社会科室

こまちの社会科室です。
主に社会科ネタを扱います。時事ネタ、歴史ネタ等々。

北鮮拉致の出来過ぎた証言

2006年01月19日 15時20分57秒 | 社会科室(社会科学)
今年の年頭のニュースで、拉致被害者の横田めぐみさんについて、曽我ひとみさんが、北朝鮮元工作員、辛光洙(旅券法違反容疑で国際手配)から「めぐみさんは自分が拉致した」と直接聞いていたことが分かった、って報道があったよね。
他にも蓮池さん、地村さんからの情報として、彼らの拉致に辛光洙や西新井事件に登場する朴などの工作員が関わっていたとの報道があったのは、皆さんご存知の通り。
彼らがいつ、どう話したのかはぼかしてあったので詳しくは分からないけれど、ニュースを見て感じたのは、辛光洙と朴では、あまりにも役者が揃い過ぎているのではないかということ。だからといって証言を否定する材料にはならないのけど、それなら何で今ごろ話が出てきたのかということが気になります。

彼らはすべてを政府に話したと言ってるけど、本人達の認識はどうであれ、限られた時間ですべてを話したなどという事はあり得ないと思う。
かつての韓国のスパイ組織の安企部は、一人の脱北者に対して何カ月もかけて聞き取りをしてるの。どこの道がどうなっているという事まで、精密に聞取りをし、それを持っている情報と突き合せて嘘や過ちがないかを確認していくのね。それでも半年ぐらいしてから「そういえばこんなことがあった」という話が出てくるそう。彼らの場合は拉致被害者なのですから、持っている情報は一級のものであり、一日や二日ですべての情報が出てくるなどということはありえない。今の程度で警察が「全部聞いた」と言うのなら、警察には情報機関としての能力がほとんどないという事を証明しているようなもの。

また、彼ら五人が帰国した当初、出てきた話は横田めぐみさんの話ばかりでした。それは明らかに横田滋・早紀江夫妻を平壌に呼ぶ為、そして、それで拉致問題を終わりにする為の情報だったのね。彼らの本心がどうであるかは別として、流されている情報は、誰かの意図によるものである事は間違いないと思う。

一昨年の末に平沢勝栄議員らが北京で北鮮の担当者と会い、その後山崎拓元自民党副総裁も行って、五月の小泉第二次訪鮮と繋がった流れは、明らかに北鮮と我が国側で拉致問題についての「落し所」(当時は帰国者5人の家族の帰国)が定められ、そこに向って色々なものが動いたのね。バックには経済制裁実施をめぐって北鮮が危機感を持っていた事があったの。そして、山本美保さんのDNA事件が起きたのは一昨年三月。
同様に、横田めぐみさんのものとされる偽の遺骨を提出して、拉致問題を終わりにしようとした姿勢と近しいもの。

今回もそういう意味では非常に似たものを感じる。
拉致と国交問題を分離して日鮮交渉を行う方式が決った事。西村真悟議員が逮捕され、保釈直後にこの情報が出た事。さらに古川さんの認定訴訟での政府側の時間稼ぎ等、色々な事を繋ぎ合わせてみると、犯人を今名前の出ている人間だけに限定し、何らかの落し所を設定して、一気に国交正常化への道筋を付けてしまうというシナリオが、日鮮両国の間でできているのではないかしら。
最近、北鮮の金正日が北京や広東の経済特区等を電撃訪問し、北京政府首脳陣と相次いで会談したって報道もあったけれど、これらの一連の動きも何らかの関連が無いとも言えない筈。

これまでの流れに照らして考えれば、おそらく北鮮側は北鮮で、表面上の強がりとは逆に、かなり深刻な体制危機に陥っている筈。それと今回の事はリンクしている筈。したがって、これが大きなヤマであることは間違いなく、ピンチでもあるし、逆に使えば金正日体制を倒せる千載一遇のチャンスかも知れない。
国連総会でも、北鮮の拉致を含む人権問題に対して非難決議が出たばかり。
そして今、アメリカが北鮮に金融制裁を加えている事は周知の通り。
ここで、我が国が北鮮に経済制裁を加えれば、金王朝を瓦解に導き、核・ミサイル問題や拉致問題を好転させられる好機でもあるの。

小泉純一郎が、歴史に名を残したくて、総理任期中の北鮮との国交回復を企んでいるようだけれど、自己顕示欲と国益を秤にかけるなんて言語道断。
我が国がここで、北鮮と変な妥協をする事は、百害あって一利無し。
今、対鮮政策は、妥協無き徹底した態度が必要な時期。
くれぐれも道を誤って欲しくないものです。

国体の危機

2005年10月28日 00時06分58秒 | 社会科室(社会科学)
我が国開闢以来最大の危機が訪れているよ。
このままでは国体が危ういよ。

小泉純一郎首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」(座長・吉川弘之元東京大学長)は25日、首相官邸で第14回会合を開き、皇位継承資格を女性皇族に拡大し、女性・女系天皇を認めることを全会一致で正式決定した。11月末にまとめる最終報告に明記する。これを受け、小泉首相は同日夜、皇室典範改正案を来年の通常国会に提出する考えを表明。父方が天皇家の血を引く「男系」によって受け継がれてきた天皇制は歴史的な転換点を迎える。(2005年10月25日毎日新聞ヨリ)

皇室典範が改定されて、女系女子の皇位継承権を認めるというの。
何という浅はかさ、何という愚かな、何という暴挙。
我が国は建国以来この二千六百六十五年間、父系(男系)の子孫によって皇位を継承してきた天皇を中心とした国なの。この伝統を変えるという事は、支那の易姓革命に等しいの。

誤解の無い様に言っておくけど、私は別に女性が天皇に即位されてダメ、なんて言っているわけじゃないよ。
現在は、皇室典範により「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」(第1条)と規定されているから、法律上男性しか即位できない事になっているのね。
でも、我が国では推古天皇以来、古代と近世において、十代八人女性の天皇が即位されているの。
ましてこの男女同権の御時世に、女性天皇反対などと男尊女卑みたいな暴論を吐こうとしている訳ではないよ。
皇室典範を改正して、法律上女性(内親王)が即位されるようになる事は、時代に即した良い法改正であると思う。女帝御即位、結構な事だと思う。

ただ、「皇位は、皇統に属する男系云々・・・」これを改訂する事は絶対に許されない事なの。
男系って云うのは、その家の男性の子孫が代々継承していくという意味。つまり、その家で男性と女性が複数生まれた場合、その女性が後継者になる権利はあっても、その女性の子孫には継承権が無く、あくまで男性の子孫で継承が続けられるという事なの。これまで二千六百年以上の間、我が国の皇室ではこれが固く守られてきたのよ。
こまちは社会主義者です。個人としての女性が、男性と差別される様な事はあってはならないと思う。
でもね、ここの問題は、男女差別・男女平等問題とは根本的に異なるのよ。

我が国の天皇は、男系であるから天皇なの。
女系に皇位を認めては、これまでの天皇家以外の男系の天皇が即位する事であり、それは天皇ではないの。
個人としての女性が皇位につくのと、系統としての女系の人間が皇位につくのとでは、根本的に異なる問題であって、男女平等とは一切関係なくて、連綿と続いて来た皇統を断ち切ることなの。
女系を皇位につかしめると云う事は、赤の他人を皇位にするのと同じであって、万世一系の天皇ではないニセモノ天皇となる、という事。木に竹を接ぐが如き行為ね。それはもはや天皇ではないの。
それは我が国の国体ではないのよ。

ニセモノの天皇をわざわざ据えるくらいなら、君主制など無意味である。それならいっそ、天皇を廃して大統領(総統(例;台湾))制の共和制とすべきだと思う。

よく考えてみて。
かの大東亜戦争に於いて、個々の真意はともかく、国体(=天皇)御持の為に命を懸け、命を捨てていった多くの人々の魂はどうなるの?これでは命を無駄にした事になるじゃない。
それに、まだ皇室に男子が生まれないと決まった訳ではないのよ。
もう一つ、戦後GHQから、皇位継承権を剥奪され臣籍降下(=皇室から平民とされた)された旧宮家には、いまだ男系男子が残っているの。これらの方々に皇室に復帰して頂くという方法も残っているの。
今上天皇陛下と血脈が遠くなっちゃうというのであれば、敬宮愛子内親王とそれらの男系男子とに縁組みをお願いして、その子孫に皇位を継がせるという方法もあるじゃない。

郵政民営化の様な近代に出来た制度問題と、我が国の建国以来の大本となる皇位継承問題とを、一緒の同レヴェルの問題で考えて浅はかな法改訂をしてはだめ!

「社会科室」引っ越しました

2005年10月26日 00時07分25秒 | ひとりごと(日記の様な雑記帳の様な…)

こんにちは、お久しぶりのこまちです。
昨年からほったらかしにしていたこまちの社会科室を、新しくブログで復活させる事にしました。


と言う事で、ここに引っ越しとなりましたので、どうぞよろしく。
従来の読者の方は、恐らくもう来なくなったとは思いますが、うっかり発見してしまった方や、新しい読者の方、こまちは相変わらず毒舌・暴言の連続ですが、その辺は大目に見て、なまあたたかい目で見守ってあげて下さい。

え、と、社会科室各ネタについての異論反論は、各記事のcommentにコメントをカキコして下さい。

従来通りの会議室もご利用になれますので、お好みに合わせて併用下さればよろしいかと。。。

雑談用のBBSも生きてますよ(^^)
 

なんか、ブログは初めてなので、良く解らないのですが、徐々に慣れていければな~と思っています。


と言う事で、初カキコ!