さいたま赤十字病院呼吸器内科 『こちら彩の国 呼吸器科』

さいたま市近隣での呼吸器診療に興味のある、
若手医師、医学生の見学(平日)を歓迎します。ご連絡ください。

チェストカンファレンス(胸部画像カンファレンス)のお知らせ

2024年04月13日 | お知らせ

2024年度を迎えました。また新たな気持ちで頑張って勉強していきましょう。今年度もよろしくお願いいたします。

新年度もチェストカンファレンス(胸部画像カンファレンス)を開催し続けたいと思います。どうぞお付き合いくださいね。

4月のチェストカンファレンスは通常通り第3水曜日の4月17日に開催いたします。今年度から午後6時30分スタートです。いつもと同様会場はさいたま赤十字病院7階第3会議室です。興味のある方々は奮ってご参加ください。よろしくお願いいたします。

麻布台ヒルズからの東京タワーです。

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チェストカンファレンス(胸部画像カンファレンス)のお知らせ

2024年03月09日 | お知らせ

今年度最後のさいたま赤十字病院チェストカンファレンス(胸部画像カンファレンス)を3月13日(水)に開催いたします。先月と同様第2水曜日に開催となります。お間違えのならないようにお願いいたします。いつもと同様午後7時よりさいたま赤十字病院7階第3会議室にて行います。ご興味のある方々は奮ってご参加ください。少しでも勉強になる症例を用意してお待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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チェストカンファレンス(胸部画像カンファレンス)のお知らせ

2024年02月12日 | お知らせ

世間ではインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症相当発症していますね。インフルエンザはいつの間にかB型に移行しているようです。B型というとA型と比較して症状が軽かったり、消化器症状などが多いような印象があったのですが、今年度のB型インフルエンザはそのようなことはなく、まあまあ激しい臨床症状のようですね。自分らは医療従事者として患者様に影響を与えないような感染対策を今後も続けて行かなければいけないと思います。心していきましょう。

 

今月2月もチェストカンファレンス(胸部画像カンファレンス)を開催致します。先日もアナウンスをさせていただきましたが、第2水曜日の2月14日(水)の午後7時よりさいたま赤十字病院7階第3会議室で行います。興味のある方々は奮ってご参加ください。よろしく御願い致します。

河津桜満開のようです。あっという間に桜が咲く季節になりそうですね。楽しみです。

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IgG4関連呼吸器疾患

2024年01月28日 | カンファレンス室

2024年1月17日(水)に今年第1回目のさいたま赤十字病院チェストカンファレンスを開催いたしました。いつもは症例を通して勉強してきたのですが、今回は症例検討に加えて当カンファレンスの講師である防衛医科大学放射線科の杉浦弘明先生に「IgG4関連呼吸器疾患」についてショートレクチャーをしていただきました。本当に内容盛りだくさんで聴いた人は本当に勉強になり、聴けなかった人は本当に残念なくらい素晴らしい講演でした。結論的にはIgG4関連呼吸器疾患の診断は本当に難しいということかと思います。自己免疫膵炎、唾液腺炎、涙腺炎など多臓器病変を伴う症例においては診断は簡単でほぼ間違いないと思いますが、胸部領域だけで発現すると本当にIgG4関連肺病変でいいのかどうかは慎重に対応すべきかと思います。IgG4関連呼吸器疾患の胸部画像所見としては気管支壁肥厚(気管支病変)、広義間質病変、肺胞病変(斑状影、浸潤影、すりガラス陰影など)など多彩な画像所見を呈するので、呼吸器内科的にはびまん性肺病変をみたら「とりあえずIgG4を測定してみよう」という気持ちになるかと思います。(当然ながらIgG4が正常であれば除外出来ることになります)もしIgG4が高値になってしまったときに安直に「IgG4関連呼吸器疾患」と確定診断してしまっていいかというとそれは間違っているということを杉浦先生が解説してくれました。色々な病態にIgG4が集積すると言われており、IgG4が原因の病態なのか結果としてのIgG4なのかをきちんと鑑別すべきではないかと思います。臨床上は悪性腫瘍症例にIgG4浸潤があることがあるので、そのような症例を「IgG4関連疾患」と決めつけてしまうと痛い目に遭ってしまいます。病理学的にいつも典型所見が得られるわけではないですが、典型的所見である閉塞性静脈炎、花筵状線維化など特異的所見がないときには暫定診断にとどめながら慎重に対応していくのが今のところベターのように思いました。

胸部画像診断においてびまん性陰影でわけのわからない特徴のない多彩な画像所見を見たときに以前は「とりあえず悪性リンパ腫などのリンパ増殖性疾患を鑑別に挙げよ」なんて格言がありましたが、それに「IgG4関連疾患」も追加しておいた方がいいと感じました。(そう言えば、杉浦先生の講演で多臓器病変を伴う多彩な胸部陰影の症例でIgG4かと思ったら悪性リンパ腫だった症例を紹介してもらいました)今後の個々の症例できちんと勉強していければと思います。

今年も頑張ってチェストカンファレンスを続けていけたらと思います。皆様、今後もお付き合いください。

2月のチェストカンファレンスですが、いつもと異なり第2水曜日の2月14日に開催いたします。間違えないでください。当日はバレンタインデーですが、胸部画像所見の勉強でお腹いっぱいにしてください。

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チェストカンファレンス(胸部画像カンファレンス)のお知らせ

2024年01月14日 | お知らせ

昨日は本当に寒かったですね。これだけ寒いと本当に体調崩しそうですね。現在インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症流行中です。是非とも体調管理注意くださいね。そのようななか今年もチェストカンファレンスを開催していきたいと思います。今月は1月17日(水)に開催いたします。午後7時よりいつもと同様さいたま赤十字病院7階第3会議室にて行います。興味のある方々は奮ってご参加ください。少しでも勉強になるような症例を用意する予定です。

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チェストカンファレンス(胸部画像カンファレンス)のお知らせ

2023年12月18日 | お知らせ

一気に寒くなりました。インフルエンザのみでなく、COVID-19も増えてきているようです。是非とも感染対策(標準予防策)の徹底をしながら健康管理に注意していただけたらと思います。

今年最後のチェストカンファレンス(胸部画像カンファレンス)を開催したいと思います。

12月20日(水)(通常開催の第3水曜日です)の午後7時よりさいたま赤十字病院7階第3会議室で開催します。興味のある方々は奮ってご参加ください。年末大変お忙しいこととは思いますが、少しでも勉強になる症例を集めておこうと思います。よろしく御願い致します。

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マイコバクテリウム・カンサシ症

2023年11月12日 | カンファレンス室

先日60歳代の女性が慢性咳嗽にて受診しました。

胸部画像を施行すると、右中葉に気管支拡張を伴う容積減少、他肺葉に粒状影、班状影を認め、慢性感染症特に肺MAC症を疑いたくなる画像所見でした。

 

喀痰検査をすると抗酸菌培養陽性になり、質量分析をするとなんとM. kansasiiと同定されました。2回目の喀痰でもM. kansasiiが検出され、本例はマイコバクテリウム・カンサシ症と診断されました。血液検査にてMAC抗体は陰性でした。

マイコバクテリウム・カンサシ症の臨床像としては男性に多く、以前は都会に多く、胸部画像所見としては結核症に似た空洞を伴う慢性炎症所見で結核と比較すると空洞壁が薄いと自分自身認識していたので、このような症例を見たときにとても驚きました。

ただ、過去の報告を調べてみると、女性のマイコバクテリウム・カンサシ症においては今回の症例のようなNB型の画像所見を呈する報告があるのですね。症例の中にはMACとの混合感染の症例もありますが、単独感染症例もあるようです。やはり感染症においては画像所見のみで決めつけてしまうのはだめだということを認識させていただきました。マイコバクテリウム・カンサシ症においては肺NTM症のなかにおいては完治出来る疾患として知られていますが、本例はどうなのでしょうか?もしかしたらMAC症のように今後の経過では右中葉切除など感染のフォーカスになる部位の外科的治療も検討しないといけないのでしょうか?今後も厳重にフォローアップしていこうと思います。

また、最近肺NTM症の症例で長期にわたって経過観察をしていた症例がなんと肺結核症を合併してきました。何の根拠もないですが、今まで肺結核症の経過観察中に肺NTM症が併発することは有名で、逆に肺NTM症の経過観察中に肺結核を併発することは全く経験がなく、肺NTM症症例の抗酸菌培養にM. abscessusなどの他の非結核性抗酸菌症が併発することはあれ、結核が併発するなんて全く想定していませんでした。臨床医学、過去の経験則のみで判断してしまうと墓穴を掘ってしまう危険性があることを改めて認識しました。

抗酸菌症の領域、臨床上とても面白いですね。

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チェストカンファレンス(胸部画像カンファレンス)のお知らせ

2023年11月12日 | お知らせ

一気に寒くなってきました。体調を崩しやすくなる季節ですね。COVID-19は大分収まっているようですが、インフルエンザが猛威を振るっています。今後も常に感染対策を取りながら生活するしかないですね。健康管理にも注意していただけたらと思います。

毎月恒例のさいたま赤十字病院チェストカンファレンス(胸部画像カンファレンス)を今月11月も開催予定です。お忙しいことと思いますが、興味のある方々は奮ってご参加ください。よろしく御願い致します。

 

日時:11月15日(水) 午後7時より9時まで

場所:さいたま赤十字病院7階第3会議室

皆様と一緒により勉強になる症例を用意しておきますね。

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チェストカンファレンス(胸部画像カンファレンス)のお知らせ

2023年10月15日 | お知らせ

最近一気に秋めいてきました。猛暑のあとの秋到来ということで一気に寒くなった体感があるのは自分だけではないように思います。今後一気に冬になるような予感があります。是非とも体調管理に注意していただけたらと思います。現在インフルエンザが猛威を奮っています。COVID-19症例はやや減った感がありますが、それでも時々緊急入院があります。コロナ渦後3年半を経過しましたが、今後も常に感染症に対する標準予防策の徹底は必要と言うことかもしれません。我々医療受持者は世間に対して見本を見せていかないといけないですね。

今月10月も通常通りチェストカンファレンス(胸部画像カンファレンス)を開催したいと思います。先月は第2水曜日に開催しましたが、今月は通常通り第3水曜日の10月18日(水)です。午後7時よりさいたま赤十字病院7階第3会議室で行います。興味のある方々は奮ってご参加ください。今回も少しでも勉強になる症例を用意したいと思います。よろしく御願い致します。

 

追伸。先月のカンファレンスで毎年恒例の「明解画像診断の手引き」の収録を行い、現在編集中です。完成した際にはアナウンスさせていただきますね。当カンファレンスのコンセプトである「コモンな呼吸器疾患の画像診断」の勉強会ということで、収録しました。もしかすると毎回同じような症例で同じような内容になっている可能性もあるのかとは思いますが、やはり大事なことはいつになっても重要なことなのかと痛感しています。是非ともこのカンファレンスで胸部画像診断の基本を学んでいただけたらと思います。

 

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チェストカンファレンス(胸部画像カンファレンス)のお知らせ

2023年09月03日 | お知らせ

毎日暑い日々が続きますが、皆様お元気していますか?新型コロナウイルス感染症も増加傾向で(家庭、職場、施設などクラスターが増えています)、学校、幼稚園など2学期が始まり、さらなる増加が懸念されます。我々の業界も医局の暑気払い、研究会の懇親会など交流する場面が増え、新型コロナウイルス感染症の増加が想定されます。是非とも感染対策を十分行いながらの対応をお願い出来たらと思います。(自分は懇親会など参加する気持ちがいまだに遠のいてしまっています)

話は変わりますが、2カ月ぶりにさいたま赤十字病院チェストカンファレンスを開催したいと思います。今回は毎年発刊されています「明解画像診断の手引き」の収録を兼ねています。今までと同様呼吸器感染症をコモンなものからやや珍しい症例を中心に勉強していきたいと思います。興味のある方々は奮ってご参加ください。一緒に勉強しましょう。よろしくお願いいたします。たくさん発言していただくと冊子にお名前が載りますので、全国区になれますよ。

日時は9月13日(水)(今回は第2水曜日に変更になっています)の午後7時からです。いつもと同じさいたま赤十字病院7階第3会議室にて行います。

 

追伸。

昨日日本呼吸器学会関東地方会に行ってきました。午前中勤務のため午後から参加したのですが、毎度のことですがハイブリッドのためか会場での参加がとても少なく盛り上がりに欠けるように思いました。この学会形式は今後も続くのかもしれませんが、せめて発表者と座長は会場に来たもらいたいと思いました。会場に人が少ないからだと思いますが、質問が活発でなく(自分も1回も質問しなかったですが)、盛り上がりに欠けてしまいますね。学生、研修医のセッションもありますが、どんど質問をしてあげないと発表者の満足が得られないのではないでしょうか?以前日本循環器学会関東甲信越地方会の学生セッションを聴講したことがありますが、矢継ぎ早に質問が飛び、とても盛り上がっていたのを記憶しています。是非とも呼吸器学会の会員みんなで地方会を盛り上げていければと思います。あとはセミナーがずいぶん多いという印象でした。メーカー共催なので内容的にはやや偏りを感じます。ずっと座って耳学問は意外ときついものですね。

症例発表の中で、慢性好酸球性肺炎の治療中(ステロイド2㎎に減量後)のEGPAが発症した症例にとても興味を持ちました。慢性好酸球性肺炎はステロイド減量に伴い再発率の高い疾患という認識がありますが、実臨床では好酸球性肺炎再発のみでなく、気道病変(気管支喘息)のコントロールがつきづらく、少量ステロイドを継続せざるを得ない症例もあるように思いますが、今回の発表のようにEGPAの発症にも注意しなければいけないとメッセージをいただいたと思います。今回当院からもEGPAの症例を発表させていただきました。肺胞出血を伴ったEGPAの発表でしたが、以前EGPAの症例でCT上淡い小葉中心性粒状影が広がり、血痰なく貧血なくもBALにてやや血性であったため、VATSを施行し毛細血管炎が証明できた1例を経験したことがありました。EGPAは色々な臨床像があり、今後もたくさんの症例を経験し、みんなで情報共有していきたいですね。

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