穴にハマったアリスたち

生きてれば楽しい事がいっぱいある!の証明の為のページ。ぴちぴちピッチを大応援。第三期をぜひ!
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(第13話)わんだふるぷりきゅあ!「キュアニャミーを探せ!」感想

2024年05月04日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第13話)わんだふるぷりきゅあ!「キュアニャミーを探せ!」感想

謎の凶悪プリキュアの探索が始まりました。
分かっているのは名前と容姿だけ。あと凶悪なこと。

犬飼さんらに当初「プリキュアのことは秘密にせよ」と主張していたメエメエも、ニャミーさんの探索には前向きです。
無理もあるまい。放置してたらキラリンアニマルが殺傷されかねない。

もしくはワンダフル・フレンディの2名体制に不満があったのかも。この子ら、話を聞いてくれない。
話を聞いてくれるプリキュアと、話を聞いてくれる民間人(兎山くん)。どちらが良いですか?
もはや秘匿する愚を悟ったのかもしれない。どうせ民間人は「キュアニャミー」とだけ聞いても何のことやらわからないので、プリキュアの秘密的なものは守られます。

さて探すとは言っても、あちらが潜伏している以上はどうにもならない。今作は容疑者が動物にまで及びやがる。
あなたはニャミーさんですか?違いますか。そうですか。
嘘をつかれたらそれまでの、地道な聞き込み調査しかない…。

せめてものヒントに頼ろうと、容姿から推測してみることにしました。
犬飼さん、鏡を見よう。
あなたの変身後の容姿から、犬飼いろはが変身者だと推測できるのか。

しかしながらこの役に立たない推測に、一定の理屈と説得力があるのは上手いです。

ニャミーの正体は視聴者的にはユキ一択です。しかしながら犬飼さんらは、最重要情報たる「ニャミーは猫屋敷まゆを守っている」を持っていません。
その上で出てきた推測が「白い」。

先に書いた通り、容姿はほぼ何のヒントにもならない。
が、ユキであることを知っている視聴者的には「白い」は妥当なので納得できる。
容姿はヒントになる…との誤解を視聴者にも誘導し、そして迷走が始まる。

「髪が長い」。致命的です。こむぎだって毛は特徴的ではないが、変身したらわんさか伸びる。
しかも困ったことに、この街には毛が長くて白い生き物があちこちにいます。

極めつけは「コンパクトを持っている」。

正しくは「コンパクトの販売場所に関係がある」なのに、犬飼さんらにはそれを知る由がない。
結果、「コンパクトを買った人は大勢いる」「たまたま居合わせた猫屋敷母は違った」「猫屋敷まゆも違う」「ニャミーから猫屋敷邸の匂いがしても不思議はない(コンパクト経由の匂いである)」と、ユキが容疑者から綺麗に外れてしまった。
犬飼さん視点では「コンパクトを買った人を探そう」にミスリードされていますから、立て直すのはかなり厳しい。

先日の熊ガルガルに続き、対話して相談したせいで、明後日の方に迷走していく感が非常に強いです。
猫屋敷さんも、ニャミーさんの忠告を一切聞かずに、むしろ積極的に危機に身を晒しにいっています。
「ペットとおしゃべり出来たら楽しいだろうな」のコンセプトで始まったはずなのに、会話できるせいで混乱してる。

【謎の人々】
爽やかに嘘をつく女児様に、やたらに気合が入った出で立ちの飼い主さん。いかにも今後も出てきそう。
例によって今回の話もストーリー的にはほぼ何も進んでいないのですが、この機会にと布石を着々と積み上げている感ある。
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「episode24:かさなる想い」マーメイドメロディーぴちぴちピッチ aqua(なかよし2024年5月号)感想

2024年05月01日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
■「episode24:かさなる想い」マーメイドメロディーぴちぴちピッチ aqua(なかよし2024年5月号)感想


なかよし 2024年5月号 [2024年4月3日発売]【電子書籍】[ なかよし編集部 ]

星羅がローランから離反してくれました。

マメプリ:
「それにしても」
「ローランの術がとけて」
「星羅がもどってきてくれてほんとうによかったわ!」
「ね!星羅!!」

星羅:
「まぁね…」

もう冒頭からおかしい。「それにしても」の語りだしで大事なことをさらりと。

星羅さんは腐ったマメプリのお姉さまに嫌気がさして、自発的にローランの元に行ったと思ってたのですが、操られていたことになったようです。
いや確かに、何か怪しげな囁きとかはされていましたけど。

「ね!星羅!!」のあたり、「そういうことにしておこうね!」的な圧をひしひしと感じます。
あれはローランのせい!ということにして水に流そう!
強い決意を感じます。発言者がはっきりしませんが、コマの絵と口調から波音さんと思われます。というか波音さんの笑顔っぷりが邪悪で良い。知らぬ間に全責任を押し付けられたローランの健闘を祈ろう。

さて星羅のことは片付きました。裏切り?あれは操られてただけ!

しかしながら、るちあさんは捕縛されてしまいました。そして暴れていました。
出せー!出せー!!!
下品だな…。見るにたえん。
先代のアクアレジーナ様もお休み中はこんな感じだったのかしら。

娘に置き去りにされた形ですが、るちあさんは娘を信じていました。
何せマメプリとパンタラッサの血を引くものです。ついでにアクアレジーナの血も引いてる。強い。

あとさりげなく実子だと判明しました。
るちあさん達が妙に若い事もあって、血がつながってないんじゃないか疑惑もありましたが、普通に子供のようです。

さて、信頼に応えて早速るちあさん救出に動くのかと思いきや、るきあさんは遊園地を貸し切って黒砂君とデートに行かれました。
貸切ったのは己に懸想するナム王子。同行するは、かつて黒砂君にアタックしてきた星羅。
この状況でデートを楽しむとは、凄まじい胆力の持ち主です。
「運命に立ち向かう勇気が欲しい」的なことをおっしゃっていましたが、こんな真似ができるなら大概のことはビビらずにできるんじゃないかな。

とりあえず星羅派としては、あっさりと身を引かれたのは大変に残念です。
油断させて背後から不意打ちBirthOfLoveするぐらいのアグレッシブな星羅が見たかった。
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(第12話)わんだふるぷりきゅあ!「私はキュアニャミー」感想

2024年04月27日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第12話)わんだふるぷりきゅあ!「私はキュアニャミー」感想

放送開始から話題になった「バトル禁止」。
曰く、動物が相手だから…時代に合わせた…云々。
しかしながらそんな規制は特にはなく、ここに来て盛大に戦闘なされました。
プリキュアだって、暴れたい。

しかも戦闘そのものもかなりハード。
滅多にない夜戦。暗闇のハンター・ふくろう。飛行と飛び道具を持ち、こちらは飛べず、接近戦オンリー。
タクトもガントレットもなしでの徒手空拳のタイマン。
そして極めつけに、敵もこちらも爪をもっている。閃く斬撃。

今までの11話で殴る蹴るがなかった反動もあって、激しさがとても映える。
しかもいざバトルを見ると、異様なまでにすっきりと「あ、プリキュアだ」と納得がいく。
実家に帰ってきたかのような安心感とは、このことか。

次回以降、どう転がしていくのかさっぱり読めません。
ニャミーさんは乱暴者でも戦闘狂でもない。今回、犬飼さんの静止を受けて大人しく引き下がっています。
かといって、バトルを止めていく方向とも思いづらい。

犬飼さんが非暴力に走っているのは、彼女が極端な博愛主義者だからではなく、「敵」が混乱暴走している妖精だからです。
もしも「世界を滅ぼす!動物よ死に絶えよ!」系が相手なら、おそらくは物理行使を躊躇わないはず。

過去の例を引くと、フレプリでも操られた動物と戦ったことがあります。
あの時はパインさんが「やめて!蹴らないで!」と、今回のフレンディさんのように間に入って止めました。
そして「いや今は蹴るときよパイン」「そうね。そうかも」とあっさりと説得されました。そして蹴った。トリプルプリキュアキーーーック!!

実際のところ、激しく抵抗する相手を無力化するには力で応じるしかない。
ふくろうガルガルも、犬組だけでは対処できなかった可能性がかなり高い。
じゃあ犬飼さんも武力制圧の方向にいくのか…といえば、ここまで特徴的に12話も続けてきているので、何とも分からない。

本当にここからどんな流れでどういう方向にいくのか、良い意味で謎です。楽しみ。

【気が付けば1クールも終わり】
わんぷりさんは3人目がなかなか出ず、敵の事情もさっぱり不明等々、ストーリーとしてはかなりゆっくりです。
ただ毎回毎回、着実に物語が進み、次の目標が提示され、やってきたことも無駄にしていないので、見ていて心地よい。

今回も、
・兎山くんの挙動にニコニコの蟹熊コンビ
・猫屋敷さんの初めてのお友達と、怪異との遭遇
等、ニャミー登場以外にも進展してる。

前者のあの些細な一幕のおかげで、兎山くんを取り巻く周囲の様子が分かる。もしかしたら蟹熊さんらの後押しでのデート回とかもあるのかもしれない。なかったとしても、そういう妄想の余地が生まれるのは世界観が広がります。こむぎを強引にでも学校に行かせた甲斐もあった。

猫屋敷さんの方も人間関係の進展の他、こむぎの新しい服が出てきています。
これを渡す口実で、今度は猫屋敷さんが犬飼さんの家に行くのかもしれない。行かないのかもしれない。

他にも「兎山くんは相談には参加するが、猫屋敷さんの家にはいかない(異性なので、行くと余計な心配が生まれる)」「中学生が夜間に出歩くのはまずいので、外出直後はまだ夕方」「猫屋敷さんは傷だらけ。猫はひっかく生き物だから。これを先に描写しておき、ニャミーの乱暴さを軽減」等々。
過剰な深読みをするなら、ユキ監視用のカメラがフクロウ型だったのも、小さな小さなお子様にふくろうガルガルとやんわりと混同させて、「見張られているのが嫌だったから暴れたんだ(怖い乱暴者だから暴れたのではない)」に誘導しようとしたのかもしれない。

物語の目標も明確です。キラリンアニマルをお家に帰す。毎回ちゃんと話が進んでいる。
その上で、喧嘩や初登校、ニャミー探し等々、目先の目標も設定されている。

どこまで計算して進めているのかはさておき、おかげで非常に安心して楽しめてる。長丁場のコンテンツは、こういう信頼感はすごく大事だと思ってみる。
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(第11話)わんだふるぷりきゅあ!「山に潜む、巨大生物!?」感想

2024年04月21日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第11話)わんだふるぷりきゅあ!「山に潜む、巨大生物!?」感想

見どころ2点。

【あなたの声を聞いたせいで】
本作の出発点は「ペットとお話しできたらいいな」。
フレンディさんの名乗り台詞も「あなたの声を聞かせて」。

一方で、メエメエの話を聞かない、直接会話ができなくても通じ合っているペットと飼い主など、反するような描写も目立ちます。

山に潜むガルガルの正体を推理するシーンでも、顕著に顕れている。

犬飼さんらは「大きいガルガル」との前情報から、大きな生物に狙いを定めていました。
ですが、これまで戦ってきたガルガルには小動物も多数います。そして巨大化していた。
元のサイズは全く参考にならない。

それなのに「大きいガルガル」との情報が与えられたせいで混乱をきたしている。

兎山くんのアドバイスもまずい。
「クジラかな?」への反応としては「元の大きさは関係ないよ」が正のはずなのに、「海の生き物だから」とズレた返事をしてしまっています。
ライオンやペンギンなど、生息していない生き物は今までにも出てきています。
そもそもガルガルは動物ではなく、ニコガーデンから行方不明になった妖精です。クジラ(型のキラリンアニマル)のガルガルが山の中にいたとしても不思議はない。

なまじ動物知識のある2人が、お互いに誤解をした上で対話しているので、どんどんずれていく。
イメージ的に犬飼さんは、実体験に基づく動物知識が豊富な方なんでしょう。図鑑で詳しいとかではなく。

そのため、「大きい」の言葉から「今までのガルガルよりも大きい」とミスリードされて巨大な生物=海洋生物を連想。それを「山にはいない」との変な方向から否定されたので、「山に住んでる動物は何か」「この山にクマはいない」の思考で混乱して小動物を挙げていたと思われます。

言葉が使えるせいで、かえって真相から離れてしまう。深読みするなら、そんな描写だったのかと疑ってみる。

【社会に潜む危険生物】
謎の野良プリキュアが現れました。
はっきり言って、怖い。

・誰の管理下にもない
・敵に、後に残る裂傷を負わせている

どちらもありそうで、なかなかない(軽々しく「史上初」とは言えないので濁しますが、両方満たす子は過去にいたんだろうか…?)

普通に考えるなら、中の生き物はユキさんです。彼女は日常的に猫屋敷さんに怪我させていたりもする。
よりにもよって、バトル描写を避けているかのような、わんぷりさんで出てきているのがまた奇異です。
これも何かテーマに関わってきそう。

また、客観的にはガルガルと何が違うのだろう?
いや積極的に無差別に襲い掛かるか等、全然違うのですけど、野放しになっている脅威という面では似通ったものを感じます。

今回、謎の黒幕らしきものが、熊ガルガルに「破壊しろ!破壊しろ!」と一生懸命に煽ってましたが、熊さんは山奥に引きこもったまま。話を聞いていない。
これも「メエメエの話を聞かないプリキュア」と似てるといえば似ています。

良い意味で次回以降の予想がつきません。凄く良い。楽しみです。
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(第10話)わんだふるぷりきゅあ!「ユキの中の思い出」感想

2024年04月08日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第10話)わんだふるぷりきゅあ!「ユキの中の思い出」感想

犬飼さんのクラスメイトの猫屋敷さんの思い出話。
我々は何故、プリキュアでも何でもない子の過去回想を長々見せられているのか分かりませんが、大変に素晴らしく、猫屋敷株の爆上げが止まりません。

(1) 授業を聞かない猫屋敷さん
転入早々、授業中に内職に励むとは恐れを知らない。
こむぎさんが介入したことで大怪我をしましたが、仮に介入されなかったら、もっと気まずい空気になってた気がする。
教師から「集中するように」と一言指導され、周囲は冷ややかな目で転入生を見る…。
いじられる余地もなく、ただただ距離を置かれる辛さ。

(2) 一人で語りだす猫屋敷さん
泥に汚れたこむぎを見て、猫屋敷さんは思い出した。そういえばユキに最初に会ったとき…。
そして語りだした。滔々と。朗々と。

「犬が喋る」という異常事態にも気づかず。それを誤魔化そうと奇行に走る犬飼さんにも気づかず。
猫屋敷さんは語る、飼い猫との馴れ初めを。
ずぶ濡れのこむぎと、ガルガルの卵を気にして上の空の犬飼さんらに向かって。

(3) 一人で走り出す猫屋敷さん
長々と回想を語るのも大概ですが、語り終わった途端、何かを悟って猛ダッシュ。
かけっこかな。違うと思うよ。じゃあ何なのかは全く分からないけど。

ところで、こむぎさんが泥まみれにしていたのは、猫屋敷さんがプレゼントした物ですよね。
私の感覚だと「汚してごめん」的なことは言いそうですが、両者とも特には触れないあたり、「動物は汚して当然である。気にすることはでない」認識なのかしら。

(4) アライグマに気づかぬ猫屋敷さん
今回のガルガルは悪名高いアライグマ。街中で盛大に暴れていらっしゃる。
そんな危険な状況にも、猫屋敷さんは気づかない。
壁一枚隔てたところでは、巨大な猛獣が猛りくるっているというのに。

【猫屋敷の猫と猫】
このように奇怪な言動を繰り返す猫屋敷さんですが、単なる愉快なネタ枠ではないのが面白い。

本作は「ペットとお話しできたらいいな」から着想されているとのこと。
先日もこむぎさんが、会話できることの素晴らしさを語っていました。

一方で、メエメエの話を聞かない、喋らない大福と信頼し合っている等々も描かれている。
猫屋敷さんも、犬飼さんを初めとする対人よりも、言葉を話せないユキと通じ合っています。
「教師の話を聞かない」「アライグマの騒音に気づかない」等すら、何かテーマ的に意味がある可能性も。

また、彼女はテンプレ的なコミュニケーションが苦手なキャラとは、若干違いそう。
今回を見るに、友達が欲しい!というより、嫌われない程度には溶け込みたいぐらいの温度に感じます。
元々ひとりを苦にしないタイプ。むしろ他の人といると疲れるので、ひとりが好きなタイプ。
このノリは(ゆかりさんやユニとは別タイプですが)猫っぽい気がする。

他、現時点はプリキュアではないのがとても良い。
普通に考えれば彼女はリリアンに変身なさるはずですが、今この時点では一介の転入生です。
今回の話は、蟹江さんがカニとの馴れ初めを語って走り去っていったのと、構造的には同じ。
我々は本当に何を見せられたんだ…。

回想そのものは王道なだけに、ストレートの変化球を投げられてるかのような面白体験が提供されてる。
リアルタイムの今しか味わえない、謎栄養を摂取してる気分です。この調子で是非当面は「なんだかよく分からないクラスメイトB」として生きていっていただきたい。
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(第9話)わんだふるぷりきゅあ!「こむぎ、中学生だワン!」感想

2024年04月06日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第9話)わんだふるぷりきゅあ!「こむぎ、中学生だワン!」感想

こむぎさんが中学生になられた。ニコダイヤの奇跡によって。そして猫屋敷さんの転入生ボーナスが一瞬で消えた。

しかもこむぎさんはクラスで早速話題の中心になり、頼みの綱の犬飼さんにもべったり。
何かを誤魔化すような、よそよそしい態度も取られたし…。猫屋敷さん、大丈夫だろうか。
ただでさえ人付き合いが苦手なのに、いきなりハードモードすぎる。

さて、中学に通うのなら、当然お勉強もしないといけない。
犬の身にはシビアすぎます。犬じゃなかったとしても、義務教育6年+1年をすっとばして、いきなり中2からはきつい。
きついけれど、犬飼さんと一緒に通いたいのならやるしかない。

メエメエは繰り返し、プリキュアの責務を語っている。
ライオンガルガルの際に、「いろはと一緒にいるために」と恐怖にも立ち向かった。
今回はお勉強。
繰り返し繰り返し、「責務」が出てくる。

改めて思えば、そもそもペットを飼うことも「責務」が発生します。
楽しい・可愛いだけではダメで、嫌なことや辛いこともある。それらに立ち向かえなければ、ペットを飼う資格はない。
これを学校や「一緒にいる」等に置き換えているんだろうか。

一方で、嫌々やってるわけでもない。
子供を育てるのは、産んだのだから「責務」があるから。も事実ではありますが、大前提は「一緒に過ごす、育児そのものが楽しいから」です。
犬飼さんがこむぎの世話をするのは「責務」ですけど、誰かに義務だと強制されなくても、望んで世話をするはず。

猫屋敷さんの初変身も期待が高まります。
現段階の情報でベタな予想をするなら、犬飼さん達のピンチを目撃→助けたい!(ピカー)でしょうけれど、最初にも書いたように彼女は人付き合いで悩んでいらっしゃる。「プリキュアになれば仲良くなれる(プリキュアだから仲良くなれる)」の思いがよぎったら、変身には失敗しそう。

世話をするのが責務なのは事実。でも責務だから世話をするのではない。
一緒にいられる理由がプリキュアなのは事実。でもプリキュアだから一緒にいるのではない。

ペットモチーフともかみ合うし、今年のテーマはこんな感じの路線なのかしら。
現役幼児様の「お父さんお母さんが私のお世話をしてくれる理由」とかにもつながる。
最初期の視聴者(現20代後半)の初めての子育てへの向き合い方にも重ねられそう。

フレンディさんの献身も、ちょっと危うい側面が描写され始めたようにも思うし、着々と何かの布石が置かれていってる気がする。
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(第8話)わんだふるぷりきゅあ!「まゆのドキドキ新学期」感想

2024年03月31日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第8話)わんだふるぷりきゅあ!「まゆのドキドキ新学期」感想

猫屋敷さん、遂に表舞台へ。
新学期を迎えて登校し、ドキドキの転入生です。
盛大にやらかしあそばされましたが、この学校の生徒にはむしろ好印象。
猫と暮らしていて良かった。猫で世界は成り立っている。

しかも幸いにして、馴染みのある犬飼さんと同じクラスです。
小躍りしたものの犬飼さんは学校中に友人がいる様子。私は、特別ではない。

転入したてなんだから当たり前だし、猫屋敷さんには犬飼さんに拘る理由はない。
リアルでいえば犬飼さんとはここでばっさり疎遠になって、蟹江さん達と親友になっても何らおかしくない。
のだけど、猫屋敷さん的には思うところもあるようで。

犬飼さんと一足飛びに特別な関係になるのは簡単です。プリキュアになればいい。

こむぎはプリキュアになったことで犬飼さんと、より一緒にいられるようになった。
犬飼さんはプリキュアになったことで、こむぎに追いつけるようになった。

猫屋敷さんも同様で、プリキュアになれば犬飼さんと親密になれる。

ただこの思想はかなりネガティブに思えます。
「プリキュアだから一緒にいられる」はこれまでのシリーズでは否定的に扱われてきました。
それこそ初代の「プリキュアってだけで友達でも何でもない」にまで遡れる。

それならば、こむぎの「プリキュアになったから、いろはと一緒にいられる」も危険な香りがするかもしれない。
感動的な演出だったはずの「プリキュアだから手を繋げる」「一緒にいられる」が、急に怪しくなってきた。

これがどう転がるのか分かりませんが、「言葉を話せなくても、手を繋げなくても、私たちはずっと一緒(プリキュアでなくてもずっと一緒)」のような展開になるのかもしれない。
番組の発端は「ペットとお話しできたらいいな」でも、現実にはペットと会話できませんから、「話せないと分かり合えない」にはもっていかないはず。

また、仮にその展開なら大福たちが変身する可能性はかなり下がりそう。
言葉が話せない、プリキュアでもない、でもずっと一緒を具体的に提示する役目を果たせるので。

【犬組・猫組】
今回の話はとても面白くて愉快だったのですけど、ある意味「1回パス」みたいな回だったなとも。

猫屋敷さんの転入、学校の基本的な紹介、クラスメイトの顔見せ等々。いわば次回以降への説明回です。
そしてこむぎはといえば、町を彷徨っていただけで、ストーリー的には意味はなし。一度しか使えない飛び道具みたいな尺の埋め方をなされた。

察するにリリアンたちをまだ出せないのに、猫屋敷さんらは登場させないといけないので、悪く言うなら時間稼ぎに苦心されてるのかもしれない。
面白くないわけではないので批判するつもりは全くなく、むしろ上手く処理してて好き。
しかも結果的にというか必然的にというか、猫屋敷さんが「史上初」の称号を色々と獲得なさっていってる気がする。
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(第7話)わんだふるぷりきゅあ!「ふたりのフレンドリベラーレ!」感想

2024年03月20日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第7話)わんだふるぷりきゅあ!「ふたりのフレンドリベラーレ!」感想

こむぎさんが家出しました。史上初(?)家出して野宿したプリキュア。
「F」とかユニとか野宿してましたけど、喧嘩して飛び出してその辺の公園でとなると、彼女が犬じゃなかったらこの展開はできなかった。はず。

家出のきっかけはフレンドリータクトを使えなかったこと。役に立たず嫌われたこと。
だけど犬飼さんが直接そういったわけではない。だから兎山くんは対話を勧めた。言葉は自分の思いだけでなく、相手の思いも聞ける。

…のだけど、細かなトリックがある。
こむぎさんは「役に立たなかったから嫌われた」と思い、「犬飼さんはそう言ったのか?」と兎山くんから尋ねられた。
が、後の仲直りシーンでは役に立つ云々は話題に出ていません。若干似たことをやったハトプリ喧嘩回と違い、そこは明確にしていない。

フレンドリータクトを使えるようになったのも、犬飼さんとの会話の前です。
これでは「タクトを使えて役に立ったから認められた」と、こむぎさんが誤認する恐れもある。

じゃあ構成がおかしいのかというと、そうでもなく。
こむぎさんの「話し合いっていいね」とは、犬飼さんとではなく、兎山くんとの会話を指してるのかもしれない。
彼との会話を通じて、こむぎさんは自分の思いを言語化して考えた。
自分になかった発想を与えられ、自分の考えをまとめる。これが会話(および言語)の力。

これまでのプリキュアシリーズを思うと、「話を聞いて納得して終わり」はらしくないなと思っていたので、今回の展開はしっくりきた。
聞くことで自分の考えをまとめて行動に出た。だからタクトも応えた。
(なおハトプリの時も「聞く」より「発する」に重きを置いていた)

こむぎさんがタクトを使えなかった理由は、私が思うには「いろはと一緒にいる」に覚悟が足りなかったから。
世界を救うとかプリキュアの使命とかではなく、「いろはと一緒にいる」には怖いことや辛いこともある。それに向き合えるのか。
ただただ「楽しい楽しい」ではなく、きつい部分も覚悟した上での「一緒にいると楽しい」。そこが大事だったのかなと。

【猫組】
驚愕。猫屋敷さんは傷まみれだった。

第一に、明確に身体に美しくない要素を持つのはこれまでになかったように思う。
幼児体系とかは別次元の話で、彼女は顔も含めてあちこちに傷を負ってる。
今までも(特に体育会系の方は)生傷ぐらい当然あったと思いますが、日常的に怪我まみれだと明言されたのはなかった。
忠実に彼女のイラストを描くなら、拡大すると肌美人ではないのが正らしい。

そしてそれ以上にユキさんが強烈です。日常的に他者を加害するプリキュア(予定)が誕生した。
「こむぎの家出」と同様、動物だから許される設定ですが、人化した後はどうするんだろう?
そういえば、こむぎにも猫パンチしていました。

仮にユキさんがお姉さんキャラだと、気弱な猫屋敷さんをぶん殴る絵面はなかなかに激しい気がする。
妹キャラなら殴ってよいかといえば違いますが、もしかしたらユキさんは幼い感じの子なのかもしれない。

動物であることをフル活用しているようで、わんぷりさんの本気度が素晴らしい。

【兎組】
大福の口調が明かされました。「見た目のイメージと違う」は確実に仕込まれてると思っていたので、ある意味、予想通りだったのですが、こんなに早くカードを切ってくるとは思わなかった。やるなら変身時が一番インパクトはあったはず。

仮説1:よって大福は変身しない。
仮説2:口調以上の更なる一捻りがある。例えば「実は女の子」。
仮説3:変身時の衝撃を減らすため

仮説3について、小出しにしないと子供はパンクする恐れがあります。
「カワイイうさぎ」のイメージでいたのに、プリキュアになる激動の展開の上に口調がハードボイルドとなると、別人と認識したり、下手するとショックで大嫌いになりかねない。だから早めにイメージを合わせにきた。

しかし仮にそうなら、もっと致命的なイメージの齟齬になりえる性別を明らかにしないのは不可解です。
アニメ誌で「オス」と記載されていただけで、公式では何ともはっきりしません。

劇中でわざわざ「大福ちゃん」と呼ばせていますから、ごく自然に「大福は女の子」と認識している子供もそれなりにいるはず。
昨年のツバサくんの際に、公式サイドは「嫌われないように」「怖がられないように」意識したと述べています。
「女の子だと思っていたら男の子だった」の誤解を警戒しないのは不自然に思える。
しかも対策は簡単です。「大福くん」と呼ばせればよいだけ。それなのに「大福ちゃん」と呼んでいる。

一方、アニメ誌の記載は公式も認識しているでしょうから、誤報ならさっさと公式キャラ紹介に「メス」と追記すればいい。
そうしないということは、そのままオス。ではメスと勘違いする幼児のケアは考えないの?

等々。犬・猫とはまた違った形で兎要素を活用していて、先がとても気になります。
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(第6話)わんだふるぷりきゅあ!「こむぎ、いろはとケンカする」感想

2024年03月10日 | わんだふるぷりきゅあ!
猫屋敷さんが黙々と何かを作成なさり始めた。多分お返しのプレゼント。
一歩一歩に1話を費やしながらも、着実に前進していらっしゃる。
犬飼さんにたどり着くのが、一体いつのことになるかは分かりませんが。

■(第6話)わんだふるぷりきゅあ!「こむぎ、いろはとケンカする」感想

こむぎさんが拗ねました。支給された玩具が不良品だったので。
呼びかけても振り回してもうんともすんとも言わない。バンダイ様も酷なことをなさる。

現状では動作不良の原因は皆目不明。
ピンチにすら反応せず。挙句には消滅した時の絶望顔といったらもう。
こむぎさん本人にそれほど悪い点が見られないだけに、どうにもこうにも厳しいです。

例えば「世界を救う」的使命感は欠落している。が、プリキュアがそこを重視するとはちょっと思いづらい。
地球のため皆のため。それもいいけど忘れちゃいけないこと、あるんじゃないの?

少し話はそれますが、今のままだとこむぎさんは学校には通えない。
人の姿になってこれからはずっと一緒!と盛り上がってはいたものの、実際のところそれほど大きくは変わらないのかもしれない。
なまじ人の姿であるからこそ、「できないこと」「二人の違い」を突き付けられるようにも思う。

犬飼さんもおっしゃったように、言葉を話せるようになったことで、かえって分かり合えない部分も出てきた。
これまでも兎山くんや猫屋敷さん、メエメエ等、会話できるのに意思疎通がうまくいっていない描写が頻出しています。
言葉のせいで想いが伝わらない…というより、分かったつもりで勝手に思い込んでいた誤解が、言葉を使うことにより表面化したというべきか。

こむぎさんが置かれた状況は、かなりきつい。
思い出の品にして信頼の象徴のリードは、訳の分からん展開で失われ。代わりにやってきた玩具は自分だけ使えず。
更には百獣の王にビビッて、犬飼さんとの「一緒」を自ら放棄。挙句には危機にすら晒してしまった。

ここから家出をするのは極端な気もしますが、何せ犬です。
勝手なイメージでいうなら、犬はいかにも「役に立てなかった」を気にしそうに思う。ネコやウサギではこうはいかない。

次回でどうやって解決するのか、さっぱり分かりません。
「ないものはない」「分からないものは分からない」が事実その通りではあるのだけど、こむぎさんがこれを『理解』するとはどんな状況だろう?
うん、そうだね。リードはないもんね。分かった。…は何か違う気がする。

一方で「犬と人は違う」のも厳然たる事実です。犬が人と同じ生活をするのが幸せとも思えない。
同様に「親についていきたい子供」「姉と一緒にいたい妹」等にも置き換えられる。現実として、同じ行動は不可能です。

しかも最終的には(犬飼さんと同じように)タクトを使えるようになるんでしょうから、これまた難しい。
それとも「ワンダフルはタクトを使えない」で行くんだろうか?

怪しげな行動をするユキや大福といい、良い意味で不穏で先が楽しみです。
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(第5話)わんだふるぷりきゅあ!「つながるキズナ フレンドリータクト!」感想

2024年03月09日 | わんだふるぷりきゅあ!
犬組に玩具が追加されました。着々と体制が整っていく。
一方、猫屋敷さんは未だ屋敷内で悶々としていました。
もういっそ猫吸いしてるだけで1年過ごさないかしら。

■(第5話)わんだふるぷりきゅあ!「つながるキズナ フレンドリータクト!」感想

今年の主人公は飼い犬。
そう決まった時、おそらく最初に問題になったのは「首輪してリードしていいのか」だったと思います。
絵面として明らかにまずい。子供が真似したら致命的で、尊厳の他に、下手したら首が締まって死亡事故が起きます。
かといってリードなしでうろうろされても困る。

素人発想的には、もうこの1点の都合で「ペットを主人公にするのは止めよう」と判断してもおかしくないくらいの大問題。
ですので今回の話はとても綺麗だったと思う。

リードは束縛や主従関係ではなく、信頼の証。
犬はリード。人は手を繋ぐ。なぜなら手があるから。
こむぎさんの最初の流れにも沿ってる。

信頼の証だから、玩具にもなる。
落ちていくワンダフルさんを繋ぎ、救い上げる。

逆の視点でいえば、手を繋ぐのは信頼の証。そして安全のため。
手を繋ぐのを嫌がるお子様や子供用ハーネスを批判する人もいますが、リードと同じように「信頼」「安全」の意味がある。
リードをつける説明だけでなく、一周回ってお子様へのメッセージにもなっている。

これまでの5話。思い返してみれば「犬であるが故のデメリット」とそれへの対応が各所に見られます。
デザイン面でも、こむぎさんは首輪に見えづらい首輪をしているし、リードもハーネス形式。
ですが煩わしかったり、説明調で退屈ではなく、むしろとても面白いです。

おそらくは「『リード』を『手を繋ぐ』に喩えよう。そのために飼い犬を出そう」の流れではなく、「飼い犬を出そう。デメリットをどうしようか…」と悩んでの流れかと思います。
「デメリットがあるから無視しよう」「特徴に意味を持たせないことに、(その特徴持ちが自然に存在するという)意味が生まれる」のような逃げを打つのではなく、制約を昇華してお話作りに活用する。王道で見ていて気持ち良い。

今回の戦闘も同様。
仮に普段通りの格闘戦だと、「滑る氷上」「冷たい海水」とそこを舞台に「高速移動するペンギン」が上手く活かせません。
例えばDX3の海上戦を思い返すと、「水中では不利」なので苦戦はするものの「滑る」「冷たい」等はあまり関係なし。
見どころが違うので優劣の問題ではないのですが、「わんぷり」らしさが出ていて好き。

【ネコとウサギ】
脇の面々も頑張っていらっしゃる。

部屋で猫を吸ってるだけの猫屋敷さんも、「これからこの子が仲間になるんだろう」を示唆していて、目先の行動「プレゼントを返す」が提示されている。
犬組のふたりだけだと、最初から仲良しで(次回ケンカするようですが)「スイーツを作る」のような具体的な目的もなし。このままだと散歩してるだけの平坦な展開になりかねない。

視聴者的には「先が見えない」「退屈な展開が見える」のは結構なストレスなので、猫屋敷さん絡みのイベントの布石が置かれてるのは何気に重要だと思う。

ウサギ組はなかなかに謎です。大福がなぜか同行していない。
劇中のリアルでいえばウサギを連れ歩く方が不自然。とはいえアニメ的には顔を見せて印象を繋いだ方が良いように思う。それなのに、あえてしていないのなら何か理由があるはず。

例えば今回、犬飼さんは「こむぎと話せて嬉しい」と語っている。
兎山くんの反応としては「僕も大福と話したい」が自然な気がするのですが、出てきたのは犬飼さんへのアプローチです。いや男子中学生的にはそっちの方が大事なのは分かりますが。というか猛烈にアタックしてますね、兎山くん。
もしかしたらプリキュアシリーズ初(※)の、ちゃんとした彼氏・彼女関係が生まれるのかもしれない。デート回とかありそうでなかったし、それについていこうとする犬のこむぎとか、いかにも「犬」ならではのエピソードにもなりそう。

※美墨さんのような一時的なカップル、蒼乃さんのようなジョーク、最終局面でのお付き合い、非レギュラーキュア、妖精とのカップリング、匂わせ、オトナプリキュア等を除く。
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