世界遊戯博物館ブログ

世界遊戯博物館の別館です。

過去のブログ記事を世界遊戯博物館に全て移動しました。

2020年06月24日 | 世界のゲーム

2005年より使用していたブログの記事を世界遊戯博物館に全て移動しました。
今後は、世界遊戯博物館のブログの欄でお読み頂ければと思います。
移動した内容は、2017 年 6 月 1 日投稿の「世界遊戯博物館とブログの刷新」という記事の前に掲載しています。
このブログに投稿した文章の題名には、過去に投稿した日付が書かれています。
長い間、このブログをお読み頂き、誠にありがとうございました。
今後も何卒よろしくお願い致します。

世界遊戯博物館 伊藤拓馬

※このブログもそのまま旧博物館内のブログとして残しておきますので、ご覧頂けたらと思います。


世界遊戯博物館とブログの刷新

2017年06月05日 | 世界のゲーム


この度、世界遊戯博物館世界遊戯博物館ブログを刷新致しました。

世界遊戯博物館は、今から15年程前に作ったサイトなので、時代と共にシステムが古くなり、更新が難しく滞ったままになっていました。

ブログは時折更新していましたが、世界遊戯博物館の方は、長い間手つかずのままでしたので、これを機に新しいサイトで様々な情報を発信していこうと思います。

新しいサイトとブログは、以下のものになりますので、今後、何卒よろしくお願い致します。

世界遊戯博物館

世界遊戯博物館ブログ

※このブログもそのまま旧博物館内のブログとして残しておきますので、ご覧頂けたらと思います。


謎の中華版・手本引き

2017年01月06日 | 世界のゲーム

今年、最初の記事ですが、中華圏の謎のゲームについて書いてみたいと思います。
その謎のゲームとは、手本引きと類似したもので、シンガポールのTVドラマ「双天至尊(1993年)」の第一話に登場します。

この双天至尊は、天九や牌九の最強役である「双天・至尊」という題名が示す通り、内容が賭博もので、劇中に様々な賭博ゲームが登場します。

賭博ゲームは、シンガポール華僑のルーツである広東・福建由来のものが多く出てくるのですが、その中に日本の手本引きに似たものがあり、長年謎に思っていました。

手本引きは、1〜6までの数字を親が一つ選び、子がそれを予測して賭けるというもので、日本国内では博打の最終駅や究極の賭博などと呼ばれています。

それと同様に、親が象棋の12種類「帥・将・仕・士・相・象・俥・車・傌・馬・炮・砲」の札を一つ選び、子がそれを予測して賭けるというゲームが劇中に登場します。

その場面が出て来る賭場のシーンは、動画開始27:00頃から始まります。

市場の倉庫のような場所で興じられる賭博の数々。

謎のゲームに使われるお金を賭ける台紙。

親が選ぶのは、袋の中に入った象棋のタイル状の札です。

映像を見ると、一見して無作為に札を選んでいるようですが、手で一枚一枚吟味して順番に確認している様が伺えます。

札を選んだら、小さなケースに入れて蓋をします。

親が選んだ後に、子は台紙に賭け金を張ります。

子が台紙に張り終わったら、親は蓋を開けて選んだ札を公開します。

香港の賭博用品店には、このゲームと同じ「帥・将・仕・士・相・象・俥・車・傌・馬・炮・砲」のサイコロが販売されています。

手本引きを骰子で行う賽本引きがあるように、この謎のゲームにも骰子と同じ台紙を使うゲームがあるのではないかと思っています。

手本引きが創られた明治時代には、イギリス人が福建・広東地方から連れて来た中国人労働者を横浜、神戸などの港湾都市で使役しており、これらの華僑労働者から伝わった賭博もいくつかあるといわれています。

この賭博が、港湾労働者と関係の深い近代の任侠組織に伝わり、手本引きのヒントの一つになっていたら面白いなと、妄想が膨らみました(あくまでも妄想ですので…)。

それでは、今年も引き続き、この方面の探求を続けていきますので、どうぞよろしくお願い致します。


第2回 中国撫順 朝鮮族伝統象棋国際大会    

2016年11月17日 | 世界の将棋

大韓チャンギ協会東京支部長の宋正彬氏に声を掛けて頂き、中国遼寧省の撫順市で開催されたチャンギの国際大会(2016年10月15~6日)に参加してきました。

この大会は、「第2届 中国・抚顺 朝鲜族传统象棋国际大赛」と銘打たれた国際大会で、世界各地から選手を招いて予選リーグと本戦を行い、チャンギ世界一の座を競いました。

会場は撫順市にある石油化学大学の体育館です。

でかい広いの中国だけあって、構内は東京ディズニーランドくらい(?)の大きさでした。
建物もやたらと馬鹿デカイです。

図書館だけでこの大きさ。

構内には4車線の道路まであります。

参加国は、中国、韓国、アメリカ、日本の4カ国で、それぞれ代表選手が出場しました。

韓国と中国は、それぞれトーナメントで代表選手を選出しましたが、競技人口の少ない日本では、ある程度の実力があれば参加できる形となりました。

韓国からはプロ棋士が多数参加し、韓国以上に層が厚く実力者が揃っているといわれる中国では、朝鮮族の多い東北三省(遼寧・吉林・黒竜江)で選抜試合を行い、代表が選ばれました。

今回、開催地が中国なので、北朝鮮にも選手派遣を打診したそうですが、参加は叶わなかったようです。

開会式は民族舞踊や音楽演奏、各国代表の挨拶などがあり、「第2届 中国・抚顺 朝鲜族传统象棋国际大赛」が盛大に開幕しました。

まず、大会の初日は、リーグ戦で一日7試合を行い、上位16名が翌日の決勝大会に残ります。

広い会場で繰り広げられる熱戦の数々。

この写真の試合は、短い動画でも撮影しました。

今回、チャンギ世界一の座を競うのはプロの部門で、他にアマチュア部門、子供部門の対局もありました。

中国の朝鮮族の学校では、民族文化教育の一環としてチャンギが行われているそうです。

会場の舞台には、大きなスクリーンが設置され、試合の模様が映し出されていました。

大会運営側は、日本チームの為に、日本語堪能な朝鮮族の通訳を用意してくれたので、全く不自由無く試合をすることができました。

親日と称される中国の朝鮮族の人々ですが、通訳の人によると、かつては殆どが学校の選択科目で日本語を学んでいたのですが、現在は1/5程に減少してしまい、英語を選択する人が増えているそうです。

韓国で選手の名札が作られたので、日本語に間違いがあり、これには朝鮮族の通訳の方も大喜び。

外国選手同士の対戦は、韓国のチャンギ専門チャンネル・ブレインTVにより撮影されました。

韓國將棋(チャンギ)協会の金会長と中国朝鮮族象棋協会の劉会長の会長対決。

決勝は、中国選手と韓国選手の試合となりました。

決勝に残った中国選手とは、予選で対戦しましたが、強さを感じさせない指し方で、自分でも善戦したと錯覚する程でした。

他のスポーツ競技でも毎回優勝しているような強者と対戦すると、何故か実力紙一重と思えるものの、決して勝てないということがあります。

実は物凄く強い選手程、強さを感じさせないということが往々にしてあると思います。

この決勝に残った選手は、まさにそのような真の強者の典型で、僅差のような戦いで勝ち進んでいきました。

対戦したこともあり、この選手を決勝で応援していたのですが、試合の結果は韓国選手の勝利で、見事優勝。

参加賞として素晴らしい記念品を頂きました。

今回、日本人が参加しているというだけですごく歓待され、試合会場では色々な人と一緒に記念撮影をお願いされました。

各国選手が宿泊した先でも、チャンギを愛好する多くの人達と素晴らしい交流ができて、至福の時を過ごすことができました。

第三回のチャンギ世界大会は、来年ソウルで行われる予定だそうです。


韓国将棋(チャンギ)のアマチュア大会

2016年04月22日 | 世界の将棋


韓国将棋(チャンギ)東京支部長の宋正彬さんに誘われ、韓国のアマチュア・チャンギの全国大会に参加してきました。


大会は2016年3月20日、ソウル市のポラメ公園内の施設にて行われました。

ポラメ公園は、元空軍の施設だった関係で、様々な戦闘機が屋外展示されていました。


参加者は100人以上おり、韓国各地から実力者が集まる盛大な大会でした。




福祉関係が充実しているのか、参加者には視覚障害者や車椅子の方が何人か見受けられました。




試合は、朝の10時開始で、一日に七局指して順位を競いました。




参加にあたって、カカオトークの通信対戦で200局以上指して臨みましたが、やはり本場の全国大会に出る様な人達相手には歯が立ちませんでした。



結果は、1勝6敗で負けの一つは判定負けという成績でしたが、1勝できたのは本当にまぐれだったと思います。



チャンギは象棋と見た目は似ていますが、駒の初期配置を自由に替えられたり、それぞれの駒の動きが象棋に比べて自由度が高いなど、全く異なったゲームとなっています。


チャンギは、それぞれの駒がどれも強いので、強い人でも気を抜くと格下の人に負けてしまうことがあります。

世界の将棋の中で、初心者でも経験者に一番勝ち易い将棋は、チャンギだと思います。


個人的に、チャンギは非常に面白い将棋だと感じていますので、興味を持って対局して頂ける方が増えれば嬉しく思います。

韓国プロ棋士のチャンギ実戦講座

 

仏法双六・証果増進之図

2016年01月28日 | 日本のゲーム

先日の日曜(1月24日)、台東区の東本願寺(浅草本願寺)で浄土双六が遊べる機会があるというので、参加させて頂きました。


会場で遊んだものは、証果増進之図というもので、マス目には現世や地獄、悟りの段階を表す文字が描かれています。


仏教の世界観が反映された双六を区別するうえで、文字のみのものは仏法双六で、絵が有るものは浄土双六という区分けをされることもあります。

今回の証果増進之図は、仏法双六の類いで、元は初学の僧が天台の名目を覚える為に作られたといわれています。

浄土双六の骰子は「南・無・分・身・諸・仏」の骰子を使うのですが、仏法双六の骰の目は「貪・瞋・痴・戒・定・慧」になっています。


文政六年(1823年)に再刻された証果増進之図の遊戯法によると、裏表のある6本の棒状の賽を振って、その表裏の組合せが目数になるようですが、ここでは「貪・瞋・痴・戒・定・慧」の文字が書かれた6面体サイコロを使いました。

浄土双六と仏法双六の盤面は、人間の迷いと悟りを10種類に分けた十界で構成されているといわれます。


仏法双六のマス目は全部で123あり、各マスに出目による行き先が記してあります。

振り出しの位置は、須弥山の四州の内の南贍部洲(なんせんぶしゅう)となっており、ここから開始となっています。


各自の駒は、厚紙やゲームチップに名前を書いて使用しましたが、本来であれば、基本教義が書かれた花巌、天台、真言、倶舎、成実、法相、三輪、律、禅、浄土の10枚から選んで、それに自分の名前を書くそうです。


骰子の目ですが、「戒・定・慧」はよいマスに進み、「貪・瞋・痴」はよくないマス目に進むようになっています。

一旦地獄の世界に堕ちてしまうと、そこから這い上がるのは難しいのですが、悟りの境地に達すると、あとは上がりに向けて進むようになっています。


実際に遊んでみると、たかが賽の目で進むだけの双六といえど非常に面白く、皆で様々な境地を感じながら楽しく遊べました。

また、収束制が悪いと思われがちな飛び双六ですが、大勢で遊ぶと短時間でも明暗がくっきりと分かれ、そこも面白いと思いました。


仏法双六よりマス目が少なく、それぞれの境地が絵で描かれた浄土双六も別の場所で遊んでみましたが、こちらは意外とすぐに上がれたので、それほど収束制は悪くないと思いました。

悟りの境地に至るか、地獄を彷徨うかは骰子の目次第ですが、解脱した人がいる反面、いつまで経っても地獄で苦しんでいる人がいる所も、このゲームの楽しさだと思います。

やはり、双六は皆で楽しく雑談をしながら遊ぶと面白いので、仏法双六も浄土双六も5~6人位で遊ぶのが適正だと思います。

特に、仏法双六に絵を入れ、庶民向けに遊び易くした浄土双六は、色々な境地が図解で解り易くて面白いので、仏法系双六の入門としてはお勧めです。

明治時代の廃仏毀釈で妻帯肉食によって還俗を迫られるまでは、一部を除いて宗派の垣根は殆ど無く、浄土系以外の禅宗や密教、神仏習合の修験道でも浄土双六は遊ばれていたので、今後、宗派に囚われず原点に戻り、各地の寺院などで浄土双六が遊ばれればいいなと思っています。


タイの骰子博打・ハイロー( ไฮโล )

2016年01月20日 | 骰子(さいころ)ゲーム


今年最初の記事ですが、タイで盛んなサイコロ博打・ハイロー( ไฮโล )について紹介します。


ハイローは、別名・「スーン タム(สูง ต่ำ)」といい、東南アジア諸国で盛んな魚蝦蟹やカジノにある大小と同じ類いのもので、親は3個のサイコロを使い、子は出目を予想してレイアウトにチップを張ります。


タイのサイコロは、1の目が魚の目のような二重丸で、1と4の目が赤く、角が角張っているなどの特徴があります。


タイの賭博用品店には、この角張ったタイ骰子が目印として飾られています。


バンコクのプラカノン運河にかかる橋の下付近には、このような賭博用品店が、何軒か立ち並んでいます。


店は狭いですが、中にはサイコロを振る壷皿が、所狭しと陳列されています。


タイでは、賭博用具は政府の公認がないと製造販売できないので、トランプやサイコロは他の国に比べて少し高価になっています。


タイで賭博は公式に禁じられていますが、アングラな賭博場や葬式会場などで、このハイローがよく遊ばれているとのことです。

勿論、家族や親戚が集まった時に、遊びの範囲で賭けることもあります。


ハイローは、タイ人にはよく知られたゲームなので、Tシャツの題材にも使われ、観光地などで売られています。
このTシャツは、ノンカイの珍寺・ワットケークで売られていました。


ハイローの遊び方の詳細を以下に記しますので、タイ人と遊ぶ機会などがありましたら、お役立て下さい。



ハイロー(ไฮโล)の遊び方

まず、壷笊の中にサイコロを3つ入れる。
振る前は、まず3つのサイコロを4の目にしてから振る。
4の目にするというのは、皿の上のサイコロを全て4の出目にした状態から始めることである。
親が振り終わると、子は任意の場所にチップを張る。
子が張り終わったら、親は壷笊の中を開示する。
当たれば、賭けた場所に応じた配当があり、外れれば賭けたチップは没収となる。

■配当
●1/2/3/4/5/6…1倍
例:10張った場合、張った10が賭けた人に戻され、更に10貰える
※ゾロ目の場合は2倍、3ゾロの場合は3倍

●1・5/1・6/2・5/3・6/2・4/3・5/4・1/5・2/6・1/6・2…5倍
例:10張った場合、張った10が賭けた人に戻され、更に50貰える
※この目は、2つとも的中させないと当たりにならない

●1・2・3/4・5・6…1倍
例:10張った場合、張った10が賭けた人に戻され、更に10貰える
※この目は、3個のうち2個が的中していれば当たりとなる。1・2・3に賭けて1と2、1と3が出れば当たり

●11ไฮโล(シップエット ハイロー)…5倍
例:10張った場合、張った10が賭けた人に戻され、更に50貰える
※3個の出目の合計目数が11だと当たり

● 5ต่ำ(ハー タム)…5倍
例:10張った場合、張った10が賭けた人に戻され、更に50貰える
※5が出て、合計目数が10以下だと当たり

● 6ต่ำ(ホック タム)…5倍
例:10張った場合、張った10が賭けた人に戻され、更に50貰える
※6が出て、合計目数が10以下だと当たり

● ต่ำ(タム)…1倍
例:10張った場合、張った10が賭けた人に戻され、更に10貰える
※ต่ำ、出目の合計数が3~10だと当たり。  ต่ำ(タム)=低い

● สูง(スーン)…1倍
例:10張った場合、張った10が賭けた人に戻され、更に10貰える
※สูง、出目の合計数が12以上だと当たり。 สูง(スーン)=高い

●2点賭け…2~5倍
※1/2/3/4/5/6の目で、隣接した数字の中間線(1と2の間、3と4の間など)にチップを置くと2点賭けになる
※レイアウトが隣り合っていれば、1とต่ำ(タム・低い)、3とต่ำ、4とสูง(スーン・高い)、6とสูงというように賭けられる
※2点賭けは、両方的中しないと当たりにならない
※1とต่ำ(タム・低い)、6とสูง(スーン・高い)は、当たると2倍の配当
※3とต่ำ(タム・低い)、4とสูง(スーン・高い)は、当たると3倍の配当
※1/2/3/4/5/6の数字の2点賭けは、当たると5倍の配当

ハイロー(硬質ビニール台紙とサイコロ3個のセット)


香港雀荘と澳門カジノの麻雀・跑馬仔

2015年08月25日 | 麻雀


香港の雀荘や澳門(マカオ)のカジノには、誰でも遊べる麻雀があります。

この麻雀は跑馬仔(パウマァチョイ)といって、港澳以外の大陸では推倒胡(トイダオフー)や槓牌(ガンパイ)などとも呼ばれています。

各地にある推倒胡の規則は、跑馬仔よりも少し複雑なのもあり、これらの規則をより簡単にして生まれたのが、跑馬仔であると思われます。

香港のニュースサイトを見ると、この跑馬仔を「大陸打法」や「大陸跑馬仔」と書いているので、大陸の観光客などを対象に、港澳地域の娯楽場で取り入れられた可能性も考えられます。

この麻雀の存在は知っており、大体ルールは把握していましたが、最近、跑馬仔のアプリをダウンロードして詳細が判ったので、実際に遊んでみました。



跑馬仔は、一般的な麻雀と同じく4面子+雀頭を揃えれば、役が無くても上がりになります。

また、フリテンも殆ど無いので、麻雀の役を知らない人でもすぐに遊ぶことが出来ます。

ただし、麻雀と異なり、上家からチーをすることが出来ず、牌を鳴けるのが、碰(ポン)と槓(カン)のみとなっています。

跑馬仔は槓牌とも呼ばれるように、槓に特徴があり、槓をすると得点になります。

また、自模(ツモ)上がりをすると2倍の点数を各自から貰え、さらに奨馬といって牌を引き、自分の風に適合する牌が出ると得点を得る事ができます。



遊んで気付いたのは、やはり自模の重要性で、この麻雀は自模を狙うことに醍醐味があるのだと思いました。

役が無いぶん、捨て牌を見て牌効率を考えることと、多面待ちを心掛け、如何に自模で上がるかということに神経を集中するので、麻雀の地力が試され、雀力の養成にもなる気がしました。
恐らく、麻雀の強い人は跑馬仔も強いので、澳門のカジノで勝利を重ねられると思います。

以下に跑馬仔の遊び方を記しますので、お遊び下さい。
遊び方や点数は、戯谷の跑馬仔アプリを元にしました。
奨馬で引く枚数も、アプリに合わせて5枚になっています。
跑馬仔は誰でもすぐに遊ぶことが出来るので、各地で開催されているゲーム会向きなのではと思っています。

■跑馬仔の遊び方

◆概要
役が無くても上がれる麻雀。
4面子+雀頭を揃えて上がる。
七対子は採用していない。
チーは出来ないが、ポンとカンが出来る。
槓(カン)をすると、その場で得点が貰える。
配り方も配る牌数も一般的な麻雀と同じ。
荘で勝てば連荘となるが、荘の得点は特に無い。

●参加人数…4人
●使用用具…花牌を除いた麻雀牌一式
●手順…手順は麻雀と同じ

■得点一覧
暗槓…600点(各自からその場で200点貰う)
明槓…300点(カンの牌を出した人が300点払う)
加槓…300点(各自からその場で100点貰う)
食糊(ロン)…300点(放銃した人から300点貰う) ※親のロンも300点
自模…600点(各自から200点貰う)
搶槓糊…600点(搶槓の上がり役。放銃した人から600点貰う)

■奨馬の規則
自模上がりした人が、自模上がった牌の次の牌から5枚引く。
自分の風に適合した牌があれば、1枚につき、各自から100点貰える。
例えば、自分が東で、奨馬で1萬が1枚、5筒が2枚出たら、300点を各自から(合計900点)貰える。
※奨馬で引く枚数は、事前に話し合って決めるのが一般的です。

●奨馬
東…東・1・5・9
南…南・中・2・6
西…西・發・3・7
北…北・白・4・8

麻雀牌 『役満 鳳凰』


四色牌の九支十仔

2015年08月19日 | カードゲーム


以前、よく四色牌の十胡で遊んでいたので、他の四色牌の遊び方を探していたところ、九支十仔という規則があるのを発見しました。

ちょうど台湾のゲーム対戦サイトで遊べる場所があったので、調べたルールと照らし合わせてみました。

九支十仔 多樂米麻將館

上記サイトの試玩という箇所を押すと、九支十仔を無料で遊ぶことができます。


サイトで遊んで、詳細が判明したので、実際に地元ゲーム会で遊んでみたところ、賭博ゲームとして面白いと思ったので、ここで紹介しようと思います。

遊び方は、手札を全て対子にしたら勝ちというもので、東莞牌の全対という規則に似た遊び方です。

四色牌の十胡と同じく、自模した牌を手に入れずに晒し、それに対してロンやチーをするのが特徴です。

以下に九支十仔の遊び方を記しますので、ご興味のある方はお遊び下さい。


■四色牌・九支十仔の遊び方

◆概要
牌山から1枚ツモして公開し、それで対子が出来る場合はチーをして牌を鳴き、対子を晒す。
手牌を全て対子にしたら上がりとなる。

●参加人数…4人
●使用枚数…四色牌112枚
●札の枚数…上がり時の枚数が10枚
●進行方向…反時計回り

□手順
●各自、山札を引き、帥>将>仕>士>相>象>俥>車>傌>馬>炮>砲>兵>卒の序列で、一番強い札を引いた人が親になる。
●各自が牌を取る前に、親が5枚の牌を取って横に置いておく。
この5枚は、自模上がりした人がめくり、上がった自分の牌に同じものが含まれていたら点になる。これを抽五張という。
●親から反時計回りに1枚ずつ、親は10枚、子は9枚の牌を取っていく。

◆開始
●開始時は、親が10枚、子が9枚を手にして開始
●配られた手牌に対子があったら、裏返して自分の前に出す
●最初に、親が1枚捨てる。
●続いて子が牌山から1枚ツモして公開し(自分の手牌に入れてはいけない)、それで対子が出来る場合は、チーをして牌を鳴いて目の前に晒し、一枚捨て牌をする。
●捨て牌は、手の中で一番種類の少ない牌を選ぶ。
●誰かの引いた牌で対子が出来る時は、チーと発声してその牌を取り、それにより出来た対子を自分の前に晒し、一枚捨て牌をする。
●次の順番は、対子を鳴いた次の人(右隣)に移る。
●上家の捨て牌で対子ができる場合は、チーと発声してその牌を取り、それにより出来た対子を自分の前に晒し、一枚捨て牌をする。

◆チーの規則
●鳴ける時は必ず鳴かなければならない
●チーは自模した人が最優先され、次は自模した人に近い位置の人に優先権がある。
●優先順序は胡>対子だが、胡が2人いた場合は自摸した人に優先権がある。
●牌を鳴いた場合、手牌にある最も少ない色の牌から捨てる。

◆断張
上家が鳴いた牌と同色同種の牌を持っていた場合は、断張といって、その直後に牌を表にして前に出し、鳴いた時にその牌を最初の捨て牌にしなければならない。


◆勝利条件

全て牌を対子で鳴き、対子10組を完成させたら勝利となる。

◆上がり
上がりには自模と胡(他家の自摸を鳴いて上がる)、ロン(放槍胡)の3種類の上がりがある。ツモと胡はそれぞれから、ロンはその人から点数をもらう。
その他、上がりに関係無く、全員から得点を受け取る場合も多い。

◆抽五張
自模上がった後に、海底牌を5枚引き、その中に上がり牌と同じ牌があったら1枚につき1頭入る。
最も海底の牌(一番底にある牌)と同じ牌が有ったら、それは2頭となる。

◆得点計算
●一色胡(1種類の色)…4頭
●二色胡(2種類の色)…3頭
●三色胡(3種類の色)…2頭
●四色胡(4種類の色)…1頭
●無兵卒(兵卒が無い上がり)…1頭
●無将帥(将帥が無い上がり)…1頭
●自模(ツモ)…1頭
●抽五張(※自模の時のみ)
●開交胡(同種同字4枚が2組+同種。4枚部分で上がると役になる。例えば「兵兵兵兵(黄)・兵兵兵兵(紅)・卒卒」、「士士士士(緑)・士士士士(白)・仕仕」の形を「兵/士」で上がる)…5頭
●開交対子(上がり牌の中に同じ牌が4枚あった場合)…1頭

※四色牌


中華圏の大富豪BIG2(大老二・鋤大D)

2015年08月17日 | カードゲーム

最近、台湾や港澳の」トランプゲームBig2(大老二/鋤大D)に激しくハマっております。

このゲームは非常に完成度が高く、延々続けてしまう中毒性があります。

このBig2と呼ばれる遊び方は、台湾や香港・澳門(マカオ)、東南アジアの華人の間で盛んに遊ばれており、台湾では大老二、港澳では鋤大Dまたは、鋤大弟などと呼ばれています。

遊び方は、大富豪とポーカーを足したようなもので、手札を全て出した人が勝利者となるものです。

先日の地元のゲーム会で、他のゲームも色々とあるのに、気付いたら誰かが飛ぶまで、延々と3時間位続けてやってしまいました。

この遊びは本当に面白いので、是非とも多くの人に遊んでほしく思っております。

■Big2の遊び方

◆概要
出された場札に対して、より強い札を手から出していき、場に一番強い札を出した人が、次に札を出す権利を得る。
手札を出せない時や、出したくない場合は、パスを宣言する。
一度パスをして、再び自分の順番になった時には、再度パスをしても札を出してもよい。
手順を繰り返し、手札を全て捨てて上がった人が勝利者となる。
手順は、大富豪(大貧民)と大体共通している

●参加人数…4人
●使用枚数…ジョーカーを抜いたトランプ52枚
●手札…各自13枚
●札の強弱…3<4<5<6<7<8<9<10<J<Q<K<A<2
●スートの強弱…スペード>ハート>ダイヤ>クラブ

□手順
●開始…クラブの3を持っている人から開始する(最初は必ず♣3を出さなければならない。出し方は、1~3枚出しでも、5枚の役の出し方でも構わない)
●進行方向…反時計回り

□札の出し方
◆1~3枚出し
●煉丹(1枚出し)
●一対(同数の2枚出し・ワンペア)
●三條(同数の3枚出し・スリーカード)

1~3枚出しでは、出された同枚数のより強い札を出せば勝つことができます。
同じ数字の札でも、スートの強さが上回っていれば勝つ事ができます。
例えば、♣4を出されたら、♦4や♥4、♠4を出せば勝てます。
また、相手の同数の一対(ワンペア)に対しては、一番強いスートの札を1枚持っていれば勝つ事ができます。
例えば、相手の♦3♥3に対し、♣3♠3で勝つことができます。

◆5枚の役
●順子(連続した数字・ポーカーのストレート)
●同花(同じスート・ポーカーのフラッシュ)
●葫蘆(一対と三條の組合せ・ポーカーのフルハウス)
●鉄支/鉄扇(同数4枚と好きな数字1枚・フォーカード+1)
●同花順(同じスートの順・ストレートフラッシュ)

ストレートの出し方は、「10・J・Q・K・A」までの場合と、「J・Q・K・A・2」まで出してよい場合が地域により異なるようです。
私が猿のように遊びまくっている大老二のアプリでは、「J・Q・K・A・2」までは出せず、「10・J・Q・K・A」となっていますが、「J・Q・K・A・2」が可能なルールもあるようです。
どちらが正しいというのは無いので、よりよいと思う方をご採用下さい。
個人的には、「10・J・Q・K・A」の方が、他との整合性が取れていていいと思いました。

5枚の役は、出された数字やスートを上回っていれば、出して勝つ事が出来ます。

順子(ストレート)の場合は、「3・4・5・6・7」を出された時、「4・5・6・7・8」を出せば勝つことができます。

相手の出した「3・4・5・6・7」に対し、同数の「3・4・5・6・7」を出す場合は、相手の出した一番強い数札・7のスートに対して、自分の一番強い数札・7のスートが上回っていれば、勝つことができます。
具体的にいうと、相手の「♥3・♠4・♦5・♥6・♥7」に対し、「♣3・♥4・♣5・♣6・♠7」を出せば、勝つ事が出来ます。

つまり、同数のストレートでは、一番強い数札のスートが上回っていれば、他のスートが全て下回っていても勝つ事が出来ます。

ストレートで最も強いのは、「2・3・4・5・6」で、次に強いのは、「10・J・Q・K・A」>「9・10・J・Q・K」…となっています。

※ストレートの強弱
2・3・4・5・6>10・J・Q・K・A>9・10・J・Q・K>8・9・10・J・Q>…A・2・3・4・5(最弱)

これも地域差があるようで、台湾以外の中華圏では、「A・2・3・4・5」を最強として、「2・3・4・5・6」が次に強い場合もあるので、事前に確認しておく必要があります。

同花(フラッシュ)の場合は、♣<♦<♥<♠の強さで勝つ事ができます。
ただし、同花では相手の最強カードの数より強い数字のカードが含まれていないと、スートを上回っただけでは勝てません。
例えば、相手の「♣ 10・♣J・♣Q・♣K・♣A」に対し、「♥3・♥4・♥5・♥6・♥K」を出しても、ハートで一番強い「♥K」が、相手の最強「♣A」を上回っていないので、勝てません。
この場合で勝つには、「♥A」か「♥2」が含まれていないと勝つ事が出来ません。

葫蘆(フルハウス)は、55・777に対して、44・888というように、3枚組の部分が上回っていると勝つ事ができます。

5枚の役には強さの順序があり、順子(ストレート)<同花(フラッシュ)<葫蘆(フルハウス)<鉄支(4カード+1)<同花順(ストレートフラッシュ)となっています。
例えば、相手が順子(ストレート)を出して来た時に、同花(フラッシュ)を出せば勝ち、それに対して葫蘆(フルハウス)や鉄支(4カード+1)、同花順(ストレートフラッシュ)を出せば勝つ事ができます。

□勝利条件と得点計算
●勝利条件…手札を全て出して上がった人のみが勝利者となり、残りは敗者となる
●得点計算…手札に残った枚数が失点となる

敗者となった残り3人は、残った手札ぶんの失点を勝者に支払います。
例えば、手札に2枚残していれば2失点、5枚残していれば5失点となります。
以下のように罰則で、2倍~4倍負けの場合もあります。

◆失点の罰則
● 2を手に残していたら2倍負け。2枚残しで4倍、3枚で6倍、4枚で8倍負け
● 8枚以上手に残していたら2倍、または3倍負け
● 1枚も出せずに負けた場合、4倍負け

例えば、負けた時の手札が9枚で、2が2枚含まれていた場合は、9(残った枚数)×2(8枚以上の罰則で2倍)×2(手札に2を残した罰則で2倍)×2(手札に2を残した罰則で2倍)=72点となります。
失点の罰則で、1枚も出せなかった場合の罰則と、8枚以上残して負けた場合の罰則は重複せず、4倍負けになります。
失点の罰則も地域により異なっているので、罰則の得点は、事前に各自で決めてから始めましょう。

□特殊例
配られた手札が、「A・2・3・4・5・6・7・8・9・10・J・Q・K」の場合は、「一條龍」という役で即勝利となり、各自の手札×3倍の点数が貰えます。
また、配られた手札が、同じスートの「A・2・3・4・5・6・7・8・9・10・J・Q・K」であった場合は、「同花一條龍」という役で即勝利となり、各自の手札×4倍の点数が貰えます。

※このポーカー役で強弱を争うやり方は、主に港澳の「鋤大D(鋤大弟)」で採用されており、台湾の大老二では、同じ役には別の役を出せない規則が主流となっています。

バイスクル トラジックロイヤリティ
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