させるにはそれなりの
工作技術が必要だった。


レンウォール倒産後、レベルから発売された
ときのパッケージ。


GM


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GM


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GM


GM


GM
1958年型からヘッドライトが四つ目になっている。
前回取り上げたサンダーバードも1958年型から
四つ目となっていた。
1958年型というのはアメ車のデザインにおいて
大きな転換が行われており、それが2灯式から
4灯式への変更ということなのだ。
このデザイン変更によって、2灯式は一挙に旧式化
してしまう。

1957年型


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1956年型



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GM

クルマの存在が、いかに生活を豊かにし楽しくさせるかを
美しいイラスト・写真で訴えかける。
アメリカ人にはクルマのある生活は当たり前のことなのだが、
当時の日本で一般大衆がクルマを購入するなど夢のまた夢で
あったことだろう。

オマケ・タクシープラモあれこれ




アメリカのタクシーといえば、イエローキャブすなわち
全面黄色のハデハデタクシーを連想する。


イギリスのタクシーといえば、やはりコレ。
頑固オヤジをイメージしたような保守的なデザインが渋い。









メキシコのティファナ・タクシー。
ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラスの
ヒット曲に便乗(?)したものか。


フィリピンのタクシーはなんともケバすぎる!






これはオモシロい。
ちょうちん型行灯やタクシー用表示シール等
個人タクシーに必要不可欠なものが改造パーツセット
として用意されている。
フェラーリやベンツ、ついでにキャデラックなどを
個人タクシーにしてもイイかもしれない。

Wikipedia
現代日本のタクシー運転席。
ハンドルの左側にタコグラフ器、カーナビ、GPS、無線機、
運賃料金メーター機など豪華フル装備に圧倒される。
運転席だけを見ると一瞬警察車両かと思ってしまう。

次回の更新は平成26年1月31日夜の予定。


テレビドラマに見るアメ車あれこれ特設美術館

2013年09月27日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦




「目的地は南米アルゼンチン
 港に逃げ込んだら協力者を頼れ」




「祖国もこれで見納めだな」


このまま敵に発見されなければ
輸送作戦は成功だった
しかし奴らは鉄壁の監視網を敷いていた

これを突破できたUボートは
あまりに少なかった





BAKON!

お母ちゃん!


 機関室に浸水!
 排水ポンプ回せ!」



「クソッたれめ! 急いで浮上しろ
 上空には敵機がいるぞ
 ただちに対空戦闘用意!」











つづく

テレビドラマに見る
アメ車
あれこれ


特設美術館




いまの日本で「外車」といえば、ベンツやBMWといった
ドイツ車をイメージする人がほとんどだろう。
実際街中を走っている「外車」はドイツ車ばかりだが、
昭和30年代生まれの私にとって「外車」は
アメ車…というイメージが鮮明に残っている。

そもそもアメ車に対する強烈な印象というのは、
当時日本のテレビで放送していたアメリカの
ドラマに起因している。
劇中に登場してくる巨大なオープンカーなど
日本では見ることのできないものばかりで、
圧倒されっぱなしだった。

しかも、ジェット戦闘機の垂直尾翼をイメージさせる
ピンと張ったテールフィンは、強烈なイメージをさらに
増幅させた。
その大胆なデザインは、大柄な車体によく似合っていた。



『日の入大通り77番地』の
出動車といえば
フォード
だった!

YouTube
テレビドラマ『サンセット77』オープニングの
出動シーンより。
クルマはフォード・サンダーバード・コンバーチブル1958年型。
クルマの上方にレストランの「Dino's Lodge」駐車場の文字が見える。
ただし、この建物はスタジオのセット。


YouTube
サンダーバード・コンバーチブル1958年型。
右側のクルマは、レストラン駐車場係クーキーのホットロッド。
これもスタジオでの撮影。


wikipedia
画像はサンダーバード1959年型だが、
細部のデザインが異なるのみで、基本的には
1958年型と同じスタイル。


















古き良き時代のモノグラムのキット。
ハードトップ、バブルトップ、コンバーチブルなど
4種類のカスタマイジングが可能。














YouTube
フォード・サンライナー1960年型。
図体のデカいアメちゃんが3人並んでラクに乗れる
のだから、アメ車の巨大さがよくわかる。


wikipedia
サンライナー1960年型。
徐々に小さくなっているとはいえ、50年代後期アメ車の
特徴であるテールフィンが見られるのがうれしい。

amtが発売していたコンバーチブル・キット。
中央がサンライナー。




Ford


Ford

クーキーの通勤クルマ(?)もフォードだった

YouTube


YouTube
クーキーの愛車はT型フォードをホットロッド化したもので、
当然のことながらエンジン、足回りなどオリジナルとは
別物となっている。

スキンヘッドになったクーキー(もちろんカツラでみんなを驚かす
ための悪ふざけだが)が愛車のホットロッドで登場するシーン。
ドイツ語バージョン。
http://www.youtube.com/watch?v=vqkwUQSKaGg

T型フォードetcホットロッド・プラモあれこれ

























Wikipedia
偉大なる大衆車T型フォード。
いかにも旧式なスタイルだが、発売以来モデルチェンジをせず
熟成に熟成を重ねて機械的信頼性を高め、かつコスト削減に努めた
ことは、大衆車のひとつのスタイルを確立した。


Ford


Ford
上記T型フォードの広告2点をよく注意して見てほしい。
最初のものが1924年で、次が1925年なのだが
それぞれ広告の終わりに車両売り渡し価格(小さくて見にくいが)が
表示されていて、1924年版の場合2ドアセダン・590ドル、4ドアセダン
・685ドル、クーペ・525ドル、1925年版だと2ドアセダン・580ドル、
4ドアセダン・660ドル、クーペ・520ドルと値下げになっている。
1907年の発売時は850ドル以上(他メーカーのものなら1000ドル以上)の
価格であったことからすると、かなりのプライスダウンということになる。
これはフルモデルチェンジをせず、同一モデルの大量生産の結果だった。
この状況は、T型フォードの生産が1927年に終了するまで続いた。

一方、ライバルのGMは毎年モデルチェンジを繰り返す方法で
顧客の心をつかんだ。
その後、その「変わり身の早さ」がアメ車の特徴となっていった。

『サンセット77』といえば

テレビの私立探偵ドラマのはしり
『サンセット77』。
ロサンゼルス市のサンセット大通り
77番地にある探偵事務所の話で、
左からベイリー(エフレム・ジンバリスト・
ジュニア)、スペンサー(ロジャー・スミス)、
クーキー(エド・バーンズ)。


YouTube
クーキーはベイリーらの探偵事務所に
隣接するレストランの駐車場係で、
いつも櫛で髪をなでつけているスカした
兄ちゃんとして印象的。のちにベイリーの
事務所の一員となっている。

ちなみに、ドラマに登場するこのレストランは実在していた。
アメリカの映画俳優ディーン・マーチンが経営していた
レストラン「Dino's Lodge」がそれで、ドラマのオープニングで
ベイリーらが乗ったオープンカーが建物から大通りに出てくる
シーンは、このレストランを使って撮影された。

なお、レストランの住所はロサンゼルス市の
8524 SUNSET BOULEVARDとなっており、77または
それに近い番地というわけではなかった。


wikipedia
ディーン・マーチン


ベイリーの探偵事務所入口風景

なつかしのオープニング・シーン

YouTube
ベイリーの事務所はレストランの右隣にある設定だが、実際の
建物は店舗になっている。
この出動シーンの撮影では、この店舗の入口を事務所風に
改造している(張り出しの屋根をつけただけだが…)。
なお、画像ではわかりにくいがレストランの前に看板が設置
されているのだが(駐車中のクルマで左から2番目の右わきに
立っている)店舗名の下に経営者ディーン・マーチンの似顔絵が
大きく描かれ、人目をひくようになっていた。


YouTube
ワーナーのロゴで見にくいが、レストラン正面の様子が
わかる。


YouTube
この大通りは右カーブになっており、ハリウッドへと続く。
往来のクルマは古き良き時代のアメ車ばかり(当然か)。
ところで、以前から気になっていたことだが、画面中央やや
右側の白い建物は一体何だろうか。

その建物は現存していた!

Google Earth
1931年創業のサンセット・タワーホテルだった!
現在でもシッカリ営業中なのは、メチャうれしい。
かつて、ハリウッドの高級コールガールとここで
一夜を過ごすのが最高の贅沢だったとか…?


Google Earth

現在のレストラン「Dino's Lodge」跡地周辺画像

Google Earth
50年以上前の話なので、ドラマに登場していた
街並みの名残はなさそうだが、右側建物(奥から
クルマが出てこようとしている)は「THE ACTORS
STUDIO PARKING」の事務所(多分)で、その奥が
駐車場になっており、ここ一帯がかつて「Dino's Lodge」が
あった場所だと思われる。


Google Earth
「THE ACTORS STUDIO PARKING」の駐車場を見る。
「Dino's Lodge」時代の駐車場がそのまま残っているとすれば、
意外と広い敷地だったことがわかる。
テレビドラマのおかげで大繁盛したとすれば、押し寄せるお客さんの
クルマをさばくため、クーキーのような駐車場係も必要だっただろう。


Google Earth
ドラマでは主人公ベイリーの事務所があったとされる場所
(もちろん架空の話)には、「ティファニー」の看板が見える。
宝飾店で世界的に有名な、あの「ティファニー」のことか。

テレビドラマ『サンセット77』オープニング。
最初に登場するクルマはサンダーバード・
コンバーチブルで1958年型、2番目が
サンライナー1960年型でこのドラマでは
伝統的(?)にフォードのオープンカーがベイリーたちの
足として使われていた。
デカいオープンカーに乗って出動していく彼らの姿が、
メチャカッコよかったナ~。
レストラン「Dino's Lodge」もチラッとだが登場するゾ!
http://www.youtube.com/watch?v=WrrcSieqMH8


Youtube


Youtube
サンダーバード1958年型とベイリー、クーキーの映像。
彼らのさりげないしぐさが妙に都会的で、新鮮だった。
ベイリーのゆびパッチンもサマになっているじゃありませんか。
http://www.youtube.com/watch?v=pqvFmAm9C5w

『サンセット77』は1958年から64年にかけて、ABCで
テレビ放送されていた。
日本では1960年から63年にかけてTBSが日曜日の
午後8時から放送しており、ドラマの中で展開される
アメリカの都会生活にシビレたものだった。


Youtube
1964年のサンセット大通り(ホンモノ)映像。
残念ながら「Dino's Lodge」は写っていないが、
当時のサンセット大通りの雰囲気は味わえる。
https://www.youtube.com/watch?v=Q3n7ZyrMFog

ちなみに、当時ワーナーの探偵テレビドラマ4部作と
いわれるものがあった。
そのひとつがこの『サンセット77』だが、残り3つは
『サーフサイド6』、『ハワイアン・アイ』、『バーボン・ストリート・ビート』と
されている。
『サーフサイド6』と『ハワイアン・アイ』は日本でも人気番組であったが、
『バーボン・ストリート・ビート』はほとんど知られていない。
1967年の毎週月曜日午後9時から東京12チャンネル(現テレビ東京)が
放送していたが、あまり人気はなかったようだ。
本家アメリカでも人気が出ず、1年(今の感覚ではロングランだが)で番組が終了している。


wikipedia
『サーフサイド6』は、フロリダの埠頭に係留されたハウスボートを
探偵事務所とする若者3人の話。

主演メンバー
左からチャチャ(マルガリータ・シェラ)、サンディー(トロイ・ドナヒュー)、
デイブ(リー・パターソン)、ダフネ(ダイアン・マクベイン)、ケニー
(ヴァン・ウイリアムズ)。
出演者のなかで異色の存在は、マルガリータ・シェラだ。
スペイン出身の歌手・ダンサーで当時フロリダの人気ナイトクラブ歌手
として活躍しており、その実力を買われての出演であった(ドラマでも
ナイトクラブ歌手役で登場している)。
しかし、番組終了後1年ののち27歳で急逝してしまう。

『サーフサイド6』オープニング
http://www.youtube.com/watch?v=iS3hoWKLPi8

『サーフサイド6』より、在りし日のマルガリータ・シェラ歌唱シーン
http://www.youtube.com/watch?v=9kaM5uV2FHs


YouTube
『ハワイアン・アイ』は、次回のネタに…


wikipedia
『バーボン・ストリート・ビート』主演メンバー
左からカルホーン(アンドリュー・デューガン)、
マーサ(アーリーン・ハウエル)、ケニー
(ヴァン・ウイリアムズ)、ランドルフ(リチャード・ロング)。

あれ?ヴァン・ウイリアムズって『サーフサイド6』にも
同じケニー役で出演している。
そういえばリチャード・ロングも『サンセット77』に
同じランドルフ役で出ていた。
上記『サンセット77』オープニングYouTube映像にも
登場し、ベイリーらと仲良くサンライナーに乗って出動している。

当時のワーナーのテレビドラマでは、ときおり採用された
手法で、視聴率をかせぐため(?)別なドラマでも同じ役名で
登場させることがあった。

『バーボン・ストリート・ビート』オープニング
http://www.youtube.com/watch?v=PDt62s54Tno

おっとっと…脱線してしまった!

フォード・サンダーバード広告集

サンダーバードは、1955年に2座席のコンバーチブルとして
発売された。
1958年、ユーザーの拡大を狙って4座席タイプにフルモデルチェンジを
した。テレビドラマ『サンセット77』に登場したクルマは、このときのもの。
2002年、再び2座席タイプが発売されるが販売が低迷し、2005年に
生産打ち切りとなっている。

1959年型

Ford


Ford


Ford


Ford


Ford


Ford

サンダーバードの広告はイラストを主体にしたものが多かったが、
1959年モデルから写真主体のものに変わった。
宣伝担当者はクルマの魅力を伝えるのに、イラストでは限界があると
考えたのだろうか。
きわめて現代的なデザインで、いまでも使えそうだ。

1958年型


Ford


Ford


Ford
左下でお尻を見せているクルマがサンダーバード。

Ford
運転席のメーター類の配置は、現代のクルマと同じ。
ハンドルの内側にある半円形のパーツは、クラクションを
鳴らすためのもので、これを押すとプーッ!といくわけだ。
この時代のクルマには常備されていたものだが、さすがに
現代では姿を消した。

Ford
その大柄な車体を強引に引っ張る強心臓が
このV-8エンジン。
5800cc、のちに7000ccに強化した排気量は、もはや
トラック並みといわざるを得ない。
日本製乗用車の直列6気筒3000ccなんてカワイイもの。

広大な国土を移動するための長距離走行、高速走行に
適したハイウェイの整備、舗装されていない田舎道を突破する
強力な悪路性能と頑丈なボディ、安いガソリン価格とくれば車体の大型化と
エンジンの大排気量化は当然の帰結であったように思う。

 Ford

 
Ford


Ford


Ford

サンダーバード1958年型テレビ広告。
クルマのトップ部分が自動収納できるメカは
なかなか素晴らしい。
http://www.youtube.com/watch?v=5mQaqQzwLOI

1957年型

Ford


Ford

驚きのテレビ広告!
サンダーバードとF-100スーパーセイバーが
競争をしている。
普段から公用車等の納入でお世話になっている企業なので、
アメリカ空軍も全面的に協力したのだろう。
このF-100は空軍のアクロバットチーム・サンダーバーズ所属機であり、
車名とかけたところがオモシロい。

YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=OKjrr_EUcjw

1956年型

Ford
小さくて見にくいが、右上がサンダーバード。


Ford


Ford


Ford


Ford


Ford


Ford




Ford
1956型フォード車あれこれ。
サンダーバードはどこだろうか(真ん中)。


Ford

サンダーバード1956年型テレビ広告
http://www.youtube.com/watch?v=-p453eY6kQQ

1955年型

CHAMPION


Ford


Ford


Ford


Ford



Ford


Ford



Ford


 Ford


Ford


Ford


Ford


Ford

一方、その頃の日本では…
元祖・本格的国産大衆車登場!


wikipedia
巨大なアメ車がブラウン管(液晶画面ではありませんゾ!)の中を
走り回っていた頃、当時の日本では「てんとう虫」が走り回っていた。
1958年発売のスバル360は、一般大衆でも手が届くクルマとして
人気を呼んでいた。
小型で狭い路地にもスイスイ入っていけるし、取り扱いも容易で
手頃なのがウケたのだろう。















軽トラにDOHCエンジンを搭載するなんて、
何を血迷っているのかと思ってしまうが、
高速走行によって荷物が早く配達できる…という
合理的(?)な発想があったのかもしれない。

次回の更新は、11月30日夜の予定。


不屈のジョンブル魂!エアフィックス・ボックスアート美術館Part12

2013年07月31日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦


「罠か?」






「見ろ!スコルツェニーだぞ」



Sieg Heil!



Sieg Heil!
           Sieg Heil!
                       Sieg Heil!


駆逐戦車が猛スピードでやって来た
われわれは戦友の姿を見て歓喜した


総統は約束を守ったのだ
ドイツ第三帝国の国家的財産を敵の手に渡さぬため
彼らは現場にはせ参じたのだった




GIの格好をした特殊部隊員に
感謝の気持ちを伝えた
彼らは危険を承知で飛び込んできたのだ

つづく


不屈のジョンブル魂!
エアフィックス・ボックスアート
美術館











★ライバル・プラモ



機体に迷彩塗装を施すと、かなり印象が違ってくる。
これはベトナム戦争便乗商品だが、戦争はときとしてプラモメーカーに
売上増大のチャンスを与えることがある。
古いキットのリニューアルには、いまドンパチやっている
戦争に便乗することが大切で、ときとしてお客さんに対するインパクトを
強める効果が期待される。


Wikipedia

…こ、これは!?

USAF
B-57を撮影したら、ナントUFOが紛れ込んでいたという
有名な写真。
円盤といわれれば、そんな気もしないではないが
実際はネガのキズが原因らしい。









































★ライバル・プラモ

飛行甲板上のファントムを描いたものとしては
1965年に発売したレベル1/72がある。
グンゼ・レベルでも同一のパッケージデザインで
発売していたので、ご存じの方もいることと思う。







★ライバル・プラモ

お尻から核爆弾を放出するギミックが
オモシロい。
リアルな手をわざわざ描いて、ここを押すと
ギミックが楽しめますという表示方法は
わかりやすくて親切ではあるが古さを感じる。










ハセガワの旧ロゴタイプがなつかしい。


US NAVY

ヴィジランティの発艦・着艦・飛行映像。
http://www.youtube.com/watch?v=oYR8QByIOKY













★ライバル・プラモ

日本では地味な存在のG91だが、タミヤでも
1/100スケールで発売していた。
実機自体小柄な機体なので、完成すると
じつにカワイイものとなる。






背景のロンドン市街もイイ感じに描かれている。


1957年(昭和32年ですゾ!)、世界最初のVTOL旅客機と銘打って
イギリス航空界の期待の星として華々しくデビューした本機だったが
運行コストや騒音、操縦の難しさなどがネックとなって実用化されずに
消えてしまった。
当時、未来の乗り物として航空界をにぎわしたが運行コストや騒音が
足を引っ張ったという点は、のちの超音速旅客機コンコルドの運命を
暗示(考えすぎか)しているようで興味深い。

★ライバル・プラモ

本家イギリスよりもアメリカのメーカーの方が、カラフルな
パッケージデザインをしている。
LOOKなどと表示してプラモの特長を並べたてているところを
見ると、イギリスには絶対に負けたくないというレベルのメンツが
にじみ出ているのがオモシロい。


世界最初のVTOL旅客機というふれこみは、
アメリカのレベルも動かした。
米英プラモメーカーのライバル対決となったが、肝心の本機が
開発中止になってしまったため、何となく尻切れトンボ的結末と
なってしまったのが惜しまれる。

フェアリー・ロートダイン実機映像
http://www.youtube.com/watch?v=u4Z1UnRZDyo
















世界最初のジェット旅客機として航空界に
華々しくデビューしたコメットだったが、
繰り返し与圧を受けることで胴体部分の
金属疲労が発生し、空中分解事故を起こした。
徹底的な調査により事故原因が判明し、その
改良型も登場したが、より高性能のボーイング707や
ダグラスDC-8などのアメリカ勢の追い上げにより
販売競争から脱落してしまったのは歴史の皮肉か。

コメット初飛行映像
機体が全面無塗装だと、一風ちがった印象を受ける。
http://www.youtube.com/watch?v=Kd9Qy4q73-M






イギリスの国営航空会社だったBOACも
愛国精神だけでは国際競争に対応できないため、
コメットよりも大型で高速のボーイング707を
導入した。



1955年の707原型機初飛行での珍事映像。
大勢の招待客が見守るなか、ボーイング社初の
大型4発ジェット旅客機が離陸した。
このときのテストパイロットは、きわめて衝撃的な
サプライズを用意していた。
こともあろうに独断で背面飛行をやらかし、招待客の
ド肝をぬいたのだ。
イチバン驚いたのは何も知らないボーイングの社長で、
目前で事故が発生したと勘違いし、思わずオシッコを
チビってしまったとか…
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=CLDr54dlw6s



ケネディ政権時代の大統領専用機映像。
JFKのベルリン訪問、運命のダラス訪問、
そしてワシントンへの無言の帰還まで。
http://www.youtube.com/watch?v=9CKL-k5vatA




































元祖ホバークラフトといえば、イギリスのサンダース・ロー社が
開発したSR-N1が知られている。
見た目は試作機的要素が強いが、イギリス航空界が生み出した
画期的製品には間違いない。
エアフィックスも売れる・売れないにかかわらず、この歴史的機体を
ちゃんとモデル化しているところが素晴らしい。
歴史を重んじるイギリスらしい。


Wikipedia

Wikipedia

日本では知られていないが、イギリスでは1966年より
フェリー運航のホバーロイド社が英仏海峡の高速移動手段として
BHC(ブリティッシュホバークラフト)社製造のホバークラフトを
投入していた。
当初は旅客のみの運行であったが、自動車の搭載が
望まれるようになり、より大型のホバークラフトが
登場した。これがエアフィックスがモデル化したSR.N4
だった。

その後、ホバーロイド社は英仏の国鉄が合弁で設立した
英仏海峡フェリー会社シースピードと合併し、ホバースピード社
として活躍することとなる。
2000年、船体の老朽化によりホバークラフトの運行を
終了した。




ホバーロイド社時代のSR.N4。

日本人にはなじみのない英仏海峡横断ホバークラフトだが、
イギリス人にはメジャーな存在だった。


Wikipedia
ホバースピード社時代のもの。

ド迫力の大型ホバークラフト走行映像。
内部の様子も見られるゾ。
http://www.youtube.com/watch?v=8ddvSMUzNs8














観音開きのカーゴドアが特徴の機体で、
当初旅客機として開発されたが、広い
荷室を利用して乗用車などを搭載し
イギリスとヨーロッパを結ぶ空飛ぶ
カーフェリーとして使用された。

頭でっかちのナマズみたいなユーモラスな
スタイルがおもしろい。

Wikipedia

1986年の映画『ザ・レスキュー』に実機が登場している。
デカ頭ナマズをイメージさせるようなスタイルと固定脚が特徴。
http://www.youtube.com/watch?v=LKH_-WD75Lw&feature=related











エアフィックス広告集
































































































オマケ


イギリス・レベルの広告。
P-39やワイルドキャットのボックスアートは、
日本では知られていないパージョンで興味深い。

★たのしい脱線特別講座 オーロラの狂気…?


1964年にリリースされた
ギロチンプラモは、単発もの
ではなくもともとあるシリーズの
第一弾だった。

パッケージのいちばん上に
「MADAME TUSSAUD'S」という
文字が見えるが、これはきわめて
リアルなろう人形の展示で知られる
ロンドンのマダムタッソーろう人形館の
こと。
このろう人形館の一角に「恐怖の部屋
(CHAMBER OF HORRORS)」と
呼ばれるブースがあり、ここで展示されている
物をモデル化していこうとしたきわめて異色
…いや異常な企画の第一弾が、この
ギロチンだった。

この「恐怖の部屋」にはフランス革命時に
フランス全土に吹き荒れた恐怖政治の
様子が再現されている。
ギロチンによる処刑やらジャコバン派
指導者ロべスピエールの生首(もちろん
ろう人形)やら、はたまた入浴中に刺殺された
ジャコバン派重鎮マラーの暗殺現場
再現やらでなんともすさまじい。
そのなかでメチャ人目を引くギロチンに
オーロラは目をつけたらしい。

他メーカーならモデル化など二の足を
踏むギロチンだが、それを堂々と
やってのけてしまうオーロラに感動する。

なお、この「恐怖の部屋」にはフランス
革命モノ以外に、拷問具・処刑具、
殺人現場の再現、欧米の有名犯罪者
などが展示されている。

パッケージに「マダムタッソーの恐怖の
部屋」と表示されているのは、そういう
理由なのだ。

ところで、このオバチャンは…?

Wikipedia
MADAME TUSSAUD(1761-1850)
ですよ。

このマダムタッソーいう人物はフランス
生まれで、フランス革命期の人物だ。
その卓越したろう人形製作技術により
ときの国王ルイ16世によって召し抱えとなって
おり、ベルサイユ宮殿内に居住していた。

しかし、フランス革命が起きると国王と
関係があったことが裏目となってしまい
革命派に逮捕され、あわやギロチンで処刑
されそうになってしまう。
ところが、芸は身を助けるとは
よくいったもので、そのろう人形技術を
買われてギロチンで処刑された人々の
デスマスク作りを任されるようになったという。
おそらく革命派としては処刑記録(いまなら
写真か)としてデスマスクが必要だったと推測される。
彼女が作ったデスマスクには、彼女の
元雇い主ルイ16世、その他マリー・アントワネット、
ロべスピエールなどもあったそうだ。

その後、混乱の続くフランスを避け、イギリスへ
渡った。イギリス各地で巡回ろう人形展を
行い、最終的にはロンドンに落ち着いたという。






頭部と身体が分離できるようになっており、
切断された頭部がカゴの中にストンと
落ちた状態にできる。


こうゆうゲテモノには、ナゼか燃えるオーロラ。
ギロチンを完璧に再現している。




マダムタッソーろう人形館との契約がないためか
ポーラーライツ版では「マダムタッソー」の文字が
入れられていない。

危ないプラモは
まだあった!


『Aurora Model Kits』

これは昔の「背を伸ばす機械」では
なく、レッキとした拷問具。
「オーストリア式梯子」と呼ばれ、
斜めに置かれているのが特徴。
容疑者の足もとに取り付けられた
巻き取り機を回転させて、身体を
強引に引っ張る仕掛けだ。
自白しなければ、どこかの関節が
脱臼することになる。

オーロラの狂気は、
とどまることを知らない。
エスカレートした先は…


絞首刑にされた人物の
プラモなど、前代未聞だ。
まあ、それがオーロラの
魅力になってくるわけなんだが…


『Aurora Model Kits』

こんなプラモを作り出したのは
オーロラくらいだろう。
店頭で買うには、チョッと勇気が
いる。
でも、いまのようなネット販売だったら
意外に売れるのではないだろうか。

なお余談だが、オーロラでは
電気イスの開発計画もあり
実際図面も製作されていた。
しかし、諸般の事情で中止と
なっている(当然か…)。


Wikipedia

上のイラストは、オーロラの電気イス・プラモとは
関係ないが、もし商品化したとすればイラストのように
イスと死刑囚をセットにしたものだろう(私の勝手な
想像だが)。

 次回の更新は、9月30日夜の予定。



1950年代のアメ車(ホンモノ)広告集だよーん!