Side-A

そろりと再起動

再起動

2007年03月18日 17時34分27秒 | 全般
長い間放置されてきましたこのブログですが、やっとのことで再起動いたします。

再起動、といっても、W杯期間中の如く、何かに追い立てられるように更新することは無いとおもいます。さすがに。こちらのブログは、表の連載の追記や日々の雑記を中心に、いわゆる「つれづれに」メモを書きとめていければ、と。

終わりましたなあ。

2006年07月13日 12時25分27秒 | 日記

いやはや。終わりましたよ。

最終日、ベルリンで1泊して戻ったわけですが、既にホテルを出るころには体に変調が。寒い。でも気温30度(多分)。こりゃ風邪だな~、と気を引き締めつつ、でも全然引き締まらずに列車でデュッセルドルフへ。

荷物をおいて速攻コインランドリーへ。最後の洗濯です。そして、なにより原稿を書かなくてはいけません。Side-Bの最後2回分はすでにベルリンで送ってしまっていたので、あとはスタサカ。編集黒木さん(モードなファッションに身を包みながらも徹夜で仕事を続けるタフなヒトです)の怒りのメッセージがひたひたと。まずい。早く書いておけばよかった・・・。

洗濯物とノートパソコンをもってコインランドリーに出撃。既に4度目なので、ちゃちゃっと洗濯物と潜在を放り込んで洗濯スタート!そして、端っこの壁際でパソコンを広げて原稿をぱちぱちぱち。相変わらず寒気がぞくぞく。

洗濯終了のころに大方できあがり、ま、いっかー、と作業終了。洗濯も終了。ホテルへ帰って今度はパッキング。

……に取りかかろうと思ったが、どうにも体が思い。寒気どころか頭が全く動かない。うーん。あれですね、ワールドカップが終わって気が抜けましたね。

とかのんびりしている場合では無い。時刻は9時過ぎ。翌朝7時にはホテルを出ないとフライトに間に合いません。パッキングに2・3時間はかかるとすると、のこりは6時間。そのうち1時間は原稿の修正と送信にあてるとして、5時間・・・。

手持ちの抗生部質と解熱剤(2倍量)をぶちこんで、大量の水を飲む。ベッドサイドにも置く。そして、布団をかぶって寝る。寝る。ものすごい量の汗をかく――たしか、「ためしてガッテン」で、風邪の時は汗をしっかり出したほうがいい、っていってたような、ちがったような――と朦朧とした頭で考えつつ、とにかく横になる。全然寝られないけど汗は出る。どくどくどく。

AM1時。なんとなくすこし楽になったような気がしたので起きる。ベッドを見ると、ほとんど水溜り。ぐほ。原稿とかメールとか少し作業をする。また体が重くなってくる……もう一回は眠れないので、また解熱剤投入。そしてパッキング開始。

ミュンヘンでバッグを1つ買い足していたので、それを含めて荷物2個になんとか収納。終わったら4時半、おもったより早くおわったので、アラームを付けて2時間弱眠る。とはいえやはり汗だくで寝られず、横になるだけ。

時間になったので着替えて荷物を3部屋から1階へおろして、タクシーにのって駅へ出発!とりあえず駅で水と食料を買いこみ、ホームへ。予約していた列車の2本前のICEがちょうど到着。ならば、と乗って、とりあえず席を確保して今度は爆睡。

フランクフルト空港に到着、チェックイン……「オーバーウェイトです」何キロですか?「22キロです」あ、2キロオーバーですね?20キロですよね?「はい。20キロまでですが、貴方の荷物は42キロあります。22キロオーバーなので、220ユーロ(3万円以上)ですね」がーんがーんがーん。どこで増えたその22キロ?行きは大丈夫だったのに。

いまさらあがいても仕方ないので、おとなしくカードで支払う。このあとまずバルセロナの親戚の家に1週間居候するので、そこから日本に送ろう・・・。でも22キロ送ったら、それこそけっこうな額になるような。

飛行機は小さなローカル線モード。ヨーロッパ内ですからね。ブーンと飛び立ってブーンと2時間ぐらいで到着。バルセロ~ナ~!

 


ベルリン!ドイツ!アルゼンチン!

2006年07月01日 16時33分36秒 | 日記
朝4時起き。寝たのは1時だけど。何は無くともキャン待ち、1分でも早く、ウェイティングリストに名前を書きたい。何しろ今日は大一番、ドイツ対アルゼンチンです。

――昨日と一昨日の休日、はじめは観光をしようかな~、などと甘い考えでいたのだが、まず1日目はほとんど気絶状態で朝は起きられず。朝食の時間に間に合わなかったので、手持ちのカップラーメンに乾燥わかめをトッピング、さらに粉末ダシを加えて腹を膨らます。と、眠くなる。再び爆睡。起きるとすでに16時。慌てて準備してコインランドリーへ。たまりに溜まった洗濯物を一気に片付ける。そして、選択といえば読書。残りあと三分の一になった西部さんの著書をゆっくり読む……しみじみと、いい。ほんとにいい。感動しつつ読了。

1974フットボールオデッセイ

双葉社

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もっともっと西部さんの(ノンフィクション)小説読みたいです。西部さんの引き出しの多さと、脱線しがちな文章の癖が、こういう「芯の通ったストーリーの軸」があると活きているとおもいます。必読。

2日目も結局だらだらだら。ま、初めての休日だし。と自分を甘やかして2日間を浪費。そしてまた試合~。朝から列車でコトコトとベルリンへ。

メディアセンターでいつもの如くウェイティングリストに書こうとすると……「あなたはノーチャンスです。無駄です。帰ったほうがいいです」ってそんな。ちょっと粘って見ても無駄。と横を見ると作家さん記者さん数名。

どうやら今日はカードがカードだけに、事前にOKを出している人間以外は、追い返しているらしい。ウェイティングリストそのものも、ほとんど人数の余裕無し。うーむ。どうするか。

とりあえず、今日は「ダフ」する事にする。仕方なし。1回は普通に観客として見るつもりだったし。このカードはおそらくこの大会の中でターニングポイントになると思うので、やっぱりスタンドで見たい。

既にチケを入手済みの作家さんにくっついて、街へ。といってもチケを探しにだけ行ったわけではなく、どうせなら食事も、と。久しぶりのまともな食事……普通のイタリアンが旨いよう。そうこうしてるうちに別行動していた方から連絡。チケ、入手できそうとの事。値が張ったが今回にダフ予算は全部突っ込む。

スタジアムに戻ってチケットを受け取り、スタンドへ。席はアルゼンチンサイドのゴール裏2階、周りはかなりサックスブルー系。でも、本当にアルゼンチンサポが固まっていたところからはかなり外れていたので、ドイツ:アルゼンチン=1:1.2、ぐらいの比率で拮抗している。

ドイツの試合は元々「ドイツ」モードで観ているのだが、その上今日はゴール裏。プレス札もカバンにしまって、サポモード入ります。歌います。飛びます。叫びます。

――しっかし、あのキーパーの怪我がキーでしたねえ。「たら・れば」は禁物とはいえ、あそこでカードを1枚使ってしまって、後半~延長には攻撃のカードが切れなくなっていたし、最後はサブGKでPK戦。うーむ。サッカーは難しい。

ワールドカップのPK戦は(確か)負けてないはずのドイツ。スイスVSウクライナではPK戦に入った瞬間、場内に流れた「ケセラセラ」を、今回は延長に入ったところで! 気が早い。さらにPK戦になったところでは「スリーライオンズ」。PK戦で負けるとは微塵も思ってないと見た。というか、僕もPKになったら勝てるとは思ってたけど。

9時台後半の電車を予約していたのだけれど、PKまで行ったので慌ててバスに乗って中央駅へ。思ったより騒いでないな~、ドイツ。飲んだくれている奴もいないし。って思うのは、イングランド人を先に見てるから、だな。十分うるさいです。叫んでます。このまま最終日まで行くんだろうなー。いい大会かも、しれない。

列車の窓から外を見ると、三日月が水平方向に見える。ここでは太陽も地平線にしっかり沈むし、月もすごく低い位置に見える。頭では「ドイツは真っ平だから当たり前」とおもってても、すごく不思議。だって、夕日が「横から」当たるし。

さすがに眠くてへろへろになって(AM3時)部屋へ。テレビをつけるとBBCになぜかホストクラブ「愛」の社長さんが。なぜBBC。続いて『……日本ではパラサイトシングルの女性が顧客の……』とかっぽいナレーションをのせて、泣きながらカラオケを歌うホストクラブの客数名。アップあり。モザイク無し。日本だったら隠すんだけどBBCだしな~、とか思ったら意識朦朧。就寝。

休日×2日、そしてダバディーさん

2006年06月30日 04時28分14秒 | 全般

休日×2日、そしてダバディーさん

やっと休日までたどり着く。その2日目にしてやっと精神的に余裕が。

ダバディーさんのとこでリンクしていただいたり、サポティスタさんにも晒してもらったおかげで本編(Side-B)を見ていただいた方が多いらしく。有難い事でございます。

qwzさん(http://qwz.seesaa.net/article/20007705.html)が紹介していただいたおかげだったりもしており、こちらもありがとうございますです。

つのだまさん(http://tsunodama.s33.xrea.com/mt/)のこの記事。辞めさせるタイミングがあったのか?という事については、その通りかと。確かに無かったと思う。

で、氏が書かれている「組織が、組織であろうとする際に抱えるリスク」について、できればもう少し詳説していただければとっても有難いかな、とか思います。お暇でしたら。

で。ダバディさんのエルゴラの記事が、日本からPDFで到着。購入をたのんでおいてよかった。読みました……うーん。ブログの再録ですか。まだなんとも判断がつきかねますね。


今回の件でちょっと気になるのは、協会の動きに対してカウンターとしてサポーターが動く、ダバディーさんが動く、そしてサポーターが動く、何かを成し遂げようとする……という流れに、デジャヴを感じる点なのでして。

金子達仁さんと「サポーターズ・アソシエーション(あるいはシャドー・アソシエーション)」のことを憶えていらっしゃる方はいますでしょうか。

ご存知ない方は、こちら(http://www.pia.co.jp/hot_sports/green/back.html)にバックナンバーがありまして、第20回と21回、26回、それから37回あたりからはじまって、46回、そして52回までの流れあたりが該当するかと。

このころ(1999年~2002年まで)の金子さんの立ち位置はかなり現在と違っていて、まだサポーター(=読者)の信頼もしっかり得ていましたし、その上こういう流れが起こるほどの、ある種「小カリスマ」的な方でした。信じられない方もいらっしゃるかもですけど。

今でこそ、その後の「仕事」によって彼はポジションを失い(除く経済的な立場)、的外れなコメントで読者の嘲笑を浴びる存在となって現在に至るわけですが、少なくともこの時点では期待の星、だったわけです。

サポーターから上がった火の手に、メディアの側にいる人間が不用意に同調するものの、手に負えなくなると腰がひけてしまって最終的にサポーターは放置され捨てられる、そういう事例が既にあるのです。

何もするな、とは決して言いません。がしかし、一度手を着けたら何らかの決着を見るまで「投げ出す」ことはできないぞ、とも思います。ダバディさんにそれができるのか……。

代々木公園駅で偶然一度お会いしたぐらいしか、彼とは接点はありませんが、ちょっと心配です。ダバディさん。

 


スペインVSフランス@ハノーファー(2)

2006年06月29日 18時28分47秒 | 日記

ともかく今日はキャン待ち、しかもカードがいい。どう考えてもこっちがいいんだけど、どうやら記者人気は裏の「ブラジルVSガーナ」だった模様。わからんもんです。

とはいえ、競争率が高いことには違いないので、例の紙のウェイティングリストに書こうとする・・・が、今回の窓口はガードが固い。データ上でウェイティングになっているなら紙はかかなくてよろしい、と。強めに押して、どうやら本当にそうらしいので、まあ良しとしましょう。今日の会場責任者の仕切りに期待。

と、現れた会場責任者が超怪しげというか、おっちゃん壇上で仕切っている最中に携帯を受けまくり。いちいち「いや、今はチケット配布中だからさ、そうそう、あははは、じゃーねー」とか。ていうか、携帯ぐらい切っとけよー。

当初枚数が少ないか??と危惧されたチケットも、結局当初申し込んでおいてこなかったメディア(「no-show」って言われてます)が思いの他多く、かなりの数が配布される。早々にゲット。

で、キャン待ちの時はチケットカウンターの出来るだけ近くに席を取って動きをウォッチしているのだけど、チケを受け取って安心してPCをカタカタやってたら、突然叫び声が!! あわてて振り向いたら何やら騒動が起きている。

隣に座っていたイングランドのカメラマンに「ねえ、何が起こったの?」と聞くと、まず「君、中国人?」と聞かれる。いや日本人なんだけど、とパスを見せるとちょっと苦笑いしながら「あー、中国人が日本人のプレスを蹴ったんだよ」げ。ついに暴力沙汰か。

なんで?と聞いたけど彼もよくわかんないとのこと。とりあえず「いやー、蹴ったんだ~。その中国人はきっとほら、いいシュートするよ」とか言って「カンフーキックだね!(シャ~~!、と二人でキックのポーズ)」と無責任に盛り上がる。深刻になっても仕方ないし。

落ち着いたところでスタンドへ。相変わらず席番号が解りにくい。1列間違えて周りに迷惑を掛ける。ごめんなさいです先輩方。フランス国歌斉唱……スペイン人、ものすごいブーイング。自分の国歌斉唱のときより大きいぞ、声が。やばいんじゃないの~、あれは。

ゲームは、事前の予想通り白熱。スペインは序盤結構いいとこ見せたけど、最後は例のジダン1発で終了。ていうか、あそこでぶちぬいてきめちゃうとは……腐ってもジダン。

終わってまた相変わらずプレスセンターでご飯。なにしろ夜中なので、ここで食べておかないと食べ損ないます。むしゃむしゃ。決して旨くないけどむしゃむしゃ。高いけど(飲み物買うと1500円ぐらいになる)仕方が無い。

今回は1時すぎの列車を予約していたので、わりとゆっくり駅へ。しかし。例の「30ユーロ奪還」というミッションがある。気合をいれてDBのカウンターへ。

ちょっと弱気そうな係員(推定25才・男性)に目をつけ、気合で話す。「かくかくしかじか、でこういうことなんです。紙を書いてもらいましたほら。ここ。お金返してください」「ちょっと待ってください……(電話でなにやら相談)……うーん、困ったな…」

どうやらやはり決まり上は郵送じゃないとダメらしい。とはいえ30ユーロ。ユーロ高いし。4500円ですからね。粘る。

しばらくするとなにやら解決策を見つけたらしい。彼曰く、銀行に振り込むから、口座番号を教えろと。教える。またしばらく電話……こんどは「その銀行のコード番号を教えろ」と。って、それはカードに書いてないんだよう。でもそれが無いとダメらしい。仕方なくその場でPCを開き、飛んでいたHotSpotの電波を捕まえて繋ぎ、ググってSMBCの銀行コードを調べて伝える。ふう。

これでどうやら作業完了らしい。たぶん10日ぐらいで振り込まれるだろう、と。あとは信じるしかないですな。ま、ここまでやればある意味満足。

列車に乗ると、たまたま今日同じ試合を取材していた作家さんとお隣。同じくデュッセルドルフまで、ということで眠いながらもおしゃべり。というか、しゃべらないと寝過ごして終点(ケルン)まで行きそうなので、とにかくしゃべる。

最初は今日の試合のことなどなどを話していたものの、話題は例の川淵問題。僕は本編(Side-B)に書いた通り、辞めなくていいから別の形で責任を取るべき、と言う考えなんだけど、彼は「責任を取る必要は全く無い。しかし、人気がない会長は留任すべきではない。人気のない会長に求心力は無く、今までのように仕事はできっこない」という考え。うむ。たしかにそれも一理。任期切れですからね。

駅についてホテルに帰って、明日はやっと休日・・・。安心して就寝。