構築経緯
説明しよう。
スキスワ鱗粉モルフォンとは、猫だましで絶対に止まらず、こごかぜやバークアウトも効かない最強のテラパゴスを生み出し、
何ならゼロフォーミングの再起動で相手の手動天候すら妨害できる最強のギミックである。
例外仕様やめちくりー
調整の為潜り込んだ仲間大会でドヤ顔スキスワ失敗を披露したが、それ以外は普通に勝ちまくったのでこのまま使い続けることにした。
目次
1.パーティ紹介
2.個別解説
3.選出と立ち回り
4.戦績
5.おわりに
1.パーティ紹介
コンセプトは火力+滅び。テラパゴスが非常に強力なルールで、テラパゴス以外のポケモンでテラパゴスを倒すのが困難であることから、あらゆる盤面で効果がある滅びの歌による処理を主軸にすることを検討。
モルフォンと眼鏡テラパゴスで場を荒らし、滅びで詰める構築とした。滅びの駒として最強のアシレーヌ、影踏みロックのゴチルゼル、クッションとしてテラパゴスとも相性の良いカポエラーを採用。
最後に補完としてタケルライコが加わった。環境後期に流行した持久力ブリジュラスに対して強かったこともあり、構築レベルでかなり自信があった。
2.個別解説
・モルフォン
本構築主軸の一匹で、テラパゴスのサポートとして採用。テラパゴスのサポートポケモンとしては、指エレブーやブーバー、キュワワーなどが良く使われていたが、
これらは単体としてのパワーはなく、置物にできるので弱いと考えていた。(例えば本構築においても、猫やワイガでテラパゴスを止めながらの滅びで容易に処理が可能。)
一方でモルフォンは放置されても通りのいい眠り粉(モロバレルがいないため催眠対策が薄い、また催眠対策を織り込む方がパワーを下げることになり弱くなってしまう環境であった)をバラまくことができ、
相手としても放置ができないパワーのあるポケモンであり、その点を評価していた。同様なポケモンとしてキノコの胞子を使えるドーブルも考えられ、眠り粉の命中不安もあったため候補としては残っていた。
しかし、テラパゴスよりも遅く、決して強くはない事、そして同じ考えに至るプレーヤーが存在しドーブルミラーが発生することを想定し(実際にいた)、これらに強く出られるモルフォンを最終的に選択した。
~眠り粉について~
対戦数が限られるオンライン大会において最上位に食い込むには80%以上の勝率が要求されるため、眠り粉の命中率75%は心もとない数値であるとも考えられる。
この問題に対しては、眠り粉を1回当てれば100%勝つことができる構築を目指すことで、解決を図った。
眠り粉を1回当てて勝つ勝率75%に、眠り粉を撃たずに勝つ試合と眠り粉を外しても拾えた試合の+αの勝率を積み上げることで、80%以上の勝率を達成できると考えた。
ミラーや隠密マントなど不安定要素がある環境であり、命中安定技のみを採用したパーティで80%以上の勝率を目指すよりも分があるのではないかとすら思っていた。
なので、眠り粉を使わなくても勝てると判断した場合を除き、眠り粉は積極的に使っていった。命中不安技は確率と向きあった上で、決めると決めたら躊躇なく撃つ(ひよらない)、これが大事。
ここまで読んだあなたなら分かるはず、そう、"男は黙って眠り粉"である。
【特性】鱗粉
【持ち物】気合の襷
【テラスタイプ】ー
【性格】臆病
【ステータス実数値】175(236)-×-80-110-98(20)-156(↑252)
【技構成】
・眠り粉 メイン技、相手を止めながらパゴスのテラクラスターを通す。
・アシッドボム テラクラスターの強化、襷つぶしに。
・怒りの粉 パゴスやアシレを守る技。パゴスの弱点の格闘は1/4で受けられる。
・守る(スキルスワップ)滅びとの相性も良く、結果的に採用して良かった。
・テラパゴス
本構築主軸の一匹で、選出率は100%。初見でニンフィア判定を受けたため、眼鏡以外を持たされることはなかった。サイクル必須の滅びとの相性も良し。
ほとんどにおいてニンフィアに勝るテラパゴスの唯一の欠点は、隣にメガガルーラのような強いポケモンを置けないことである。欠点か?それ。
ドーブル、ミラー意識の為、臆病最速。行動回数を確実に保証するため、手助け+臆病珠テラクラスターをほぼ耐えられるように少し耐久に振った。
【特性】テラスシェル/ゼロフォーミング
【持ち物】拘り眼鏡
【テラスタイプ】ステラ
【性格】臆病
【ステータス実数値】テラス後:237(12)-×-131(4)-175(196)-136(44)-150(↑252)
【技構成】
・テラクラスター 言わずもがなのメインウエポン。非テラスでは全く撃たなかった。ワイガされても眠り粉で寝かせて次のターン動けるので問題ないです。
・守る 眼鏡持ちと分かりワンチャン希望を持った相手を絶望に陥れる技。まあ入れない理由がないわな。
・トライアタック 入れたものの一回も使わなかったので何でもいいかと。
・寝言 入れたものの一回も使わなかったので何でもいいかと。
・アシレーヌ
本構築主軸の一匹で、選出率はテラパゴスの時点。持ち物はソクノや隠密マントと試したが、最終的に確実に役割を遂行できるようにメンハとなった。
タイプ、耐性が優秀且つかなりの攻撃性能も併せ持つ最強の滅び使い。ラプラスとかおらんやろと思って、うるおいハイボも試せるように特性を変えていなかったところ、仲間大会でドブべトンに帯同したやつと遭遇(1敗)したため即座に激流にした。
物理面が弱いため、HBブッパ。特殊環境且つ努力値効率のため、性格補正のみDへかけた。
【特性】激流
【持ち物】メンタルハーブ
【テラスタイプ】草
【性格】穏やか
【ステータス実数値】187(252)-×-126(252)-146-150(↑4)-80
【技構成】
・ムーンフォース ダブルウイングに比べ余りにも強すぎる技。殴りもできるように。
・手助け パゴスと並んだ際、相手を縛れないのが弱かったため採用。
・滅びの歌 メインウエポン。取り合えず撃っておけばアドが取れる技。
・守る 必須技。
・カポエラー
威嚇サポート枠で、滅びと相性のいい脱出ボタン持ち。ガエンも候補として考えてはいたが、机上で考えていた通り、脱出+ワイガ+フェイントのメリットの方が大きかったためこちらを採用。
パゴスと合わせてWCS2016のwolfと同じような動きを目指した。
【特性】威嚇
【持ち物】脱出ボタン
【テラスタイプ】ゴースト
【性格】慎重
【ステータス実数値】157(252)-116(4)-133(140)-×-156(↑92)-93(20)
【技構成】
・猫騙し 必須技。猫+テラクラスター、猫+滅びで攻める。
・インファイト メインウエポンだが脱出なので撃つ機会は少なかった。
・フェイント パゴスがワイガされてもいいように。守読みでも。
・ワイドガード 相手のパゴスに強く出れる。撃たなくても強い。
・タケルライコ
補完枠。45試合中1500帯の2試合しか出さなかったが、しっかりと勝ちを拾ってくれた。
【特性】古代活性
【持ち物】ブーストエナジー
【テラスタイプ】電気
【性格】控え目
【ステータス実数値】207(52)-×-112(4)-207(↑252)-134(196)-96(4)
【技構成】
・10万ボルト メインウエポン
・竜の波動 メインウエポン、継戦するため、流星群は不採用。
・迅雷 優秀な先制技。アシボとのシナジーもgood。
・守る 必須技。
・ゴチルゼル
当初サイコキネシスだったが、剣盾時代に見た催眠術ゴチルゼルの記事を思い出し、採用。大当たりでした。
【特性】影踏み
【持ち物】オボンの実
【テラスタイプ】悪
【性格】穏やか
【ステータス実数値】176(244)-×-129(108)-115-165(↑156)-85
【技構成】
・猫騙し 猫+滅び。挑発されたときにひたすら選択する技。
・トリックルーム 滅びロック中、暇なときに撃つ。
・催眠術 もとはサイコキネシスだったが、当たればアドが取れるこちらの方が良かった。
・守る 必須技。
3.選出と立ち回り
選出① 先発:モルパゴス+後発:カポアシレ
選出② 先発:カポアシレ(ゴチル)+後発:ゴチル(カポ)パゴス
選出画面にて確実に滅びが通せると判断した場合は②それ以外は取り返しがつかなくなる可能性があるため①を選択。
エルフーン+ブリジュラス何かは②を通したいが、ドブパゴスやスカーフリキキリン+弱保グロスと共存していたら仕方がなく①を選択していた。
①の場合の勝ちパターンは、モルパゴスで全て轢き殺すか、二匹轢き殺して滅びで〆のどちらか。
②の場合の勝ちパターンは、滅びで二匹持って行ってからパゴスで〆るか、トリルを張ってもう一回滅びを通すかどちらか。
相手後発2匹の処理は、その場その場の状況に合わせて選択していた。
たまーにパゴスで二匹落とせなかったり、滅びロック外れてしまうことがあったが、交代際への催眠や、手助け眼鏡テラクラスターなどパワーが高かったおかげでひっくり返して勝つ場合もあった。
4.戦績
38-7(R1905) 勝率84.4%
<負けた試合>
1.外人勢の鉢巻毒テラスゴウカザルに全てを破壊され負け。
2.パワフルエッジの守る貫通を忘れ、珠力づくオーダイルに押し切られる。ここで思い出せてよかった。
3.有利状況から眠り粉2連外し+猫透かしワイガを打たないプレミで負け。
4.ジャローダ(キツイ)にパゴスが蛇睨みバグ即引きと+2リフスト急所で何もできず終了。
5.選出時スカーフリキキリン(弱保グロスとの地ならしコンボ)を警戒するも、隣がテツノイワオだったため忘れ、モルフォンが何もできず落とされて負け。
6.モルパゴスvsドブパゴスで、初手ドーブルがモルフォンに猫騙し、こちらの眠り粉をテラパゴスに当て、勝利を確信するも、直後にムラッ気でSを上げたドーブルに全てをひっくり返され負け。乱数調整か?
こんなことがあってたまるかと、怒りとともに絶対に一位を取るまで辞めないと心に決めたが、その後命中率を知らなかったファイアローのダブルウイングを避けて勝ったため、全てを忘れて許した。ダブルウイングは命中率こそ知らなかったものの、
練習試合中にエルフーンのついでと言わんばかりにモルフォンの襷を貫通されたため、ダメージ計算をしており、強化アイテムを持たないとモルフォンすら貫通できないらしい。何なんだこの技弱すぎる・・・
7.vs純正滅び、相手の方が滅び特化しているため、殴り勝つルートを選択。モルフォンの眠り粉を草テラスアシレに透かされたアドバンテージを返せず敗北。
5.終わりに
数年レベルでまともにポケモンをやっておらず、年明けにDLC購入、碧の仮面から始めるような状態だったのですが、クローズド環境で面白そうで、経験の浅い自分でも勝算がありそうだと思って潜り込み、運よく一位を取ることができました。
逆に何もかもが新鮮で楽しめたのが一つの勝因かなと思っています。
本大会や、潜り込んだ先の仲間大会では、見知ったお名前を何度か拝見させていただき、懐かしく感じる場面が多々ありました。また、XでPTの公表をした際にも、多くのリプライをいただきました。
久しぶりにポケモンをやったのはたまたまだったのですが、本当にやってよかったなと改めて思いました。ありがとうございました。