まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

クラブツーリズムのタイルツアー

2024-04-10 01:44:19 | Weblog
2022年に『日本全国タイル遊覧』という本を出させて頂いた。私自身はあまり大っぴらに宣伝活動も
していないのだが、以降ちょいちょいいろんなお話を頂く。
今回クラブツーリズム様より、関東発のタイルツアーを企画しているというお話があり、
神戸・京都のタイル物件をめぐるツアーに同行することになった。
訪問先は神戸のジェームス邸や京都の船岡温泉など垂涎もののスペシャルツアー!!
10月に2回開催でただいま参加者募集中。ご興味のある方どうぞ~
 ↓
<美術>『「船岡温泉」貸切見学! タイルマニアと行く 華麗なるタイルの世界in京都・神戸 2日間』【JR東京駅出発】
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2024.1.4~8 鹿児島・奄美の旅 もくじ

2024-03-29 01:10:02 | Weblog
長すぎるお正月休みにちょっくら旅に出かけた。
ANAの楽パックが意外に安くとれたので行き帰りも楽々~♪鹿児島から海路で奄美入りも楽しかった!
船に乗ったり、地鶏を食べたり、建物めぐり、お墓めぐり、まち歩き、温泉も。
ちょっと寒い日もあったけど素晴らしくよいお天気で、今回も楽しい旅だった。
今度は徳之島、沖永良部島へアイランドホッピングして那覇まで行ってみたいな~~


長いお正月休み、船旅に。
フェリーきかいで奄美大島へ。
奄美大島のタイル墓めぐり
奄美大島の教会めぐり
フェリー波之上で鹿児島へ戻る。
天文館のタイルたち
鴨池フェリーと玉利邸庭園
鹿児島の夜歩き

しかし旅先でスマホが突然壊れてしまったのには本当に困った!!
鹿児島でAUショップへ行ったり、大阪に帰ってからも電話も使えないから問合せするのに公衆電話を使ったり(苦笑)、
2週間ぐらいバタバタして新しいスマホを買ってようやく落ち着いたのだった。。。
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鹿児島の夜歩き

2024-03-26 23:28:08 | ディテール
今年のお正月休みの旅、続き



夕方レンタカーを返して鹿児島中央駅近くの市電通りを歩いていたら、レトロなビルの1Fにお洒落な飲食店が
たくさん入っているのに目がとまる。へぇ〜いいね!上は公営住宅のようだ。半地下の店や細い隙間の奥にある店
など、構造も面白い。かなり古いしこんな大通り沿いだからそのうち再開発されるかもしれないが、、、
スクラップ&ビルドの再開発ばかりするよりこういう建物を活用する方が楽しい。
今日の夕食は予約してあるのでまたの機会に入ってみたいな。


おや、一番端っこの階段の横の店は何だろう?半地下のドアの窓越しに、真っ暗な中に点々と灯る小さい灯りが見えていて
占いの館か!?と思うような、なんだか秘密めいた雰囲気。。。。でも看板には「COFFEEとくなが」と書いてある。
夕食の予約時間までまだ1時間ほどある。もう日が暮れてまちも見えないし、喫茶店ならちょっと入ってみようか。


数段降りてドアを開けると、、、うわぁ!カウンターだけの店内はかなり暗く、そして驚くほどたくさんの花が
飾られていた!店が花に埋もれているといっていいくらい。実はこれらは造花なのだが、精巧で本物のように見える。
花の間に小さなステンドグラスの灯りがぽつぽつと点いている。魔女の館に入り込んだかと錯覚するその雰囲気に
一瞬ひるんだが、念のために聞いた「喫茶店ですよね?」との問いかけに、そうですよ、どうぞ、とママさんが
優しく招いてくれた。あぁよかった。


カウンターには常連と見られる先客が2人。珈琲屋さんなので恐縮気味にココアを頼みながら、これはもしや
超地元密着系の常連の溜まり場かも、場違いをやらかしてしまったか、、と少し気が引けていたが、ママさんに
話しかけると、気さくに話してくれる。
今のビルで15年(5月で16年)、その前は駅前のイオンが建つ前の長屋で15年営業。その前は転々と。
「以前は年配の人が多かったけど最近はインターネットを見て若い子が来ることも多いんですよ」と。
私も昔ながらの純喫茶が大好きなんだけどコーヒーは苦手なので、コーヒー店なのにすみません・・・と話すと、
そんなこと気にしないで好きなものを飲むのが一番いいですよと、とても優しい。
30分弱の滞在だったけど、おいしいココアを頂いてほっこりできた。あ〜たまたま見つけて入ってよかった。
また鹿児島来たら寄りますね!


さて予約しておいたお店へ向かいながら、ビルやお店を鑑賞して歩く。
商店街にあったこんな幾何学的な模様のファサードのお店。ぱっと見てすぐ「こむらさき」と読めるのは
我ながらすごいな(笑)


天文館本通りの脇には、グルメ通り、セピア通り、七味小路という横丁があって細い路地に小さなおしゃれな
飲食店がずらりと並んでいて面白い。こんなところがあるのは知らなかった。凝ったファサードの店が多く、
あちこち入ってみたくなる。




タイルや面格子を使ったファサードの雰囲気の似たお店がちょいちょいある。同じところが手がけたのだろう。




さて予約しておいたのは「蘇麻」という店で、以前母と妹と鹿児島に来た時にたまたま入ろうとしたら満席で
入れなかったところなのだが、ちらっと見た店内がタイルだらけだったのでずっと気になっていたのだ。
今回リベンジで訪れたら、めちゃくちゃいい店だった!


1Fのカウンター後ろの壁一面デザインタイル、天井は格天井。


2階は半個室の仕切り壁が同じタイル貼り。


厨房の中の壁もタイル貼りだ。


そして2ヶ所あるトイレもモザイクタイルが床から天井までみっしりと!シンクは笠原のタイル流しだ。







古い木材や面格子などうまく使われていて、タイルも元からあったように見えるが、聞けば全てお店の内装として
作ったものだという。へぇ〜〜!さっき見た店と同じデザイン事務所の作だろうか。

そして鶏のたたきと地鶏の炭火焼きを頼んだら、これがもう唸るほど美味しくて、ボリュームありすぎて
鳥刺好きの私でもひとりでは食べきれないほど。って、全部食べたけど(笑)
カウンターでも広々、お手頃価格でボリュームがあっておいしくて店員さんも親切。そしてタイルだらけ。
素晴らしいお店だな!




昼間に見て気になっていたビル、夜見たらめちゃくちゃかっこよかった!!


全面ステンドグラスの階段室がガス灯の行灯のよう。


今回おいしい鳥刺(たたき含む)を食べるために鹿児島に泊まった。お昼永楽荘でも食べたし昨夜のわっぱ飯の店でも
食べたので3連チャン、満足満足〜!鹿児島も何度行っても楽しいな。また行きたい。

おわり。
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鴨池フェリーと玉利邸庭園

2024-03-24 14:40:20 | 川・橋・船
今年のお正月休みの旅、続き

島津重富荘のカフェ・ド・マリーエで遅めのランチをしたあと石橋公園まで戻り、バスを乗り継ぎ鴨池港まで。
鴨池フェリーは大隅半島の垂水港まで40分で結び、30分に1本という高頻度で運航しているのでお手軽に船旅ができる。
このフェリーもずいぶん前に鹿児島に来た時なんきゅうフェリーや桜島フェリーと共に乗ったことがあるのだが、
blogに書いていなかったと思うので(汗)今回載せておこう。

しかし、、、この鴨池港が遠い!直線距離だと大したことないんだけど、市バスはウロウロくねくね、埋立地の
まちなかを迂回して行く。徒歩客には超不便だがほとんどは車の需要だから問題ないのだろう。
船は皆フェリー第◯◯おおすみという名前で、ピンクやグリーンなど色違い。車も積めるカーフェリーである。




お正月なので船にもしめ縄が飾られている。フェリーきかいやフェリー波之上でも見たが、みかんがぶら下がった
中央のしめ縄から、ひげのついた縄が左右に伸びている。この地方のスタイルなのだろう、毛深い感じ(笑)。


車両甲板は通り抜けスタイル。どんどん詰めていく。


さあ出発。船が着岸してものの10分で出航!コンテナの積み下ろしがないから早い。
乗ったのは比較的新しい船で船内もきれい。それほど大きくはないがエレベーターもある。


桜島フェリーと同じく、うどんコーナーもあった!




デッキで風に吹かれていたらもう垂水港に到着。立派なターミナルのある港だ。港の係員が手際よく車を下ろし、
船はさっさと出港。30分に1回、毎日同じように客と車を積み下ろしては船を見送る。鉄道やバスと同じ、
人々の生活の足である。






垂水港はしかし、まわりに何もない。。。前回はなんきゅうフェリーで薩摩半島の山川から大隅半島側の根占に
渡ったあと、バスで垂水まで移動してすぐフェリーに乗り込み鴨池へ渡ったんだったっけ。
うろつくところもないので乗ってきたフェリーが出て行くのを眺めたら、もうターミナルに入ってしまおう。。


帰りの船、おおすみ第八はかなり古い船だった。エレベーターもないしあちこち年季が入っている。
それでもうどんコーナーはある(笑)
この鐘はどういうときに鳴らすのかな!?


ひと通り探索したら船内のソファでゆっくり。


翌日はレンタカーを借りて、まず旧島津氏玉里庭園を見に行く。1835(天保6)年に27代斉興(なりおき)に
よって築造されたのがはじまりで、戦前までは久光が1879(明治12)年に再建した広大な邸宅があったが、
戦災で焼失。跡地は現在は鹿児島女子高の校舎とグラウンドになっている。

当初は北側の長屋門が正門であったが、久光が亡くなり国葬が行われるにあたって、南側に黒門とそこからまっすぐ
伸びる「国葬道路」が造られ、以降こちらが正門となった。


戦災では黒門、長屋門、茶室と庭園の一部のみが焼け残ったが、大きな池を中心とした(水は入っていないが)
広々と明るい庭園からは、消失した邸宅の規模や豪華さが偲ばれる。


庭園には数々の灯籠が配置され、キリシタン灯籠もあった。


1879(明治12)年に再建された茶室。


室内の壁はピンク色。改修工事で当時の色に復元されたとか。


茶室の裏手には石造の「水道高枡」が残っている。540m上手にある湧水から石管をつなぎ、サイフォンのしくみで
給水する水道施設は、当時全国唯一だったとか。

長屋門は女子高の校舎増築に際し、規模を縮小して移築、歴史資料室と体育倉庫として残されている。
管理人のおっちゃんがとても親切にいろいろと説明してくれ、女子高の敷地内の長屋門も案内してくれた。感謝!


ランチは、昨夜地図を眺めていて見つけた「地鶏の里永楽荘」というところへ行ってみようと1時間以上ドライブ。
この日朝からスマホの電波が入らなくなるというアクシデントに見舞われ、問合せの電話もできないまま現地へ
到着したが、人気店のようで予約なしだと1時間半ほど待たないといけないと言われ、ガーーーン!!
他を探すにしても待つにしてもスマホが全く使えないし途方に暮れていたら、一人なら何とか、と入れて頂き
助かった~~!お手頃なランチセットで鳥刺しを食べられて満足~~


そして九州温泉道で未踏だった城山長寿泉へ。めちゃくちゃいいお湯!スタンプもゲット。


夕方まだ少し時間があるので、藤武邸の近くにある南洲神社と南洲墓地へ行ってみることに。
西郷隆盛が自刃した城山よりも少し北東にあり、こちらもとても見晴らしがいい場所だ。
南洲墓地には西南戦争に敗れた薩軍2023名もの将兵が眠っている。

歴史はあまり詳しく知らないのだけど、九州を旅しているとあちこちで西南戦争の戦場地や薩軍のゆかりの地に
出くわす。戦場は鹿児島、せいぜい九州南部ぐらいというイメージがあったが、進撃、退却、、、戦場は大分県、
熊本県までとかなり広い範囲にわたっている。敗戦後、各地での戦死者の遺骨はここに集めて埋葬された。
墓石は大小、いろんな形状のものがあるが、西郷隆盛の墓は意外と小さかった。


竹をかたどったトーテムのような柱。墓石は八角柱や、中央が膨らんだ四角柱、自然石などいろいろあった。


参拝所は西郷隆盛を祀る南洲神社となった。
南洲神社の一角に立つ鋳鉄製電燈の柱脚には、「大正二年十月 集成館製作」の文字が入っており、登録有形文化財
となっている。




続く。
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天文館のタイルたち

2024-03-17 09:52:48 | ディテール
今年のお正月休みの旅、続き

奄美から鹿児島に戻って天文館のホテルに荷物を預け、モーニングでも食べようと朝からうろうろ。
天文館は鹿児島の繁華街・歓楽街でありホテルの周りは居酒屋、スナック、風俗店などがひしめいている。
昭和後期に建てられた小さなビルが多く、壁全体にタイルを貼ったものも多い。
以前にも紹介した記憶があるが、この時代の歓楽街のビルはタイル使いが面白いのだ。


スナックビルの入口も朝歩きだとのぞきこんで写真も撮れる(笑)
インパクトあるデザインはイタリアタイルだろうか。


レールのような立体的なタイルをいちめんに貼って毛羽だった質感を作りだしているビル。


色付きのボーダータイルを並べて壁全体で抽象的な模様を作りだしている。気まぐれに並べたように見えるが
表現に意図があるのだろうか?


こちらもグリーン系の外装タイルの霜降りに茶系のタイルを混ぜて何か模様を描いてあるようだ。
人間にも見えるが抽象のようにも見える。


こちらもビルの外壁全体をキャンバスにして、二丁掛ぐらいのサイズの外装タイルで絵柄を表してある。
模様の部分には立体的なタイルを使ってあり、刺繍したように模様が浮き出た感じの効果になっている。


何度見てもこれが何の絵なのかは分からないのだが(苦笑)、、、
こういうふうにモザイクタイルのような使い方で外装タイルを使うのはなかなかユニークだ。

ちなみにこのビルの1Fにある貝汁とわっぱめしの店はめちゃくちゃおいしい!

こちらは全面にモザイクタイルが使われている。と言ってもこれはあらかじめパネル状にした製品と思われる。


青海波の形がまたモザイクのように見える。


こちらも飲み屋ビル。ワインレッドの大型のタイルを曲面の壁に貼ってある。


改修で貼り直したと見える店先のタイル。ランダムに線が入っているのがかわいいね。


こちらはタイルではないが、ビルの窓がステンドグラスのようにニュアンスのあるガラスをつなぎ合わせて
あり、しかも台形の凹凸になっている。中にあかりが見えていい感じ。


さて、アーケード街にある純喫茶「茶房 元」でモーニングを。


落ち着いたインテリアでゆったりした時間を過ごす。




さて旧藤武邸の様子を見に行こう。
鹿児島県民教育文化研究所が移転し建物は解体されることになったのだが、志ある方々が奔走、尽力して下さり
買い取ってくれる企業が現れたことで解体をギリギリで免れ、これから整備を経て活用されることになった。
2015年の記事


行ってみると門が開いていて、庭に重機が入っていた。座敷に面した庭園はそのままだが、それ以外の部分は
駐車場にするのか何か建てるのか。活用するには必要なことだな。。。



お隣の岩元邸のピンクの洋館はもう解体されたというニュースは見ていたが、あぁ確かに、なくなっていた(涙)

そこからランチを予約しておいた島津重富荘のカフェまでぶらぶら歩く。
市電の一日券を買ったがなかなかうまく使えない(苦笑)。


途中岩元邸もちらっと見ていく。



過去記事

島津重富荘も再訪であるが、今回ランチを予約した別棟のカフェはレンガとガラスで造られたモダンな建物。


海側がいちめんガラス張り。桜島ビューの窓辺の席は埋まっていたけど、パスタセットを頂いて優雅な気分。


以前見学させてもらった本体の建物を、可能ならもう一度見たいなと思っていたが結婚式をやっているようなので
遠慮しておいた。




続く。
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