シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

What a Wonderful World

2023年07月22日 | 音楽
一週間前、夢のよーに素晴らしいコトがありました。
アイリッシュパブ ギグルのマスター就任19周年記念イベントに
「ギグルおけいこセッションズ」で出演したのです。

写真は最後のセッションタイムで、ギグルギグの人たちも一緒。
ライブに来て下さった方、来られなかったけど応援して下さった方、ありがとうございました!

ギグルのマスター、2君がみんなに音楽に親しんで欲しいと始めた企画「おけいこセッション」に参加するよーになって、早6年(多分)。
一人で練習していたウクレレを持って、2君やお店に来た人たちと一緒に弾いたり歌ったりするのが楽しくてほぼ毎週行くように。
イベントや介護施設でも時々演奏したりなんかして永らく楽しんでおりましたが
昨年の冬に転機が訪れるのでありました。
ギグルで出逢ったSさんに、沼津のサティに連れて行ってもらったのです。
戦後から(!!)何十年もジャズを歌い続けている野田とし子さんのお店。
「かっこいいな-」くらいの認識しかなかったジャズですが、セッションに参加すると
プロや元プロなどの方たちの素晴らしい演奏にのせられて、歌うのがなんと楽しいことよ!!!!

そして、慣れない英語で歌う事で、歌詞の意味や発音(いや、全然ヘタなんですけど)のひとつひとつに、
今までよりもじっくりと向き合ってココはこーいうふうに歌おう、とか
気に入ったボーカリストが歌ってるのをひたすら聴きまくって真似てみたり、と
日本語の歌を歌うのとは全く違う姿勢で取り組むコトとなりました。

歌唱力がないぶん、ライブではお客さんに楽しんでもらうために
表情や身振りで表現しようと鏡の前で来る日も来る日も笑顔を作って練習しまくったのですが
本番はまーーーー固い顔してたなー。
笑顔、すっかり忘れてました。
本番の数日前にギグルで練習した時のが、ワタシの中ではベストパフォーマンスでした。
ギターソロで踊りまくる、という。まぁ酔っ払ってはじけてたのもあるんですけどね。

とは言え、温かいお客さんのおかげで、緊張の中でもとても楽しくできて本当に素晴らしい経験でした!!!
2君はじめ、メンバーのみんなありがとうーーーー!!愛してるよーーーーー!!!
みんなステキでしたーーーーーー!!!!!
これからもみんなで一緒に楽しくやっていきたい!これが今のワタシの一番の願いです。
(元々いつも固定メンバーではなく流動的ではありますが)

さて、これからジャズのレパートリーを増やしていきたいのですが、なんせ不器用なので少しずつで。
女性が歌いやすいキーでの楽譜が手元にあり
内容的にも歌いたい!とか色々な条件を考慮して2曲に決めました。

1曲は「WHAT A WONDERFUL WORLD」。
ルイ・アームストロングの渋い歌声が印象的なので女性の自分が歌うのはピンと来なかったのですが
ベトナム戦争時に平和を願って作った曲と知り、今の危うい世界にも通じるので選びました。
早く戦争が終わって欲しいな。
人間は愚かだけど、世界は素晴らしいよ。

もう1曲は「SMILE」。
生きているといっぱいある辛いコト、悲しいコト。
時には泣いたり落ち込んだりするのも大事だよね。
だけどずっと下を向いてたら気を病んでしまう。
有名人の自殺報道を度々聞いたりして、人知れず悩みを抱えて辛い思いをしている人って多いんだな、と感じます。
「元気出そう!」「頑張ろう!」って押しつけがましい応援ソングってあまり好きじゃないんですけど。
でも笑っていればなんとかなる、そんなふうにささやかな希望を持てる曲はステキだなと思って選びました。

SMILEをお披露目する時は、絶対笑顔で歌わなければ!!
また鏡の前で練習です。

安さ以外のモノの価値

2023年01月14日 | 持続可能な社会
昨年から(もっと前からだっけ?)様々な物価が上がっているにも関わらず
多くの人々の給料が上がらず、苦しい生活を強いられているという報道を何度となく見ます。

前々から感覚的にモノの値段が上がるのが当たり前だと思っていた。
もちろん、給料もあがるのが前提だけど。
なので、90年代から、日本がデフレになり買い物をする際に値段を重視しすぎる風潮は
ホントにこれで良いのかな~~みたいな感じを持ち続けておりました。

100円ショップ、ファストファッション、最安値を容易に探せるネットショッピング。
安さには飛びつくけれど、値上がりにはとても厳しい社会。
昨今の値上がりは別としても、以前より、例えば天候などの理由で野菜が値上がりすると
ワイドショーやニュースでいちいち大騒ぎすることに疑問を持っていた。
生産者や販売者が気まぐれで値上げしてるわけでもないのに。
報道では「こういう理由で値上げしていますが、買って生産者を応援しましょう」ではなく
「値上げは困る」という消費者の声や、より安いスーパーを紹介するなど
「値上がり良くない、それによってみんなが困る」という印象を与えていないかい?
モノの値段なんて、すべてが時価だろうと思う。

モノには背景がある。
素材そのものや、品質や、どのように生産されたか、どこでどんな人が作っているかとか、流通過程や、歴史あるものなら守るべき意義とか。
だけどまず取り上げられるのは値段なんだよねー。
そこを重視しすぎると、安ければ安いほど良いことのような錯覚に陥ってしまうのではなかろーか。

もちろん、欲しいものが安く手に入るのは良いことだ。
日本は様々な場面で品質もサービスも良く、安価であるというとても良い国なんだけど、
いざ値上げやむなし、という状況になった今。
その良い面に慣れてしまっているのがゆえ、値上げに過剰に反応しすぎなのではないか、と思っている。

お客さんが離れてしまうのでは、と値上げに踏み切れず苦しい経営を続ける企業があったり
企業が儲からないから給料も上がらなかったり、モノの値段を上げられないことによって
むしろ悪いことが増えている気がするのだ。

一方、コロナ禍で「買って応援」とか「食べて応援」というような取り組みもあったり
買い物の指向が、安さを求めるのと対局に上質なモノを選ぶという2極化になったり。
さらにはフェアトレードなど、通常より高くても環境に優しいとか労働者をも守るとかを重視する傾向もあったり。

お金をどのように使うかは千差万別だけど、
その一つ一つが生産者や企業や国など、未来への投資であることを頭の隅に置きつつ買い物をしたいものです。

M-1感想文~這い上がってくるところを見たい~

2022年12月19日 | お笑い
ふぅ、終わりました。
録画したM-1グランプリの編集作業。
ま、特に面白いと思った漫才を残してあとは削除するってだけですけど。

優勝したウエストランド、何年か前には「ゴッドタン」の腐り芸人セラピーで出演していた。
芸歴もそこそこあり面白いのに、なかなか売れなくて腐っている芸人が出る企画。
それから数年後となる一昨年。
M-1の決勝戦に出た!!
コンビ紹介の映像が流れた時に
ええええーーーーーウエストランドじゃん!!!!すげぇぇぇぇ!!!!と見ていて熱くなりました。

で、今年も出るんだ~良かったね~と思っていたら・・なんと優勝!

今年に限らず、ここ数年はなんというかちょっと新鮮味(全く新しいという意味ではない)があるというか
その回の主役はこのコンビだな~みたいな「うわ~これは・・!!」という注目を集めたぞ、って人たちが優勝するような印象。
マヂカルラブリーとか、ミルクボーイとか。
他のコンビも同じくらい面白いけど、ひっかかるような新鮮味でちょっとだけ抜きん出るかな、と。

ちなみに編集して残したのは
ウエストランド、ヨネダ2000、男性ブランコ、ロングコートダディ、さや香です。

敗者復活戦ではケビンス、かもめんたる、マユリカ。

お笑いに限らず、自分の中で順位をつけるとするならば、最終的には好みによりますよね。
あとは見慣れて「面白い」と思えるようになった、とか?
ヨネダ2000は去年?だかにTHE Wに出た時は「ふ~~ん」くらいだったけど
有吉の壁とか今年のTHE Wで見て、だんだん「好きかも!!」と変わってきたりして。

ヨネダ2000もすごくウケてましたね~~~。
立川志らくが「女を武器にしていないのが良い」と褒めていたのに共感。

お笑い好きとして、芸人を尊敬しているので
「このコンビは面白くない」とは言わないようにしているのですが
この手のネタは好みじゃないな~と感じる事はある。
そしてそれは、THE Wでしばしば感じる。
大阪の女性コンビの、「大阪の人はこんなだけど東京ってこんなにお上品で~」という類いの話には
はいはい、もうその話はお腹いっぱいですよ。と見る気が失せる。
ウエストランドが昨日のネタで「大阪の芸人は、大阪のお笑いが一番と思っているのがウザい」と言っていたのと通じるところがありますな。
それと、男性にモテようとして頑張る自虐ネタにも「もう良いです」と拒否反応。
使い古された切り口で飽きたのか、「モテないかわいそうな人を笑う」という内容がよろしくなくなっている気がするのか。
時代背景や社会問題を考えながらお笑いを見ているわけではないけれど、
恋人がいないとか結婚していないという事を自虐として笑いにできる時代ではない事は
はっきりではなくても薄々広まりつつあるように思う。

もちろん、恋人が欲しいとか結婚したいという願望は多くの人にあるので
ネタの中で、単なる自虐以上に面白いワードが出てきたり、想像以上の展開があると面白いと感じるんだけどね。

河邑ミクなんかは、あざとい女を演じるけれど「女を武器にしてる」かっていうと、違う気がする。
自虐じゃないしね。
あざとい女から始まるけど、想像以上の違う展開がある。
爆笑はしないけど、ニヤニヤしながら見ちゃう感じなので、賞レースでは早くに敗退しちゃって悔しい。

あ、ウエストランドが嫌いなお笑い分析しちゃってる?
いやいや、私は分析するほど詳しくないし、ただ好みを語っているだけです。

ところで女性芸人ではAマッソがすんごく好きなんですけど、
彼女たちもやはり女を武器にしていなくて良いんだよな~~。
Aマッソもヨネダ2000も、媚びない感じがカッコイイんだよなー。
自分たちの笑いに対してストイックな雰囲気が伝わる。

女性芸人といえば、今年は山田邦子が審査員になったのが話題になってましたね。
しかし点数発表後のコメントでは他の審査員の的確なそれと比べて劣っているのが否めなかったな~~。
それでも、上沼恵美子が抜けてやはり一人は女性芸人を、となったときに
他に誰がいるかな?と考えると難しいよねぇ。
山田邦子が漫才師だったら、コメントも違ったかなぁとも思うけど。
ん?でも上沼恵美子も割と好き嫌いで選んでた感があったぞ。
女性は男性よりも感情とか感覚で判断をする傾向が強いかぁ・・。

友近なんか冷静に審査してくれそうだけど、理想は漫才師かなぁ。

あ!!!Aマッソの加納!!!漫才師だし、頭良さそうだし、審査員に適してるのでは?
今は自分が賞レースに出ているので立場的には無理だけど。
来年こそはTHE Wで優勝して、M-1で女性初の優勝して、数年後には審査員になって欲しい。

想像すると、なかなかドラマチックじゃないですか?
ゴッドタンの腐り芸人にも出てたし。
実力があって、新しいやり方にも挑戦して、段々とTVにも出るようになって、
でもまだブレイクするまではいっていないAマッソが這い上がるところを私は見届けたい。

う~~~ん、でも女性の審査員、来年は・・・、そうだ!
野々村友紀子がいいのでは?!
二丁拳銃の川谷修二の妻です。
イケる!!

あ、来年、山田邦子がいなくなるなんてワケじゃないけど。
ちなみに私は小学生のころ、山田邦子のファンでした。
「邦子のかわい子ぶりっ子」というレコード持ってましたよ。
ひょうきん絵描き歌も面白かったな~~。
あー、なつかし。

Tシャツ外交

2022年08月12日 | 平和
8月になると戦争関連の番組が増える。
戦争はよくない、核兵器はよくない、とみんなが言っているけれど
ウクライナや、その他の地域で起きている紛争を止めるような停戦協議などの具体的な動きがなくて虚しい。

共通の敵を認識できると、国同士でも個人でも、容易に団結する。
核兵器の話になると、ウクライナ侵攻後にその使用をチラつかせていたロシアが取り上げられるのは当然ではある。
しかし、その他にも核兵器を持っている国はあるではないか。
あちらが持つならウチも持つ、という核抑止力論で、無くなりそうもないのだが
使用せずともその脅威におびえるならば、保有している全ての国が世界平和を乱しているといえないだろうか?

ロシアと同じくらい保有しているアメリカは本当に世界平和を望んでいるのかと言えば
それはきっとアメリカが世界一強い国だと誇示しうる状況で、という条件付きのような気がする。

そして唯一の被爆国でありながら核拡散防止条約に参加しない日本。
今、日本政府がやっている事と言えば、ただ平和を願うとか祈るとかのみであり、
核兵器を減らそう、無くそうと能動的に世界に働きかけることでは無い。
情けなさ過ぎる。
ドイツなど、核保有国でもオブザーバーとして参加している国があるというのに。

実際、条約に「参加します!」と言ったらアメリカは圧力をかけてくるのだろうか?
「じゃあ何かあっても守ってやらないよ」というのなら、それは具体的にどういうことになるのかなぁ。
例えば、日本国内の米軍基地が減るの?いや・・減らないよなぁ。
今なら、もし他国から攻撃されたら本当に米軍が守ってくれるの?
一応そういう事になってはいるけど・・・。
現在のウクライナを見ているかぎり、やっつけてくれるわけではないし。
ウクライナはNATOではないけれど、こうなった背景にはNATOの拡大が要因のひとつなのに。

少し前に「ワイド!スクランブル」というTV番組で杉村太蔵がアメリカにも責任があると言ったら
よく解説で出てくる駒木さんっていう専門家が「(アメリカではなく)プーチンの責任だ!」と
ビックリするくらいめちゃくちゃ怒ってたなー。
いや、太蔵もそんな事はわかってるよ。
誰がどう考えたってプーチンが悪いに決まってるよ。
だけど、それだけで終る話じゃないじゃん。
ロシアの肩を持つとか、アメリカに責任を押しつけるとかじゃないんだけどなー。
太蔵の持論が正しいかどうか私にはわからないけど、現実問題、ウクライナの被害が続いているワケで。
そういう状況下で、ただただプーチンが悪いと言ってウクライナに武器供与をし続けることが、正しいのかどうか?

停戦請負人と呼ばれる伊勢崎賢治のツイッターを時々見ている。
ゼレンスキー大統領が、本来ならば命を守るべき国民を戦わせているのを批難していた。
ウクライナがんばれ、負けるな、と大合唱している地上波のTVには出ない、とも書いていた。
日本は停戦のために他国と協力すべきである。停戦と降伏は違う、とか。
この戦争がアメリカとロシアの代理戦争だときっぱり言っている。
そして、代理戦争というのは当事者がそうとは思っていない・・みたいな事も。
停戦のためには悪魔と握手をしなければならない、とも。
一応書きますけど、もちろん伊勢崎さんだってロシアが全面的に悪いという前提で、
その上で戦い続けるより、まずは一刻も早く停戦をすべきだと言っているのだ。

侵攻が始まって間もなく見たTVで、伊勢崎賢治ではないけれど、
国同士の交渉?停戦なんかにも関わるのかな?国連かな・・
うろ覚えだけど、そういう交渉人みたいな人が出演しているのを見た。
その人も「悪魔と握手」的な事を言っていたなぁ。
自分の思う方に交渉を進めるには頭を下げる事くらい何でもない、みたいな事を。

国同士の場合、それをジャマするのは世論とかプライドとか次の選挙とか色々あるんだろうけど
その多くは政治家の都合のような気がしてしまう。
戦争を始めるのも続けるのも、国民のためではなく、政治家が政権を維持するための方が大きくないっすか!?
プライドって持つべきだけど、場合によっては捨てるべきだよなー。
すごく難しいけど。

世界平和ってどういうコトだろう。
一つ一つの国の、政治とか経済とかエネルギーとか歴史観とか様々な事情はみんな違う。
だからそもそも全く不平等で、そう考えると世界が平和になるってとてつもなく難しいのでは・・・。

だからこそ少なくとも個人のレベルでは平和でいたい。

身近にロシア人がいたら仲良くしたいなーと思っていたところ、出会いましたよ、三島市内の某アイリッシュパブで!
某って言っても、アイリッシュパブは多分一軒だけど。
外国人のお客さんが、ロシア出身だというではないか!!
私は迷わず着ていたTシャツを見せて話しかけましたよ。


これは「軽野造船所」という面白い屋号で、歴史講座などをしている人が作っているTシャツです。
伊豆とその周辺の歴史をデザインしたもののひとつで、「Friendship on HEDA」というタイトル。
1854年に下田に来ていたロシアの船、ディアナ号が津波で壊れ、戸田で修理をすることになりました。
途中で船は沈んでしまいますが、地元の人々により乗組員は助けられます。
更にディアナ号に代わる船を、ロシアの技術者に教わりながら日本の船大工が作り、
無事にロシアに帰る事ができました。
外国人なんて見たことがない時代に、小さな漁村である戸田の人々が
ロシア人を助けたりもてなしたり、その後も交流を続けていたなんてステキだなー。
お店に来ていたロシア人も、ヘダ号の事は知っていて戸田に行ったこともあるそうな。

今の戦争の事をどう感じているのかなと気になりながらも、初対面でそういう質問もしづらいなぁと思っていたら
戦争には反対のようでホッとしたりして。
どこの国の出身かは関係無く、日本にいる人とは仲良くしたいな。
日本って良い国だな、平和で良いな、と思ってもらいたい。
かつて戸田の人々とロシアの船乗りが仲良くなったように。
経済やエネルギーや共通の敵で国同士は関係性を深めるのかもしれないけれど、
個人と個人を繋ぐのは人の気持ちだよなー。
きずな、思いやり、尊敬・・そんな言葉も素晴らしいけど
気軽に親しくしてみる・・そんなコトで良いんじゃないかなー。

あ、ちなみに私は日本語しか話せないし、実は社交的でもありません。
そんな私でも、ロシアの人と話すキッカケを作ってくれた軽野造船所のTシャツに感謝でございます。

ごみ減量アドバイザー養成講座

2022年08月05日 | ゴミ
三島市で募集した「ごみ減量アドバイザー養成講座」に応募して、
先日その第一回の講座に出席してきました。

けっこーたくさん資料がある。
そもそもなんでゴミを減らさなくてはならないか。
燃えるゴミに関して言えば、焼却しても灰が残る。
それを溜めておく最終処分場がもうほぼいっぱいで、残余容量は8%。
焼却灰を全部ここに入れると、3年でいっぱいになる。
新しい最終処分場を作るのは、地質調査や用地買収などが必要で、決して簡単ではない。
そこで、この最終処分場がいっぱいになるのを先延ばしにするためにどうしているかというと・・・・

焼却灰等の5/6を他県の処分場に持って行ってます。
そこでかかるお金が年間8000万円。

もちろん、問題はお金だけではないのだけど
8000万円という金額は、ゴミや環境にさほど関心がなくとも、誰にでも問題だと感じる数字だと思う。

10年以上前にもこの話を聞いたことがあり、多分数字は変わっていないと思うので、

その間ずっと8000万円かけているという事なのだなぁ。

ここで問題である燃えるゴミの内訳は半分が生ゴミ。

しか~~~し!!生ゴミを減らすのはとても簡単なのだ!!
ほぼゼロにする事ができるのだ!!
このブログでも過去に記事にしてきましたが、生ゴミを堆肥にするやり方を紹介します。

外でやるコンポストとか、色々あるけれど私は室内でやるタイプ。
庭があるとか、畑がすぐ近くにあるという人はコンポストがラクかも。
私は台所に置いたプラスチックケースでやっとります。

大きさは35×28センチくらい。
フツーの収納ボックスです。
家族構成によってはもっと大きい方が良いかもしれませんが、
大きいのジャマだなーと思ったら、やりやすい大きさで良いんじゃないかなー。
黒いのは不織布。虫が入らないようにゴムをかけています。
で、全体は布の巾着に入れて口は縛る。

フタ付きのケースだとしても、フタはしません。
堆肥化するのは微生物がゴミを分解しているという事。
密閉してしまうと微生物が呼吸できなくなって堆肥になりません。

不織布も、布の巾着もコレでなければ!!というモノではありません。
巾着の布は目が粗く、コレだけだと小バエが出てしまったので不織布をかぶせました。
目の詰まった巾着なら、それだけでも大丈夫かも。
着なくなったTシャツなんかで作っても良いらしい。

ケースに何を入れるかというと、落ち葉を入れたりする事もありますが
基本的には「竹パウダー」を使っています。

ネットで買ってます。竹の有効利用にもなるので近くで作ってると良いのにな~~。
買うというのに抵抗があるかもしれませんが土嚢袋いっぱいに入って千円か2千円か・・。
竹パウダーは最初にケースの1/4くらい入れれば良いので、一度買えばかなり使えます。
そこに、生ゴミを入れてかき混ぜるだけ。

カビが生える時もありますが分解されてるってコトで、混ぜちゃえば大丈夫。

気温が高い夏は微生物が活溌になるので、早く分解するのでやってて楽しいですよ!!
土が温かくなっていて、生きてるな~~頑張って分解してるな~~と可愛く思える。
始めるには良い時期かも(笑)
さっきも書きましたが、巾着だけだった時は小バエが発生してました。
そんな時は、私は殺虫剤を使っちゃいます。
もちろん、ホントは使いたくないのだけど。

堆肥化するコト自体がイヤになるよりは、時々はこんな手もアリだと自分を許すのも大事かなー、と。

虫が増えてもうイヤだ!!という時は、その時点で畑に持っていきます。
でも十分に堆肥化できていないと野菜を育てるにもよろしくないので、
何もない畑のすみっことかに埋めたり、埋めるの面倒なときは散らして上に草をかけたり。

まぁとにかく、興味あるならばやってみて下さい。
生ゴミの匂いはしませんよ。
コツは水分が多くならないようにすることと、野菜くずなんかは小さくすること。
水分は少ないと分解が遅くなるけど、生ゴミ自体の水分で、段々湿ってくるので
わざわざ水を足したりはしない方が良いかなぁ。
水分多くなると虫が出やすいし。
多すぎた時は竹パウダーを足すと良いよ。

生ゴミは、肉や油の多いものは分解しやすい。
野菜、特に葉物は分解しづらい。
なので、始めから小さくするのが良い。
混ぜるのはスコップでもしゃもじでも良いけど、
例えばイモなんかが柔らかくなってたら手でつぶしてやると、更に分解が速い。
時々、ボーッとしながら土の中の塊をほぐしております。
なので、魚の骨など刺さると危ないモノは入れない方が良いかもね。

燃えるゴミに生ゴミが無い快適さも、続けてる理由のひとつだな。
堆肥化するといっても、あまりに大量だと追いつかないので
野菜の捨てる部分を減らす工夫をしたり、と良い相乗効果が生まれている気がします。

みんなもやってみてね!!

庶民大学三島教室

2022年06月15日 | 平和
ロシアによるウクライナ侵攻が始まって100日以上。
ニュースでも取り上げられる時間が減ってきて、ワイドショーでは全く扱わない日も増えてきた。

それについて、池上彰の番組で芸人のカズレーザーが言っていた。
何故なんだろうと思っていたら、視聴者が暗く憂鬱な気分になってしまうかららしい、と。
大事なニュースだけれど、制作者側としては色々考慮せざるを得ないのだろう。

確かに人によっては精神的に辛くなるのかもしれない。

報道の中で、ウクライナで新ロシア派住民がロシア軍を喜んで受け入れている場面や、
そういった趣旨のプロパガンダ映像を見ると、腹立たしいと同時に思う事がある。

彼らの多くは民主主義、というものをそもそも知らないのではないか?と。
もちろん、反戦や反プーチンの思想をもっているのに、声をあげられない人もたくさんいるのだろうけど。
しかし、プーチン政権に都合の良い情報や教育、日常生活にあふれる「愛国者であれ」という抑圧の中で
自国が民主主義であるかどうかをどれほどの人が考えているのか?
どのような状態が民主主義かを理解しているのか?
そして民主主義であることを求めているか?

それというのも、かつての日本が軍国主義であり、終戦と同時に価値観がひっくり返って・・という話をよく聞くからである。

8年前のNHKの番組で興味深い内容があり、録画したものを抜粋して保存してあったので紹介します。

政治学者で東大の教授だった丸山眞男という人が、市民に民主主義を教えたのだそう。
市民主催の文化講座「庶民大学」が敗戦直後の昭和20年12月に、なんとここ三島市で始まった。
当時、講義を受けた二人がインタビューに答えている。
「(講義の内容は)平和の問題、民主主義の問題。民主主義なんて言葉もよくわからなかった。
新しい世の中がどんなになるかという期待があり、それを聞きたくて来た」と。
もう一人は
「陸軍士官学校出身で天皇第一主義だったから、新しい考え方に反発した。
勉強しながら変わっていった」
それまで正しいと信じてきたことが間違いだったと認めるのは、
自分自身が否定されるような気分になるのだろう。

丸山が当時を語ったカセットテープではこんな風に語っている。
「質問はもっぱら民主主義とは何かということに集中した。全然わからない時代ですからね」
はー、そもそも何のことやら?なのね。
「むしろ非常に疑問ですね。民主主義に対する。民主主義になったらこうなるんじゃないかという」
聞いてすぐ受け入れたワケじゃなく、怪しんだりもしていた感じかな。
「その時の真剣な表情ね、質問ね、それはもう、ちょっと想像を絶しますね。
つまり今までの価値体系が一挙に崩れ、まったくの精神的空虚なんです。
飢餓の中の上の中の民主主義の原点」

普通に学校で何かを学ぶのとは全く違う。
自分自身の人生も、それをとりまく社会や政治について、それまでとは別の考え方を持つことが希望になる。
戦争はいけない、平和に暮らすたいと強く願って、そこで初めて民主主義という事を考えたり受け入れたりできるのではないか。

更には、敗戦で占領されて押しつけられたからではなく、
明治からデモクラシーの思想があったのだという事を強調したかったのだという。
なるほど、そういう部分は大事かもしれない。
日本という国を全否定するワケではない、というか。

翻ってロシアは、プーチン政権を支持せざるを得ない大前提があるなかで、平和な暮らしが保てている国民に
「ロシアがやってる事は全く正当性のない非道なことだ、間違っている」と外国から言われたところで
聞く耳を持たないのは無理もないことだ。
一個人の価値観なり、国家体制なり、食料やエネルギー事情などのいずれかが
一度崩れて空虚になる事が必要なのかもしれない。

ソ連が崩壊した時がそのチャンスだったのだろうけど。
国や生活を良くするためにどうしたら良いかということを、
ロシアの中でどれほど真剣に取り組んだのか?
・・なんて、偉そうに言えるほどソ連やロシアや国際政治の事を知らないけどさ。
もしかしたら日本が平和でいられるのは、勉強が好きな国民性も大きく影響してるのかなぁ。
民主主義とはなんぞや、平和とはなんぞや、とマジメに考えた、という・・・。
もちろん、色々な条件が相まって現在があるのだけど。
ま、日本人がマジメで勤勉というのは間違いないよね。

誰かの考える「民主主義」が絶対的に正しくてロシアも受け入れるべきというのは間違いなのかもしれないが。
しかし少なくとも、人を傷つけたり殺したり土地を奪ったりしちゃいけないよ。
そんな簡単な事も、今のロシア人には理解できてない人が多くいるというのが驚きなのです。
昔の映像で、ドイツ国民がヒトラーを熱狂的に支持しているのを見るとプーチンに重ね合わせてしまう。
近い将来、ロシア人も自分たちがあんな風に殺人鬼を支持していたのか、と後悔や驚きを持つ日が来るのだろうか。

この祭り、乱れ咲き17th

2022年06月02日 | イベント
先日は「この祭り、乱れ咲き17th」を無事に開催でき、
来場して下さったお客さま、関わってくれた皆さまにこの場を借りてお礼を申し上げます。
ありがとうございました!!
そして参加店やスタッフである実行委員会の皆さん、お疲れ様でした!!

ざざっと当日の様子をご紹介!
今回、一番関心を集めたのはやはりこちらのブースです。

ウクライナ出身アンナさんのフルイドアートとアクセサリー。
左は最近ウクライナ東部から避難してきたお母様です。
アンナさんがしてくれたお話については、また別の記事で紹介します。

以下、お店は敬称略で悪しからず!
イベント番長、柿田川湧水カレー。
今回はキッチンカーで出店。


筋肉番長、風土と、遊びに・・いや働きに来た?gawaマスター。
パンチのあるお二人!仲良いねぇ。


奥でオーナーが素敵な笑顔を送っている伊豆コレクション。

生ビールも売ってます。

本当は野球場みたいに背負って売るつもりが・・・・ガーーーーン!!
ショックを受けるスタッフ。
今回初の試みだったので、いざ使おうとしたらガスが抜けていたり、ぬるかったりで断念したのだ!!


割烹 登喜和は人気の釜飯は早々に売り切れ。
ワタシは鳥手羽の西京焼きを買いました~~。
この日の晩酌のお供にぴったりでした♫


みしまプラザホテル Meyci(メイシー)のミルクシュー、めっちゃ旨かったです。
今度買いに行こうっと。
手土産にしたら絶対喜ばれるな。


中国料理 麒麟。
上海焼きそば、野菜もりもりでヘルシー!!


ビアリッツカフェのチーズケーキは大人気。
申し訳なさそうに顔を隠して「売り切れちゃってゴメンなさい」。あ、この時はまだあるね(笑)


ボディーチッタのフラワーエッセンスを使ったオリジナルスプレーのワークショップ。
タイやバリ島の雑貨も好評でした。


軽野造船所の歴史トーク。
鎌倉殿にまつわる、三島のスポットなどを教えてくれました。


ステラはハーブ苗をお得に販売。
夏は涼しくモヒートミント!!


突然の薪割りコーナーは森のたねまき。


ここからライブ。
giggleおけいこセッションプレイヤーズ。
バンマスはりんごの唄がテンションMAXだったとのコト。
ワタシは茶摘み。


和のこころのお二人。美しい歌声でした。


More de Fikaのさわやかライブ。
コロナ禍で大変な時に音楽仲間が心の支えになったというMCにじーんときました。


アマチュアではありますが、あちこちのイベントからオファーがくるgigglegig。
今回も盛り上がったね!!


初出演、Ziel。
突然のアンコールに応えていただき、ありがとうございました!


最後に、いつも来て下さる素敵なお客様。
今回は持続可能なイベントへの第一歩として、プラ容器を少しでも減らすためにマイ容器OKでした。

さっそく持参して下さいました!!カップも、フォークも!
嬉しい!嬉しすぎる!!ありがとうございました!

元々、活気を失っていた街を盛り上げようと始めた この祭り、乱れ咲き。
第一回は2005年。
苦しいコロナ禍を乗り越えて再開できたことにも表れているように、
三島の街は当初よりずっと元気になりました。
今では、乱れ咲き以外にもたくさんのイベントが開催され
市内外の多くの人達が楽しんでいます。

そんな中で、この祭り、乱れ咲きを今後も続けるのであれば
これまでと違う意義を見い出す必要があるなぁと感じています。

それが、お客さんに見える形になるかどうかはわかりませんが。
お客さんであれ、お店側であれ、楽しんでくれて
「続けようよ」と言ってもらえるならば、今後も頑張ろうと思います。

持続可能な社会が持続可能な平和をもたらす

2022年04月18日 | 持続可能な社会
ついさっき、TVの世論調査で
「ガスや電気料金などの値上がりにつながってもロシアからのエネルギー資源の輸入を減らす必要がある」
と約6割が回答したというニュースを見た。

落としどころがなく長引くと言われているロシアの攻撃に、国際社会の無力さを感じずにはいられない。
とはいえ、中国など協力しない国もあるにせよ、多くの国々がウクライナに支援をしプーチン政権に対抗している。

日本でも様々なものをロシアから輸入しているが、これを見直す機会になっている。
この侵攻の他にも、コロナや異常気象による不作などの影響で世界では色々なモノが不足しているらしい。
木材についても「ウッドショック」という言葉がよく聞かれる。
コロナ禍を脱したアメリカで住宅建設が増え、木材の需要が一気に増えた。
世界的に供給が不足したなかで、ウクライナ侵攻によりロシアの木材が入りにくくなっており、
日本の住宅建設にも大きく影響しているという。

私は、森の事を知ってもらうための「森の楽校」という事業を10年ほどやっている。
小さな任意団体での活動だけれど、今の日本の森について伝えてきた。
日本では戦後、建築材にするため杉やヒノキがいたるところに植えられた。
しかし、その後に安い輸入木材におされ林業が衰退する。
本来ならば「間伐」という間引きの作業をして、残った木を大きく育てる。
間伐をしないと、ヒョロヒョロと細い木ばかりになる。
そしてその細い木さえも、いつまでも切られることなく放置されている。
実際、いつも活動している山だけでなく、ちょっと出掛けた先なんかでも、そのような状態をしょっちゅう目にする。
細い木同士が風で頼りなく揺れて、てっぺんがぶつかり合っていたりして
あぁここもか、と残念な気持ちになるのだ。

エネルギーに関しても、温暖化防止のために再生可能エネルギーを、と言われながらも
日本が本格的にそれに大きく舵を切る事はなかった。
再エネというと太陽光エネルギーや風力発電がよく知られるが
実は世界第3位(!!)の地熱エネルギーを持っている。
これがほとんど使われていないのは、技術がないせいかと思いきや・・・。
アイスランドでは電力は100%自然エネルギーであり、その20%が地熱。
そして、地熱発電のタービンは日本製であるという。
日本で地熱発電が進まないのはその土地が国定公園内だとか
温泉施設に影響が出るのではという懸念から積極的でないとか
掘り当てるまでにお金と手間がかかるとか色々あるらしいが、
そーいうのは「やれない理由」ではなく「やらない口実」だよなぁ。
つい最近、業務スーパーの創業者が事業を進めているというニュースで聞いたので期待が高まる!!
2016年からやってたんですってー。知らなかった-。

これから、様々な食料や日用品が今までのように手に入りにくくなるとよく言われている。
しかし、今まで輸入に頼っていたものを、国産にすれば輸送のコストは削減できる。
日本はこれまで何十年も、安価なものを求めすぎて国内の産業を伸ばす機会を逃していたんじゃなかろーか。

ここに来て、日本の賃金が外国に比べて低いとか、円安がすすんで外国人が日本のモノは安い!と言われるようになるとは驚きだけど
安さを優先するがゆえに輸入に依存してきたのを変えるキッカケになるならば、それは良い事だと思う。

今に限らず、ずっと以前から何かが値上がりする度に大騒ぎで取り上げて
スーパーで客にインタビューし「家計に大打撃」などと報じてきたマスコミにも責任あるよ。
何十円値上げしました、と聞いて文句を言っても、一方で高い家電が流行っていたりして。

様々な理由でモノの値段が変わるのは当たり前の事だし、
値上がりを悪いことのように報道するのは、それを取り扱うお店にとって
値上げを躊躇させてどこかにしわ寄せがきて、結果的には人件費が削られて
給料は上がらないとか悪い循環を生んでいるんじゃなかろーか?

あと、声を大にして言いたいのはモノや資源を大切にしようよ!というコトです。
食べ物が高くなる、と騒がれるけれど捨てられる食べ物も多く、無駄にしている。
「もったいない」という言葉は有名になったけれど、
日本人が本当にモノや資源を節約し、大事にしているかは常々疑問に感じている。

この文章の一番最初に書いたように「値上がりを許容する」という声が多いのは良いことだが
金額の問題だけでなく、節約など自分自身の行動を変えたり、
世界の出来事が自分にはどう関係しているかと考えるのも必要だ。

今回の戦争で、悪事をはたらく国に依存しているリスクがいかに高いかを思い知らされた。

それぞれの国で持続可能な社会を目指すことが、
戦争や危機的状況から私たち一人一人や、未来を担う子どもたちに平和な世界をもたらすのだと思う。

普通の人々である私たちは何をすべきか?

2022年04月07日 | 平和
ここ数年、日々報道されているニュースを見てその背景や裏側に何があるのかを知りたいと強く思うようになった。
様々な分野に精通している人の話や、別の視点での考え方などを知るのはとてもためになる。

ETV特集「ウクライナ侵攻が変える世界 私たちは何を目撃しているのか 海外の知性に聞く」
という番組を見た。
頭の良い人の話を聞くのは、ものごとの理解を深める事ができるし疑問に思っていたコトがわかったり
私たちは何をすべきかという提言をくれたりもするので、希望が見える気がして好きだ。

番組タイトルである「知性」の一人、アメリカの政治学者イアン・ブレマーは
「このような危機の時代、あなたに発信する場があるなら声をあげる義務がある。
もっと多くの人がこのことを理解する必要がある」と言っていた。

「世界で起きていることを理解し、自分ごととして関わり、声をあげるべき。
私には関係無い ここでは起きない 私にはどうでもいいことだと
あまりにも長い間 もう何十年も市民の多くが受け身だった。
その結果 国際的なのけ者 悪党 殺し屋が人類を破滅させる余地を増やしたのだ」と。
そして「普通の市民にも責任がある」とも。

確かにウクライナに関しては毎日毎日ニュースをみているが、
クリミア侵攻やチェチェン紛争の事は聞いたことあるな、くらいだった。
もちろん、私個人が詳しく知っていようがいまいが何も変りはしない。
しかしまるでそれと同じように、国際社会がこれを無視、あるいは傍観していた結果がウクライナの惨状であるというのは
平均的な個人の認識度と、国際社会の捉え方が比例している気がして、「普通の市民にも責任がある」に説得力を感じる。

スベトラーナ・アレクシエービッチはノーベル賞作家で、
第二次世界大戦やアフガン戦争の兵士の証言の本を書いている。
国家に翻弄された普通の兵士は加害者でもあり、被害者でもある。
そういう人々の声を集めている。

ソ連出身で、ベラルーシに移住し現在は病気療養のためにドイツに住んでいる。
祖母の家はウクライナにあり、度々訪れていたという。
番組の最後に流れた彼女の言葉。
「人間社会は3つのゾーンに分かれています。
アクティブに行動する人、反対する人、そして一番多いのが、どっちつかずのいわゆる『グレーゾーン』の人。
こういう時は物陰に隠れてやり過ごそう、自分の生活の質さえ変わらなければ良いという人たち。
私たちはこの人達と対話する術を学び取らなければならない。
グレーゾーンが広がるなら私たちが目指す未来は訪れません。」

対話かぁ。
意見の違う人との対話というのは思いの外難しい。
面倒くさいし、出来れば避けたい。
ただ「対話する」ではなく、「対話する術を学び取らなければならない」というところに、その難しさが表れている。
でもそこから逃げていたら、目指す世界は来ないんだな。

TVの報道を見ていると、ロシアではプーチンの支持率が高まっているらしい。
が、表立って批判をする事が非常に難しく、世論調査が公平であるかは疑わしい。
きっとグレーゾーンが多いのだろう。
実際にロシア人の匿名のインタビューで
「ウクライナの人には気の毒だが、自分たちには何も出来ないし、しょうがない」と言っているのを見た。
このインタビューは二人で受けていて、もう一人が
「今までプーチン政権に声をあげなかった自分たちにも少なからず責任がある」と言ったのに対して
「うーん、そうなのかなぁ・・・」と、あまり深く考えたくない様子。
いずれにせよ、二人とも反戦運動をするほどの行動を起こすわけではなく、グレーゾーンと言えるだろう。

長年ロシアに住んでいる日本人が言うことには
通常耳に入る情報は、ロシアは良い国でありプーチンは素晴らしい人物だという内容ばかりで
頭の中で中立を保つのに苦労したという。

ロシアでの中立も大事であるのと同様に、いわゆる西側諸国の視点も中立でなければと思う。
こうなるまでに、何が過ちだったのか。
フランスの経済学者のジャック・アタリはソ連崩壊後にロシアへの援助をしてこなかった事は良くなかったし
今、世界からロシアなるもの全てを悪者にし、排除するのは間違いであると言っている。
彼が言うにはこの戦争は「冷戦の最期の出来事」なのだそうだ。
冷戦が終結した時、人類は平和な世界を実現するために本気で変わる事ができるのだろうか?
ロシアが、ではなく人類が、である。

この番組の出演者ではないが、伊勢崎賢治がどう考えているのかが気になって時々ツイッターを見ている。
メディアで「紛争解決請負人」と紹介されている、実際に世界の紛争地で武装解除などをしてきた人物だ。

4月5日の彼のツイート。
阻止する方法はただ一つ。悪魔との【対話】です。”降伏”ではありません。【停戦】のためにも。

やはり対話なのだな。
ロシアが見ているのはアメリカなのだから、アメリカが停戦交渉をすべきという意見もよく聞かれる。
武器供与ではない、停戦のための働きかけにもっと力を注ぐべきだ。
冷戦の断末魔、ポスト冷戦、色々な表現をされるけれど、やはりこれはロシアとアメリカの戦争といえるらしい。
アメリカが言う「自由」や「民主主義」は守るべきだと思うけれど「正義」となると・・・。
正義という言葉は戦争も起こすし、継続させる。
実際に、プーチン支持者は「正義のために戦っている」と思っているし。
都合の良い言葉だな。

ただの一般市民である私はどうすべきだろう。
まずは、日々のニュースを見ることに慣れてしまわないようにしたい。
関心を持ち続け、歴史的な背景や、各国の政治的や経済的な関係も知る努力をする。
経済制裁で物価が上がったり、エネルギーを節約しなければならないなども受け入れる覚悟も必要だ。
あとは募金などの支援をするとか。
町内でウクライナ支援の小さなイベントがあると知り
自分が実行委員をやっている「この祭り、乱れ咲き」でもブースを出しませんかと申し出た。
ウクライナ出身の方の絵やアクセサリーの販売をする予定です。
乱れ咲きについては、また後日詳細をお知らせします。
是非足をお運びください!

伊丹万作「戦争責任者の問題」

2022年03月19日 | 平和
毎日ニュースや報道番組を長時間見ている。
ウクライナで起っている戦争について、何か少しでも良い兆候がないかと見ずにはいられないのだ。

ウクライナの被害を見るのは心が痛い。
同時にロシア国民の多くが、プーチンの言うことを信じ
この戦争が正義のためだと疑わないという事実はとてつもなく気分を暗くさせる。
ロシアでは家庭内でも、例えばインターネットなどで真実を知る若い世代と、
国営TVなど政府の言う事を鵜呑みにする親の世代で喧嘩になっているそうである。

プーチン政権支持者が真実を知る時、どう思うのだろう。
熱狂的なプーチン支持者は、何を聞いても「それこそがフェイクニュースだ」と耳を貸さないかもしれない。
しかし、多くの人が騙されたと怒ったり、騙されていた自分を恥じたり悲しんだりするのではないだろうか。

かつて日本でも、国民は第二次世界大戦の時は大本営からの情報しか得られなかった。
アジア解放のための正義の戦争であるとか、戦況が常に優勢であるとか。
敗戦後、それらの情報がウソで塗り固められていたと初めて知ることになる。
しかし戦時中でも、事態が悪化していることを察していた人や反戦を訴える人がいた。

「スーダラ節」でおなじみの植木等のお父さんはそういう人で、
幾度となく捕まって拷問を受けたり投獄されたりしていたそうだ。
植木等著「夢を食いつづけた男 おやじ徹誠一代記」という本に詳しく書かれている。
拷問のくだりなど、死ぬじゃん!!!と思う壮絶さである。
体制に異を唱えるというのは命がけなんだなぁ・・・。

戦後を象徴する文章としてその一節が取り上げられる
伊丹万作の「戦争責任者の問題」という作品がある。
インターネットの図書館「青空文庫」で読めます。
短い作品なので、是非見てみて下さいな。

以下はその抜粋。

「多くの人が今度の戦争でだまされていたという。

いくらだますものがいても だれ一人だまされるものがなかったとしたら
今度のような戦争は成り立たなかったに違いないのである。

だまされたものの罪は ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく
あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い
家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになってしまっていた
国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。」

政治に対して、私たち一般の人間がもっと関心や責任を持たなくてはいけないと改めて思う。

先日(3月18日)のニュースで、モスクワでクリミア併合8周年を祝す集会の様子を見た。
「ウクライナの人々を大量虐殺から救うために戦っている」と言うプーチンの顔が映るだけでもムカムカするが、
何万人かの聴衆が拍手や歓声で応えているのを見ると、更に怒りと憤りを悲しみを感じる。

ロシアの人々、いや世界中の人々に「戦争責任者の問題」を読んでもらいたい。
ロシアでは少なくとも、反戦デモをする勇気ある人々がいるのだから
全く情報がなくてだまされているワケではない。

世界は残念ながら分裂しているし、人々の考え方はそれぞれだ。
そういう意味では「世界はひとつ」になってはいない。
だが、物理的に世界はこのひとつしかない。
だから、無関係は人はいない。
全員が当事者なのだと思う。
世界平和について、真剣に考える時がきた。

妄想未来ばなし・・の続きが書けない

2022年03月03日 | 平和
3話まで書いた「妄想未来ばなし」。
ロシアがウクライナに軍事侵攻し、
文中に出てきた核というキーワードをプーチンが使ったりして
さすがに不謹慎な感じが否めないよなぁとかモヤモヤして
積極的に書こうと思う気持ちがすっかり萎えてしまった。

妄想未来ばなしは、将来、こんな風なら平和になれるかもね、というファンタジーを書くつもりだった。
誰もが平和に暮らしたいけれど、世界の複雑な情勢を知れば知るほどそれがいかに難しいかを思い知らされる。
だけど、今人々が問題だと思っている事柄の多くは
少し前ならばそれが普通だと思われていた事だったりして、
問題意識を持てている事自体が、世界が平和になるプロセスの第一歩であると感じられて
未来は捨てたもんじゃない、と思えるのだ。
そう思いたいし。

30年ほど前、ベルリンの壁が壊されソ連が崩壊した。
夜中にテレビでルーマニアの独裁者、チャウシェスク大統領が処刑された、なんていうニュース速報が流れた。
バブルははじけたとは言え、一般的には景気は悪くなかった。
雑誌「CREA」が創刊したのはこの頃で、社会情勢に関する特集なんかもあったりして
それを読んでバルト三国を覚えて「こーゆーコトにも関心を持たねば」なんて思っていたものだった。

世界は時間を経る毎に変化の速度を増している。
インターネットや軍事など、様々なテクノロジーが日々発達する。
それに伴うグローバル化で、資源、食料で多くの国が依存し合う。
良い国が悪い国を倒してめでたしめでたし、なんていう勧善懲悪はあり得ないんだよなぁ。

戦争をしたり、自然環境を壊したり、核兵器を持ったり、人類は破滅に向かいたいのかと思ってしまう。
地球の歴史を考えたら、人類の誕生などごく最近のほんの一瞬の出来事に過ぎないなんてよく言われる。
人類は認知機能を持ったその時から破滅へと向かっており、それは残念ながら必然で
今もその歩みは止まらないということなのかもしれない。

何千年か何万年かしたら・・。
昔いたホモサピエンスという動物は、さも地球を思い通りに操れると思い込んでいたが、アッという間に自滅した・・。
人類の歴史など、そんなものになるかもしれない。

とかなんとかシニカルなコトを書いているのさえ、
侵略行為などどこか他人ごとと呑気に構えているようだが、そんなんじゃイカンな。

戦争反対。
ロシア軍は今すぐウクライナから撤退しろ。
例えキエフが陥落しても、不利益の方が遙かに上回るだろう。

そして、自国の政治にも関心を払わねば。
安倍元総理の米軍の核を共有する案について、私は断固反対する。

頭のおかしい独裁者の暴挙は止まらないのだろうか

2022年02月25日 | 平和
ロシアがウクライナに侵攻してとんでもない事態になっている。
クソプーチンは核をチラつかせている。
ロシアの駐日大使はウクライナがナチス化するのを止めるためなどと
無理矢理すぎる理由でこの侵攻を正当化している。

クソプーチン、習近平、金正恩など頭のおかしい人間の独裁政権ができてしまうと
その暴走はそうそう止められない。
ゴルゴ13に依頼できないものだろうか、とよく思う。

こんな状況にならないようにするには、こんなリーダーを生まない事だ。

あんまり、というか全然世界の政治に詳しいわけでもないのでとんちんかんな内容かもしれないけど
少なくとも関心を持たなければいけないと思うので稚拙ながらも、こんな文章を書いていますので悪しからず。

北朝鮮は世襲なので事情が違うけれど、独裁者でも最初は選挙で選ばれて政治家になり
さらにそこで実績をあげて組織の中や国民の間で支持を広げて
最後には一国のリーダーになる。
その時から、あるいは有る程度経ってからは異を唱えるものを許さない独裁者となる。
だから、こういう危険人物がのし上がろうとしている時に、
国民が「あれ、コイツおかしいぞ」と見抜く目を持つ必要がある。

一国の理想のリーダーはどういう人物なのだろう。

私達は何か問題が起ると、その行方をどこかで「勝ち負け」として捉えがちだ。
だから、「もっと強く出なければ」と考えたり「強いリーダー」「強い国」を頼もしく感じる。

今、ウクライナの問題でバイデンよりもトランプの方が良かったのではなどと言う人もいるが
それこそが危険なのではないか。
それとも、彼だったらもっと上手く交渉をしてこの危機を回避できたのだろうか?

トランプの交渉術がどれほどのものかはわからないが、彼の示す強さは力で相手をねじ伏せるものであり
同盟国とうまく協力するのは難しい、というのはTVでよく聞くコメントなので
果たして上手く対処できたかは疑わしい。

リーダーに求める「強さ」は、自分や自分を支持する人だけを守るものなのか。
そうではない人々や問題にも目を向けて解決する方が難しいので
政治家としてはこちらの資質の方が必要だと思うのだけど。
とはいえ、誰でも自分がかわいいので自分にとって、時に短絡的であっても得な人を支持してしまう。

人って一度「こっちが正しいよね」と思うと、そこに乗っかるのが一番ラクになる。
自分でその都度考えたり、やっぱアレは間違ってたな、と思うのがイヤだったりして
思考停止状態になったりして。
思考停止になった人々が多ければ独裁者は国を操るのが容易になる。
一般の国民は自国の政治が悪い方向へ行っていないか、常に監視しなければならない。
警察が国民の安全より政治家を守るために働いていないか、監視しなければならない。

ロシア国内では軍事侵攻に反対するデモに参加する人を警察が次々に拘束している。
独裁者と言えども、たった一人で政治をしているワケではない。
ロシア国内でこの暴挙を止める動きが大きくなることを願う。

独裁者を支持する人々がどうか目を冷まして平和になりますように。

妄想未来ばなし~「強い国」って?の巻~

2022年02月16日 | 平和
爆発は、その配備地内で次々と起った。
が、何発爆発したのかはわからない。
そもそも、どこに何発の核弾頭が配備されているかも公表されていないのだ。

2発目、いや最初の爆発が1発だったかどうかも不明である。
「2回目」と言われる爆発は
最初の爆発による熱や振動、施設内の火災などに誘発されて起きたのではないかという見解だった。

しかし、最初の爆発が何故起きたのか。

まず疑われたのは他国からの攻撃だ。
コロナ以降、世界の勢力争いは激しさを増す一方だった。
エネルギー、食料、日常の様々なモノに関わるサプライチェーンはほとんど何かしらの形で大なり小なり他国に依存している。
利権や土地を巡る争いは増え、不当に働かされる人々と、逆に富を得る人々の格差は一向に縮まらない。
貧しく、苦しい生活を強いられている国の多くは、
甘い言葉とその場限りの援助、あるいは武力によって専制的な国家に支配されていった。

そうでない、民主主義の国でもその様な脅威に対抗すべく、軍備は増強され、敵基地攻撃能力を有していた。
他国にナメられないように、強い国となるのだ。
いつしか、世界の首相や総理大臣など国のトップはそういうメッセージを言わざるを得ない空気になっていった。

いつ、どこで、どこから攻撃されるかもしれないという疑念はどこの国も同じだった。

しかし、爆発の当時に他国がミサイルを発射したという情報はなかった。
爆心地周辺のレーダーにも映っていない。
明らかなのは「外からの攻撃ではない」ということのみだった。

つづく

妄想未来ばなし~核の脅威の巻~

2022年02月11日 | 平和
スマホの画面に現れたニュースの見出しは
「アメリカで核兵器が爆発」だった。
アメリカが本土に配備していた核弾頭が爆発したというのだ。

TVやインターネットで流れるニュース、SNSで見る画像は
爆風で吹き飛ばされたのか、かなり広い範囲が全く何も無い荒野だった。
その他は火災が起きていたり、洪水の後のように樹木や瓦礫が溜まっていたり、
大きな建造物の中に使われていたであろう長い鉄筋がぐにゃりと曲がって倒れていたりした。
死者は最初10万人単位で報じられていたが、やがて100万人を越えていった。

アメリカ本土から逃げようとする人々が空港に押し寄せたが、
諸外国はすぐさまアメリカからの入国を全面拒否。

アメリカはもとより、世界中がパニックとなった。

つづく



妄想未来ばなし第一話~OKくっくる、どうすれば平和になるの?の巻~

2022年02月06日 | 平和
前回の記事に書いた「妄想未来ばなし」。
妄想、とはコトバンクによると以下の通り。
①とらわれの心によって、真実でないものを真実であると、誤って意識すること。また、そのような迷った考え。邪念。
② ありえないことを、みだりに想像すること。みだらな考えにふけること。また、そのような想像。ぼうそう。
③ 特に根拠がないのに不合理なことを事実と確信し、誤りを立証しても承知しない状態。いろいろな精神病の症状として現われる。
なので、正しくない(先の事なので正しいも何もないのだが)内容であっても、フィクションですから悪しからず。

ここから本文。

202X年、新型コロナウィルスはほぼ収束したと言っていい、とWHOが発表した。
実際には感染者がゼロではないもののウィルスは弱毒化し、重篤化したり死亡する事は無くなったためである。
世界は感染症による恐怖からは解放されたが、コロナ前からある気候変動などの危機は悪化し、
コロナ禍で勢力を増した専制主義の国が世界の治安を脅かしていた。

日本では、的基地攻撃能力を行使することを認める法案が可決された。
国民の声は様々である。
「いざという時は、と思うと安心です」
「反撃されたら戦争になる」
「核兵器を持たないかわりに抑止力として、攻撃能力を備えていると世界に知らせることが重要なんだ」
「基地だけをピンポイントで攻撃するなんて、そもそも可能なのか」

世の中は、明確にひとつの正解が見つからない問題が多すぎる。
しかし人々はすぐに答えを求めたがる。
そして、スマホに向かって呼び掛けるのだ。
今人気の音声アシスタントは「くっくる」。
リベラルとか左派とかZ世代が好んで使っている。
平和の象徴である鳩の鳴き声を連想させる名前にしたのだそうだ。

鳩ならばあちらこちらに沢山いるが、それを見ても平和だなぁと思うワケでもないし、
平和の象徴とされるのはいつも真っ白な鳩だ。
ドバトと呼ばれるキジバトは街中やベランダでの糞害もあり、どちらかというと嫌われている。

鳩に対してでさえ、白い方が良いイメージを持っているというのは
日本人が差別をしないといいながら、白人、つまりは欧米人以外の外国人に対して
差別意識を持ち、しばしばヘイトスピーチや人権侵害につながる行為をする人が存在する現実を連想してしまった。

「ふう」とため息をついてスマホを取り出し、
「OKくっくる、どうすれば世界が平和になるの?」と聞いてみた。

くっくるが答えるより早く、急に別のアプリが立ち上がった。
ニュース速報だ。

「核兵器」という文字が目に飛び込んだ。

つづく