ラフマニノフの『鐘』。
正確には『前奏曲 Op.3-2』というピアノ曲で、実は私の十八番だったりする。
そして、私の修士論文のテーマは
『ラフマーニノフの音楽における「鐘」のモティーフについて
~幻想小曲集Op.3を中心に~』
というもので、この前奏曲『鐘』は、幻想小曲集の中の第二曲目であり、ロシアにまで行って研究、勉強した思い入れのある曲だ。
なのに、このオリンピックに関連してテレビで本当~にいい加減な曲の解説がされていて、今日、とある番組で
「もともとは女性の愛をテーマにした曲だそうです」
という解説を聞いたときには、顎がはずれそうになってしまった。
正直、オリンピックで真央ちゃんがこの曲を使うと知ったときは
「なぜわざわざこの曲を・・・!?」
と、心配に感じた。
理由は後述するが、ガーシュウィンのピアノ協奏曲とは違って、確実にスケートを滑るには難しい曲だからだ。
↑昨日のテレビではガーシュウィンについて「全く知られていない曲をオーサーコーチが見つけ出した」という解説がされていて、これまた顎がはずれそうになった(泣)
全然、無名の曲じゃないですから…。
でも、今日の真央ちゃんの演技を見て、音楽家としての私は「よくぞこの曲をここまで…」と驚嘆してしまった。
まずはじめに、赤い衣装を着ると金メダルを取れないというジンクスがあって、青い衣装にしないのかという話題があったが、この曲で演技をするなら絶対に「青」は考えられない。
なぜなら、この曲の鐘のテーマは「警鐘」なのだ。
具体的には火事の。
(中身については戦争だったり、災害だったりいろいろな原因があると思われるが)
彼女の演技は、炎のような強さ、逃げ惑う人々の苦悩、怒り、恐怖、そしてそれらを乗り越えていく人間のたくましさを表現していた。
この曲は人々に危険が迫っていることを知らせる「警鐘」をモチーフにした曲なので、聴く人に緊張、不安、焦りのような感情を引き起こす効果がある。
演者(選手)にしてみれば、普通の曲を使用するよりもはるかに緊張度が高まるはずなので、この曲でジャンプが飛びにくい理由は容易に想像ができてしまう。
オリジナルのピアノ演奏では、今回のオーケストラ編曲版よりもリズムがはっきりしていて音の流れや勢いを感じやすいのだが、あえてオーケストラ版を使ったのは、その'緊張感’をより一層引き出す効果を狙ってのことなんだと思う。
聴衆も曲から緊張感をあおられているので、演技が成功したときの効果がより高まるという計算だったと思われるが、競技者のほうが聴衆よりも繊細なはずなので、受ける影響も大変なものだったと思う。
タラソワコーチが「鐘は誰にでも滑れる曲ではない。」と発言しているが、まさにその通りだろう。
今回の選曲についての是非は置いておくとして、私はこの曲を与えられた真央ちゃんに尊敬と賞賛の気持ちを贈りたい。
ロシア人にとっての「鐘」という存在(曲のことではない)は、我々外国人が想像するよりもはるかに深く民族に根付いた歴史の一部である。
もしコーチ陣がこの曲の持つ音楽的効果を知らなかったとしても、ロシア人である以上はこの曲の音楽的背景について絶対的に理解しており、まさにロシアそのものといえる壮大なテーマを真央ちゃんに与えているのだ。
上手な例えが見つからないが、日本人コーチが外国人選手に「君が代」や「さくらさくら」を選曲したと想定すると、その裏にあるさまざまな感情を想像することができるのではないだろうか。
ロシア音楽を研究してきた私には、タラソワコーチが真央ちゃんに託した情熱、信頼、誇り、金メダルへの並々ならぬ思い入れが感じられ、本当に本気の唯一無二のプログラムだったのだと思えてならない。
ただ、構成点において今回のように「振り付け・構成」や「音楽の解釈」について採点されるのは、いかがなものかと思ってしまう。
そもそも、どの選手もオリジナルの音楽をそのまま使用しているわけではない。
時間制限があるので、その選手の演技内容に合わせて上手に編曲がなされている。
何曲かある候補の中から選手が選んだと言っても、どういう編曲がなされるのか、またはなされた状態であることを知っている選手はほぼ皆無なのではないだろうか。
誰かが選手のために作ったサンプル音源の中からチョイスしているだけの話で、これは選手の技術や芸術性ではない。
今回の審判の中で、私のように「鐘」のテーマを知っている、感じられる人はどのくらいいるのだろうか。
現在の採点方法が継続するのであれば、全員同じ曲、同じ衣装で滑ったほうが公平だろうと思う。
追記:この曲にはもともと「鐘」という題名は付けられていません。ロシア人にとっては、この曲の鐘のモティーフがすぐに理解できるゆえに「鐘」という通称がついているのです。
正確には『前奏曲 Op.3-2』というピアノ曲で、実は私の十八番だったりする。
そして、私の修士論文のテーマは
『ラフマーニノフの音楽における「鐘」のモティーフについて
~幻想小曲集Op.3を中心に~』
というもので、この前奏曲『鐘』は、幻想小曲集の中の第二曲目であり、ロシアにまで行って研究、勉強した思い入れのある曲だ。
なのに、このオリンピックに関連してテレビで本当~にいい加減な曲の解説がされていて、今日、とある番組で
「もともとは女性の愛をテーマにした曲だそうです」
という解説を聞いたときには、顎がはずれそうになってしまった。
正直、オリンピックで真央ちゃんがこの曲を使うと知ったときは
「なぜわざわざこの曲を・・・!?」
と、心配に感じた。
理由は後述するが、ガーシュウィンのピアノ協奏曲とは違って、確実にスケートを滑るには難しい曲だからだ。
↑昨日のテレビではガーシュウィンについて「全く知られていない曲をオーサーコーチが見つけ出した」という解説がされていて、これまた顎がはずれそうになった(泣)
全然、無名の曲じゃないですから…。
でも、今日の真央ちゃんの演技を見て、音楽家としての私は「よくぞこの曲をここまで…」と驚嘆してしまった。
まずはじめに、赤い衣装を着ると金メダルを取れないというジンクスがあって、青い衣装にしないのかという話題があったが、この曲で演技をするなら絶対に「青」は考えられない。
なぜなら、この曲の鐘のテーマは「警鐘」なのだ。
具体的には火事の。
(中身については戦争だったり、災害だったりいろいろな原因があると思われるが)
彼女の演技は、炎のような強さ、逃げ惑う人々の苦悩、怒り、恐怖、そしてそれらを乗り越えていく人間のたくましさを表現していた。
この曲は人々に危険が迫っていることを知らせる「警鐘」をモチーフにした曲なので、聴く人に緊張、不安、焦りのような感情を引き起こす効果がある。
演者(選手)にしてみれば、普通の曲を使用するよりもはるかに緊張度が高まるはずなので、この曲でジャンプが飛びにくい理由は容易に想像ができてしまう。
オリジナルのピアノ演奏では、今回のオーケストラ編曲版よりもリズムがはっきりしていて音の流れや勢いを感じやすいのだが、あえてオーケストラ版を使ったのは、その'緊張感’をより一層引き出す効果を狙ってのことなんだと思う。
聴衆も曲から緊張感をあおられているので、演技が成功したときの効果がより高まるという計算だったと思われるが、競技者のほうが聴衆よりも繊細なはずなので、受ける影響も大変なものだったと思う。
タラソワコーチが「鐘は誰にでも滑れる曲ではない。」と発言しているが、まさにその通りだろう。
今回の選曲についての是非は置いておくとして、私はこの曲を与えられた真央ちゃんに尊敬と賞賛の気持ちを贈りたい。
ロシア人にとっての「鐘」という存在(曲のことではない)は、我々外国人が想像するよりもはるかに深く民族に根付いた歴史の一部である。
もしコーチ陣がこの曲の持つ音楽的効果を知らなかったとしても、ロシア人である以上はこの曲の音楽的背景について絶対的に理解しており、まさにロシアそのものといえる壮大なテーマを真央ちゃんに与えているのだ。
上手な例えが見つからないが、日本人コーチが外国人選手に「君が代」や「さくらさくら」を選曲したと想定すると、その裏にあるさまざまな感情を想像することができるのではないだろうか。
ロシア音楽を研究してきた私には、タラソワコーチが真央ちゃんに託した情熱、信頼、誇り、金メダルへの並々ならぬ思い入れが感じられ、本当に本気の唯一無二のプログラムだったのだと思えてならない。
ただ、構成点において今回のように「振り付け・構成」や「音楽の解釈」について採点されるのは、いかがなものかと思ってしまう。
そもそも、どの選手もオリジナルの音楽をそのまま使用しているわけではない。
時間制限があるので、その選手の演技内容に合わせて上手に編曲がなされている。
何曲かある候補の中から選手が選んだと言っても、どういう編曲がなされるのか、またはなされた状態であることを知っている選手はほぼ皆無なのではないだろうか。
誰かが選手のために作ったサンプル音源の中からチョイスしているだけの話で、これは選手の技術や芸術性ではない。
今回の審判の中で、私のように「鐘」のテーマを知っている、感じられる人はどのくらいいるのだろうか。
現在の採点方法が継続するのであれば、全員同じ曲、同じ衣装で滑ったほうが公平だろうと思う。
追記:この曲にはもともと「鐘」という題名は付けられていません。ロシア人にとっては、この曲の鐘のモティーフがすぐに理解できるゆえに「鐘」という通称がついているのです。
この曲はまさに真央ちゃんしか滑れない、表現できない曲なんです。
タラソワ女史は日本の、私たちの愛する真央ちゃんに素晴らしい振り付けと曲を授けてくれました。
この曲に警鐘の意味があったとは!驚きです。お目汚し失礼しました。
フィギュアスケートが好きで今季の浅田真央選手の鐘に感銘を受けた者です。
私も恥ずかしながらこのブログ記事を拝見させていただくまで鐘という音楽のテーマを明確に知らずに見ていたのですが、
鐘を見ていて、
浅田選手が受けていた今の採点法の中での低い評価や、ライバル対決煽りや報道の外野からの雑音、韓国人選手の妨害発言を始めとする心理攻撃の中でも、女子最高峰の技術を見せつけながらそれに挑戦し戦う強さを感じられて感動していました。
このブログを見て鐘の意味を知って、プログラムを与えたタラソワコーチと滑り切った浅田選手を思うとまた感慨もひとしおです。
録画した鐘をまた違う観点から見ることができるのが楽しみになりました。
ありがとうございました。
オリンピックのフィギュアスケートを、何よりも楽しみにしていた者です。
様々な憶測が飛び交う中、モヤッとした気持ちで眠れずにいました。
前コメントの方々のように、上手くは言い表せないのですが・・・
無知な私でも分かりやすい内容で、とてもスッキリした気持ちになりました!
本当に有り難うございました。
キムヨナ選手は、もう別格だと思います。音楽の解釈という点では。
007ですけど、あの作曲家がキムヨナの演技見たら、もう大喜びすると思い
ます。作曲家の思い通りどころか、それを超えていると思いました。
それに比して真央選手。これじゃぁ音楽無しでメトロノームに合わせて
やっても一緒じゃないかといつも感じてました。キムヨナ選手の身のこなし
は、あれは天性のものなのだと思います。けっして上っ面だけの動きではな
く、音楽の持つヴァイヴレイションを、すっと自分のものに出きる。ポピュ
ラー畑にはそういう歌手、演奏家っていますが、多分そんな感じなんだと思
います。
ところが今回のフリープログラムを見たらそれが逆でした。キムヨナ選手
のは、これじゃぁメトロノームに合わせてもそんなには変わらないという感
じ。転じて真央選手のはラフマニノフの重苦しいロマン主義ってのを引きう
けていた。あの世のラフマニノフに見せたかったと思います。本当に。
後半、重苦しい曲想が自分にからみ付いて来るのを、耐えて耐えて、もが
いてもがいて、戦って戦って、そんな音楽と振り付けは、真央選手がたった
一人で色んな謀略と戦ってるように見えました。
難点があるとしたら最後のスピンの所だったと思います。それまでのず~
と続く重苦しい粘り付くような曲想、その謀略との戦いに勝ったのか負けた
のか分からないという感じで終わっていました。だから最後に原初的なリズム
の骨格だけ残して、クレッシェンドでフォルテシモまで持ち上げる、しかも
ありがちな形ではなく、そんな編曲にするといいかなぁと、ちょっと思いまし
た。
フィギュアは芸術面と技術面を評価する様ですが、芸術面ではキムヨナ選手
は完全無欠、すき無しだと今まで思っていました。芸術面でキムヨナ選手を超
える事は出来ないと。でも、キムヨナ選手の示している芸術の方向性の真似で
はなく、まったく違う方向の彼方に、それ越えられる道がある事を示してくれ
た。それが今回の真央選手の鐘だっんだと思います。そして技術面では真央選
手は、不世出というぐらい凄い。
ならばもしその芸術面と技術面とをその極みで一点に結晶化する事が出来たら・・・
真央選手にはそれができるんじゃないか? 真央選手にしかそれは出来ない
んじゃないか? キムヨナ選手にはもはや伸びシロが無いけど、真央選手には
有るんじゃないか? それはそれは険しい道だろうけど。ド素人ながらにふと、
そう思いました。
ド素人のウンチクはこれくらいにして、とにもかくにも素晴らしかったです。
フィギュアスケートがこんなに凄いものだとは思いませんでした。それを教え
てくれた真央選手に本当に感謝です。そして真央選手がいかに凄い選手である
のか、いかに遥か遠くを目指している選手なのかが、よく分かりました。
そしてこのエントリーにも感謝です。ロシア人にとって、そしてタラソワさ
んにとってこの曲が意味する所を教えて下さって。
お陰さまで、『鐘』という曲の重厚さの意味が分かった分、余計に、オリンピックという勝負を賭けた舞台にあの曲と振り付けを選んだことは????です。すばらしい表現をしてみせた真央ちゃんについては、得点や順位以前に、確かに賞賛に値いすると思います。ただ、演技上必要だったのでしょうが、ものすごい形相を伴う、力の入りまくりのスケーティングにはすくなからず無理してやってる感があったりして。そこに流れる単調な音楽とあいまって、見る側としては辛かった。確かに、全身をフルに使ったスケーティングの運動量のすごさは認めるけれど、採点競技である以上はもう一歩すすんだ何かがしっかりと響いてこなければと思うのです。トリプルアクセルは本当に素晴らしかったけれど、他の要素では、残念だけど、アクセルに集中したあまりに……。本人の最高のパフォーマンスを出せない無理なミスを誘うような構成でオリンピックの舞台に立たせることが本当に良かったのかどうか……。
トリノ直前に、タラソワコーチと決別した荒川静香の選択は正しかったと、づくづく思ったりです。
そして、真央ちゃんには、もっと自分の個性をきっちり生かせるプログラムで勝負してほしいなと、いちファンとしては願っています。
このプログラムはロシアの背景、その年代を生きてきた人でないと理解しにくいかとは思っていました。
ロシアという国は民族主義の対立や国家の崩壊などを経て、現在がありますが、タラソワコーチはまさにその混沌の中を生きてきた女性です。
それを考えると、鐘というプログラムを真央選手に与えた意味、これは凄く深く、そして師弟関係と一言では表せないと感じます。
きっと、タラソワコーチは誰よりも真央選手を想ってくれてる。
そのくらい、この年代の方が自国の「鐘」を外国人選手に託すということはものすごいことなんだと思います。
それを考えると、私は涙が出てしまいます…。
今回は北米だったので、あまり理解されてないようですが、ソチでまたこのプロを見ることができたら、と思います。
とても興味深く拝読させていただきました。
テレビの報道をうのみにして「女性の愛をテーマにしたもの」とか、鎮魂のイメージを持つからが多いと思います。
私もこちらで専門家の正しい解釈を知るまで、少女が清らかに祈っているようなイメージで白の衣装か、ジンクスを大切にして青の衣装か、いっそ縁起を担いでゴールドにすればいいのにとか思っていました。
赤×黒のお衣装は見飽きたというのが正直なところでオリンピックまであの衣装だったのを残念に思っていたほどです。
真央ちゃんはジンクスよりも、曲の解釈を大切にされたのですね。
タラソワ先生、ラフマニノフ、そしてロシアへの敬意を感じました。
ソチで披露されたら、どんなに評価されたでしょう。
フリーの曲にはフランツ・リスト作曲「愛の夢」も候補だったそうです。
そちらのほうが真央ちゃんにあっているのに
「鐘」を選ばれました。
不調の時期に、タラソワ先生が「鐘でいいのか」と聞かれても「鐘でいきたい」と。
難解な曲を顔をしかめてすべる真央ちゃんに、ファンとしては「愛の夢」をピンクの衣装で笑顔で滑ってほしかったと、複雑な思いでした。
たくさんの反対の中、人一倍の努力をしても認められずに銀メダル。3A3回の偉業を称えるどころか「それでもヨナに勝てなかった」と言ってのけるマスコミ。
でも、音楽の専門家から、このような評価をして頂けたら真央ちゃんの努力も報われます。
ファンはますます真央ちゃんが好きになりました。
マスコミもキムヨナ特集に時間を割いたり、「女性の愛がテーマ」などと適当なことをいうではなく、自分の国の選手の使用曲を正しく説明してほしかったです。
この知識があるのとないのとの差はあまりにも大きすぎます。
ありがとうございました。
ここをお借りして、「神韻世界ツアー」日本公演の紹介をさせてください
。
本拠地の米国NYより華人アーティストからなる神韻芸術団は、中国伝統舞
踊と音楽を全世界にご紹介しています。アーティストたちの技量と中国文
化の奥深さが来場者に共感され、去年には全世界で300以上の公演を実現
しました。
中国共産党政府の規制を受けることなく、独自に踊りと音楽を創作してい
ます。また、中国古典舞踊、民族舞踊、二胡演奏、歌などからなるプログ
ラムは多彩に富みます。
今年の日本公演はオーケストラによる現場演奏ですので、ぜひお楽しみく
ださいませ。
以下には一部の来場者の感想が見られますので、一度ご覧になられたら幸
いです。
■ http://www.ntdtv.jp/html/syprom/sy6.html
東京公演:3/5,6,7 ゆうぽうとホール(五反田)
チケットセンター03-6380-6131
埼玉(3/4)、横浜(3/9)、広島(3/12)、福岡(3/15)、兵庫(3/17)でも開催さ
れます
勝手ながら、こちらの場所をお借りしたことにお詫びをします。どうもあ
りがとうございました。
浅田選手のコーチ、タチアナ・タラソワさんはピアニストのウラジミール・クライネフさんと結婚されていて、鐘という音楽の深い意味をご存知だと思います。
浅田選手の鐘を何度も見ていますが、
こういった根底にあるテーマを知って見ると
また新たな発見が生まれてきます。
ありがとうございました。
曲の意味合いもですが、流れ的にすべりにくいよね。
そもそも音楽が流れるというより引っ張る→せっつく感じだから。
音の重力を感じながら滑るってやりにくかっただろうなとか思います。
曲は原曲・オケ曲ともに素晴しいですよね。
私も大好きです。
勝利の瞬間、喜びにひたるライサチェクの横にピタリと寄り添って座っていた女性。彼女こそメールの送り主インマンの親友にしてライサチェクの振付師ローリー・ニコルだった(コーチはまた別にいる)。ライサチェク本人は何も後ろめたいことなどしてはいない。だが、プルシェンコは、完全に北米勢にはめられたのだという印象だけは、私はどうしても拭うことができなかった。
男子ではライサチェク、女子ではキム・ヨナが金メダルを獲得したことで、難しいジャンプには挑戦せず、完璧なプログラムを遂行した選手が勝利に近いことがこれでハッキリした。
しかしフィギュアスケートはジャンプの進化の歴史でもある。
バンクーバー・オリンピックを見る限り、地元カナダの選手に対しては総体的に得点が「インフレ」気味という印象を持った。現在の採点システムも万能ではなく、地元が有利であるとか、そうした科学的でない要素が入ってくる可能性は否定できないということだ。
それだけでなく、フィギュアの将来に関わる大きな課題もいくつか浮き彫りにされた。
これからも、ジャンプはあえてダウングレードして、完璧な演技を披露する選手を評価するのか?
「世界で初めて」にチャレンジし、それを見事成功させた選手に、もっと評価するシステムは構築できないのか?
「警鐘」を選んだ意味・・・
曲の解釈を紹介してくださり、ありがとうございます。
この『鐘』は、”警鐘”を意味していたんですね。
わたしは浅田選手のファンなので、この曲の意味をずっと知りたくて、
勝手に解釈したりしてましたが、音楽家の方からこのような説明をしていただけると、
とても納得ができます。
また、自分の解釈が大きく外れてはいなかったので、安心いたしました。
真央選手は、きちんと自分の『鐘』を演じ切りました。
本当に頑張りました。
メディアは妙な煽り報道ばかりではなく、もっとこの曲に込められた思いや、
それを真央さんがどう演じ切ったか、きちんと報道してほしいです。
私も音楽出身なのですが、勉強不足でいい勉強になりました。
こんな専門的なコメントがもっと表面にでてきてほしいです。
わからない人たちが、一方的に真央ちゃんのこと悪く書いてほしくないです。
真央ちゃんの「鐘」心に響きました。
まったく私は音楽は素人で、曲の意味なぞ当然しらなかったのですが、重厚で苦しそうな曲というのはわかります。
そして、浅田選手の表情、体をいっぱいに使うダイナミックな演技、そして怪しげな衣装、メイク、振り付けなどから、
恐怖怒り叫びとか何とも言えないものがすごく伝わってきました。
氷上にいたのは、可愛い真央チャンではなく、苦しみを抱えた「曲の中のとある人物」のように感じました。その人物の苦しみがTVの前の私の心を押しつぶすような。そんなように感じた人結構いるんじゃないでしょうか。
曲の意味なぞ知らない私がこのように感じて、曲の意味をこのブログ等で知り、大体当たってるってことは、Risaさんが「よくぞここまで・・・」と書いてらっしゃるように、
浅田選手は、「曲に合わせて」演技していたのではなく、完全に「曲と一体化」していたのかなと思います。
もちろん、完璧でも金メダルには届かないかもしれない、という一種の悲壮感ある極限状況が、あの鬼気迫る演技に関係したというのはあると思います。
また、この曲は、素人の耳で非常に重くて音の数が少なく同じフレーズの繰り返しばかりで楽器でも表現がとても難しい曲ではないかと思いました。
それを、身体でスリリングに表現する、繰り返しのフレーズと共にどんどんこちらに圧倒的に迫ってくる・・・
そして最後のステップで爆発していましたが、もう凄さに完全に引き込まれてしまいました。
優秀なピアニストさんは音楽をよく解釈してその情感と自らの技術をもって表現するのだと思うのですが、
五輪の浅田選手は、まさにそれと同じ事を実践したのではないでしょうか。それも余りにも難しい曲と難しい技術のコンビネーションで。点数に「音楽の解釈」というものがあるらしいですが、完璧に近いんじゃないでしょうか。
フィギュアが芸術とスポーツの組み合わせであるとすれば、その両立を誰もできないレベルで成し遂げようと試みたプログラムのように思います。
メダル的にいえば、未来を走り過ぎたのかもしりませんが、その浅田選手と、己の美意識を信じ、自分の曲がなかなか受け入れられなくて苦しんだらしい、作者ラフマニノフとが何か重なって見えるのは私だけでしょうか。
こちらのブログを拝見して、ラフマニノフ 前奏曲 Op.3-2、通称「鐘」をタラソワコーチが浅田真央選手にプログラムとして提供したこと、真央ちゃんがこのプログラムを途中でやめなかったことも、やっと納得ができました。
自分との戦いはもちろん、目に見えないものと戦うような感慨に陥る時もあるけれど、それに打ち勝つのよ~そうあなたは強い人、と、このプログラムを提供したのだと、今では解釈しています。
そして真央ちゃんが、このプログラムを滑った後、悔しくてと泣いた理由も、銀メダルだったからというのより、この曲を完璧に滑れなかった事の方が大きかったのだと。
スポーツとしてばかりでなく、本当に芸術的にも高尚な次元を目指していたのだと、本当に嬉しくなりました。
ありがとうございました。
過去に発表された曲だと知りました。
そういえば「焼け落ちていくモスクワの大鐘」の描写を
ロシアを舞台にした、複数の小説の中で見かけた記憶があります。
ですから、初めて曲を聞いたときから何となくそんなイメージが頭にありました。
ブログ主さんの説明で、それが個人レベルの妄想ではなかったと知り
改めて、プログラム「鐘」が持つ意味と
それを託したタラソワ女史の想い、受け止めた浅田選手の想いの強さが
どれほどのものであったか、理解することが出来ました。
本当にありがとうございます。
いやー本当にこの子はすごい。大きく伸びやかに体を動かし、指先まで神経を使っているのが分かります。それに真央ちゃんの技術が伴って素晴らしかったです。
ステップに回りながら入る動きは狂気さえ感じます。
よく真央ちゃんは表現力が劣っているとマスコミは言いますが、それは間違っています。
分かりやすいものが良いとなるのは仕方ないかもしれません。でも「鐘」を見ても表現力が無いと言うのでしょうか。
音楽の解釈や振り付けの採点項目には同意見です。
しかもこの項目はほとんど主観が入っているので、選手ごとにバラバラのおかしな点数になってしまいます。
もう採点については呆れますが…
真央ちゃんはもう次の段階に進むと思うのでまた素晴らしい演技を見せてほしいですね。
では失礼しました。
テレビなどでは適当なことばかり言って、真央ちゃんには表現力がないとゆうことを報道していますが、やっぱりそんなことないんですね。教えてくださってありがとうございます。
ところで、韓国の選手が使ったガーシュウィンのピアノ協奏曲にも背景などがあるのですか?表現力が素晴らしいと言われる彼女ですが、何を表現しているのか、残念ながら私にはよく分かりませんでした。
007の曲の解釈とはなんぞ~~?
浅田はまさに警鐘を鳴り響かせた
彼女の演技を改めて見直して、また涙しました。
私は音楽に関して全く無知なのですが、そんな私にも本当に分かりやすい良エントリでした。
ありがとうございました。
ラフマニノフ「警鐘」を興味深く読ませていただきました。
浅田選手のプログラム「鐘」は今回のオリンピックのフリー演技の「鐘」が一番良かったと思います。
彼女のすごい迫力は圧巻で、ただ音楽に合わせたものではなく、ラフマニノフの音楽を完全にリードして演じているかのようでした。
演技直後のインタビューの涙を見たとき、浅田選手がすごく大きく感じられ、そこに可愛い真央ちゃんはいませんでした。
完璧な演技ができなかったことへの悔し涙。
ラフマニノフの難曲をあれだけ難しいプログラムで滑り終えたにもかかわらず・・。
さらなる上をめざしての出発の涙だと感じました。
ひとつ危惧するのは、あれだけの高得点をもらってしまったキム・ヨナ選手です。
彼女も素晴らしい選手だと思います。
そして、今回の彼女の演技にふさわしい点数が出ていたとしても金メダルだったでしょう。
しかし、異常な高得点を彼女がずっと背負っていかなくてはならないとしたら彼女のスケート人生は重いものになるのではと老婆心ながら心配します。
最後に衣装についてですが、管理人さんの言葉どおり、私も「青」は絶対にあり得ないと思っていました。
ずっと同じ衣装で通した浅田選手のこの「鐘」に対する思い入れの強さを深く感じました。
私は真央ちゃんファンで、彼女の作りだす世界が大好きですが、今回の「鐘」は重苦しい、だの似合わないだのと批判されていて、悔しい思いでした。
「鐘」をよく理解されているピアニストの山形さんに、よく表現しているいわれる真央ちゃんの表現力は、本当に素晴しいのだなとうれしくなりました。
今回のオリンピックで、キムヨナさんへの拍手の中、一人リンクに立った真央ちゃん。音楽がなり滑りだした瞬間、空気が「緊張」「不安」に包まれ、別世界を作りだしたと思います。
書かれてあった「警鐘」という意味を思いながら、もう一度フリー演技見てみたいと思います。
特に後半部分は真央さんの背後で鳴り響く鐘が本当に聞こえてくるようでした。
「鐘」のプログラムは曲の解釈も振り付けも非常に高度なものだと思いました。
芸術性が高いゆえに一般受けしないのは分かりますが、プロであるはずのジャッジに全く評価されなかったのが不思議でしょうがありません。
TVの解説者もいうことがいい加減なんですね。
もっとピンクを着たほうがいいとか可愛いところを引き出せとか言われてますが、結局「女の子」としかみてないのかなぁ・・って思います。
今回の浅田真央の挑戦はアスリート+アーティストというフィギュアの完成形に迫るものだったと思ってます。
TVの解説は本当に酷いですね・・。無神経なことばっかり言ってるし・・。
真央ちゃんの演技から恐怖や怒りそして苦悩を経て最後の天を見上げる表情は平和への祈りというように感じました。重厚で荘厳なこの曲での演技は、真央ちゃんの天性の優美さと芸術性の高さ、更に高度な技術がなければ成立しなかったと思います。
今回のことは更なる高みへの昇る為の、神から与えらた試練かもしれませんね。
私は軽い曲調で演技するよりも、難解な曲と演技に挑んでいった真央ちゃんに、何よりも敬意を表したいと思います。
実はこの曲があまり好きではなくて、浅田選手が使うと知って「何故よりによって」という思いでいっぱいでしたが、さすがに彼女がやりたいと思うだけのことはありますね。
シーズン直前のジャパンオープンというプロアマ混合の団体戦では、浅田選手は「青と黒」の衣装を着ていました。このとき、青のジンクスにシスターのイメージを重ねたのだろうと単純に思っていました。
でも試合ではあの「赤と黒」の衣装で…、十月に行われた三つの試合では不振に終わりましたから、曲は重苦しいわ衣装は暑苦しいわで、タラソワコーチのセンスを疑ってすらいました。
ところが、十二月の全日本選手権でのミスのない演技を見てから、「この曲は赤だ」という確信を得て、目から鱗が落ちる思いでした。
あれは、「警鐘」だったからなんですね。色々と腑に落ちました。
世界選手権では真の完成形を見せてくれる事を楽しみにしたいと思います。
マスコミは「八百屋お七」辺りをイメージしてるのかもしれませんね。
私はにわかフィギュアファンです。
今回「鐘」の意味を詳しく知ることが出来、
そして浅田選手とタラソワコーチがいかに難しくて壮大なテーマに挑戦したかを知ることが出来て、本当に感謝しています。
私は今までマスコミの言葉をうのみにして
ワイドショーを見すぎていたのかも知れません。そんな自分が恥ずかしいです。
今回のバンクーバーオリンピックの採点に
疑問を持ち、色々なサイトを見ていたの
ですが、真央ちゃんはやはり本当に素晴らしい
アスリートだったことが納得できました。
「鐘」という荘厳な曲と今までの自分に
無いものに果敢に挑戦し、周りがどれだけ
騒いでも自分の信念を貫いた。得点云々
ではなく、技術面も表現面も合わせて
自分の限界への挑戦。
うまく言葉にできないのですが、フィギュアが
単なるショーではなく崇高な「競技」
であり、真央ちゃんはその競技の真髄を
表現しようとし続ける真のアスリートだと
思いました。
頑張れ、真央ちゃん!
心に一番残っています
また、音楽にこのような意味があったことが知れて、よりいっそう素晴らしく表現されていたと思いました
すっかり浅田真央選手のファンになりました^^
これからも応援します!
なのだそうです。
その集大成としてこの曲を選んだのだいうことが、こちらを読んで理解できました。
ありがとうございます。
素晴らしい師弟ですね。
ロシア人であるタチアナ先生が日本人である真央ちゃんに鐘を滑って欲しい、真央ちゃんしか滑れないと考えた事を考えると二人の間にものすごい信頼関係があるという事を感じます・・。
ヨナさんは優しい顔で滑っていたのに真央ちゃんは顔がひきつっていたエキシビのときみたいな顔ですべればいいのに。と平気な顔をして発言するテレビの中の人にこの文章を読んでみらいたいくらいです!
これほどの曲を自分のものにした真央ちゃん・・本当に偉大なアスリートですね。
ネット上では多くの人があのプログラムで鐘は鳴ったと感じています。
このポストの警鐘、という言葉を見て
浅田真央はマスコミがいうような自分やキムヨナとではなく
もっと大きくて邪悪ななにかと闘っていたのだ。
と確信しました。
願わくばこの警鐘が大きなうねりとならんことを切に願いたいです。
「警鐘」だからこそ、どんなことがあってもパーフェクトでなければならない。それが達成できなかったくやし涙なのかと思っていました。
ルール改正に対応できなかったのでなく、敢えてこの道を選び貫いたのですね。曲の持つ、大きく重い意味を軽々しく扱うことなく、自分の持てる最高の力もって滑りきって表現しきった。それを思うだで、涙が出そうです。
真央選手、日本人として誇りに思います。
Risaさん、ありがとうございました、心に引っかかっていたものが取れたようです。
この解釈を知った上でフィギュアを見ると
また違った視点で見れそうです。
今回のオリンピック…抑圧された選手達の怒りか(笑)
笑うに笑えない悲しい状況…(泣)
曲に託したタラソワコーチの託した思いが…。
数年前までは可愛らしい印象だった真央ちゃんに、今回のフリーでは何か「重み」を感じました。ただ迫力があるという感じではなかったのですが、この解説を拝見して納得しました。
危機感や苦悩を描いた曲が、真央ちゃんの不調や金メダルへの重責と重なったことでリアリティーをもったのでしょうか。
すごく勉強になりました。ありがとうございます。
スケートを見る人達に、音楽にも興味を持つ機会を与えてくれたことは
本当に感謝です。
ラジオでも「鐘」のピアノ演奏を耳にしたり、曲に関して検索したりする人も多かったおとしていなければ、こうして山形さんのブログに出会うこともなかったかもしれません。
「鐘」という曲が警鐘の意味だという感じくらいにしか知識がなかったので、
とても勉強になりました。
記事にしてくださいって本当にありがとうございました。
メディアは知っていても、この曲のテーマには触れられない何か規制がかけられているのでしょうか?
こういうお話を報道してくれるといいのに・・・。
そもそも音楽の審査員じゃない方が
曲の解釈とかという項目で採点するのは
私もとても不可解に思います。
出場選手30人のショートとフリーあわせて60曲、男子も入れたら120曲
1つのプログラムにいくつかの曲をつなぎ合わせてる選手もいます。
その曲数を全部、審査員全員がアナリーゼする時間があるなんて、
指揮者レベルですよね(笑
今回の五輪では失敗はあったものの最高の出来栄えだったと思いました。曲がかかっていなくても頭の中で「鐘」が流れている、そんな出来栄えです。
浅田選手の演技に感動した人も多かったことと思います。彼女のプログラムは伝説になります。
偶然こちらを見つけまして、興味深く拝見いたしました。
私もフィギュアの「曲の解釈」について疑問を持っておりました。
審査員が出場選手が使用する曲全てについて、その曲が持つ意味、作曲家がどういう時代にどういう背景で作曲したのかなど、全て勉強しつくしているのであればその「曲の解釈」を審査されても構いませんが、どう考えても指揮者じゃあるまいし、そういう勉強をしないまま、ただ雰囲気で審査し点数つけをしているとしか思えません。
最初「鐘」を聴いた時、なんて重苦しく、聴いていて息苦しくなる曲なんだと思い、真央ちゃんがなぜこんな曲で滑るんだと心配しておりました。
フィギュアの選手は精神的に曲に助けられる部分があり、「この曲で滑ると気分が盛り上がる」というのがあります。
荒川静香さんのトゥーランドットがそうでした。
なのにいくらタラソワコーチがこの曲を真央ちゃんに授けたいと思っていたにしてもいくらなんでも・・・と思っていました。
しかしながら、全日本選手権に出場したあたりから、この「鐘」は真央ちゃんにしか滑ることのできないプログラムだと思いました。
オリンピックでは更に完成させてくれるだろうと楽しみにしておりましたところ、やはり、彼女はやってくれたという気持ちです。
オリンピックでの彼女の演技には、気迫が感じられ、全身でこの曲を演じきっていました。
現在の他のスケーターの誰にも滑ることのできないプログラムは圧巻でした。
私も山形さんがおっしゃるように、全員同じ曲(審査員が熟知している曲)で、同じ衣装で滑らせ、その上で「曲の解釈」について審査してもらいたいと思います。
007なんて、誰がどう解釈しようと007にしかなりえないんです。
ガーシュインのアノ協奏曲ヘ長調で色目使いの体クネクネに「曲の解釈」で高得点つけられたのには驚き以上に呆れてものも言えません。
ところで『前奏曲 Op.3-2』は山形さんの十八番なんですね。
今度、拝聴するのが楽しみです。
私はフィギュアを見始めて20年以上になり、体操も少しやってました。
「鐘」にそんな深い意味があるとは知りませんでした。
なら、よりいっそう何故この曲を選んだのか理解に苦しみます。
重過ぎるからです。
実際曲調も重く、とてもフィギュアに適してるとは思えません。
タラソワが何を考えてたのかは本人に聞いてみないとどうにもなりませんが。
で、結果はキム・ヨナの圧勝でした。これを
「世界で唯一のトリプルアクセルを跳んだ真央が優勝しなくて誰にでも跳べるトリプル連続をやったキム・ヨナが優勝なのはおかしい。不正だ。」(あのトリプル連続はキム・ヨナにしか跳べないことを理解できないでいて。)
と声高に叫ぶ人がほとんどで、キム・ヨナを賞賛しようものなら、たちまち誹謗中傷の嵐。
キム・ヨナのトリプル連続は史上最高と言える出来で、真央のトリプルアクセルーダブルを遥に凌駕してました。
それも一回目はトリプルルッツという最も難しいトリプルを跳んでいて、あの飛距離・高さ・繋ぎのスムーズさ・着氷は素晴らしいの一語に尽きます。
「芸術点というわけのわからないもので採点するのなら、スポーツではないショーだ。オリンピックから外せ。」
という人まで現れる始末。
芸術性・美しさをおろそかにする、いらないというのであればフィギュアを全く理解していません。
フィギュアは美しさが重要視されるもので、難しい技をやればいいのなら、ただ単なるジャンプ競技になってしまいます。そうなったら、もはやフィギュアではありません。
真央は4回転で次のオリンピックで金を取ると言っているそうですが、再びキム・ヨナが立ちはだかったら(ただし今回と同じ完璧なコンディションで。もしくは同タイプの選手でも。)同じことで勝てないでしょう。
その解釈で真央ちゃんの演技を見ていたので、
あれほどの演技と滑りがその素晴らしさに見合う評価を受けず、方や小学生が軽いノリで「ヨナごっこ」をしているあの演技が世界最高と称されることへの違和感と虚無感がどうしてもぬぐえませんでした。
けれども、Risaさんがしてくださったような曲の解釈をジャッジ全員ができるはずもなく、今回のジャッジはしかたなかったのかなという気もします。
>ただ、構成点において今回のように「振り付け・構成」や「音楽の解釈」について採点されるのは、いかがなものかと思ってしまう。
>現在の採点方法が継続するのであれば、全員同じ曲、同じ衣装で滑ったほうが公平だろうと思う。
まったくもって同感です。
高度な技と演技を見せた真央ちゃんが、ヨナ選手よりも劣るといった表現だけは絶対に我慢なりません。
真央ちゃんがヨナちゃんより劣るところは一つもないと思っています。
めざしているものが全く違います。
別の視点から、このような意見を載せてくださったことに心から感謝いたします。
はじめは、こんな滑りづらそうな曲を、なんで選んだのだろう・・・と思っていましたが、真央ちゃんの演技が、ただ、ただ美しく、精神的にも強くなったんだなーと内面から出る強さを感じました。
真央ちゃんが苦しそうな(けっして楽しそうではない)表情で滑っていたので、曲の解釈が気になっていたのですが、警鐘、恐れのような意味合いがあると、理解してから演技を見ていたら、さらに素晴らしさを感じられたと思いました。
とても詳しい解説で、良くわかりました。ありがとうございます。
通りすがりの野良猫です。
横槍失礼しますがどうしても我慢ならないので。
「わい」とかいう人はそんなにキムヨナを擁護したいんですかね。
したり顔で適当なことを言うと恥をかくからおやめになった方がよろしい。
>私はフィギュアを見始めて20年以上になり、体操も少しやってました。
こんな前ふりをネット上でされても「ふーん、それで?」って感じです。
証明しようのないことを自分の発言の裏打ちにするなど、詭弁の第一歩です。
この時点でだいぶ信憑性が薄れておりますので今度からはやめた方がよろしいかと。
>芸術性・美しさをおろそかにする、いらないというのであればフィギュアを全く理解していません。
この発言自体があなた自身「フィギュアを全く理解していません」ということを証明しています。
そもそもあなたはフィギュアスケートはちょっとはご存知でも、アイスダンスおよびその発祥については何もご存じないようですね。
そもそもフィギュアスケートとアイスダンスは同根、同じ一つの競技でした。
ではなぜこの2つの競技が分かれたか。
それは目指す方向性の違いです。
フィギュアスケートは競技性、アイスダンスは芸術性、それぞれ主に目指す方向性が異なるために2つにわかれたのです。
もちろん、だからと言ってフィギュアに芸術性が不要、というわけではありません。
同程度の技量をもつものがいた場合、勝敗の分かれ目が芸術性、というのはもちろんありうることです。
さて、ここで問題です。
浅田選手とキム選手、この二人が本当に同程度の技量を持っていると思いますか?
かたや毎年プログラムを進化させ続け、ついにはオリンピックで3度の3Aを決めた浅田選手と。
かたや毎年変わり映えのしないプログラムを続け、高難度の技をこの4年間一つも新しいものを習得しなかったうえ、スピンの軸はブレブレ、ジャンプは回転不足、スパイラルはガタガタのキム選手と。
本当に同程度の技量を持っていると思いますか?
私も鐘という曲の難しさから
あそこまで踊れてしまう浅田選手に
感銘を受けました。
確かに、他の選手は編曲をされています。
それなのに「音楽の解釈」という
点数をわかりやすい曲の人と比べるのも
いかがなものかと思います。
鐘について教えていただいたお蔭で
更に浅田選手の踊りが好きになりました。
安易に明るい曲を・・・というのは
どうかとおもいますよね。。。。。。
フィギュアの浅田選手の滑りを観て鐘に興味を持ちました。
あの滑りを観た時の焦りや不安感・苛立ち・・・
納得できました。
何も知らない者の心に焦燥感を与えるって
凄い事ですね。
競技直前のNHKスペシャルで、浅田さんがこの曲に取り組む姿が放送されました。そこでも「鐘」の意味などは触れられてましたが、改めてこのプログラムの奥の深い解釈に「目から鱗」が落ちました。
そして、浅田さん自身がこの数年、何と戦っていたのか。タラソワさんに託されたものと相俟ったのが、「鐘」。
「怖い顔」をしなさい、と彼女はコーチに駄目だしされてましたが恐らくあの本番で望むべき「怖い顔」になれたのだと思います。
彼女は最後のほうでミスしてしまいましたが、恐らくそれも「天の采配」だったのかも、と思います。そのおかげでいろいろと明るみになったことがあったわけですから。
「鐘」をこなせる「表現力」を持つのは浅田さん。ありがとうございました。
彼女の回転不足が認定なら安藤選手の3-3(難易度も遥かに上)も認定なはずです。フラット選手の3-3も素晴らしいと思いますし、技や演技の美しさで言えば長洲選手も遥かに美しい。
わいさん>浅田選手は3Aばかりと言いたげですが・・・
彼女のスピンやスパイラル・ステップが美しいのは有名ですよね?
オリンピックではキム選手よりスパイラル・ステップで得点が上回っていたのも、もちろんご存知でおっしゃっているのですよね?
先ほどは横ですが、浅田選手と書いてあるだけで躍起になってネガティブ発言する方がいるので一言申しましたが・・・
浅田選手が周りから何と言われようと頑として曲や衣装を変えなかったのは、タラソワコーチの曲にかける思いと自分に託した物を痛いほど理解していたからかもしれませんね。
賛否両論ありますが限界に挑戦した浅田選手。「鐘」に相応しい演技をやってのけたなと私は思いました。
真央ちゃんが鐘に対して、ここまで深い思いはなかったと思いますが・・・
タラソワ先生の鐘に賭ける熱意は十分感じ取っていたと思います。
だからこそ精一杯表現したい、一つの作品に仕上げたいという思いがこちらに伝わってきました。今月の世界選手権で完成形が見られるような気がして今からわくわくしています!
それからこちらのエントリーでフィギュアスケートの論争されている方々。完全に場違いです。マナー違反ですよ。自分でブログ作ってそちらでどうぞ。
私はアマチュアですがピアノ、ヴァイオリンと幼少期からやってきたのですが音楽に関してはド素人ではなく素人程度です。
ただ、キム選手のエキシビジョンの選曲に
顎が外れるかと思ったので(笑)
ヴァイオリン経験者としての見解を
自分の日記に書かせていただきました。
ジャッジが音楽の素人ばかりだったのではないか?そんな人々が音楽との調和なんて点数をジャッジしていることに疑問を感じます。
良エントリーありがとうございました。
やっと真央ちゃんの表情の意味・動きが納得出来ました。納得出来ないのは、この背景を理解していないジャッジに音楽の解釈を厳しく採点されてしまった事ですね。
突然ブログにお邪魔して申し訳ありませんでした。感謝いたします。
去年のロシア杯で真央ちゃんが、滑り終わった後、ジャンプで転んだりしたにもかかわらず、観客席からブラボーの声が結構聞こえて、ロシアのお客さんはよくわかってるんだろうなあって思いました。
タラソワコーチの振り付けもすばらしいですし、真央ちゃんの誠意のこもった演技を評価してくれたんだと思います。
知人達に読ませてあげたいです。
そこで是非ともブログのコピペをお許し下さい。
勿論、出典を明記申し上げます。
御解説のおかげで浅田選手の挑戦がなお一層輝いて見えます。
今回のような、採点に疑問が感じられるようなオリンピックの舞台で、この作品が演じられたのは、勿体なかったです。
別サイトからこちらにたどり着きました。
「鐘」
初めて真央さんのプログラムとして見た時は、
「何でこんな暗い曲を??」と思いました。
ですが、聞く度にこの曲の魅力に惹かれていきましたよ。
一般受けはしないだろうなとは思っていましたが・・・
オリンピックでのFS の演技を観た際、感じたのは『怒り』でした。
曲の意味を知らなかったので、悲しく感じました。
直前のありえない点数のせいかと思ったので。
違ったのですね。
この曲として、怒りを表現するものだったのですね。
こちらの解説で、ようやくその意味を知りました。
別のブログで、真央さんの音楽の表現力がすごいとのこと、拝見しました。
彼女は、言語よりも表現でその音楽を現すと。
その答えが今回も含む、彼女の演技なのかと思います。
真央さんのイメージを更に更に覆された思いです。
まだまだ、幼さの残る彼女の「鐘」の演技にゾクゾクしたのは、芯の部分をちゃんと理解しているからだったのですね。はー本当に素晴らしいです。
彼女はなんだか、小手先の器用さではない素敵な大きなものを感じさせてくれます。
今回のオリンピックは、こぼれるような笑顔と、抑えようのない悔しさと盛り沢山の表情を見せてもらいました。
今回、何時になくタラソワコーチの笑顔もありましたし、やっぱり深い信頼をもった師弟関係だったのですね。
ありがとうございました!
胸のすく思いです。
このことをもっともっとみんなに知って欲しい。タラソワサーチと真央ちゃんがこのプログラムにかけた「想い」は、本当に並々ならぬものだったのですね。
私は今回のフィギュアの結果に疑問を抱いた一人です。ブログにも何度かフィギュアについて書いていますので、ぜひこちらの記事のリンクを貼らせて頂きたいと思います。
素晴らしい解説をありがとうございました。
これをただ単に「キム・ヨナ擁護」としかとらえられない方は一切のカキコはしない方がよろしいかと。
無知無教養に気付かずに。
恥を晒すだけですよ。
>全員同じ衣装で同じ曲で演技させればいいなどと検討違い甚だしい意見を堂々と言ってたりしますが、そんなことしたら、フリーではなく、規定演技になってしまいます。
そんなフィギュアを見たいんですか。
では、さようなら。
そして、それを浅田真央選手が充分に表現できた、と言ってくださっているのは、ファンとしてはとても嬉しいです。
ただ……一部のコメントに見られますように、フィギュアスケートそのものの内情や採点についての愚痴や、
ライバルと目された選手を比較対象として貶める文章は、読んでいて不快ですし、ブログ主さんにも失礼ではないでしょうか。
純粋に「曲」についてのコメントを読みたいです。
目からウロコの思いでした。
私も正直、ソチではなくバンクーバー開催のオリンピックで、しかも日本人の真央ちゃんにロシアの重い楽曲、衣装も重苦しい・・って思っちゃってたんです。
でも山形さんの解説ですごくすごく納得できました。
真央ちゃんが表現したかったこと。
そしてそれを表現しきったこと。
あえて難曲と難プログラムに挑むのは、今のフィギュア界への警鐘に他ならなかったのですね。
人々に危険が迫っていることを知らせる警鐘・・・。
だから「今」滑らなければならなかった。ソチでではなくバンクーバーで。
「音楽の解釈」は本来なら誰よりもずば抜けて完璧だったのですね。
あんなに純粋で可憐なのに、どこにそんな激しすぎるほどの闘志を持っているのでしょう。
ただただ敬服してしまいます。
真央ちゃんにとってこの記事は 本当に嬉しく 心の支えになるものだと思います。
とても真っ当で正しい評価をして下さって 心から感謝します。
本当にありがとうございました。
世間ではこの曲が、真央ちゃんには合わないという人も居ますが、私自身は、最高傑作のプログラムの内の一つであると思っていたので、このブログを拝見して、それが確信に変わりました。
私自身は、真央ちゃんの方が、キムヨナさんよりよかったと今でも思っています。
私もブログで、真央ちゃんとキムヨナさんの比較をしていますので、また遊びに来てください。
http://www.e-nitori.com/nt_blog/life/vs.html
日本スケ連やJOCになんか任せてはおけない。
日本の宝は、日本国民で守らなければならない。
twitterで此方のblogの紹介記事を読み、飛んできました。
素晴らしい御解説、有り難うございました。
鐘はロシア/旧ソ連民衆の長く続いた苦しい歴史そのものを表した曲で、
現代の世界に再び様々な災禍が襲いつつある事への強いメッセージのあるテーマです。
某国選手の娯楽通俗映画テーマ曲(それはそれでエンターテイメント的には優れた物で好きですが)での演技に、
アーティスティック性を感じるかどうかは、個人の好みの範疇かもしれません。
滑走技術は確かに申し分ない物でした。
しかし、受け狙いでなく、演技全体に込められたメッセージ、表現意図やその持つテーマの普遍性を表現し、表現のための技術と精神を考えた時、
今回のバンクーバー五輪は、国際商業娯楽スポーツ観戦 此処極まれり、地に落ちたとの印象です。
併せて、日本の芸術文化教育が低いことを改めて痛感した次第です。
浅田選手の銀メダルについては、様々な意見があるとは思いますが、
本当に苦しい取り組みを貫き通した、素晴らしく価値あるご褒美であると思います。
評価は多謝が下す物ですが、自己の中で昇華出来るのであれば、それに勝る物はありません。
それはメダルの色は無関係の、素晴らしい人生の栄冠だと思います。
全選手の皆様・山形リサさんの、これからも健康でご活躍されることを願ってやみません。
こんな深い意味、曲、真央ちゃんの挑戦を
知らないで終わるところでした。
あらためて真央ちゃんの素晴らしさを感じ、
私も意味あるものを求めていきたいと思いました。
私の中で「この曲は真央ちゃんに合わない」
選曲悪い・・・とか否定していましたが
何も知らないのに、よく言えたものです。
恥ずかしいかぎり。
しかし、今回の意味を知って、さらに不満に
なるのが採点です。
そこまで深く採点していただけると
フィギュアはこれから進化するのではないでしょうか。
読んでるうちに浅田選手の演技がフラッシュバックし鳥肌が立ちました。
もちろん感動の鳥肌です。
改めて素晴らしいプログラムだと確認できました。
ストーリーのあるオペラやバレエ音楽ではないクラシック音楽の表現をアレ程までに仕上げたタラソワコーチと浅田選手に心から拍手を贈りたい。
それと共に、この事に気づかせてくれた山形さんに感謝いたします。
さすが、ご自身も表現者の方は目の付け所が違いますね。
曲をきちんと理解されている方からの発言は説得力もあります。
ブログにアップして下さって、ありがとうございました。
山形さんの「鐘」も聴いてみたいです。
技術の難易度・出来映え、繋ぎを加えたプログラム全体の難易度・出来映えまではわかるんですが、芸術とういのはどういうところを、どう評価してるのでしょうか?
無知ですみません。
タラソワ氏から曲の変更を示唆された時も拒んだ理由も納得出来ます。
「滑りきってないのに、曲を変更するのは、先生に失礼です」と、何かのインタビューで見ましたが、そういう事情なんですね。
黒い霧が立ち出して、不当な圧力に自由を奪われそうな民衆(スケーター)のため、すべての真のアスリートたちのために無言で「警鐘」を鳴らす必要が、まさにオリンピックの場でしたんでしょう。
表向き自由の国で、口ごもる人々の気持ちも全ての思いを込めて滑りきろうとしたんでしょう。
演技後の涙の意味を改めて感じさせられます。
すばらしい解説をして頂き、感謝の念にたえません。
ありがとうご在ました。
私は基本的にほとんど音楽を聴かない人間です。
ジャパンポップスですら滅多に聞かず、自室には音楽が聴けるハードさえありません。
しかし、五輪でたまたま見た浅田選手の『鐘』。
五輪が終った後、幾人かのコメンテーターが「あの曲を踊るとき、浅田真央はどうしてあんなに笑顔がなく恐い顔なの?緊張が顔に出すぎていて、あれでは勝てない」というような内容のことを言っていておどろきました。
私は前述したとおり音楽に全く造詣が深くありません。好きな曲は?と聞かれて「…『ああ人生に涙あり』…かな…」と苦し紛れに答えてしまうほどです。
しかし、初めて『鐘』を聞いたときの、掻きたてられるような、こみ上げるような何かは、コメンテーターたちの言うような「笑顔ですべれば?」などという言葉などでようはずがないものでした。
感じたものは「行きたい」と「立ち上がれ」だったように思います。なんというか、一揆のような、革命のような、命がけの何かのような。
そしてその音に見事に調和した浅田選手の演技。それは、音楽にもフィギュアにも造詣の深くない、いや浅すぎる私ですが、それでも「浅田選手は何かから逃げているのか、戦っているのか。最後の手を掲げるあの姿は光を見出せたのか、それとも光を得るための祈りなのか」と様々なことを憶測させるものでした。
『鐘』とはどんな意味があるのか。
浅田選手は、タワソワコーチは、どんな意味をこめてあの演技をつくりあげたのか。
興味をもって普段あまりみないワイドショーを見て解説を聞こうとしました。
しかし『鐘』の意味を知ろうとしても、TVでは「激しい恋に嘆く貴婦人」(しかしなんでそれで「笑顔出せ」なのか…)やら、「鐘なんだから明るく」やら、私の中のあの音へのイメージとはかけはなれたもの。
なんだろうそれは。
私の中の『鐘』(音楽と浅田選手の演技)はそんなイメージは欠片もなかった。
それとも音楽シロウトの私のことだから、解釈がまったく違うのだろうか?だって、誰もその「鐘は恋の曲なのよ!」という自信満々の意見に異論を唱えないのだから。
しかし、知人に山形様のブログを紹介され、ようやく胸のつかえがとれました。
そうか、『警鐘』…私はだからあの『音』から耳と目が放せなかったんだと、ようやく理解できました。
ありがとうございます。
それに、浅田選手はやはりすごい!音楽の意味を本当に理解しているのですね!!(どこぞの解説者には「Y選手と比べ、音楽の解釈が…」とか言われてましたが、009への解釈って何だろう…たんに映画のプロモーショ…(自主規制))
山形様のこのブログ、番組の電話コーナーなどを利用して知ったかぶりを披露したコメンテーターたちに聞かせてさしあげたいです。あれは浅田選手への、そして『鐘』への侮辱以外の何者でもないと思うのです。
曲の解釈を書いていただき本当にありがとうございました。
私は音楽を聴くことは滅多とありませんが、きっと山形様の紡がれる音は素敵なのだろうなと思います。(CDなどでていらしゃるのでしょうか?HPを拝見せねば!!!まずはデッキを買いにいかねば…)
他の記事も拝見させていただきましたが、乏しい知識の中からなんとなく「子犬のワルツ」のような文体だな、と感じました(音楽はあまり聴きませんが、活字中毒なので文体で判断してしまいがちなのです)。
素敵な音楽のような文体のブロク、また拝見させていただきに参ります♪
007を009と書いてしまいました!
サイボーグ戦士を舞うキム選手…てなんだよそれ私…。
失礼しました!
嬉しく思いました。
今回、OPシーズンで
選曲された
前奏曲 鐘に
賛否両論ありましたが
(ほとんど否ですね)
浅田選手が
出逢うべくして
出逢った曲だったのですね。
「真央ちゃんには合わない」「もっと笑顔で元気に滑るほうが・・・」という情報に同調していました。
ですが浅田さんの演技を改めてみてあの気迫は
オリンピックに対する執念だけではなく「鐘」というテーマを演じる切るためもあったのだな・・・と思いました。
私達が受け取る情報はもっぱらTVが中心でこういう意見を交わす人々もお茶の間のコメンテーターやアナウンサーが多いので音楽家の方の感想は本当にはっとしました。
ブログで引用させていただきたいと思います。
その「公平さ」において、スポーツはそのすばらしさと残酷さ(パシュートの銀メダルのように)を見る側に訴えてくるものだと思います。
では、フィギュアにおける「芸術性」「完成度」を加点の理由とする人は、どのように客観的にそれを計るのか?もとよりそういうものに一律の「見本」があるのはおかしくないのか?納得できないままで居ました。
音楽をなさる方は、コンクールなどいろんな場面で、その数値化できないものをどう力として審査員や観客に魅せていくか、ということに、日々向き合っていらっしゃることだと思います。
それだけに、浅田選手が今回、この曲をチョイスしたこと、そこには他ならない彼女がアスリートとして到達しようとした「芸術」があったのだと、現役のピアニストの方に言っていただけて、私はとても嬉しかったです。
安藤選手も、モーツアルトの「レクイエム」を選んでいましたが。。
正直言うと、今回のオリンピックで、もうフィギュアスケートなんて見たくないと思いました。
でも、こちらの記事を読んで、
世界選手権で、また浅田選手の「鐘」の演技を見られると思うと、とても楽しみです。(順位などどうでもいいとさえ思います)
とても興味深く読ませていただきました。
真央ちゃんの衣装が赤である必要、ロシアの人々にとってこの曲の意味する事。
真央ちゃんがどれほど音楽表現に優れているか。
こうした観点でのこの演技の解説と言うのは、今まで読んだり聞いたりした事がなかったので、新鮮でした。
真央ちゃんの今回のこの「鐘」の表現力、とてもすさまじく素晴らしいものであるのに、その辺がまったくと言っていいほど評価されない今のシステムに怒りと失望、そして悲しい思いを抱いて今回の結果を見ました。
でも、この記事を読んで救われる思いでした。
そして、やはり真央ちゃんの「鐘」は技術だけでなく、表現面でも素晴らしいものなのだと、確信できて、嬉しかったです。
最初に見たときから、そう思ってはいたのですが、どういっていいか、あまり好ましくないかもしれないですが、後押しをしてもらったみたいで。
素敵な記事をありがとうございました。
他の記事も読ませていただいてます。
そしいつか、演奏を聞いてみたいと、Risaさんの「鐘」を聞いてみたいと切望しています。
機会あるならば!!
では。
私は真央選手ファンで、「鐘」という曲で五輪に臨むことに大変感銘を受けています。
この曲を表現できるか、できないかで評価は大きく変わってしまうからです。
そのためにはこの曲のテーマの解釈が重要だと思うのですが、私は演技を見たときに「階級社会に抑圧される虐げられた民衆の解放」というイメ-ジが湧きました。
祈り→抑圧→決起→進軍→勝利というプロセスが、つなぎの所作やエレメンツに段階的に感じられたからです。
従って、あの演技の中の真央選手は、天空から民衆に啓示を与え続ける「解放の天使」に見えるのです。
しかし、読ませていただくと火事や災害への警鐘とのこと。
火事や災害を社会的文化的なものになぞらえているとしても、鐘が現す「なに」がロシア民族に深く根付いるのかが分かりません。
それこそが、あの演技のテーマなのでしょう。
ラフマニノフは貴族の出ですが、両親は破産し、離婚しています。
私は今まで、豊かな幼少期と作曲時の現実を比較して階級社会の矛盾を骨身に感じ、民衆を励ますために書いたのではないか、と想像していました。
果たしてタラソワさんは、「なに」を真央選手に表現させたかったのでしょうか?
音楽って、知ることじゃなくて、感じることなんだと実感しました。音楽の意味を知り、自分が感じていたことを言語化してもらった感じがしました。
ありがとうございました。
私も浅田選手の「鐘」から「警鐘」という言葉が浮かび、ブログにも書いてしまいましたが、ピアニストの方がこうもわかりやすく説明して下さっているのを拝見して、自身の甘い素人解釈を恥ずかしく思います。しかしながら非常に参考になりました!他の記事もさせて頂きますね。
直感しました。ただこの曲は迫害されたギリシャ正協会
の壊された鐘と思っていました。火事の警鐘でしたか。
それだけにファンにとっても、長く語り継がれる
歴史に残るPGだと思います。3A三回も偉業ですが、
このドラマ性というか芸術性も凄まじいものでした。
彼女がこの3年国内マスコミや国家からなんの庇護もなく、どれだけ国家的な謀略に苦しめられてきたか。
その感情にもぴったり寄り添ったものでしたね。
つねづね真央ちゃんはピアノの音のような軽いジャンプで、
音符のようなスケートなんだなぁと思っていたのですが、
今回のフリーの完璧だった全日本を見てからは重低音の金管楽器や弦楽器にもなれるなんて!!
と、改めて彼女のすごさを実感していました。
たぶんこのような強い曲でないとさすがの彼女も
プレッシャーにつぶされそうだったのかな…なんて思ってしまいました。
解説ありがとうございました。
日本のマスコミが何年か前から何となくおかしいとは感じていましたが、鈍い私でも、今回のオリンピック女子フィギュアで、はっきり、自国のマスコミはかなり侵されている、と確信しました。
真央ちゃんの演技は本当にスゴイ!「鐘」はこちらにまでとてもとても伝わってきました。オリンピック前での演技でとても感動したのです。スゴイ!と。トリプルアクセルを2度も入れて、かつこの表現力!!素晴らしい・・・(ため息)
真央ちゃんの姿勢には感服いたします。
記事を拝読させて頂きました。
タラソワ先生が選んだこの曲の難しさと、浅田選手が表現しているコアな部分を解釈して下さる方がいらっしゃる事をとても嬉しく思います…。と、同時に、やはり一般的にはこういう選曲はなかなか理解も浸透も難しい分野であったのだな…という事も実感致しました。また、それが知られていない事は、報じる側の勉強不足であるとか(スポーツはフィギュアスケートだけでないですから)、専門外の方が報じている弊害であったり…。競技の流れや、本質的な問題や事実を突き詰め、見極めきちんと取材して報道するに至るに及ばないというか、勉強不足のまま公に流している感が否めません。『情報のコンビニ化』がもたらした弊害を感じたというか、スポンサー等の事情も含め、ネット同様にテレビや新聞においても情報の真偽を充分見極めないと…と、報道の欠落部分も感じた次第です。中には玉木正之氏や二宮清純氏のような方もいらっしゃる事が有難く感じます。フィギュアスケートにおいては、フィギュアスケートが新採点適用後、特に2007年辺りから運用では審判の『主観』が大きく作用する流れになり、見続けている人間にとっては『え?ちょっと何で?』と、一試合毎に疑問が少しずつ膨らんできた次第です。特に『出来ばえ』『芸術性』の評価に関しては山形様が記事内で明確に述ベて下さっているように、審判から感化されたメディア。メディアから感化された世間の評価に悶々とする3年間を過ごして参りました。五輪を期に、ようやくその違和感が五輪にしかフィギュアを見ないような方にも注視されるようになり、感性が多種多様である以上、賛否はあるものの、湖の下に年月を経て溜まってしまった『何か』に一石投じる流れになっている事自体には、『論議』に至るまでになり良かったと感じている次第です。
そんな中、山形様のように芸術に通じる方が『鐘』に対して述べて下さった事。しかも、修士論文の題材にし、ロシアにまでご勉学に行かれた経験がある程、思い入れが人並みならずある方が、鐘の表現の難しさを説得力のある言葉で述べて下さった事。知らなかった方に伝えて下さった事。浅田選手の『芸術性を体現できる』柔軟性であるとか卓越した身体能力の凄さであるとか、それを分野は違えど理解し、『芸術を追求』されてらっしゃる方のお立場から述べて頂けて心から感謝の気持ちでいっぱいになった次第です。その曲に対して山形様が最初に感じられた『なぜ、わざわざこの曲を』というのは誰もが感じた事かと思います。浅田選手が本来人に与える暖かで柔かな印象と真逆のものを「よくぞこの曲をここまで…」と思わせてしまうところが浅田選手の強みであり、表現力であり、潤沢な資質であり、凄さであると思います。
ところで、こちらのコメントにも少し触れられておりました、作曲家の中村洋子様が、興味深いコメントをされておりました。「幻想小品集の名のとおり、聴く人は自分の幻想を羽ばたかせて自由に」という下りがありました。今まで、その曲に対して私個人は、ロシアの歴史的背景をイメージして浅田選手の演技を拝見しておりましたが、目から鱗のような感覚に陥りました。世界大会が迫ってきておりますが、その時は、心(曲に対する解釈)を無にして、浅田選手自身が表現しようとしている『何か』を感じたいと思っています。どんな世界に誘われるか…とても楽しみです。
山形先生のピアノコンサートで鐘を演じる機会がありましたら、是非とも山形先生の表現される『鐘』を感じるために足を運ばせて頂きたいと思います。
素晴らしい記事を拝読させて頂き有難うございました。
ラフマニノフの曲は、真央ちゃんには合わないだろうと思っていましたが、
真央ちゃんとタラソワコーチが、この曲を選んだ意味を知って納得です!!
真央ちゃんとタラソワコーチじゃなければできない!
歴史に名を刻み、語り継がれてゆくプログラムでしょう!
リサさんの記事を読んで、腑に落ちなくてモヤモヤしていたことがスッキリしました。
アリガトウ!
真央ちゃんの演技を見たときの何ともいえない
苦しい気持ちと大きなうねりのような感覚は、
そういうわけだったのですね。
この曲の本当の意味をこちらのブログでやっと理解できました。
しかし、知らなくても伝わってきたのだから、
やはり浅田真央という選手はこの音楽を完全に
自分のものにしていたのですね。
その事実に、あらためて感動している次第です。
タラソワさんはこの曲を表現しきれる選手をずっと探していたんでしょうね。
音楽家の方の視点から評価していただけて、
ファンとしてはすごく分かりやすかったです。
ありがとうございます!!!
曲の意味 よくわかりました感銘しました
改めて真央ちゃんのすごさを思い知りました。
次のblogでの記事の参考にさせてもらいます
ありがとう
ロシアの歴史と背景を想像し、それを背負い孤独に
そして必死に誠実に自分と戦った真央ちゃんを思い....。
泣けてきました。彼女の滑りはロシアの方にも
伝わったんじゃないかと思います。
あぁ、これがアスリートかと。
かつて3Aに一回失敗して挑戦した伊藤みどりも思い出します。
鐘は暗いとか真央ちゃんに合わないとか言われてますが私は
最初からそうは思ってませんでした。
(ラフマニノフが好きからかもしれませんが。)
良い記事ありがとうございました。
でも私には、浅田真央のあの鬼気迫るような演技は最高でした。
浅田真央は今度のオリンピックで銀以上のものは取れなかったのだから(どうしてそうなのかは言いたくない)、「鐘」が彼女に最高の結果をもたらしたことは間違いない。だから、「鐘」の採用が失敗だとか言う人は何をいっているんだろと思います。
真央の不屈の精神と「理不尽なものへの怒り」を見事に表現させた「鐘」。
最高の選択だったと思います。
>これをただ単に「キム・ヨナ擁護」としかと>らえられない方は一切のカキコはしない方が>よろしいかと。
>無知無教養に気付かずに。
>恥を晒すだけですよ。
何故このブログのコメントで、キム・ユナの演技や選手としてののすばらしさを説明されなければならないのでしょうか?
浅田真央の採用した「鐘」がテーマなのに。
場所柄をわきまえない人間のことを無知無教養というんじゃありませんか?恥晒しというんじゃありませんか?
「鐘」は重すぎる
などと、よく耳にしました。
「警鐘」なのだから
当然ですね!
わたしは真央ちゃんが滑る
「鐘」が大好きです!
他の方もでしょうけど。
タラソワコーチは
「鐘」を滑れる人がなかなか
現れなかったそうでした。
でも真央ちゃんのコーチになって
真央ちゃんに滑って欲しいと
思ったそうです!
真央ちゃんの方も
2曲コーチから提供あって
1曲目の方は可愛らしい曲だったけど
何かイマイチ挑戦してないように
思えたそうです。
そして「鐘」を聞いたら
これだ!って思ったらしいです(^o^)
解説していただき本当に
ありがたい限りです。
メディアもこういった素晴らしい
解説をしてほしいです。
世界で彼女しか成し遂げることの出来ない困難な『課題』の昇華形を、私たちは目撃することになったのだと思います。
「選ばれし者しか、滑ることが出来ない曲」を課題として与えた当のタラソワさんご本人が、誰よりも「してやったり!」と万感を胸にしている筈です。
宇宙飛行士の野口聡一さんも、宇宙からこの快挙をお祝いメッセージしています。
同じ、上から目線にしても何という壮大な、しかも嬉しい上から目線なのだろう、と。
ただ、この曲ってタチアナコーチの集大成であって浅田選手のそれではないよなぁと感じていたのが確信に近くなってしまいました。
あくまでもいちフィギュアファンの無責任な意見ではあるのですが、ソチにとっとくとか違う年に滑って、今回の北米での五輪では違った雰囲気の曲でも良かったんじゃ・・・とやはり思ってしまいます。
普段、クラッシック音楽は好んで聴くのですが、(ロシアの作曲家が好きです)自分で勝手な想像をして聴いているだけの素人です。
浅田選手の「鐘」は、もがくような苦しさ、祈るような表現に、恐ろしさを感じつつも、引き込まれていました。
メディアで、「この曲は難しい」とは言われていても、何故難しいのか、どういう曲なのか、という事が説明される機会は少なかったと思います。
恥ずかしい事ですが私も、ロシアの作曲家だからなんとなく…。
としか、理解していませんでした。
きちんと研究された方の「鐘」解説を目にする事ができ、勉強になりました。
また、音楽の専門家の視点でのフィギュアの分析や感想を聞く事ができ、とても新鮮でした。
(テレビではプロでない方の的外れなコメントばかりで…)
ありがとうございました!
先日のフィギュア世界選手権でとうとう浅田選手が「鐘」完成形を披露してくれました。
彼女の演技を見た東欧出身の方がポロポロ涙を流したというエピソードをさる所で見ました。
時代は異なれど社会主義政権下で抑圧され笑顔を失った日々を彼女の「鐘」が思い起こさせたのでしょうか。
涙の理由を尋ねても日本人には理解できないという返事だったとか。
こちらのブログを以前拝見して「鐘」の持つテーマをある程度理解した上で先のエピソードに触れた時
浅田選手が目指した境地の高さに驚愕し、畏敬の念すら覚えました。
アスリートの範疇を超え「表現者」としてフィギュアスケートの可能性を追求している
彼女の真価を教えていただいたRisaさんに感謝いたします。
あの曲にはそんな意味が…
コーチの思いが…(T_T)
自分のブログで後で紹介させてください!
確かに、上の人が書いておられるように、彼女は「闘って」いたんですね。
わずか19歳でああいう境地に行けるとはたいしたものです。自国のマスコミにさえ叩かれていたのに。
これから会場で応援する方、是非最大限の声援をお願いしたい。
真央ちゃんほど体全体で歌っている、訴えている、自分自身の生き様を見せている選手はいません。それを表現力と言いいます。
「鐘」については、私自信はよく知りませんでしたが、演技が始まった時の緊張感、息ができないほどの不安感、演技中から泣いてしまった人も多いと思います。
とにかくああいう演技は、なかなか見れるものではありませんので、真央ちゃんには本当に感謝しています。
私なりに、市井の人が教会の鐘を聞いて、敬虔な気持ちになるのを描いた曲だと思ってました。赤の広場では、クレムリン宮殿の鐘だけでなく、いくつもの教会の鐘も重なって聞こえてジーンと荘厳な気持ちになるそうです。ですから、ロシア人の心の原風景だと思ってました。
『警鐘』という意味があったのですね!
そして、真央ちゃんの衣装は赤が相応しい、と。
>でも、今日の真央ちゃんの演技を見て、音楽家としての私は「よくぞこの曲をここまで…」と驚嘆してしまった。
この一文も、とても嬉しいです。
私は個人ブログをやっておりますが、ここの記事を紹介させていただいてもよろしいでしょうか?
どうぞ、よろしくお願いいたします。
もう涙涙でした。
素直で可愛らしい雰囲気の真央ちゃんが今回演じ切った「鐘」、その表現力はアスリートとしての素質の素晴らしさであることを改めて教えていただきました。嬉しい限りです。
そしてその感動が伝わってくるので、多くの方々が涙するのでしょうね。
すべてのコメント目を通させていただきました。
考えてみますとこれまでフィギュアのプログラムに感動して涙したことはありません。
何か心に響くもの、それが深い意味を持つ「鐘」の音だったように思います。
このブログに出会えたことを感謝しています。
これからも拝見させていただきます。
ちょっとぐらいはいいでしょ?(^_^;
http://onair-blog.jp/pepsicoara/entry/173126.html
日本のマスコミでは、なかなかそういった事柄が知らされることはありません。
背景を知ると、より一層真央チャンの演技に感動してきました。
本当にありがとうございます。
プロのマスコミの人間がどれ程いい加減な解釈を垂れ流しているかが分かる素晴らしい内容で、とても勉強になりました。ありがとうございます。
>ロシア人にとっての「鐘」という存在(曲のこと
>ではない)は、我々外国人が想像するよりもはる>かに深く民族に根付いた歴史の一部である。
この部分を出来ましたらもう少し説明して頂けないでしょうか?
この説明は出来れば新聞紙上で展開して欲しいくらいです。
はじめまして。
ラフマニノフ 前奏曲嬰ハ短調Op.3-2についての解説がとてもわかりやすかったので、勝手ながら自分のブログでリンクさせていただきました。
事後報告になり申し訳ございません。
楽曲の背景がわかった上で聴くと、ただ聴いていた時よりも心に響くものがあります。
どうもありがとうございます。
山形様のご活躍をお祈りしています。
(私のブログのメインは多肉植物なので「肉美」という怪しいHNで申し訳ございません)
昨年の仮面舞踏会のプログラムの、怒涛のステップから、真央ちゃんの成長ぶりに目を見張っていますが、今年のプログラムはあまりの重厚さに、まだ10代なのに重すぎる・・・とシーズン初めは心配していました。
全日本あたりから、鐘の完成度が増すにつれて、杞憂であったと思いました。
ここ数年、もやもやと不公平感のあった採点のフィギュア界は、まさに弾圧された民衆の姿に重なります。
ISU=権力、 選手=市民
特に、真央ちゃんは言い訳をしない選手ですから、言葉の代わりに選曲と最高の演技という形で訴えたのだと思います。
ISUのご機嫌を伺って高得点をたたき出すことも、真央ちゃんには出来たのかも知れませんが、真央陣営は真っ向勝負「鐘」のレジスタンスで挑んだのだと。
オリンピックは、一人の選手に異常な加点を与えるための『やらせショー』。ミスありの2位とはいえ、点差の開きはあきれるほどでしたから、内側から爆発するような怒り、というスパイスが効いた世界選手権の演技は、超絶ものだったと思います。
世界選手権の後、中国メディアが真央ちゃんを擁護する記事を出しましたが、あの「鐘」の中で真央ちゃんが演じた、自由を求めて、もがき、苦しみ、踏みつけられても踏みつけられても這い上がろうとする人々の姿を・・・、自国の歴史に重ね合わせ、共感を呼んだのかも??などと、思っておりました。
あまり深読みをすると、真央ちゃんにあらぬしっぺ返しがきそうで、怖いですが・・・。
何故誰もこの曲の意味を訊くインタビューを浅田選手にしなかったのか不思議です。山形リサさんのこのエッセイを英語に直して誰か世界に発信してください。
英語版『wikipedia』には『Sergei Rachmaninoff』検索で
『Prelude in C-sharp minor』(The Bells of Moscow)
の説明が載っています。
山形さんの『鐘』の意味と背景のご説明ほどには詳しくありませんが…。
真央ちゃんがバンクーバー冬季五輪で、この曲を使用したことも出ています。
他の或るブログでは、真央ちゃんを「民衆を導く自由の女神」と評していました。
http://www3.rocketbbs.com/13/bbs.cgi?id=0316&mode=pickup&no=15365
そうです、真の芸術家が、あるいは女神が、どうして「金メダルを欲しがる」ことがありましょう。真央ちゃんは「自分のなかでほぼ完璧な演技ができた、そして金メダルが後からついてきたので良かった」と言っています。真央ちゃんは、すでに、金メダル獲得のためのアスリートではないのです。芸術的表現は、金メダルによってその真価がわかるようなものではなく、何度も何度も繰り返し鑑賞してようやくその真価がわかるものです。私もテレビで(そして良いスピーカーでラフマニノフの音楽を聞きながら)何度も真央ちゃんの演技を見ています。そして、そのたびに新しい発見があります。
意味不明の最新の投稿(海鳴り、2010-04-04 12:05:03、「山形さんのこの記事の英訳発表提案は、著作権もあり、あくまでご本人の専権事項だとしても。」)が、何か山形さん記事に水を差そうとしているように感じられました。英語版のWIKIPEDIAで、この『鐘』と真央ちゃんについて言及している項目は、正確には、《 Prelude in C sharp minor (Rachmaninoff) 》です。この英語の説明の平凡さを見れば、山形さんの指摘がどれほど優れたものかがわかるはずです。通りすがりの無名の者ですが、真央ちゃんを尊敬しているので、長々と書かせていただきました。
水を差す…とありましたが、
誰か英語に訳して!と願う前に、山形さんにその意向をお尋ねするほうが先ではないでしょうか。
(ウィキペディアの)説明の平凡さを見れば…とありましたが、
指摘したつもりです。
英語版『wikipedia』を取り上げたのは、真央ちゃんも特記されていることを申し上げたかったからです。
前掲に投稿の私の拙文を、ご一読して戴ければ私の主旨がお分かり戴けると思います。
真央ちゃんの「3Ax3」がギネスブックに認定されました。
記憶に残る"凄み"の演技に、
もうひとつ記録が華を添えることになったわけですね。
私はラフマニノフ好きなフィギュアファンです。
「鐘」のご解説ありがとうございました。プロの方の目での音楽表現の解説がなかなか見つからなかったのです。ありがとうございました。
確かに重いとか暗いとかいろいろ非難されながらも私はこの曲が好きでしたし、応援してました。美しい旋律、荘厳さを持つ曲に振り付けや技術などと合わせ滑りきった後には計り知れない感動が生まれると信じていたからです。
表現する浅田選手は大変だったと思いますが、アスリートである彼女は必死に努力して19歳ながらも素晴らしい芸術作品を作り上げ、自分のものにしましたね。
先日、トリノのWorldで現地観戦してきましたが、今シーズンの苦難も知っていたのでノーミスで滑り切った演技に最後は感動して泣きました。まさにこれは求めていたものです。
山形さまもお忙しいかとは思いますが、お時間ある時にまた何かフィギュアで使われる曲の解説などをしていただけたら嬉しいです。
お邪魔いたしました。
ロシアの曲ということkら、無意識に曲をロシア革命の前兆、圧制に苦しむ民の声のように感じていましたが、「火事」なのですね!本当は。
それとタイトルの「鐘」と曲とは無関係ということにも驚きました。
多くの方と同様、私も最初に浅田選手のプログラムを見たときは「何でまたこんな暗い曲を…」と思ってしまいました。
それが繰り返し見るにつれて、「何て凄まじい曲なんだろう!」と、この音楽の持つ力強さに圧倒され、鳥肌が立つようになりました。
この曲を選んだ浅田選手、振り付けをしたタラソワコーチに心から拍手を送りたいと思います。
そしてこの曲をさらに深く理解させてくださったブログ主さまにも感謝いたします。
クラシック歴10年以上になりますが、鐘の曲の背景は全く知らなかったので(恥ずかしいですが...)とても参考になりました。
この記事を見た後真央ちゃんの演技を見たら涙があふれてしまいました。曲の背景、フィギュア界の現状、そして真央ちゃんへの仕打ち...
音楽と彼女の経験が重なった演技だったのですね。驚きです。
太田選手や荒川選手が出てきて、!と女子シングルにも興味を持ち出していたら、浅田さんに!!でした。
表現力も選手全般にアップしてきたとはいえ、あくまで音楽に乗って自己表現する形が多い中、音楽を演技の中心に構え、自分の体を使って音楽性をさらに高める舞踊家としてのセンスのあるスケーターが出てきた。
驚きと喜びで、もう今は夢中ですね。ずっと待ち続けた夢のスケーターですから。
演じるのではなく、音楽の中でオンタイムの自分を生きていく彼女にとって、この曲はスケーターとしての自分の限界、彼女を取り巻く環境やいろいろなものが込められているんじゃないかと思います。
なんとなく、昔から名優は芝居の中でその役を生きると言われてますが、浅田さんの演技を見ていると、よくわかる気がします。彼女は演じるのではなくその時を音楽の中で生きている。
そのときの息遣いや感情があふれかえって、見ているものすら巻き込んでしまう。それが彼女の魅力かもしれない。
私は、タラソワコーチが与えた真央ちゃんのプログラムが大好きです。高い技術が要求される、まさに挑戦的なプログラムで、さらに深い表現を求められるものばかり。
真央ちゃんはそれを克服するように滑り続けていて、何と言うかスポーツであり、芸術であり、その二つのバランスが美しいような‥うまく言えませんが‥とにかく彼女のスケートがとても大好きです。
『鐘』というプログラムも然り。
私は、音楽に対する知識はほとんどありませんが、それでも、その背景の雰囲気やブログ内にもありました”警鐘”を、曲調からイメージし、感じ取る事はできました。
笑顔が似合う曲でもありませんし、氷上で表現するには中々選ばれにくいような、重く厳格な印象で、
繊細で優雅、華やかなイメージが強いフィギアスケートでは、一般的に受け入れにくいものにも感じましたが、個人的には、ぐっとくる迫力や深く鬼気迫る緊張感を感じ、素晴らしい!!と絶賛していました。
なので、本当はもっと評価されてもいいはず!と、心の中で一人、歯がゆい思いをしていた訳ですが、
ブログを拝見し、私の抱いていた思いを代弁していただいた様な、しかも説得力のある内容に嬉しくなってしまい、思わずコメントさせていただきました。
「もともとは女性の愛をテーマにした曲だそうです」という趣旨の報道、私も覚えがあります。知識の無い私は、曲から感じ取ったイメージとその報道を一致させるのに苦労し、ついには、私が解らない位深いのかもしれない。。と理解するのを半ば諦めたりもしていました(笑
曲について解説いただき、曲の持つ本来の背景と自分が曲に持っていたイメージがほぼ一致していた事が解り、また、真央ちゃんが、それを表現するのに相応しい稀に見る最高のスケーターだというのが確信できて、何だか嬉しいです。
ありがとうございます!
4年以上も前に、強弱も盛り上がりもない鐘をあれ程の完成度で滑り切った浅田真央さん。
あの時、この人凄い!
もう、ちゃん付けで呼べないと思った。
自分にとって、この曲を上回る演技をする人はいないだろうと思ってきたけど、ソチOPのFSでまたも、真央さんにノックアウトされた。
そんな私にはキムヨナの007・・アディダス・・いやアディオス何とかは邪道でしかなく、ただのK-POPダンスにしか見えない。
それどころかキムヨナ演技は時々笑える。特に止まってポーズではいつも爆笑します。