今年の年頭のニュースで、拉致被害者の横田めぐみさんについて、曽我ひとみさんが、北朝鮮元工作員、辛光洙(旅券法違反容疑で国際手配)から「めぐみさんは自分が拉致した」と直接聞いていたことが分かった、って報道があったよね。
他にも蓮池さん、地村さんからの情報として、彼らの拉致に辛光洙や西新井事件に登場する朴などの工作員が関わっていたとの報道があったのは、皆さんご存知の通り。
彼らがいつ、どう話したのかはぼかしてあったので詳しくは分からないけれど、ニュースを見て感じたのは、辛光洙と朴では、あまりにも役者が揃い過ぎているのではないかということ。だからといって証言を否定する材料にはならないのけど、それなら何で今ごろ話が出てきたのかということが気になります。
彼らはすべてを政府に話したと言ってるけど、本人達の認識はどうであれ、限られた時間ですべてを話したなどという事はあり得ないと思う。
かつての韓国のスパイ組織の安企部は、一人の脱北者に対して何カ月もかけて聞き取りをしてるの。どこの道がどうなっているという事まで、精密に聞取りをし、それを持っている情報と突き合せて嘘や過ちがないかを確認していくのね。それでも半年ぐらいしてから「そういえばこんなことがあった」という話が出てくるそう。彼らの場合は拉致被害者なのですから、持っている情報は一級のものであり、一日や二日ですべての情報が出てくるなどということはありえない。今の程度で警察が「全部聞いた」と言うのなら、警察には情報機関としての能力がほとんどないという事を証明しているようなもの。
また、彼ら五人が帰国した当初、出てきた話は横田めぐみさんの話ばかりでした。それは明らかに横田滋・早紀江夫妻を平壌に呼ぶ為、そして、それで拉致問題を終わりにする為の情報だったのね。彼らの本心がどうであるかは別として、流されている情報は、誰かの意図によるものである事は間違いないと思う。
一昨年の末に平沢勝栄議員らが北京で北鮮の担当者と会い、その後山崎拓元自民党副総裁も行って、五月の小泉第二次訪鮮と繋がった流れは、明らかに北鮮と我が国側で拉致問題についての「落し所」(当時は帰国者5人の家族の帰国)が定められ、そこに向って色々なものが動いたのね。バックには経済制裁実施をめぐって北鮮が危機感を持っていた事があったの。そして、山本美保さんのDNA事件が起きたのは一昨年三月。
同様に、横田めぐみさんのものとされる偽の遺骨を提出して、拉致問題を終わりにしようとした姿勢と近しいもの。
今回もそういう意味では非常に似たものを感じる。
拉致と国交問題を分離して日鮮交渉を行う方式が決った事。西村真悟議員が逮捕され、保釈直後にこの情報が出た事。さらに古川さんの認定訴訟での政府側の時間稼ぎ等、色々な事を繋ぎ合わせてみると、犯人を今名前の出ている人間だけに限定し、何らかの落し所を設定して、一気に国交正常化への道筋を付けてしまうというシナリオが、日鮮両国の間でできているのではないかしら。
最近、北鮮の金正日が北京や広東の経済特区等を電撃訪問し、北京政府首脳陣と相次いで会談したって報道もあったけれど、これらの一連の動きも何らかの関連が無いとも言えない筈。
これまでの流れに照らして考えれば、おそらく北鮮側は北鮮で、表面上の強がりとは逆に、かなり深刻な体制危機に陥っている筈。それと今回の事はリンクしている筈。したがって、これが大きなヤマであることは間違いなく、ピンチでもあるし、逆に使えば金正日体制を倒せる千載一遇のチャンスかも知れない。
国連総会でも、北鮮の拉致を含む人権問題に対して非難決議が出たばかり。
そして今、アメリカが北鮮に金融制裁を加えている事は周知の通り。
ここで、我が国が北鮮に経済制裁を加えれば、金王朝を瓦解に導き、核・ミサイル問題や拉致問題を好転させられる好機でもあるの。
小泉純一郎が、歴史に名を残したくて、総理任期中の北鮮との国交回復を企んでいるようだけれど、自己顕示欲と国益を秤にかけるなんて言語道断。
我が国がここで、北鮮と変な妥協をする事は、百害あって一利無し。
今、対鮮政策は、妥協無き徹底した態度が必要な時期。
くれぐれも道を誤って欲しくないものです。
他にも蓮池さん、地村さんからの情報として、彼らの拉致に辛光洙や西新井事件に登場する朴などの工作員が関わっていたとの報道があったのは、皆さんご存知の通り。
彼らがいつ、どう話したのかはぼかしてあったので詳しくは分からないけれど、ニュースを見て感じたのは、辛光洙と朴では、あまりにも役者が揃い過ぎているのではないかということ。だからといって証言を否定する材料にはならないのけど、それなら何で今ごろ話が出てきたのかということが気になります。
彼らはすべてを政府に話したと言ってるけど、本人達の認識はどうであれ、限られた時間ですべてを話したなどという事はあり得ないと思う。
かつての韓国のスパイ組織の安企部は、一人の脱北者に対して何カ月もかけて聞き取りをしてるの。どこの道がどうなっているという事まで、精密に聞取りをし、それを持っている情報と突き合せて嘘や過ちがないかを確認していくのね。それでも半年ぐらいしてから「そういえばこんなことがあった」という話が出てくるそう。彼らの場合は拉致被害者なのですから、持っている情報は一級のものであり、一日や二日ですべての情報が出てくるなどということはありえない。今の程度で警察が「全部聞いた」と言うのなら、警察には情報機関としての能力がほとんどないという事を証明しているようなもの。
また、彼ら五人が帰国した当初、出てきた話は横田めぐみさんの話ばかりでした。それは明らかに横田滋・早紀江夫妻を平壌に呼ぶ為、そして、それで拉致問題を終わりにする為の情報だったのね。彼らの本心がどうであるかは別として、流されている情報は、誰かの意図によるものである事は間違いないと思う。
一昨年の末に平沢勝栄議員らが北京で北鮮の担当者と会い、その後山崎拓元自民党副総裁も行って、五月の小泉第二次訪鮮と繋がった流れは、明らかに北鮮と我が国側で拉致問題についての「落し所」(当時は帰国者5人の家族の帰国)が定められ、そこに向って色々なものが動いたのね。バックには経済制裁実施をめぐって北鮮が危機感を持っていた事があったの。そして、山本美保さんのDNA事件が起きたのは一昨年三月。
同様に、横田めぐみさんのものとされる偽の遺骨を提出して、拉致問題を終わりにしようとした姿勢と近しいもの。
今回もそういう意味では非常に似たものを感じる。
拉致と国交問題を分離して日鮮交渉を行う方式が決った事。西村真悟議員が逮捕され、保釈直後にこの情報が出た事。さらに古川さんの認定訴訟での政府側の時間稼ぎ等、色々な事を繋ぎ合わせてみると、犯人を今名前の出ている人間だけに限定し、何らかの落し所を設定して、一気に国交正常化への道筋を付けてしまうというシナリオが、日鮮両国の間でできているのではないかしら。
最近、北鮮の金正日が北京や広東の経済特区等を電撃訪問し、北京政府首脳陣と相次いで会談したって報道もあったけれど、これらの一連の動きも何らかの関連が無いとも言えない筈。
これまでの流れに照らして考えれば、おそらく北鮮側は北鮮で、表面上の強がりとは逆に、かなり深刻な体制危機に陥っている筈。それと今回の事はリンクしている筈。したがって、これが大きなヤマであることは間違いなく、ピンチでもあるし、逆に使えば金正日体制を倒せる千載一遇のチャンスかも知れない。
国連総会でも、北鮮の拉致を含む人権問題に対して非難決議が出たばかり。
そして今、アメリカが北鮮に金融制裁を加えている事は周知の通り。
ここで、我が国が北鮮に経済制裁を加えれば、金王朝を瓦解に導き、核・ミサイル問題や拉致問題を好転させられる好機でもあるの。
小泉純一郎が、歴史に名を残したくて、総理任期中の北鮮との国交回復を企んでいるようだけれど、自己顕示欲と国益を秤にかけるなんて言語道断。
我が国がここで、北鮮と変な妥協をする事は、百害あって一利無し。
今、対鮮政策は、妥協無き徹底した態度が必要な時期。
くれぐれも道を誤って欲しくないものです。