金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

「名物にうまいものなし」と言いますが、高遠の桜は天下一品

2024年04月18日 | 旅行記
 今週月曜日(4月15日)高遠城址に桜を観に行きました。立山の雪の大谷を見るというパック旅行はまず中央線茅野駅から高遠に向かうバスで始まりました。
 3,4週間前旅行会社から「高遠の桜は終わっている可能性がありますので、桜目当てで参加された方でキャンセルされる方はお受けします」的な連絡を受けました。私は桜目当てでなかったので、そのままにしておきました。
 その後寒い日が続き、桜の開花は大幅に遅れ、このツアーでは「高遠の桜」と「立山の雪の大谷」を同時に楽しむことができました。
 さて高遠の桜を観るのは2度目ですが、前回は週末に行ったので大混雑の記憶がありますが、今回は平日しかもやや散り始めということでゆっくり桜を楽しむことができました。
ところで桜を観る楽しみというのは、単に桜の花を観るだけではなく、桜とお城やお寺などの建物あるいは桜と雪山の景色を観て写真に収めるところにあると思います。つまり桜の花と何かのコンビネーションであるストーリーを思い浮かべたいということなのでしょうか?
 そういう意味では雪を抱いた中央アルプスの峰々とピンク色の濃い高遠の桜は絶好の組み合わせだと思います。
欲を言えばもっと空が青ければ最高なのですが・・・
下の写真は桜だけを撮った写真ですが面白みがありません。桜はやはり山や建物などと一緒に鑑賞してこそ生きると思いました。
 その点からも高遠城址の桜は天下一品ですね。

 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

善光寺には広角レンズが向いていますね

2024年04月18日 | 写真
 昨日長野の善光寺を参詣しました。2泊3日の立山・雪の大谷見学旅行の最終日で、妙高高原のホテルから善光寺参詣を経て東京に帰る日でした。バスは善光寺の北側の駐車場に入ったのですが、一旦長野駅方面に向かい仁王門を出てそこから参詣することにしました。
 仁王門に向かって左側には「大本願」があります。ここは尼僧寺院で浄土宗の大本山です。
一段高いところに仁王門がそびえています。
仁王像は高村光雲と米原雲海による造立です。

 仲見世でお昼ご飯に蕎麦を食べてから、山門へ。山門登楼、本堂参詣、資料館入館料がセットになって1,200円の入館券を買いました。山門は迫力がありますね。楼閣へ登る階段は急でした。
山門の目の前には本堂が見えます。鳩を防ぐ金網が目障りですね。レタッチソフトを使って消すことができるようですが、使っていないので我慢してください。
本堂では「お戒壇巡り」というご本尊の下の漆黒の闇の世界を壁をさすりながら歩く体験をしました。以前にも一度行ったことがありますが、漆黒の闇の世界ではいくら目を凝らしても何も見えません。
 ご本尊の真下にある「極楽の錠前を探し当て秘仏に結縁する道場」だそうですが、ひたすら歩いていて錠前が分かりませんでした。
 極楽は遠いかもしれませんね(笑)
 それはさておき、善光寺では広角レンズM.Zuiko 9-18mm4-5.6というレンズを使いました。山門など建物が大きいので全容をおさめるには広角レンズが良かったと思います。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪の大谷、インバウンドの多さにびっくり

2024年04月16日 | うんちく・小ネタ
家内と旅行会社のパッケージツアーで立山の雪の大谷を見に行きました。

扇沢から電気バスで黒部ダムへ。

ダムの上にはまだ氷が少し残っていました。
ところで電気バスからこの先のケーブルカー、ロープウェイまですべてものすごく混んでいました。
理由の一つはインバウンド観光客が多いことです。アジア系の人は一見日本人観光客か?と思いますが彼等が話し出すと声が大きいのですぐ違うたわかります。
アジア諸国では雪を見ることは珍しい。まして10メーターを越える雪の壁を見ることはないでしょう。
雪は日本の貴重な資源だ、と改めて思います。しかし雪の大谷散策も大変なことになったものですね。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「民主主義を疑ってみる」~面白い本です

2024年04月13日 | 本と雑誌
 今年2月に発刊された梅澤佑介氏の「民主主義を疑ってみる」という本は面白い本です。面白いという意味は現在のもやもやした政治の世界に色々な補助線を引いていくことで、もやもやの一部が晴れてくるからです。
 たとえば今年の秋に選挙が行われる米国大統領選挙は、バイデン現大統領とトランプ前大統領の一騎打ちで、下馬評ではトランプがやや有利とも言われています。「議会への暴徒の乱入を先導し、民主主義への前代未聞の挑戦」と特別検察官に言われているトランプが、民主主義の卸元の国で多くの支持を集めることに違和感がありました。
 しかしこの本を読んでいくと(まだ半分も読み進んではいませんが)色々なヒントに出会います。
 民主主義草創期のアメリカを視察したフランスのトクヴィルは「エートスとしての民主主義」に着目します。エートスとは「社会の構成員によって共有されている意識、倫理的な心的態度」です。トクヴィルはアメリカの民主主義を観察して、人々は「自分の代わりに判断してくれる後見人を選挙で選出する」と喝破します。そしてこれにより人々は「指導されたいという欲求」と「同時に自由のままでありたいという願望」の両方を満たすことができます。
 著者は「アメリカの民主主義社会にトクヴィルが下したこのような診断は、民主主義と独裁という一見相反する二つの統治形態が、実はぞっとするほど近いものであることを明らかにするものでした」と述べています。
 本書を離れた私の考えですが、アメリカの大統領というのは、特に有事には非常に大きな権限を持つことができます。たとえば第二次大戦時の大統領の権限と日本の首相東条英機の権限を較べると大統領の権限の方が圧倒的に大きかったのです。
 また現在のロシアによるウクライナ侵攻や中国の覇権拡大活動を「民主主義と専制主義の戦い」という非常に単純な図式で説明しようとする人々もいますが、トクヴィルの議論を見ると図式はそれほど単純ではなさそうです。
 日本では自民党の裏金問題や小池知事の学歴詐称問題が問題になっています。これらは話は「政治家に何をやらせるか」という政策レベルの話ではなく「誰にやらせるか」という政治家の人格や能力に関わる話です。特に清潔好きな日本では、嘘つきとか金に汚い人は忌避されますね。
 でも人格的に高潔な人を選び、その人に丸投げするのであればある意味の貴族制です、と著者は述べています。
 中々面白い本ですよ。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

投資家の関心は「政策金利の引き下げ」から「企業収益が妥当かどうか?」へ

2024年04月12日 | 投資
 昨日(4月11日)の米国株市場はナスダックが1.7%上昇と大幅反発。S&P500は0.7%上昇したが、ダウはわずかながら下落した。
 株価が反発した理由は、昨日発表された3月の卸売物価指数の上昇率がダウジョーンズの事前予想0.3%(対前月比)より低い0.2%だったことだ。
 その前の日は、消費者物価指数が事前予想より高かったことで株は売られたが、卸売物価指数の上昇幅が予想より低かったことは投資家に若干安堵を与えたようだ。
 ただ昨日のマーケットの動きに対するWSJのコメントの中で注目しておきたいことは、投資家の関心事が「政策金利の引き下げから、高金利環境の中で企業が現在の株価に見合う業績を上げ続けることができるか?」ということに移りつつあるのではないか?という指摘だ。
 Tech Stock rebound sends Nasdaq composite to new record(ハイテク株が反発してナスダックは高値更新)という記事の中でWaddell & AssociatesのWaddell代表が「収益の話はニュースだが、金利の話はノイズ(雑音)だ」と述べている話が引用されていた。
 今週の金曜日から企業の決算発表が始まる。FactSetによるとアナリストは第1四半期の利益は昨年同期比約3%アップと予想している。予想通りであれば3期連続の増益決算だ。
 投資家は企業決算を見ながら、年初来9%のリターンをあげているS&P500の株価が業績に見合うものかどうかを判断するだろうというのが記事のポイントだ。
 投資家のセンチメントは、このレベルの金利水準がしばらく続いても、企業業績が堅調であれば、株式相場は大丈夫。むしろ成長期待でAI銘柄は買いというのが昨日のムードだったのではないだろうか?
 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする