金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

米雇用データ、予想を下回り、金利引き下げ見通しで株価上昇

2024年05月04日 | 投資
 昨日(5月3日)発表された米国の雇用データは、4月の非農業雇用者増が175千人と事前予想の240千人を下回った。失業率は3月の3.8%から3.9%に微増し、賃金は前年比3.9%上昇した。賃金の上昇率は3月の4.1%を下回った。
 これらのデータは雇用市場のペースダウンを示唆し、金利先物市場では、連銀が9月に政策金利を引き下げる可能性が10%上昇し、約70%になった。
 投資家は雇用市場のペースダウンを好感し、3市場とも上昇した。相場を牽引したのはIT銘柄で、1,100億ドルの自社株買いを発表したアップルは6%近く値を上げた。ナスダックは2%上昇し、ダウとS&P500は1.2%前後上昇した。
 


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「株は5月に売って11月に買え」は今でも通用する格言?

2024年05月02日 | 投資
 昨日の米国株はパウエル議長の「連銀の次の動きは金利引き上げではない」という発言を好感して、最初は大きく買われたものの、チップメーカーの決算に失望した投資家の売りで下落した。ダウは0.23%の上昇を確保したものの、S&P500、ナスダックは0.3%強下落した。
 4月の米国株は冴えなかった。S&P500とナスダックは4%下落し、ダウは5%下落した。相場の格言を知っている人であれば「株は5月に売って相場を離れ、また11月に買えばよい」という米国の格言を思い出しているかもしれない。
 夏場は市場がvolatileなのでリスクに較べてリターンが低いという経験則だ。ただしWSJの記事によるとこの格言は過去ほど有効ではないということだ。その理由の一つは夏場以外でも相場のvolatilityは高まっているからだ、そうだ。
 日本には「休むも相場」という格言がある。年中、株式売買を繰り返していると、全体を相場を冷静に見れなくなり、リスクを取り過ぎる、たまには頭を冷やそうという趣旨だ。
 連銀はインフレの膠着を認めながら、金利は据え置いた。一方保有する国債については満期分の再投資は行わないと述べた。量的金融引締めで、これは投資家に好感をもって受け止められた。連銀が我慢するように、我々も我慢しよう。しばらく。第一四半期のような上げ相場がいつまでも続くわけがない。
 

 
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快晴の焼岳残雪登山

2024年05月01日 | 
 この前の日曜日(4月28日)に中の湯温泉から焼岳に登りました。
 以前秋に焼岳に登ったことがありますが、残雪期の焼岳に登るのは初めてです。日本の山の魅力の一つは残雪期に雪を踏んで山に登り、雪に覆われた高い山を眺めることにあります。
 焼岳2,455mはこの魅力を満たしてくれる代表的な山です。まず山慣れた人であれば、安全に登ることができる山です(ただし活火山ですから火山活動には注意が必要です)。そして頂上からは北アルプスや乗鞍岳の雪景色を楽しむことができます。
 私たちは中の湯温泉旅館を7時40分に出発し、新中の湯登山口から登山を開始しました。樹林帯の急斜面を登っていくと傾斜が緩くなり、標高2千メートル付近から下堀沢に向かっていきます。 
しばらく急斜面を登った後、焼岳南峰・北峰のコルに向かってトラバースしていきます。
ここは南峰から落石の危険があるので速やかに通過したいところです。
コルで昼ご飯を食べた後、北峰の頂上に登りました。頂上に着いたのは12時でした。
ここは穂高連峰から槍ヶ岳そして更に左を見ると笠ヶ岳まで展望する北アルプスの大展望台です。また写真の右側には上高地が見えます。
西穂高から奥穂高につながる稜線を少し大写しにしてみました。
振り返ると南峰が見えます。無雪期に南峰は登山禁止になっていますが、この時期はダイレクトに南峰を目指す登山者もいました。ただし南峰から北峰に下るところは急な岩場なので慎重に行動する必要があるでしょう。
快晴の残雪期の登山は本当に楽しかったです。中の湯温泉には午後3時に戻りました。
 
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上高地散策は日本の宝の一つ

2024年04月30日 | 旅行
昨日(4月29日)は上高地を散策しました。出発点は上高地バスターミナル。中の湯温泉旅館のバスでここまで送って貰いました。途中バスの中から撮ったこの1枚。大正池に穂高連峰が逆映しです。
次の撮影ポイントは河童橋です。正面は岳沢と天狗のコルと天狗の頭です。
河童橋を渡って梓川の右岸を明神まで散策しました。
途中大きな猿が出てきました。堂々と歩いています。
穂高側(岳沢側)から何本も沢が梓川に流れいます。
振り替えると昨日登った焼岳が見えました。
明神では嘉門次 小屋に寄り岩魚の焼き魚を頂きました。仲間の一人は午前中から岩魚の骨酒です。
地味な山ですが明神岳が梓川の右岸に見えました。20代の頃残雪期の明神を登りに来ましたが、悪天候で撤退した記憶があります。もうこの山に来ることはありません。近くて遠い山です。
多くの人が歩いている上高地から明神の道。その中には熟達のクライマーから初めて上高地を歩くハイカーまで様々でしょう。でもここは色々な想いを持った人々を受け止めてくれる自然の宝庫です。木々の間を飛び交う小鳥のさえずりを聞きながら新緑の森を歩いていると癒されることは間違いありません。上高地は日本の宝の一つです。
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上高地散策の畢竟の宿「中の湯温泉旅館」

2024年04月30日 | 旅行
 「畢竟」という言葉は文語的で大袈裟なのであまり使いたくないのですが、以前サライに「畢竟の宿」という特集があったことを思い出しタイトルにしてみました。「畢竟の宿」というのは、自分にとって至極快適な宿というほどの意味でしょう。
 さて本邦を代表する山岳リゾート地の上高地には、帝国ホテル、上高地温泉ホテルなど幾つかのホテルがありますが、ハイシーズンは最低でも一泊一人4万円程度とかなり高額です。
 それに較べて先日焼岳登山と上高地散策のために2泊した「中の湯温泉旅館」は一泊1.6万円弱とリーズナブルな値段でした(ただし宿泊した部屋は登山客向きの部屋)。なお宿泊料はビューの良し悪し、人数等によって変わりますのでホームページからご確認ください。
 中の湯温泉旅館を推奨する理由は料金だけではありません。「日本秘湯の湯を守る会」のこの宿の露天風呂から奥穂高・前穂高の釣り尾根を眺めるのは山好きにはたまらないひと時でしょう。
食事は地元の食材を活用した心づくしのものでした。
 今回は宿の送迎バスを最大限に活用することができました。つまり松本駅から中の湯温泉までの往路の迎え、中の湯から上高地バスターミナルまでの送りとバスターミナルから松本駅までの送りを総て宿の車(無料)のお世話になりました。こんなことをブログに書くと中の湯さんにお客さんが殺到し、次に私が行くとき予約に苦労するのではないか?とふと思ったのですが、中の湯さんを応援したいと思いここに掲載しました(笑)。
 もちろん清流梓川の流れに近い上高地の宿から朝夕眺める穂高連峰は旅の素敵な思い出になります。しかし上高地の手前のこの宿は焼岳登山のベースであるとともに、上手に利用すると上高地散策の穴場的拠点になります。
 山と温泉好きには畢竟の宿といえるでしょう。
 
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