shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Reunion Tracks 1994-2023 / The Beatles

2024-04-15 | The Beatles

 この1年ほどブートレッグ関連の情報は意識的にシャットアウトしてきたのだが、今回のクイーン祭りで久々にリリース情報に目を通していた時のこと、「Get Back」を巡るアレやコレやでさすがにもうネタ切れやろ... と思いながらもビートルズ関係のブツをチェックしてみたところ、予想に反して一杯出ていてビックリ(゜o゜)  ブート屋さんにとってビートルズはどこまでいっても“金の卵を産むガチョウ” なんやなぁ... と痛感させられた。
 そんな中でふと目に留まったのが去年の末にリリースされて1ヶ月で完売したという「Reunion Tracks 1994-2023」。ちょうど「Now And Then」の公式リリースにタイミングを合わせて、「Free As A Bird」や「Real Love」も含めた “リユニオン音源” のアーリー・テイクやらドルビー・アトモス・ミックス(←何のこっちゃサッパリやけど何となく音が良さそう...笑)などを整理して1枚のCDにまとめたものだ。YouTubeで音源を丹念に拾い上げて時間をかけて編集すれば似たようなものを作ることは可能かもしれないが、超の付く面倒臭がり屋であれこれ整理するのが苦手な私には到底無理な話。それを他人がやってくれて2,500円で手に入るなら安いものだ。
 メーカー完売ということで LH や Kent のカタログには載っていなかったのでヤフオクやメルカリを探すと4,000~5,000円前後というふざけた値付けばかりで呆れたが、こまめにチェックしていたメルカリで送料込み2,500円ポッキリのブツが出品されたのを偶然見つけて即ゲット。このタイトルには「初版限定カラー・ジャケット」と「通常版モノクロ・ジャケット」があって、限定盤の方は完売直後にヤフオクで6,000円オーバーが続出する人気ぶりだったようだが、私はよほど変てこりんなデザインでない限りジャケットなんかどーでもいいので当然通常版モノクロ・ジャケットの方を買った。
 聴いた感想としては買って損はなかった... という感じ。2015年の「1」ブルーレイ・ミックス①②と1995年の「Anthology」ミックス⑫⑬を聴き比べると20年という年月のテクノロジー進化には隔世の感があるし、私が超苦手とする“配信限定”(←こーゆーのホンマにやめてほしい...)で未CD化のドルビーアトモス版の③も確かにボーカルやギターが大きくてジョンの存在感が増していて、これはこれで面白い。
The Beatles - Now And Then (Dolby Atmos)


 中間部にまとめられたデモ・テイク、アーリー・テイクに関しても曲の進化/深化がわかるように上手く並べられているし、昨年リリースされた「Now And Then」オフィシャル・ヴァージョンの原型となった⑪も今回カットされたパートがしっかりと聞けるので、⑭の45rpm Vinyl Rip Version と聴き比べれば何故カットしたのか大いに納得がいく。このあたりのセンスの良さはさすがポール・マッカートニーである。Bメロのカットに関しては、理論的かつ分かりやすく分析・解説した動画がYouTubeにあったので貼っときます↓。
【THE BEATLES】NOW AND THEN 徹底解説 【コード進行&歌詞】【隠されまくった秘密】