Sunday Songbook #1644

2024年04月14日 | Sunday Song Book

2024年04月14日プレイリスト
「春で棚からひとつかみ」
1. 色・ホワイトブレンド / 竹内まりや "リクエスト" '87
2. SPRING IS NEARLY HERE / THE SHADOWS '62
3. SPRING RAIN / SILVETTI '77
4. SPRINGTIME MAMA / HENRY GROSS '76
5. SPRING AGAIN / LOU RAWLS "UNMISTAKABLY LOU" '77
6. COME NEXT SPRING / SCOTT WALKER "SCOTT 2" '68
7. SOME OTHER SPRING / BILLIE HOLUDAY '39
8. IN THE SPRINGTIME / MAXI PRIEST '86
9. THEIR HEARTS WERE FULL OF SPRING / 山下達郎 "ON THE STREET CORNER 3" '99
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。

・春で棚からひとつかみ
今週は「春で棚からひとつかみ」。「春」にちなんだ、もしくはタイトルが「春」の歌。厳密に「春」でなくてもいい。

・色・ホワイトブレンド
竹内まりやさんが中山美穂さんに提供した「色・ホワイトブレンド」をセルフ・カバー。1987年のアルバム『REQUEST』に収録されている。

・SPRING IS NEARLY HERE
シャドウズの「SPRING IS NEARLY HERE」、邦題は「春がいっぱい」。1962年のシャドウズのアルバム『OUT OF THE SHADOWS』に収録されている。メンバーのブライアン・ベネットとブルース・ウェルチの作品。「リード・ギターのハンク・マーヴィンの繊細な演奏が光ります」と達郎さん。

・SPRING RAIN
シルベッティことベブ・シルベッティはアルゼンチンの作曲家、ピアニスト。スペインに渡り人気が出た。1976年にスペインで出した「SPRING RAIN」が、アメリカのサルソウル・レーベルに買われてアメリカでもヒットした。その際にサルソウルのトム・モールトンがリミックスしたそうだ。アメリカでは1977年、全米39位。達郎さんはオリジナル7インチ・バージョンの方が好きなので今日もオリジナル・シングル・バージョンの「SPRING RAIN」。

・SPRINGTIME MAMA
ヘンリー・グロスはシャ・ナ・ナのリード・ギタリスト。その後、ソロになって1976年に「SHANNON」というミリオン・セラーを放つ。同じ年に全米37位になったのが「SPRINGTIME MAMA」。プロデュースド・バイ・キャッシュマン&ウェスト。ウォール・オブ・サウンドの系譜でよく語られる。

・SPRING AGAIN
ルー・ロウルズはR&Bというよりかはむしろジャズ・シンガー、もしくはクラブ・シンガー、そういうようなテイストが強い人。1970年代にフィラデルフィア・インターナショナルに移ってから再起した。1977年に出したアルバム『UNMISTAKABLY LOU』の2曲目に入ってるのがギャンブル&ハフの作曲・プロデュースの「SPRING AGAIN」。

・COME NEXT SPRING
スコット・ウォーカーの1968年ソロ・セカンド・アルバム『SCOTT 2』のB面いちばん最後に入ってる「COME NEXT SPRING」(邦題は「春来りなば」)。もともとはトニー・ベネットの1956年の同名の映画の主題歌。アレンジがウォーリー・スコット。後に女性になる。

・アルバム『DENIM』
竹内まりやさんが2007年にリリースした通算10枚目のアルバム『DENIM』をアナログ盤で再発。4月24日に発売。販促用の特典でアナログ盤を作ったことがあるけれど一般発売は初めて。180グラム重量盤2枚組仕様。詳しくはワーナーミュージックの竹内まりやサイトにて。
https://wmg.jp/mariya/

・山下達郎 PERFORMANCE 2024
全国ツアーが決定した。「山下達郎 PERFORMANCE 2024」は7月12日初日で12月5日まで続く。全国21都市43公演。スケジュールとチケットの一般発売日は山下達郎オフィシャルサイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/live/

・ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY
1972年、達郎さんが19歳のときに自主制作で『ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY』というタイトルのアルバムを作った。A面がビーチボーイズのカバーで、B面がドゥー・ワップとかロックンロールのカバー。アマチュア・バンドの拙い演奏だが、当時アナログ盤で100枚自主制作した。1985年に一度アナログ化。1992年にCD化して、現在はファンクラブのネット通販でのみ発売している。この度、最新リマスター&ヴァイナル・カッティングを施し、39年ぶりにアナログ再発することになった。7月10日発売、限定盤。
詳しくは山下達郎特設サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・SOME OTHER SPRING
今度はスタンダード・ナンバー。1939年にビリー・ホリデイがレコーディングしたのが最初。

・IN THE SPRINGTIME
たまにはレゲエ。マキシー・プリーストはジャマイカンでイギリスに行って成功した。1985年のアルバム『YOU'RE SAFE』からシングル・カット。1986年、全英54位のスマッシュ・ヒット「IN THE SPRINGTIME」。

・親知らず
達郎さんは23歳のときに左側の上の親知らずが横向いて生えていて虫歯になって抜いたそうだ。このあいだ右も抜いたとか。左の下がちょっとずれてるので、そのうち抜かないと、という感じ。

・マイカー
達郎さんの最初のクルマは叔父さんにもらったサニークーペのGX。このクルマは名車で乗り潰したそうだ。ラジカセで聴いたアストロノーツが忘れられないという。

・外国人の名前
リスナーから「洋楽ミュージシャンの名前の古い表記」についての質問。
バート・バカラックは誰も読めなかったのでに意識されるまで随分時間がかかったという。

・日本の作家で忘れがたい作家は?
樋口一葉。日記も含めて全て読破して今でも読んでるとか。

・THEIR HEARTS WERE FULL OF SPRING
今日の最後は「春」をテーマにした歌。達郎さんの世代は全員ビーチボーイズのバージョンで聴いた「THEIR HEARTS WERE FULL OF SPRING」。夫婦が共に生活して老いてゆく歌。作曲しているのは「ROUTE 66」のボビー・トゥループ。フォア・フレッシュメンの「THEIR HEARTS WERE FULL OF SPRING」アカペラ・バージョンがとっても有名。ビーチボーイズのアカペラ・バージョンもそれに勝るとも劣らない。今日は達郎さんの1999年のアルバム『ON THE STREET CORNER 3』から「THEIR HEARTS WERE FULL OF SPRING」。ひとりアカペラでカバー。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2024年04月21日は、初アナログ化記念「竹内まりや『デニム』特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Songbook #1643

2024年04月07日 | Sunday Song Book

2024年04月07日プレイリスト
「新年度リクエスト大会」
1. DOWNTOWN / SUGAR BABE '75
2. GO ALL THE WAY / THE RASPBERRIES '72
3. HOW CAN I BE SURE / THE YOUNG RASCALS '67
4. BABY'S IN BLACK / THE HI-FI'S '65
5. MRS.BLUEBIRD / ETERNITY'S CHILDREN '68
6. I'LL TRY SOMETHING NEW / THE MIRACLES '62
7. SNOW SKIING / THE RANGERS '64
8.THE ONLY THING I WOULD WISH FOR / ANGELA BOFILL "ANGIE" '78
9. JUVENILEのテーマ ~瞳の中のRAINBOW~ / 山下達郎 '00
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。この春で31年半、秋には32周年を迎える。

・新年度リクエスト大会
今週は「新年度リクエスト大会」。

・DOWNTOWN
新年度の頭はシュガーベイブ。「DOWNTOWN」は来年でリリース50年を迎える。

・GO ALL THE WAY
3月にエリック・カルメンが亡くなった。オハイオ出身のエリック・カルメン。ラズベリーズというグループで初ヒット。出世作の「GO ALL THE WAY」は1972年、全米5位のミリオンセラー。イントロが明るいハードロックで、Aメロになるといきなりメロウになる。達郎さんは19歳のときにラジオで聴いてノックアウト。シングルを買わされてしまったという。

・HOW CAN I BE SURE
ヤング・ラスカルズの1967年、全米4位の「HOW CAN I BE SURE」、邦題は「高鳴る心」。達郎さんの好きなヴォーカリストのひとり、エディ・プリガッティの熱唱。
曲をかけ終えて。
「アリフ・マーディンの素晴らしいオーケストレーション」と達郎さん。

・BABY'S IN BLACK
1月7日の新春放談でハイファイズの1965年のシングル(B面)「KISS AND RUN」をかけたときに、A面がビートルズの「BABY'S IN BLACK」のカヴァーと話した。それで散発的にハイファイズの「BABY'S IN BLACK」にリクエストが来るようになったそうだ。ハイファイズ、1965年のビートルズのカヴァー「BABY'S IN BLACK」。オリジナル・シングルからのデジタル・リマスター。

・MRS.BLUEBIRD
エタニティーズ・チルドレンはオハイオのクリーブランド出身のバンド。いわゆるワンヒットワンダー。1968年、全米69位の「MRS.BLUEBIRD」。ソフト・ロックではものすごく人気のある曲で、アソシエーションのコーラス・アレンジで知られているカート・べッチャーのプロデュースによる作品。日本ではアルバムもシングルも出ておらず、1976年に達郎さんがオールナイトニッポンでかけたのが日本で最初のオンエア。

・I'LL TRY SOMETHING NEW
ザ・ミラクルズの「I'LL TRY SOMETHING NEW」。1962年、全米39位、R&Bチャート11位。
曲をかけ終えて。
スモーキー・ロビンソンはこのとき22歳。この「I'LL TRY SOMETHING NEW」が収録されているサード・アルバム『I'LL TRY SOMETHING NEW』、その前のセカンド、ファーストの3枚のアルバムは手に入れにくいアルバム。達郎さんも10年ちょっと前にコンディションのいい『I'LL TRY SOMETHING NEW』を手に入れたそうだ。

・山下達郎 PERFORMANCE 2024
全国ツアーが決定した。「山下達郎 PERFORMANCE 2024」は7月12日初日で12月5日まで続く。全国21都市43公演。スケジュールとチケットの一般発売日は山下達郎オフィシャルサイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/live/

・アルバム『DENIM』
竹内まりやさんが2007年にリリースした通算10枚目のアルバム『DENIM』をアナログ盤で再発。4月24日に発売。販促用の特典でアナログ盤を作ったことがあるけれど一般発売は初めて。180グラム重量盤2枚組仕様。詳しくは竹内まりや 45周年特設サイトにて。
https://mariya45th.jp

・SNOW SKIING
1月7日の新春放談でかけたレンジャーズ。A面が「SUMMERTIME BLUES」みたいな曲と話したらリクエストが来た。1964年の「SNOW SKIING」。

・THE ONLY THING I WOULD WISH FOR
プエルトリカンのニューヨーカー、アンジェラ・ボフィル。1978年のファースト・アルバム『ANGIE』に入ってる「THE ONLY THING I WOULD WISH FOR」。

・JUVENILEのテーマ ~瞳の中のRAINBOW~
映画監督の山崎貴さんがアカデミー賞を受賞。山崎貴さんの最初の監督作『ジュブナイル』は達郎さんが主題歌をやっている。今週の最後は2000年の「JUVENILEのテーマ ~瞳の中のRAINBOW~」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2024年04月14日は、「春で棚からひとつかみ」
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Sunday Songbook #1642

2024年03月31日 | Sunday Song Book

2024年03月31日プレイリスト
「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 4 『フィリー詣で』で棚からひとつかみ」
1. 明日の私 / 竹内まりや "ターンテーブル" '19('94)
2. DON'T LET THE GREEN GRASS FOOL YOU / WILSON PICKETT '71
3. TICK TOCK / CONNIE STEVENS '70
4. A MOTHER FOR MY CHILDREN / THE WHISPERS '74
5. MAMA CAN'T BUY YOU LOVE / ELTON JOHN '79
6. THE BEST OF BOTH WORLD / THE TEMPTATIONS "THE TEMPTATIONS" '80
7. IT'S GONNA TAKE A MIRACLE / LAURA NYRO "GONNA TAKE A MIRACLE" '71
8. YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW / 山下達郎 "ON THE STREET CORNER 2" '86
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■内容の一部を抜粋
・近況
スタジオ仕事がちょっとテンパってやってるので今週のプログラムは前倒しして収録しているとのこと。スタジオ暮らしももうちょっとで一段落するかなという感じだという。

・フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 4 『フィリー詣で』で棚からひとつかみ
3月はフィリー・ソウル三昧。いよいよパート4になってしまった。フィラデルフィアのシグマ・サウンドに行ってレコーディングした作品から選曲。今週は「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 4 『フィリー詣で』で棚からひとつかみ」。

・明日の私
今からちょうど30年前の作品でまりやさんの「明日の私」。地方都市から都会に出る心情を歌にしている。

・DON'T LET THE GREEN GRASS FOOL YOU
ウィルソン・ピケットの1971年、全米ソウル・チャート2位、全米でも19位に上るヒット・ソングで代表作の「DON'T LET THE GREEN GRASS FOOL YOU」。ウィルソン・ピケットはアラバマ生まれで、デトロイトにやってきてファルコンズというヴォーカル・グループからソロになり、また南部に行って、アラバマのマッスルショールズでヒット曲をたくさん出した。ちょっと低迷した頃にフィラデルフィアに連れてこられて、ギャンブル&ハフのプロダクションでレコーディングした。

・TICK TOCK
当時のフィラデルフィアの著名なプロデューサーはギャンブル&ハフ、そしてトム・ベル、それからここのところオンエアしているスタン・ワトソンといろんな人たちがいる。トム・ベルのところにも行列が来るほどオファーが来ていて、そんなところからヒットが生まれる。女優でありシンガーのコニー・スティーヴンスがトム・ベルと組んで、たぶんアルバム一枚分あるのだと思われるが、今聴けるのは4曲だけ。1970年のシングル「LA-LA (MEANS I LOVE YOU)」のB面で「TICK TOCK」。
曲をかけ終えて。
ヒットしてもおかしくない出来だが全然ダメだった。「時の運といいましょうか」と達郎さん。

・A MOTHER FOR MY CHILDREN
ザ・ウィスパーズはウェスト・コーストの双子の兄弟で有名。1974年にMFSBのBAKER-HARRIS-YOUNG (ベイカー・ハリス・ヤング)のプロデュースでアルバム『BINGO』をリリース。ここからシングル・カットされて全米ソウル・チャート32位の「A MOTHER FOR MY CHILDREN」。

・MAMA CAN'T BUY YOU LOVE
エルトン・ジョンが1977年にトム・ベルと数曲レコーディング。1979年に『THOM BELL SESSIONS』というEPで発売。その中からシングル・カットされてベスト10ヒットになった「MAMA CAN'T BUY YOU LOVE」。曲を書いているのはLeRoy Bell and Casey James、すなわちベル&ジェームズ。バック・コーラスはスピナーズ。

・THE BEST OF BOTH WORLD
テンプテーションズが1981年に全面トム・ベルのプロデュースでアルバム『THE TEMPTATIONS』を出している。でもCD化されてないのでたぶんあまり評判が良くないと思われる。この当時のテンプテーションズはデニス・エドワーズのリード・ヴォーカルの時代。今日オンエアする「THE BEST OF BOTH WORLD」は先週かけたトゥルー・リフレクションのグレン・レオナルドのリード・ヴォーカルによる一曲。トム・ベルとリンダ・クリードのコンビの曲。
曲をかけ終えて。
デニス・エドワーズがリード・ヴォーカルのトラックだとデニス・エドワーズの声が濃すぎてミスマッチという感じが否めず、グレン・レオナルドの裏声はスタイリスティックス風によくまとまっている、と達郎さん。

・竹内まりや 45周年特設サイト
竹内まりやさんのデビュー45周年が昨年の11月からスタートしていて、それを記念して特設サイトが本日オープンした。今後、様々な情報がアップされてゆく予定。
https://mariya45th.jp

・アルバム『DENIM』
竹内まりやさんが2007年にリリースした通算10枚目のアルバム『DENIM』をアナログ盤で再発。4月24日に発売。販促用の特典でアナログ盤を作ったことがあるけれど一般発売は初めて。180グラム重量盤2枚組仕様。詳しくは竹内まりや 45周年特設サイトにて。
https://mariya45th.jp

・IT'S GONNA TAKE A MIRACLE
ローラ・ニーロはフィラデルフィアのソウル・ミュージックが好きで自らの作品をシグマ・サウンドでギャンブル&ハフとやりたいという望みが叶って、1971年に『GONNA TAKE A MIRACLE』というアルバムをリリース。彼女の好きなカヴァー・ヴァージョンがたくさん入っているアルバム。バック・コーラスを務めているのはLabelle(パティ・ラベル&ザ・ブルーベルズ)。ローラ・ニーロ&ラベルの名義でシングル・カットされた「IT'S GONNA TAKE A MIRACLE」は全米46位。元々はザ・ロイヤレッツのヒット曲でテディ・ランダッツォの名曲。

・落語
落語に関するハガキが増えてるとのこと。リスナーから「初心者でも聴きやすい落語や噺家さんはいますか?」という質問。
あくまで達郎さん個人のサジェスチョンで。まずは圓生さん、それから志ん生さん、志ん朝さん、馬生さんという二人の息子。それから立川談志さん、その弟子筋の志の輔さん、談春さん、談笑さん、志らくさん、談慶さん以下、その辺が古典、新作併せた感じ。あとはそれ以前の金馬さん、可楽さん、それ以前の金語楼さん。小さんさん、さん喬さん、その弟子の喬太郎さん。春風亭柳昇さん、柳朝さん、その弟子の一朝さん、一之輔さん、きりがない。聞いてみておもしろかったらその人を追っかけるか、ネタがおもしろかったら、そのネタの他の人がやってるのを追っかけるか、そういうような形で枝分かれしていけばいいとのこと。

・YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW
達郎さんもフィラデルフィアのR&Bにはものすごく影響を受けている。趣味が高じてアカペラでやっている。今日の最後は『ON THE STREET CORNER 2』から「YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2024年04月07日は、「新年度リクエスト大会」
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Sunday Songbook #1641

2024年03月24日 | Sunday Song Book

2024年03月24日プレイリスト「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 3」
1. DREAMING GIRL / 山下達郎 '96
2. COULD IT BE I'M FALLING IN LOVE / THE SPINNERS '73
3. LOOK ON THE GOOD SIDE / THE INVITATIONS '74
4. LOVE AT LAST / THE MODULATIONS '75 "IT'S ROUGH OUT HERE"
5. IT REALLY HURTS / THE TRUE REFLECTION "WHERE I'M COMING FROM" '73
6. CLOSER THAN CLOSE / THE STYLISTICS "CLOSER THAN CLOSE" '81
7. OOPS IT JUST SLIPPED OUT / THE COURTSHIPS '73
8. YOU'RE MY LATEST, MY GREATEST INSPIRATION / TEDDY PENDERGRASS '81
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■内容の一部を抜粋
・近況
相変わらずしこしことスタジオ仕事に精を出しているという。もうちょっとで一段落するそうだ。

・フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 3
三月はフィリー・ソウル月間になってしまったが、まだかけたい曲があって今週もフィラデルフィア産のソウル・ミュージックの特集「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 3」。

・DREAMING GIRL
季節柄「DREAMING GIRL」にリクエストが集まってるそうだ。

・COULD IT BE I'M FALLING IN LOVE
スピナーズはミシガンで結成されたグループ。モータウンでレコーディングしたがみそっかすで、手柄は全部、フォー・トップスとテンプテーションズに取られた。そんなわけでアトランタと契約して、トム・ベルがスピナーズに目をつけ、緻密な作曲とプロデュースで1973年にアルバム『SPINNERS』を発表した。このアルバムのB面最後に入ってる「COULD IT BE I'M FALLING IN LOVE」は全米ソウル・チャートNO.1、全米でも4位に上る大ヒット・ナンバーになった。達郎さんが二十歳のころに聴いていたアルバムで特にB面のながれが素晴らしいそうだ。

・LOOK ON THE GOOD SIDE
インビテイションズはニューヨークとフィラデルフィアを行ったり来たりしてレコーディングしている。「LOOK ON THE GOOD SIDE」は作曲とアレンジがボビー・マーティン。1974年、全米ソウル・チャート43位。「イントロの素晴らしさ。本当に何百回と聴きました」と達郎さん。

・LOVE AT LAST
モデュレイションズはワシントンD.C.のヴォーカル・グループ。1975年のアルバム『IT'S ROUGH OUT HERE』から「LOVE AT LAST」。MFSBによってレコーディングされている。
曲をかけ終えて。
インビテイションズのリード・ヴォーカリストはルー・カートン。のちにソロとして活躍。モデュレイションズのリード・ヴォーカリストはラリー・アレン。

・IT REALLY HURTS
モデュレイションズと同じでワシントンD.C.の4人組のヴォーカル・グループで、フィラデルフィアでレコーディングしたトゥルー・リフレクション。1973年のアルバム『WHERE I'M COMING FROM』から「IT REALLY HURTS」。この曲でファルセットで歌ってるのがグレン・レオナルド。のちにテンプテーションズのメンバーになる。
曲をかけ終えて。
シグマ・サウンド(スタジオ)の2ブロック先にフィラデルフィア・シンフォニーのリハーサル・ルームがあって、若手のフィラデルフィア交響楽団のメンバーを引っ張ってきて、ストリングスのレコーディングをしたというバックグラウンドがあるそうだ。

・フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 4
来週は年度末だけれど勢いで「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 4」。1970年代初頭のフィラデルフィア・ソウルの大ブームにあやかろうとして、外部、違う国、イギリスからも、シグマ・サウンドのスタジオ・ミュージシャンに演奏してほしいと、全然関係ないところからフィラデルフィアに続々とやってくるようになった。来週はそういうやつを特集する。題して「『フィリー詣で』で棚からひとつかみ」。

・アルバム『DENIM』
竹内まりやさんが2007年にリリースした通算10枚目のアルバム『DENIM』をアナログ盤で再発。4月24日に発売。180グラム重量盤2枚組仕様。詳しくはワーナーミュージックの竹内まりやサイトにて。
https://wmg.jp/mariya/

・CLOSER THAN CLOSE
1970年代の中期になるといろいろと分裂して枝分かれしてゆく。でも1970年代後期や1980年代にもいいものが多い。スタイリスティックスの1981年のアルバム『CLOSER THAN CLOSE』からトム・ベルの作品で「CLOSER THAN CLOSE」。

・OOPS IT JUST SLIPPED OUT
コートシップもしくはコートシップスという名義で数枚シングルを出しているグループの「OOPS IT JUST SLIPPED OUT」。ボビー・マーティンがアレンジしていて、リリースが1973年なのでフィラデルフィア・ソウルと推測される。作曲しているのはゲイリー・ナイトとジーン・アレンのコンビ。

・YOU'RE MY LATEST, MY GREATEST INSPIRATION
テディ・ベンダーグラスの1981年のアルバム『IT'S TIME FOR LOVE』は、達郎さんが数あるテディ・ベンダーグラスのアルバムの中で1枚選べと言われたら迷うことなく選ぶアルバムだとか。そのアルバムからシングル・カットされて1981年、全米ソウル・チャート4位、全米43位の「YOU'RE MY LATEST, MY GREATEST INSPIRATION」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
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「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2024年03月31日は、「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 4『フィリー詣で』で棚からひとつかみ」
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Sunday Songbook #1640

2024年03月17日 | Sunday Song Book

2024年03月17日プレイリスト「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 2」
1. パレード / 山下達郎 '76
2. MY LOVE IS FREE / DOUBLE EXPOSURE '77
3. WHEN THE FUEL RUNS OUT / EXCECTIVE SUITE '74
4. YOUR LOVE HAS PUT A SPELL ON ME / THE FINISHING TOUCH '74
5. NEVER LET YOU GET AWAY / ANTHONY WHITE "COULD IT BE MAGIC" '76
6. ONLY TO YOU / TEDDY PENDERGRASS "THIS ONE'S FOR YOU" '82
7. NEWSY NEIGHBORS / DOUBLE EXPOSURE "FOURPLAY" '78
8. MY HEART / THE STYLISTICS "1982" '82
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■内容の一部を抜粋
・近況
スタジオでコーラスをやったので今日は声が嗄れ気味だとか。レコーディングでお籠り、話題がないという。

・フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 2
達郎さんの世代でフィリー・ソウルというとスリー・ディグリーズとかヒゲダンス。ヒゲダンスは別にフィリー・ソウルではなく、リズム・パターンをもってきてアレンジしたもの。そういうようなリクエストが来ているそうだが、サンデー・ソングブックなので日本のラジオ・ステーションであまりかからないやつ、CD化されてないやつ、YouTubeでしか聴けない、そういうようなやつをピックアップ。今週は「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 2」。

・パレード
フィラデルフィア・ソウルに影響を受けた山下達郎作品。60年代のフィラデルフィア産のポップソング、特にアレンジや作曲の技法にものすごく影響を受けたという。『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』に収録された「パレード」はいわゆるフィラデルフィア・ポップのイディオムで制作しているとか。

フィラデルフィア・ソウル・ミュージック。フィラデルフィアは50年代のドゥー・ワップの時代からずっと続いている。モータウンのあと、60年代末から70年代、80年代に行くところまでに全盛期を迎えた。フィラデルフィアのスタジオ・ミュージシャンのMFSBによる演奏、そしてシグマ・サウンドというスタジオの音、そこに取り巻くミュージシャンと作曲家、作詞家、ヴォーカリスト、グループ、そういうものをひとまとめにしてフィリー・ソウルという呼び方をしている。ケニー・ギャンブル、レオン・ハフが立ち上げたレーベル、フィラデルフィア・インターナショナルが70年代の頭に全盛期を迎えて、そこのスタジオ・ミュージシャンがその後、枝分かれして、ドラムのアール・ヤング、ベースのロニー・ベイカー、ギターのノーマン・ハリス、ヴィブラフォン奏者のヴィンセント・モンタナという人たちが新しいグループを作って、1974年にサルソウル・レーベルができて、たくさん素晴らしい作品が生まれた。

・MY LOVE IS FREE
ダブル・エクスポージャーは4人組のヴォーカル・グループ。1977年、全米ソウル・チャート22位の「MY LOVE IS FREE」。

・WHEN THE FUEL RUNS OUT
エグゼクティブ・スイートは4人組のヴォーカル・グループ。1974年、全米ソウル・チャート48位の「WHEN THE FUEL RUNS OUT」。未だCD化されていない。

・YOUR LOVE HAS PUT A SPELL ON ME
先週もかけたフィニシング・タッチというグループ。公には2枚しかシングルが出てない。そのうちの1974年の「YOUR LOVE HAS PUT A SPELL ON ME」。

・NEVER LET YOU GET AWAY
アンソニー・ホワイトはキーボード・プレーヤーで作曲家。1976年にフィラデルフィア・インターナショナルでソロ・アルバム『COULD IT BE MAGIC』を出した。そのときは全くヒットもせずに話題にもならなかった。90年代に入ってヒップホップ・シーンでサンプリングされて注目。歌のうまい人だったのでオリジナル盤がものすごく高騰した。昨年、1976年のアルバム『COULD IT BE MAGIC』が紙ジャケでCD再発。1月28日の放送で紹介したが、今日はそのときかけた曲とは違う曲で「NEVER LET YOU GET AWAY」。

・ONLY TO YOU
次はスター・シンガーのテディ・ペンダーグラス。テディ・ベンダーグラスは絶頂期の1982年に自動車事故に遭って車いす生活を余儀なくされた。そのリハビリ中に発売されたアルバム『THIS ONE'S FOR YOU』、後からわかったことだけれど、リハビリ中にレコーディングされたものではなくて、いわゆるアウトテイク集なので統一感がなくバラバラ。今日はアシュフォード&シンプソンが作曲・プロデュースした、アルバムのいちばん最後に入ってる「ONLY TO YOU」。この曲だけフィラデルフィアのシグマ・サウンドではなくて、ニューヨークのシグマ・サウンドでのレコーディング。達郎さんは『POCKET MUSIC』のときにニューヨークのシグマ・サウンドでレコーディングしたことがあるそうだ。

・アルバム『DENIM』
竹内まりやさんが2007年にリリースした通算10枚目のアルバム『DENIM』をアナログ盤で再発。4月24日に発売。販促用の特典でアナログ盤を作ったことがあるけれど一般発売は初めて。180グラム重量盤2枚組仕様。詳しくはワーナーミュージックの竹内まりやサイトにて。
https://wmg.jp/mariya/

・NEWSY NEIGHBORS
1曲目にかけたダブル・エクスポージャーが再び登場。先ほどの曲はファースト・アルバムに入っていたけれど、今度の曲は1978年のセカンド・アルバム『FOURPLAY』に収録された「NEWSY NEIGHBORS」。
曲をかけ終えて。
リード・ヴォーカルはジェームズ・ウィリアムス。「この人はうまい。素晴らしい声してます」と達郎さん。ダブル・エクスポージャーは史上初の12インチ・アーティストと言われている。サルソウルのディスコ全盛時代。当時はドラムのキックの4つ打ちはみんなで馬鹿にした。「なんだディスコかよ」と言われたものだが、ディスコ・ミュージックの歴史でキックの4つ打ちがいちばんダンスが踊りやすい。ドラムが安定している。ベニー・グッドマンの時代にはキックの4つ打ちでダンスをしたが、だんだん複雑になっていって、簡単なものを軽視するようになったが、また戻って、これがマシン・ミュージックになって、マシンのドラムの4つ打ちに転化してゆく。

・MY HEART
今日の最後はステイリスティックス。1982年のアルバム『1982』に入ってるケニー・ギャンブル作曲・プロデュースの作品「MY HEART」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2024年03月24日は、引き続き「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 3」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Songbook #1639

2024年03月10日 | Sunday Song Book

2024年03月10日プレイリスト「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ」
1. 希望という名の光 / 山下達郎 '10
2. STOP, LOOK, LISTEN (TO YOUR HEART) / THE STYLISTICS '71
3. DON'T PUT ME DOWN / THE FINISHING TOUCH "UNRELEASED" '7?
4. THEY SAY THE GIRL'S CRAZY / THE INVITATIONS '73
5. WHO AM I? / FLASHLIGHT '76
6. I DON'T WANT TO MAKE YOU WAIT / THE DELFONICS '73
7. BIG STONE WALL (AROUND YOUR HEART) / TAPESTRY '73
8. YOU GOT TO KNOW BETTER / TOUCH OF CLASS '77
9. GOOD LUCK / THE ETHICS '74
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■内容の一部を抜粋
・近況
レコーディングが佳境に入って、スタジオでうんうんやってるそうだ。

・フィリー・ソウルで棚からひとつかみ
レコードの整理をしていて、ここ数年で買ったフィラデルフィア・ソウルのシングルが整理できたという。フィリー・ソウルといってもひじょうに範囲が広いので完全に「棚からひとつかみ」。かけたい曲を中心に「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ」。

・希望という名の光
東日本大震災から13年。前年の2010年に出した「希望という名の光」が震災後にずいぶんオンエアされた。

・STOP, LOOK, LISTEN (TO YOUR HEART)
フィラデルフィアが生み出したリズム&ブルースの数々、今週は60年代末から70年代を中心に。ザ・スタイリスティックスの1971年のデビュー・アルバム『THE STYLISTICS』のいちばん最初に入ってる「STOP, LOOK, LISTEN (TO YOUR HEART)」は全米ソウル・チャート6位。

フィラデルフィアは50年代、その前のジャズの時代から音楽が盛んでドゥー・ワップもたくさんある。映画『ロッキー』にもドゥー・ワップが出てくる。60年代はカメオ/パークウェイというレーベルがあってチャビー・チェッカー、ボビー・ライデル、たくさんヒット曲を出し一世を風靡した。そこの流れからミュージシャン、プロデューサー、作曲家、作詞家、アレンジャー、たくさん人材が出てきて、それが60年代末から70年代に更に大きなムーブメントになった。
スタン・ワトソンが作ったフィリー・グルーヴというレーベルがあって、この人のプロデュースでたくさん曲が生まれたが、いかんせん販売力が弱くて数年でつぶれてしまった。その基礎からフィラデルフィア・インターナショナルのケニー・ギャンブル、レオン・ハフの大きなヒットに繋がった。

・DON'T PUT ME DOWN
フィニシング・タッチというグループの未発表の曲が90年代の終わりに入ってCD化された。その中から1972,3年の作品と思われる「DON'T PUT ME DOWN」。

・THEY SAY THE GIRL'S CRAZY
ジ・インビテーションズはニューヨーク出身のヴォーカル・グループ。制作されてるのがフィラデルフィアのMFSBと呼ばれるスタジオ・ミュージシャンのグループ、アレンジはボビー・マーティンと、フィラデルフィアのスタッフによるレコーディング。1973年、全米ソウル・チャート17位の「THEY SAY THE GIRL'S CRAZY」。

・WHO AM I?
フラッシュライトが1976年に出したアルバム『FLASHLIGHT』から「WHO AM I?」。
曲をかけ終えて。
フィニシング・タッチとフラッシュライト、このあたりのフィラデルフィアのレコーディングはスタン・ワトソンというプロデューサーが手掛けている。フィリー・グルーヴというレーベルのオーナー。ギャンブル&ハフと並んでフィラデルフィアのローカルで大変活躍した人。いかんせん商売があまりうまくなかったらしくて、長くレーベルを続かせることができなかった。

・I DON'T WANT TO MAKE YOU WAIT
フィリー・グルーヴ・レーベルで最も活躍したのがデルフォニックス。デルフォニックスの1973年のアルバム『ALIVE & KICKING』からのシングル・カットで全米ソウル・チャート22位の「I DON'T WANT TO MAKE YOU WAIT」。プロデュースはスタン・ワトソン。アレンジはMFSBのバイブ奏者のヴィンセント・モンタナ。

・アルバム『DENIM』
竹内まりやさんが2007年にリリースした通算10枚目のアルバム『DENIM』をアナログ盤で再発。4月24日に発売。販促用の特典でアナログ盤を作ったことがあるけれど一般発売は初めて。180グラム重量盤2枚組仕様。定額制音楽配信サービスでの配信も同日からスタート。詳しくはワーナーミュージックの竹内まりやサイトにて。
https://wmg.jp/mariya/

・BIG STONE WALL (AROUND YOUR HEART)
タペストリーはヴォーカル・グループと思われる。1973年の「BIG STONE WALL (AROUND YOUR HEART)」はスタン・ワトソンのプロデュース作品。

・YOU GOT TO KNOW BETTER
ニュージャージー出身だがフィラデルフィアを拠点に活躍していたタッチ・オブ・クラス。4人組の黒人ヴォーカル・グループ。1977年のアルバム『I'M IN HEAVEN』。プロデュースとアレンジがジョン・デイヴィス。「YOU GOT TO KNOW BETTER」は全米ソウル・チャート45位。シグマ・サウンドでのレコーディング。

・GOOD LUCK
最後はギャンブル&ハフの曲。歌っているのはエシックスというニュージャージーを代表するヴォーカル・グループ。ヒット曲がなかったが、ラヴ・コミッティという名前に変えて活動を続けていく。裏声できれいな声で歌っているのがロン・タイソン。後にテンプテーションズのメンバーになる。エシックスの最後のシングルで1974年の「GOOD LUCK」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2024年03月17日は、引き続き「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Songbook #1638

2024年03月03日 | Sunday Song Book

2024年03月03日プレイリスト「ひなまつりで棚からひとつかみ」
1. HEY! BABY / 竹内まりや "ターンテーブル" '19('89)
2. OH, NEIL / CAROLE KING '59
3. CIAO BABY / LYNN RANDELL '67
4. THE OTHER SIDE OF LOVE / THE CARAVELLES '68
5. BE MY BOY / THE PARIS SISTERS '61
6. JUST BE GOOD TO ME / THE S.O.S.BAND '83
7. FEELIN' LUCKY LATELY / HIGH FASHION '82
8. LONELY BLUE NIGHTS / ROSIE '61
9. ミラクル・ラブ / 竹内まりや "ターンテーブル" '19('92)
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■内容の一部を抜粋
・近況
能登半島地震から早二ヶ月。「関東地方でも一昨日、地震がぐらっと明けがた来まして、目が覚めまして、なんか眠れなくなって一時間ぐらい音楽を聴いたりしてました」と達郎さん。

・ひなまつりで棚からひとつかみ
本日はひなまつり。この季節になるとサンデー・ソングブックでは「ひなまつり ガール・シンガー、ガール・グループ、ガール・ポップ特集」を30年間コンスタントにやってきたけれど、もう2024年なので、いわゆる昔のアイドル歌謡、60年代のアイドル歌謡はさすがに音源が少し古びてきた。なのでガール・ポップ、ガール・シンガーというよりは女性シンガー、フィーメイル・ポップ、そういうようなもので、今週はズバリ「ひなまつりで棚からひとつかみ」。いつものサンソンのひなまつりより、ちょっと円熟した味を加味して特集するとのこと。

・HEY! BABY
竹内まりやさんの1989年のシングル「シングル・アゲイン」のカップリング。もともとは森下恵理さんに書いた曲のセルフ・カヴァーで「HEY! BABY」。

・OH, NEIL
まずは60年代初頭のガール・ポップ全盛時代の一曲。ニール・セダカの出世作で1959年のベストテン・ヒット「Oh! Carol」。ハイスクールのときガール・フレンドだったキャロル・キングのことを歌った。この曲のアンサー・ソング「OH, NEIL」を1959年、キャロル・キング自身が作曲、当時結婚していたジェリー・ゴフィンが歌詞を書いた。達郎さんが「OH, NEIL」を知った時代は同年1959年と資料に書いてあったが、最近、1960年説もある。

・CIAO BABY
宮治淳一さんとの新春放談で盛り上がったオーストラリアのアイドル・シンガー、リン・ランデルの「CIAO BABY」(1967年)。オリジナルはトイズでラリー・ワイスとスコット・イングリッシュの作曲。

・THE OTHER SIDE OF LOVE
2月18日の放送でザ・キャラベルズ(イギリスの女性デュオ)の1968年の「THE OTHER SIDE OF LOVE」をオンエアしたが、リマスターするときにサンプリング・レートを間違えてキーが低くなっていた。そのときスタジオで、ラジオのチェックできなかったので、リスナーからの指摘で判明したとか。というわけでもう一回「THE OTHER SIDE OF LOVE」。
曲をかけ終えて。「この曲のベースは誰が弾いてるのだろう? ご存じの方教えてください」と話したが、気になったので調べたそうだ。Russ Stablefordという、この時代の大変有名なスタジオ・ミュージシャン。「ということはドラムはClem Cattiniかな、という感じがしますが」と達郎さん。この曲とかラヴ・アフェアを聴いてた頃はこの時代のスタジオ・ミュージシャンの資料なんか何もなかったそうだ。

・BE MY BOY
次はガール・グループの超常連、パリス・シスターズ。ファースト・ヒットで1961年、全米56位の「BE MY BOY」。

・JUST BE GOOD TO ME
アトランタ出身の大所帯ヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ、S.O.S.バンド。1983年、全米ソウル・チャート2位の「JUST BE GOOD TO ME」(シングル・ヴァージョン)。ジミー・ジャムとテリー・ルイスのプロデュース&アレンジ。

・フィラデルフィア・ソウルで棚つか
現在、レコーディング中であまり凝った特集はできないけれど、最近レコードを整理していて、フィリー・ソウルをまとめて棚に収めたら、いろいろと出てきたとか。来週は「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ」を予定しているそうだ。

・アルバム『DENIM』
竹内まりやさんが2007年にリリースした通算10枚目のアルバム『DENIM』をアナログ盤で再発。4月24日に発売。販促用の特典でアナログ盤を作ったことがあるけれど一般発売は初めて。180グラム重量盤2枚組仕様。定額制音楽配信サービスでの配信も同日からスタート。今、デビュー45周年記念でSNS(公式YouTube、公式X、公式Facebookなど)を公開中。詳しくはワーナーミュージックの竹内まりやサイトにて。
https://wmg.jp/mariya/

・FEELIN' LUCKY LATELY
ハイ・ファッションは女性二人、男性一人という珍しいR&Bのヴォーカル・グループ。女性二人というのがAlyson WilliamsとMeli'sa Morgan。1982年のアルバム『FEELIN' LUCKY』からのシングル・カットで全米ソウル・チャート32位の「FEELIN' LUCKY LATELY」。
曲をかけ終えて。プロデュース&アレンジがJacques Fred Petrus。Changeの人なので音が似ている。彼がイタリアからニューヨークに移って本格的に仕事をはじめたころの作品なので素晴らしい音がしている。

・LONELY BLUE NIGHTS
ロージー・ハムリンはサンディエゴ出身の女性シンガー。ロージー&ザ・オリジナルズの「ANGEL BABY」で有名。セカンド・ヒットになる、1961年、全米66位の「LONELY BLUE NIGHTS」。

・鼻うがい
リスナーから「喉を守るために心がけていることは?」という質問。
鼻うがい。生理食塩水を鼻の穴から入れて鼻を洗うので花粉症の人にも効くそうだ。森光子さんに教えてもらったとか。森光子さんは浅丘ルリ子さんから教えてもらって、浅丘ルリ子さんは渥美清さんから教えてもらったという(「逆だったかな」と達郎さん)。

・竜二
リスナーから「達郎さん、おすすめのギャング映画、ぜひ教えてください」という質問。
金子正次主演・脚本 川島透監督作品『竜二』(1983年) 。やくざが堅気になる話。

・ミラクル・ラブ
竹内まりやさん、1992年のシングル「マンハッタン・キス」のカップリングで「ミラクル・ラブ」。牧瀬里穂さんに書いた曲のセルフ・カヴァー。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2024年03月10日は、「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ(予定)」
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Sunday Songbook #1637

2024年02月25日 | Sunday Song Book

2024年02月25日プレイリスト「リクエスト特集」
1. 君の声に恋してる / 山下達郎 "オーパス" '01
2. SO MUCH IN LOVE / THE TYMES '63
3. POINCIANA (LIVE) / THE FOUR FRESHMEN "IN PERSON VOL.2" '63
4. LADY OF THE NIGHT / EVIE SANDS "SUSPENDED ANIMATION" '79
5. DON'T LET THE OLD MAN IN / TOBY KEITH '18
6. SOUL SHADOWS / THE CRUSADERS WITH BILL WITHERS "RHAPSODY AND BLUES"'80
7. TOGETHER / TIERRA '80
8. REBORN / 山下達郎 "ソフトリー" '22 ('17)
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。スタジオ仕事がはじまったので、ここから十日間くらいはお籠りだという。

・リクエスト特集
今週は先週に引き続いて「リクエスト特集」。ひと月くらい前のリクエストから順繰りにやっているとか。

・君の声に恋してる
東京都町田市の超常連のリスナーから2001年のシングル「君の声に恋してる」にリクエスト。

・SO MUCH IN LOVE
ザ・タイムスはフィラデルフィア出身の黒人ヴォーカル・グループ。デビュー曲が全米NO.1に輝いた。1953年、まだドゥー・ワップのテイストが残っている時代なので、そうした雰囲気いっぱいの曲。達郎さんも『ON THE STREET CORNER』でカヴァーした「SO MUCH IN LOVE」。

・POINCIANA (LIVE)
フォー・フレッシュ・メンの1963年のアルバム『N PERSON VOL.2』から「POINCIANA 」の素晴らしいライヴ・ヴァージョン。

・LADY OF THE NIGHT
イビー・サンズはニューヨーク生まれの女性シンガー。この人は不運な人で出したシングル全部競作がヒットしてしまう、出すとレコード会社が潰れてしまうとかの不運に見舞われたそうだ。でも隠れた人気のある人で1979年のサード・アルバム『SUSPENDED ANIMATION』はAORの名盤として支持されている。アルバム1曲目の「LADY OF THE NIGHT」。

・DON'T LET THE OLD MAN IN
アメリカのカントリー・シンガーで、オクラホマ出身の大変有名なトビー・キースが2月6日に胃がんで亡くなった。享年62歳。しばしば政治的な発言によって向こうでは批判されてたそうだ。「関係ないです。音楽の質で」と達郎さん。クリント・イーストウッド監督の2018年の映画『運び屋』のために書かれた「DON'T LET THE OLD MAN IN」にリクエスト。

・ひなまつりで棚からひとつかみ
来週は3月3日なので「ひなまつりガール・シンガー、ガール・グループ特集」。ただ1950年代、60年代のガール・シンガー、ガール・グループがだんだん時の試練に耐えられなくなり、1980年代とか90年代の女性シンガーも入れていかなくなった。そうすると以前のように「ガール・シンガー、ガール・グループ」とはカテゴライズできなくなったので、女性シンガー、フィメール・ヴォーカルの曲をいろいろ集めて「ひなまつりで棚からひとつかみ」。

・SOUL SHADOWS
クルセイダーズの1980年のアルバム『RHAPSODY AND BLUES』からビル・ウィザースのヴォーカルがフィーチャーされた「SOUL SHADOWS」。

・TOGETHER
ティエラはいわゆるヒスパニック、ラテン、ラティーナのグループ。エルチカノというグループから発展形で結成された。1980年にシングル・カットされて、全米ソウル・チャート8位、全米18位の「TOGETHER」。イントゥルーダーズの1967年のヒット曲のカヴァー。

・漫画
2月11日の放送で「昨年は漫画を300冊くらい読んだ」と達郎さんが話したところ、「どんな漫画を読まれたのですか?」という質問がきた。
ドンケツ、アーサーGARAGE、バキ、キングダム、へうげもの、白竜、ゴールデン・ガイ、望郷太郎、ダンプ・ザ・ヒール、ルミとマヤとその周辺、業田良家さんとかつげ義春さんを久しぶりに、旅のお供で読んでたら、そんな数になったという。

・レコード
リスナーから「レコードは外側と内側で情報量が違うというのは本当でしょうか?」という質問。
レコードは外周と内周ではスピードが違う。スピードというか、同じ回転数だけど進行するスピードが外周と内周で違う。外周は進行するスピードが長いので、その分音が良くなり、内周はそれが短いので、だんだん音が悪くなってくる。イケイケの曲はなるべく外側で、弾き語りなどは内側でやると、なるべく目立たないとか、そういうようなことがある。テープとCDは同じで、レコードに限ってそうなる。説明が下手なのでネットで調べてください、と達郎さん。

・REBORN
リスナーも達郎さんと同じでお年を召してきたので、ご両親とかご親戚の訃報のお便りが増え、それに伴ってこのようなリクエストもたくさんいただくそうだ。今日の最後は「REBORN」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2024年03月03日は、「ひなまつりで棚からひとつかみ」
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Sunday Songbook #1636

2024年02月18日 | Sunday Song Book

2024年02月18日プレイリスト「リクエスト特集」
1. アトムの子 / 山下達郎 "アルチザン"、"オーパス" '92
2. SCHOOL DAYS / CHUCK BERRY '57
3. THE OTHER SIDE OF LOVE / THE CARAVELLES '68
4. NOW I'M GONNA MAKE LOVE TO YOU / BARRY WHITE "IS THIS WHATCHA' WONT ?" '76
5. GETTING IN TUNE / THE WHO "WHO'S NEXT" '71
6. FLOATIN' ON YOUR LOVE / THE ISLEY BROTHERS '96
7. 青い魚 / 金延幸子 "み空" '72
8. MAGIC TOUCH / 山下達郎 "コージー" '98
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■内容の一部を抜粋
・近況
そろそろスタジオ仕事が入ってきて、データ打ち込みとかそういうのがはじまるそうだ。

・リクエスト特集
ちょっと忙しくなってきたので今週は「リクエスト特集」。

・アトムの子
「このところ番組は元気に元気にという感じでやっております。今日も元気なところで一曲」と達郎さん。お馴染み「アトムの子」。

・SCHOOL DAYS
チャック・ベリーの1957年の全米3位のロックンロール・スタンダード「SCHOOL DAYS」。

・THE OTHER SIDE OF LOVE
ザ・キャラベルズはイギリスの女性デュオ。1968年の「THE OTHER SIDE OF LOVE」。

・NOW I'M GONNA MAKE LOVE TO YOU
バリー・ホワイトの1976年のアルバム『IS THIS WHATCHA' WONT ?』に入ってる「NOW I'M GONNA MAKE LOVE TO YOU」。「ジーン・ペイジーの素晴らしいストリングス」と達郎さん。

・GETTING IN TUNE
ザ・フーの1971年の名盤『WHO'S NEXT』のB面の1曲目「GETTING IN TUNE」。「私も昔はよく聴きましたが。実を言うと何十年も前に(笑)、聴きましたがですね、正直申し上げてぶっ飛びまして」と達郎さん。ザ・フーはライヴを考えてトラックはシンブル。ドラム、ベース、ギター、そしてニッキー・ホプキンスのキーボード、ロジャー・ダルトリーの歌。「素晴らしいってもんじゃない。久しぶりに聴いて感動しました」と達郎さん。

・FLOATIN' ON YOUR LOVE
アイズリー・ブラザーズの1996年のアルバム『MISSON TO PLEASE』からのシングル・カットでアンジェラ・ウィンブッシュ(ANGELA WINBUSH)とのコラボ。R&Bチャート14位、全米でも47位のスマッシュ・ヒット「FLOATIN' ON YOUR LOVE」。

・青い魚
金延幸子さんのリクエストが増えてるので調べたら、ヴィム・ヴェンダース監督の映画『PERFECT DAYS』に使われていることがわかったという。1972年の名盤アルバム『み空』に入ってる「青い魚」が選曲されている。達郎さんはまだ映画を観てないそうだ。バックは林立夫さん、細野晴臣さん、鈴木茂さんのキャラメルママの面々。
曲をかけ終えて。
「このメンバーですので小坂忠さんなんかのアルバムと同じ音がしております。吉野金次さんのエンジニアリングですので時代の音がしております」と達郎さん。

・MAGIC TOUCH
季節柄なので1993年のシングル「MAGIC TOUCH」で終わるとのこと。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2024年02月25日は、引き続き「リクエスト特集」
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Sunday Songbook #1635

2024年02月11日 | Sunday Song Book

2024年02月11日プレイリスト「棚からひとつかみ」
1. BLUE VALENTINE'S DAY / 大瀧詠一 "ナイアガラ・カレンダー '78" '77
2. WHEN I'M GONE / BRENDA HOLLOWAY '64
3. NOBODY BUT YOU / OTIS LEAVILL '67
4. ONE DAY LOVE / TOMMY DODSON '65
5. FLY / EXIT 9 "STRAIGHT UP" '75
6. WHY SHOULD I FORGIVE YOU / SHOCK '76
7. FIRE AND WATER (LIVE) / FREE "ISLE OF WIGHT 1970"
8. VERY SPECIAL GIRL / EARL WHITE JR. '77
9. BLUE VALENTINE'S DAY / 山下達郎 "HOME RECORDING"
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■内容の一部を抜粋
・近況
ここのところスタジオ仕事がいろいろとあってお籠りが多くなってるそうだ。

・棚からひとつかみ
この間に新しく買ったレコードの整理ができてなかったのでやってるという。そうすると二年ぐらい前に買って忘れていたレコードが出てきて、それで「棚からひとつかみ」をすることになった。この数週間のレコード整理から純粋「棚からひとつかみ」、略して「純棚」。

・BLUE VALENTINE'S DAY
今週はバレンタインズ・デイ。昔は特集をしていたけれど、ネタが切れてきたので特集にはならなかったそうだ。番組では大滝詠一さんの1978年のアルバム『ナイアガラ・カレンダー '78』から「BLUE VALENTINE'S DAY」がお馴染み。リクエストもたくさん来ているという。

・WHEN I'M GONE
まずはモータウンもので一曲。ブレンダ・ホロウェイ、日本ではブラッド、スウェット&ティアーズの「You've Made Me So Very Happy」のヒット曲のオリジナルで名前が知られたが、当時はなかなかレコードが出てなかったので知名度は今ひとつ。でも美人で歌もとっても素晴らしいシンガー。「WHEN I'M GONE」は1964年、R&Bチャート12位、全米チャート25位。スモーキー・ロビンソンのペンになる。メアリー・ウェルズの大ヒット「MY GUY」の焼き直しみたいな曲。メアリー・ウェルズ用に録音されたものがブレンダ・ホロウェイのほうに回ってきたという素晴らしいトラック。

・NOBODY BUT YOU
モータウンの次はシカゴのR&B。オーティス・リーヴィルはアトランタ生まれでシカゴに移ってきた人。メジャー・ランスと一緒に活動していて、メジャー・ランスが売れてしまったのでソングライターのほうに移った。1967年のソロ・シングル「NOBODY BUT YOU」は達郎さんが最近買ったお気に入りのレコード。

・ONE DAY LOVE
最近買ったレコードから。トミー・ドットソンはカンサス生まれで南カリフォルニアに移ってきて、クラブ・シーンでクラブのピアニストとして、世界一周の船でピアノを弾いていた人。シングルが数枚出ていてすごくいい出来。最近はネットでレコードを購入する場合も試聴ができるようになって、試聴してレコードをパッパッと引っ張ってこられるいい世の中になったとか。で、わからないやつでもネットで調べれば音が出てくる。いい世の中になりました、と達郎さん。1965年の「ONE DAY LOVE」。

・FLY
数年前にシカゴのブラウンズウィック・レーベルがどっとCD化された、その中の一枚。達郎さんが昔持っていたボロボロのアルバムがCD化される時代が来たそうだ。イグジット・ナインは9人組のファンク・バンド。ブラウンズウィックからアルバムが一枚だけ出ている。ニューヨークのグループで十代から二十歳くらいの若い人たちがやっていることが最近になってわかった。その割にはむちゃくちゃ演奏力がある。1975年のアルバム『STRAIGHT UP』から「FLY」。
曲をかけ終えて。
ジャケットの裏のライナーに16から20歳のメンバーだとちゃんと書いてあったと達郎さん。

・WHY SHOULD I FORGIVE YOU
明るくにぎやかにやってきたが、お知らせの前なので少ししっとり。日本では昔から人気のあるレコード。ショックの1976年のレコード「WHY SHOULD I FORGIVE YOU」。これ一枚しかシングルが出てない。イースト・コーストのグループで、プロデュースしているのがブルース・クラーク。

・FIRE AND WATER (LIVE)
前半はR&B一辺倒だったが後半はロックをおひとつ。フリーの1970年のワイト島でのライヴがCD化された。素晴らしい演奏。ちょうどこの頃のフリーのライヴを達郎さんは観ていて、達郎さんにとってのベスト・ライヴのひとつ。出たばかりのライヴ・アルバム『ISLE OF WIGHT 1970』から「FIRE AND WATER」。

・VERY SPECIAL GIRL
達郎さんの大好きなドラマー、ジェームス・ストラウドはアメリカ南部のフロリダとかミシシッピーで活動している人。この人のプロデュースしている作品。歌っているのはアール・ホワイト・ジュニア。1977年、アール・ホワイト・ジュニア自作の「VERY SPECIAL GIRL」。

・70歳からはじめたいこと
30歳のリスナーから「達郎さんは70歳からはじめたいこと何かありますか?」という質問。
はじめたいことはたくさんあるけれど、とりあえず読書と映画鑑賞と漫画は二十代くらいのペースで。昨年は漫画を300冊くらい読んだという。毎日読書にいそしんでる今日この頃だとか。

・ラップ
リスナーから「早口に悩んでるそうですが、それだけ早口ならラップができそうなんですが、ラップをやらないのが不思議です。何か音楽的信条と関係があるのでしょうか?」という質問。
「ラップはむずかしいですよ、あーた」と達郎さん。早口だからラップができるわけじゃない。今いちばん尊敬するのはフリースタイルのラップの人たち。「よくあんなことができるってですね。とても自分には無理です。ボイパなら、まあなんとかなりますが。あのフリースタイルのラップは本当に尊敬します。えぇ」と達郎さん。

・BLUE VALENTINE'S DAY
達郎さんが2000年代にライヴで披露するつもりで、自宅で弾き語りした「BLUE VALENTINE'S DAY」のデモがある。このデモ・ヴァージョンにリクエストが集まっているそうだ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
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「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2024年02月18日は、引き続き、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
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